JPH0577667B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0577667B2
JPH0577667B2 JP59184384A JP18438484A JPH0577667B2 JP H0577667 B2 JPH0577667 B2 JP H0577667B2 JP 59184384 A JP59184384 A JP 59184384A JP 18438484 A JP18438484 A JP 18438484A JP H0577667 B2 JPH0577667 B2 JP H0577667B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methanol
water
reduced pressure
under reduced
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59184384A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6163661A (ja
Inventor
Hamao Umezawa
Tomio Takeuchi
Takaaki Aoyanagi
Hironobu Iinuma
Keiji Ogawa
Makoto Moriguchi
Yoshihisa Umeda
Hiroyuki Kuroda
Teruya Nakamura
Akira Oohayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Microbial Chemistry Research Foundation
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Microbial Chemistry Research Foundation filed Critical Microbial Chemistry Research Foundation
Priority to JP59184384A priority Critical patent/JPS6163661A/ja
Priority to EP85110756A priority patent/EP0175180A1/en
Priority to HU853289A priority patent/HUT40630A/hu
Priority to ES546669A priority patent/ES8700658A1/es
Priority to GR852138A priority patent/GR852138B/el
Priority to PT81086A priority patent/PT81086B/pt
Priority to DK403585A priority patent/DK403585A/da
Priority to ZA856775A priority patent/ZA856775B/xx
Publication of JPS6163661A publication Critical patent/JPS6163661A/ja
Publication of JPH0577667B2 publication Critical patent/JPH0577667B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/64Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms, e.g. histidine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はアンジオテンシン変換酵素に対して酵
素阻害活性を示す新規なヒスタジン関連化合物に
関する。 〔従来の技術〕 ヒスタジン(Histargin)は本発明者でもある
梅沢らによつてストレブトミセス属に属するヒス
タジン生産菌ストレプトミセス・ロゼオビリデイ
ス(Streptomyces roseoviridis)MF118−A5
(微工研菌寄7043号)の培養液より単離された
化合物で、次の構造を有する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ヒスタジンは、α−アミノ酸であるヒスチジン
とアルギニンの各α−アミノ基がエチレン基を介
して結合した新しい型の化合物であるため、両ア
ミノ酸を種々のアミノ酸に変換した類縁体を検索
することによつて、より強い阻害活性を有する生
理活性物質を発見できる可能性がある。また、カ
ルボキシペプチダーゼBやエンケフアリナーゼ以
外の種々のペプチダーゼに対し阻害活性を有する
化合物の検索にも適した化合物群である。本発明
の目的はそのような化合物群を提供することにあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、下記一般式()で表わされるヒスタ
ジン関連化合物又はそれらの塩に関する。
【化】 〔式中Aは、α−アミノ酸(但し、アルギニン
及びヒスチジンを除く)又はその低級アルキルエ
ステルのα−アミノ基から水素原子1個を除いた
残基を示し、Rは水素原子又は低級アルキル基を
示す。〕 本発明者らはヒスタジンの両アミノ酸を種々の
アミノ酸又はそのエステルに変換した化合物を
種々合成し、鋭意検討した結果、ヒスタジンのア
ルギニン部分を他のα−アミノ酸に変換した上記
一般式()で表わされる新規なヒスタジン関連化
合物がアンジオテンシン変換酵素に対して優れた
阻害活性を有することを見出し、本発明を完成す
るに至つた。本発明の化合物は降圧剤として使用
できるものである。更に本発明の化合物の一部は
カルボキシペプチダーゼB及び/又はカルボキシ
ペプチダーゼAに対しても阻害活性を有し、これ
ら酵素に関連する生化学的研究において試薬とし
て利用することができる。 本発明を更に詳しく説明すれば、上記一般式
()中のAはα−アミノ酸(但し、アルギニン及
びヒスタジンを除く)又はその低級アルキルエス
テルのα−アミノ基から水素原子1個を除いた残
基(以下単にα−アミノ酸残基という)であり、
