JPH0576325B2 - - Google Patents

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JPH0576325B2
JPH0576325B2 JP61502606A JP50260686A JPH0576325B2 JP H0576325 B2 JPH0576325 B2 JP H0576325B2 JP 61502606 A JP61502606 A JP 61502606A JP 50260686 A JP50260686 A JP 50260686A JP H0576325 B2 JPH0576325 B2 JP H0576325B2
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JP
Japan
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pipe
absorbent
gas
valve
reactor
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Application number
JP61502606A
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English (en)
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JPS62502815A (ja
Inventor
Robeeru Bowaran
Jan Erugu
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NASHIONARU ERUFU AKITEENU PURODEYUKUSHION SOC
Societe National Elf Aquitaine
Original Assignee
NASHIONARU ERUFU AKITEENU PURODEYUKUSHION SOC
Societe National Elf Aquitaine
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NASHIONARU ERUFU AKITEENU PURODEYUKUSHION SOC, Societe National Elf Aquitaine filed Critical NASHIONARU ERUFU AKITEENU PURODEYUKUSHION SOC
Publication of JPS62502815A publication Critical patent/JPS62502815A/ja
Publication of JPH0576325B2 publication Critical patent/JPH0576325B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10KPURIFYING OR MODIFYING THE CHEMICAL COMPOSITION OF COMBUSTIBLE GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE
    • C10K1/00Purifying combustible gases containing carbon monoxide
    • C10K1/34Purifying combustible gases containing carbon monoxide by catalytic conversion of impurities to more readily removable materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
    • B01D53/485Sulfur compounds containing only one sulfur compound other than sulfur oxides or hydrogen sulfide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/148Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
    • C07C7/14833Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with metals or their inorganic compounds
    • C07C7/1485Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with metals or their inorganic compounds oxides; hydroxides; salts

Description

請求の範囲 1 活性を有する、即ち化学的反応によつてメル
カプタンを捕捉し得る少なくとも1種類の金属酸
化物をベースとする固体吸収剤を用いてガス中に
含まれるメルカプタンを除去するための再生方法
であつて、吸収ステツプと再生及び冷却ステツプ
とを含むタイプの方法であり、吸収ステツプでは
