JPH057646Y2 - - Google Patents

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JPH057646Y2
JPH057646Y2 JP11188086U JP11188086U JPH057646Y2 JP H057646 Y2 JPH057646 Y2 JP H057646Y2 JP 11188086 U JP11188086 U JP 11188086U JP 11188086 U JP11188086 U JP 11188086U JP H057646 Y2 JPH057646 Y2 JP H057646Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、グラフイツクデイスプレイを備えた
情報処理システムに利用される図形処理装置に関
し、特にテキスト文字とグラフイツクが同時に描
画されるようなグラフイツクデイスプレイにおい
て図形の任意の閉領域内外を塗り潰すのに用いら
れる図形処理装置に関する。
〔考案の概要〕
本考案は、グラフイツクデイスプレイなどに用
いられる図形処理装置において、塗り残し領域の
開始座標及び方向を格納する塗り残しスタツクが
一杯になつたときには、掃き出し手段により塗り
残しスタツクに格納されている塗り残し領域の開
始座標および方向を順次に読出して塗り残し領域
を順次に塗り潰すことにより、塗り残しスタツク
が一杯になつた時点でも塗り潰し処理が強制的に
終了するということを防止し、塗り残し領域を塗
り潰すことが出来るようにしたものである。
〔従来の技術〕
グラフイツクデイスプレイ等において、所定の
領域、例えば、第8図に白抜きで示すような図形
FGと画面端RT,LT,UP,BTとで囲まれた右
上り斜線の領域PNTを塗り潰すのに図形処理装
置が用いられる。
従来の図形処理装置は塗り潰しの施されるべき
領域PNTを塗り潰すのに、第9図に示すように、
まず塗り潰し開始点SPを定め、この塗り潰し開
始点SPから例えば上方向に塗り潰しを開始する。
この塗り潰しは1ラスタごとに行なわれ、ラスタ
の範囲は最初図形FGの部分F1の右端と画面右端
RTとの間にある。塗り潰しがY座標Y1のところ
に達すると、ここで図形FGの部分F1が終了し、
次に塗り潰すべき領域は、図形FGの部分F2と部
分F1とに囲まれた領域A1と、図形FGの部分F2
と画面右端RTとの間の領域とに分岐する。今、
上方向に塗り潰す操作が行なわれているので、図
形FGの部分F2と画面右端RTとの間の領域の塗
り潰し処理が次に行なわれ、これにより領域A1
は塗り残されることになる。この塗り残し領域
A1を上方向への塗り潰し処理が終了した後に塗
り潰すために、その開始Y座標Y1、左X座標
Xl1、右X座標Xr1及び方向(第9図の例では下
方向)をスタツクに記憶しておく。A1のような
塗り残し領域は、上方向への塗り潰しを行う際、
図形FGの部分F3と部分F2とに囲まれた領域A2、
部分F4と部分F3とに囲まれた領域A3、部分Fnと
部分F(n−1)とに囲まれた領域A(n−1),
……、部分F(n+1)と部分Fnとに囲まれた領
域Anにおいて生じ、スタツクには、これらの領
域A2,A3,……,A(n−1),Anの開始Y座
標Y2,Y3,……,Y(n−1),Yn、左X座標
Xl2,Xl3,……,Xl(n−1),Xln、右座標
Xr2,Xr3,……,Xr(n−1),Xrn及び下方向
が順次記憶されていく。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように従来の図形処理装置では、塗り潰し
開始点SPから例えば上方向に塗り潰し操作を行
つたときに、図形FGと画面端RT,LT,UP,
BTとに囲まれた領域は第9図に右上り斜線で示
すように塗り潰される。この際にスタツクには塗
り残し領域A1,A2,A3,…………,A(n−
1),Anの開始データ(開始Y座標、左X座標、
右X座標、方向)が順次格納されていくが、スタ
ツクは一定の容量のものであるために、例えば、
Y座標Ynを格納した段階で一杯になり、次の塗
り残し領域の開始データを格納することができな
いという事態が生ずる。従来の図形処理装置は、
スタツクが一杯になり、次の塗り残し領域の開始
データを格納することができなくなつた時点で、
塗り潰し処理を終了していたために、第9図のよ
うな複雑な図形では右上り斜線領域Pだけが塗り