公知のα−アミノ酸から誘導される残基であれば
特に制限はない。また、α−アミノ酸残基におい
て光学活性炭素を有するもの、及び()式に含ま
れているヒスチジン部分は、L−、D−及びDL
−型のいずれでも使用することができる。 具体的なα−アミノ酸を例示すると次の通りで
ある。グリシン、アラニン、α−アミノ酪酸、プ
ロリン、パリン、ノルパリン、イソロイシン、ア
ロイソロイシン、ロイシン、ノルロイシン、セリ
ン、ホモセリン、トレオニン、アロトレオニン、
O−メチルセリン、O−エチルセリン、O−メチ
ルホモセリン、O−エチルホモセリン、O−メチ
ルトレオニン、O−エチルトルオニン、O−メチ
ルアロトレオニン、O−エチルアロトレオニン、
オルニチン、リジン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、アスパラギン、グルタミン、フエニルアラ
ニン、チロシン、トリプトフアン、システイン、
ホモシステイン、S−メチルシステイン、S−エ
チルシステイン、メチオニン、エチオニンなどが
挙げられる。 ヒスタジン関連化合物は分子内塩又は薬学的に
許容される塩として取扱うこともできる。塩の例
としては、カルボキシル基における薬学的に許容
できる陽イオン、例えばナトリウムイオン、カリ
ウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイ
オンやイミノ基、イミダゾイル基、α−アミノ酸
の側鎖アミノ基における薬学的に許容できる無機
塩、有機塩塩等が挙げられる。 ヒスタジン関連化合物の多くは後記の実施例に
示すごとく、合成の最終工程として、各種保護基
を除去し、ダウエツクス 50W(ダウ・ケミカル
社製)のようなイオン交換樹脂を用いて精製し、
非結晶性の化合物の場合は、凍結乾燥により白色
粉末として、結晶性の場合は、再結晶により無色
結晶として得ることができる。 本発明において、上記一般式()で表わされる
化合物を便宜的に両アミノ酸の略号の間に−C2
−と表記することとする。例えばHis−C2−Phe
はヒスチジンとフエニルアラニンの各α−アミノ
基がエチレン基を介して結合している化合物を示
す。また、一般式()の化合物を合成するための
中間体となる保護されたヒスタジン関連化合物
も、保護基をもつアミノ酸の略号の間に−C2
と表記する。例えば、Z−L−His−C2−L−
Lys(Z)−OMeはN〓−ベンジルオキシカルボニル
−L−ヒスナジンとN〓−ベンジルオキシカルボ
ニル−L−リジンメチルエステルの各α−アミノ
基がエチレン基を介して結合している化合物を示
す。 本発明の代表的化合物と、参考化合物(化合物
番号1、1a、8、及び8a、以下各表において同
じ)との構造と略号及び分子式を第1表に示す。
第1表に掲げた代表的化合物の中で両アミノ酸が
L体である化合物の赤外線吸収スペクトル
(KBr錠として測定)及びプロトンNMRスペク
トル〔重水中2,2−ジメチル−2−シラペンタ
ン−5−スルホン酸ナトリウム(DSS)を基準物
質として測定〕を第2表に、比旋光度と融点を第
3表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 * 非結晶性粉末のため明確な融点を示さな
い。
本発明の化合物はいずれもアンジオテンシン変
換酵素に対して優れた阻害活性を有する。また本
発明の化合物の一部はカルボキシペプチダーゼB
及び/又はカルボキシペプチダーゼAに対しても
阻害活性を示す。 次に生理活性について試験例を挙げて説明す
る。 カルボキシペプチダーゼBに対する阻害活性 カルボキシペプチダーゼBに対する阻害活性の
測定は、M.ハヤカリ(M.HAYAKARI)等アナ
リテイカル バイオケミストリー(Analy−tical
Biochemistry)第84巻、第361〜369頁(1978)
記載のアンジオテンシン変換酵素活性測定法を改
良して行つた。 すなわち、0.05Mのヒプリル−L−リジン(蛋
白質研究奨励会製)0.05mlに0.05Mトリス−塩酸
緩衝液(PH8.0)の0.25ml、検体を含む溶液の0.15
mlを加えた混合溶液を37℃、3分間加温した後、
豚膵臓より精製したカルボキシペプチダーゼB
(ベーリンガー・マンハイム社製)の1μg/mlと
牛アルブミン1mg/mlを含む水溶液を0.05ml加え
て、37℃、30分間反応させた。1N苛性ソーダの
0.03mlを加え反応を停止し、15分後に0.06Mリン
酸ナトリウム緩衝液(PH7.2)の2mlを加え、1
%塩化シアヌルのメチルセロソルブ溶液の2mlを
加え発色させ、室温に15分間放置後382nmにおけ
る吸光度(a)を測定した。同時に検体だけを除いて
同様に反応した時の対照の反応液の吸光度(b)を測
定した。なお、この時、それぞれに対応する盲検
の吸光度(a)′及び(b)′をも測定した。盲検は先に苛
性ソーダを加えてから酵素液を加え酵素反応を行
わずに発色させたものを用いた。そしてカルボキ
シペプチダーゼB阻害率を式:〔1−(a−a′)/
(b−b′)〕×100により計算した。 この定量法で、化合物番号1a(L−His−C2
L−His)、2a(L−His−C2−L−Phe)、6a(L
−His−C2−L−Orn)の化合物は、それぞれ
60μg/ml、64μg/ml、112μg/mlの濃度で50%阻
害を示した(後記第4表参照)。 カルボキシペプチダーゼAに対する阻害活性 カルボキシペプチダーゼAに対する阻害活性の
測定はT.タナカ(T.TANAKA)等ザ ジヤー
ナル オブ アンチバイオチクス(The Journal
of Antibiotics)第37巻、第682〜684頁(1984)
記載の方法を用いて行つた。すなわち、0.01Mヒ
プリル−L−フエニルアラニン(シグマ社製)
0.05mlに0.9Mの食塩を含む0.05Mトリス−塩酸緩
衝液(PH7.5)0.25ml、検体を含む溶液0.15mlを加
えた混合溶液を37℃、3分間加温した後、牛膵臓
より精製されたカルボキシペプチダーゼA(シグ
マ社製)の希釈水溶液(同時に1mg/mlの濃度に
精製牛アルブミンを含む)を0.05ml加えて、37
℃、30分間反応させた。1N−苛性ソーダ0.03ml
