JPH0575072A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

不揮発性記憶装置

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JPH0575072A
JPH0575072A JP3235074A JP23507491A JPH0575072A JP H0575072 A JPH0575072 A JP H0575072A JP 3235074 A JP3235074 A JP 3235074A JP 23507491 A JP23507491 A JP 23507491A JP H0575072 A JPH0575072 A JP H0575072A
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capacitor
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mos transistor
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memory cell
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祐吉 村上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 メモリセルのチップ面積を小さくできて装置
全体のチップ面積の縮小化が図れ、回路基板の高実装化
に大いに寄与できる不揮発性記憶装置を実現する。 【構成】 一端末がセンス増幅器14に接続された2本
のビット線8、9に強誘電体膜を用いた1個のコンデン
サ1とMOSトランジスタ2で構成されるメモリセル3
を接続する。ビット線8には2個のMOSトランジスタ
5、6と、強誘電体膜を用い容量がコンデンサ1の容量
の1/2であるダミーコンデンサ4とで構成されるダミ
ーセル7a、7bを接続する。ビット線9にも同様のダ
ミーセル7c、7cを接続する。データの読み出しは、
ビット線8に接続されたメモリセル3に蓄積された電荷
とビット線9に接続されたダミーセル7c、7dに蓄積
された電荷の差分、即ちビット線8、9間に現れる電位
差をセンス増幅器14で増幅検出して行う。データ”
1”を読み出す場合の電位差とデータ”0”を読み出す
場合の電位差は、絶対値が同じで極性が逆になるので、
データ”1”と”0”との判別が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電体膜を用いたコ
ンデンサ1個とMOSトランジスタ1個とで構成される
メモリセルが複数接続されたビット線と、該ビット線2
本と接続されるセンス増幅器とを半導体基板上に複数配
列し、該コンデンサの強誘電体膜の分極方向を2値情報
に対応させて記憶する不揮発性記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の強誘電体膜を用いた不揮発性記
憶装置の一従来例として図11に示すものがある。図1
1はこの不揮発性記憶装置の一部、すなわち列方向に複
数本配線されるビット線の内の2本およびこれの周辺構
成を示しており、隣接する2本のビット線BL、バーB
L間には複数のメモリセル25が接続される。また、こ
れらのビット線BL、バーBLの一端末には両ビット線
BL、バーBL間の電位を増幅して検出するセンス増幅
器30が接続される。
【0003】メモリセル25は2個の強誘電体膜を対設
した2個のコンデンサ23、24に2個のNチャンネル
MOSトランジスタ21、22を接続して構成される。
一方のMOSトランジスタ21のドレインはビット線B
Lに接続される。また、該MOSトランジスタ21のソ
ースはコンデンサ23の一端に接続され、ゲートはワー
ド線28に接続される。ワード線28はビット線BL、
バーBLと直交する行方向に複数本配線される。また、
該ワード線28と平行にドライブ線DLが同数配線され
る。
【0004】他方のMOSトランジスタ22のドレイン
はビット線バーBLに接続され、ソースはコンデンサ2
4の一端に、ゲートはワード線28にそれぞれ接続され
る。コンデンサ23、24の他端は、前記ドライブ線D
Lに接続される。
【0005】上記構成の不揮発性記憶装置において、2
値データ”1”、”0”の書き込みは以下のようにして
行われる。まず、データ”1”の書き込みは、図12お
