JPH0574018B2 - - Google Patents

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JPH0574018B2
JPH0574018B2 JP2290800A JP29080090A JPH0574018B2 JP H0574018 B2 JPH0574018 B2 JP H0574018B2 JP 2290800 A JP2290800 A JP 2290800A JP 29080090 A JP29080090 A JP 29080090A JP H0574018 B2 JPH0574018 B2 JP H0574018B2
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flocs
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flock
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Kenji Baba
Shoji Watanabe
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Akihiro Tanaka
Shunji Mori
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Publication of JPH0574018B2 publication Critical patent/JPH0574018B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2209/00Controlling or monitoring parameters in water treatment
    • C02F2209/10Solids, e.g. total solids [TS], total suspended solids [TSS] or volatile solids [VS]
    • C02F2209/105Particle number, particle size or particle characterisation

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、上水処理場の水中に懸濁する物質の
凝集塊(フロツク)形成状況を画像認識技術を用
いて自動認識する水中に懸濁する物質の監視装置
に関する。
〔従来の技術〕
浄水場では、原水の濁質粒径が小さいので、こ
れらを凝集させて凝集塊(フロツク)とし、この
フロツクを沈降させるプロセスをなす。フロツク
の形成の良否は、後続の処理プロセスである沈
殿、濾過プロセスに直接に影響を及ぼす。フロツ
ク形成が悪いと、沈殿池ではフロツクの沈降性を
悪化させる。更に、この沈降性の悪化は、濾過池
の負荷過大現象を招く。更に、負荷過大の認知が
遅れると、濾過池からの微小フロツクの流出とい
う重大事故にも発展する。
そこで、フロツクの監視が必要となる。従来フ
ロツクの監視は、監視員によつて行われていた。
第1図にその例を示す。フロツク形成池1には、
フロツク攪拌用のパドル2を設けておき、フロツ
ク攪拌を行う。この池内のフロツクを目視により
監視員が監視する。しかし、この目視では、フロ
ツクの定量的把握は困難である。
第2図は、工業用テレビカメラ4、投光器7を
フロツク形成池1の中に設置した事例である。建
屋8A内に、駆動回路8、取込み回路5、CRT
6を設けている。駆動回路8は、投光器7への電
源電圧を供給する。投光器7を設けた理由は、フ
ロツク形成池1の中はにごつており、且つ暗く、
自然光だけでは、TVカメラ4でフロツクの撮像
ができないためである。CRT6は、TVカメラ4
で撮像した画像を表示し、監視員がその表示画像
を監視する。
この従来例は、フロツク形成池1内の様子を
TVカメラ4で撮像する仕組みをとつているが、
最終的には、CRT6の画面を視覚で観察する方
法をとつている。このため、やはり数量的なフロ
ツク形成状況の把握は困難である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、フロツクつまり水中に懸濁す
る物質の形成状況を定量的に把握することのでき