潰され、塗り潰されるべき他の領域は相当量塗り
残されたままになり、塗り潰し処理を所望のとお
り行うことができなくなる場合があつた。
本考案は、複雑な図形を塗り潰す際に、塗り残
しを最小にする図形処理装置を提供することを目
的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は、本考案のブロツク図である。同図に
おいて、1は塗り潰し処理を開始するに際し、塗
り潰すべき領域の開始座標及び方向を指示する開
始指示手段(塗り潰し領域判断部11及びROM
等)、2は開始指示手段1に指示されるデータに
基づいて所定の開始座標及び所定の方向に塗り潰
し処理を行う塗り潰し手段(塗り潰し領域判断部
11及びROM等)、3は塗り潰し手段2によつ
て塗り潰し処理を実行中に塗り潰すべき領域が分
岐するときに、塗り残された領域の開始座標及び
方向を記憶するスタツク手段(塗り潰し領域判断
部11、ROM及び塗り残しスタツク12等)、
4は順次発生する複数の塗り残し領域の開始座標
及び方向を前記スタツク手段3へ順次に格納した
結果、スタツク手段3が一杯になつたか否かを判
別する判別手段(塗り潰し領域判断部11及び
ROM等)、5は判別手段4によつてスタツク手
段3が一杯であると判断されたときに、スタツク
手段3に格納されている塗り残し領域の開始座標
及び方向を順次に読出して塗り残し領域の塗り潰
しを順次に行う掃き出し手段(塗り潰し領域判断
部11及びROM等)である。
なお、括弧内は上記各手段が実施例においては
どのように具体化されたかを明瞭にするために参
考に付加したものである。
〔作用〕
本考案に作用について説明すると、開始指示手
段1によつて指示された塗り潰すべき領域の開始
座標及び方向に基づいて、塗り潰し手段2は塗り
潰し処理を開始する。塗り潰し処理の実行中に塗
り潰すべき領域が分岐する場合には、現在塗り潰
している方向に塗り潰し処理を続行し、この方向
とは反対の方向に向いている領域を塗り残す。こ
のときに塗り残された領域を後で塗り潰すために
塗り残された領域の開始座標及び方向をスタツク
手段3に記憶する。このように分岐が生じる都
度、塗り残された領域の開始座標及び方向をスタ
ツク手段3へ順次に記憶するが、判別手段4は、
このスタツク手段3が一杯になつたか否かを判断
する。スタツク手段3が一杯となつたと判断され
たときには、このスタツク手段3へ更にデータを
記憶することができなくなつて塗り潰し処理が強
制的に終了するといつた事態を回避する等のため
に、掃き出し手段5によつてスタツク手段3に格
納されている塗り残し領域の開始座標及び方向を
順次に読出して塗り残し領域の塗り潰しを順次に
行う。このような掃き出し処理によつてスタツク
手段3には順次に空き領域ができる。
〔実施例〕
(1) 構成 以下、本考案の実施例を図面を用いて説明す
る。
第2図は、本考案の図形処理装置の一実施例の
システム構成図である。第2図において、11は
塗り潰し処理の境界判断及び分岐、塗り残し領域
の判断、制御等を行う塗り潰し領域判断部であ
り、通常マイクロプロセツサで構成されている。
判断、制御等を行わせるためのプログラムは図示
しないが読出し専用メモリ(ROM)に格納され
ており、塗り潰し領域判断部11は、このROM
に格納されたプログラムをマイクロプロセツサに
より順次実行して処理を行うようになつている。
なお、境界判断は、1ラスタ分の塗り潰し領域の
範囲を決定するものであり、これはメモリ16か
ら転送されたデータを特定色(本来の図形FGの
色)と比較して行なつている。
また、第2図において、12は塗り潰し処理実
行中に塗り残した領域の開始データ、即ち開始Y
座標、左X座標、右X座標、方向を順次格納する
塗り残しスタツクである。塗り残しスタツク12
は、第3図aに示すようにLIFOメモリ(LAST
IN−FIRST OUTメモリ)で構成され、最後に
格納されたデータDmから先に読出し(POP)、
新たに格納するデータを今読出されたデータDm
の位置に格納する(PUSH)するようになつてい
る。塗り残しスタツク12は、第3図bに示すよ
うに最大n個のデータを格納することができる。
格納されるデータは塗り残した領域の開始Y座標
Y1,Y2,Y3,……,Y(n−1),Ynと、これ
ら開始Y座標のそれぞれに対する左X座標Xl1,
Xl2,Xl3,……,Xl(n−1),Xlnと、右X座
標Xr1,Xr2,Xr3,……,Xr(n−1),Xrnと、