を加え反応を停止し、15分後に0.06Mリン酸ナト
リウム緩衝液(PH7.2)2mlを加え、次いで1%
塩化シアヌルのメチルセロソルブ溶液2mlを加え
て発色させ、室温に15分放置後382nmにおける吸
光度(a)を測定した。同時に検体だけを除いて同様
に処理した対照の反応液の吸光度(b)を測定した。
なお、この時それぞれに対応する盲検の吸光度
(a)′及び(b)′をも測定した。盲検は先に苛性ソーダ
を加えてから酵素液を加え酵素反応を行わずに発
色させたものを用いた。そして、カルボキシペプ
チダーゼAの阻害率を式:〔1−(a−a′)/(b
−b′)〕×100により計算した。 この定量法で、化合物番号2a(L−His−C2
L−Phe)の化合物は8.4μg/mlの濃度で50%阻
害を示した(第4表参照)。 アンジオテンシン変換酵素に対する阻害活性 アンジオテンシン変換酵素に対する阻害活性の
測定は、M.ハヤカリ等、アナリテイカル バイ
オケミストリー第84巻、第361〜369頁(1978年)
記載のアンジオテンシン変換酵素活性測定法を改
良して行つた。すなわち、食塩0.3Mを含むトリ
ス−塩酸緩衝液(0.5M、PH8.0)に基質ヒプリル
−L−ヒスチジル−L−ロイシンを5mg/mlの濃
度で溶解し、この溶液0.05mlに検体を含む溶液
0.40mlを加えた混合溶液を37℃、3分間加温した
後、牛肺臓より部分精製したアンジオテンシン変
換酵素溶液を0.05ml加えて、37℃、30分間反応さ
せた。1N苛性ソーダを0.03ml加えて反応を停止
し、15分後に0.06Mリン酸ナトリウム緩衝液(PH
7.2)を2ml加え、次いで1%塩化シアヌルのメ
チルセロソルブ溶液を2ml加えて発色させ、室温
に15分間放置後、382nmにおける吸光度(a)を測定
した。同時に検体を含まない混合溶液を同様に調
製し、同様に反応させた対照の吸光度(b)を測定し
た。なお、この時、それぞれに対応する盲検の吸
光度(a′)及び(b′)をも測定した。盲検は先に
苛性ソーダを加えてから酵素液を加え酵素反応を
行わずに発色させたものを用いた。そしてアンジ
オテンシン変換酵素阻害率を式:〔1−(a−
a′)/(b−b′)〕×100により計算した。 この定量法で、第2表に掲げた化合物番号1a
〜6aのいずれの化合物も低濃度で強い阻害活性
を示した(第4表参照)。特に化合物番号1a(L
−His−C2−L−His)及び5a(L−His−C2−L
−Asp)の化合物のIC50(50%阻害濃度)はそれ
ぞれ0.7μg/ml、0.5μg/mlであり、最も阻害活性
の強い化合物であつた。
【表】 急性毒性 本発明の化合物はいずれも低毒性であり、医薬
として使用することができる。第5表に本発明の
化合物をマウスの腹腔内に投与した急性毒性試験
結果を示す。
【表】 本発明のヒスタジン関連化合物は新規物質であ
り、以下その製造法について説明する。 2つのα−アミノ酸の各α−アミノ基がエチレ
ン基を介して結合した型の化合物で、従来合成さ
れているものは、2つのα−アミノ酸が同一アミ
ノ酸に限られており、その合成法はα−アミノ酸
と1,2−ジブロモエタンを縮合させる方法であ
つた〔インオーガニツク ケミストリー
(Inorganic Chemistry)第7巻、第2405頁
(1968年)参照〕。この場合でも、ヒスチジンを用
いて行われた例はない。 本発明のヒスタジン関連化合物のように、異な
るα−アミノ酸を含む化合物を合成する場合、2
種のα−アミノ酸と、1,2−ジブロモエタンを
同一反応容器内で反応させると生成物が複雑にな
り、精製が困難となる。そこで段階的に合成する
方法が優れていることを見出した。 すなわちヒスタジンに次式():
【化】 (式中Xはハロゲン原子を示し、R1は低級ア
ルキル基を示す)で表わされる2−ハロゲノ−
1,1−ジアルコキシエタンを作用させ、次式
():
【化】 (式中R1は低級アルキル基を示す)で表わさ
れるN〓−(2,2−ジアルコキシエチル)ヒスチ
ジンとする。()式の化合物として具体的には、
市販品である2−ブロモアセトアルデヒドジエチ
ルアセタール、2−ブロモアセトアルデヒドジメ
チルアセタール、2−クロロアセトアルデヒドジ
エチルアセタール、2−クロロアセトアルデヒド
ジメチルアセタールなどが挙げられる。 続いて()式に含まれるヒスチジン部分のα−
アミノ基を例えばベンジルオキシカルボニル基な
どのアミノ保護基で保護し、次にアルデヒド保護
基を酸処理により脱保護して次式():
【化】 (式中R2はアミノ保護基を示す)で表わされ
るN−ホルミルメチル誘導体とする。()式の化
合物は次式(′):
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明は、これら実施例に限定されるも
のではない。 実施例 1−1 N〓−(2,2−ジエトキシエチル)−L−ヒス
チジンの合成 L−ヒスタジン50.0g(0.35モル)と炭酸カリ
ウム(無水)44.5gをエタノール500mlと水500ml
の混液に溶かし、ブロモアセトアルデヒドジエチ
ルアセタール63.5g(0.32モル)を加え、1日煮
沸還流した。冷却後、水1中に希釈し、PHを
6.8に調整し、エタノールを減圧で留去した。折
出する未反応のL−ヒスチジンを去し、水層を
酢酸エチルで2回洗浄後、水層を500mlまで減圧
濃縮した。塩化ナトリウム(以下NaCl)29.2g
を加え、0.5M NaCl溶液とし、あらかじめ0.5M
NaClで調整したダイヤイオン HP−20(三菱化
成社製)2のカラムにかけた。0.5M NaCl6
、水15、20%メタノール7で溶出し、目的
物を含むフラクシヨンを集めて、減圧乾固し、残
留固体にエタノール150mlを加えて不溶のNaClを
去した。この操作を2回繰返し、得られた液
にエチルエーテルを加えて結晶化し、N〓−(2,
2−ジエトキシエチル)−L−ヒスチジンを31.8
g得た。収率36.3%mp160〜162℃。 〔α〕25 D−27.4゜(c=1,メタノール) IR(KBr)ν(cm-1)=2970,2870,1645,
1580,1570,1450,1380,1300,1125,1090,
1065,845,800,630,550,480。NMR(重メタ
