JPH057738A - 脱水装置 - Google Patents
脱水装置Info
- Publication number
- JPH057738A JPH057738A JP3160719A JP16071991A JPH057738A JP H057738 A JPH057738 A JP H057738A JP 3160719 A JP3160719 A JP 3160719A JP 16071991 A JP16071991 A JP 16071991A JP H057738 A JPH057738 A JP H057738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electroosmotic
- dehydration
- water content
- dehydrated cake
- filter cloth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気浸透作用を利用した脱水装置において、
含水率の低い脱水ケーキを得るとともに脱水効率を高め
る。 【構成】 濾布7の移動経路に沿って直列に複数段の電
気浸透脱水部1、2を設け、これら電気浸透脱水部1、
2間に、既に含水率が低くなっている脱水ケーキの上層
部を除去するスクレーパ8を配置し、残りの含水率の高
い部分を後段の電気浸透脱水部2にて効率的に脱水す
る。
含水率の低い脱水ケーキを得るとともに脱水効率を高め
る。 【構成】 濾布7の移動経路に沿って直列に複数段の電
気浸透脱水部1、2を設け、これら電気浸透脱水部1、
2間に、既に含水率が低くなっている脱水ケーキの上層
部を除去するスクレーパ8を配置し、残りの含水率の高
い部分を後段の電気浸透脱水部2にて効率的に脱水す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種スラッジやスラリ
ーの固液を分離する脱水装置に関し、特に電気浸透作用
を利用した脱水装置に関するものである。
ーの固液を分離する脱水装置に関し、特に電気浸透作用
を利用した脱水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脱水装置には種々の方式があるが、その
中で陽極ドラムの外周面に向けて陰極多孔ベルトを押し
付けるようにするとともに、これら陽極ドラムと陰極ベ
ルトの間にスラッジを載置した濾布を通し、陽極ドラム
に対する陰極多孔ベルトの押し付け力と陽極ドラムから
陰極ベルトに向かう荷電体の流れによって効率的に水分
を濾過するようにした電気浸透作用を利用した脱水装置
が知られている。
中で陽極ドラムの外周面に向けて陰極多孔ベルトを押し
付けるようにするとともに、これら陽極ドラムと陰極ベ
ルトの間にスラッジを載置した濾布を通し、陽極ドラム
に対する陰極多孔ベルトの押し付け力と陽極ドラムから
陰極ベルトに向かう荷電体の流れによって効率的に水分
を濾過するようにした電気浸透作用を利用した脱水装置
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電気浸透作
用を利用した脱水装置は、その特性上水分の移動が陽極
ドラム側から陰極多孔ベルト側に向かう一方向であるた
め、脱水ケーキの厚さ方向に含水率分布が生じることに
なる。即ち、陽極ドラムに接する側の含水率は低くなる
が、濾布側ほど含水率が高くなり、全体としての含水率
が高くなるとともに、脱水効率も悪いという問題があっ
た。
用を利用した脱水装置は、その特性上水分の移動が陽極
ドラム側から陰極多孔ベルト側に向かう一方向であるた
め、脱水ケーキの厚さ方向に含水率分布が生じることに
なる。即ち、陽極ドラムに接する側の含水率は低くなる
が、濾布側ほど含水率が高くなり、全体としての含水率
が高くなるとともに、脱水効率も悪いという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、電気
浸透作用を利用した脱水装置において脱水ケーキの含水
率を低下させ得るとともに脱水効率を高めることができ
る脱水装置を提供することを目的とする。
浸透作用を利用した脱水装置において脱水ケーキの含水
率を低下させ得るとともに脱水効率を高めることができ
る脱水装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気浸透作用
を利用した脱水装置において、濾布の移動経路に沿って
直列に複数段の電気浸透脱水部を設け、電気浸透脱水部
間に濾布上の脱水ケーキの上層部を除去する手段を配置
したことを特徴とする。
を利用した脱水装置において、濾布の移動経路に沿って
直列に複数段の電気浸透脱水部を設け、電気浸透脱水部
間に濾布上の脱水ケーキの上層部を除去する手段を配置
したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の構成によると、濾布上のスラッジが複
数段の電気浸透脱水部を通過する間に電気浸透脱水が複
数回行われ、かつその途中で上層の含水率の既に低下し
た部分が除去されることにより、残りの含水率の高い部