る監視装置を提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため、本発明では、水面下
に設置され水中に懸濁する物質の状態を撮像して
その画像情報を取り込む撮像手段と、該撮像手段
が取り込んだ画像情報を2値化する2値化手段
と、得られた2値化情報に基づいて物質の粒径を
計算する計算手段と、該計算手段の計算結果を表
示する手段とを設ける。
2値化手段にて2値化した画像からフロツクの
粒径を計算し、この計算結果をモニタ等に表示す
ることで、フロツクの定量的把握が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面と参照して説明
する。
第3図は、本発明の一実施例に係る監視装置の
概略全体構成図であり、本発明では、画像認識装
置9を設けている。この画像認識装置9は、TV
カメラ4で撮像した画像を2値化画像として取込
み、フロツクの大きさのための面積計算、そのフ
ロツクの分布密度等の計算を行い、フロツク形成
状況を定量的に把握する。CRT6は、撮像画像
を直接に表示してもよく、定量化したデータを表
示するようにしてもよい。
第4図は本発明の実施例に係る監視装置を設置
するフロツク形成池1の横断面図である。フロツ
ク形成池1は、3つのフロツク形成池1A,1
B,1Cより成る。フロツク形成池1A,1B,
1Cは流路13を介して縦続接続となつている。
更にフロツク池1A,1B,1Cには、フロツク
攪拌用パドル2A,2B,2Cを設け、フロツク
の攪拌を行つている。各パドル2A,2B,2C
は十字形構成の翼60,61,62を持ち、該翼
がフロツク攪拌の役割を持つ。流路13は、整流
壁の機能を持つ。この流路13は、フロツク池の
表面上部から底面部まで流通孔としたが、その一
部であつてもよい。
第5図は、フロツク形成池1の全体斜視図であ
る。パドル2A,2B,2Cは、フロツク形成池
1A,1B,1Cの長手方向に沿つてその内部を
攪拌する。このフロツク形成池1の前段には、急
速混和池(図示せず)が設けられ、原水及びその
中にまざつた微小フロツク群がフロツク形成池1
に流入する。パドルは、微小フロツク群を攪拌さ
せ、フロツク同士を衝突させ、該フロツクを徐々
に凝集させる。この凝集によつて、フロツクの粒
径が大きくなる。フロツク形成池1Aよりはフロ
ツク形成池1B、フロツク形成池1Bよりはフロ
ツク形成池1Cでのフロツクの方が粒径は大きく
なる。即ち、フロツク形成池を1個通るごとに粒
径が増加する。
そこで、最後のフロツク池1Cにフロツク監視
装置を設けた。フロツク形成の最終的な度合を監
視することが目的であるからである。このフロツ
ク池1Cは沈殿池前段の池でもある。即ち、フロ
ツク形成の最終的な度合を監視することが目的で
ある場合には、この構成のフロツク画像認識装置
は、沈殿池前段、すなわち、フロツク形成池1の
3池目の出口付近に配置する。一方、フロツク形
成の過程を監視する場合には、フロツク形成池1
の1池目または2池目に設置してもよいことは勿
論である。後述の第15図、第16図、第17図
はそのことを論じている。この場合の実施例を第
6図に示す。
図において、20は気密容器、21は観察窓
(通常、ガラス板)、22はワイパー、23はワイ
パー駆動装置、24はバツクスクリーン、25
A,25B,25Cは各々じやま板、4は工業用
テレビカメラ(ITV)、31は接写レンズ、7は
投光器、5はITV画像取込み回路、8は投光器
駆動回路、42は遮光カバー、9は画像認識装
置、60は制御装置である。
ワイパー22は、正面からみた場合、そのガラ
ス面(観察窓)21の表面を左右に移動し、汚れ
をふき取る機能を持つ。
本実施例の動作は以下の通りである。気密容器
20内に固定されたITV30は、接写レンズ3
1により、観察窓21を通してフロツク形成池1
0内にあるフロツク12の画像を拡大認識する。
ワイパー駆動装置23によつて駆動されるワイパ
ー22は、観察窓21表面の汚れを取るために、
定期的に作動する。
また、フロツク群を高いコントラストで精度良
く認識するために、観察窓21の前面にバツクス
クリーン24を設置する。バツクスクリーン24
は、フロツク3の色が白色系であることを考慮し
て、フロツク群を高いコントラストで精度良く認
識するために、黒色系にすることが望ましい。
ところで、フロツク形成池1はフロツクを常時
監視する目的で大気解放されている。このため、
フロツク形成池1Cに入射する光の量は、時間の
経過と共に変化し、また天候の影響を強く受け
