JPH057687Y2

JPH057687Y2 -

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Publication number: JPH057687Y2
Application number: JP11459288U
Authority: JP
Priority date: 1988-08-31
Filing date: 1988-08-31
Publication date: 1993-02-26
Anticipated expiration: 2003-02-26
Also published as: JPH0236109U

Description

【考案の詳細な説明】本考案車輌用灯具の内外連絡チユーブを以下の
項目に従つて説明する。

Ａ産業上の利用分野Ｂ考案の概要Ｃ従来技術［第７図］Ｄ考案が解決しようとする課題［第７図］Ｅ課題を解決するための手段Ｆ実施例［第１図乃至第６図］ａ形状［第１図乃至第４図］ａ−１フイルタ収納部ａ−２大径部ａ−３蛇行通気部ａ−４吹き抜きパイプ部ｂ灯具への取付［第６図］ｃ作用ｄ連絡チユーブの製造方法［第６図］Ｇ考案の効果（Ａ産業上の利用分野）本考案は新規な車輌用灯具の内外連絡チユーブ
に関する。詳しくは、車輌用、例えば、自動車用
の灯具の水抜穴や空気孔等に取着される連絡チユ
ーブであつて、安価で、かつ、水や塵埃等の逆流
防止効果の大きい新規な連絡チユーブを提供しよ
うとするものである。

（Ｂ考案の効果）本考案車輌用灯具の内外連絡チユーブは、水平
に配したフイルタ収納部と、該フイルタ収納部の
下方に略垂直に配された蛇行通気部と、該蛇行通
気部とフイルタ収納部との間に配された大径部と
を有し、前記フイルタ収納部にはその中間に拡径
部を形成し、該拡径部において周面の大略が空気
に接するようにフイルタを収納したので、チユー
ブの外部連通口から侵入した水はチユーブ内を水
膜として上昇して来ても大径部によりこの水膜を
破壊し、水の上昇、即ち、灯具への水の侵入を防
止することができ、また、フイルタの中間部の大
略が空気と接するため、フイルタのより広い面積
で通気を行なうことができ、フイルタの目づまり
を防止することができ、これにより、灯具の内外
の通気性が阻害されることもない。

（Ｃ従来技術）［第７図］灯具ボデイ内に設けられた反射面やレンズの曇
り防止のために灯具ボデイの内外を連通させる内
外連通用のチユーブが提案されている。

第７図はそのようなチユーブ体の一例ａを示す
ものである。

ｂは灯具ボデイであり、その後面から連結筒ｃ
が突設されており、該連結筒ｃに灯具ボデイｂの
内外を連通させる孔ｄが形成されている。

チユーブ体ａはパイプ体を屈曲して形成されて
おり、その上端部が前記連結筒ｃに外嵌されてい
る。

（Ｄ考案が解決しようとする課題）［第７図］ところで、上気した従来のチユーブ体ａにあつ
ては、パイプ体を屈曲して形成しただけなので、
灯具への塵埃の侵入を完全に防止することはでき
ず、また、水についても、チユーブ体ａ内に水膜
が生じると、この水膜が灯具内の圧力低下により
上昇し灯具内へ侵入してしまうという問題があつ
た。

（Ｅ課題を解決するための手段）本考案車輌用灯具の内外連絡チユーブは、上記
した問題点を解決するために、水平に配したフイ
ルタ収納部と、該フイルタ収納部の下方に略垂直
に配された蛇行通気部と、該蛇行通気部とフイル
タ収納部との間に配された大径部とを有し、前記
フイルタ収納部にはその中間に拡径部を形成し、
該拡径部において周面の大略が空気に接するよう
にフイルタを収納したものである。

従つて、本考案車輌用灯具の内外連絡チユーブ
によれば、チユーブの外路連通口から侵入した水
がチユーブ内を水膜として上昇して来ても、大径
部によりこの水膜を消滅せしめることができ、そ
れ以上の水の上昇、即ち、灯具への水の侵入を防
止することができるとともに、フイルタの保持を
フイルタの両端部で行なつているため、チユーブ
内を通つて来た空気をフイルタのより広い面積で
接触させることができ、フイルタの目づまりを防
止することができ、灯具の内外の通気性が阻害さ
れることがない。

