JPH0574948U - エンジンルーム内の部品配置構造 - Google Patents

エンジンルーム内の部品配置構造

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JPH0574948U JP1514592U JP1514592U JPH0574948U JP H0574948 U JPH0574948 U JP H0574948U JP 1514592 U JP1514592 U JP 1514592U JP 1514592 U JP1514592 U JP 1514592U JP H0574948 U JPH0574948 U JP H0574948U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ヘッドライト後方に、ヘッドライトのバルブ交
換用のサービススペースを設けたエンジンルーム内に導
入された走行風が、各部品に効果的に当たることにより
各部品の冷却性を向上する、エンジンルーム内の部品配
置構造を提供することを目的とする 【構成】縦壁5、水平壁6、ホイールアーチ7、サスタ
ワー8によって構成されるホイールエプロン上で、且
つ、ヘッドライト10のバルブ交換用サービススペース
11の後方に、サブタンク12およびリザーバタンク1
3を、車体進行方向に並設配置し、前方に配置されるリ
ザーバタンク13の上端部より、後方に配置されるサブ
タンク12の上端部の方が高くなる配置とした部品配置
構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンルーム内の部品配置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンルーム内には、ウォッシャータンクやオイルタンクなどの部 品が、数多く配置されている。上記部品の中には、エンジンの放熱温度より温度 が高くなっても耐えることのできる部品や、逆に耐えることのできない部品があ る。
【0003】 上記部品をエンジンルーム内に配置する場合には、様々な方法があるが、上記 エンジンの放熱温度より温度が高くなっても耐えることのできる部品すなわちア イドル時や信号停止時など走行風の当たらない条件の悪い時などでも、エンジン の放熱に耐え得る部品は、エンジンルーム内にそのまま配置されるが、上記エン ジンの放熱温度より温度が高くなると耐えることのできない部品すなわち走行風 の当たらない時に、エンジンの放熱によって温められると性能が悪化するなどの 部品は、熱を避けて配置される必要がある。
【0004】 エンジンルーム内に部品を配置する一例として、実開平2−13824号公報 に示すように、ヘッドライトのすぐ後方に、バッテリーやエアクリーナーなどの 部品を車体前後方向に並列配置し、さらに上端部がほぼ同じ高さとなるように配 置されたものが開示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平2−13824号公報においては、複数の部品の上端部 をほぼ同じ高さに配置している。このため、これらの部品のうち、後方に配設さ れる部品には、走行風が当たらず、熱による部品の耐久性が悪化する。
【0006】 また近年、エンジンルーム内に上記部品をコンパクトに配置し、エンジンルー ムをできるだけ小さくするとともに、客室スペースを大きくとるといった傾向に ある。このような場合、各部品は必然的にエンジンに近い位置に配置されること となり、エンジンからの放熱による耐久性劣化が懸念され、各部品を冷却する必 要が生じる。
【0007】 また一方、ヘッドライト後方に、ヘッドライトのバルブ交換用の空間部が設け られた自動車があり、このような場合においては、上記空間部を確保した上で、 エンジンルーム内に各部品を配置することが考えられる。このような場合、エン ジンルーム内に導入された走行風を、上記空間部を介して各部品に当て、各部品 の冷却をすることができると考えられるが、上記公報の如く、部品の上端部をほ ぼ同じ高さに配置した時は、後方に配置された部品には、依然として走行風が当 らず、常時エンジンの放熱をうけ、熱による部品の耐久性劣化が懸念される。
【0008】 同時に上記部品の前面部に、液体の残量を視認するレベルゲージを有する場合 には、前方に配置された部品により、上記レベルゲージが覆われ、液体残量を見 ることができないといった問題がある。