塗り潰しを施す方向即ち上方向または下方向とか
らなる。
塗り残しスタツク12に現在何個のデータが格
納されているかは、スタツクカウンタ13によつ
て計数される。塗り潰し領域判断部1は、スタツ
クカウンタ13を常に監視し、スタツクカウンタ
13のカウント値がnになつたときには塗り残し
スタツク12にn個のデータが格納され、塗り残
しスタツク12が一杯になつたと判断する。この
状態になつたときには、塗り残しスタツク12に
更に塗り残した領域の開始データを格納すること
はできないので、塗り潰し領域判断部11は、最
後に格納された開始データYn.Yln,Yrn,方向
から順に読出して(POP)、塗り残した領域を塗
り潰す所謂、掃き出し処理を行うようになつてい
る。
第2図において、フラグ14は、現在実行中の
処理が通常の塗り潰し処理か、掃き出し処理であ
るかを識別するものであり、通常の塗り潰し処理
ではオフに設定され、掃き出し処理ではオンに設
定される。またレジスタ15は掃き出し処理を行
うに際して現在の実行中の塗り潰し処理を掃き出
し処理終了後継続して行うために現在のデータ即
ちY座標、X座標、方向を退避しておくものであ
る。
また、第2図において、メモリ16は任意アク
セスメモリ(RAM)からなり、グラフイツク
RAM(図示せず)上の描画データが高速転送さ
れてグラフイツクデイスプレイ(図示せず)に描
画すべき図形データが格納されるものであり、描
画処理部17は、塗り潰し領域判断部11の制御
の下でメモリ16から所定の図形データを取出し
てグラフイツクデイスプレイに描画すると同時
に、グラフイツクデイスプレイ上で塗り潰し処理
を実際に行うものである。
第4図は、本考案の図形処理装置によつて塗り
潰される領域の一例を示したものである。同図に
おいて、右上がり斜線で示す領域Pは最初の通常
の塗り潰し処理によつて塗り潰される領域を示し
ている。また二重斜線で示す領域A1,A2,A3,
……,A(n−1),Anは、掃き出し処理によつ
て塗り潰される領域を示している。更に右下がり
斜線で示す領域Qは、掃き出し処理によつて塗り
残し領域A1,A2,A3,……,A(n−1),An
を塗り潰した後、通常の塗り潰し処理を継続して
塗り潰しの施される領域である。
(2) 動作 以上のような構成の図形処理装置の動作を第5
図のフローチヤートを用いて説明する。
塗り潰し処理を実行するに際して、塗り潰し領
域判断部11はフラグ14及びスタツクカウンタ
13をクリアしておく。更に塗り潰し処理を開始
するための塗り潰し開始点SP、即ち開始Y座標、
右X座標、左X座標、及び塗り潰す方向(上方向
または下方向)を指定しておく。今、塗り潰す方
向として上方向が初期に指定されているとして説
明する。
ステツプS1では、塗るべき領域の境界の判断
を行う。即ち、今塗り潰しが行われる1ラスタ分
の領域のY座標、右X座標及び左X座標を検出す
る。塗り潰す方向が上方向として予め定められて
いる場合には、Y座標は、前のY座標を歩進させ
たものとなる。ステツプS1において、境界即ち
X座標、右X座標、左X座標を検出したときに、
この検出した境界のところで図形が閉じているか
否かを調べるためにステツプS2に進む。ステツ
プS2では、例えば第6図に示すように境界がY
座標Ye、右X座標Xre、左X座標Xleであるとき
には図形は閉じていると判断し、境界がY座標
Ym、右X座標Xrm、左X座標Xlmであるときに
は図形は閉じていないと判断する。ステツプS2
において、境界のところで図形が閉じていると判
断したときには、今塗り潰している領域の塗り潰
し処理を終了し、他の領域の塗り潰し処理を行う
ためにステツプS13に進む。ステツプS2におい
て、境界のところで図形が閉じていないと判断し
たときは、この境界の領域で1ラスタ分の塗り潰
し処理を行うためにステツプS3に進む。
ステツプS3において1ラスタ分の塗り潰し処
理を行つた後、第6図bに示すように、今のY座
標Ybのところで分岐BRAが生じたか否かを調べ
るためにステツプS4に進む。分岐BRAが生じた
ときには、塗り潰すべき方向とは反対側の方向の
領域は塗り残されることになる。今の場合には上
方向に塗り潰すので第6図bにおいて分岐BRA
よりも下側の領域ARが塗り残されることにな
る。この塗り残し領域ARを後に掃き出し処理に
よつて塗り潰すために、分岐BRAが生じたとき
にはこの塗り残し領域ARの開始データ即ち開始