よび図13に示すように、一方のビット線BLに電源電
圧VCCを供給すると共に、ワード線28を”H”レベル
に設定し、MOSトランジスタ21をオンする。これに
より、電源電圧VCCがコンデンサ23の一端に供給され
る。このとき、ドライブ線DLには図中に示すようにG
NDレベルからVCCレベルに立ち上がり、立ち下がる電
圧をパルス状に印加する。
【0006】ドライブ線DLがGNDレベルの時はコン
デンサ23の両電極間にはVCCの電圧が印加され、これ
に対応して図13(a)に示すように、電界EVCCが現
れ、コンデンサ23に電荷PSが蓄積される。この状態
からドライブ線DLがVCCレベルになると、外部電界が
なくなるが、この状態においても強誘電導膜の分極のた
めに電荷Prが残留する。
【0007】一方、他方のビット線バーBLにはGND
レベルを供給し、同時にワード線を”H”レベルにして
MOSトランジスタ22をオンし、GNDレベルをコ
ンデンサ24の一端に供給する。ドライブ線DLには上
記したパルスが印加される。従って、ドライブ線DLが
GNDレベルの時はコンデンサ24の両電極間には外部
電界が印加されない。この状態からドライブ線DLがV
CCレベルになると、コンデンサ23の両電極間には−V
CCの電圧が印加されるので、両電極間にこれに対応した
電界−EVCCが現れ、図13(b)に示すように、コン
デンサ24に電荷−Prが蓄積される。この状態からド
ライブ線DLがGNDレベルになり外部電界がなくなっ
ても、強誘電体膜の分極のために電荷−Prが残留す
る。
【0008】これらの残留電荷Pr、−Prは本装置に電
源電圧VCCが供給されなくなっても保持される。従っ
て、不揮発に情報を保持できる。
【0009】データ”0”の書き込みはビット線BLと
ビット線バーBLに供給する電圧レベルが上記とは逆に
なる。すなわち、ビット線BLにGNDレベルを、ビッ
ト線バーBLにVCCレベルを供給する。これにより、上
記とは逆にコンデンサ23には−Prの電荷が残留し、
コンデンサ24にはPrの電荷が残留することになる。
つまり、データ”0”がコンデンサ24に書き込まれ
る。
【0010】上記のようにして書き込まれたデータ”
1”の読み出しは以下のようにして行われるが、読み出
しに先立って両方のビット線BL、バーBLをディスチ
ャージして、GNDレベルにしておく。続いて、図14
および図15に示すように、ワード線28を”H”レベ
ルにしてMOSトランジスタ21、22をオンし、読み
出し動作を開始する。続いて、図中に示すように、ドラ
イブ線DLをGNDレベルからVCCレベルに立ち上げ
る。データ”1”の読み出しの場合、コンデンサ23は
書き込み時と逆方向に電界が印加されるので分極が反転
するが、コンデンサ24は書き込み時と同方向に電界が
印加されるので分極は反転しない。この時、ビット線B
L及びビット線バーBLに流れ込む電荷量の差に起因
し、ビット線BLはビット線バーBLに比べて僅かに大
きい電位になる。そして、この電位差をセンス増幅器3
0が増幅して検出する。これによりデータ”1”の読み
出しが行われる。
【0011】一方、データ”0”の読み出しの場合に
は、コンデンサ24は書き込み時と逆方向に電界が印加
されるので分極が反転するが、コンデンサ23は書き込
み時と同方向に電界が印加されるので分極は反転しな
い。この時、ビット線BL及びビット線バーBLに流れ
込む電荷量の差で、ビット線バーBLはビット線BLに
比べて僅かに大きい電位になる。そして、この電位差を
上記同様にセンス増幅器30が増幅してデータ”0”の
読み出しが行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
メモリセル25は、2個の強誘電体膜を用いたコンデン
サ23、24および2個のNチャネルMOSトランジス
タ21、22を構成要素とするため以下に示す欠点があ
る。すなわち、1ビットの情報を記憶するのに4素子必
要であるため、チップ面積が大きくなり、回路基板の高
実装化を図る上でのネックになっていた。
【0013】本発明はこのような従来技術の欠点を解決
するものであり、チップ面積を小さくでき、回路基板の
高実装化に大いに寄与できる不揮発性記憶装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性記憶装
置は、強誘電体膜を用いたコンデンサ1個とMOSトラ
ンジスタ1個とで構成されるメモリセルが複数接続され
たビット線と、該ビット線2本と接続されるセンス増幅
