JPH0577246U - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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JPH0577246U
JPH0577246U JP1883392U JP1883392U JPH0577246U JP H0577246 U JPH0577246 U JP H0577246U JP 1883392 U JP1883392 U JP 1883392U JP 1883392 U JP1883392 U JP 1883392U JP H0577246 U JPH0577246 U JP H0577246U
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heat treatment
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treatment chamber
hot air
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JP1883392U
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井 重 春 岩
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Trinity Industrial Corp
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Trinity Industrial Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレナムチャンバの天井部から供給される熱
風をその下方に形成された熱処理室に流下させる際に、
熱風の流れが乱れることなく熱処理室に均一な風速で流
下させて、ワークを均一に加熱できるようにする。 【構成】 プレナムチャンバ6の天井部に開口された加
熱空気供給口10に整流格子11が配設され、プレナム
チャンバ6と熱処理室3との間に、断面逆U字型のスリ
ットバー14が熱処理室の長手方向に対して平行に所定
間隔で架設されて成る第一の熱風分散格子12と、断面
逆U字型のスリットバー15が熱処理室の幅方向に対し
て平行に所定間隔で架設されて成る第二の熱風分散格子
13とが、第一の熱風分散格子12を上にして上下に所
定間隔で取り付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、熱処理室の天井部にプレナムチャンバが形成され、当該チャンバの 天井部から供給された加熱空気を前記熱処理室内に流下させてワークを加熱する ように成した熱処理炉の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の熱処理炉を示す正面図であって、断熱壁で形成された炉体1の床 面にワークWを搬入搬出する開閉扉2が形成されると共に、その内側に熱処理室 3を形成するマッフル4が配されている。 マッフル4は、多数の透孔が穿設されたパンチングプレート5を境に上下に仕 切られ、その上部がプレナムチャンバ6となり、下部が前記熱処理室3となって いる。
【0003】 プレナムチャンバ6の天井部には循環ファン7が配され、熱処理室3内の空気 をマッフル4の底部に開口された吸込口5から吸引し、炉体1とマッフル4の間 に形成された空気流路8を通る際にヒータ9で所定温度に加熱した後、天井部か ら再びマッフル4内に循環供給される。 したがって、開閉扉2からワークWを搬入して熱処理を開始すると、加熱空気 が、まず循環ファン7の吹出口10からプレナムチャンバ6に供給され、パンチ ングプレートPの透孔を通って熱処理室3内に流下され、ワーク3が所定の温度 に加熱される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、循環ファン7により加熱空気を循環させる際に、加熱空気が吹 出口10からプレナムチャンバ6に吹き出すところで流路が急に広がるので流れ が乱れ、パンチングプレートPに均等に加熱空気が吹きつけられず、その結果、 パンチングプレートPを通って熱処理室3に供給される空気の流速も不均一にな る。 したがって、熱処理室3内で温度ムラを生じ、ワークWを均等に熱処理するこ とができないという問題があった。 また、パンチングプレートPの透孔は、加熱空気が熱処理室3に流入する際に 流路を急に広げるので渦流を生じ、加熱空気を均一に流下させる妨げとなる。 