る。フロツクを常時監視するための手段として
は、通常、投光器7が設置される。維持管理者の
視覚に依存した単なる監視を目的とする場合に
は、投光器7の設置だけで充分である。
しかし、周囲の照度変化は、フロツク群の画像
認識精度に強く影響する。たとえば、照度が低け
ればフロツクを小さく認識してしまい、逆に、照
度が高ければフロツクを大きく認識してしまう。
この影響を取り除くためには、自然現象としての
照度変化に左右されないようにすることが必要で
ある。本実施例では、遮光カバー42を設け、周
囲を暗くして、投光器7のみによる一定条件の照
度とする。なお、遮光カバー42がない場合に
は、投光器駆動回路8を用いて、適時照明条件を
制御すればよい。また、事情が許せば、投光器7
は、複数台設置して、フロツク群に多面的に照射
したほうが良い。
ところで、フロツク群は流動状態にあり、その
移動速度は5ないし50cm/秒程度である。このた
め、フロツク群の画像認識は高速で実施する必要
がある。しかし、512×480の画素の場合、高速画
像認識装置を適用しても、画素の認識には11ミリ
秒を要する。したがつて、現在の画像認識装置の
スピードで画像を精度よく認識するためには、フ
ロツク群の移動速度を出来るだけ小さくすること
が重要である。この場合、フロツク形成池1Cで
は攪拌用パドル2Cによる攪拌により、一定方向
に水が動いていることを考慮する。
すなわち、フロツク形成池1C内において、水
の移動をできるだけ抑制するために、移動方向を
遮るように、じやま板を配置する。第7図は、第
6図を立体的に示した図であり、水が白抜き矢印
で示したように、上部から下部に向かつて移動し
ている場合の、じやま板25A,25B,25C
の配置を示している。このとき、じやま板25B
と25Cは、投光器7からの光線を妨害しないよ
うに、しかも光線が平面状に入射するように構成
する。
第8図は、水が白抜き矢印で示したように、横
方向からバツクスクリーン24に平行に移動して
いる場合の、じやま板25A,25B,25C,
25D及び25Eの配置を示す。第9図は、
ITV4がフロツク形成池1Cの壁面10Aを隔
てて配置されたときの、じやま板25A,25B
の配置を示している。また、第10図は、その立
体図である。
以上説明したような、フロツク群の画像認識上
の留意点を考慮して、実際にITV4によりフロ
ツク形成を認識した状況を後述する第17図に示
す。ここで、フロツク3の背景が黒色なのは、バ
ツクスクリーン24を配置したためである。ま
た、投光器7は図示しないが、照明は水平方向両
脇の2箇所から照射している。
このようにして、ITV4により取り込まれた
フロツク画像情報は、ITV取込み回路5を介し
て、画像認識装置9に送信される。
画像認識装置9では、得られた画像情報から、
浄水場の水質管理に役立つ情報を抽出するため
に、フロツク群の粒径や分布など、種々の演算を
実施する。具体的方法は後述するが、例えば、2
値化処理して、フロツク群における個々のフロツ
クの粒径を演算し、フロツク群の代表粒径を求め
る。
画像認識制御装置9は、このタイムシーケンス
を制御する。すなわち、画像認識制御装置9は、
詳細は後述するが、画像認識装置9及びITV4
によるフロツク画像情報の認識時間と認識回数と
を調整する。一般に、フロツク形成状況は、短時
間で急激に変化することが少ないので、前述した
一連のフロツク監視操作は、10分ないし1時間に
1回程度実施すれば充分である。
このように構成された装置において、フロツク
群の画像情報がITV4により取り込まれた後、
画像認識装置9内において、具体的に、信号処理
される過程を第11図に示し、詳細に以下説明す
る。
ここで、100は認識タイミング制御回路、1
01はA/D変換回路、102は閾値入力回路、
103は2値化回路、104はラベリング回路、
105は粒径演算モード指定回路、106は粒径
計測回路、107は粒径比較回路、108A,1
08B,108C,……108Zは各々個数記憶
回路、109は認識回数制御回路、110は粒径
分布演算表示回路である。
また、第12図はITV4により認識されたフ
ロツク群の画像面を示す。フロツク群は濃淡画像
であるので、実際にはフロツク3と水との境界は
明確ではないが、簡単のため、フロツク群の輪郭
のみ図示した。フロツク群の輝度レベルは高く白
色で、一方、背景にバツクスクリーン24が配置
されているので、水の輝度レベルは低く黒色であ