器とを半導体基板上に複数配列し、該コンデンサの強誘
電体膜の分極方向を2値情報に対応させて記憶する不揮
発性記憶装置であって、強誘電体膜を用い、該メモリセ
ルの該コンデンサの1/2の大きさの容量を有するダミ
ーコンデンサ1個と、アクセス用のMOSトランジスタ
1個及び該ダミーコンデンサの該強誘電体膜を分極させ
る為のMOSトランジスタ1個とで構成されるダミーセ
ルを該2本のビット線それぞれに2個接続すると共に、
該メモリセルの該コンデンサから該ビット線への分極電
荷を読み出す前に、同一ビット線に接続された2個のダ
ミーセル内の該ダミーコンデンサの強誘電体膜を相互に
反対方向に分極し、該センス増幅器に接続された一方の
該ビット線に該メモリセルからの分極電荷を読み出すと
同時に、他方の該ビット線に2個のダミーセルからの分
極電荷を読み出し、両ビット線間に現れた電位差を該セ
ンス増幅器で増幅してデータの読み出しを行うようにし
てなり、そのことにより上記目的が達成される。
【0015】
【作用】上記のように、容量がメモリセルの1/2のダ
ミーコンデンサを有するダミーセルを隣接する2本のビ
ット線それぞれに2個ずつ接続し、読み出し動作に先立
って各々のダミーコンデンサを相互に逆方向に分極し、
その後いずれか一方のビット線にのみメモリセルからの
分極電荷を読み出し、これと同時に他方のビット線にダ
ミーキャパシタからの電荷を読み出すものとすると、メ
モリセルのコンデンサに書き込まれたデータ”1”およ
び”0”に対応する電荷量の中間の大きさに相当する電
荷量が2個のダミーセルに接続されたビット線に読み出
されることになる。
【0016】従って、このような構成によれば、2本の
ビット線間に現れる電位差が両ビット線に接続されたセ
ンス増幅器の入力信号となり、この電位差はデータ”
1”とデータ”0”の読み出し時において、極性が逆で
絶対値が等しい値になる。それ故、この電位差をセンス
増幅器により所定レベルまで増幅すれば、データ”1”
とデータ”0”の判別を確実に行える。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。
【0018】図1は本発明不揮発性記憶装置の回路構成
の一部、すなわち列方向に複数本配線されるビット線の
内の2本およびこれの周辺構成を示す。隣接する2本の
ビット線8、9の一端末には両ビット線8、9間の電位
差を増幅して検出するセンス増幅器14が接続される。
また、ビット線8、9と直交する行方向にはワード線1
5、16が複数本配線される。ビット線8、9とワード
線15、16で囲まれる領域にはメモリセル3がそれぞ
れ配列される。
【0019】メモリセル3は強誘電体膜を用いたコンデ
ンサ1およびNチャネルMOSトランジスタ2で構成さ
れ、ビット線8、9およびワード線15、16と以下の
ようにして接続される。すなわち、ワード線16を挟ん
で対設されるメモリセル3、3の内、一方のメモリセル
3はMOSトランジスタ2のドレインをビット線8に接
続し、且つソースをコンデンサ1の一端に、ゲートをワ
ード線15にそれぞれ接続してある。また、他方のメモ
リセル3は、MOSトランジスタ2のドレインをビット
線9に接続し、かつ、ソースをコンデンサ1の一端に、
ゲートをワード線16にそれぞれ接続してある。コンデ
ンサ1、1の他端には、電源電圧VCCの1/2の電圧、
すなわち1/2VCCの電圧が外部から供給されるように
なっている。
【0020】上記構成に加えて、各ビット線8、9には
ダミーセルが2個ずつ接続される。すなわち、ビット線
8にはダミーセル7a、7bが接続され、ビット線9に
ダミーセル7c、7dが接続されている。これらダミー
セル7a、7b、7c、7dは強誘電体膜を用いたダミ
ーコンデンサ4と、MOSトランジスタ5および6で構
成される。これらのMOSトランジスタ5は全てNチャ
ネルのMOSトランジスタである。これに対して、MO
Sトランジスタ6の内、ダミーセル7a、7dを構成す
るMOSトランジスタ6はPチャネルのMOSトランジ
スタであり、ダミーセル7b、7cを構成するMOSト
ランジスタはNチャネルのMOSトランジスタである。
【0021】ダミーセル7aとビット線8との具体的な
接続態様は以下の通り。すなわち、MOSトランジスタ
5のドレインをビット線8に接続し、かつソースをダミ
ーコンデンサ4の一端に、ゲートをワード線15、16
と平行に配線されるダミーセルワード線17にそれぞれ
接続してある。ダミーコンデンサ4は強誘電体膜を用い