そこで、本考案は、加熱空気を熱処理室内に均一に流下させて、ワークを均一 に加熱することにより熱処理品質を向上させることを技術的課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本考案は、熱処理室の天井部にプレナムチャンバ が形成され、当該チャンバの天井部から供給された加熱空気を前記熱処理室内に 流下させてワークを加熱するように成した熱処理炉において、プレナムチャンバ の天井部に開口された加熱空気供給口に整流格子が配設され、プレナムチャンバ と熱処理室の間には、断面逆U字型のスリットバーが熱処理室の長手方向に対し て平行に所定間隔で架設されて成る第一の熱風分散格子と、断面逆U字型のスリ ットバーが熱処理室の幅方向に対して平行に所定間隔で架設されて成る第二の熱 風分散格子とが、前記第一の熱風分散格子を上にして上下に所定間隔で取り付け られていることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案によれば、プレナムチャンバの天井に開口形成された加熱空気供給口に 整流格子が配設されているので、加熱空気は必ず整流格子を通ってプレナムチャ ンバに供給されることとなり、供給口で加熱空気の流れが乱れることがなく均一 に流下されて、第一の熱風分散格子を通過する。
【0007】 この第一の熱風分散格子は、断面逆U字型のスリットバーが熱処理室の長手方 向に対して平行に所定間隔で架設されているので、加熱空気の一部はスリットバ ー間の隙間を通ってそのまま流下され、残りはスリットバーに案内されて熱処理 室の長手方向に分散される。 したがって、第一の分散格子を通過した加熱空気は、熱処理室の長手方向に対 して略均一の流速で流下されるが、熱処理室の幅方向に対する流速のムラがまだ 大きく整流格子の真下が最も速い。
【0008】 次いで、第二の熱風分散格子を通過すると、第二の分散格子は、断面逆U字型 のスリットバーが熱処理室の幅方向に対して平行に、即ち第一のスリットバーに 対して直角に所定間隔で架設されているので、加熱空気はスリットバーに案内さ れて熱処理室の幅方向に分散され、熱処理室に供給される。 したがって、第二の分散格子を通過した加熱空気は、熱処理室全体が均一の流 速で流下され、ワークが均一に加熱される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。 図1及び図2は本考案に係る熱処理炉を示す正面図及び側面図、図3はその要 部を示す斜視図、図4及び図5は流速分布を示す正面図及び側面図である。 なお、図6と重複する部分は同一符号を付して詳細説明を省略する。
【0010】 プレナムチャンバ6の天井部に取り付けられた循環ファン7の吹出口(加熱空 気供給口)10には、図3に示すような整流格子11が嵌め付けられている。 この整流格子11は、例えば縦・横・高さが夫々75〜100mm 程度の正方形の升 目状に形成され、加熱空気を均一に流下させることができるように成されている 。 また、プレナムチャンバ6と熱処理室3の間には、加熱空気を熱処理室3の長 手方向に分散させる第一の熱風分散格子12と、加熱空気を熱処理室3の幅方向 に分散させる第二の熱風分散格子13とが、上下に所定間隔で取り付けられてい る。
【0011】 前記第一の熱風分散格子12は、断面逆U字型のスリットバー14,14・・ が熱処理室3の長手方向に対して平行に所定間隔で架設されて成り、第二の熱風 分散格子13は、第一の熱風分散格子12の下方に例えばスリットバー15の高 さ分の間隔で設けられ、断面逆U字型のスリットバー15,15・・が熱処理室 3の幅方向に対して平行に所定間隔で架設されて成る。
【0012】 各スリットバー14,15は、加熱空気の上流に向かって突出した流線形の湾 曲部16と、その下部に連続する平行板部17とで、断面逆U字型に形成されて いる。 したがって、スリットバー14,15に加熱空気が吹きつけられても流れが乱 れることがなく、また、その間隙は徐々に狭くなっているので加熱空気が吹きつ けられたときに流路抵抗を生じ、当該加熱空気を各スリットバー14,15の長 手方向に分散させやすい形状となっている。
【0013】 以上が本考案の一例構成であって、次にその作用について説明する。 まず、ワークWを熱処理室3に搬入して熱処理を開始すると、ヒータ9で加熱 された加熱空気が、まず循環ファン7の吹出口10からプレナムチャンバ6に供 給される。 このとき、吹出口10には整流格子11が配設されているので、加熱空気は必 ず整流格子11を通り、流れが乱れることなく均一に流下されて、第一の熱風分 散格子12に吹きつけられる。
【0014】 第一の熱風分散格子12は、断面逆U字型のスリットバー14が熱処理室3の 長手方向に対して平行に所定間隔で架設されているので、加熱空気の一部はスリ ットバー14間の隙間を通ってそのまま流下される。 スリットバー14間の隙間は徐々に狭くなって、加熱空気が通過する際に抵抗 となるので、加熱空気はスリットバー14に案内されてその長手方向に分散され る。 したがって、第一の熱風分散格子12を通過した加熱空気の速度分布V1 は、 図4及び図5に示すように、熱処理室3の長手方向に対して略均一の流速で流下 されるが、熱処理室3の幅方向に対しては整流格子11の直下が最も速く流速の ムラが大きい。