ノール)δ=1.20(t,CH3×2,T=7Hz),3.0
〜3.5(m,CH2×2),3.5〜4.0(m,5H),4.79
(t,CH,T=5Hz),6.98(s,CH),7.62(s,
CH)。 実施例 1−2 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(2,2
−ジエトキシエチル)−L−ヒスチジンの合成 N〓−(2,2−ジエトキシエチル)−L−ヒス
チジン19.5g(71.7ミリモル)を1N−NaOH71.7
mlに溶かし、氷冷下激しくかくはんしながら、ベ
ンジルオキシカルボニルクロライド22.6mlを5回
に分けて、10分間隔に加えた。この間、反応液の
PHを2N−NaOHで9.0〜10.0に調整し、試薬を添
加後2時間かくはんした。酢酸エチル(150ml)
で3回抽出し、合せた酢酸エチル層を1N−HCl、
飽和食塩水で各2回洗浄後無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を留去して得たN〓,Nim−ジベン
ジルオキシカルボニル−N〓−(2,2−ジエトキ
シエチル)−L−ヒスチジン40.1gを無水メタノ
ール250mlに溶かし、28%ナトリウムメチラート
メタノール溶液27.7mlを加え、室温で2.5時間か
くはんした。反応液を水250ml中に希釈し、PH7.0
に調整後、メタノールを減圧で留去して得た水層
を酢酸エチルで2回洗浄した。水層を減圧乾固
し、残留物に少量のメタノールを加えて不溶の
NaClを去した。この操作を2回繰返し、得ら
れた液を減圧濃縮し、シロツプ状のN〓−ベン
ジルオキシカルボニル−N〓−(2,2−ジエトキ
シエチル)−L−ヒスチジンを26.0g得た。収率
89.3%。 〔α〕25 D−58.9゜(c=1,メタノール) IR(KBr)ν(cm-1)=3380,2960,1680,
1600,1460,1450,1390,1340,1250,1125,
1050,1000,810,760,690。NMR(重メタノー
ル)δ=1.05(t,CH3×2,T=6Hz),3.0〜
4.0(m,9H),4.5(m,1H),5.10(s,CH2),
6.70(s,CH),7.32(s,5H),7.60(s,CH)。 実施例 1−3 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(ホルミ
ルメチル)−L−ヒスチジンの合成 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(2,2
−ジエトキシエチル)−L−ヒスチジン25.9g
(63.9ミリモル)をエタノール60mlと水140mlの混
液に溶かし、1N−HClを加え、室温で4時間か
くはんした。反応後、PHを7.0に調整し、エタノ
ールを減圧で留去した。水層をダイヤイオン
HP−20の4のカラムにかけ、水4で洗浄
後、25%メタノールで溶出した。目的物を含むフ
ラクシヨンを集めて減圧濃縮し、N〓−ベンジル
オキシカルボニル−N〓−(ホルミルメチル)−L
−ヒスチジンを淡黄色粉末として15.1g得た。収
率71.5%。 〔α〕25 D−13.1゜(c=1,メタノール) IR(KBr)ν(cm-1)=3450,2950,1700,
1600,1420,1370,1310,1260,1220,1190,
1130,1110,990,825,785,740,705,670。
NMR(重メタノール)δ=3.1〜3.4(2H),3.9〜
4.2(m,2H),4.3〜4.7(m,1H),5.09(s,
CH2),5.6〜5.9(m,1H),6.70(s,1H),7.28
及び7.32(各s,5H),7.65(s,1H) 実施例 1−4(参考例1) L−His−C2−L−His(化合物番号1a)の合成 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(ホルミ
ルメチル)−L−ヒスチジン1.72g(5.2ミリモ
ル)のメタノール(20ml)溶液に、L−ヒスチジ
ンメチルエステル二塩酸塩2.52g(10.4ミリモ
ル)を水10mlに溶かし、PHを6.7に調整した溶液
を加え、氷冷下かくはんしながら水素化シアノホ
ウ素ナトリウム327mg(5.2ミリモル)を少しずつ
添加した。添加後、室温で4時間かくはんした
後、反応液を減圧濃縮し、得られた残留物を水10
mlに溶かし、ダイヤイオン HP−20の500mlの
カラムにかけた。 水1.5で洗浄後、25%メタノール3、50%
メタノール3で溶出し、目的物を含むフラクシ
ヨンを集めて減圧濃縮し、Z−L−His−C2−L
−His−OMeを2.29g得た。NMRスペクトル
(重メタノール)においてδ3.69(s,CH3),5.03
(s,CH2),7.28(s,5H)に特徴的なシグナル
を示す。これをメタノール40mlに溶かし、1N−
NaOH 13mlを加え、室温で3.5時間かくはんし
た。反応後PHを6.8に調整し、メタノールを減圧
で留去して得た水層を、ダイヤイオン HP−20
の350mlのカラムにかけ、水1で洗浄後、25%
メタノールで溶出した。目的物を含むフラクシヨ
ンを集めて減圧濃縮し、Z−L−His−C2−L−
Hisを1.12g得た(全収率45.8%)。NMRスペク
トル(重メタノール)でδ2.6〜3.5(m,CH2×
4),4.2〜4.6(m,CH×2),5.00(s,CH2),
6.56(s,CH),6.80(s,CH),7.23(s,5H),
7.45(s,CH×2)にシグナルを示す。 Z−L−His−C2−L−His 465mgをエタノー
ル5mlと水5mlの混液に溶かし、1N−HCl 3ml
と10%パラジウム−炭素25mgを加え、水素基流中
3.5時間かくはんした。触媒を去し、液をダ
ウエツクス 50W×8(H型,ダウ・ケミカル社
製)50mlのカラムにかけ、水200mlで洗浄後、2N
−NH4OHで溶出した。目的物を含むフラクシヨ
ンを集めて、減圧濃縮して得られる残留物をエタ
ノールより結晶化し、目的物であるL−His−C2
−L−Hisを225mg得た。収率67.0%。mp227〜
