JPH0574335A - 画像表示素子 - Google Patents
画像表示素子Info
- Publication number
- JPH0574335A JPH0574335A JP23143191A JP23143191A JPH0574335A JP H0574335 A JPH0574335 A JP H0574335A JP 23143191 A JP23143191 A JP 23143191A JP 23143191 A JP23143191 A JP 23143191A JP H0574335 A JPH0574335 A JP H0574335A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- image display
- container
- vessel
- front container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 画像表示素子に使用される、ソーダライムシ
リカガラスの表容器において、湿気によって溶出するN
a溶液によるガラスフリットの腐食を解決し、ガラスフ
リットの劣化、および画像表示素子の破壊を防ぐことを
目的とする。 【構成】 表容器1の外側面に帯状にカーボン7を設
け、これを接地することにより、表容器1とガラスフリ
ット6、および裏容器5を電位的に安定化させることが
できて表容器1とガラスフリット6の界面を流れるリー
ク電流をおさえ、電子の供給を無くすことにより、Na
イオンの還元、湿気によるアルカリ溶液化を抑え、ガラ
スフリット6の腐食を防ぎ、信頼性の高い画像表示素子
を得る。
リカガラスの表容器において、湿気によって溶出するN
a溶液によるガラスフリットの腐食を解決し、ガラスフ
リットの劣化、および画像表示素子の破壊を防ぐことを
目的とする。 【構成】 表容器1の外側面に帯状にカーボン7を設
け、これを接地することにより、表容器1とガラスフリ
ット6、および裏容器5を電位的に安定化させることが
できて表容器1とガラスフリット6の界面を流れるリー
ク電流をおさえ、電子の供給を無くすことにより、Na
イオンの還元、湿気によるアルカリ溶液化を抑え、ガラ
スフリット6の腐食を防ぎ、信頼性の高い画像表示素子
を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧を利用し、電子
ビームを照射するタイプの画像表示素子に関するもので
ある。
ビームを照射するタイプの画像表示素子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来は、ガラス製表容器の画像部分と裏
容器の間に高電圧を負荷し、蛍光体を発光させ、画像表
示するタイプの画像表示管の表容器に、基本的にソーダ
ライムシリカ・ガラスを用いたものは無かった。
容器の間に高電圧を負荷し、蛍光体を発光させ、画像表
示するタイプの画像表示管の表容器に、基本的にソーダ
ライムシリカ・ガラスを用いたものは無かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】薄い板ガラスから成型
された、容器高さ約40mmの表容器の画像面と裏容器
との間に、約数Kv以上の高電圧を負荷し、画像面に塗
布された蛍光体に電子ビームを照射すると、ガラス容器
に高電圧が負荷され、微小ではあるが厚み方向に電流が
流れ、外表面にリーク電流として流れる。これは、ガラ
ス成分のNaがイオン化し、外表面に移動する為に起こ
るものである。外表面に出たリーク電流は、表容器表面
をつたわって裏容器の方に流れてゆく。それに伴い電子
の流れは、裏容器の方から表容器外表面に流れる。この
電子によって表容器の外表面においては、Naイオンが
還元されNaとなり、そのNaが湿気の水分と反応し、
アルカリ溶液となる。特にガラスの表容器とガラスフリ
ットの界面においては、このアルカリ溶液によりガラス
フリットが腐食され強度劣化を招き、やがては、破壊に
つながるものである。
された、容器高さ約40mmの表容器の画像面と裏容器
との間に、約数Kv以上の高電圧を負荷し、画像面に塗
布された蛍光体に電子ビームを照射すると、ガラス容器
に高電圧が負荷され、微小ではあるが厚み方向に電流が
流れ、外表面にリーク電流として流れる。これは、ガラ
ス成分のNaがイオン化し、外表面に移動する為に起こ
るものである。外表面に出たリーク電流は、表容器表面
をつたわって裏容器の方に流れてゆく。それに伴い電子
の流れは、裏容器の方から表容器外表面に流れる。この
電子によって表容器の外表面においては、Naイオンが
還元されNaとなり、そのNaが湿気の水分と反応し、
アルカリ溶液となる。特にガラスの表容器とガラスフリ
ットの界面においては、このアルカリ溶液によりガラス
フリットが腐食され強度劣化を招き、やがては、破壊に