（Ｆ実施例）［第１図乃至第６図］以下に、本考案車輌用灯具の内外連絡チユーブ
の詳細を図示した実施例１に従つて説明する。

（ａ形状）［第１図乃至第４図］連絡チユーブ１は、上部のフイルタ収納部２と
該フイルタ収納部２の直下の大径部３と該大径部
３の下の蛇行通気部４と該蛇行通気部４の下端開
口に連通し、蛇行通気部４に略直交する通路を有
する吹き抜きパイプ部５とからなる。

（ａ−１フイルタ収納部）フイルタ収納部２は前端が開口２ａし水平に配
された有底筒状のパイプ体から成り、その主体２
ｂの中間で稍底部寄りの位置に拡径部２ｃが形成
されている。

拡径部２ｃは主体２ｂとその周面の下面で一致
し、上方に行くに従い両者の間隔が広がるように
形成されている。

２ｄはフイルタ収納部２とその直下の大径部３
とを連通するための連通孔であり、該連通孔２ｄ
は前記拡径部２ｃの後部とその後方に位置する主
体２ｂの一部とにまたがつてそれらの下部に形成
されている。

しかして、このように形成されたフイルタ収納
部２に、円筒状のスポンジ等から成るフイルタ６
が収納される。

即ち、フイルタ６はその外径がフイルタ収納部
２の主体２ｂの内径よりも稍大きく、また、長さ
が拡径部２ｃよりも長く形成され、そして、フイ
ルタ６は拡径部２ｃを貫通して、その前端部と後
端部が前側の主体２ｂと後側の主体２ｂにそれぞ
れ内嵌され、また、前方への抜け防止のために前
側主体２ｂの中間に凹部２ｅ，２ｅが形成されて
いる。

（ａ−２大径部）大径部３は扁平な太鼓状を為し、両端面が上下
方向に向くように配置され、その上端面の中央よ
り後方へ偏位した位置に前記フイルタ収納部２の
連通孔２ｄと連通する連通筒３ａが形成され、ま
た、大径部３の下端面の略中央に蛇行通気部４に
連通する連通孔３ｂが形成されている。

（ａ−３蛇行通気部）蛇行通気部４は垂直に延びるパイプ体から成
り、その内部には部分的に横断するように複数の
遮断部７，７，……が形成されており、蛇行した
空気流通路８が形成される。

そして、蛇行通気部４はその上部開口４ａが前
記大径部３の連通孔３ｂと連通され、また、下部
開口４ｂは蛇行通気部の下部に形成された吹き抜
きパイプ部５の略中央部に連通されている。

９，９は蛇行通気部４の外面から側方へ延びる
ように夫々設けられた取付片であつて、該取付片
９，９は蛇行通気部４の外径より稍大きく中心角
で略90°の円弧部９ａ，９ａと該円弧部９ａ，９
ａの先端にその放射方向に延びる取付部９ｂ，９
ｂとから成り、該取付片９，９はその円弧部９
ａ，９ａの基端が蛇行通気部４の外周部と薄肉ヒ
ンジ９ｃ，９ｃを介して一体に形成されており、
また、２つの取付片９，９は蛇行通気部４の外周
面において180°ずれた位置に形成されており、取
付片９，９を蛇行通気部４に対して折り曲げるこ
とにより、対向する取付片９，９の取付部９ｂ，
９ｂが重ね合わされるようになつている。また、
９ｄ，９ｄは取付片９，９に形成された取付孔で
あり、取付部９ｂ，９ｂが重ね合わされたときに
一致するようになつている。

（ａ−４吹き抜きパイプ部）吹き抜きパイプ部５は断面矩形で、前後に開口
し、前側開口部５ａの開口面積と後側開口部５ｂ
の開口面積とは略同じで、その中央部に上下幅に
小さくなつた幅狭部５ｃが形成されており、該幅
狭部５ｃより後側の上壁に前記蛇行通気部４の下
部開口４ｂが連通されている。

（ｂ灯具への取付）［第６図］しかして、以上のように構成された連絡チユー
ブ１は、例えば、車輌用灯具１０の灯具ボデイ１
１にその背面から突出した連結筒１２に連絡チユ
ーブ１のフイルタ収納部２の開口部２ａを外嵌し
た後、蛇行通気部４の外面に設けられた取付片
９，９をその取付部９ｂ，９ｂが重ね合わせられ
るようにして取付孔９ｄ，９ｄを一致させ、該取
付孔９ｄ，９ｄにビス１３を挿通し、前記灯具ボ
デイ１１の連結筒１２付近に突設されたボス１４
に螺着することにより、車輌用灯具に取り付けら
れる。