232℃(分解)。 〔α〕25 D+17.1゜(c=1,6N−HCl)。 実施例 2 L−His−C2−L−Phe(化合物番号2a)の合成 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(ホルミ
ルメチル)−L−ヒスチジン910mg(2.8ミリモ
ル)、L−フエニルアラニンエチルエステル一塩
酸塩1.263g(5.5ミリモル)、水素化ホウ素ナト
リウム173mg(2.8ミリモル)を用いて、実施例1
−4と同様に反応を行い、ダイヤイオン HP−
20の250mlのカラムを用いて精製し、Z−L−
His−C2−L−Phe−OEtを1.39g得た。NMRス
ペクトル(重メタノール)においてδ1.17(t,
CH3,T=7Hz),4.10(q,CH2,T=7Hz),
5.00(s,CH2),7.20(s,5H),7.27(s,5H)
に特徹的なシグナルを示す。次に、実施例1−4
と同様に加水分解反応を行い、ダイヤイオン
HP−20の250mlのカラムで精製し、Z−L−His
−C2−L−Pheを773mg得た(全収率58.5%)。 Z−L−His−C2−L−Phe 716mg、1N−
HCl4.5ml、10%パラジウム−炭素50mgを用い、
実施例1−4と同様に反応を行い、ダウエツクス
50W×8(H型)50mlのカラムを用いて精製し、
エタノールより結晶化し、目的物であるL−His
−C2−L−Pheを277mg得た。収率53.7%。mp
248〜250℃(分解)。〔α〕25 D+38.1゜(c=1,6
N
−HCl)。 実施例 3 L−His−C2−L−Lys(化合物番号3a)の合成 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(ホルミ
ルメチル)−L−ヒスチジン1.71g(5.2ミリモ
ル)、N〓−ベンジルオキシカルボニル−L−リジ
ンメチルエステル一塩酸塩2.30g(6.9ミリモ
ル)、水素化シアノホウ素ナトリウム324mg(5.2
ミリモル)を用いて、実施例1−4と同様に反応
を行い、ダイヤイオン HP−20の500mlのカラ
ムを用いて精製し、75%メタノール溶出部より、
Z−L−His−C2−L−Lys(Z)−OMeを主成分と
する残留物3.27gを得た。NMRスペクトル(重
メタノール)においてδ3.72(s,CH2),5.02(s,
CH2×2),7.29(s,10H)に特徴的なシグナル
を示す。 次に実施例1−4と同様に加水分解反応を行
い、ダイヤイオン HP−20の500mlを用いて精
製し、75%メタノール溶出部よりZ−L−His−
C2−L−Lys(Z)を1.93g得た(全収率62.6%)。
NMRスペクトル(重メタノール)でδ1.2〜2.1
(m,CH2×3),2.8〜3.6(m,CH2×5),4.2〜
4.7(m,CH×2),5.04(s,CH2),5.07(s,
CH2),6.85(s,CH),7.30(s,5H),8.03(s,
CH)にシグナルを示す。 Z−L−His−C2−L−Lys(Z)1.88g、1N−
HCl9.6ml、10%パラジウム−炭素100mgを用い、
実施例1−4と同様に反応を行い、触媒を去
し、液を減圧濃縮して得た残留物を水10mlに溶
かし、CM−セフアデツクス C−25(Na型,フ
アルマシア社製)150mlにかけた。水1と1M
NaCl 1によるグラジエント溶出法で溶出し、
目的物を含むフラクシヨンを集め、ダウエツクス
50W×8(H型)50mlのカラムにかけ、水洗後、
2N−NH4OHで溶出した。目的物を含むフラク
シヨンを集めて減圧濃縮した。得られた残留物
(粉末)を水2mlに溶かし、凍結乾燥することに
より、L−His−C2−L−Lysを白色粉末として
219mg得た。収率23.1%。 〔α〕25 D−32.0゜(c=1,6N−HCl)。 実施例 4 L−His−C2−L−Pro(化合物番号4a)の合成 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(ホルミ
ルメチル)−L−ヒスチジン4.73g(14.3ミリモ
ル),L−プロリンベンジルエステル一塩酸塩
6.88g(28.6ミリモル)、水酸化シアノホウ素ナ
トリウム899mg(14.3ミリモル)を用いて、実施
例1−4と同様に反応を行い、ダイヤイオン
HP−20の1のカラムを用いて精製し、75%メ
タノール溶出部より、Z−L−His−C2−L−
Pro・OBzlを2.21g得た。NMRスペクトル(重
メタノール)においてδ1.7〜2.4(m,CH2×2),
2.8〜3.8(m,CH2×4),4.2〜4.7(m,CH×
2),5.00(s,CH2),5.10(s,CH2),6.72(s,
CH),7.22(s,5H),7.27(s,5H),7.80(s,
CH)にシグナルを示す。Z−L−His−C2−L
−Pro・OBzl 2.10g、1N−HCl12ml、10%パラ
ジウム−炭素100mgを用い、実施例1−4と同様
に反応を行い、触媒を去し、液を減圧濃縮し
て得た残留物を水10mlに溶かし、CM−セフアデ
ツクス C−25(Na型)300mlのカラムにかけ、
水で溶出した。目的物を含むフラクシヨンを集
め、ダウエツクス 50W×8(H型)100mlのカラ
ムにかけ、水洗後、2N−NH4OHで溶出した。
目的物を含むフラクシヨンを集めて減圧濃縮し、
得られた残留物を水5mlに溶かし、凍結乾燥する
ことにより、L−His−C2−L−Proを白色粉末
として646mg得た。全収率15.8%。 〔α〕25 D−24.2゜(c=1,6N−HCl) 実施例 5 L−His−C2−L−Asp(化合物番号5a)の合
成 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(ホルミ
ルメチル)−L−ヒスチジン2.00g(6.1ミリモ
ル)、L−アスパラギン酸1.61g(12.1ミリモ
ル)、水素化シアノホウ素ナトリウム380mg(6.1
ミリモル)を用いて実施例1−4と同様に反応を
行い、あらかじめ0.5M NaClで調整したダイヤ
イオン HP−20の250mlのカラムにかけ、0.5M
NaCl 1で洗浄後、水で溶出した。目的物を含
むフラクシヨンを集めて減圧濃縮し、Z−L−
