JPH0576906A - ステンレス用冷間圧延法 - Google Patents

ステンレス用冷間圧延法

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JPH0576906A
JPH0576906A JP24322291A JP24322291A JPH0576906A JP H0576906 A JPH0576906 A JP H0576906A JP 24322291 A JP24322291 A JP 24322291A JP 24322291 A JP24322291 A JP 24322291A JP H0576906 A JPH0576906 A JP H0576906A
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Sadakazu Masuda
貞和 升田
Ryuichi Yagi
竜一 八木
Tadakazu Murata
宰一 村田
Keiji Takatou
啓嗣 高東
Ikuo Mori
郁夫 森
Hiroshi Hayashi
弘 林
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Nippon Quaker Chemical Ltd
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Nippon Quaker Chemical Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス圧延において良好な表面光沢を
得、高速で歩留りよく圧延すること。 【構成】 40℃における粒度が100cSt〜400c
Stである多価アルコールと高級脂肪酸とのエステル類
を20〜99.5重量%以上含む圧延油を平均粒径3μ
m以下のエマルジョンとしてクーラントに用いるステン
レスの冷間圧延法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ステンレス圧延に用いられているニ
ートオイルは、低粘度鉱物油を主成分としてるため、冷
却効果は低く、更に火災の危険性が大きいことなどから
圧延速度を高くすることが出来なかった。一方、一般に
使用されている循環式冷間圧延油のエマルジョン平均粒
径は、5〜10μmであり、ステンレス圧延の使用に於
ては、ワークロール粗度を小さくしても、オイルピット
が大きく、粗度も大となる。即ち、ステンレス鋼板に要
求される光沢が損なわれる。低粘度圧延油をエマルジョ
ンにして用いた場合、高速、高圧下圧延ではヒートスク
ラッチが問題となり、高速、低圧下圧延では入側の粗度
の程度によっては、出側で目標とする表面粗度が得られ
ない。更に低速、高圧下では生産性が得られない等の問
題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ステンレス圧延に於い
て、良好な表面光沢を得、高速で歩留りよく圧延するた
めの技術を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は多価アルコール
と高級脂肪酸とのエステル類で、かつ40℃における粘
度が80cSt以上400cSt以下である潤滑成分を20
〜99.5重量%含有する圧延油を用い、体積分布の平
均粒径が3μm以下、標準偏差1μm以下で、かつ平均粒
径から標準偏差の3倍を越えない粒子の体積分率が90
%以上であるエマルジョンをクーラントとして供給する
ステンレス冷間圧延法に関する。
【0005】本発明に用いられる圧延油は、潤滑成分と
して40℃における粘度が80cSt以上400cSt以下
の高級脂肪酸と多価アルコールとのエステル類を用い
る。用いるエステルは1種類でもよいし2種類以上の混
合物であってもよいが、40℃における粘度が80cSt
以上400cSt以下であるべきである。粘度が80cSt
以下である場合にはステンレス鋼板の高速圧延において
焼付を防止することが難しく、粘度が400cSt以上で
ある場合には洗浄ラインにおける圧延鋼板の脱脂性が著
しく低下する。
【0006】これに該当するエステルとしては多価アル
コール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、グリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール、トリメチロールプロパ
ン、ソルビタン等と脂肪酸、例えばラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リ
ノール酸、エルカ酸、リシノール酸、ヒドロキシステア
リン酸等とのエステルが例示される。特に好ましい潤滑
成分は、OH基を有する炭素の隣接炭素原子に水素原子
を有さないトリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等のヒンダードアルコールと高級脂肪酸とのエステ
ルである。これらのエステルは一般にヒンダードエステ
ルと呼ばれているが、これらのエステルは単に耐熱性に
優れているだけでなく、高い極圧に対しても油膜の粘度
上昇が少なく、油膜破壊を生じないため、ロール/スト
リップ間の金属接触を避けることができる。その結果ス
テンレスの焼付を防止でき、かつ油膜を薄くできるため
良好な表面光沢を有する仕上げ品を得ることができる。
ヒンダードアルコールとエステル化する上で好適な高級
脂肪酸は前述のごとき脂肪酸のいずれでもよいが、部分
的にまたは全部にリシノール酸または硬化リシノール酸
を用い、リシノール酸の残存水酸基の一部または全てを
他の脂肪酸、例えば酢酸、オクチル酸、ラウリン酸、ス
テアリン酸、リシノール酸、オレイン酸等のモノカルボ
ン酸、フマール酸、フタール酸、マレイン酸、アジピン
酸等のジカルボン酸等で更にエステル化して分子量を大
きくしたものであってもよい。あるいは脂肪酸の一部に
ダイマー酸を用い分子量を大きくしたものであってもよ
い。
【0007】本発明に用いられる潤滑成分は少なくとも
多価アルコールと高級脂肪酸とのエステルを含有する。
このエステルは一種または二種以上の混合エステルであ
ってもよく、その粒度は40℃において80cStから4
00cSt、より好ましくは200〜300cStであっ
て、圧延油全量の20〜99.5重量%、より好ましく
は60〜99.5重量%含まれるべきである。
【0008】本発明圧延油中の潤滑成分はさらに一価ア
ルコール高級脂肪酸とのエステル、鉱物油、合成油等そ
の他の潤滑成分を含んでいてもよい。
【0009】本発明に於いて、クーラントとして使用さ
れるエマルジョンの粒径分布は、平均粒径3μm以下、