【0009】 よって、本考案の目的は、このような問題点を解決するため、エンジンルーム 内へ導入された走行風が、各部品へ効果的に当たり、各部品の冷却性を向上する 部品配置構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の構成は以下のようである。 請求項第1項記載によれば、ヘッドライト後方に、空間部を設けたエンジンル ームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配置構造は、
【0011】 車体上方に伸びる壁部と車幅方向に伸びる壁部とを備えて、上記エンジンルー ム内の側壁の少なくとも一部を形成するホイールエプロンの上記車幅方向に伸び る壁部上で、且つ上記空間部の後方に、エンジンの放熱温度より温度が高くなる 部品を、車体進行方向に複数並設配置し、各部品の上端部は、車体後方へ向かう にしたがって高い位置となる配置としている。 請求項第2項記載によれば、ヘッドライト後方に、空間部を設けたエンジンル ームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配置構造は、 上記各部品の、その前部に配置された部品によって覆われていない前面部に、 液体の残量を視認するレベルゲージを形成している。 請求項第3項記載によれば、ヘッドライト後方に、空間部を設けたエンジンル ームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配置構造は、
【0012】 上記ホイールエプロンの車幅方向に伸びる壁部を、上記空間部の下方を車体前 後方向に伸びる水平壁部と、該水平壁部の後端から車体上方に膨出する膨出部と を備えて構成し、上記各部品を、その上端部が車体後方へ向かうにしたがって高 い位置となるように、上記水平壁部および膨出部の上方に配置している。 請求項第4項記載によれば、ヘッドライト後方に、空間部を設けたエンジンル ームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配置構造は、
【0013】 上記エンジンの放熱温度より温度が高くなる部品の一つを、エンジンとラジエ ターとを連通する冷却水通路から分岐した第1連通路と接続するとともに、ラジ エターと連通する第2連通路と接続し、さらに上記部品内の空間部をエンジンの ウォータージャケットの上端部より高い位置に設定した気水分離タンクとしてい る。 請求項第5項記載によれば、ヘッドライト後方に、空間部を設けたエンジンル ームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配置構造は、
【0014】 上記空間部の下方に、エンジンの放熱温度より温度が低く且つ上面部に液体の 充填状態を視認する視認部を有する部品を配置し、該部品とエンジンとの間に、 エンジンからの放熱を遮断する遮断部材を配置している。 請求項第6項記載によれば、ヘッドライト後方に、空間部を設けたエンジンル ームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配置構造は、
【0015】 上記遮断部材を樹脂で形成されたタンクとし、該タンクに収納部を形成し、該 収納部にはタンク上面を開放するとともに、上記部品の少なくとも側部の一部を 覆う縦壁を有して構成している。 請求項第7項記載によれば、ヘッドライト後方に、空間部を設けたエンジンル ームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配置構造は、
【0016】 上記エンジンの放熱温度より温度が低く且つ上面部に液体の充填状態を視認す る視認部を有する部品および上記タンクを、共に、上記ホイールエプロンの車幅 方向に伸びる壁部の下のエンジンルーム外に配置し、上記タンクの上部を、上記 壁部に設けられた孔部を貫通してエンジンルーム内に突出させ、上記タンクの突 出部に、液体の残量を視認するレベルゲージを形成している。
【0017】
【発明の作用・効果】
請求項第1項記載の構成によれば、ホイールエプロンの車幅方向に伸びる壁部 上で、且つ上記空間部の後方に、エンジンの放熱温度より温度が高くなる部品を 、車体進行方向に複数並設配置し、各部品の上端部は、車体後方へ向かうにした がって高い位置となる配置としたことにより、車両走行中にエンジンルーム内に 導入される走行風を、上記空間部を介して各部品に効果的に当てることができ、 各部品の冷却性を向上することができる。
【0018】 請求項第2項記載の構成によれば、上記各部品の、その前部に配置された部品 によって覆われていない前面部に、液体の残量を視認するレベルゲージを形成し たことにより、請求項第1項記載の構成の効果に加えて、各部品のレベルゲージ の視認性を向上することができる。