処理すべきガスを100℃未満の操作温度で前記吸
収剤に接触させてメルカプタンを吸収剤上に捕捉
し、再生及び冷却ステツプでは再生処理にかけら
れる吸収剤を遊離酸素含有ガスで掃去処理して吸
収剤を再酸化し、それによつて吸収剤を再生し、
再生した吸収剤を吸収ステツプで再使用するのに
適した温度まで冷却することからなり、再生及び
冷却ステツプでは先ず高温不活性ガスでの掃去に
よりメルカプタン捕捉後の吸収剤を250〜500℃の
温度にし、この掃去を吸収剤から硫黄含有化合物
が除去されるまで前記とほぼ同じ温度で続け、そ
の後硫黄化合物除去後の吸収剤に、該吸収剤が完
全に再酸化されるまで500℃未満の操作温度で遊
離酸素含有ガスを通して接触させ、再酸化した吸
収剤の冷却ステツプの少なくとも最終段階の操作
を不活性ガスを用いて行うことにより、前記の再
生吸収剤を吸収ステツプで再使用する前にこの再
生吸収剤が含み得る酸素を除去することを特徴と
する方法。
2 メルカプタン捕捉後の吸収剤を遊離酸素含有
ガスと接触させる前に高温不活性ガスでの掃去に
よつて300℃〜450℃の温度にすることを特徴とす
る請求の範囲1に記載の方法。
3 処理すべきガスがこのガスの2容量%以下に
相当するメルカプタン総量を含むことを特徴とす
る請求の範囲1又は2に記載の方法。
4 処理すべきガス中に含まれるメルカプタンが
式RSH〔式中Rは炭化水素基、特にC1〜C8、より
特定的にはC1〜C6のアルキル基を表す〕で示さ
れることを特徴とする請求の範囲1から3のいず
れかに記載の方法。
5 吸収剤に含まれる1種以上の活性金属酸化物
が銅、亜鉛、カドミウム、水銀、鉄、コバルト、
銀、プラチナ及び鉛の金属の酸化物の中から選択
されることを特徴とする請求の範囲1から4のい
ずれかに記載の方法。
6 吸収剤が少なくとも1種類の活性金属酸化物
を不活性多孔質支持体に結合したものからなり、
前記支持体が特にメルカプタンに作用しない多孔
性金属酸化物、例えばアルミナであることを特徴
とする請求の範囲1から5のいずれかに記載の方
法。
7 吸収剤がBET法によつて測定して10〜500
m2/g、好ましくは100〜300m2/gの比表面積を
有することを特徴とする請求の範囲6に記載の方
法。
8 吸収剤中の活性金属酸化物の合計量が当該吸
収剤の1〜30重量%、好ましくは〜20%であるこ
とを特徴とする請求の範囲6又は7に記載の方
法。
9 吸収ステツプを5〜70℃の温度、好ましくは
20℃〜50℃の温度で実施することを特徴とする請
求の範囲1から8のいずれかに記載の方法。
10 吸収ステツプで使用される圧力が数バール
特に2〜5バールから数十バール特に40から80バ
ールの範囲であることを特徴とする請求の範囲1
から9のいずれかに記載の方法。
11 吸収ステツプで処理すべきガスを吸収剤に
接触させておく時間が0.5〜10秒、好ましくは0.8
〜6秒であることを特徴とする請求の範囲1から
10のいずれかに記載の方法。
12 メルカプタン補捉後の吸収剤の掃去処理に
使用される高温不活性ガスが窒素、希ガス、
CO2、これらのガスの混合物及び該方法によつて
生成された精製ガスの中から選択さることを特徴
とする請求の範囲1から11のいずれかに記載の
方法。
13 吸収剤の再酸化に使用される遊離酸素含有
ガスの遊離酸素濃度が0.1〜3容量%、特に0.5〜
1.5容量%であることを特徴とする請求の範囲1
から12のいずれかに記載の方法。
14 硫黄化合物を最早含まない吸収剤を遊離酸
素含有ガスと接触させて吸収剤を再酸化させるス
テツプと、吸収剤の冷却ステツプの大部分とを、
前記接触処理に温度の十分低い、特にほぼ室温程
度の遊離酸素含有ガスを使用することによつて同
時に実施し、その後低温不活性ガスにより冷却再
生吸収剤を掃去処理することを特徴とする請求の
範囲1から13のいずれかに記載の方法。
15 硫黄含有生成物を除去された吸収剤を遊離
酸素含有ガスと接触させる操作を250℃〜500℃、
特に300℃〜450℃の温度、特に高温不活性ガスに
よる掃去処理の間に吸収剤が到達した温度とほぼ
同じ温度で実施し、次いで再酸化した吸収剤を特
に室温又はそれに近い温度の低温不活性ガスでの
掃去によつて冷却することを特徴とする請求の範
囲1から13のいずれかに記載の方法。
明細書 本発明は活性を有する、即ち化学的反応によつ
てメルカプタンを捕捉し得る少なくとも1種類の
金属酸化物をベースとする吸収剤を用いて、ガス
中に含まれるメルカプタンを除去するための再生
法に係わる。本発明はより特定的には、メルカプ
タンを捕捉した後の吸収剤の再生法の改良に係わ
る。
周知のように、由来の異なる種々のガス、特に
天然ガス、合成ガス又は廃ガスは不純物として低
濃度のメルカプタンを含み、これらメルカプタン
は著しい悪臭を放つ他、特に毒性を有するという
理由から、主に天然ガス及び合成ガスの場合には
使用回路に移送する前、廃ガスの場合には大気中
に放出する前にメルカプタン除去処理にかける必
要がある。
ガスに含まれるメルカプタンを除去するために
提案された方法の1つとして、メルカプチドの形
成によりメルカプタンを捕捉すべく酸化第2銅の
ごとき活性酸化金属をベースとする固体吸収剤を
使用する再生法が知られている。この種の方法は
炭化水素の存在によつて妨害されることがないた
め、特にメルカプタン含有天然ガスの処理に適し
