JPH057488Y2 - - Google Patents

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JPH057488Y2
JPH057488Y2 JP1986148924U JP14892486U JPH057488Y2 JP H057488 Y2 JPH057488 Y2 JP H057488Y2 JP 1986148924 U JP1986148924 U JP 1986148924U JP 14892486 U JP14892486 U JP 14892486U JP H057488 Y2 JPH057488 Y2 JP H057488Y2
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activated carbon
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canister
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gasoline
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この考案はガソリンタンクへのガソリン給油時
に発生するガソリン蒸気を吸着する蒸発燃料捕集
装置(キヤニスター)に関するものである。 (従来の技術) 一般に、自動車用ガソリンタンクへガソリンを
給油する際には1〜2分間に100〜150gの蒸発ガ
ソリンが発生する。この発生するガソリンを吸着
するために蒸発燃料捕集装置(キヤニスター)が
使用されている。 従来のキヤニスターは第4図に示しているよう
に活性炭1、容器2、フイルター3、ガソリンタ
ンクからのガソリン蒸気流入口4、エンジンへの
ガソリン蒸気排出口5および大気開放口6から構
成されており、活性炭1によりガソリン蒸気を吸
着している。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の活性炭を吸着
剤として使用している蒸発燃料捕集装置にあつて
は、自然放熱により吸着熱を逃がしているため
に、ガソリン蒸気の吸着熱150(Kcal/Kg)によ
り活性炭の温度が100℃以上に上昇し、活性炭の
吸着能力を約1/4に減少している。このため、使
用中の活性炭の劣化に対する安全率を考慮する
と、100〜150gのガソリン蒸気を吸着するために
は4〜5の活性炭を用いる必要があり、大型の
蒸発燃料捕集装置となり、該蒸発燃料捕集装置が
塔載される自動車のデザインの自由度が制限され
るばかりか、コストを高めることになるという問
題点があつた。 (問題点を解決するための手段) この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、蒸発燃料捕集装置内部に、活
性炭およびアルミナの一種以上からなる多孔質体
と、該多孔質体の細孔の一部に、チオ硫酸ナトリ
【表】 この考案においては、上記蓄熱材の少なくとも
1種を使用することにより、それを使用しない場
合と比較してキヤニスターの容量を1/2〜2/3に減 少できることを確めた。次に、この効果について
説明する。 ガソリンの吸着熱は約150kcal/Kgであり、150
gのガソリン蒸気が活性炭に凝縮すると、約
23kcalの発熱Qが生じる 活性炭のかさ比重ρを0.38g/c.c.、比熱Cpを
0.16kcal/Kg・℃およびキヤニスターの容積を4
とすると、キヤニスターの温度tは次式: Q=Cp・ρ・V(t−t0) t0:初温度 で与えられる。ガソリン凝縮による23kcalの発熱
が1〜2分と短時間で生じることから、外部への
放熱は無視できる。 これより、キヤニスター内の温度上昇はt−t0
=95℃となり、外気温t0=25℃ではt=120℃と
なる。 第1図に、活性炭のガソリン吸着時の各温度に
おける飽和吸着量および破過吸着量の相対値を示
している。この第1図から、120℃での吸着に比
較して70℃,50℃での吸着では、単位量の活性炭
について、破過吸着量はそれぞれ2〜2.5倍とな
つている。従つて、70〜50℃における吸着時の温
度を制御することによつて活性炭量を1/2〜1/2.5 に減ずることができる。 先に述べたように、従来、4の活性炭を用
い、150gのガソリン蒸気を吸着させていた条件
で、50℃および70℃に温度を制御するために必要
とされる蓄熱材の量は次のように見積ることがで
きる: Q=α・CP・ρ・VO(t−t0)+QC α:キヤニスター容積比=V/VO 蓄熱材使用時容積/蓄熱材不使用時容積 t:50℃のとき、α:1/2.5→QC≒20kcal t:70℃のとき、α:1/2→QC≒17kcal 蓄熱材の熱容量が82〜87kcal/であるから、
240〜200c.c.の蓄熱材により、十分に上記の冷却効
果を持たせることができる。 従つて、この考案における蓄熱材を用いること
によりキヤニスターの容積は、 4×(1/2〜1/2.5)+(0.24〜0.20)1.9〜2.
