JPH0574611U

JPH0574611U - 浴湯ろ過器

Info

Publication number: JPH0574611U
Application number: JP2925892U
Authority: JP
Inventors: 政輝長谷見
Original assignee: 政輝長谷見
Priority date: 1992-03-21
Filing date: 1992-03-21
Publication date: 1993-10-12

Abstract

(57)【要約】【目的】浴槽内に取付けるだけで何の動力も用いず、人
が浴槽に出入りする度に浴湯に浮遊しているアカやゴミ
等をろ過除去し、常に清潔な浴湯にする浴湯ろ過器を提
供する。【構成】上部に流入口（２）を有する函体（１）の下部
に流出口（３）を設け、該流出口（３）にフィルター
（５）と逆止弁（６）を有する逆Ｕ字形の導水管（４）
を接続したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は主に家庭用などの小型浴槽内に設置し、浴湯に浮遊しているアカやゴミ等をろ過除去する浴湯ろ過器に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は浴湯に浮遊しているアカ等をネット状のもので掬い取るか、又は動力を用いて浴湯を吸引し、フィルターでアカ等をろ過除去していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。（ア）ネット状のもので度々アカ等を掬い取るのは面倒である。（イ）ネット条のものでは一度掬い取ったアカ等が再び浴湯に戻ってしまうことがある。（ウ）動力を用いるものは主に乾電池を使用し、頻繁に交換しなければならずまた経費もかかる。本考案は上記不便をなくす目的で考案した。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

函体（１）の上方に流入口（２）を設け、また函体（１）の下方に流出口（３）を設け、該流出口（３）に逆Ｕ字形の導水管（４）を接続し、導水管（４）内にフィルター（５）と逆止弁（６）を設ける。本考案は以上のような構成よりなる浴湯ろ過器である。

【０００５】

【作用】

上述のように構成し浴槽（８）内に固定すると、人が浴槽（８）に入って水位が上昇するとまず導水管（４）に設置された逆止弁（６）が閉じて浴湯が導水管（４）から逆流するのを防ぎ、続いて函体（１）に設けた流入口（２）より浴湯が函体（１）内に流れ込む。次に人が浴槽（８）から出て水位が下がると函体（１）内に溜った浴湯が流出口（３）から導水管（４）を通り、フィルター（５）を通ってアカ等をろ過除去してから浴槽（８）に戻る。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例について説明する。（ア）函体（１）上方に流入口（２）を、また下方の一部に流出口（３）を設ける。（イ）流出口（３）に逆Ｕ字形の導水管（４）を接続する。（ウ）導水管（４）の湾曲の下部、開口側の導水管（４）内にフィルター（５）を着脱自在に取付ける。（エ）導水管（４）の開口部に逆止弁（６）を取付ける。

【０００７】本考案は以上のような構造で、これを使用する時は浴槽（８）内に、浴槽（８）に人が入っていない時の水面（７）が導水管（４）の逆止弁（６）より下になり、また浴槽（８）に人が入っている時の水面（７）が流入口（２）まで達するような位置に浴湯ろ過器を固定する。そして浴槽（８）に人が入ると水位が上昇し、まず導水管（４）に設置された逆止弁（６）が閉じて導水管（４）から浴湯が逆流してフィルター（５）上に溜ったアカ等が函体（１）を通って浴槽（８）に戻るのを防ぐ。さらに水位が上昇すると浴湯は流入口（２）より函体（１）に入る。次に人が浴槽（１）から出ると水位が下がり、函体（１）に溜った浴湯は導水管（４）を通ってフィルター（５）を通過し、アカ等を取除いてから浴槽（８）内に戻る。本考案は主に湯アカ等が浮いている浴湯の表面の水を取込んでろ過するため効率がよく、また浴槽（８）に人が出入りする度にろ過するため函体（１）はそれ程大きなものは必要なく、浴槽（８）内の取付け位置を工夫すれば邪魔になるようなことはない。またフィルター（５）は取外しが出来るので時々洗浄又は交換すればよい。

【０００８】

【考案の効果】

このように本考案は浴槽内に取付けるだけで、何の動力も用いず、人が浴槽に出入りする度にアカやゴミ等を取除くため面倒がなく、常に清潔な浴湯に入ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の作動原理図である。見易くするため導
水管（４）の曲がる方向が図１と異なるが原理は同じで
ある。Ａは人が浴槽（８）に入り水位が上がった状態、
Ｂは人が浴槽（８）から出て水位が下がった状態であ
る。矢印は水の流れである。

【図３】本考案の実施様態図である。本考案を浴槽
（８）内の上部に固定し、Ｃは人が浴槽（８）に入り、
水面（７）が流入口（２）に達し浴湯が函体（１）に入
っている。Ｄは人が浴槽（８）から出、水面（７）が逆
止弁（６）より下になって函体（１）に溜った浴湯が導
水管（４）を通って浴槽（８）内に戻っている。

【符号の説明】

１．函体２．流入口３．流出口４．導水管５．フィルター６．逆止弁７．浴湯水面８．浴槽

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上方に流入口（２）を設けた函体（１）の
下方に流出口（３）を設け、該流出口（３）に逆止弁
（６）を有した逆Ｕ字形の導水管（４）を接続し、さら
に導水管（４）内にフィルター（５）を設置した浴湯ろ
過器。