JPH057390A - マイクロホンユニツトの取付構造 - Google Patents

マイクロホンユニツトの取付構造

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JPH057390A
JPH057390A JP28993291A JP28993291A JPH057390A JP H057390 A JPH057390 A JP H057390A JP 28993291 A JP28993291 A JP 28993291A JP 28993291 A JP28993291 A JP 28993291A JP H057390 A JPH057390 A JP H057390A
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sound hole
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富士男 早川
Toshio Tanaka
稔男 田中
Tsutomu Kobayashi
力 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ薄型の筐体において、指向性をそこ
なわないマイクロホンユニット取付構造を得ること。 【構成】 マイクロホンユニット11の背面に背面気室
を設け、筐体10の下方の背面または下面に、背面気室
16と連結した背面音孔18aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薄形でかつ容積の小さ
い筐体内に装着されるマイクロホンユニットの取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば特開昭63−23279
8号公報に示された従来のマイクロホンユニットの取付
構造を示す断面図である。図において、10は筐体、1
1は差動型のマイクロホンユニット(以下、「マイクロ
ホンユニット」という。)、11aはその背面に形成さ
れている複数の小さな開孔、15は正面音孔、16は背
面気室、17は正面気室、18は背面音孔で、この従来
例では、マイクロホンユニット11の正面と背面に同程
度の大きさの正面気室17と背面気室16を設けるとと
もに、筐体10の同じ面に正面音孔15と背面音孔18
とを設けている。
【0003】また、実公昭57−60306号公報に示
された従来例では、マイクロホンユニットを金網で覆う
ことによって、背面を開放に近い状態とし、マイクロホ
ンユニットのもつ指向性が損なわれないようにしてい
る。
【0004】また、携帯用の録音機やビデオテープレコ
ーダでは、マイクロホンユニットを通気性のある連続気
泡ウレタン樹脂材で包み、筐体の外に取り付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の単一指向性のマ
イクロホンユニットの取付構造は以上のように構成され
ているので、マイクロホンユニットの背面を覆って雨な
どがマイクロホンユニット内に侵入するのを防止するこ
とが困難であり、また薄形で小型の筐体内に、電池や電
子回路部品等とともに実装することが難しく、さらに筐
体のデザイン上の制約があるなどの課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、薄形でかつ小型の筐体内の小さな
スペースにマイクロホンユニットを装着して指向性を保
つことができ、さらにデザイン上の制約の少ないマイク
ロホンユニットの取付構造を得ることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマイクロ
ホンユニットの取付構造は、筐体の内部に取り付けられ
た差動型マイクロホンユニットの正面に小径の正面音孔
を設けるとともに、背面に所定の容積の気室を設け、こ
の背面気室につながる背面音孔を、正面音孔が形成され
ている筐体面とは異なる筐体面に開口するように設けた
ことを特徴とする。
【0008】また、この発明は、複数の背面音孔を設け
たことを特徴とする。
【0009】また、この発明は、マイクロホンユニット
が幅広に形成された筐体の下方中央部に配設されてお
り、かつ、背面音孔が筐体の背面の下方または下面に形
成されていることを特徴とする。
【0010】また、この発明は、受話器が配設されてい
る筐体内の空間と、マイクロホンユニットが配設されて
いる筐体内の空間および背面気室の間を気密に封止する
気密封止部材を設けたことを特徴とする。
【0011】また、この発明は、マイクロホンユニット
の前面と正面音孔の間に配設されている防滴部材を設け
たことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明における背面気室および背面音孔は、
筐体外部から到来する音波の振幅および位相を変化させ
てマイクロホンユニットの背面に音波を導くので、薄形
でかつ小容積の筐体においてもマイクロホンユニットの
単一指向性が得られる。
【0013】また、マイクロホンユニットを、幅広に形
成された筐体の下方中央部に配設するとともに、背面音
孔を筐体の背面の下方または下面に形成したので、操作
時に指先で正面音孔や背面音孔を塞ぐおそれが少なくな
る。
【0014】また、受話器が配設されている筐体内の空
間と、マイクロホンユニットが配設されている筐体内の
空間および背面気室との間を気密封止部材で気密に封止
したので、ハウリングの発生が防止できる。
【0015】また、マイクロホンユニットの前面と正面
音孔の間に防滴部材を設けたので、正面音孔からマイク
