JPH0574249A - 懸垂型避雷碍子 - Google Patents

懸垂型避雷碍子

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JPH0574249A
JPH0574249A JP19457391A JP19457391A JPH0574249A JP H0574249 A JPH0574249 A JP H0574249A JP 19457391 A JP19457391 A JP 19457391A JP 19457391 A JP19457391 A JP 19457391A JP H0574249 A JPH0574249 A JP H0574249A
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JP
Japan
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current limiting
limiting element
insulator
cap
heat
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Pending
Application number
JP19457391A
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English (en)
Inventor
Takashi Ohashi
隆 大橋
Toshiyuki Takagi
俊幸 高木
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】限流素子の異常時において限流素子部で生じる
高温、高圧のアーク発生に起因する碍子本体の破損を防
止して送電線の離断を抑制する。 【構成】碍子本体5の笠部5aに取付筒部5dを設け、
同取付筒部5dには限流素子9を嵌入し、同限流素子の
外周側を高強度耐熱性絶縁筒10で覆い、前記取付筒部
5dの上下両端部に上部絶縁蓋12及び下部絶縁蓋13
を設け、さらに、前記耐熱性絶縁筒10を前記取付筒部
5dよりも上下方向に長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は送電線に雷撃によりサ
ージ電流が印加された時、それを速やかに大地に放電す
ると共に、その後生じる続流を遮断し地絡事故を防止し
て再送電を可能にする懸垂型の避雷碍子に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、雷あるいは開閉サージを吸収し、
送電線地絡事故を防止するために送電線路に避雷器を装
設することが行われている。しかし、単に避雷機能のみ
を持つ避雷器を送電線路に取付けることは送電線鉄塔構
造及び碍子装置等が複雑になり好ましくない。このた
め、従来の碍子の絶縁、電線支持機能と避雷器の避雷機
能を兼用したタイプの懸垂型の避雷碍子が提案されてい
る。この避雷器として、本願出願人は、懸垂碍子の碍子
本体の笠部には取付筒部を設け、同取付筒部の貫通穴に
は電圧−電流特性が非直線性の限流素子を嵌入し、同限
流素子の外周側を所定の間隙をおいて高強度耐熱性を有
する高強度耐熱性絶縁筒で覆い、前記貫通穴の外周面と
限流素子の外周面との間に前記高強度耐熱性絶縁筒を埋
設するように耐熱性弾性絶縁材を充填し、さらに取付筒
部の上下両端部に上部電極及び下部電極を設けたものを
提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の避雷碍
子は限流素子の異常時において、限流素子部で生じる高
温、高圧のアーク発生に起因する碍子本体の破損を防止
して、送電線の離断を抑制することができ信頼性を向上
することを目的として案出されたものである。ところ
が、碍子本体に一体形成された取付筒部の上下方向の長
さよりも絶縁筒の長さが短いため、異常時に放出アーク
により取付筒部の上下両端部が局部的に加熱され、この
磁器製の取付筒部にクラックが発生し、場合によっては
笠部にクラックが拡大して笠部が破損し、碍子連の離断
を誘発する慮れがあった。
【0004】この発明の目的は、限流素子が導通状態と
なってアークが放出された場合にも、取付筒部のアーク
による破損を防止して碍子笠部の破損を抑制し、信頼性
