JPH0575686U - 温度補正回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ホール素子と、該ホール素子を定電圧駆動す
るためのトランジスタと定電圧ダイオードと複数のダイ
オードからなり、ホール素子の出力電圧の温度係数を、
該定電圧ダイオードと該トランジスタと該ダイオードに
よるホール素子の入力電圧の温度係数で打ち消すよう
に、該定電圧ダイオードの電圧値と該複数のダイオード
の数を選んだことを特徴とするホール素子の温度補正回
路。 【効果】 本考案によるホール素子の補正回路により、
安価な部品で、部品点数の少なく、高精度な温度補正が
可能となる。このため、ローコストで小型のガウスメー
ター等を実現する事ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガウスメーターや電流センサーなどホール素子により磁界強度を測 定する回路に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のホール素子の温度補正回路は、ホール素子の入力電圧または出力電圧を サーミスタ等の温度センサーとしての抵抗器とオペアンプ等により回路を構成し ていた。この方法では、回路が複雑になり部品点数が多くなるため、構成面積が 大きい、コストが高い等の欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の技術の欠点を解消したホール素子の温度補正回路を提供する 事を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような目的を達成するために、例えば図１に示すように、磁界 の強度を検出するためのホール素子と、該ホール素子を定電圧駆動するためのト ランジスタと定電圧ダイオードと複数のダイオードからなり、該ホール素子の出 力電圧の温度係数を、該定電圧ダイオードと該トランジスタと該複数のダイオー ドで決まるホール素子の入力電圧の温度係数で打ち消すことにより、該ホール素 子の出力電圧を温度補正する事を特徴としている。

【０００５】

【実施例】

以下に本考案の実施例を説明する。 図２に本考案のホール素子の補正回路の実施例を示す。実施例に用いたホール 素子の出力温度係数は、−０．２５％／℃である。また、トランジスターのベー スとエミッター間とダイオードの動作電圧は、ほぼ−２ｍＶ／℃の温度特性を持 っている。従って、ダイオードの数を３つにして、定電圧ダイオードの電圧値を ６Ｖにする事により、前記ホール素子の入力電圧の温度係数を０．２５％にする ことができ、前記ホール素子の出力温度係数を打ち消すことができる。図３に本 考案に用いたホール素子の一定電圧駆動時の温度特性と図２の実施例の補正回路 の温度特性を示す。

【０００６】

【発明の効果】

以上説明したように、本考案によるホール素子の補正回路により、安価な部品 で、部品点数の少なく、高精度な温度補正が可能となる。このため、ローコスト で小型のガウスメーター等を実現する事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のホール素子の温度補正回路を示す図。

【図２】本考案の１実施例を示す図。

【図３】本考案の１実施例の温度特性と一定電圧駆動ホ
ール素子の温度特性の比較図。

【符号の説明】

１ ホール素子 ２ 定電圧ダイオード ３ トランジスタ ４ ダイオード ５ ダイオード ６ ダイオード ７ 抵抗器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁界の強度に比例した電圧を出力するホ
   ール素子と、該ホール素子を定電圧駆動するためのトラ
   ンジスタと定電圧ダイオードと複数のダイオードからな
   り、ホール素子の出力電圧の温度係数を、該定電圧ダイ
   オードと該トランジスタと該ダイオードによるホール素
   子の入力電圧の温度係数で打ち消すように、該定電圧ダ
   イオードの電圧値と該複数のダイオードの数を選んだこ
   とを特徴とするホール素子の温度補正回路。