JPH0577450B2 - - Google Patents

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JPH0577450B2
JPH0577450B2 JP1277039A JP27703989A JPH0577450B2 JP H0577450 B2 JPH0577450 B2 JP H0577450B2 JP 1277039 A JP1277039 A JP 1277039A JP 27703989 A JP27703989 A JP 27703989A JP H0577450 B2 JPH0577450 B2 JP H0577450B2
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hyaluronic acid
acid derivative
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emulsion
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Yutaka Ishigami
Yasuo Gama
Yoshihiro Kawaguchi
Kuranari Matsukawa
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Ishihara Chemical Co Ltd
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Ishihara Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/127Liposomes
    • A61K9/1271Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes, liposomes coated with polymers

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(技術分野) 本発明は、ヒアルロン酸誘導体からなる新規な
乳化安定剤に関するものである。 (従来技術及びその問題点) 長鎖アルキル基を有する多塩基酸や糖脂質など
の微生物由来界面活性剤の性能が、最近、注目さ
れている。それらは、これまでにもいくつか知ら
れている天然物系の界面活性物質とともにバイオ
サーフアクタントと称することができる。これら
バイオサーフアクタントの種類としては、糖脂質
系として、トレハロースリピツド、ラムノリピツ
ド、ソホロリピツド、リピツドA等;脂肪酸系と
して、コリノミコール酸、スピクリスポール酸、
アガリチン酸等;アミノ酸やペプチド系として、
N−アシルアミノ酸、サーフアクチン、オルニチ
ンリピツト等;バイオポリマー系として、エマル
ザン、リポポリサツカライト等;その他として、
リン脂質、胆汁酸、サポニン等が知られている。
これらは、分散、乳化、可溶化、湿潤、浸透、洗
浄などの本来の界面活性に加えて、生理活性、薬
理活性、金属イオン捕捉作用、増粘、酸化還元、
防錆、殺菌などの有用な作用も発揮しうる可能性
が高いものである。しかし、これらバイオサーフ
アクタントの生体における含有量、生体からの収
量、そして、生産コストに未だ未解決な問題が残
されており、化学薬品として比較的大量かつ安価
に供給されるまでには至つていないのが現実であ
る。 一方では、天然物からの誘導体として、アシル
化ペプチド、酸素修飾ゼラチン、アルキルグリコ
シド、ラノリンやロジンの誘導体、アスコルビン
酸の脂肪酸エステル、そして、シヨ糖脂肪酸エス
テル等の比較的汎用化の計れる界面活性物質が開
発されてきた。これら天然物からの誘導体は、大
量かつ安価に得られうる天然物を材料とした生体
由来界面活性物質の模倣物とされ、これら大量か
つ安価に得られうる天然物は、最近のバイオテク
ノロジーの著しい進歩とともに増加してきてい
る。現在、生体成分の模倣として構築されつつあ
る天然物からの誘導体は、上述した様に、アミノ