ている。
この公知の再生法は吸収ステツプと再生ステツ
プと冷却ステツプとからなり、吸収ステツプでは
処理すべきガスを100℃未満の温度で固体吸収剤
と接触させてメルカプタンを吸収剤上に捕捉し、
再生ステツプではメルカプタンを捕捉した吸収剤
を200〜280℃の操作温度で遊離酸素含有ガスによ
り掃去し、次いで吸収剤を加圧水蒸気とアンモニ
アとで処理し、その後吸収剤を高温水で洗浄し、
乾燥させ、乾燥した吸収剤を約200℃の温度で遊
離酸素含有ガスによる酸化にかけ、且つ冷却ステ
ツプでは再生された吸収剤を吸収ステツプで再使
用すべく100℃未満の適当な温度に下げる。
このような方法の第1の欠点は、吸収剤の再生
処理が複雑であり、そのためこの方法を工業的に
使用するのが難しいということにある。第2の欠
点は、再生処理の第1段階、即ち200℃〜280℃の
温度で遊離酸素含有ガスを用いてメルカプタン捕
捉後の吸収剤を掃去処理する段階で、金属硫酸塩
特に硫酸銅が形成され、これが吸収剤中に蓄積さ
れて吸収剤の活性を急速に減少させるため、この
方法の性能が低下するということにある。
我々は、金属硫酸塩の形成を回避し且つ再生操
作を大幅に簡略化するような、メルカプタン捕捉
吸収剤の再生処理の特定操作条件を発見した。
本発明はメルカプタン捕捉吸収剤再生法は実施
が簡単であり、且つ再生された吸収剤の活性が経
時的に高レベルに維持されるため性能が高い。
そこで本発明は、活性を有する、即ち化学的反
応によつてメルカプタンを捕捉し得る少なくとも
1種類の金属酸化物をベースとする固体吸収剤を
用いてガス中に含まれるメルカプタンを除去する
ための再生法であつて、吸収ステツプと再生及び
冷却ステツプとを含み、吸収ステツプでは処理す
べきガスを100℃未満の操作温度で前記吸収剤に
接触させてメルカプタンを吸収剤上に捕捉し、再
生及び冷却ステツプでは再生処理にかけられる吸
収剤を遊離酸素含有ガスで掃去処理して吸収剤を
再酸化させ、それによつて吸収剤を再生し、再生
した吸収剤を吸収ステツプで再使用するのに適し
た温度まで冷却することからなり、再生及び冷却
ステツプでは先ず高温不活性ガスでの掃去により
メルカプタン捕捉後の吸収剤を250〜500℃の温
度、好ましくは300〜450℃の温度にし、その掃去
を吸収剤から硫黄含有化合物が除去されるまで前
記とほぼ同じ温度で続け、その後硫黄化合物除去
後の吸収剤に500℃未満の操作温度で遊離酸素含
有ガスを通して接触させることによつて吸収剤を
完全に再酸化させ、且つ再生された吸収剤の冷却
ステツプの少なくとも最終段階の操作を不活性ガ
スを用いて行うことにより、前記の再生吸収剤を
吸収ステツプで再使用する前にこの再生吸収剤が
含み得る酸素を除去することを特徴とする方法を
提供する。
吸収剤が含み得る1種類以上の活性金属酸化物
は主として銅、亜鉛、カドミウム、水銀、鉄、コ
バルト、銀、プラチナ及び鉛等の金属の酸化物の
中から選択される。
本発明の方法は、分子中の炭素原子数が1から
8個、好ましくは1から6個であるメルカプタン
を不純物として少量含む種々のガス特に天然ガ
ス、合成ガス又は廃ガスの処理に使用すると有利
である。前記メルカプタンは式RSHで示される
化合物であり、前記式中RはC1〜C8、好ましく
はC1〜C6の炭化水素基特にアルキル基を表す。
本発明では「少量」という表現は、処理すべき
ガスの2重量%以下に相当するメルカプタン総量
を意味する。
メルカプタンの捕捉に使用される活性金属酸化
物ベースの吸収剤は、少なくとも1種類の活性金
属酸化物を不活性多孔質支持体と組合せたもので
構成すると有利である。前記支持体は特にメルカ
プタンに作用しない多孔質金属酸化物であり、好
ましくはアルミナからなる。活性金属酸化物をベ
ースとする吸収剤はBET法と称する窒素吸収法
によつて測定して10〜500m2/g、好ましくは100
〜300m2/gの比表面積を有すると有利である。
この吸収剤は少なくとも1種類の活性金属酸化
物と不活性多孔質支持体とを密に結合させる任意
の公知技術によつて形成し得る。一例として、〓
焼により1種類以上の活性金属酸化物を形成する
1種類以上の塩を選択した支持体に含浸させ、次
いでこの含浸支持体を乾燥させ、乾燥製品を300
〜600℃の温度で〓焼すればよい。又は、1種類
以上の活性金属酸化物を共沈澱法とそれに続く前
記温度範囲での乾燥及び〓焼処理とによつて支持
体に結合させるか、あるいは1種類以上の活性金
属酸化物と分割形状の支持体とを混合することに
よつて結合させることもできる。
吸収剤中に存在する活性金属酸化物の総量はか
なり広い範囲で変化させ得る。この量は有利には
吸収剤の1〜30重量%好ましくは5〜20重量%に
するとよい。
前述のごとく、処理すべきガスを吸収剤に接触
させる吸収ステツプは100℃未満の温度で実施す
るが、この温度は特に5〜70℃であり、好ましく
はほぼ室温、例えば20〜50℃である。
吸収ステツプで使用する圧力は臨界的なもので
はない。通常は処理すべきガスについて使用し得
る圧力で吸収処理を行う。吸収ステツプで使用す
る圧力は廃ガス又は合成ガスの場合には数バー
ル、例えば2〜5バールであり得、天然ガスの処
理の場合には数十バール、例えば40〜80バールで
あり得る。
処理すべきガスと吸収剤とを接触させておく時
間は、吸収剤によるメルカプタンの固定がほぼ完
