JPH0577743U - エバポレイション検出装置 - Google Patents

エバポレイション検出装置

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JPH0577743U
JPH0577743U JP1601392U JP1601392U JPH0577743U JP H0577743 U JPH0577743 U JP H0577743U JP 1601392 U JP1601392 U JP 1601392U JP 1601392 U JP1601392 U JP 1601392U JP H0577743 U JPH0577743 U JP H0577743U
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cylinder
damper
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勝也 大川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発電プラントの負荷急減時に、タンク内のエ
バポレイションをいち早く検出して、プラントの破損を
未然に防止できるエバポレイション検出装置を実現する
ことを目的にする。 【構成】 本装置は、蒸気を利用する装置のタンクに連
結されていて、液体が出入りする第1の管と、タンクに
連結されていて、気体が出入りする第2の管と、第1の
管と第2の管とが連結される測定用タンクと、この測定
用タンク内に配置され、一端は開口し、他端は閉口して
いて、開口した側が測定用タンク内の液体に浸されてい
て、エバポレイションによる蒸気を封じる筒と、この筒
に設けられていて、蒸気を通す穴部と、筒に連結された
ダンパ機構と、このダンパ機構に接触していて、筒の急
激な変化時にダンパにより押されるスイッチと、を有す
ることを特徴とする装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
火力発電や原子力発電や化学などのプラントにおいては、蒸気を利用する装置 の各種タンクや熱交換器などで急激な圧力降下を生じる場合がある。この場合、 各容器内の温水が急激なエバポレイションを起こして、装置の損傷を起こしてし まう。本考案は、このようなエバポレイションを検出する装置に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
図3に火力プラントの従来例を示す。 図において、1はボイラで、バルブV1により蒸気の送出量を調整される。2 は、ボイラ1で作られた高温高圧の蒸気をバルブV1を通って送られるタービン で、この蒸気により回転力を得る。3は、タービン2からの蒸気を水に戻す復水 器で、復水させることにより、高真空を得て、タービン2内の蒸気を十分に膨張 させる。4は、復水器3で復水された水を貯めるタンクで、ポンプP1に連結さ れている。5は、タービン2からの抽気と、ポンプP1からの水とが送られる脱 気器で、タンク4からの水により、抽気された蒸気を水に戻す。6は、脱気器5 からの水を貯めておくタンクで、ポンプP2に連結されている。ポンプP2は、 水量を調整するバルブV2に連結されている。7は、タービン2からの抽気によ る蒸気をバルブV2からの水を加熱するのに用いる給水加熱器で、ボイラ1に給 水を行う。また、給水加熱器7の水量のレベルの安定を図るため、バルブV3で 脱気器5に水を戻す。8は、タービン2の回転力により電力を発生させる発電機 、9は、発電機8に接続されている負荷である。60は、タンク6の水位を検出 する水位検出器、61は、水位検出器60の検知結果を送る発信器で、バルブV 2の開閉制御を行う。70は、給水加熱器7の水位を検出する水位検出器、71 は、水位検出器70の検知結果を送る発振器で、加熱給水器7から脱気器5へ水 を送る量を調整するバルブV3の開閉を制御する。
【0003】 この従来例では、タンク4より、脱気器5、タンク6は、上部にある。また、 給水加熱器7は、脱気器5、タンク6より上部にある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このような構成の装置において、負荷が急激に軽くなった場合、タービン2へ 蒸気量を調整しているバルブV1を閉じる。同時に、高圧であったタービン2は 、復水器3と同圧である高真空となる。その結果、抽気を行っているパイプ内が 蒸気により高圧であったものが、真空になる。また、給水加熱器7と脱気器5内 の圧力も、抽気のパイプが真空になったことにより、低圧になる。このため、タ ンク内の水がエバポレイションを起こす。エバポレイションが起こることにより 、水位が急激に膨れ上がり、脱気器5内に浸入すると、脱気器5の部品を損傷し てしまう。また、タンク6と給水加熱器7の水が、タービン2に逆流して、ター ビンブレードを破壊してしまう。
【0005】 本考案の目的は、発電プラントの負荷急減時に、タンク内のエバポレイション をいち早く検出して、プラントの破損を未然に防止できるエバポレイション検出 装置を実現することを目的にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、蒸気を利用する装置のタンクに連結されていて、液体が出入りする 第1の管と、 前記タンクに連結されていて、気体が出入りする第2の管と、 前記第1の管と前記第2の管とが連結される測定用タンクと、 この測定用タンク内に配置され、一端は開口し、他端は閉口していて、開口し た側が測定用タンク内の液体に浸されていて、エバポレイションによる蒸気を封 じる筒と、 この筒に設けられていて、蒸気を通す穴部と、 前記筒に連結されたダンパ機構と、 このダンパ機構に接触していて、前記筒の急激な変化時にダンパにより押され るスイッチと、 を有することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
このような本考案では、蒸気を封じることができる筒と、この筒にある程度の 蒸気を抜くことができる穴部を設けたので、急激なエバポレイションを検出でき る。