酸、ペプチド、糖類を材料としたものが多いが、
最近特に、工業的に極めて純度の高い多糖体を得
ることが可能となり、その利用が興味あるものと
されている。 多糖体に界面活性剤としての特性の側面を持た
せることは、上述のバイオポリマー系バイオサー
フアクタントであるエマルザンやリポポリサツカ
ライドを人為的に作り出すことである。且つ、用
いる多糖体を選択することにより、生体由来界面
活性剤よりもさらに多くの特性を有したものを創
製し得る可能性がある。 また、近年、乳化に関する数多くの研究開発が
なされ、新規の乳化剤及び乳化技術の進歩は著し
く、安定性の非常に良い乳化組成物が多種産業分
野で広く利用されるようになつた。しかし、その
多くは合成された界面活性剤(非イオン性、陽イ
オン性、陰イオン性又は両性のもの)を使用する
ものであり、一般消費者間では安全の面での多く
の不安感がもたれている。そして、最近の天然、
自然への志向を反映し、天然物あるいは天然物よ
り誘導されたいわゆる天然系界面活性剤が用いら
れるようになつてきた。しかし、完全天然物とし
ては、レシチンぐらいが利用されているだけで、
ひろく利用されて来つつあるシヨ糖脂肪酸エステ
ル及びアミノ酸系界面活性剤は、天然物構成要素
を材料にしているということである。これらシヨ
糖脂肪酸エステル及びアミノ酸系界面活性剤は、
上述のバイオサーフアクタントの種類としては、
糖脂質系及びアミノ酸系の模倣物といえる。とこ
ろが、バイオポリマー系にいたつては、有力な天
然構成要素を化学修飾したような構造の界面活性
剤は得られていない。このような高分子系界面活
性剤は、一般的に水溶性高分子の有する分散安定
化、粘度調整作用等を期待でき、得られる乳化組
成物に幅広い用途を持たせることができる。 (発明の課題) 本発明は、生体由来の安全性の高い新規な乳化
安定剤を提供することをその課題とする。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果、特定のヒアルロン酸誘導体がすぐ
れた乳化安定化作用を有することを見出し、本発
明を完成するに至つた。 すなわち、本発明によれば、下記一般式()
及び一般式()で表わされるヒアルロン酸誘導
体の中から選ばれる乳化安定剤が提供される。
【化】
【化】 (前記式中、R1はアシル基を意味し、R2はヒ
ドロキシル基、−OM基(式中、Mはアルカリ金
属原子を意味する)又は−NH2基を意味し、そ
してnは2以上の整数を意味する) 前記R1で表わされるアシル基の炭素原子数は、
2〜30、好ましくは4〜20である。このようなア
シル基としては、アセチル基、プロピオニル基、
ブチリル基、ヘキシロイル基等の低級アシル基の
他、各種高級アシル基が包含される。高級アシル
基は、飽和又は不飽和高級脂肪酸、例えば、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸、リノイン酸等から誘導するこ
とができる。 本発明による一般式()で表わされるヒアル
ロン酸誘導体は、ヒアルロン酸又はその塩を脂肪
酸又はそのハライドと反応させることによつて得
ることができる。この反応(アシル化反応)にお
いては、その脂肪酸のカルボキシル基がヒアルロ
ン酸のD−グルクロン酸部分の水酸基及びD−グ
ルコサミン部分に結合するヒドロキシメチル基の
水酸基と反応して、ヒアルロン酸の分子内にアシ
ル基が導入される。ヒアルロン酸の分子量は1万
〜200万であるが、一般的乳化安定剤としては、
分子量2万〜10万のヒアルロン酸の使用が好まし
い。 また、一般式()で表わされるヒアルロン酸
誘導体において、R2が−NH2基であるものは、
一般式()で表わされるヒアルロン酸誘導体を
アンモニア水で処理することによつて得ることが
できる。さらに、一般式()で表わされるヒア
ルロン酸誘導体において、R2がヒドロキシ基で
あるものは、一般式()で表わされるヒアルロ
ン酸誘導体を水酸化アルカリ水溶液で処理するこ
とによつても得ることができる。 一般式()で表わされるヒアルロン酸誘導体
を得るための方法をより具体的に示すと、例え
