JPH0576596U - 美容用電解水供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 〔目的〕 電解によって生成される美容用酸性水のｐＨ
を、電解水製造装置から離隔した使用場所で調節できる
ようにすることを目的とする。 〔構成〕 電解水製造装置１の陽極室に接続されている
酸性水排水管路５先端の取水部材７、または、その近傍
の酸性水排水管路５に、酸性水の流量調節手段９を設け
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の利用分野】

本考案は通水式の電解整水装置によって生成された酸性水を、排水管路を介し て離隔位置で利用する美容電解水供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

水を電解してアルカリ水と酸性水に分離生成する通水式電解水生成装置には美 容の目的で酸性水を利用するものもある。 この種の電解水生成装置は排水管路を介して酸性水を使用場所に供給し、アル カリ水はドレンヘ捨てるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、洗顔、美肌などの目的で使用される酸性水の適切なｐＨは使用する 人の肌の質によって異なり、必ずしも一定していない。 電解整水装置によって生成される酸性水あるいはアルカリ水のｐＨは電解槽を 通る酸性水とアルカリ水の流量比率によって変化するが、電解槽の陰極室と陽極 室の流量比は機種によって一定の比率になるように構造的にきまっている。 また、電解槽下流の酸性水排出管とアルカリ水のドレン排水管相互間に流量比 率調節バルブを設ける場合は、配管及びバルブの構造が複雑になるだけでなく、 バルブが酸性水取水場所から離れた位置になるため、操作が繁雑であった。

【０００４】 本考案の目的は、シャワー、スプレーノズルなどの酸性水取水部材の手元また は取水部材の近傍で、利用酸性水のｐＨを制御することができる美容用電解酸性 水供給装値を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の装置は、水を電解して酸性水とアルカリ 水を各別に排出する連続通水式電解水製造装置と、電解槽から排出される酸性水 を排水管路を介して離隔位置の取水部材から排出する酸性水供給手段とを具備し 、酸性水取水部材または該取水部材近傍の酸性水排水管路に、酸性水とアルカリ 水の流量比率調節手段を設けたことにある。

【０００６】

【作用】

水道などの給水管から水を連続的に供給する通水式電解整水装置の電解槽は酸 性水を生成する陽極室とアルカリ水を生成する陰極室の流量比は機種によって予 め決まっている。 従って、酸性水の取水部材の手元、あるいはその近傍の酸性水配管に設けた流 量比率調節手段で酸性水の排出流量を調節することにより、電解槽の陽極室と陰 極室を通る水の流量比率が変化し、酸性水のｐＨが変る。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の装置の一例を示すもので、１は水道管などの給水管路２から送 られる水を電解してアルカリ水と酸性水を各別に排出する電解槽３を備えた電解 水製造装置である。 電解槽３は内部に陰電極と陽電極を対向配置し、両電極間を電解用隔膜によっ て陰極室と陽極室に仕切った構成になり、両電極に直流電圧を印加して陽極室に 酸性水を、陰極室にアルカリ水を生成するようになっている。

【０００８】 図の実施例では給水管２に、電解槽３への水の通水、通水停止を検出して検出 信号を発信するフロースイッチ、圧力スイッチなどのスイッチ手段４を設けてあ る。このようなスイッチ手段４を設けた場合は、スイッチ手段４の通水信号で電 解槽３の電解がＯＮになり、通水停止信号で電解がＯＦＦになるように自動制御 することができる。しかし、この構成は本考案に必須のものではない。

【０００９】 電解槽３には前記陽極室に連通する酸性水排水管路５と前記陰極室に連通する アルカリ水排水管路６が接続されており、酸性水排水管路５は電解水製造装置３ から離れた位置にあるバスルーム、洗面台などの酸性水使用位置１０まで配管さ れ、該酸性水排水管路５に接続したシャワー、スプレーなどの取水部材７から酸 性水を排出して使用に供するようになっている。 他方、電解槽３のアルカリ水は排水管路５からドレン８に排水される。

【００１０】 酸性水取水部材７またはその近傍の酸性水排水管路５に酸性水の流量を制御し て、酸性水とアルカリ水の流量比率を調節する流量調節弁９が設けられている。

【００１１】 図１実施例は取水部材７の近傍の酸性水排水管路にコックなどの流量調節弁９ を設けた場合を例示しているが、この構造に限らず、取水部材７のホース７ａ先 端にある放水部材７ｂの手元に流量調節弁９を設けてもよい。

【００１２】 流量調節弁９は酸性水の流量を増減して酸性水とアルカリ水の流量比を変化さ せ、これにより、酸性水のｐＨを調節する目的で設けられているもので、電解槽 ３への通水を開閉制御することが直接の目的ではない。 もちろん、電解槽３への通水を開閉制御するバルブは公知手段で別途設けられ るが、図１では省略してある。

【００１３】 電解槽３は陰極室と陽極室の通水断面積が１対２のようにあらかじめ所定の比 率に設計されているので流量調節弁９により、酸性水の排出流量だけを変化させ ると電解槽３の陽極室と陰極室を通るそれぞれの流量の比率が変化し、酸性水の ｐＨが変る。 すなわち、流量調節弁９によって酸性水の流量を絞ると酸性度が増し、酸性水 流量を多くすると酸性度が低下することになる。

【００１４】 図の実施例では流量調節手段として弁９を例示したが、同様の機能を果すもの であれば他のいかなる構造のものでもよいことはいうまでもない。

【００１５】 尚、電解槽は内部に陰極、陽極及び隔膜を同心状に配設した円筒型電解槽、あ るいは、平板状の両電極と隔膜を平行に配設した平板型電解槽のいずれでもよい 。

【００１６】

【効果】

本考案は美容用酸性水の使用場所で簡単な操作で酸性水ｐＨを調節することが できる。 したがって、使用者の肌に合った美容水に調整して利用できるので美 容効果が向上することができるとともに、多種の酸性水を生成して装置を多目的 に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例による美容用電解水供給装置
の概略構成図

【符号の説明】

１…電解水製造装置、 ２…給水管路、 ３…電解槽、
４…スイッチ手段、５…酸性水排水管路、 ６…アル
カリ水排水管路、 ７…取水部材、 ８…ドレン、 ９
…流量調節弁。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水を電解して酸性水とアルカリ水を各別
   に排出する連続通水式電解水製造装置と、電解槽から排
   出される酸性水を排水管路を介して離隔位置の取水部材
   から排出する酸性水供給手段とを具備し、酸性水取水部
   材または該取水部材近傍の酸性水排水管路に、酸性水と
   アルカリ水の流量比率調節手段を設けたことを特徴とす
   る美容用電解水製造装置
2. 【請求項２】 流量比率調節手段が酸性水の流量調整弁
   である請求項１記載の美容用電解水供給装置