Y座標、左X座標、右X座標及び方向を塗り残し
スタツク12に格納する必要がある。第6図bの
場合開始Y座標はYb、左X座標はXlb、右X座
標はXrb、方向は下方向である。
ステツプS4において、分岐が生じ、塗り残し
領域の開始データを塗り残しスタツク12へ格納
する必要が生じたときには、ステツプS5に進む。
ステツプS4において、分岐BRAが生じておらず、
塗り残しスタツク12へ開始データを格納する必
要が生じていないときには、更に上方向へ次の塗
り潰しを行うためにステツプS1に再び戻る。こ
のように、ステツプS1乃至S4の繰り返しによつ
て分岐BRAが生じていない場合の塗り潰し処理
が行なわれる。
分岐が生じステツプS5に進んだときには、塗
り残しスタツク12への格納に際して、塗り残し
スタツク12がすでに一杯になつているか否かを
判断する。この判断はスタツクカウンタ13がn
に設定されているか否かで判断する。スタツクカ
ウンタ13がnではないときには塗り残しスタツ
ク12へ塗り残し領域の開始データを格納するこ
とができるのでステツプS6ヘ進み、開始データ
を格納する。ステツプS6において塗り残し領域
の開始データを格納すると(今の場合、方向は下
方向)、スタツクのデータは1つ増えるのでステ
ツプS7ではスタツクカウンタ13を+1だけ歩
進させる。次いで更に上方向へ次の塗り潰しを行
うためにステツプS1に再び戻る。このようにス
テツプS1乃至S7によつて分岐が生じたときの塗
り潰し処理が行われる。
第4図の右上り斜線領域P、即ち第9図に右上
り斜線で示す領域Pは、ステツプS1乃至S4とス
テツプS1乃至S7との繰り返しによつて処理され
る。即ち、Y座標がY1,Y2,……,Ynのとき
に分岐が生じステツプS1乃至S7の処理が行なわ
れ、それ以外のY座標のところでは分岐が生じな
いのでステツプS1乃至S4の処理が行われる。第
4図においてY座標がY(n+1)のときに分岐
が生じステツプS4では塗り残しスタツク12へ
格納する必要が生ずるが、塗り残しスタツク12
はすでにn個のデータが格納されており、ステツ
プS5において塗り残しスタツク12は一杯であ
ると判断される。従来の装置では、塗り残しスタ
ツク12が一杯であると判断された時点で塗り潰
し処理を終了し、第9図の右上り斜線領域Pを塗
り潰すだけであつたが、本考案の装置ではステツ
プS5で塗り残しスタツク12が一杯であると判
断されると、ステツプS8へ進み、塗り残した領
域を塗り潰す掃き出し処理を行うようになつてい
る。
ステツプS8では、掃き出し処理中に塗り残し
スタツク12が一杯となつたのかを調べるため
に、フラグ14がオンであるかを調べる。フラグ
14がオンになつており、掃き出し処理中に塗り
残しスタツク12が一杯となる場合については後
述することとする。今の場合は、通常の塗り潰し
処理中であつたのでフラグ14はオフになつてお
り、掃き出し処理を開始するためにステツプS9
に進む。
ステツプS9では、現在実行中の塗り潰し処理
を掃き出し処理のなされた後に再び継続して行う
ために、継続的に必要なY座標、左X座標、右X
座標及び方向をレジスタ15に退避する。次いで
掃き出し処理を開始するためにステツプS10にお
いてフラグ14をオンに設定する。ステツプS11
では、塗り潰しスタツク12の最後に格納されて
いる開始データ、即ち開始Y座標、左X座標、右
X座標及び方向を読出す。第4図に示す例では、
塗り残し領域Anを塗り潰すために、開始Y座標
Yn、左X座標Xln、右X座標Xrn及び下方向が読
出される。
塗り潰しスタツク12の最後に格納された上記
開始データが読出されると、塗り潰しスタツク1
2には1つの空き領域ができるので、ステツプ
S12においてスタツクカウンタ13を“−1”だ
け減少させる。次いで、ステツプS1に進み、通
常の塗り潰し処理と同様にステツプS1で境界を
検出し、ステツプS2で図形が閉じているか否か
を判断する。図形が閉じていると判断したときに
は、1つの塗り残し領域の塗り潰しを終了したこ
とになるので、次の塗り残し領域の塗り潰しを行
うためにステツプS13に進む。ステツプS2におい
て図形が閉じていないと判断したときには、1つ
の塗り残し領域の塗り潰しはまだ終了していない
ので、ステツプS3に進んで1ラスタ分の塗り潰
し処理を行い、次いでステツプS4で分岐が生じ
たか否か、即ち塗り残しスタツク12へ格納する
必要が発生したか否かを判断する。