つながるものである。
【0004】本発明は、この様なガラスフリットの腐食
による容器の破壊を未然に防ぐことを目的とするもので
ある。
による容器の破壊を未然に防ぐことを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の画像表示素子は、高電圧が供給されるアノー
ド端子を含む表容器の画像面部分と裏容器との間の表容
器の側面部分の外周に帯状の導電体を塗布し、この導電
体を接地し、リーク電流を逃がしてやるものである。
に本発明の画像表示素子は、高電圧が供給されるアノー
ド端子を含む表容器の画像面部分と裏容器との間の表容
器の側面部分の外周に帯状の導電体を塗布し、この導電
体を接地し、リーク電流を逃がしてやるものである。
【0006】
【作用】本発明は、リーク電流を逃がしてやることによ
り導電体と裏容器との間に流れる電流をなくし電子の供
給を無くすことによりNaイオンの還元、湿気によるア
ルカリ溶液化を抑え、ガラスフリットの腐食を防ぎ、強
度劣化による破壊を無くすものである。
り導電体と裏容器との間に流れる電流をなくし電子の供
給を無くすことによりNaイオンの還元、湿気によるア
ルカリ溶液化を抑え、ガラスフリットの腐食を防ぎ、強
度劣化による破壊を無くすものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例の画像表示素子につ
いて、画面を参照しながら説明する。
いて、画面を参照しながら説明する。
【0008】図1において、1は、ソーダライムシリカ
・ガラス製の表容器、2は高圧を供給するアノード端
子、3は、表容器2の画像部分に形成された蛍光体、4
は信号電極、偏向電極等よりなる面電極、5は陰極を有
する裏容器である。6は、表容器1と裏容器5とを接着
接合するガラスフリットである。7は、表容器1の外側
面を一周する様に帯状に塗布されたカーボンであり、接
地されている。
・ガラス製の表容器、2は高圧を供給するアノード端
子、3は、表容器2の画像部分に形成された蛍光体、4
は信号電極、偏向電極等よりなる面電極、5は陰極を有
する裏容器である。6は、表容器1と裏容器5とを接着
接合するガラスフリットである。7は、表容器1の外側
面を一周する様に帯状に塗布されたカーボンであり、接
地されている。
【0009】次にこの一実施例の作用について説明す
る。図1において、表容器1にはアノード端子2より高
電圧が供給され画像面部に塗布された蛍光体3に一様に
高電圧がかかっている。一方、面電極4を通過して出て
くる電子ビームは蛍光体3をたたいて蛍光体3を光らせ
るが、それと同時に2次電子を放出する為に表容器1の
内壁はさらにチャージアップする。この為絶縁物である
表容器1は内壁側と外壁側とで分極を起こし、内壁はプ
ラスとなり外壁はマイナスとなり、ガラス中のNaイオ
ンが内壁から外壁に向かって移動し、微小ではあるが電
流が流れることになる。外壁まで流れた電流は、表容器
1の外表面をつたって裏容器5へとながれてゆくが、表
容器1の外側面に帯状に塗布されたカーボン7が接地さ
れている為、裏容器5には流れず、カーボン7に流れて
ゆくことになる。これにより、ガラスの表容器とガラス
フリットの界面においては、電位的に一定となり、電子
の供給を無くすことができ、Naイオンの還元、湿気に
よるアルカリ溶液化を抑え、ガラスフリットの腐食を防
ぎ、強度劣化による破壊を無くすことができる。この状
態で80℃×80%の恒温恒湿槽の中で長時間放置した
が、ガラスフリットの腐食や、画像表示素子の破壊に到
ることはなかった。
る。図1において、表容器1にはアノード端子2より高
電圧が供給され画像面部に塗布された蛍光体3に一様に
高電圧がかかっている。一方、面電極4を通過して出て
くる電子ビームは蛍光体3をたたいて蛍光体3を光らせ
るが、それと同時に2次電子を放出する為に表容器1の
内壁はさらにチャージアップする。この為絶縁物である
表容器1は内壁側と外壁側とで分極を起こし、内壁はプ
ラスとなり外壁はマイナスとなり、ガラス中のNaイオ
ンが内壁から外壁に向かって移動し、微小ではあるが電
流が流れることになる。外壁まで流れた電流は、表容器
1の外表面をつたって裏容器5へとながれてゆくが、表
容器1の外側面に帯状に塗布されたカーボン7が接地さ
れている為、裏容器5には流れず、カーボン7に流れて
ゆくことになる。これにより、ガラスの表容器とガラス
フリットの界面においては、電位的に一定となり、電子
の供給を無くすことができ、Naイオンの還元、湿気に
よるアルカリ溶液化を抑え、ガラスフリットの腐食を防
ぎ、強度劣化による破壊を無くすことができる。この状
態で80℃×80%の恒温恒湿槽の中で長時間放置した
が、ガラスフリットの腐食や、画像表示素子の破壊に到
ることはなかった。
【0010】なお、ガラス製の表容器は、基本的にソー