全に行なわれるように十分長くする必要がある。
この接触時間の適切な値は0.5〜10TPN秒、好ま
しくは0.8〜6TPN秒であり得る。これは7200〜
360h-1、好ましくは4500〜600h-1のVVH値に相
当する。
吸収ステツプでは処理すべきガスに含まれたメ
ルカプタンRSHが吸収剤中に存在する活性金属
酸化物と反応し、その結果恐らくは一部分が金属
メリカプチドの形態で、一部分が二硫化物R−S
−S−Rの形態で吸収剤に捕捉される。
本発明の方法の再生及び冷却ステツプの第1段
階は、メルカプタン捕捉後の、即ち金属メルカプ
チドと二硫化物とを含む吸収剤を高温不活性ガス
で掃去処理しそれによつて吸収剤の温度を250〜
500℃好ましくは300〜450℃にし、硫黄含有生成
物を実質的に含まない吸収剤を得るべく、吸収剤
に含まれる硫黄含有化合物がほぼ完全に除去され
るまで吸収剤を十分長い時間にわたつて前記温度
に維持することからなる。
前記掃去処理に使用する不活性ガスは吸収剤の
成分に作用しない種々のガスの中から選別し得
る。このようなガスの具体例としては、窒素、希
ガス、CO2、及びこれらガスの混合物の他、本発
明の方法でメルカプタン含有ガスを処理した後に
得られる精製ガスも挙げられる。
高温不活性ガスによる吸収剤の掃去処理が終了
したら、含んでいた硫黄含有化合物除去した吸収
剤に遊離酸素含有ガスを接触させる。この接触時
間は吸収剤を完全に再酸化させるべく、即ち活性
金属酸化物を再生すべく十分に長くする。
前記再酸化に使用するガスの遊離酸素濃度は、
この再酸化処理の間に吸収剤の温度が高くなり過
ぎないように余り大きくしてはならない。好結果
はこの濃度を0.1〜3容量%特に0.5〜1.5容量%に
した時に得られる。
遊離酸素含有ガスは、メルカプタン捕捉後の吸
収剤の掃去処理に使用すべく選別した不活性ガス
に、適量の酸素又は空気を加えることによつて形
成し得る。
硫黄含有化合物を除去した後の250℃〜500℃の
吸収剤とその吸収剤を再酸化させるための遊離酸
素含有ガスとを接触させる操作と、吸収剤冷却操
作の大部分とは、前記接触を例えばほぼ室温程度
の十分に低い温度を有する遊離酸素含有ガスを用
いて行い、この接触を吸収剤の温度が所望の値に
降下するまで続けることによつて同時に実施する
ことができ、その後冷却した再生吸収剤を、吸収
ステツプ後の再生すべき吸収剤の掃去処理に使用
される不活性ガスと同じ種類の中から選択した低
温不活性ガスによつて、吸収剤中の吸着酸素が完
全に除去されるまで掃去処理する。
しかしながら好ましくは、先ず硫黄含有化合物
を除去した後の吸収剤を250〜500℃特に300〜450
℃の温度、なかんずく不活性高温ガスによる掃去
処理の間に吸収剤が到達した温度と実質的に同じ
温度で遊離酸素含有ガスと接触させ、次いで再酸
化した吸収剤を前述のごとき低温不活性ガスでの
掃去処理によつて吸収ステツプで使用するのに適
した温度まで冷却する。前記低温ガスは例えば室
温又はそれに近い温度を有する。
吸収剤の再生及び冷却ステツプで実施される
種々の吸収剤掃去操作は、これら掃去操作の流出
ガスの廃棄条件に応じて、ほぼ大気圧に等しい
値、例えば1〜5バールか又はそれにより明らか
に高い10〜15バール以上の圧力、又は40〜100バ
ール程度にまで達し得る圧力を用いて実施し得
る。
本発明の方法は、活性金属酸化物をベースとす
る吸収剤を収容し、前述のごとく吸収サイクルと
再生及び冷却サイクルとで交互に機能し得るよう
な反応器を少なとも1つ含む任意の装置を用いて
実施し得る。有利には、この方法をほぼ連続的に
実施すべく、活性金属酸化物ベースの吸収剤を収
容する反応器を少なくとも2つ並列に配置したも
のを含む装置を使用する。これらの反応器は吸収
サイクルと再生及び冷却サイクルとで交互に作動
するように構成される。このようにすれば、少な
くとも1つの反応器が再生及び冷却サイクルで機
能している間に残りの1つ以上の反応器が吸収サ
イクルで機能するようにできる。
添付図面の第1図〜第3図に、本発明の方法を
ほぼ連続的に実施するのに使用し得る装置の具体
例を3つ示した。
第1図の装置は並列に設置された2つの反応器
1a及び1bを備え、各反応器は活性金属酸化物
ベースの吸収剤を適量収容する。各反応器には
夫々導入管6a及び6bと排出管7a及び7bと
が具備されている。反応器1aの導入管6aは弁
5aを備えた管4aを介して未処理ガス導入管3
に接続されると共に、弁14aを備えた管13a
を介して弁12を備えた再生ガス導入管11に接
続される。同様にして、反応器1bの導入管6b
は弁5bを備えた管4bを介して未処理ガス導入
管3に接続されると共に、弁14bを備えた管1
3bを介して再生ガス導入管11に接続される。
反応器1aの排出管7aは弁9aを備えた管8a
を介して精製ガス排出管10に接続されると共
に、弁16aを備えた管15aを介して再生ガス
流採取管17に接続され、この採取管17は弁2
0を介して送風機21の入口に接続される。同様
にして、反応器1bの排出管7bは弁9bを備え
た管8bを介して精製ガス排出管10に接続され
ると共に、弁16を備えた管15bを介して弁2
0の上流で再生ガス流採取管17に接続される。
弁41を備えた分路40は管10を管11に配置
された弁12の下流で管11に連結される。同様