る。
第11図において、認識タイミング制御回路1
00は、第6図に示すITV4とITVコントロー
ラ5を介して得られたフロツク画像を認識し、画
像情報を取り込む時間間隔(周波数)を制御す
る。次にA/D変換回路101は、得られた輝度
情報のアナログ信号、例えば第12図の画面信号
を受けて、該信号を逐一デジタル信号に変換す
る。変換されたデジタル信号は、閾値入力回路1
02で指定される閾値に基づいて、2値化回路1
03において、2値化処理される。
例えば第12図の画面において、AA′線で走査
して輝度レベルの分布を表示した場合を第13図
に示す。ここで、輝度レベルは8ビツト(256段
階)で表示されており、縦軸の上方向が輝度が低
く、一方、下方向が輝度が高い。フロツク12は
白色系なので、輝度は高くなる。すなわち、下方
向に谷となる部分がフロツクを表す。
この輝度分布において、閾値入力回路102で
指定される閾値、例えば、BB′線で指定される輝
度に基づいて、各画素が2値化回路103で2値
化処理される。閾値入力回路102で指定する閾
値は、一定照度下では一定に維持するが、オペレ
ーターも操作可能である。
2値化回路103では、閾値よりも高い輝度レ
ベルにある画素を“1”とし、一方、閾値以下の
輝度レベルにある画素を“0”とする。すると、
第14図に示すように、フロツクに対応する部分
が“1”となり、水に対応する部分が“0”とな
る。
このようにして、フロツクの認識を実施した結
果の例を第15図、16図及び17図に示す。第
15図はフロツク形成池1の第1池1Aにおける
フロツク群を形成して2値化した図、第16図は
フロツク形成池1の第2池1Bにおけるフロツク
群を認識して2値化した図、第17図はフロツク
形成池1の第3池1Cにおけるフロツク群を認識
して2値化した図である。これらの図から、フロ
ツク粒径の増加過程が明確に判断できることがわ
かる。
フロツクが認識されたら、次にフロツクの代表
粒径を演算するが、その前に各フロツクにナンバ
ーを付ける。すなわち、ラベリング回路104で
は、フロツクを一つずつ独立に認識し、各フロツ
クにナンバーを漬ける。そして、そのナンバー順
に各フロツクを、粒径計測回路106において代
表粒径を計算する。
代表粒径としては、第18図に示す様に、定方
向径Dc、最大径Dnax、最小径Dnio、面積円等価径
Dcir及び等価円周辺長径Dc1などがある。ここで、
定方向径Dcは水平方向のある径を示す。面積円
等価径Dcir及び、等価円周辺長径Dc1とは、次式
で定義される。 Dcir=(4S/π)0.5……(1) Dc1 =L/2/π ……(2) ここで、Sはフロツクの面積であり、Lはフロ
ツク周辺長である。
粒径演算モード指定回路105では、これらの
代表粒径の中から採用する代表粒径を指定する。
このようにして、指定された代表粒径の規準に沿
つて、各々のフロツク毎にその粒径を演算する。
粒径比較回路107では、各々のフロツクの粒
径を比較して、各粒径を持つフロツクの個数を該
当する記憶場所、すなわち、個数記憶回路108
A,108B,108C,……108Zにそれら
の個数を記憶する。フロツクの画像は2値化され
ているので、粒径を計測する最小単位は1画素で
ある。したがつて、各粒径に対応するフロツクの
個数をN1とすると、例えば、個数記憶回路10
8Aは粒径が画素1個に相当するフロツクの個数
N1が記憶され、個数記憶回路108Bは粒径が
画素2個に相当するフロツクの個数N2が記憶さ
れ、個数記憶回路108Cは粒径が画素3個に相
当するフロツク個数N3が記憶される。この結果
を第19図に示す。
ところで、フロツクの粒径分布を精度良く求め
るには、フロツク形成池内の広い範囲でサンプリ
ングしておく必要がある。フロツクの粒径は、フ
ロツク形成池1の1池では0.01ないし0.1mm前後
に成長する。このフロツクの成長過程は、第15
図、16図及び17図に示した通りである。0.01
mm程度の微小フロツクを認識するには、顕微鏡を
採用する必要があり、事実上、接写レンズでは認
識困難である。
フロツク成形池1の1池では、フロツクの粒径
が小さいので、フロツクの個数は充分多い。しか
し、フロツク形成池1の第3池では、フロツクの
粒径が大きいので、フロツクの個数は少ない。フ
ロツクの個数が少ないときに、フロツクの粒径分
布を精度良く求めるには、フロツクを出来るだけ
数多く認識しなければならない。フロツクの数と