て形成され、その容量はメモリセル3のコンデンサ1の
容量の1/2の大きさに設定されている。即ち、図中に
示すように、CD=1/2CSになっている。ダミーコン
デンサ4の他端には外部から1/2VCCの電圧が供給さ
れる。また、MOSトランジスタ6のドレインはMOS
トランジスタ5のソースおよびダミーコンデンサ4の一
端に接続され、ソースはVCC端子に接続される。更に、
MOSトランジスタ6のゲートは、ダミーセルワード線
17に平行に配線されたバーΦPDUM信号線19に接続さ
れている。
【0022】ダミーセル7bとビット線8との接続はM
OSトランジスタ5のドレインをビット線8に接続して
行われる。MOSトランジスタ5のゲートは前記MOS
トランジスタ5のゲートに接続される。また、ソースは
上記同様にダミーセル7bを構成するダミーコンデンサ
4の一端に接続される。MOSトランジスタ6のドレイ
ンはMOSトランジスタ5のソースおよびダミーコンデ
ンサ4の一端に接続され、ソースはGND端子に接続さ
れる。また、ゲートはΦPDUM信号線20に接続される。
【0023】このΦPDUM信号線20には、またダミーセ
ル7cを構成するMOSトランジスタ6のゲートが接続
される。該ダミーセル7cとビット線9との接続は、M
OSトランジスタ5のドレインをビット線9に接続して
行われる。MOSトランジスタ5のソースはダミーコン
デンサ4の一端およびMOSトランジスタ6のドレイン
に接続される。MOSトランジスタ6のソースはGND
端子に接続される。また、ゲートはダミーセル7dを構
成するMOSトランジスタ5のゲートに接続される。該
MOSトランジスタ5のゲートはダミーセルワード線1
8に接続されている。
【0024】ダミーセル7dとビット線9との接続は、
MOSトランジスタ5のドレインをビット線9に接続し
て行われる。また、ソースはダミーコンデンサ4の一端
およびMOSトランジスタ6のドレインに接続される。
ゲートはダミーセルワード線18に接続される。MOS
トランジスタ6のソースはVCC端子に接続され、ゲート
はダミーセル7cと7dの間に配線されたバーΦPDUM
号線19に接続されている。
【0025】更に、ビット線8、9間のセンス増幅器1
4とこれに隣接するメモリセル3との間に相当する部分
には、ビット線イコライズ回路13が配設される。ビッ
ト線イコライズ回路13は、3個のPチャンネルMOS
トランジスタ10、11および12で構成され、これら
のMOSトランジスタ10、11、12のゲートは全て
センス増幅器14とこれに隣接するワード線15との間
に配線されたバーΦBEQ信号線21に接続される。ま
た、MOSトランジスタ10および12のソースはVCC
に接続され、ドレインはそれぞれビット線8およびビッ
ト線9に接続される。一方、MOSトランジスタ11の
ドレインはビット線8に接続され、ソースはビット線9
に接続されている。
【0026】センス増幅器14は上記のようにビット線
8、9に接続され、ビット線8、9間に現れる微小電位
差を増幅して検出する回路であり、増幅開始を指令する
Φs信号、つまり”H”レベルのΦs信号が入力されると
増幅動作を開始する。
【0027】次に上記した構成の不揮発性記憶装置にお
けるメモリセル3の動作原理、すなわちデータの書き込
みおよび読み出しにおけるメモリセル3の動作原理を図
2〜図9に従って説明する。なお、2値データ”
1”、”0”の書き込みは、ワード線15に接続された
メモリセル3を例にとって説明すると、まず該ワード線
15を”H”レベルにしてこれに接続されたメモリセル
3のMOSトランジスタ2をオンして該メモリセル2を
選択する。続いて、ビット線8を所定のレベル(VCC
たはGND)にして、コンデンサ1の両電極間に1/2
CCまたは−1/2V CC/2の電圧を印加し、これによ
り強誘電体膜の分極方向を2値データに対応付けて行
う。以下にその詳細を説明する。
【0028】まず、データ”1”の書き込みは、図2に
示すように、ビット線8に電源電圧VCCを供給すると共
にワード線15を”H”レベルにしてMOSトランジス
タ2をオンし、コンデンサ1の一端に電源電圧VCCを供
給する。図2に示すように、コンデンサ1の他端には1
/2VCCの電圧が印加される。この結果、コンデンサ1
の両電極間には1/2VCCの電圧が印加されるので、こ
れに対応して図3に示される電界EVCCが現れ、電荷Ps
がコンデンサ1に蓄積される。
【0029】続いて、この状態からワード線15を”
L”レベルにしてMOSトランジスタ2をオフすると、