3と なり、蓄熱材の容器を考慮してもキヤニスターは
1/2〜2/3の大きさで十分に機能を発揮することが できることになる。 この考案においては、上述する蓄熱材をキヤニ
スター内に入れるには、次の方法で行うことがで
きる。 (1) 多孔質体として活性炭および/またはアルミ
ナの細孔の一部に蓄熱材を充填し、この蓄熱材
充填活性炭を吸着剤としてキヤニスターに詰め
る。 (2) アルミナまたは活性炭などの多孔質体に蓄熱
材を充填し、この蓄熱材充填多孔質体をガソリ
ン吸着用活性炭と混合した混合物をキヤニスタ
ー内に詰める。また、この場合、蓄熱材充填多
孔質体をポリプロピレンのような合成樹脂で被
覆することができる。この被覆樹脂膜には吸着
作用を達成するために複数の孔を設けてもよ
い。 上記いずれの方法においても、上述したキヤニ
スターの容量低減の効果を有する。 (実施例 1) 蓄熱材としてチオ硫酸ナトリウム・5水塩
(Na2S2O3・5H2O)、酢酸ナトリウム・8水塩
(NaCH3COO・8H2O)およびホウ酸ナトリウ
ム・10水塩(Na2B4O7・10H2O)の各水溶液を
調製し、これらの水溶液のそれぞれに多孔質体と
して細孔容積0.35ml/mlの活性炭を浸漬し、乾燥
し、活性炭1当り150gの蓄熱材を吸着させて
この考案における3種の蓄熱材混入活性炭吸着剤
を作つた。得られた粒子の拡大断面を第2図に示
すように、活性炭粒子11の細孔12に蓄熱剤1
0が吸着されていることを確めた。 かようにして作つた各蓄熱材混入活性炭2.6
を、それぞれ第3図に示すと同様のキヤニスター
内に配置してこの考案のキヤニスターを構成し
た。これらの各キヤニスターに75g/分の速度に
てガソリン蒸気を通したところ、破過吸着量はそ
れぞれ270g(Na2S2O3・5H2Oの場合、247g
(NaCH3COO・8H2Oの場合)および235g
(Na2B4O7・10H2Oの場合)であり、これに対し
て蓄熱材を用いない場合の4のキヤニスターに
おける同一条件での破過吸着量は245gであつた。
この考案の上記2.6のキヤニスターは従来の4
のキヤニスターとほぼ同等か、またはそれ以上
の性能を示すことを確めた。 (実施例 2) 多孔質体として活性炭の代りにアルミナ(1000
Å以下の細孔容積0.6ml/ml)を用いる以外は実
施例1に記載すると同様に処理し、各蓄熱材をそ
れぞれ1g/g(アルミナ)吸着させた。かよう
にして作つた蓄熱材充填アルミナ400mlを活性炭
2.0と混合し、この混合物を実施例1に記載す
ると同様にして詰めてキヤニスターを構成した。
実施例1と同様の優れた効果を得た。 (考案の効果) 上述するように、この考案は活性炭およびアル
ミナの一種以上からなる多孔質体と、該多孔質体
の細孔の一部に、チオ硫酸ナトリウム・5水塩、
酢酸ナトリウム・8水塩およびホウ酸ナトリウ
ム・10水塩の中から選ばれた少なくとも一種以上
の蓄熱材が充填された吸着剤を内部に有する蒸発
燃料捕集装置としたので蒸発燃料捕集装置の容量
を大幅に低減でき、前記蒸発燃料捕集装置が塔載
される車両のデザイン自由度が大幅に増すという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は多孔質体として活性炭の飽和吸着量お
よび破過吸着量の温度における相対的変化を示す
グラフ、第2図はこの考案における蓄熱材混入活
性炭の拡大断面図、および第3図は従来の蒸発燃
料捕集装置(キヤニスター)の断面図である。 1……活性炭、2……容器、3……フイルタ
ー、4……ガソリン蒸気流入口、5……ガソリン
蒸気排出口、6……大気開放口、10……蓄熱
材、11……多孔質体、12……細孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 活性炭およびアルミナの一種以上からなる多孔
    質体と、該多孔質体の細孔の一部に、チオ硫酸ナ
    トリウム・5水塩、酢酸ナトリウム・8水塩およ
    びホウ酸ナトリウム・10水塩の中から選ばれた少
    なくとも一種以上の蓄熱材が充填された吸着剤を
    内部に有することを特徴とする蒸発燃料捕集装
    置。
JP1986148924U 1986-09-30 1986-09-30 Expired - Lifetime JPH057488Y2 (ja)

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