【0019】 請求項第3項記載の構成によれば、ホイールエプロンの車幅方向に伸びる壁部 を、上記空間部の下方を車体前後方向に伸びる水平壁部と、該水平壁部の後端か ら車体上方に膨出する膨出部とを備えて構成し、上記各部品を、その上端部が車 体後方へ向かうにしたがって高い位置となるように、上記水平壁部および膨出部 の上方に配置したことにより、例えば同じ高さの部品同志を配置する際において も、単純にホイールエプロン上に部品をレイアウトするだけで、後方に配置され た部品の上端部を前方に配置された部品の上端部より高い位置に配置することが でき、エンジンルーム内に導入される走行風を、上記空間部を介して各部品に効 果的に当てることができ、部品の容易な配置で冷却性を向上することができる。
【0020】 請求項第4項記載の構成によれば、エンジンの放熱温度より温度が高くなる部 品の一つを、エンジンとラジエターとを連通する冷却水通路から分岐した第1連 通路と接続するとともに、ラジエターと連通する第2連通路と接続し、さらに上 記部品内の空間部をエンジンのウォータージャケットの上端部より高い位置に設 定した気水分離タンクとしたことにより、気水分離タンクの冷却を効果的に行な うことができ、エンジン冷却水の気水分離性を向上することができる。
【0021】 請求項第5項記載の構成によれば、上記空間部の下方に、エンジンの放熱温度 より温度が低く且つ上面部に液体の充填状態を視認する視認部を有する部品を配 置し、該部品とエンジンとの間に、エンジンからの放熱を遮断する遮断部材を配 置したことにより、上記空間部を介して視認部を視認する事ができるので、上記 空間部下部を効率よく活用することができるとともに、エンジンの放熱による上 記部品への熱害を防止することができる。
【0022】 請求項第6項記載の構成によれば、遮断部材を樹脂で形成されたタンクとし、 該タンクに収納部を形成し、該収納部は上面を開放するとともに、上記部品の少 なくとも側部の一部を覆う縦壁を有して構成したことにより、請求項第5項記載 の構成の効果に加えて、別の遮断部材を設けることなく、エンジンの放熱を遮断 することができ、エンジンルーム内のレイアウトの自由度が向上する。同時に、 複雑な形状のタンクでも、樹脂で容易に形成することができる。
【0023】 請求項第7項記載の構成によれば、エンジンの放熱温度より温度が低く且つ上 面部に液体の充填状態を視認する視認部を有する部品および上記タンクを、共に 、上記ホイールエプロンの車幅方向に伸びる壁部の下のエンジンルーム外に配置 し、上記タンクの上部を、上記壁部に設けられた孔部を貫通してエンジンルーム 内に突出させ、上記タンクの突出部に、液体の残量を視認するレベルゲージを形 成したことにより、上記部品の視認部およびタンクのレベルゲージの視認性を確 保しつつ、エンジンからの放熱を、タンクおよびホイールエプロンの二重の壁に より遮断することができると同時に、エンジンルーム内のレイアウトの自由度を 向上することができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面に沿って詳細に説明する。
【0025】 図1はエンジンルーム内の部品配置構造の側面図、図2は図1の正面図、図3は 図1の平面図、図4はウォッシャータンクとエアコン用レシーバタンクとの位置 関係を示した斜視図である。
【0026】 上記エンジンルームは、シュラウドパネル1およびラジエター(図示せず)で 構成された前壁、車体の左右側方に配置されたホイールエプロン2で構成された 側壁、エンジンルームと客室とを仕切るダッシュパネル(図示せず)で構成され た後壁、以上の四方で囲まれた空間である。
【0027】 このうち、ホイールエプロン2は、上端部において、車体の側部で且つ上部を 車体の進行方向に伸びるホイールエプロンレインフォースメント3に、下端部に おいて、車体の側部で且つ下部を車体の進行方向に伸びるフロントフレーム4に 、前端部において、シュラウドパネル1に、後端部において、ダッシュパネル( 図示せず)に接合される。
【0028】 ホイールエプロン2は、車体上方に伸びる壁部5と、車幅方向に伸びる壁部と で構成され、該車幅方向に伸びる壁部は、水平壁6と該水平壁6の後端から車体 上方に膨出した膨出部とで構成され、該膨出部は、ホイールアーチ7およびサス タワー8とで構成されている。 水平壁6には、部品が下方から上方へ突出する孔部9が開口されている。