（ｃ作用）以上のように灯具１０に取り付けられた連絡チ
ユーブ１はその各部が以下のように作用する。

フイルタ６は連絡チユーブ１の下部の吹き抜き
パイプ部５から侵入して来た空気中のダストを付
着させ、灯具内へのダストの侵入を防止する。

また、フイルタ６はその両端部のみがフイルタ
収納部２の主体２ｂに嵌合され、他の外周は空気
に接しているため、より広い面積で侵入して来る
空気を吸収することとなり、その分、フイルタ６
の目づまりを起す惧れが少なくなつている。

大径部３は蛇行通気部４内を上昇して来た水膜
を大径部３で消滅せしめ、水のそれ以上の上昇を
抑える。

蛇行通気部４はその遮断部７，７，……にて上
昇して来る通気を衝突させることにより水、塵埃
等を付着せしめ、それ以上の侵入を防ぐ。

取付片９，９は連絡チユーブ１の灯具１０への
取付を確実にするもので、蛇行通気部４に一体成
形されているため、その形成が極めて容易であ
る。

吹き抜きパイプ部５は後側開口部５ｂの開口面
積が、蛇行通気部４と連通する部分、即ち、幅狭
部５ｃの稍後方の断面積より大きく形成されてい
るため、前側開口部５から吹き抜きパイプ部５内
に侵入して来た空気は幅狭部５ｃを通過後その流
路の断面積が大きくなることによつて、負圧が生
じ、当該部分に連通している蛇行通気部４内を負
圧にし、灯具１９内の空気を外へ出やすくし、灯
具１０内の換気に寄与する。そして、前側開口部
５ａの開口面積が幅狭部５ｃの断面積よりも大き
く形成されているため、幅狭部５ｃにおける圧力
が最も高く、これが、幅狭部５ｃ通過後に開口さ
れ、上記負圧をより大きくし、灯具１０内の換気
により一層寄与する。

（ｄ連絡チユーブの製造方法）［第６図］上記した如き連絡チユーブ１は、例えば、ブロ
ー成形によつて、製造し得る。

即ち、第６図に示すようにブロー成形によつ
て、複数の連絡チユーブ１が連設された連絡チユ
ーブ連続体１６を形成し、このチユーブ連続体１
６を第６図に示す２点鎖線１７，１７……で切り
離すことによつて、多数の連絡チユーブ１，１…
…を安価に製造することができる。

（Ｇ考案の効果）以上に記載したところから明らかなように本考
案車輌用灯具の内外連絡チユーブは、略水平に配
されたフイルタ収納部と、該フイルタ収納部の下
方に略垂直に配された蛇行通気部と、該蛇行通気
部よりも大径であつて、フイルタ収納部と蛇行通
気部との間に配された大径部とを有し、フイルタ
収納部にはその中間に拡径部が形成され、該拡径
部において周面の大略が空気と接するようにフイ
ルタを収納したことを特徴とする。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案車輌用灯具の内外連
絡チユーブの実施の一例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は正面図、第３図は正面図中央縦
断面図、第４図は平面図、第５図は車輌用灯具に
取り付けられる状態を示す斜視図、第６図は連絡
チユーブが多数連続して形成された連絡チユーブ
連続体の側面図、第７図は従来の車輌用灯具の内
外連絡チユーブの一例を示す斜視図である。符号の説明、１……車輌用灯具の内外連絡チユ
ーブ、２……フイルタ収納部、２ｃ……拡径部、
３……大径部、４……蛇行通気部、６……フイル
タ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】略水平に配されたフイルタ収納部と、該フイルタ収納部の下方に略垂直に配された蛇
行通気部と、該蛇行通気部よりも大径であつて、フイルタ収
納部と蛇行通気部との間に配された大径部とを有
し、フイルタ収納部にはその中間に拡径部が形成さ
れ、該拡径部において周面の大略が空気と接する
ようにフイルタを収納したことを特徴とする車輌用灯具の内外連絡チユー
ブ。