JPH0577125U - 巻取コイル取扱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本案はクレーンを用いず床面１から原紙巻取
コイル５を段ボールシート等の製造ラインの始端部に迅
速容易に供給することを目的とする。 【構成】 床面１に巻取コイル移送台２が設けられ、該
移送台２の移送方向ａと直交する巻取コイル転動供給台
３が設けられ、該供給台３の先端部３’に起伏自在の巻
取コイルストッパ４を枢支し、倒伏状態の上記ストッパ
４の先端部上面４’を上記移送台２の上面水準２’に一
致させてなり、かつ上記先端部上面４’が水平面であり
基部４ａに向って凹弧状に若干弯曲し、該基部４ａの上
面４”が倒伏状態において上記供給台３の先端部上面
３”と無段状態に接しているものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は重量の重いクラフト紙巻取コイル取扱装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、段ボールシート、重包装紙袋等の製造ラインの始端部にクラフト原紙の 巻取コイルを供給するための移送台が床面に形成した溝内を摺動し、該移送台上 に上記巻取コイルを載置した。

【０００３】 上記溝の方向ａは上記製造ラインの方向と直交し、溝の方向ａと平行に巻取コ イルの巻取軸を移送台上に載置するものであった。

【０００４】 巻取コイルは重量大であるため供給台上から移送台上に転動させることは多大 の労力を要したし、転動に慣性が掛ると移送台上を転動通過し、うまく移送台上 に載置することが困難であるから、クレーンで吊上げて製造ラインの始端部に供 給する方法が行われた。

【０００５】 そのため巻取コイルの取扱いには大形設備と動力を要し、しかも迅速な供給が 行われ難いという問題があった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本案は上記製造ラインに沿って床面上を上記コイルを自力転動させ、迅速容易 に巻取コイルを製造ラインの始端部へ供給し得る簡単な取扱装置を提供すること を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本案は 床面に巻取コイル移送台が設けられ、該移送台の移送方向と直交する巻取コイ ル転動供給台が設けられ、該供給台の先端部に起伏自在の巻取コイルストッパを 枢支し、倒伏状態の上記ストッパの先端部上面を上記移送台の上面水準に一致さ せてなり、かつ上記先端部上面が水平面であり基部に向って凹弧状に若干弯曲し 、該基部の上面が倒伏状態において上記供給台の先端部上面と無段状態に接して いることを特徴とする巻取コイル取扱装置 によって構成される。

【０００８】

【作用】

本案では転動供給台３上に巻取コイル５を複数支持し、該供給台３の先端部３ ’の起立状態のストッパ４（図１仮想線でその状態を示す）によって上記コイル ５の転動を停止し、該供給台３上に複数の巻取コイル５を相互に接触状態に支持 することができる。

【０００９】 その状態から上記ストッパ４を同図実線位置に緩慢に回動させて床面１上に倒 伏させるに従って該ストッパ４に支持されている最前の巻取コイル５は上記供給 台３の先端部３’から円滑に該ストッパ４の基部４ａ上面４”に転動し、先端部 上面４’の水平面まで緩慢に転動して該水平面から移送台２上に乗り移って停止 し、該移送台２上に人力で容易に載せることができる。

【００１０】 この状態で上記移送台２を移送方向（矢印ａ方向）に移動させることによって 該台２上の巻取コイル５を上記製造ラインの始端部に移送供給することができる 。移送台２が上記ストッパ４から矢印ａ方向に離れた後上記ストッパ４を起立さ せ、次の巻取コイル５を支持し、上述同様の動作を行うものである。

【００１１】

【実施例】

床面１に段ボールシート製造ラインの始端部に該ラインと直交する２段溝６が 設けられ、該溝６の中段６’、６’上のレール７、７上に巻取コイル移送台２を 支持し、該レール７、７上を矢印ａ方向に上記始端部に向って往復移送させるこ とができる。

【００１２】 上記移送台２の移送方向（矢印ａ）と直交する巻取コイル転動供給台３を上記 ラインと平行に床面１上に設けるもので該供給台３は上記溝６に向って若干下向 に傾斜し巻取コイル５を溝６側に転動させることができる。

【００１３】 上記供給台３の先端部３’には巻取コイル５のストッパ４をピン８を中心に起 伏自在に枢支し、上記供給台３の下面と該ストッパ４の基端４ａの下部とをシリ ンダー９によって接続し、該シリンダー９によって図１、図３仮想線位置から実 線位置に緩慢に起伏させることができる。

【００１４】 起伏状態の上記ストッパ４の先端部上面４’を上記移送台２の上面水準２’に 一致させ、かつ先端部上面４’を水平面となし、基部４ａに向って凹弧状に若干 弯曲させるもので該基部４ａの上面４”が倒伏状態において上記供給台３の先端 部上面３”と無段状態に接続させる。

【００１５】 尚図中１０で示すものは巻取コイル５の中間支持用逆へ字形ストッパ、１１は その動作用シリンダー、１２は巻取コイルストッパ４の受板、１３は該ストッパ ４、４の連杆、１４は溝６上を往復摺動出入可能な伸縮ガイド、１５は暴走防止 用昇降ストッパである。

【００１６】

【考案の効果】

本案は上述のように構成したので重量大なクラフト原紙等の巻取コイル５を床 面１から段ボールシートや重包装紙袋等の製造ラインの始端部に安全迅速かつ容 易に供給し得るばかりでなく、大きな設備を要せず既存の上記製造ラインに容易 に設置し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の巻取コイル取扱装置を示す側面図であ
る。

【図２】図１の平面図である。

【図３】図１の一部拡大側面図である。

【図４】(イ)(ロ)図は従来の巻取コイル取扱装置の側面図
である。

【符号の説明】

１ 床面 ２ 巻取コイル移送台 ａ 移送方向 ３ 巻取コイル転動供給台 ３’ 先端部 ４ 巻取コイルストッパ ３”、４’ 先端部上面 ２’ 上面水準 ４ａ 基部 ４” 基部上面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床面に巻取コイル移送台が設けられ、該
   移送台の移送方向と直交する巻取コイル転動供給台が設
   けられ、該供給台の先端部に起伏自在の巻取コイルスト
   ッパを枢支し、倒伏状態の上記ストッパの先端部上面を
   上記移送台の上面水準に一致させてなり、かつ上記先端
   部上面が水平面であり基部に向って凹弧状に若干弯曲
   し、該基部の上面が倒伏状態において上記供給台の先端
   部上面と無段状態に接していることを特徴とする巻取コ
   イル取扱装置。