ば、出発物質のヒアルロン酸を無水ジメチルホル
ムアミドなどの溶液中に例えば50℃ないし60℃の
加温下で分散させる。次に無水ピリジンと無水ジ
メチルホルムアミドなどの溶媒に脂肪酸ハライド
をあらかじめ溶解したものを加え、50〜60℃で数
時間引続き室温で数時間ないし数日間撹拌しなが
ら反応させる。得られた反応生成物はこれを常法
により洗浄、精製することにより、一般式()
で表わされるヒアルロン酸誘導体で得られる。一
般式()において、R2が−OM基であるもの
は、一般式()においてR2が−OH基であるも
のを水酸化アルカリと反応させることによつて得
ることができる。 前述した一般式()で表わされるヒアルロン
酸誘導体は、これを加水分解処理することによ
り、グルクロン酸部にエステル結合していた脂肪
酸無水物が脱離して遊離カルボン酸に変換された
ヒアルロン酸誘導体とすることができる。より具
体的には、かかるエステル結合による酸無水物を
クロロホルムに分散し、水酸化ナトリウムなどの
水酸化アルカリを少量加えて室温で数時間反応さ
せることにより遊離カルボン酸の形態を有するヒ
アルロン酸誘導体を得ることができる。また、こ
の場合、水酸化アルカリに代えてアンモニア水を
用いることにより、カルボン酸アミドの形態を有
する誘導体を得ることができる。このようにして
得られた生成物を常法によつて精製することによ
り所望のヒアルロン酸誘導体とすることができ
る。 本発明によるヒアルロン酸誘導体は、赤外線吸
収スペクトル(KBr法)、H1−NMRスペクトル
(溶媒重水、内部標準TMSP)によつて固定さ
れ、また生成物中のアシル基の含有率は反応モル
比、反応温度及び反応時間、更にアルカリ処理条
件等によつて調整することができる。 (発明の効果) 本発明によるヒアルロン酸誘導体は、界面活性
作用を有し、特に、乳化作用と同時に乳化組成物
安定化させる作用を有するものである。 一般に、乳化組成物においては、乳化剤ととも
に、1価アルコールや多価アルコールを助剤とし
て添加しているが、本発明のヒアルロン酸誘導体
は、その分子内に水酸基を有しているため、アル
コール類との組合せを特に考慮しなくても、安定
性のよい乳化組成物を与える。また用いるヒアル
ロン酸誘導体の分子量を選択する事により、乳化
組成物の粘度の調整が可能である。実際の化粧品
の製品形態において、乳化品へのヒアルロン酸配
合という形が、比較的容易である上、同時に他成
分との組み合わせにも幅ができるという利点が得
られる。 さらに、本発明のヒアルロン酸誘導体は、非常
にすぐれた乳化能及びその安定化作用がある。特
に、単独でのO/W型乳化系への添加において、
比較的分子量の低いヒアルロン酸誘導体により良
好な乳化安定性が得られる。ヒアルロン酸誘導体
の分子量が大きすぎると乳化粒子の凝集が起こつ
て、乳化系が不安定になる等の問題もあるのでヒ
アルロン酸誘導体の使用にあたつては、その分子
量や、乳化粒子サイズ及び乳化方法の選択を適当
に行うこと重要である。これらのことを考慮する
ことにより、安定性のよい乳化系を得ることがで
きる。乳化系の安定化をマイクロエマルジヨン化
により行う場合には、乳化粒子の表面積の増大に
より、界面活性剤の使用量の増加が必要とされる
が、本発明のヒアルロン酸誘導体による安定化で
は、このような界面活性剤の使用量の増加は防止
される。すなわち、特に装置的に過大なマイクロ
エマルジヨン化を図らなくとも任意に選択される
ヒアルロン酸誘導体により、乳化系の安定化を図
ることができるし、また一定の乳化方法を選択し
た際に、ヒアルロン酸誘導体の分子サイズの選択
により、乳化粒子系の均一性及び乳化粒子径を制
御することも可能である。 本発明によるヒアルロン酸誘導体は、乳化物の
一つの形態であるリポソームの安定化にすぐれた
効果を示す。ヒアルロン酸をリポソームの表面被
覆の目的で用いた例は、特開昭59−210013号公報
に示されているが、この場合は、カルボキシメチ
ル化ヒアルロン酸とリポソーム構成レシチンとの
静電的な結合を行つているに過ぎず、周囲のPHや
塩濃度によりその被覆は容易に解離してしまう。