ダライムシリカ・ガラスのNaイオンをKイオンで交換
し、耐電子線ブラウニング性能を付与したガラスを用い
ることが望ましい。
ダライムシリカ・ガラスのNaイオンをKイオンで交換
し、耐電子線ブラウニング性能を付与したガラスを用い
ることが望ましい。
【0011】(比較例)外側面にカーボンを塗布せずに
同じテストを実施した。約100時間経過後にガラスフ
リットの腐食を2〜3ヶ所認め、約400時間経過後に
ガラスフリットの腐食部をオリジンとした破壊が起こっ
た。
同じテストを実施した。約100時間経過後にガラスフ
リットの腐食を2〜3ヶ所認め、約400時間経過後に
ガラスフリットの腐食部をオリジンとした破壊が起こっ
た。
【0012】
【発明の効果】本発明の手段によると、画像表示素子の
リーク電流に起因するガラスフリット部の腐食や、その
腐食に判う破壊を防止することができるものである。
リーク電流に起因するガラスフリット部の腐食や、その
腐食に判う破壊を防止することができるものである。
【図1】本発明の一実施例における画像表示素子の要部
拡大断面図
拡大断面図
1 表容器 2 アノード端子 3 蛍光体 5 裏容器 6 ガラスフリット 7 カーボン(導電体)
Claims (2)
- 【請求項1】 画像面に蛍光体を塗布したガラス製の表
容器と、陰極を設けた裏容器と、両容器の間に設けられ
た面電極を備え、前記表容器と裏容器とをガラスフリッ
トにて封着してなる高真空度の画像表示素子において、
画像面と裏容器の中間に位置する表容器側面の外周に、
帯状に導電体を塗布し、画像部から外表面に出てくるリ
ーク電流をなくした事を特徴とする画像表示素子。 - 【請求項2】 ガラス製の表容器が、基本的にソーダラ
イムシリカ・ガラスのNaイオンをKイオンで交換し、
耐電子線ブラウニング性能を付与したガラスからなる表
容器であることを特徴とする請求項1記載の画像表示素
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23143191A JPH0574335A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 画像表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23143191A JPH0574335A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 画像表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0574335A true JPH0574335A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=16923457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23143191A Pending JPH0574335A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 画像表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0574335A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012014710A1 (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-02 | 浜松ホトニクス株式会社 | レーザ加工方法 |
CN113574454A (zh) * | 2019-03-19 | 2021-10-29 | 夏普株式会社 | 光学元件、车辆用前照灯具、光源装置以及投影装置 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP23143191A patent/JPH0574335A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012014710A1 (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-02 | 浜松ホトニクス株式会社 | レーザ加工方法 |
US8591753B2 (en) | 2010-07-26 | 2013-11-26 | Hamamatsu Photonics K.K. | Laser processing method |
CN113574454A (zh) * | 2019-03-19 | 2021-10-29 | 夏普株式会社 | 光学元件、车辆用前照灯具、光源装置以及投影装置 |
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