を向上することができる懸垂型避雷碍子を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、碍子本体の笠部の上部に形成した頭部にキ
ャップ金具を被冠固定し、頭部の内側にはピン金具を嵌
入固定し、前記笠部には貫通穴を有する取付筒部を設
け、同取付筒部には電圧−電流特性が非直線性の限流素
子を嵌入し、同限流素子の外周側を耐熱性及び耐衝撃性
を有する耐熱性弾性絶縁筒で覆い、前記取付筒部の上下
両端部に上部蓋板及び下部蓋板を設け、さらに、前記耐
熱性弾性絶縁筒を前記取付筒部よりも上下方向に長くし
て取付筒部から突出させるという手段をとっている。
【0006】
【作用】この発明は雷撃により限流素子が導通状態とな
った場合、限流素子破壊時のアーク熱により、上部及び
下部の蓋板が破壊されてアークが上下に放出される際、
耐熱性弾性絶縁筒が限流素子を収納する取付筒部よりも
長くて上下に突出しているので、アーク熱が取付筒部の
上下両端部に局部的に接触することはなく、従って、取
付筒部の端部が局部的に加熱されてクラックが発生した
り、破損したりすることはない。
【0007】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図3に示すように、鉄塔(図示
略)に設けられた支持アーム1に吊下金具2を介して懸
垂碍子型の避雷碍子3が多数直列に連結吊下され、同避
雷碍子3の最下端には吊下金具4を介して送電線Lが支
持されている。
【0008】避雷碍子3を構成する碍子本体5は笠部5
aと、同笠部5aの内側面に円環状に、かつ同心状に形
成された複数のひだ部5bと、さらに前記笠部5aの中
央上部に一体形成された有蓋円筒状の頭部5cとにより
一体形成されている。又、同頭部5cの外周にはセメン
ト6によりキャップ金具7が被冠固定され、同金具7に
は係合凹部7aが形成され、直上の避雷碍子3のピン金
具8を係合し得るようになっている。ピン金具8の上部
は前記頭部5cの内部にセメント6により固定され、下
端は直下の避雷碍子3の前記キャップ金具7の係合凹部
7aに係合されている。このようにして複数の避雷碍子
3が直列に連結されている。
【0009】前記笠部5aには図1に示すように円筒状
をなす複数(この実施例では図示しないが2ヵ所)の取
付筒部5dが等間隔に、かつピン金具8と平行状に同笠
部5aを貫通するように一体形成されている。前記各取
付筒部5dの内部、つまり貫通孔5eには酸化亜鉛(Z
nO)を主材とした続流遮断特性に優れた電圧−電流特
性が非直線性の円柱状をなす複数(この実施例では2
個)の限流素子9が直列に嵌入されている。同限流素子
9の外周側は所定の間隙をおいて繊維強化樹脂などの耐
熱性及び耐衝撃性を有する絶縁材により円筒状に形成し
た耐熱性弾性絶縁筒10で覆われている。
【0010】前記取付筒部5dの上下両端部には前記碍
子本体5と同じ磁器よりなる上部絶縁蓋11及び下部絶
縁蓋12が低融点ガラスなどの接着剤13により接合固
定されている。そして、前記絶縁筒10は取付筒部5d
よりも上下に長く、同筒10の上下両端部は取付筒部5
dの上下両端部よりも上下方向に突出させた状態で、前
記上部及び下部の絶縁蓋11,12の内側面に形成した
円環状の係合溝11a,12a内に嵌入されている。前
記取付筒部5dの内部空隙には例えば絶縁性の高いSF
6 ガスが封入されているが、これに代えて絶縁物を充填
してもよい。
【0011】前記限流素子9の上下両端面と絶縁蓋1
1,12との間には薄板状の上部電極14及び下部電極
15が介在されており、両電極14,15の端子14
a,15aは前記絶縁蓋11,12に形成した貫通孔1
1b,12bを貫通して外部に導通されており、前記端
子14a,15aはリード線16,17により前記キャ
ップ金具7、ピン金具8に電気的に接続されている。
【0012】又、前記キャツプ金具7には前記上部電極
14の端子14aと対応して、アーク誘導板18が水平
に支持されている。そして、限流素子9が導通状態とな
り、アークが放出された時そのアークを碍子本体5の外
側方に案内して、碍子本体5の沿面閃絡を防止するよう
になっている。
【0013】次に、前記のように構成された避雷碍子に
ついてその作用を説明する。送電線Lに雷サージの過大
電圧が印加されると、この時の電流は吊下金具4を経て
最下側の避雷碍子3のピン金具8へ流れリード線17⇒