ロホンユニット内に雨などの水滴が侵入するのを防止で
きる。
【0016】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1において、マイクロホンユニット
11は、軟質のゴムホルダ12で保持され、屋外の携帯
に耐える強固な材質の筐体10内に格納されている。マ
イクロホンユニット11の正面にあたる部分筐体10に
は、直径約2mmの正面音孔15が設けられており、マ
イクロホンユニット11の背面には、約0.04ccの
背面気室16が設けられており、筐体10の下側面に
は、背面気室16につながる約4mm2 の背面音孔18
aが形成されている。
【0017】仕切板10aの背後には、厚さ6mm程度
のNi−Cd電池14が装着されており、マイクロホン
ユニット11は直径6mm、厚さ5mm程度の大きさの
ものが使用されるので、全体として20mm未満の薄い
小容積の電話器に構成されている。
【0018】次に、この実施例の音響的動作を説明す
る。マイクロホンユニット11の正面方向(これを0°
とする)から到来する音波は、正面開孔15を通ってマ
イクロホンユニット11の振動板を振動させるととも
に、音波の一部は筐体10に沿って回折し、振幅および
位相が変化して背面音孔18aに到達する。背面音孔1
8aに到達した音波は背面気室16のスチフネス、音響
抵抗などの影響を受け、その振幅および位相が更に変化
してマイクロホンユニット11の背面に到達する。
【0019】この音波は、マイクロホンユニット11の
背面に形成されている複数の小さな開孔を通ってマイク
ロホンユニット11内に入り、振動板を背後から振動さ
せる。このため、マイクロホンユニット11の出力は、
正面音孔15を通った音波による振動と背面音孔18a
を通った音波による振動との差となる。
【0020】次に、正面音孔15および背面音孔18a
が音波の振動および位相に与える影響を説明する。正面
音孔15では、音孔部の音響抵抗およびイナータンスの
影響が主体であるが、音孔面積が直径1〜3mm相当の
大きさであれば、その影響は小さいことが実験的に確か
められている。
【0021】他方、背面音孔18aを通った音波は、背
面音孔18aおよび背面気室16の影響を受けるため、
正面開孔15のそれよりも複雑であり、しかも影響の度
合いも大きい。
【0022】背面音孔18aおよび背面気室16の音響
等価回路は、図2のように表わされる。図において、F
2 は背面音孔18aの開口面における音圧、r2 は背面
音孔18aの音響抵抗、m2 は背面音孔18aのイナー
タンス、sは背面気室16のスチフネス、Z180 はマイ
クロホンユニット11を背面からみたときの音響インピ
ーダンス、ξ2 は背面音孔18aにおける空気の体積速
度、ξ180 はマイクロホンユニット11の背面における
体積速度である。
【0023】マイクロホンユニット11の背面の体積速
度ξ180 は、図2から、 ξ180 =F2 /(Z180 +Z2 +Z180 ・Z2 ・jω/s) ……(1) 但し、背面音孔18aの音響インピーダンスZ2 は Z2 =(r2 +jω・m2 ) ωは角周波数である。
【0024】マイクロホンユニット11の背面には、直
径1mm程度の小孔があけられており、その音響抵抗分
はかなり大きい。背面音孔18aはマイクロホンユニッ
ト11の背面小孔より大きいので、 |Z2 /Z180 |≪ 1 である。
【0025】また、背面音孔18aのイナータンスm2
は音響抵抗r2 より小さい。したがって(1)式は次式
のように近似される。 |ξ180 |≒|F2 /Z180 |・〔1/{1+(ω・r2 /s)2 1/2 〕 ……(2) 上式において、|F2 /Z180 |はマイクロホンユニッ
ト11の背面が開放されている場合の空気の体積速度で
あり、第2項は背面音孔18と背面気室16が体積速度
に与える影響の度合を示している。
【0026】この第2項の音響抵抗およびスチフネス
は、背面音孔18aの開孔面積、形状および背面気室1
6の容積にもとづいて計算できることは公知であり、目
安として、例えば背面音孔18aの開孔面積が直径1〜
10mm相当の大きさであり、かつ背面気室16の容積
が0.02cc〜10cc程度であれば、音声帯域(3
00〜3000Hz)内において次式 (ω・r2 /s)2 <1 ……(3) が成立し、このときの体積速度|ξ180 |は 0.7|F2 /Z180 |<|ξ180 |<F2 /Z180 | ……(4) となる。
【0027】この体積速度の振幅は開放時の振幅の少な
くとも0.7倍以上であり、背面気室16および背面音
孔18aによる減衰は小さく、指向性に与える影響も小
さい。
【0028】この実施例のように、薄形で小容積の筐体
10内に小形のマイクロホンユニット11を内蔵させて
指向性を得ようとする場合、大きな気室を設けることは
筐体10内の空間の効率的利用の点から不利である。
【0029】また、筐体内部に2個のマイクロホンユニ
ットを内蔵して、その差出力で指向性を得る方法では、
少なくともマイクロホンユニット2つ分の内部容積が必
要となるが、この実施例のように、1つのマイクロホン
ユニットを内蔵させ、背面気室16の容積をマイクロホ
ンユニット11の体積未満に設定すると最も空間の利用
効率が良く、良好な指向性を得ることができる。
【0030】マイクロホンユニット11には、直径6m
m、厚さ5mmないし直径10mm、厚さ10mm程度
のサイズのものが利用できるので、この場合の背面気室
16の容積は約0.1cc〜0.8ccとなり、小形化
を考慮すると、背面気室16の実用的な容積範囲は0.