外部電界がなくなるが、強誘電体膜の分極のために電荷
rが残留する。本不揮発性記憶装置装置に対する電源
電圧VCCの供給がストップし、コンデンサ1の他端に1
/2VCCの電圧が供給されなくなっても、この残留電荷
rは保持される。すなわち、不揮発にメモリセル3に
書き込まれたデータ”1”を保持できる。
【0030】データ”1”の読み出しは以下のようにし
て行われる。まず、図4に示すように、読み出し動作に
先立ってビット線8をVCCレベルにプリチャージする。
続いて、ワード線15を”H”レベルにしてMOSトラ
ンジスタ2をオンする。これにより、電源電圧VCCにプ
リチャージされたビット線8の電荷がコンデンサ1に供
給され、チャージシェアーを起こす。ここで、ビット線
8の容量はメモリセル3のコンデンサ1に比べて通常の
場合10倍以上大きいと考えられる。従って、コンデン
サの一端には電源電圧VCCに近い電圧が供給されること
になる。
【0031】また、コンデンサ1の他端には1/2VCC
の電圧が印加される。この結果、コンデンサ1の両電極
間には1/2VCCに近い電圧が印加されるので、図5に
示すようにこれに対応した電界EVCCが現れ、電荷Ps
蓄積される。この時、ビット線8からコンデンサ1に移
動する電荷量はPs−Prとなる。今、ビット線8の容量
をCB、コンデンサ1の容量をCsとすると、データ”
1”を読み出した場合のビット線8の電圧レベルVBIT1
は下記式で表される。
【0032】すなわち、VCC・CB−(Ps−Pr)=V
BIT1・(CB+Cs)の関係が設立するので、 VBIT1=(VCC・CB−(Ps−Pr))/(CB+Cs)… となる。
【0033】データ”0”の書き込みは、図6に示すよ
うに、ビット線8にGNDレベルを供給すると共にワー
ド線15を”H”レベルにしてMOSトランジスタ2を
オンし、コンデンサ1の一端にGNDレベルを供給す
る。図6に示すように、コンデンサ1の他端には1/2
CCの電圧が印加される。この結果、コンデンサ1の両
電極間には−1/2VCCの電圧が印加され、これに対応
してコンデンサ1の両電極間には図7に示すように、電
界EGNDが現れ、電荷−Psが蓄積される。この状態から
ワード線15を”L”レベルにしてMOSトランジスタ
2をオフすると、外部電界がなくなるが、強誘電体膜の
分極のためにコンデンサ1には電荷−Prが残留する。
本不揮発性記憶装置装置に対する電源電圧VCCの供給が
ストップし、コンデンサ1の他端に1/2VCCの電圧が
供給されなくなっても、この残留電荷−Prは保持され
る。すなわち、不揮発にメモリセル3に書き込まれたデ
ータ”0”を保持できる。
【0034】データ”0”の読み出しは以下のようにし
て行われる。まず、図8に示すように、読み出し動作に
先立ってビット線8をVCCレベルにプリチャージする。
続いて、ワード線15を”H”レベルにしてMOSトラ
ンジスタ2をオンする。これにより電源電圧VCCにプリ
チャージされたビット線8がコンデンサ1に供給され、
チャージシェアーを起こす。上記のように、ビット線8
の容量はコンデンサ1に比べて十分に大きいので、コン
デンサ1の一端には電源電圧VCCに近い電圧が供給され
る。また、コンデンサ1の他端には図7に示すように、
1/2VCCの電圧が印加される。この結果、コンデンサ
1の両電極間には1/2VCCに近い電圧が印加されるの
で、図9に示すように、これに対応した電界EVCCが現
れ、電荷Psが蓄積される。この時、ビット線からキャ
パシタ1に移動する電荷量はPs+Prとなる。今、ビッ
ト線8の容量をCB、コンデンサ1の容量をCsとする
と、データ”0”を読み出した場合のビット線8の電圧
BIT0は下記式で表される。 すなわち、VCC・CB
−(Ps+Pr)=VBIT0・(CB+Cs)の関係が成立す
るので、 VBIT0=(VCC・CB−(Ps+Pr))/(CB+Cs)… となる。
【0035】次に、図10に従い本発明不揮発性記憶装
置における読み出し動作の具体的な手順を説明する。ま
ず、読み出し動作に先立って、バーΦBEQ信号線21よ
りビット線イコライズ回路13に図10(a)に示すタ
イミングでΦBEQ信号を入力し、ビット線イコライズ回
路13を動作させる。即ち、Pチャンネルトランジスタ
10、11および12をオンし、ビット線8、9をVCC
レベルにプリチャージする。これと同時に、図10
(b)、(c)に示すように、ΦPDUM信号線20、バー
ΦPDUM信号線19、19よりダミーセル7a、7b、7