His−C2−L−Aspを292mg得た。 Z−L−His−C2−L−Asp 292mg、1N−HCl
2ml、10%パラジウム−炭素20mgを用いた実施例
1−4と同様に反応を行い、液をCM−セフア
デツクス C−25(Na型)100mlのカラムにかけ
水で溶出した。目的物を含むフラクシヨンを集め
て減圧濃縮し、得られた残留物を分取薄層クロマ
トグラフイー〔シリカゲル60F254、厚さ2mm(メ
ルク社製)〕にかけ、エタノール:C−NH4OH
=1:1で展開した。目的物を含む帯(Rf0.67)
をかき取り、エタノール:C−NH4OH=1:1
で溶出した。溶出液を減圧濃縮して得た残留物を
ダウエツクス 50w×8(H型)20mlのカラムに
かけ、水洗後、2N−NH4OHで溶出した。目的
物を含むフラクシヨンを集めて減圧濃縮し、得ら
れた残留物をメタノールより結晶化し、L−His
−C2−L−Aspを10.7mg得た。 mp250〜252℃(分解)。〔α〕25 D+39.9゜(c=1

6N−HCl)。 実施例 6 L−His−C2−L−Asp(化合物番号5a)の別
途合成 N〓−ベンジルオキシカルボニル−N〓−(ホルミ
ルメチル)−L−ヒスチジン3.00g(9.1ミリモ
ル)、L−アスパラギン酸α,β−ジベンジルエ
ステルトシレート8.79g(18.1ミリモル)、水素
化ホウ素ナトリウム569mg(9.1ミリモル)を用い
て、実施例1−4と同様に反応を用い、反応液を
減圧濃縮し、得られた残留物を水20mlに溶かし、
酢酸エチルで2回洗浄した。水層を半量に減圧濃
縮し、ダイヤイオン HP−20の200mlのカラム
にかけ、水300ml、50%メタノール300mlで洗浄
後、メタノールで溶出した。目的物を含むフラク
シヨンを集めて減圧濃縮し、Z−L−His−C2
L−Asp(OBzl)−OBzlを2.52g得た。 Z−L−His−C2−L−Asp(OBzl)−OBzl2.34
g、1N−HCl10ml、10%パラジウム−炭素200mg
を用い、実施例1−4と同様に反応を行い、反応
後、触媒を去し、液を減圧濃縮して得た残留
物を水10mlに溶かし、ダイヤイオン HP−20の
250mlのカラムにかけ、水で溶出した。目的物を
含むフラクシヨンを集めて減圧濃縮し、得られた
残留物をメタノールより結晶化し、L−His−C2
−L−Aspを314mg得た。全収率11.8%。 実施例 7 L−His−C2−L−Orn(化合物番号6a)の合
成 培養液より得たヒスタジン268mgを飽和水酸
化バリウム水40mlに溶かし、油浴中(105℃)2
時間煮沸還流した。冷却後、炭酸ガスを吹込み生
じた沈殿を去し、液をダウエツクス 50W×
4(H型)45mlのカラムにかけ、水洗後2.5%−
NH4OHで溶出した。目的物を含むフラクシヨン
を集めて、減圧下に濃縮乾固し、224mgの粗粉末
を得た。この粗粉末を1Mピリジン−酢酸緩衝液
(PH5.0)10mlに溶解し、あらかじめこの緩衝液で
平衡化したダウエツクス 50W×4(Py型)80ml
のカラムにかけ、同じ緩衝液で溶出した。目的物
を含むフラクシヨンを集め、これをダウエツクス
50W×4(H型)80mlに吸着させ、水洗後、2.5
%−NH4OHで溶出した。目的物を含むフラクシ
ヨンを集め減圧濃縮し、得られた残留物を水2ml
に溶かし、凍結乾燥することにより、L−His−
C2−L−Ornの白色粉末を91.5mg得た。 〔α〕25 D+30.8゜(c=1,6N−HCl) 実施例 8 L−His−C2−L−Phe−OEt(化合物番号7a)
の合成 実施例2で得たZ−L−His−C2−L−Phe−
OEt 301mgをエタノール−水(1:1)の混液10
mlに溶かし、1N−HCl1.7mlと10%パラジウム−
炭素25mgを加え、水素気流中4時間かくはんし
た。触媒を去し、液を中和後、半量に減圧濃
縮し、CM−セフアデツクス C−25(Na型)
300mlのカラムにかけ、水で溶出した。目的物を
含むフラクシヨンを集めて減圧濃縮し、得られた
残留物をメタノール1mlに溶かし、セフアデツク
ス LH−20(フアルマシア社製)100mlのカラム
にかけ、メタノールで溶出した。目的物を含むフ
ラクシヨンを集めで減圧濃縮し、得られた残留物
を水1mlに溶かし、凍結乾燥することにより、L
−His−C2L−Phe−OEtの一塩酸塩を白色粉末と
して60.5mg得た。 〔α〕25 D+33.4゜(c=1,6N−HCl) 参考例 2 L−His−OMe−C2−L−His−OMe(化合
物番号8a)の合成) 実施例1−4で得たZ−L−His−C2−L−
His−OMe1.05gをメタノール10mlに溶かし、氷
冷下ジアゾメタンエーテル溶液を加え、メチル化
した。溶媒を留去して得た残留物をエタノール−
水(1:1)の混液15mlに溶かし、1N−HCl5ml
と10%パラジウム−炭素150mlを加え、水素気流
中3.5時間かくはんした。触媒を去し、液を
中和後、半量に減圧濃縮し、CM−セフアデツク
ス C−25(Na型)200mlのカラムにかけた。水
1.5と1M NaCl1.5によるグラジエント溶出法
で溶出し、目的物を含むフラクシヨンを集めて減
圧濃縮し、得られた残留物をメタノール5mlに溶
かし、不溶のNaClを去した。この操作を2回
繰返し、残留物をメタノール2mlに溶かし、セフ
アデツクス LH−20の150mlのカラムにかけ、
メタノールで溶出した。目的物を含むフラクシヨ
ンを集めて減圧濃縮し、得られた残留物を水2ml
に溶かし、凍結乾燥することにより、L−His−
OMe−C2−L−His−OMeの二塩酸塩を白色粉
末として176mg得た。〔α〕25 D+15.3゜(c=1,6N
−HCl)。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明はアンジオテンシ
ン変換酵素に対して優れた阻害活性を示し、降圧
剤として有用なヒスタジン開連化合物を提供する
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式: 【化】 〔式中Aは、α−アミノ酸(但し、アルギニン
    及びヒスチジンを除く)又はその低級アルキルエ
    ステルのα−アミノ基から水素原子1個を除いた