本発明のヒアルロン酸誘導体を水溶性螢光色素の
カルセインを内包するリポソームの被覆に用いる
時には、ホスホリパーゼDによつてもたらされる
カルセインの放出を抑制させる。 本発明のヒアルロン酸誘導体は、乳化剤及び乳
化安定剤として、乳化組成物を扱う分野、例え
ば、化粧品、医薬品、医薬部外部、トイレタリー
製品、洗浄剤、食品等の分野に有利に利用され
る。 (実施例) 本発明を実施例によつて更に詳細に説明する。 参考例 1 500mlのナス型フラスコ中でヒアルロン酸ナト
リウム(平均分子量2000000)0.2g(0.2/401=
5.0×10-4モル糖単位)を無水ジメチルホルムア
ミド200mlに50〜60℃で加温しながら分散した。
マグネチツクスターラーで撹拌しながら、無水ピ
リジン1.6g(2.0×10-2モル)及びパルミトイルク
ロライド4.5g(2.0×10-2モル)を無水ジメチルホ
ルムアミドの適量に溶解したものを加えた。これ
を60℃で3時間保ち、その後室温にて2ケ月間放
置した。2ケ月後、反応混合物を再度60℃に30分
間加温し、冷却しないうちに懸濁物を濾集した。
この反応生成物をアセトン及びクロロホルムで洗
浄し、減圧下、加熱乾燥した。 乾燥後の反応生成物のIR及びNMRを測定し
た。この反応生成物のIR分析結果においては、
1740cm-1にカルボニル基の吸収が見られ、これに
よりエステル形成の確認をした。また同時に1810
cm-1にも吸収を認め、グルクロン酸部のカルボキ
シル基に酸無水物が形成されていることも確認し
た。また、この反応生成物のNMR分析結果にお
いては、0.9ppm及び1.28ppmにパルミトイル基
のプロトンのピークを確認した。 また、この反応生成物における脂肪酸エステル
が存在することを、ヒドロキサム酸鉄法によつて
次のようにして確認した。まず試料として反応生
成物5mgを精秤し、エタノール0.6mlに懸濁した。
この懸濁液に、別に調整したアルカリ性ヒドロキ
シルアミン液1.25mlを添加し、65℃で2分間加熱
した。 なお、アルカリ性ヒドロキシルアミン液は次の
ようにして調整した。塩酸ヒドロキシルアミン
2gを精製水2.5mlに溶解し、無水エタノールで50
mlとしたものをA液とし、水酸化ナトリウム4g
を精製水2.5mlに溶解し、無水エタノール50mlと
したものをB液とした。使用直前にA液とB液と
を等量混合し、生ずる塩化ナトリウムを遠心除去
して使用液とした。 次に、前記65℃で加熱した反応液を室温で5分
間冷却した後、その反応液に過塩素酸鉄溶液(過
塩素酸第二鉄六水塩5gを70%過塩素酸10mlと精
製水10mlに溶解し、冷エタノールで100mlとした
ものを冷所保存液とし、この保存液4mlと70%過
塩素酸3mlを取り、冷エタノールで100mlとした
もの)3.15mlを更に添加して、よく撹拌して30分
後に、530nmにおける発色吸光度を測定した。比
較のための試料を含まないブランクの吸光度が
0.072であるにのに対し、試料5mgを含有するも
のの吸光度は1.79であることが測定され、脂肪酸
エステルの存在が確認された。 この反応生成物であるパルミトイル基導入ヒア
ルロン酸誘導体1は次のような化合構造を有する
ことが確認された。またこのものは水不溶性のも
のであつた。
【化】 (式中、Rはパルミトイル基を意味し、nは
5000である) 参考例 2 パルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体1100
mgを50ml容ナス型フラスコに取り、クロロホルム
30mlに分散した。マグネチツクスターラーで撹拌
しながら、2規定水酸化ナトリウム液をパスツー
ルピペツトにて3滴加えた。室温にて撹拌を続
け、12時間後、ロータリーエバポレーターで蒸発
乾固物を得た。この乾固物に精製水30mlを加え、
マグネチツクスターラーで撹拌しながら、1規定
塩酸にてPHを7.0調整した。その後、60℃で加温
溶解した。水不溶性物は濾過により除去した。濾
液を加熱乾燥し、パルミトイル基導入ヒアルロン
酸誘導体2を得た。 この生成物のIR測定を行つた結果、1810cm-1