掃き出し処理中に分岐が生じる場合の例を第7
図に示す。第7図のような図形では掃き出し処理
により塗り残し領域Anを下方向に塗り潰し中、
分岐が生じる。このときに領域B1,B2,……,
Bnが塗り残されることになるので、これらの領
域の開始Y座標、左X座標、右X座標、方向(上
方向)を塗り残しスタツク12に格納する必要が
発生する。
ステツプS4において分岐が発生せず塗り残し
スタツク12に格納する必要のない場合にはステ
ツプS1に再び戻り、塗り潰し処理を続行する。
ステツプS4において分岐が発生し塗り残しス
タツク12に格納する必要が生じたときには、ス
テツプS5に進み、塗り残しスタツク12が一杯
か否かを判断する。塗り残しスタツク12が一杯
でないとき即ちスタツクカウンタ13がnに設定
されてないときには、塗り残しスタツク12には
上記データを格納できる領域があるので、ステツ
プS6に進み、塗り残しスタツク12に開始Y座
標、左X座標、右X座標及び方向を格納する。こ
れにより塗り残しスタツク12に格納されている
データは1つ増えたのでステツプS7に進みスタ
ツクカウンタ13のカウント値を“+1”だけ歩
進させる。次いで、更に下方向へ次の塗り潰しを
行うためにステツプS1に再び戻る。
その後、ステツプS1乃至ステツプS4を繰り返
し処理して下方向へ塗り潰しを続行すると同時
に、分岐が生じたときにはステツプS5乃至S7の
処理を実行する。
ところで、ステツプS4で分岐が生じステツプ
S5に進んだときに、塗り残しスタツク12が一
杯になつている場合にはステツプS8に進んでフ
ラグ14がオンか否かを調べる。今掃き出し処理
中であるのでフラグ14はオンとなつており、こ
の場合は更に掃き出し処理を行うことはできない
ので、塗り残し領域を残したまま塗り潰し処理及
び掃き出し処理を途中で終了する。これによつて
塗り潰しは不完全のまま終る。
以上のように1つの塗り残し領域、例えばAn
の掃き出し処理はステツプS5乃至S12を実行した
後、S1乃至S4とステツプS5乃至S7との繰り返し
によつて行われる。1つの塗り残し領域の掃き出
し処理が終了するのは塗り潰し処理が図形が閉じ
たところまでなされたときである。図形が閉じて
いるか否かの判断はステツプS2において行われ、
ステツプS2で1つの塗り残し領域の掃き出し処
理が終了したと判断したときには、ステツプS13
に進み、ステツプS13で塗り残してスタツク12
が空になつたか否か即ちスタツクカウンタ13が
“0”か否かを判断する。塗り残しスタツク12
が空でなくまだ塗り残し領域があるときには、次
の塗り残し領域を塗り潰すためにステツプS14に
進む。第4図に示す例ではA(n−1)の塗り残
し領域を塗り潰す掃き出し処理を行う。
ステツプS14では塗り残しスタツク12から次
の開始データを読出す。第4図に示す例では開始
Y座標Y(n−1)、左X座標Xl(n−1)、右X
座標Xr(n−1)、下方向を読出す。上記データ
が読出されると、塗り潰したスタツク12には1
つの空き領域ができるので、ステツプS15におい
てスタツクカウンタ13を“−1”だけ減少させ
る。次いでステツプS1に進み、ステツプS1乃至
S4、ステツプS5乃至S8を繰り返して、前述した
同様の掃き出し処理を行う。
このようにして塗り残しスタツク12に格納さ
れているデータを順次読出して、塗り残し領域を
順々に塗り潰す掃き出し処理を行う。第4図に示
す例では、二重斜線で示すように領域An,A(n
−1)……,A3,A2,A1を順次に塗り潰す。塗
り残し領域A1を塗り潰すと、塗り残し領域では
なくなり、塗り残しスタツク12は空となつてス
タツクカウンタ13は“0”になるので掃き出し
処理によつて中断していた通常の塗り潰し処理を
再び継続して実行する。即ち、ステツプS13にお
いて塗り残しスタツク12が空であると判断され
ると、ステツプS16に進み、フラグ14がオンか
否かを調べる。今の場合は掃き出し処理中であり
フラグ14はオンになつているので、通常の塗り
潰し処理に復帰するためにステツプS17に進む。
ステツプS17ではレジスタ15に格納されている
継続時に必要なY座標、左X座標、右X座標及び
方向(第4図の例では上方向)を取り出す。次い
で、通常の塗り潰し処理を行うためにステツプ
S18においてフラグ14をリセツトしてオフに
し、再びステツプS1に戻る。その後、ステツプ
S1乃至S4とステツプS1乃至S7を繰り返して塗り