下部電極15⇒限流素子9⇒上部電極14⇒リード線1
6⇒キャップ金具7へと伝達される。その後、同キャッ
プ金具7から直上の避雷碍子3のピン金具8へ伝達され
る。同様に複数直列に連結された避雷碍子3に伝達され
最上端の避雷碍子33のキャツプ金具7から吊下金具2
及び支持アーム1を経て大地へアースされる。
【0014】この時、碍子本体5に内蔵された限流素子
9はその特性により速やかに抵抗値を減じて雷サージに
よる大電流を放電させる。又、前記雷サージに継続する
続流に対しては限流素子9は直ちに抵抗値を復元して絶
縁を回復するので、続流放電が抑制遮断されて電線路は
正常に復帰する。
【0015】又、想定を越える雷撃により限流素子9が
導通状態となり続流によって限流素子9に高温、高圧の
アークが発生した場合、アーク熱及び圧力と機械的な衝
撃は耐熱性弾性絶縁筒10により緩和・吸収される。こ
のため貫通孔5eに作用する機械的衝撃は大きく緩和さ
れ、又、アーク熱から遮断されることから、貫通孔5e
にクラックが入るのを防止でき、笠部5aの破損及びそ
れに基づく碍子本体5の破壊が防止され、送電線Lの離
断を未然に防止することができる。
【0016】一方、前記限流素子9の導通破壊時におい
ては、その高温、高圧のアークにより上部絶縁蓋11及
び下部絶縁蓋12が特に円環状の係合溝11a,12a
付近において破壊されるが、この時、耐熱性弾性絶縁筒
10の上下方向の長さが取付筒部5dの長さよりも長く
設定されているので、そのアーク熱が取付筒部5dに伝
わることはなく、取付筒部5dが局部的に加熱されてク
ラックが発生したり破損したりすることはない。又、構
造上前記絶縁蓋11,12の内面に係合溝11a,12
aが形成されているので、同溝11a,12aを絶縁筒
10に嵌合することにより、絶縁筒10と蓋11,12
の位置決めが容易である。
【0017】なお、限流素子9の導通時にはアーク誘導
板18の作用により図3においてアークが碍子本体5の
外側方に導かれて、碍子本体の焼損が抑制される。又、
この発明は前記実施例に限定されるものではなく、例え
ば図4に示すように取付筒部5dに金属製のキャップ状
電極21,22を嵌合してカシメ付け固定したり、図示
しないが上部絶縁蓋11,下部絶縁蓋12の内側に薄肉
部を設けることにより、限流素子9の導通破壊時に絶縁
蓋11,12が容易に破壊されるようにしたりすること
もできる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は限流素
子の異常時において限流素子部で生じる高温、高圧のア
ーク発生に起因する碍子本体の破損を防止して送電線の
離断を抑制することができ信頼性を向上することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した避雷碍子を示す断面図で
ある。
【図2】避雷碍子の要部を示す縦断面図である。
【図3】避雷碍子装置全体を示す正面図である。
【図4】この発明の別の実施例を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
3 避雷碍子、5 碍子本体、5a 笠部、5c 頭
部、5d 取付筒部、5e貫通孔、7 キャップ金具、
8 ピン金具、9 限流素子、10 耐熱性弾性絶縁
筒、11,12 上部,下部絶縁蓋、14,15 上
部,下部電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碍子本体の笠部の上部に形成した頭部に
    キャップ金具を被冠固定し、頭部の内側にはピン金具を
    嵌入固定し、前記笠部には貫通穴を有する取付筒部を設
    け、同取付筒部には電圧−電流特性が非直線性の限流素
    子を嵌入し、同限流素子の外周側を耐熱性及び耐衝撃性
    を有する耐熱性弾性絶縁筒で覆い、前記取付筒部の上下
    両端部に上部蓋板及び下部蓋板を設け、さらに、前記耐
    熱性弾性絶縁筒を前記取付筒部よりも上下方向に長くし
    て取付筒部から突出させたことを特徴とする避雷碍子。
JP19457391A 1991-08-03 1991-08-03 懸垂型避雷碍子 Pending JPH0574249A (ja)

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