【0029】 また、上記水平壁6の上方のエンジンルーム内にはヘッドライト10のバルブ を交換する空間部であるサービススペース11が、図1に示す位置に設けられて いる。
【0030】 上記エンジンルーム内に配置する部品の例として、エンジンの放熱温度より温 度が高くなる部品は、エンジン冷却水の気水分離を行なうサブタンク12、パワ ーステアリング用のオイルを溜めるリザーバタンク13を、エンジンの放熱温度 より温度が低くなる部品は、窓ガラスへ放出するウォッシャー液を溜めるウォッ シャータンク14、エアコン用の冷媒を溜めるエアコン用レシーバタンク15を 挙げ、上記ホイールエプロン2の近傍に、上記各部品を配置する例について説明 する。
【0031】 サブタンク10は、ホイールアーチ7上に配置され、ホイールアーチ7の傾斜 の如く下面を傾斜させている。前面部にはレベルゲージが形成され、タンク内の 液体の残量を視認することができる。また、エンジン16とラジエターとを接続 する冷却水通路17から分岐した第1連通路18と、サブタンク10とラジエタ ーとを接続する第2連通路19とが接続されている。
【0032】 サブタンク10は、上部においてブラケットを介してサスタワー8の上面部に 支持され、下部においてブラケットを介して水平壁6に支持され、さらにサブタ ンク10内の空間部が、エンジン16のウォータージャケット20より上方に位 置するように設定されている。同時にサービススペース11の後方に位置してい る。
【0033】 エンジン稼働中は、エンジン16内を循環したエンジン冷却水は脈動となって いるため、冷却水通路17の許容水量を越えたエンジン冷却水が冷却水通路17 へ導入される。よって余剰分の冷却水は、第1連通路18を通過してサブタンク 12へ入る。エンジン冷却水がサブタンク12へ入ったことにより、エンジン1 6内を循環するエンジン冷却水は減少するため、サブタンク12へ入ったエンジ ン冷却水は、第2連通路19を介してラジエターへ戻る。
【0034】 また、サブタンク12内の空間部はエンジン16のウォータージャケット20 より上方になるように設定されているため、エンジン始動時にエンジン16内に 入っていた空気およびエンジン稼働中にエンジン冷却水中に含まれる空気も第1 連通路18を介してサブタンク12へ入り、サブタンク12から大気中に放出さ れる。同時に、サブタンク12より低い位置にあるラジエターへ、エンジン冷却 水を供給する。
【0035】 リザーバタンク13は円筒形の形状をしており、パワーステアリング用のオイ ルを溜めている。前面部にはレベルゲージが形成され、タンク内の液体の残量を 視認することができる。下端部は、振動伝達を防止する弾性体21を介して、サ ービススペース11の後方の水平壁6上に支持されている。
【0036】 サブタンク12がホイールアーチ7上に、リザーバタンク13が水平壁6上に 配置されているため、両者は、両者の上端部が車体後方に向かうにしたがって高 い位置となる位置関係となっている。
【0037】 エアコン用レシーバタンク15は円筒形の形状をしており、エアコン用の冷媒 を溜めている。上面部には視認部22が形成され、上記冷媒の充填状態を表示し ている。また、上記サービススペース11の下方に位置し、ブラケットを介して フロントフレーム4に支持されている。図の如くエアコン用レシーバタンク15 は水平壁6の下方で支持されているため、上方より視認部22が視認できるよう に、その上部が水平壁6に設けられた孔部9から上方へ突出している。
【0038】 ウォッシャータンク14は、樹脂によりブロー成形で形成され、ウォッシャー 液を溜めるタンク部23とタンク部23の上面部より上方に突出する凸部24と エアコン用レシーバタンク15を収納する収納部25とで構成されている。
【0039】 タンク部23の前面部には突出部26が形成され、シュラウドパネル1と係合 している。また、タンク部23はフロントフレーム4に、ボルトにより支持され ている。 タンク部23の上面部より上方に突出する凸部24は、煙突状のものであり、 その前面部には液体の残量を視認するレベルゲージが形成されている。
【0040】 エアコン用レシーバタンク15を収納する収納部25は、上面部が開放されて おり、エアコン用レシーバタンク15の側壁を覆う湾曲した縦壁27と、エアコ ン用レシーバタンク15の下面を覆う横壁28とで構成されている。
【0041】 ウォッシャータンク14は図の如く水平壁6の下方、すなわちエンジンルーム 外で支持されているため、前方よりレベルゲージが視認できるように、タンク部 23の上部および凸部24が水平壁6に設けられた孔部9から上方へ突出してい る。