02cc〜0.8ccとなるが、この容積範囲において
も(4)式は成立し、体積速度の振幅変化は小さいの
で、このときの指向性の劣化は同程度と予想され、その
劣化の度合は音圧表示で−3dB〜0dBに収まる。
【0031】他方、マイクロホンユニット11の開放時
の指向性は、1kHzで−6〜−10dBであるから、
背面気室16および背面音孔18による影響分−3dB
〜0dBを差し引いても−3〜−7dBであり、実用的
な指向性が得られる。
【0032】図3は、図1に示した取付構造において前
述したように、正面音孔15が直径2.4mm、背面気
室16の容積が約0.04ccおよび背面音孔18aの
面積が4mm2 である場合の実測して得られた指向周波
数特性図で、横軸は周波数、縦軸はマイクロホンユニッ
ト11の相対感度で、正面方向(0°)の音源に対する
マイクロホン感度と、背面方向(180°) の音源に対
するマイクロホン感度を示しており、背面方向の感度が
小さく、実用上、十分な指向性が得られている。
【0033】なお、この実施例では、背面音孔18aを
筐体10の下側面に設けたが、このようにすると、筐体
10の下方を握り持って通話しても、手のひらで背面音
孔18aが塞がれて指向性が劣化するおそれが少ない利
点がある。
【0034】また、背面音孔18aは、正面音孔15が
設けられている筐体面以外の筐体面に設けられていれば
同様に作用するので、背面音孔18aの位置およびマイ
クロホンユニット11の取付位置は筐体10の左右端で
あっても、中央であっても、さらに左右の側であっても
よいので、筐体のデザイン上の制約が少なくなる。
【0035】実施例2.図4はこの発明の実施例2の断
面図で、電池14の一部を切り欠いて背面音孔18bを
設け、背面気室16をL字形に形成したものである。こ
のように、背面気室16がL字形に曲がっていても、容
積が同じであれば、スチフネスの値に大きな違いはない
ので、背面音孔18bの面積および背面気室16の容積
を図1に示した実施例と同様の値に選べば、同様の効果
が得られる。
【0036】実施例3.図5はこの発明の実施例3の断
面図で、電池14の一部分に音波を導く音響管19を取
り付け、その先端部分に背面音孔18cを形成したもの
である。この実施例においては、背面気室の全容積が音
響管19の容積とマイクロホンユニット11の背面気室
16の容積の加算値となり、(3)式を満たす所定の全
容積、所定の開孔面積に形成すれば、前記各実施例と同
様の効果が得られる。
【0037】実施例4.図6はこの発明の実施例4の断
面図で、マイクロホンユニット11の背面から、筐体1
0の背面まで、直線状の背面音孔18dを設けたもので
ある。この実施例では背面音孔18dと正面音孔15の
距離が離れるので、より低い周波数まで相殺できる効果
があり、背面気室16の容積および背面音孔18dの面
積を図1に示した実施例と同様の値に選ぶと、同様の効
果が得られる。
【0038】実施例5.図7はこの発明の実施例5の断
面図で、図4に示した実施例に、背面音孔18aを付加
したものである。この実施例では、2つの背面音孔18
a,18bに到達する音波の振幅および位相が相違する
ので、(1)式に対応するマイクロホンユニット11の
背面の体積速度ξ180 は、図8から次式のようになる。
【0039】 ξ180 =F2 /(Z180 +Z23+Z180 ・Z23・jω/s) ……(5) 但し、 Z23= (r2 +jω・m2) (r2 +jω・m3) /{r2 +r3 +jω(m2 +m3 )} ωは角周波数となり、背面音孔18a, 18bのイナー
タンスm2 ,m3 が、音響抵抗r2 ,r3 より小さく、
かつ、 |Z23/Z180 |≪1 のときは、(5)式は次式のように近似される。 |ξ180 |=|F2 /Z180 |・〔1/{1+(ω・r23/s)2 1/2 〕 ……(6) 但し、 r23=r2 ・r3 /(r2 +r3 ) である。
【0040】背面音孔18a,18bの開口面積が、図
1の実施例と同様に直径1〜10mm相当の大きさであ
り、かつ、背面気室16の容積が0.05cc〜10c
c程度であれば、音声帯域(300〜3000Hz)内
において、次式 (ω・r23/s)2 ……(7) が成立し、このときの体積速度|ξ180 |は(4)式の