にして、弁38を備えた管18は弁20の上流で
管17に分路状に凍結され、前記管17を排気塔
への供給管39に接続する。
送風機21の出口は管22を介して炉23の入
口に接続され、この炉23の出口は弁25を備え
た管24を介して冷却器26の入口に接続され、
この冷却器の出口は管27を介して、管11に配
置された弁12の上流で管11に接続される。弁
29を備えた管28は管24を弁25の上流で管
27に接続し、冷却器26を飛び越した連結を可
能にする。管27はまた弁31を備えた管19を
介して、管17に配置された弁20と送風機21
との間で管17に接続される。
流量調節可能弁33を備えた窒素導入管32
は、流量調節可能弁35を備えた空気導入管34
と共に管22に接続され、管22は更に流量調節
可能弁37を備えた管36を介して排気塔への供
給管39にも接続される。
この装置の機能は、反応器1aが吸収サイクル
で作動し始め、反応器1bが再生サイクルで作動
すべく隔離されている状態にあるものとして次の
ように説明することができる。
この状態では弁5a,9a,29及び31が開
放され、弁5b,9b,12,14a,14b,
16a,16b,25,20,33,35,3
7,38及び41が閉鎖されている。
処理すべきガスは管3から導入され、開放され
た弁5aを有する管4aを通り、次いで管6aを
介して反応器1a内に流入し、そこで活性金属酸
化物をベースとする吸収剤と接触する。この吸収
剤は前記ガスに含まれるメルカプタンを固定す
る。精製されたガスは管7aを介して反応器1a
から流出し、開放された弁9aを有する管8aを
通つて排出管10に到達する。
一方不活性ガスは、送風機21から管22と、
炉23と、炉23の出口から閉鎖弁25に至るま
での管24部分と、開放された弁29を有する管
28と、管28から開放弁31を有する管19に
至るまでの管27部分と、管19から送風機21
に至るまでの管17部分とを通る閉回路に従つて
流れる。
この時点から、反応器1bに収容された吸収剤
の再生サイクルを下記のように行う。
先ず弁16b及び38を開放して、反応器1b
内に吸収圧力下で収容されたガスを、管7bと、
開放弁16bを有する管15bと、管15bから
管18に至るまでの管17部分と、開放弁38を
有する前記管18とで構成された回路に従つて排
気塔への供給管39方向に流出させる。この操作
によつて反応器1bが減圧下におかれる。
反応器1bが減圧されたら弁31及び38を閉
鎖し、弁12,14b,20,33及び37を開
放する。
炉23を通過することによつて加熱された不活
性ガスは開放弁12を有する管11と、開放弁1
4bを有する管13bと、管6bとを通つて反応
器1b内に流入し、そこでメルカプタン吸収ステ
ツプの間に形成された硫黄含有生成物を含んだ吸
収剤の掃去処理に使用される。この掃去処理によ
つて吸収剤に補捉されていた硫黄含有生成物が除
去される。吸収剤から除去された硫黄含有生成物
を含む掃去ガスは管7bを介して反応器1bから
流出し、開放弁16bを有する管15bを通り、
開放弁20を有する管17を介して送風機21に
送られる。この送風機は受容した掃去ガスを管2
2を介して炉23方向に送り、前述のごとく炉2
3から管11方向に移送する。除去された硫黄含
有生成物を含む掃去ガスの一部分は管22を通
り、弁37により調節された流量で管36を介し
て排気塔供給管39方向に送られる。対応する流
量の純粋窒素は流量調節可能弁33を介して管3
2により管22内に注入される。
掃去操作が終了したら、弁33及び弁37を閉
鎖し弁35を開放して、調節された流量の空気を
反応器1bを通るガス回路内に導入し、導入空気
の流量に応じた調節量の酸素を含む前記ガスを吸
収剤が完全に再酸化されるまで、即ち活性金属酸
化物が再生されるまで循環させる。
この吸収剤再酸化操作が終了したら、弁29及
び35を閉鎖し弁25を開放し且つ炉23を停止
させる。その結果ごくわずかな時間の後に反応器
1bに低温不活性ガスが送られ、再酸化した吸収
剤を冷却する。
反応器1bの吸収剤が所望の温度、通常は吸収
ステツプで使用される温度に等しい温度に冷却さ
れたら、弁12,16b,20及び25を閉鎖
し、弁29,31及び41を開放して、反応器1
bを再生用不活性ガス回路から隔離し、反応器1
b内圧力を吸収操作圧力まで再圧縮すべく、管1
0内を通る精製ガスの一部分を前記反応器内に流
入させる。
反応器1b内の圧力が吸収操作圧力とほぼ同じ
レベルに達したら弁5b及び9bを開放して反応
器1bを吸収サイクルにかけ、これと同時に弁5
a,9a,14b及び41を閉鎖して反応器1a
内の硫黄含有生成物を含む吸収剤を再生すべく反
応器1aを隔離する。この再生処理は弁5b,9
b,14b及び16bに代えて弁5a,9a,1
4a及び16aを操作することにより反応器1b
の場合と同様に実施する。
第2図に示した装置も活性金属酸化物ベース吸
収剤を適量収容する並列に設置された2つの反応
器1a及び1bを含む。各反応器は一端に第1導
管6a,6bを備え、他端に第2半管7a,7b
を具備する。反応器1aの導管6aは弁5aを有
する管4aを介して未処理ガス導入管3に接続さ
れると共に、弁14aを有する管13aを介して
弁44を備えた再生ガス流採取管43に接続され
る。同様にして、反応器1bの導管6bは弁5b