しては、数百個以上が望ましい。したがつて、認
識する画面を拡大すればよいが、そうすると、逆
に、小さいフロツクを認識することが困難にな
る。したがつて、小さいフロツクと大きいフロツ
クとを共にバランスよく認識できる画面の大きさ
は、自ずとその大きさに限界がある。このよう
に、上水フロツクの場合、その粒径分布を精度良
く求める際には、1画面の画像認識で得られるフ
ロツク画像の情報では、粒径分布のばらつきが大
きく不十分であることがわかる。
これらのことから、画像認識で得られるフロツ
ク画像の情報を一時記憶し、複数回の画像を取り
込んで、これらの記憶情報に基づいて、粒径分布
を求めることが必要である。さらに、フロツク形
成池1の場合、水が攪拌用パドル11により攪拌
されているので、ITV4の前面は、常に新しい
フロツクを含む水が流動していることを考慮す
る。つまり、一定時間間隔毎に、フロツク画像を
取り込んで、これを複数回実施して、これらの情
報に基づいて、フロツクの粒径分布を求める。
第11図の認識回数制御回路109には、フロ
ツク画像を認識する回数が指定されており、この
回数未満の場合には、認識タイミング制御回路1
00に戻る。認識タイミング制御回路100で
は、指定されたタイミングで画像を取り込み、こ
れまで説明した動作を繰返して、フロツクの粒径
を計算し、各々のフロツクの個数を個数記憶回路
108A,108B,108C,……108Zに
記憶する。
一方、認識回数制御回路109で、指定された
回数になつたら、粒径分布演算表示回路110で
は、個数記憶回路108A,108B,108
C,……108Zの値に基づいて、各々の粒径に
対する個数濃度分布を演算する。すなわち、粒径
iの個数濃度Miは次式で計算される。
Mi=Ni/V/Nr ……(3) ここで、VはITV4による観察空間容積であ
り、Nrは認識回数制御回路109で指定された
認識回数である。
なお、個数濃度分布では、微小粒径のフロツク
が多くなるので、フロツクを球と仮定して、体積
濃度分布で図示する方法を採用してもよいことは
言うまでもない。また、認識回数制御回路109
における認識回数及び、認識タイミング制御回路
100における認識タイミングは、いずれも、画
像認識制御装置から適宜操作する。
次に、フロツクの粒径が正常か否かを判定する
操作を実施する。第20図に示すように、基準と
なるフロツクの粒径を定め、この粒径Dsとする。
このDsより大きい粒径を持つフロツクの個数濃
度割合を計算する。この計算処理のための図を第
21図に示す。
粒径分布演算表示回路110で出力された信号
のうち、粒径に相当する信号部分を対象に、基準
粒径設定回路111で設定された基準粒径Ds
の大小関係を、粒径比較回路112で比較する。
そして、基準粒径Dsより大きい粒径を持つフロ
ツクの個数を、成長フロツク個数濃度記憶回路1
13に記憶する。この個数濃度をMgとする。一
方、基準粒径Dsより小さい粒径を持つフロツク
の個数を、微小フロツク個数濃度記憶回路114
に記憶する。この個数濃度をMnとする。
次に、MgとMnとの和MTを計算して、全フロ
ツク個数濃度記憶回路115に記憶する。粒径比
較回路116では、全フロツク個数濃度Mtに対
する成長フロツク個数濃度Mgの比が所定値rよ
り大きいか否かの比較を行う。
Mg/Mt≧r ……(4) すなわち、Mg/Mtが所定値rより大きい時に
は、成長フロツクが多いことを示すので、フロツ
クは良好に形成されていると見なす。一方、
Mg/Mtが所定値rより小さい時には、逆に、微
小フロツクが多いことを意味するので、フロツク
の形成状況は不良であると見なす。
これらの判定結果に基づいて、フロツク形成が
不良の場合には、警報用の出力信号を出すことが
出来る。同様に、(4)式の判定結果に基づいて、凝
集剤注入量、アルカリ剤注入量及び攪拌パドル2
の回転数を制御することが可能である。
第22図a,bにフロツク認識処理のタイムチ
ヤートの一例を示す。例えば、第6図に示すよう
な気密容器20に取付けられた観察窓21前面を
流れるフロツク3の移動速度をv1cm/secとし、
フロツクの画像を認識する領域の広さをl1四方と
すると、フロツクが画像を認識する領域の端から
端へ通りぬけるのに要する時間T1は T1=l1/v1 ……(5) となる。つまり、第11図に示す認識タイミング
制御回路100のフロツク画像取り込み時間間隔
をT1以上に設定すれば、常に新しいフロツクの