c、7dにΦPDUM信号及びバーΦPDUM信号をそれぞれ入
力する。これにより、同一ビット線8(又は9)に接続
された2個のダミーセル7a、7b(又は7c、7d)
のダミーコンデンサ4の強誘電体膜が相互に逆方向に分
極される。
【0036】続いて、ワード線15が図10(d)に示
すタイミングで”H”レベルになると、図10(e)に
示すように、これと同時にダミーセルワード線18が”
H”レベルになる。そして、センス増幅器14に入力さ
れるΦs信号が図10(f)で示すタイミングで”H”
レベルになると、これと同時にセンス増幅器14が増幅
動作を開始する。より具体的には、センス増幅器14は
2本のビット線8、9の内の一方のビット線8(又は
9)から選択されたメモリセル3からの分極電荷を読み
出し、他方のビット線9(又は8)から分極方向が相互
に逆方向になった2個のダミーセル7c、7d(又は7
a、7b)からの電荷を読み出す。
【0037】なお、図10(g)はデータ”1”の読み
出し時におけるメモリセル3に接続されたビット線の電
圧レベルを示し、また図10(h)はデータ”0”の読
み出し時におけるメモリセル3に接続されたビット線の
電圧レベルの変化を示している。
【0038】メモリセル3から分極電荷が読み出された
ビット線8(又は9)には、読み出しデータが”1”の
場合は上記式で示される電圧レベルVBIT1が現れ、読
み出しデータが”0”の場合は、上記式で示される電
圧レベルVBIT0が現れる。一方、ダミーセル7c、7d
(又は7a、7b)からの電荷が読み出されるビット線
9(又は8)の電圧レベルVBITDは、下記式で表され
る。
【0039】すなわち、VCC・CB−(Ps−Pr)/2
−(Ps+Pr)/2=VBITD・(CB+Cs)の関係が成
立するので、 VBITD=(VCC・CB−Ps)/(CB+Cs)… となる。
【0040】以上の説明より、本発明不揮発性記憶装置
によれば、データ”1”を読み出す場合には、センス増
幅器14に接続された2本のビット線8、9間に△V1
=VBIT1−VBITDの電位差が現れ、該電位差△V1がセ
ンス増幅器14の入力となる。センス増幅器14は、”
H”レベルのΦs信号が入力される図10(f)で示さ
れるタイミングでこの電位差△V1を増幅する。同様に
読み出しデータが”0”の場合には、△V0=VBITD
BIT0の電位差がセンス増幅器14の入力となり、”
H”レベルのΦs信号が入力された時点でこの電位差△
0を増幅する。
【0041】電位差△V1、△V0の具体的な値は上記
式と式および式とを用いれば、下記式および
式に示される値になる。
【0042】 △V1=(VCC・CB−(Ps−Pr))/(CB+Cs)−(VCC・CB−Ps) /(CB+Cs)=Pr/(CB+Cs)… △V0=(VCC・CB−Ps)/(CB+Cs)−(VCC・CB−(Ps+Pr))/ (CB+Cs)=Pr/(CB+Cs)… 上記式および式からわかるように、本不揮発性記憶
装置においては、データ”1”、”0”を読み出す場合
は、ビット線8、9間に絶対値が同一であって極性が逆
の微小な電位差が現れるので、センス増幅器14により
この電位差を所定レベルまで増幅すれば、データ”
1”、”0”の識別が行える。すなわち、本発明不揮発
性記憶装置によれば、不揮発性に保持された2値情報を
確実に読み出すことができる。
【0043】しかも、本発明不揮発性記憶装置によれ
ば、ダミーセル7a、7b、7c、7dが必要になるも
のの、メモリセル3を1個のコンデンサ1と1個のMO
Sトランジスタ2で構成できるので、メモリセル3のチ
ップ面積を上記従来構成のメモリセル25に比べて格段
に小さくできる。また、ダミーセル7a、7b、7c、
7dは各ビット線に2個ずつ接続するだけでよいので、
メモリセル3の個数に比べて格段に少なくて済む。従っ
て、本発明によれば従来例に比べて不揮発性記憶装置全
体のチップ面積を大幅に小さくできる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明不揮発性記憶装置に
よれば、強誘電体膜を用いたコンデンサ1個とMOSト
ランジスタ1個とでメモリセルを構成できるので、メモ
リセルのチップ面積を従来例よりも格段に小さくでき、
結果的に不揮発性記憶装置全体のチップ面積を大幅に小
さくできる。従って、本発明不揮発性記憶装置を用いれ
ば、回路基板の高実装化が図れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明不揮発性記憶装置の一部を示す回路図。