を有する管4bを介して未処理ガス導入管3に接
続されると共に、弁14bを有する管13bを介
して管43に接続される。反応器1aの管7aは
弁9aを有する管8aを介して精製ガス排出管1
0に接続されると共に、弁16aを有する管15
aを介して再生ガス導入管45に接続される、同
様にして、反応器1bの管7bは弁9bを有する
管8bを介して精製ガス排出管10に接続される
と共に、弁16bを有する管15bを介して再生
ガス導入管45に接続される。弁41と圧力調節
弁42とを備えた分路40は管10を管43に配
置された弁44の下流で管43に連結する。ま
た、弁47を備えた管46は弁44の上流で管4
3に分路状に連結され、前記管43は排気塔の供
給管39に接続される。
管43は弁44の下流で送風機48の入口に連
結され、この送風機の出口は流量調節弁50を備
えた管49を介して温度調製器52を有する電気
加熱器51の入口に接続される。加熱器51の出
口は弁54を備えた管53を介して反応器1a及
び1bの再生ガスの導入管45に接続される。弁
56と空気冷却器57とを備えた管55は管45
を弁50の下流で管49に連結し、加熱器51を
飛び越えた連結を可能にする。管49はこの管と
管55との接点の下流で酸素分析器58に連結さ
れ、分析器58の下流では圧力調製弁60を備え
た管59が管49を管46と管39との接点で管
46に連結する。
空気導入管61は送風機62の入口に接続さ
れ、送風機の出口は流量調節弁64と弁65とを
備えた管63を介して、管43と管40との接点
の下流で管43に連結される。
この装置の機能は、反応器1aが吸収サイクル
を開始し、反応器1bが再生サイクルを行うべく
隔離された状態とすると下記のように説明でき
る。
この状態では弁5a,9a,41及び54が開
放され且つ弁5b,9b,14a,14b,16
a,16b,44,47,56及び65が閉鎖さ
れる。
処理すべきガスは管3から開放弁5aを有する
管4aと、管6aとを通つて反応器1a内に流入
し、そこで活性金属酸化物をベースとする吸収剤
と接触し、この吸収剤が前記ガス中のメルカプタ
ンを固定する。精製されたガスは管7aを介して
反応器1aから流出し、次いで開放弁9aを有す
る管8aを通つて排出管10に到達する。
反応器1b内に収納された吸収剤の再生処理は
下記のように実施される。
先ず、弁14b及び47を開放し、吸収操作圧
力で反応器1b内に収容されているガスを、管6
bと、開放弁14bを有する管13bと、開放弁
47を有する管46とで構成された回路に従つて
排気塔供給管39方向に流出させる。この操作
によつて反応器1bが減圧される。
反応器1bが減圧されたら弁16b及び44を
開放する。
送風機48は管40を介して精製ガスを吸引
し、このガスを圧力調製弁50により調節した圧
力で管49を介して加熱器51方向に送る。
加熱器51を通過することによつて再加熱され
たガスは開放弁54を有する管53を通り、管4
5と開放弁16bを有する管15bと管7bとを
順次通つて反応器1b内に流入し、そこでメルカ
プタン吸収ステツプの間に形成された硫黄含有生
成物を含む吸収剤の掃去処理に使用される。この
掃去処理によつて吸収剤に捕捉されていた硫黄含
有生成が除去される。除去された硫黄含有生成物
を含んだガスは管6bを介して反応器1bから排
出され、開放弁14bを持つ管13bを通り、一
部分が開放弁47を有する管46を介して排気塔
供給管39まで移送され、一部分が開放弁44を
有する管43を介して送風機48に送られる。こ
の送風機は受容したガスを前述のごとく加熱器5
1方向に送り返す。この吸収剤掃去処理の間、送
風機48によつて流動するガスの圧力は、この圧
力が小さい場合には管10から採取した精製ガス
を管40を介して補給することにより一定の値に
維持し、又はこの圧力が大きい場合には管59を
介して排気塔供給管39方向に排気することによ
り一定のレベルに維持する。
掃去処理が終わつたら弁41及び47を閉鎖し
且つ弁65を開放して調節量の空気を反応器1b
を通るガス回路内に導入し、その結果導入空気流
量に応じた調節量の酸素を含むに至つた前記ガス
を、吸収剤の再酸化が完了するまで、即ち活性金
属酸化物が再生されるまで循環させる。
この吸収剤再酸化処理が終了したら、弁54及
び65を閉鎖し、弁56を開放し且つ加熱器51
を停止させる。その結果ごく短い時間をおいて低
温不活性ガスが反応器1b内に送られ、再酸化し
た吸収剤を冷却する。
反応器1b内の吸収剤が所望の温度、通常は吸
収処理で使用される温度に相当する温度に冷却さ
れたら、弁14b及び44を閉鎖し且つ弁41を
開放して、反応器1bの圧力を吸収処理圧力まで
再圧縮すべく、管10を通る精製ガスの一部分を
前記反応器内に流入させる。
反応器1b内の圧力が吸収操作圧力とほぼ同じ
になつたら、弁5b及び9bを開放して反応器1
bを吸収サイクルにかけ、同時に弁及5a,9
a,16b及び41を閉鎖して反応器1aを隔離
し、その中の硫黄含有生成物を含む吸収剤の再生
処理を行なう。この再生処理は弁5b,9b,1
4b及び16bに代えて弁5a,9a,14a及
び16aを操作することにより上記の反応器1b
の場合と同様に行なう。
第3図に示した装置は活性金属酸化物をベース
とする吸収剤を適量収容する3つの並列に配置さ
れた反応器1a,1b及び1cを含む。各反応器