の吸収の消失と1610cm-1の吸収の再出現により、
酸無水物の分解とカルボン酸ナトリウムの再生を
確認した。また、1745cm-1の吸収の減少から、酸
無水物の消失とともにエステルの部分的な分解を
確認した。さらに、この生成物のヒドロキサム酸
鉄法による発色吸光度は、試料量5mgで0.315と
パルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体1のおよ
そ6分の1とエステルの導入比率は小さくなつた
ことを確認した。 前記パルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体2
は次のような化学構造を有することが確認した。
また、このものは水に対して良好な水溶性を示し
た。
【化】 (式中、Rはパルミトイル基を意味し、nは
5000である)。 参考例 3 パルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体1100
mgに参考例2と同様のアルカリ処理をするが、処
理時間を5時間とした。この生成物をパルミトイ
ル基導入ヒアルロン酸誘導体3とした。 この生成物のIR測定を行つた結果、参考例2
と同様に酸無水物は消失したことを感認したが、
エステルの残存率は、1745cm-1の吸収の減少の程
度が参考例2より少ないことから高くなつてい
た。さらにこの生成物のヒドロキサム酸鉄法によ
る発色吸光度は、試料量5mgで0.855とパルミト
イル基導入ヒアルロン酸誘導体1のおよそ2分の
1のエステル導入率を示した。また、このものは
H−NMRによるパルミトイル基/N−アセチ
ル基の比率は1/34であつた。 このヒアルロン酸誘導体3も、パルミトイル基
導入ヒアルロン酸誘導体2と同じ化学構造を有す
ることが確認された、また、このものは水に対し
て良好な水溶性を示した。 参考例 4 500mlのナス型フラスコ中でヒアルロン酸ナト
リウム(平均分子量2000000)0.5g(0.5/401=
1.25×10-3モル糖単位)を無水ジメチルホルムア
ミド200mlに50〜60℃で加温しながら分散した。
マグネチツクスターラーで撹拌しながら、無水ピ
リジン11.3g(5×10-2モル)及びパルミトイルク
ロライド3.9g(5×10-2モル)を無水ジメチルホ
ルムアミドの適量に溶解したものを加えた。これ
を60℃で3時間保ち、その後室温にて4日間放置
した。4日後、反応混合物を再度60℃に30分間加
温し、冷却しないうちに懸濁物を濾集した。この
反応生成物をアセトン及びクロロホルムで洗浄
し、減圧下、加熱乾燥した。 この反応生成物のIRとNMRの測定結果から、
参考例1のパルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導
体1と同じ構造のものであるが、疎水性基の導入
率が明らかに低いことを確認した。この生成物の
ヒドロキサム酸鉄法による発色吸光度は、試料量
5mgで0.360とパルミトイル基導入ヒアルロン酸
誘導体1のおよそ4分の1のエステル導入率を示
した。 この反応生成物をパルミトイル基導入ヒアルロ
ン酸誘導体4とする。このものは水に対して不溶
性を示した。 参考例 5 パルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体4100
mgを50ml容ナス型フラスコに取り、クロロホルム
30mlに分散した。マグネチツクスターラーで撹拌
しながら、28%アンモニア水をパスツールピペツ
トにて3滴くわえた。室温にて撹拌を続け、12時
間後、ロータリーエバポレーターで蒸発乾固物を
得た。そこへ精製水30mlを加え、60℃で加温溶解
した。水不溶性物は濾過により除去した。濾液を パルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体4100
mgを50ml容ナス型フラスコに取り、クロロホルム
30mlに分散した。マグネチツクスターラーで撹拌
しながら、28%アンモニア水をパスツールピペツ
トにて3滴くわえた。室温にて撹拌を続け、12時