情報を取り込むことが可能となる。勿論T1時間
間隔以下でフロツク画像を取り込んでも良いこと
は明白である。
また、第11図に示す認識回数制御回路109
に設定された認識回数Nrだけ認識動作をくり返
し、それらデータを基に個数濃度分布演算(T2
時間要す)する一連の処理(以後この一連の処理
をフロツク認識ステツプと呼ぶ)は完結する。こ
れらの処理は画像認識装置9で高速に行なわれ、
それに要す時間は(T1+T2)は数秒オーダと大
変少ない。
そこで、ある時刻のフロツク認識ステツプが終
つた後、連続して次々とフロツク認識ステツプを
くり返し行うことも可能であるが、一般に、浄水
場のプロセス制御における応答性(例えば薬注処
理直後からその薬による反応が処理プロセス全体
に波及するまでの時間)が数十分〜数時間オーダ
と長いという特色がある。このため常時フロツク
認識ステツプをくり返す必要性は少なく、任意の
時間間隔T3ごとにフロツク認識ステツプをNs
ステツプ行う{(T1+T2)×Ns秒要す}ことと
し、空き時間T4を利用して、画像認識装置9に
他の処理(例えば毒物流入監視のための魚類追跡
処理など)を行なわせることも、画像認識装置9
の利用効率向上、多目的有効利用の点で効果が大
きい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、上水フロツク形成過程におけ
る、フロツク粒径分布を、微小フロツクから成長
フロツクまで、客観的、定量的かつ高精度で、オ
ンライン自動計測出来る。このため、浄水場維持
管理の省力化と信頼性の向上、ひいては制御シス
テムへの応用などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来例図、第3図は本発明の
一実施例に係る監視装置の概略全体構成図、第4
図はフロツク形成池の横断面図、第5図は浄水場
のフロツク形成池の斜視図、第6図は本発明の実
施例を示す図、第7図と第8図と第9図及び第1
0図は本発明の実施例の詳細を示す図、第11図
は実施例における信号書過程を示す図、第12図
と第13図及び第14図は信号処理過程を具体的
に示す図、第15と第16図及び第17図は本発
明を実施して得られた2値化画像を示す図、第1
8図と第19図及び第20図は本発明の実施例の
詳細を示す図、第21図は信号処理過程を具体的
に示す図、第22図は処理タイムチヤートを示す
図である。 1,1A,1B,1C……フロツク形成池、2
……パドル、3……フロツク、4……TVカメ
ラ、7……投光器、9……画像認識装置、60…
…制御回路、101……AD変換器、103……
2値化回路、104……ラベリング回路、105
……粒径計測回路、107……粒径比較回路、1
08A〜108Z……メモリ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水面下に設置され水中に懸濁する物質の状態
    を撮像してその画像情報を取り込む撮像手段と、
    該撮像手段が取り込んだ画像情報を2値化する2
    値化手段と、得られた2値化情報に基づいて物質
    の粒径を計算する計算手段と、該計算手段の計算
    結果を表示する手段とを備えることを特徴とする
    水中に懸濁する物質の監視装置。 2 水面下に設置され水中に懸濁する物質の状態
    を撮像してその画像情報を取り込む撮像手段と、
    該撮像手段が取り込んだ画像情報を2値化する2
    値化手段と、得られた2値化情報に基づいて物質
    の粒径分布を計算する計算手段と、該計算手段の
    計算結果を表示する手段とを備えることを特徴と
    する水中に懸濁する物質の監視装置。 3 特許請求の範囲第2項において、計算手段
    は、各物質の画像に番号を付与し番号順にその粒
    径を計算することを特徴とする水中に懸濁する物
    質の監視装置。
JP29080090A 1990-10-30 1990-10-30 水中に懸濁する物質の監視装置 Granted JPH03175338A (ja)

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JPS58188625U (ja) * 1982-06-08 1983-12-15 株式会社西原環境衛生研究所 微生物モニタ−テレビ

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