は一端に第1導管6a,6b,6cを備え、他端
に第2導管7a,7b,7cを備える。反応器1
aの導管6aは弁5aを有する管4aを介して未
処理ガス導入管3に接続されると共に、弁14a
を有する管13aを介して再生ガス流採取管70
に接続され、更に管6aは弁73aを備えた管7
2aを介して冷却用ガス導入管74にも接続され
る。同様にして、反応器1bの管6bは弁5bを
有する管4bを介して未処理ガス導入管3に接続
されると共に、弁14bを有する管13cを介し
て再生ガス流採取管70に接続され、更に弁73
bを有する管72bを介して管74にも接続され
る。反応器1a管7aは弁9aを備えた管8aを
介して精製ガス排出管10に接続されると共に、
弁16aを有する管15aを介して再生ガス導入
管45に接続され、弁76aを有する管75aを
介して冷却ガス流採取管77に接続される。前記
管45は、管75を介して導入される燃料の流量
を調節する温度調節器52を備えた炉51の出口
に管53を介して接続され、管77は炉51の入
口に接続される。同様にして反応器1bの管7b
は弁9bを有する管8bを介して精製ガス排出管
10に接続されると共に、弁16bを有する管1
5bを介して管45に接続され、且つ弁76bを
有する管75bを介して管77にも接続される。
一方反応器1cの管7cは弁9cを有する管8c
を介して管10に接続されると共に、弁16cを
有する管15cを介して管45に接続され、且つ
弁76cを有する管75cを介して管77に接続
される。分路79は管10を管74に連結する。
空気導入管61は送風機62の入口に接続さ
れ、この送風機の出口は圧力調節弁64を有する
管63を介して炉51への冷却ガス流導入管77
に接続される。管77は管63との接続点と炉5
1の入口との間で酸素分析器58に連結され、且
つ管75cとの接続点と管63との接続点との間
に圧力調節弁71を有する。
この装置の機能は、反応器1aが吸収サイクル
を行ない、反応器1bが再生サイクル行なうべく
減圧され、且つ反応器1cが冷却処理を行なう状
態であるものとすると、下記のように説明でき
る。
この状態では反応器1aの弁5a及び9aと、
反応器1bの弁14b及び16bと、反応器1c
の弁73c及び76cとが開放され、他の弁は閉
鎖されている。
処理すべきガスは管3を介して導入され、開放
弁5aを有する管4a、管6aとを順次通つて反
応器1a内に流入し、そこで活性金属酸化物をベ
ースとする吸収剤と接触し、この吸収剤が前記ガ
スに含まれるメルカプタンを固定する。精製され
たガスは管7aを介して反応器1aから流出し、
開放弁9aを有する管8aを通つて排出管10に
到達する。
管10を介して排出される精製ガスの一部は室
温とほぼ同じ温度を有し、管79によつて採取さ
れ、管74と開放弁73cを有する管72cとを
介して再生直後の反応器1c内に導入される。前
記ガスはこの反応器内で高温再生吸収剤と接触
し、この吸収剤を冷却する。
反応器1cからの流出ガスは管7cと開放弁7
6cを有する管75とを通つて管77内に流入
し、且つ弁71を通過することによつて膨張した
後で炉51内に侵入し、そこで再生操作に使用し
得る適切な温度に加熱される。炉51から排出さ
れた加熱ガスは管53を通り、次いで開放弁16
bを有する管15bと管7bとを通つて反応器1
b内に流入し、そこでメルカプタン吸収処理の間
に形成された流黄含有生成物を含む吸収剤の掃去
処理に使用される。この掃去処理により吸収剤に
保持される硫黄含有生成物が除去される。除去さ
れた硫黄含有生成物を含む掃去ガスは管6bを介
して反応器1bから流出し、開放弁14bを有す
る管13bを通り管70内に流入して、図示され
ていない焼却炉の方向に送られる。
硫黄含有生成物除去処理が終了したら弁64を
開放し、管77を介して炉51内に導入され且つ
加熱後に反応器1bを通るガスに調節量の空気を
導入し、このガスへの空気注入を吸収剤が完全に
再酸化されるまで、即ち活性金属酸化物が再形成
されるまで続ける。
この吸収剤再酸化処理が終了したら、空気導入
管の弁64を閉鎖し、次いで弁73c,76c,
14b及び16bも閉鎖し且つ弁73bを開放す
る。その結果反応器1b内の圧力が上昇し、精製
ガスの圧力とほぼ同じになつたら、弁5a及び9
aを閉鎖し、弁5c,9c,76b及び14aを
開放し、次いで反応器1aが減圧されたら弁16
aを開放する。
これら種々の弁の切り替えによつて、反応器1
cは吸収処理段階に移り、反応器1bは冷却段階
に、且つ反応器1aは再生段階に移る。
諸操作は吸収段階の反応器と、再生段階の反応
器と冷却段階の反応器とが常に存在し、続いて各
反応器が吸収段階、再生段階及び冷却段階となる
ように実施する。
以下、非限定的実施例を挙げて本発明を説明す
る。
実施例 1 前述のごとく機能する添付図面の第1図に示し
たような装置を使用して、150v.p.m.のメチルメ
ルカプタンと、50v.p.m.のプロピルメルカプタン
と、5p.p.m.のH2Sと、2000p.p.m.のC5〜C8炭化
水素とを含む市販の天然ガスを処理した。
この処理を行うべく、直径約5mmの形態を有
し、活性金属酸化物として10重量%の酸化第2銅
を含浸したアルミナからなる吸収剤6.5m3を前記
装置の2つの反応器の各々に導入した。前記吸収