【0008】
【実施例】
以下図面を用いて本考案を説明する。図3の従来例に本装置を実施した例を説 明する。 図1は本考案の一実施例を示した構成図である。図3と同一のものは同一符号 を付す。 図において、10は、タンク6に取り付けられたエバポレイション検出装置で ある。
【0009】 エバポレイション検出装置10において、11は、蒸気を利用する装置のタン ク6に連結されていて、液体が出入りする第1の管、12は、タンク6に連結さ れていて、気体が出入りする第2の管、13は、管11と管12とが連結される 測定用タンク、14は、測定用タンク13内に配置されていて、一端は開口し、 他端は閉口していて、開口した側が測定用タンク13内の液体に浸されていて、 エバポレイションによる蒸気を封じる筒で、測定用タンク13に設けられた保持 部130において、それ以上、下に落ちることを防ぐために保持される。15は 、筒14に設けられていて、蒸気を通す穴部、16は、筒14に連結されたダン パ機構であるダンパ、17は、ダンパ16に接触していて、筒14の急激な変化 時にダンパにより押されるスイッチである。
【0010】 ダンパ16において、160は、オイルを包含している筒、161は、筒14 に連結されていて、筒160内のオイルを押すピストン部、162は、ピストン 部161の押す力をオイルを介して、伝播する力を受けるピストン部、163は 、筒160のピストン部161とピストン部162との間から、ピストン部16 1の下部に連結するように設けられたパイプに、設置された弾性力を調整するニ ードル弁、164は、ピストン部162と、筒160とが作る空間内に配置され ていて、オイルを介して、ピストン部162が急激な力の伝播を受けたときに縮 まるスプリングである。
【0011】 このような装置の動作を以下で説明する。 エバポレイションにより、蒸気が発生し、筒14の開口部より、蒸気が入る。 この蒸気量の変化率が小さいときには、穴部15より、蒸気は筒14の外部へ出 ていく。蒸発率が大きくなると、筒14は上昇して、ピストン部161は押し上 げられる。ピストン部161が押し上げられると、筒160内のピストン部16 1の上部にあるオイルは、パイプを通って、ピストン部161の下部へ移動する 。そして、蒸発率が大きくなり、パイプを通るオイルがピストンの上昇に追いつ かなくなると、ピストン部162を押し上げ、スプリング164を縮めて、スイ ッチ17を押す。スイッチ17は、蒸発が急激に起きたことを、所定の所に通知 する。 検知する蒸発率の調整は、ニードル弁163により、パイプを通るオイル量に より決まる。
【0012】 なお、ダンパ機構として、ピストン部161に穴を設けて、ピストンの上部と 下部をオイルが通過できるようにするピストン流孔や、ピストンを小さく作り、 側面をオイルが通過できるピストン側面すきまのようにしてもよい。また、ダン パ機構の構造として、ダイアフラムなどを使用して、スイッチを押す構造にして もよい。
【0013】 図2に図1の装置の使用例を示す。図1と図3と同一のものは同一符号を付す 。 図において、V4は、タンク6からタンク4へ連結されるパイプの途中に設け られていて、エバポレイション検出装置10により、開閉を行うバルブである。 バルブV4は、普段は、閉じている。 タンク6内の水位は水位検出器で検出して、急激なエバポレイションをエバポ レイション検出装置10で、検出する。エバポレイション検出装置10は、急激 なエバポレイションを検出すると、バルブV4に検出信号を送り、バルブを開か せる。このことにより、タンク6内の水をタンク4に送り、タンク6内の水量を 減らすことにより、損傷を防止する。
【0014】 また、実施例、使用例ともに、エバポレイション検出装置を脱気器のタンクに 適用した例を示したが、これに限定されるものではない。問題点に示したとおり 、給水加熱器にエバポレイション検出装置を設けてエバポレイションの対策をし てもよい。この場合は、実施方法として、脱気器のタンクと同様にする。つまり 、復水器のタンクに急激なエバポレイションを検出する。このとき、エバポレイ ション検出装置は、給水加熱器から復水器のタンクにつながるパイプに設けられ たバルブに信号を送り、バルブを開く。給水加熱器の水を復水器のタンクに送る 。そして、給水加熱器の水量を減らす。このことにより、給水加熱器からのター ビンブレードの損傷を防止できる。 もちろん、エバポレイション検出装置の使用例を示したのであり、この使用例 に限定はされない。
【0015】
【考案の効果】
本考案によれば、タンク内の急激なエバポレイションをいち早く検出できるの で、発電プラントの装置の損傷を未然に防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した構成図である。
【図2】図1の装置の使用例を示した図である。
【図3】火力プラントの従来例を示した構成図である。
【符号の説明】
6 タンク 11,12 管 13 測定用タンク 14 筒 15 穴部 16 ダンパ 17 スイッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気を利用する装置のタンクに連結され
    ていて、液体が出入りする第1の管と、 前記タンクに連結されていて、気体が出入りする第2の
    管と、 前記第1の管と前記第2の管とが連結される測定用タン
    クと、 この測定用タンク内に配置され、一端は開口し、他端は
    閉口していて、開口した側が測定用タンク内の液体に浸
    されていて、エバポレイションによる蒸気を封じる筒
    と、 この筒に設けられていて、蒸気を通す穴部と、 前記筒に連結されたダンパ機構と、 このダンパ機構に接触していて、前記筒の急激な変化時
    にダンパにより押されるスイッチと、 を有することを特徴とするエバポレイション検出装置。
JP1601392U 1992-03-26 1992-03-26 エバポレイション検出装置 Expired - Fee Related JP2548739Y2 (ja)

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