間後、ロータリーエバポレーターで蒸発乾固物を
得た。そこへ精製水30mlを加え、60℃で加温溶解
した。水不溶性物は濾過により除去した。濾液を
加熱乾燥し、パルミトイル基導入ヒアルロン酸誘
導体5を得た。 この生成物のIR分析結果において、1810cm-1
の吸収の消失により、酸無水物の分解を確認する
と同時に、1640cm-1から1690cm-1の吸収帯に変化
があり、グルクロン酸のカルボキシル基が一級ア
ミド(CONH2)を形成していることを確認し
た。この生成物のヒドロキサム酸鉄法による発色
吸光度は、試料量5mgで0.010とパルミトイル導
入ヒアルロン酸誘導体1のおよそ170分の1であ
つた。また、このものの1H−NMRによるパル
ミトイル基/N−アセチル基の比率は1/118で
あつた。このパルミトイル基導入ヒアルロン酸誘
導体5は、下記化学構造を有することが確認され
た。このものは水に対して良好な溶解性を示し
た。
【化】 (式中、Rはパルミトイル基を意味し、nは
5000である) 参考例 6 参考例1において、ヒアルロン酸ナトリウムと
して平均分子量約20000のものを用いた以外は同
様にして式(1)(但し、n=50)で表わされるパル
ミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体6を得た。こ
のもののヒドロキサム酸鉄法による発色吸光度
は、1mg当り0.083を示した。また、このものの1
H−NMRによるパルミトイル基/N−アセチル
基の比率は1/33であつた。このものは水に対し
てやや不溶性を示した。 参考例 7 参考例2において、パルミトイル基導入ヒアル
ロン酸誘導体として、参考例6で得られたもの6
を用いた以外は同様にして式(2)(但し、n=50)
で表わされるパルミトイル基導入ヒアルロン酸誘
導体7を得た。このもののヒドロキサム酸鉄法に
よる発色吸光度は、1mg当り0.006を示した。ま
た、このものは水に対して良好な溶解性を示し
た。 参考例 8 参考例3において、パルミトイル基導入ヒアル
ロン酸誘導体として、参考例6で示したもの6を
用いた以外は同様にして式(2)(但し、n=50)で
表わされるパルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導
体8を得た。このもののヒドロキサム酸鉄法によ
る発色吸光度は、1mg当り0.084を示した。また、
このものの1H−NMRによるパルミトイル基/
N−アセチル基の比率は1/55であつた。このも
のは水に対して良好な溶解性を示した。 参考例 9 参考例4において、ヒアルロン酸ナトリウムと
して、平均分子量約20000のものを用いた以外は
同様にして式(1)(但し、n=50)で示される構造
のパルミトイル基導入ヒアルロン酸誘導体9を得
た。このもののヒドロキサム酸鉄法による発色吸
光度は、1mg当り0.032を示した。また、このも
のの1H−NMRによるパルミトイル基/N−ア
セチル基の比率は1/37であつた。このものは水
に対してやや不溶性を示した。 実施例 1 前記参考例7で得たパルミトイル化ヒアルロン
酸(以下、HA2−P−NAとも略記する)の0.5
%の水溶液を調製し、これに大豆油をその終濃度
が0.01,0.02,0.03及び0.04(%)になるように加
え、大豆油に対するパルミトイル化ヒアルロン酸
の可溶化能を測定した。比較として、ポリオキシ
エチレン化ヒマシ油(日光ケミカルズ(株)製、
HC060)及びポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレイン(Tween80)を同じく0.5%の濃度で
用い、対照として無添加での可溶化能の測定を行
つた。可溶化能の測定は、溶液を40W、3minの
超音波処理した後、これに波長640nmの光を照射
し、その透過率を測定することにより行つた。透
過率の大きいものほど可溶化能が大きいことを示
す。その結果を表−1に示す。 この表−1に示した結果からわかるように、ポ
リオキシエチレン化ヒマシ油及びTween80は、