分が後段の電気浸透脱水部で効率的に脱水され、全体と
して電気効率の良い脱水ができるとともに含水率の低い
脱水ケーキを得ることができる。
数段の電気浸透脱水部を通過する間に電気浸透脱水が複
数回行われ、かつその途中で上層の含水率の既に低下し
た部分が除去されることにより、残りの含水率の高い部
分が後段の電気浸透脱水部で効率的に脱水され、全体と
して電気効率の良い脱水ができるとともに含水率の低い
脱水ケーキを得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照しなが
ら説明する。1は前段の電気浸透脱水部、2は後段の電
気浸透脱水部であり、それぞれ陽極ドラム3とこの陽極
ドラム3の外周面に上端部を残して広い角度範囲で巻き
付けられた無端状の陰極多孔ベルト4にて構成されてい
る。陽極ドラム3は図示しない駆動手段にて一定速度で
回転駆動される。5a〜5dは陰極多孔ベルト4のガイ
ドローラであり、そのいずれかが図示しない駆動手段に
て駆動され、陰極多孔ベルト4が陽極ドラム3の周速と
ほぼ同速で移動駆動される。また、ガイドローラ5b又
は5cが外方に向けて付勢されることによって陰極多孔
ベルト4が陽極ドラム3に所定の押圧力で押し付けられ
ている。
ら説明する。1は前段の電気浸透脱水部、2は後段の電
気浸透脱水部であり、それぞれ陽極ドラム3とこの陽極
ドラム3の外周面に上端部を残して広い角度範囲で巻き
付けられた無端状の陰極多孔ベルト4にて構成されてい
る。陽極ドラム3は図示しない駆動手段にて一定速度で
回転駆動される。5a〜5dは陰極多孔ベルト4のガイ
ドローラであり、そのいずれかが図示しない駆動手段に
て駆動され、陰極多孔ベルト4が陽極ドラム3の周速と
ほぼ同速で移動駆動される。また、ガイドローラ5b又
は5cが外方に向けて付勢されることによって陰極多孔
ベルト4が陽極ドラム3に所定の押圧力で押し付けられ
ている。
【0008】6は、前段と後段の電気浸透脱水部1、2
間の上部に配置された中間ローラである。7は、脱水す
べきスラッジを載置して所定経路に沿って移動する濾布
であり、図示しないスラッジ供給部から前段の電気浸透
脱水部1に向けて移動し、その陽極ドラム3と陰極多孔
ベルト4の間を通過し、中間ローラ6を介して後段の電
気浸透脱水部2の陽極ドラム3と陰極多孔ベルト4の間
を通過し、上記スラッジ供給部に向けてリターンするよ
うに配設されている。中間ローラ6部には、濾布7上の
脱水ケーキの上層部を掻き取るためのスクレーパ8が設
けられ、掻き取られた脱水ケーキは排出コンベア9にて
排出するように構成されている。又、後段の電気浸透脱
水部2のガイドローラ5d部には濾布7上の脱水ケーキ
を掻き取るスクレーパ10と排出コンベア11が配設さ
れている。12は濾布7のリターン側のガイドローラで
ある。
間の上部に配置された中間ローラである。7は、脱水す
べきスラッジを載置して所定経路に沿って移動する濾布
であり、図示しないスラッジ供給部から前段の電気浸透
脱水部1に向けて移動し、その陽極ドラム3と陰極多孔
ベルト4の間を通過し、中間ローラ6を介して後段の電
気浸透脱水部2の陽極ドラム3と陰極多孔ベルト4の間
を通過し、上記スラッジ供給部に向けてリターンするよ
うに配設されている。中間ローラ6部には、濾布7上の
脱水ケーキの上層部を掻き取るためのスクレーパ8が設
けられ、掻き取られた脱水ケーキは排出コンベア9にて
排出するように構成されている。又、後段の電気浸透脱
水部2のガイドローラ5d部には濾布7上の脱水ケーキ
を掻き取るスクレーパ10と排出コンベア11が配設さ
れている。12は濾布7のリターン側のガイドローラで
ある。
【0009】以上の構成によると、図示しないスラッジ
供給部で濾布7上にスラッジが供給載置され、前段の電
気浸透脱水部1に到達すると、陽極ドラム3と陰極多孔
ベルト4との間を移動する間に陽極ドラム3に対する陰
極多孔ベルト4の押し付け力と陽極ドラム3から陰極多
孔ベルト4に向かう荷電体の流れによって水分が濾布7
を効率的に透過して濾過され、濾布7上に脱水ケーキが
形成される。
供給部で濾布7上にスラッジが供給載置され、前段の電
気浸透脱水部1に到達すると、陽極ドラム3と陰極多孔
ベルト4との間を移動する間に陽極ドラム3に対する陰
極多孔ベルト4の押し付け力と陽極ドラム3から陰極多
孔ベルト4に向かう荷電体の流れによって水分が濾布7
を効率的に透過して濾過され、濾布7上に脱水ケーキが
形成される。
【0010】その脱水ケーキにおいては、水分の移動が
陽極ドラム3側から陰極多孔ベルト4側に向かう一方向
であるため、脱水ケーキの厚さ方向に含水率分布が生じ
ることになる。即ち、陽極ドラム3に接する上層部の含
水率は低くなるが、濾布7側ほど含水率が高くなってい
る。しかも、陽極ドラム3側の含水率は低いので電気抵
抗が大きくそれ以上の脱水は電気効率が悪くなる。
陽極ドラム3側から陰極多孔ベルト4側に向かう一方向
であるため、脱水ケーキの厚さ方向に含水率分布が生じ
ることになる。即ち、陽極ドラム3に接する上層部の含
水率は低くなるが、濾布7側ほど含水率が高くなってい
る。しかも、陽極ドラム3側の含水率は低いので電気抵