剤の比表面積は約190m2/gであつた。新しい吸
収剤の動力学的容量(capacite dynamique)は
硫黄で計算して吸収剤100g当たり3.5gに当たる
メルカプタンタイプの硫黄含有生成物の吸収量に
相当していた。
これら反応器は下記の特定操作条件で、前述の
ごとく吸収サイクルの操作と再生サイルの操作と
を交互に行つた。
吸収サイクル: ●管3を介して導入され、吸収反応器内に流入す
る処理すべきガス −流量 :41667Nm3/時 −圧力 :70バール ●吸収処理温度 :30℃ ●吸収サイクル持続時間 :12時間 再生サイクル: ●減圧操作 −操作時間 :15分 −減圧速度 5バール/分 ●再生すべき吸収剤の高温不活性ガスによる掃去 −掃去用ガスの流量 :3850Nm3/時 −炉23から流出する時の掃去ガスの温度
:350℃ −掃去操作時間 :4時間45分 −弁37からの排気 :100Nm3/時 −弁33からの窒素導入:100Nm3/時 ●吸収剤の再酸化 −処理時間 :2時間 −炉23から流出する再酸化用ガスの温度
:350℃ −再酸化用ガスの酸素濃度(弁35から調節量
の空気の導入することによつて維持する)
:1容量% ●再酸化された吸収剤の冷却 −処理時間 :4時間45分 −冷却用ガスの流量 :3850Nm3/時 −管11により導入される冷却用ガスの温度
:30℃ −精製ガスにより冷却された再生反応器の再圧縮 −操作時間 :15分 −再圧縮速度 :5バール/分 管10を介して排出される精製ガスの硫黄含有
生成物濃度は全体で1010v.p.m.未満であつた。
吸収サイクル及び再生サイクルを150回行つた
後でも、再生吸収剤の動力学的容量は新しい吸収
剤と実質的に同じであつた。
実施例 2 添付図面第2図に簡単に示した装置と類似の装
置を用い前述のごとく操作して、52v.p.m.のメチ
ルメルカプタンと18v.p.m.のプロピルメルカプタ
ンと5p.p.m.のH2Sと2000p.p.m.のC5〜C8炭化水
素とを含む市販の天然ガスを処理した。
この処理を行うべく、前記装置の2つの反応器
の各々に実施例1で使用したものと同じ吸収剤を
1.5トン導入した。
これらの反応器は下記の特定操作条件で、第2
図に基づいて説明したように吸収サイルと再生サ
イクルとを交互に行つた。
吸収サイクル: ●管3を介して導入され吸収反応器内に流入する
未処理ガス −流量 :41667Nm3/時 −圧力 :70バール ●吸収温度 :30℃ ●吸収サイクル持続時間 :12時間 再生サイクル: ●減圧ステツプ −持続時間 :15分 −減圧速度 :5バール/分 ●再生すべき吸収剤の高温不活性ガスによる掃去
処理 −掃去処理用ガスの流量 :1500Nm3/時 −再加熱器51の出口での掃去処理用ガスの温
度 :350℃ ●掃去処理時間 :3時間 ●吸収剤の再酸化 −処理時間 :2時間 −再酸化用ガスの酸素濃度(管63を介して調
節量の空気を注入することにより維持する)
:1.5容量% ●再酸化した吸収剤の冷却 −処理時間 :6.5時間 −冷却用ガスの流量 :750Nm3/時 −管55から導入される冷却用ガスの温度
:30℃ ●精製ガスにより冷却された再生後の反応器の再
圧縮 −処理時間 :15分 −再圧縮速度:5バール/分 管10を介して排出された精製ガスの合計硫黄
濃度は2mg/Nm3未満であつた。
実施例 3 添付図面第3図は示した装置と同様の装置を用
い前述のごとく操作して、52vp.m.のメチルメル
カプタンと18v.p.m.のプロピルメルカプタンと
5p.p.m.のH2Sと2000p.p.m.のC5〜C8炭化水素と
を含む市販の天然ガスを処理した。
この処理では前記装置の3つの反応器の各々に
実施例1で使用したものと同じ吸収剤を1.5トン
導入した。
これらの反応器では下記の特定操作条件で、第
3図に基づいて説明したように、吸収サイクルと
再生サイクルと冷却サイクルとを順次行つた。
吸収サイクル: ●管3を介して導入され吸収反応器内に流入する
未処理ガス −流量 :41667Nm3/時 −圧力 :70バール ●吸収操作温度 :30℃ ●吸収サイクル持続時間 :12時間 再生サイクル: ●減圧ステツプ −処理時間 :1時間 −減圧速度 :1.15バール/分 ●再生すべき吸収剤の高温再生ガスによる掃去処
理 −掃去処理用ガスの流量 :750Nm3/時 −炉51の出口での掃去処理用ガスの温度
:350℃ −掃去処理時間 :6時間 ●吸収剤の再酸化 −処理時間 :4時間 −炉51の出口での再酸化用アスの温度
:350℃ −再酸化用ガスの酸素濃度(管64を介して調
節量の空気を注入することにより維持する) :1容量% ●精製ガスにより再生された反応器の再圧縮 −処理時間 :1時間 −再圧縮速度 :1.15バール/分 冷却サイクル: ●再酸化した吸収剤の冷却 −処理時間 :12時間 −冷却用ガスの流量 :750Nm3/時 −管74を介して導入される冷却用ガスの温
度:30℃ 管10を介して排出された精製ガスの合計硫黄
濃度は2mg/Nm3未満であつた。
JP61502606A 1985-05-10 1986-05-06 ガスに含まれるメルカプタンを除去するための再生方法 Granted JPS62502815A (ja)

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