    残基を示し、Rは水素原子又は低級アルキル基を
    示す。〕で表わされるヒスタジン関連化合物又は
    それらの塩。
JP59184384A 1984-09-05 1984-09-05 ヒスタジン関連化合物 Granted JPS6163661A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59184384A JPS6163661A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 ヒスタジン関連化合物
EP85110756A EP0175180A1 (en) 1984-09-05 1985-08-27 Histargin-related compounds, a process for their preparation and their use as medicaments
HU853289A HUT40630A (en) 1984-09-05 1985-08-29 Process for producing relative compounds of histarigin and pharmaceutical compounds containing them as active agents
ES546669A ES8700658A1 (es) 1984-09-05 1985-09-03 Un procedimiento para preparar compuestos relacionados con histargina
GR852138A GR852138B (ja) 1984-09-05 1985-09-03
PT81086A PT81086B (en) 1984-09-05 1985-09-04 Histargin-related compounds a process for their preparation and their use as medicaments
DK403585A DK403585A (da) 1984-09-05 1985-09-04 Histargin-beslaegtede forbindelser, en fremgangsmaade til deres fremstilling og deres anvendelse som laegemidler
ZA856775A ZA856775B (en) 1984-09-05 1985-09-04 Histargin-related compounds,a process for their preparation and their use as medicaments

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59184384A JPS6163661A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 ヒスタジン関連化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6163661A JPS6163661A (ja) 1986-04-01
JPH0577667B2 true JPH0577667B2 (ja) 1993-10-27

Family

ID=16152240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59184384A Granted JPS6163661A (ja) 1984-09-05 1984-09-05 ヒスタジン関連化合物

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP0175180A1 (ja)
JP (1) JPS6163661A (ja)
DK (1) DK403585A (ja)
ES (1) ES8700658A1 (ja)
GR (1) GR852138B (ja)
HU (1) HUT40630A (ja)
PT (1) PT81086B (ja)
ZA (1) ZA856775B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4761483A (en) * 1985-06-26 1988-08-02 G. D. Searle & Co. Chloro-substituted ketone imidazole derivatives
US5424447A (en) * 1993-07-07 1995-06-13 The Medical College Of Wisconsin Research Foundation, Inc. Heme binding compounds and use thereof
DE69734783T2 (de) * 1996-07-24 2006-08-17 Buchardt, Dorte Peptidnukleinsäuren mit erhöhter bindungsaffinität, sequenzspezifität und löslichkeit
ATE215237T1 (de) * 1996-12-27 2002-04-15 Fuji Photo Film Co Ltd Aminopolycarboxylat-chelatbildner, schwermetall- verbindung davon, photographischer zusatz und verarbeitungsverfahren
EA005532B1 (ru) * 2000-08-17 2005-04-28 Пфайзер Инк. Замещенные имидазолы в качестве ингибиторов активированной формы активируемого тромбином ингибитора фибринолиза (tafia)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59216597A (ja) * 1983-05-23 1984-12-06 Microbial Chem Res Found 新生理活性物質ヒスタジン