抗が大きくそれ以上の脱水は電気効率が悪くなる。
【0011】そこで、次に、中間ローラ6部でスクレー
パ8にて脱水ケーキの上層部が掻き取られて排出コンベ
ア9にて排出され、濾布7上には含水率の高い脱水ケー
キが残される。この脱水ケーキが次に後段の電気浸透脱
水部2に送り込まれ、さらに電気浸透脱水が行われる。
このとき、陽極ドラム3と接触する脱水ケーキの含水率
が高いため、電気抵抗が小さく、再び電気効率の良い脱
水が行われるとともに含水率の低い脱水ケーキが得られ
る。そして、この脱水ケーキはスクレーパ10にて濾布
7から掻き取られ、排出コンベア11にて排出される。
パ8にて脱水ケーキの上層部が掻き取られて排出コンベ
ア9にて排出され、濾布7上には含水率の高い脱水ケー
キが残される。この脱水ケーキが次に後段の電気浸透脱
水部2に送り込まれ、さらに電気浸透脱水が行われる。
このとき、陽極ドラム3と接触する脱水ケーキの含水率
が高いため、電気抵抗が小さく、再び電気効率の良い脱
水が行われるとともに含水率の低い脱水ケーキが得られ
る。そして、この脱水ケーキはスクレーパ10にて濾布
7から掻き取られ、排出コンベア11にて排出される。
【0012】
【発明の効果】本発明の脱水装置によれば、以上のよう
に、濾布上のスラッジが複数段の電気浸透脱水部を通過
する間に電気浸透脱水が複数回行われ、かつその途中で
上層の含水率の既に低下した部分が除去されることによ
り、残りの含水率の高い部分が後段の電気浸透脱水部で
効率的に脱水され、全体として電気効率の良い脱水がで
きるとともに含水率の低い脱水ケーキを得ることができ
る。
に、濾布上のスラッジが複数段の電気浸透脱水部を通過
する間に電気浸透脱水が複数回行われ、かつその途中で
上層の含水率の既に低下した部分が除去されることによ
り、残りの含水率の高い部分が後段の電気浸透脱水部で
効率的に脱水され、全体として電気効率の良い脱水がで
きるとともに含水率の低い脱水ケーキを得ることができ
る。
【図1】本発明の脱水装置の一実施例の構成図である。
1 前段の電気浸透脱水部 2 後段の電気浸透脱水部 3 陽極ドラム 4 陰極多孔ベルト 7 濾布 8 スクレーパ 9 排出コンベア
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電気浸透作用を利用した脱水装置におい
て、濾布の移動経路に沿って直列に複数段の電気浸透脱
水部を設け、電気浸透脱水部間に濾布上の脱水ケーキの
上層部を除去する手段を配置したことを特徴とする脱水
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160719A JPH057738A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 脱水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160719A JPH057738A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 脱水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057738A true JPH057738A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15720994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3160719A Pending JPH057738A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 脱水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057738A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452145B1 (ko) * | 2001-09-07 | 2004-10-12 | 이정언 | 양극 전기드럼 내장형 전기 삼투압식 벨트프레스 탈수장치 |
CN101472669A (zh) * | 2006-06-14 | 2009-07-01 | 艾尔科泰克技术公司 | 用于处理和/或提高物质干燥度的方法和设备 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP3160719A patent/JPH057738A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452145B1 (ko) * | 2001-09-07 | 2004-10-12 | 이정언 | 양극 전기드럼 내장형 전기 삼투압식 벨트프레스 탈수장치 |
CN101472669A (zh) * | 2006-06-14 | 2009-07-01 | 艾尔科泰克技术公司 | 用于处理和/或提高物质干燥度的方法和设备 |
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