【0042】 近年、エンジンルーム内はコンパクトにレイアウトする傾向にあり、エンジン ルーム内に配置された上記部品のすぐ横には、エンジン16が配置されることと なる。よって、上記部品はエンジン16からの熱気を受ける。これらの部品を冷 却する走行風は、エンジンルームに導入された後、図1のAの如く流れる。
【0043】 また、ウォッシャータンク14およびエアコン用レシーバタンク15は、シュ ラウドパネル1の後方に配置されているため、エンジンルームに導入された外気 は当たらない。
【0044】 ホイールエプロン上に複数配設された、エンジンの放熱温度より温度が高くな る部品のうち一番前に配置された部品の位置は、少なくとも後方に配置された部 品が前方に配置された部品に覆われている場合、走行風が最も当たるため、最も 冷却を要する部品を配置し、本実施例ではリザーバタンク13がこれに相当する 。ここで、走行風を当てて冷却することが必要な部品の優先順位は、1…リザー バタンク、2…サブタンク、3……フューズ&リレーBOX、4…アンチロック ブレーキのリレー、4…アンチロックブレーキのコンピューターユニットであり 、この優先順位を考慮して、部品の配置は適宜決定されることとなる。
【0045】 上記実施例によれば、高さがほぼ同じであるサブタンク12およびリザーバタ ンク13の配置として、サブタンク12がホイールアーチ7上に、リザーバタン ク13が水平壁6上に配置されているため、両者は、両者の上端部が車体後方に 向かうにしたがって高い位置となる位置関係となり、車両走行中にエンジンルー ム内に導入される走行風を、サービススペースを介して各部品に効果的に当てる ことができ、各部品の冷却性を向上することができる。
【0046】 尚、本実施例においては、高さがほぼ同じである部品同志をホイールエプロン 2の形状を利用して配置したが、上記部品を水平壁6の上にすべて、又は膨出部 の上にすべて、又は縦壁5の壁上にすべて配置しても良い。その際は、後方に配 置された部品の上端部を前方に配置された部品の上端部より高くする必要がある 。また、高さがほぼ同じである部品同志の配置に限定する必要はなく、後方に配 置された部品の上端部を前方に配置された部品の上端部より高く設ければ、高さ が異なった部品同志の配置でもかまわない。
【0047】 また、上記配置構造により、前方に配置された部品により覆われていない、部 品の前面部にレベルゲージを形成しても、該レベルゲージを視認することができ るため、液体残量の視認性を向上することができる。
【0048】 また、気水分離タンクであるサブタンク10内の空間部が、エンジン16のウ ォータージャケット20より上方になるように設定され、同時に走行風を効果的 に当てることができるため、エンジン冷却水の気水分離性を向上することができ る。
【0049】 また、サービススペース11の下方に、エンジンの放熱温度より温度が低く且 つ上面部に液体の充填状態を視認する視認部22を有する部品であるエアコン用 レシーバタンク15を配置したことにより、サービススペース11を介して視認 部22を視認することができ、サービススペース11の下方を効率よく活用する ことができる。
【0050】 また、エアコン用レシーバタンク15を収納する収納部25を有するウォッシ ャータンク14で、エアコン用レシーバタンク15を覆ったため、エンジンの放 熱による熱害を防止することができると共に、二つの部品を一つにまとめること により、エンジンルーム内のレイアウトの自由度を向上することができる。
【0051】 尚、本実施例においては、エアコン用レシーバタンク15のエンジンの放熱か らの遮断をウォッシャータンク14で行ったが、遮蔽板のような部材をエンジン とエアコン用レシーバタンク15の間に配置しても良い。
【0052】 尚、本実施例においては、エアコン用レシーバタンク15を収納する収納部2 5は、上面部が開放されており、エアコン用レシーバタンク15の側壁を覆う湾 曲した縦壁27と、エアコン用レシーバタンク15の下面を覆う横壁28とで構 成されているが、必ずしもこの構造に限定する必要はない。他の構造例には、タ ンクを上下方向に貫通する孔部を設け、エアコン用レシーバタンク15を上方又 は下方から挿入させる構造などがある。
【0053】 また、ウォッシャータンク14とエアコン用レシーバタンク15とを共に、エ ンジンルーム外に配置したことにより、ウォッシャータンク14のレベルゲージ およびエアコン用レシーバタンク15の視認部22の視認性を確保しつつ、エン ジン16からの放熱を、ウォッシャータンク14およびホイールエプロン2の二 重の壁により遮断することができると同時に、エンジンルーム内のレイアウトの 自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンルーム内の部品配置構造の側面図であ