大豆油濃度が上昇するにつれても透過率の低下は
あまり認められなかつた。それに対し、HA2−
P−NAでは透過率の大きな低下があり、対照と
ほぼ同様であつた。このことから、パルミトイル
化ヒアルロン酸には大豆油に対する可溶化能はな
いとされる。しかし、以下の実施例でも示される
ように油と水の分離はなく、可溶化能がないとい
う結果は、すなわち、乳化粒子径がより小さくな
つていないことを示している。実際、大豆油の終
濃度0.04%における乳化粒子径の比較において、
Tween80では145nmに対し、HA2−P−NAで
265nmと大きかつた。このことから、パルミトイ
ル化ヒアルロン酸が乳化安定性に寄与することは
明らかであり、乳化安定化にマイクロエマルジヨ
ン化が必ずとも必要とされないことがわかる。従
つて、本発明のヒアルロン酸誘導体を用いること
により、マイクロエマルジヨン化装置省略し、機
械的、エネルギー的な損失を防ぐことができる。
【表】 実施例 2 各種パルミトイル化ヒアルロン酸の0.5%の水
溶液を調製し、終濃度0.5%の大豆油に対する乳
化能とその経時安定性を測定した。乳化方法は、
振幅25cm、毎分60回で3分間振盪することにより
実施した。乳化物は、10ml容ガラス製シリンジに
10mlずつ入れ、シリンジの先端を下にして放置し
た。その後、経時的に下層2.5mlを静かに取り、
波長600nmにおける透過率を測定した。その透過
率の経時変化が小さいほど乳化物の安定性のよい
ことを示す。 パルミトイル化ヒアルロン酸としてHA−P−
NA,HA5−P−NA,HA2−P−NA,HA2−
Pの試料を用いた。また、比較のために、未修飾
ヒアルロン酸としてHA,HA5,HA2を用い、
また、Tween80を用いて同様の実験を行つた。
さらに、無添加の実験も行つた。その結果を表−
2に示した。HA5−P−NA,HA2−P−NA,
HA2−Pは濁度の変化がほとんどないのに対し、
無添加及びHA5,HA2では著しい濁度の上昇が
観察された。Tween80では中程度の濁度変化で
あつた。なおHA及びHA−P−NAにおいては、
乳化直後の層分離が極めて早く、透過率の測定に
供せなかつた。 ここで用いたHAとは平均分子量200万、HA5
とは平均分子量5万、HA2とは平均分子量2万
のヒアルロン酸を言う。またHA−P−NA,
HA5−P−NA,HA2−P−NAとは、HA,
HA5及びHA2のヒアルロン酸から誘導された一
般式()で示されるヒアルロン酸誘導体のこと
で、ここでは、参考例2に従つて得られるヒアル
ロン酸誘導体のNa塩を用いた。さらに、HA2−
Pとは一般式()で示される誘導体のことであ
り、参考例6で得られたものを用いた。以上の事
から、分子量が数万程度の一般式()及び
()で示されるヒアルロン酸誘導体には、極め
て良好な乳化能及び安定化性能があるとされる。
なお、平均分子量が200万程度のものについては、
油の選択及び乳化方法の組み合わせにより、良好
な結果を得ることができる。
【表】 実施例 3 乳化方法として超音波法を用い、5%大豆油に
対する乳化安定性について測定した。パルミトイ
ル化ヒアルロン酸としてHA−P−NA,HA2−
P−NAを0.5%の濃度で使用した。乳化安定性の
測定は、大自油5%と添加剤0.5%を添加した水
を、40W、3分間の超音波処理し、得られた乳化
物を目盛り付き試験管に入れ、室温にて静置し、
経時的に形成してくる水層部分の長さを測ること
により行つた。表−3に、その水層部分の長さを
全長で割つた数値に100を掛けたものを分離度
(%)として示した。 表−3の結果からわかるように、HA2−P−
NAを加えたものは極めて良好な安定性を示し
た。HA−P−NAを加えたものは無添加と比べ
ても著しい不安定性を示した。このことは、HA
−P−NAの分子量が200万と大きいのに対し、
乳化粒子を強制的に小さくしようとしたため、
HA−P−NA分子による乳化粒子間の架橋が凝
集塊の形成を促進したものと考えらる。このこと
からも、HA−P−NAを用いて乳化安定化を行
うに際し、強制的なマイクロエマルジヨン化を施
すことは逆効果であることがわかる。