標準偏差(σ)1μm以下、3σ以内の体積分率が90%
以上であることが望ましい。平均粒径が3μmを超える
と、良好な表面光沢が得られない。又、平均粒径3μm
以下であってもσが1μm以上及び/又は3σ以内の体
積分率が90%未満の場合に於いては良好な表面光沢が
得られない。
【0010】前述のごとく粒径を調整するためには、乳
化剤の選択が重要である。必須乳化剤として非イオン界
面活性剤、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシ
アルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアル
キレンアルキルアミン等が例示される。乳化剤の含有量
は圧延油全量の0.5〜15重量%、より好ましくは2
〜10重量%である。乳化剤が15%以上では潤滑性の
低下、油膜強度の低下をきたし、結果としてロールの損
傷、焼付等を引き起こしやすい。又、0.5%以下では
前述の粒径分布を得ることが難しい。さらに非イオン型
界面活性剤を使用しない場合には長期に亘り一定の粒径
分布を保つことが困難となる。以下、実施例をあげて本
発明を説明する。
【0011】
【実施例】表1に示す処方で、4種類の圧延油を調整し
た。
【表1】
【0012】この圧延油を50℃の水に希釈し、ホモミ
キサー(M型:特殊機化工業製)を用いて、回転数100
00rpmで10分間撹拌しエマルジョンとした。コー
ルターカウンター(TA−II型:コールターエレクトロ
ニクス社製)を用いて求めたこのエマルジョンの体積分
布の平均粒径、標準偏差、及び体積分布率を同じく表1
に示す。コールターカウンター使用に際し、実施例1は
30μmアパーチャーチューブ、実施例2は50μmア
パーチャーチューブ、実施例3、4は100μmアパー
チャーチューブを用いた。
【0013】処方中、トリメチロールシプロパントリエ
ステルは、トリメチロールプロパン14.4重量部、ト
ール油分解脂肪酸85.6重量部を混合し、窒素気流中
で260℃で8時間反応させ、酸価10のエステルを得
た。得られたエステルの40℃における粘度は100c
Stであった。ペンタエリスリトール混合脂肪酸エステ
ルは、ペンタエリスリトール25重量部、オレイン酸6
2.5重量部、およびダイマー酸12.5重量部を混合
し、上と同様にして合成した。酸価は9、40℃の粘度
は674.1cStであった。トリメチロールプロパン
トリオレエートは市販品を用いた。40℃における粘度
は49.4cStであった。牛脂脂肪酸メチルエステル
は市販品を用い、40℃の粘度は4.8cstであっ
た。
【0014】四球式摩擦試験 表1に示す圧延油を下記条件で四球式摩擦試験に供し
た。 試料 :ニート 測定温度:50℃ 回転数 :500rpm ボール :φ1/2インチ SUS440℃ 荷重負荷速度:120kg/分 結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】高速圧延試験 表1に示す処方の圧延油を水に希釈して5重量%エマル
ジョン(温度60℃)を得、これを2段高速試験圧延機に
6 l/分の条件で、トロコイドポンプを使用して供給
しつつ、SUS430を表3に示す条件で冷間圧延し
た。
【0017】
【表3】
【0018】板表面光沢度ならびに光沢の有無を表4に
示す。
【表4】
【0019】表2、表4から明らかなごとく、本発明の
圧延油が耐ヒート性に優れかつ、高表面光沢材が得られ
ることがわかる。
【0020】タンデムミルによる実機試験 表1の処方の圧延油の5重量%エマルジョンを750m
3のタンクに建浴し、この圧延油エマルジョンをタンデ
ムミルのワークロールに25000 l/分で供給しな
がら、熱間圧延、焼鈍、酸洗、コイルグラインダ処方を
施したSUS430を表5に示す圧延条件で冷間圧延し
た。結果を同じく表5に示す。
【0021】
【表5】
【0022】以上の結果、本発明の圧延油が実機に於て
も、耐ヒート性に優れかつ高表面光沢材を得られること
が確認された。
【0023】
【発明の効果】本発明圧延法を用いると焼付を生じるこ
となく、表面光沢の良好なステンレス鋼板の高速高圧下
冷間圧延が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 145:36 145:38 149:04 125:14) C10N 30:00 A 8217−4H 40:24 (72)発明者 村田 宰一 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 高東 啓嗣 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 森 郁夫 大阪府八尾市渋川町2丁目1番3号 日本 クエーカー・ケミカル株式会社内 (72)発明者 林 弘 大阪府八尾市渋川町2丁目1番3号 日本 クエーカー・ケミカル株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 40℃における粘度が80cSt〜400
    cStである多価アルコールと高級脂肪酸とのエステル類
    を20〜99.5重量%、および非イオン型界面活性剤
    を0.5重量%以上含む圧延油を用い、これを1〜20
    重量%の濃度で水に希釈し、体積分布の平均粒径が3μ
    m以下、標準偏差が1μm以下であり、かつ平均粒径から
    標準偏差の3倍を越えない粒子の体積分率が90%以上
    であるエマルジョンをクーラントとして供給するステン
    レス冷間圧延法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11222598A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Nippon Steel Corp 冷間圧延油組成物
JP2000026878A (ja) * 1998-07-07 2000-01-25 Kyodo Yushi Co Ltd ステンレス鋼板用水溶性冷間圧延油剤及び圧延方法
JP2010189461A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 冷間圧延油用添加剤及び冷間圧延油

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JP2010189461A (ja) * 2009-02-16 2010-09-02 Nippon Parkerizing Co Ltd 冷間圧延油用添加剤及び冷間圧延油

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