潰し処理を行う。第4図に示す例では、右下り斜
線の領域Qの塗り潰しを行う。
全ての領域の塗り潰しを終了すると、塗り潰す
べき境界の図形は閉じているので、ステツプS2
において今塗り潰していた領域の塗り潰しを終了
したと判断し、ステツプS13に進む。ステツプ
S13では、塗り残し領域は前述の掃き出し処理に
よつて全て塗り潰されているので、塗り残しスタ
ツク12は空になつており、ステツプS16に進
む。ステツプS16では、いま通常の塗り潰し処理
を継続して行つたのでフラグ14はオフになつて
いると判断され、これによつて全ての塗り潰し処
理を終了する。
このように本考案の図形処理装置では、塗り残
しスタツク12が一杯になつたときにそこで処理
を終了せずに塗り残しスタツク12の掃き出し処
理を行うので塗り残し領域を少なくすることがで
きる。特に第4図に示す例では従来の装置では完
全に塗り潰すことのできなかつたものを本考案で
は完全に塗り潰すことができる。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案によると
塗り残しスタツクが一杯になつたときに塗り残し
スタツクに格納されたデータを順次に読出して塗
り残した領域の塗り潰しを順次に行うことができ
るので、塗り潰すべき領域の塗り残し率を最小に
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の図形処理装置のブロツク図、
第2図は本考案の図形処理装置の一実施例のシス
テム構成図、第3図a,bは塗り残しスタツクの
読出し格納手順及び構造をそれぞれ説明するため
の図、第4図は本考案の図形処理装置によつて塗
り潰された領域の一例を示す図、第5図は本考案
の図形処理装置の処理の流れを示すフローチヤー
ト、第6図a,bはそれぞれ図形が閉じる場合、
塗り潰すべき領域が分岐する場合を説明する図、
第7図は掃き出し処理中に分岐が生ずる場合の一
例を示す図、第8図は塗り潰されるべき領域を説
明する図、第9図は従来の図形処理装置によつて
塗り潰された領域を示す図である。 1……開始指示手段、2……塗り潰し手段、3
……スタツク手段、4……判別手段、5……掃き
出し手段、12……塗り残しスタツク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1) 図形の任意の閉領域を塗り潰す図形処理装
    置において、塗り潰すべき領域の開始座標及び
    方向を指示する開始指示手段と、この開始指示
    手段によつて指示されるデータに基づく塗り潰
    すべき領域を塗り潰す塗り潰し手段と、この塗
    り潰し手段によつて塗り潰し処理を実行中に塗
    り潰すべき領域が分岐するときに、塗り残され
    た領域の開始座標及び方向を塗り残しスタツク
    へ記憶するスタツク手段と、順次に発生する複
    数の塗り残し領域の開始座標及び方向を前記ス
    タツク手段により順次に塗り残しスタツクへ格
    納した結果、塗り残しスタツクが一杯になつた
    か否かを判別する判別手段と、この判別手段に
    より塗り残しスタツクが一杯であると判別され
    たときに、塗り残しスタツクに格納されている
    塗り残し領域の開始座標及び方向を順次に読出
    して塗り残し領域の塗り潰しを順次に行う掃き
    出し手段とを具備することを特徴とする図形処
    理装置。 2) 前記塗り潰し手段は、1ラスタ分の塗り潰
    し処理を行うに際して、塗り潰すべき領域の境
    界を検出し、検出した境界のところで図形が閉
    じていると判断したときには、1つの塗り潰し
    領域の処理を終了することを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の図形処理装
    置。 3) 前記判別手段は、前記掃き出し手段によつ
    て塗り残し領域が全て塗り潰され塗り残しスタ
    ツクが空になつた後で再び前記塗り潰し処理に
    よる塗り潰しを継続するために、塗り残しスタ
    ツクが一杯であると判断したときに塗り潰し処
    理を継続させるための座標及び方向を退避させ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の図形処理装置。
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