Also Published As

Publication number Publication date
DK403585A (da) 1986-03-06
GR852138B (ja) 1986-01-03
ZA856775B (en) 1986-04-30
JPS6163661A (ja) 1986-04-01
PT81086B (en) 1987-03-31
PT81086A (en) 1985-10-01
EP0175180A1 (en) 1986-03-26
ES546669A0 (es) 1986-10-16
DK403585D0 (da) 1985-09-04
ES8700658A1 (es) 1986-10-16
HUT40630A (en) 1987-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Nishizawa et al. Synthesis and structure-activity relations of bestatin analogs, inhibitors of aminopeptidase B
Bey et al. Analogs of ornithine as inhibitors of ornithine decarboxylase. New deductions concerning the topography of the enzyme's active site
SK64993A3 (en) Hydroxamic acid derivatives, method of their preparation and medicaments with their content
EP0383919A1 (en) Staurosporin derivatives
GB2086393A (en) Bicyclic compounds
JPH0655757B2 (ja) N−アルキル化ジペプチドおよびそれらのエステルの製造法
Keith et al. Synthesis of L-2-amino-4-methoxy-trans-but-3-enoic acid
Klutchko et al. Synthesis and angiotensin-converting enzyme inhibitory activity of 3-(mercaptomethyl)-2-oxo-1-pyrrolidineacetic acids and 3-(mercaptomethyl)-2-oxo-1-piperidineacetic acids
HU205770B (en) Process for producing renin inhibiting dipeptide derivatives and pharmaceutical compositions comprising same
JPH0577667B2 (ja)
US5856579A (en) Adduct salts of novel substituted benzylamines and a process for optically resolving them
Williams et al. Asymmetric syntheses of (2S, 3S, 6S)-,(2S, 3S, 6R)-, and (2R, 3R, 6S)-2, 3-methano-2, 6-diaminopimelic acids. Studies directed to the design of novel substrate-based inhibitors of L, L-diaminopimelate epimerase
JPS62135491A (ja) プロリン誘導体の芳香族スルホン酸塩
US4490386A (en) Phosphate salts of 1-[2-[(1-alkoxycarbonyl-3-aralkyl)-amino]-1-oxoalkyl]octahydro-1H-indole-2-carboxylic acids, preparation of, and medical compositions thereof
JPS6115866A (ja) α−アルキルアミノ酸の製法
US4066658A (en) Resolution of d,l-dehydroproline
Tobe et al. Synthesis and structure-activity relationships of amastatin analogues, inhibitors of aminopeptidase A
US4808741A (en) Process for preparing carboxyalkyl dipeptides
EP0008658B1 (en) Alpha-ethinyl-alpha-aminoacids and their esters, and pharmaceutical compositions containing them
Holý et al. Structure-activity studies on open-chain analogues of nucleosides: Inhibition of S-adenosyl-L-homocysteine hydrolase and antiviral activity 2. Acid open-chain analogues
US4283328A (en) Preparation of dehydropeptides
US4350628A (en) Preparation of dehydropeptides
ES2256693T3 (es) Procedimiento de sintesis de n-((s)-1-(etoxicarbonil)butil)-(s)-alanina y su utilizacion en la sintesis de perindopril.
US4442030A (en) Process for preparing carboxyalkyl dipeptides
US4261884A (en) Preparation of dehydropeptides