ようになり、背面気室16および背面音孔18a, 18
bによる減衰は小さく、指向性に与える影響も小さいの
で、図1の実施例1と同様の大きさのマイクロホンユニ
ット11を用いた場合の背面気室16の実用的な容積範
囲は、図1の実施例1と同様に0.02cc〜0.8c
cとなり、背面気室16の容積、2つの背面音孔18
a, 18bの大きさが(7)式を満たせば、同様の指向
性が得られる。
【0041】この実施例5では、2つの背面音孔18
a, 18bを離れた位置に設けたので、手のひらで同時
に2つの背面音孔18a, 18bが塞がれることによる
指向性の劣化が起こりにくくなる利点が得られる。
【0042】また、二つの背面音孔18a, 18bの大
きさを変えても、合成された音響抵抗が所定範囲内であ
ればよく、意匠上、目につき易い位置の背面音孔は小さ
く、目につきにくい位置の背面音孔を大きくすればよい
ので、筐体のデザイン上の自由度が更に向上する。
【0043】実施例6.図9はこの発明の実施例6の断
面図で、図5に示した実施例3に背面音孔18aを付加
したもので、図7の実施例5と同じ条件を満たせば、同
様の指向性が得られる。
【0044】なお、実施例5および6では、2つの背面
音孔を設けたが、3つまたはそれ以上の数であってもよ
く、この場合の音響インピーダンスZは、各背面音孔の
音響インピーダンスの並列接続となるので、同様の手法
で開口面積を決定すればよい。
【0045】また、背面気室16、背面音孔18a〜1
8dおよび音響管19を合成樹脂、または金属で一体に
形成した構造でも、気室、音孔の音響的動作は同様であ
るので、同様の効果を奏する。
【0046】実施例7.図10はこの発明の実施例7の
断面図で、筐体10は前側筐体19,背面筐体20およ
びこれに続く仕切板10aで構成され、前側筐体19の
下方中央部に形成されたマイクロホンユニット11を収
納する円筒状の突起部21で区切られた収納部22内に
は、受話器23、液晶表示部24および操作ボタン部2
5が配設されており、収納部22と背面気室16の間
は、気密封止部材26で気密に封止されている。
【0047】また、27は防滴部材で、例えば、ポリエ
チレンを焼結したシート材で構成され、雨滴や水滴の侵
入を阻止するとともに十分な通気性を有し、マイクロホ
ンユニット11の前面と正面音孔15の間に配設されて
いる。
【0048】図11は図10のマイクロホンユニット装
着部分のX1−X2線矢視正面図で、28はサウンダ、
29は前面筐体19内に形成されたサウンダ収納部、3
0はサウンダゴムホルダ、31は前面筐体19に形成さ
れたサウンダ音孔で、サウンダ音孔31とサウンダ28
の音孔とが密着するように構成され、サウンダ28の音
圧損が小さくなるようにしている。
【0049】この実施例7によれば、膨出部26aで気
密に保持された気密封止部材26により、受話器23が
配設されている収納部22内と、背面気室16を含むマ
イクロホンユニット11が配設されている空間との間を
気密に遮断しているので、ハウリングの発生が防止され
る。
【0050】また、防滴部材27で正面音孔15を塞ぐ
ようにしたので、正面音孔15から侵入した雨滴や水滴
がマイクロホンユニット11内に侵入するのを防ぐこと
ができる。
【0051】実施例8.図12はこの発明の実施例8の
断面図で、気密封止部材26を、ゴムホルダ30と一体
に形成したものである。このゴムホルダ30は、マイク
ロホンユニット11の重量が約1g程度と軽いので、十
分に軟らかい材質が適当であり、例えば、硬度40°〜
70°HSAのシリコンゴムが適している。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、差動
型マイクロホンユニットを収容する筐体の当該マイクロ
ホンユニットの正面に当たる部分には正面音孔を設け、
当該マイクロホンユニットの背面に当該マイクロホンユ
ニットよりは小さい容積の背面気室を設けるとともに、
上記正面音孔が設けられている筐体面とは異なる向きの
筐体面に、上記背面気室に連通する背面音孔を設けたの
で、薄形でかつ小容積の筐体であっても指向性が得られ
るとともに、筐体のデザイン上の自由度が大きくなる利
点が得られる。
【0053】また、背面音孔を複数にわけて設けたの
で、手のひらで背面音孔が塞がれることによる指向性の