【図2】データ”1”書き込み時におけるメモリセルの
動作を説明するための図面。
【図3】データ”1”書き込み時におけるコンデンサの
蓄積電荷の変化を示す図面。
【図4】データ”1”読み出し時におけるメモリセルの
動作を説明するための図面。
【図5】データ”1”読み出し時におけるコンデンサの
蓄積電荷の変化を示す図面。
【図6】データ”0”書き込み時におけるメモリセルの
動作を説明するための図面。
【図7】データ”0”書き込み時におけるコンデンサの
蓄積電荷の変化を示す図面。
【図8】データ”0”読み出し時におけるメモリセルの
動作を説明するための図面。
【図9】データ”0”読み出し時におけるコンデンサの
蓄積電荷の変化を示す図面。
【図10】本発明不揮発性記憶装置における読み出し動
作を示すタイミングチャート。
【図11】不揮発性記憶装置の従来例を示す図面。
【図12】データ”1”書き込み時における従来のメモ
リセルの動作を説明するための図面。
【図13】データ”1”書き込み時における従来のメモ
リセルの蓄積電荷の変化を示す図面。
【図14】データ”1”読み出し時における従来のメモ
リセルの動作を説明するための図面。
【図15】データ”1”読み出し時における従来のメモ
リセルの蓄積電荷の変化を示す図面。
【符号の説明】
1 メモリセルを構成するコンデンサ 2 メモリセルを構成するMOSトランジスタ 3 メモリセル 4 ダミーコンデンサ 5、6 ダミーセルを構成するMOSトランジスタ 7a、7b、7c、7d ダミーセル 8、9 ビット線 13 ビット線イコライズ回路 14 センス増幅器 15、16 ワード線 17、18 ダミーセルワード線 19 バーΦPDUM信号線 20 ΦPDUM信号線 21 バーΦBEQ線 VBIT1 データ”1”を読み出した場合のビット線の電
圧レベル VBIT0 データ”0”を読み出した場合のビット線の電
圧レベル VBITD ダミーセルからの電荷が読み出された場合のビ
ット線の電圧レベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792 8225−4M H01L 29/78 371

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電体膜を用いたコンデンサ1個とMO
    Sトランジスタ1個とで構成されるメモリセルが複数接
    続されたビット線と、該ビット線2本と接続されるセン
    ス増幅器とを半導体基板上に複数配列し、該コンデンサ
    の強誘電体膜の分極方向を2値情報に対応させて記憶す
    る不揮発性記憶装置であって、 強誘電体膜を用い、該メモリセルの該コンデンサの1/
    2の大きさの容量を有するダミーコンデンサ1個と、ア
    クセス用のMOSトランジスタ1個及び該ダミーコンデ
    ンサの該強誘電体膜を分極させる為のMOSトランジス
    タ1個とで構成されるダミーセルを該2本のビット線そ
    れぞれに2個接続すると共に、該メモリセルの該コンデ
    ンサから該ビット線への分極電荷を読み出す前に、同一
    ビット線に接続された2個のダミーセル内の該ダミーコ
    ンデンサの強誘電体膜を相互に反対方向に分極し、該セ
    ンス増幅器に接続された一方の該ビット線に該メモリセ
    ルからの分極電荷を読み出すと同時に、他方の該ビット
    線に2個のダミーセルからの分極電荷を読み出し、両ビ
    ット線間に現れた電位差を該センス増幅器で増幅してデ
    ータの読み出しを行うようにした不揮発性記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5517446A (en) * 1993-10-14 1996-05-14 Sharp Kabushiki Kaisha Nonvolatile semiconductor memory device and method for driving the same
DE19732694B4 (de) * 1996-12-13 2008-10-02 Samsung Electronics Co., Ltd., Suwon Nichtflüchtiges ferroelektrisches Speicherbauelement

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