【表】 実施例 4 パルミトイル化ヒアルロン酸の0.5%での使用
濃度により得られる終濃度5%大豆油エマルジヨ
ンの生化学的側面での安定性を測定した。エマル
ジヨンの調製は、40W、30分間の超音波処理によ
り実施した。得られたエマルジヨンは、分光光度
計で0〜100%の測定レンジに入る様、20倍に精
製水で希釈し、測定用試料とした。酵素反応は試
料3mlに対し、リパーゼ(東洋醸造(株)製)23単位
を添加後、37℃に加温することにより行なうとと
もに、経時的に波長600nmにおける透過率の経時
変化を測定した。その結果を表−4に示す。パル
ミトイル化ヒアルロン酸としてHA5−P−NA,
HA2−P−NAを用いた。 表−4の結果からわかるように、無添加エマル
ジヨンに比べて、HA5−P−NA,HA2−P−
NAによるエマルジヨンは、透過率の変化が小さ
かつた。表−4に示した測定値は、あらかじめリ
パーゼを加えないエマルジヨンの経時的な透過率
の変化を差し引いているもので、トリグリセリド
がリパーゼ作用により加水分解され、エマルジヨ
ンの形態変化を引き起こしていることを示す。そ
して、そのリパーゼ作用に対する抵抗性をパルミ
トイル化ヒアルロン酸添加エマルジヨンは示した
ものである。
【表】 実施例 5 乳化組成物の安定化を検討する上で、乳化形態
のひとつであるリポソームの安定化が、最近、注
目されている。そこでパルミトイル化ヒアルロン
酸で被覆したレシチンリポソームのホスホリパー
ゼ作用抵抗性を検討した。 まず、精製卵黄レシチン(旭化成(株)製)とコレ
ステロールのクロロホルム/メタノール溶液を製
し、一定量をナス型フラスコに取り、蒸発乾固す
る。その後、0.4mMのカルセイン水溶液5mlで
水和し、ボルテツクス法にて精製卵黄レシチン及
びコレステロールの終濃度9マイクロモルとなる
リポソームを調製した。次いで、セフアゼクスG
−75カラムにて、リポソーム内水層に未封入のカ
ルセインを除去した。得られたカルセイン封入リ
ポソームへのパルミトイル化ヒアルロン酸被覆
は、パルミトイル化ヒアルロン酸誘導体を粉末の
ままリポソームへ終濃度2〜5mg/mlとなるよう
添加し、約1時間緩和に撹拌した。ホスホリパー
ゼDに対する抵抗性の試験は、リポソーム試料2
mlに対し、ホスホリパーゼD(東洋醸造(株)製)23
単位を添加し、リポソーム内水層から放出してく
る水溶性螢光色素カルセインの螢光を励起波長
480nm、螢光波長510nmにて経時的に測定した。
なお、内水層で封入されているカルセインの総量
は、10%TritonX−100の0.05mlを加え、リポソ
ームを破壊することで求めた。その結果を表−5
に示す。この場合、パルミトイル化ヒアルロン酸
誘導体として、HA−P−NA,HA5−P−NA
及びHA2−P−NAを用いた。また、対照として
被覆しないリポソームも試験に供した。表−5に
示した結果からわかるように、被覆しないリポソ
ームにおいて、内水層中で濃度消光していたカル
セインは、全封入量の90%近くまで放出された。
それに対し、パルミトイル化ヒアルロン酸誘導体
被覆リポソームでは20〜30%までしか放出されな
かつた。ホスホリパーゼDは、レシチンのコリン
エステルを加水分解し、リポソームの二分子膜構
造に乱れを生じされるもので、その結果、内水層
封入物が放出してくるものである。よつて、パル
ミトイル化ヒアルロン酸は、リポソームを被覆す
ることでホスホリパーゼD抵抗性を揮発し、リポ
ソーム膜構造の安定化をもたらすものである。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式()及び一般式()で表わさ
    れるヒアルロン酸誘導体の中から選ばれる乳化安
    定剤。 【化】 【化】 (前記式中、R1はアシル基を意味し、R2はヒ
    ドロキシル基、−OM基(式中、Mはアルカリ金
    属原子を意味する)又は−NH2基を意味し、そ
    してnは2以上の整数を意味する)
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