劣化が起りにくくなるとともに、さらに、筐体のデザイ
ン上の自由度が大きくなる利点が得られる。
【0054】また、マイクロホンユニットを幅広に形成
した筐体の下方中央部に配設し、かつ、背面音孔を筐体
の下方の背面または下面に形成したので、操作時に指先
で正面音孔または背面音孔が塞がれることが少なくな
る。
【0055】また、筐体内の受話器が配設されている空
間と、マイクロホンユニットが配設されている空間を気
密に封止する構成としたので、ハウリングの発生が少な
くなる。
【0056】また、マイクロホンユニットに通じている
正面音孔とマイクロホンユニットの間を、十分な通気性
を有する防滴部材で塞いだ構成としたので、正面音孔か
らマイクロホンユニット内に雨滴や水滴が侵入するのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】実施例1の音響等価回路を示す図である。
【図3】実施例1の指向性を示す特性図である。
【図4】この発明の実施例2を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例3を示す断面図である。
【図6】この発明の実施例4を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例5を示す断面図である。
【図8】実施例5の音響等価回路を示す図である。
【図9】この発明の実施例6を示す断面図である。
【図10】この発明の実施例7を示す断面図である。
【図11】実施例7のマイクロホンユニット取付部の正
面図である。
【図12】この発明の実施例8を示す断面図である。
【図13】従来のマイクロホンユニットの取付構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 筐体 11 マイクロホンユニット 15 正面音孔 16 背面気室 18a 背面音孔 18b 背面音孔 18c 背面音孔 18d 背面音孔 19 音響管 22 収納部 23 受話器 26 気密封止部材 27 防滴部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 直樹 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社通信機製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄形でかつ小容積の筐体内に差動型マイ
    クロホンユニットを装着したものにおいて、前記マイク
    ロホンユニットの正面には直接小径の正面音孔を設け、
    当該マイクロホンユニットの背面には上記マイクロホン
    ユニットの容積より小さい容積の背面気室を設けるとと
    もに、この背面気室につながる背面音孔を前記正面音孔
    が設けられている筐体面とは異なる筐体面に開口するよ
    うに設けたことを特徴とするマイクロホンユニットの取
    付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、複数の背面音孔を設
    けたことを特徴とするマイクロホンユニットの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、マイクロホンユニッ
    トが、幅広に形成された筐体の下方中央部に配設されて
    おり、かつ、背面音孔が筐体の背面の下方または下面に
    形成されていることを特徴とするマイクロホンユニット
    の取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、筐体内の受話器が装
    着されている空間と、マイクロホンユニットが装着され
    ている空間および背面気室との間を気密に封止する気密
    封止部材を備えたことを特徴とするマイクロホンユニッ
    トの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1において、マイクロホンユニッ
    トの前面と正面音孔の間に配設されている防滴部材を備
    えたことを特徴とするマイクロホンユニットの取付構
    造。
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