る。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】ウォッシャータンクとエアコン用レシーバタン
クとの位置関係を示した斜視図である。
【符号の説明】
ホイールエプロン…2、縦壁…5、水平壁…6、ホイー
ルアーチ…7、サスタワー…8、サービススペース…1
1、サブタンク…12、リザーバタンク…13、ウォシ
ャータンク…14、エアコン用レシーバタンク…15、
エンジン…16、収納部…25。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドライト後方に、空間部を設けたエン
    ジンルームに部品を配置するエンジンルーム内の部品配
    置構造において、 車体上方に伸びる壁部と車幅方向に伸びる壁部とを備え
    て、上記エンジンルーム内の側壁の少なくとも一部を形
    成するホイールエプロンの上記車幅方向に伸びる壁部上
    で、且つ上記空間部の後方に、エンジンの放熱温度より
    温度が高くなる部品を、車体進行方向に複数並設配置
    し、各部品の上端部は、車体後方へ向かうにしたがって
    高い位置となる配置としたことを特徴とするエンジンル
    ーム内の部品配置構造。
  2. 【請求項2】上記各部品は、その前部に配置された部品
    によって覆われていない前面部に、液体の残量を視認す
    るレベルゲージを形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンルーム内の部品配置構造。
  3. 【請求項3】上記ホイールエプロンの車幅方向に伸びる
    壁部は、上記空間部の下方を車体前後方向に伸びる水平
    壁部と、該水平壁部の後端から車体上方に膨出する膨出
    部とを備えて構成され、上記各部品は、その上端部が車
    体後方へ向かうにしたがって高い位置となるように、上
    記水平壁部および膨出部の上方に配置したことを特徴と
    する請求項1に記載のエンジンルーム内の部品配置構
    造。
  4. 【請求項4】上記エンジンの放熱温度より温度が高くな
    る部品の一つは、エンジンとラジエターとを連通する冷
    却水通路から分岐した第1連通路と接続するとともに、
    ラジエターと連通する第2連通路と接続し、さらに上記
    部品内の空間部をエンジンのウォータージャケットの上
    端部より高い位置に設定した気水分離タンクであること
    を特徴とする請求項1に記載のエンジンルーム内の部品
    配置構造。
  5. 【請求項5】上記空間部の下方に、エンジンの放熱温度
    より温度が低く且つ上面部に液体の充填状態を視認する
    視認部を有する部品を配置し、該部品とエンジンとの間
    に、エンジンからの放熱を遮断する遮断部材を配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンルーム内の
    部品配置構造。
  6. 【請求項6】上記遮断部材は、樹脂で形成されたタンク
    であり、該タンクには収納部が形成され、該収納部は上
    面が開放されるとともに、上記部品の少なくとも側部の
    一部が覆われる縦壁を有して構成されていることを特徴
    とする請求項5に記載のエンジンルーム内の部品配置構
    造。
  7. 【請求項7】上記エンジンの放熱温度より温度が低く且
    つ上面部に液体の充填状態を視認する視認部を有する部
    品および上記タンクは、共に、上記ホイールエプロンの
    車幅方向に伸びる壁部の下のエンジンルーム外に配置さ
    れ、上記タンクの上部は、上記壁部に設けられた孔部を
    貫通してエンジンルーム内に突出し、上記タンクの突出
    部には、液体の残量を視認するレベルゲージが形成され
    ていることを特徴とする請求項6に記載のエンジンルー
    ム内の部品配置構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115056896A (zh) * 2022-06-16 2022-09-16 重庆隆鑫机车有限公司 一种导风系统、全地形车

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