【0015】 そして、第二の熱風分散格子13を通過すると、断面逆U字型のスリットバー 15,15・・が熱処理室の幅方向に対して平行に、即ち第一のスリットバー1 4,14・・に対して直角に所定間隔で架設されているので、加熱空気はスリッ トバー15に案内されて熱処理室3の幅方向に分散される。 したがって、第二の熱風分散格子13を通過した加熱空気の速度分布V2 は、 図4及び図5に示すように、熱処理室3の長手方向に対して略均一の流速で流下 されると共に、熱処理室3の幅方向に対しても略均一の流速で流下される。 このように加熱空気は、第一の熱風分散格子12で長手方向に分散され、第二 の熱風分散格子13で幅方向に分散されるので、熱処理室3全体に均一の流速で 流下され、ワークWを均一に加熱することができる。
【0016】 なお、実施例では炉体1内にマッフル4を配した熱処理炉について説明したが 、本考案はこれに限らず、熱処理室3の上部にプレナムチャンバ6が形成されて いるすべてのタイプの熱処理炉に適用することができる。 また、プレナムチャンバ6の上部に循環ファン7が配設されている場合に限ら ず、熱風供給ダクトが接続されている熱処理炉にも適用することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、プレナムチャンバの天井部に開口形成さ れた加熱空気供給口に整流格子が取り付けられているので、加熱空気の流れがプ レナムチャンバ内で乱れることがなく、この加熱空気を第一の熱風分散格子で熱 処理室の長手方向に分散させ、さらに第二の熱風分散格子で熱処理室の幅方向に 分散させるように成されているので、熱処理室全体に略均一な流速で加熱空気が 流下し、ワークを均一に加熱することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る熱処理炉の正面図。
【図2】その側面図。
【図3】その要部を示す斜視図。
【図4】熱処理炉内の速度分布を示す正面図。
【図5】その側面図
【図6】従来の熱処理炉を示す正面図。
【符号の説明】
1・・・炉体 2・・・開閉扉 3・・・熱処理室 4・・・マッフ
ル 6・・・プレナムチャンバ 7・・・循環フ
ァン 10・・・吹出口(加熱空気供給口) 11・・・整流
格子 12・・・第一の熱風分散格子 13・・・第二
の熱風分散格子 14・・・スリットバー 15・・・スリ
ットバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理室(3)の天井部にプレナムチャン
    バ(6)が形成され、当該チャンバ(6)の天井部から
    供給された加熱空気を前記熱処理室(3)内に流下させ
    てワーク(W)を加熱するように成した熱処理炉におい
    て、プレナムチャンバ(6)の天井部に開口された加熱
    空気供給口(10)に整流格子(11)が配設され、プ
    レナムチャンバ(6)と熱処理室(3)の間には、断面
    逆U字型のスリットバー(14)が熱処理室(3)の長
    手方向に対して平行に所定間隔で架設されて成る第一の
    熱風分散格子(12)と、断面逆U字型のスリットバー
    (15)が熱処理室(3)の幅方向に対して平行に所定
    間隔で架設されて成る第二の熱風分散格子(13)と
    が、前記第一の熱風分散格子(12)を上にして上下に
    所定間隔で取り付けられていることを特徴とする熱処理
    炉。
JP1883392U 1992-03-31 1992-03-31 熱処理炉 Expired - Lifetime JP2565021Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333277A (ja) * 2001-05-14 2002-11-22 Chugai Ro Co Ltd ガス冷却式単室型熱処理炉

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW544470B (en) * 2001-02-22 2003-08-01 Chugai Ro Kogyo Kaisha Ltd A gas-cooled single-chamber type heat-treating furnace and a gas cooling process in the furnace

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