JPH0573547U - 形状変形部材 - Google Patents

形状変形部材

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JPH0573547U
JPH0573547U JP6002692U JP6002692U JPH0573547U JP H0573547 U JPH0573547 U JP H0573547U JP 6002692 U JP6002692 U JP 6002692U JP 6002692 U JP6002692 U JP 6002692U JP H0573547 U JPH0573547 U JP H0573547U
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JP
Japan
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shape
memory alloy
shape memory
temperature
degrees
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Application number
JP6002692U
Other languages
English (en)
Inventor
優 岩井
Original Assignee
三菱電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状記憶合金を組合せ、温度変化に応じて多
段階の形状変化をする部材を得る。 【構成】 T1度で形状変化を起こす形状記憶合金帯2
とT1度より恒温のT2度で形状変化を起こす形状記憶
合金帯3と、電気の良導体4とを組み合わせ、形状記憶
合金帯2、3とも図2cのように形状を記憶させてお
き、また、常温では図2aの形状にしておく。電流を流
して加熱し、T1度になると形状記憶合金帯2が変形し
ようとするが、形状記憶合金帯3はまだ変形しようとし
ないので図2bの形状になり、T2度になると形状記憶
合金帯3も変形するので図2cの形状に変化する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は変形温度の異なる形状記憶合金を組み合わせた形状変形部材に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、形状記憶合金(Shape Memory Alloy)は、温度セン サーとそのセンサーによって自らアクチェーターとして動作する二つの機能を合 わせ持つ合金であり、その利用範囲も広がっている。例えば、S59.11.9 朝日新聞(朝刊)「くらしの科学」に種々の応用が紹介され、また、KKアグネ 「金属」1984年5月号Vol54,No.5P2〜8にはエアコンの風向調 節機構への実用化について記載されている。
【0003】 一般の金属では弾性限界を超えて変形すると塑性変形となり永久に形状は元に 戻らない。しかし、形状記憶合金は塑性ひずみを加えても形状が回復する。これ は、変形の可逆的なマルテンサイト変態によって行われ、高温で記憶した形状を マルテンサイト変態を起こす温度以下の低温にして変形する。これを逆に高温に して行くとマルテインサイト相から元の母相への逆変態がおこり、高温時記憶し た元の形状に変形する。
【0004】 この合金はTi−Ni系とCu系があり、Cu系にはCu−Zn合金、Cu− Al合金、Cu−Zn−Al合金等が用いられている。変形を生じる温度は合金 の種類や加工、熱処理等によって異なり、所定の温度で変形を生じるようにし、 種々の応用がなされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来、これらの形状記憶合金は高温から低温(または低温から高温)に変化し たとき、記憶させた形状に基づいて二つの形状のいずれかの形状に変形するもの であった。 即ち、温度変化に応じて多段階の形状に変化することはできないという問題点が あった。
【0006】 この考案は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、多段階の 形状変化をする形状変形部材を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に係わる形状変形部材は変形温度の異なる少なくとも二つの形状記憶 合金を互いに沿わせて組み合わせたものである。 また、変形温度の異なる少なくとも二つの形状記憶合金と、電気の良導体とを 互いに沿わせて組み合わせたものである。
【0008】
【作用】
この考案における形状変形部材は、温度が上昇すると、まず変形温度の低い形 状記憶合金の変形により変形し、次に変形温度の高い形状記憶合金の変形により 変形する。
【0009】
【実施例】
実施例1 以下、この考案の実施例を図1について説明する。図において、1は形状変形 部材全体を示し、2は変形温度例えばT1度の形状記憶合金帯、3は形状記憶合 金帯2よりも高い変形温度T2度の形状記憶合金帯、4は銅・アルミ・銀等の電 気の良導体で、この場合銅帯を示す。これらは図1のように、お互いに沿って組 合せている。組合せは、圧接やスポット溶接をしてもよいし、図示しないが、ボ ルト・ナットやネジまたはリベット等で係止してもよい。
【0010】 この形状変形部材1を用いた例を図2a,b,cに示す。 形状記憶合金帯2 ,3を図2cのように記憶させておき、常温で図2aのように直線状にしておく 、外部から電流を流して加熱すると温度が上昇してT1度になると形状記憶合金 帯2は図2cのように変形しようとするが、形状記憶合金帯3は、まだ変形しよ うとしないので、図2bのような中間の形状にとどまる。次に、T2度まで加熱 すると、形状記憶合金帯3が変形して図2cのような形状になる。逆に電流を小 さくしていき温度を下げていくと、図2のc→b→aの方向に形状が復帰してい く。
【0011】 このように二つの形状記憶合金を組み合わせると、三つの形状を得ることがで きる。したがって、形状変形温度をもつ形状記憶合金を3個、4個と組み合わせ ていくと、更に多段階の形状変化をする形状変形部材を得ることができる。
【0012】 図1、図2で形状記憶合金帯に銅帯を組み合わせているのは、形状記憶合金の NiTi系のものは電気抵抗が高く電流が流れ難いので、銅の方に電流が多く流 れ発熱しやすく変形温度に早く達するためである。したがって、動作条件によっ ては銅は用いなくてもよい。Cu系の形状記憶合金を用いる場合、また、電流で 加熱せず、外気温度の変化で動作させる場合には、銅帯はなくてもよく、変形温 度の異なる形状記憶合金を組み合わせたものでもよい。
【0013】 上記の実施例では帯状の形状記憶合金を用いたが、断面は円形や正方形、その 他のものでもよい。
【0014】 実施例2 次の実施例を図3に示す。5は形状変形部材全体を示し、6はNiTi系の形 状記憶合金線、7はCu系の形状記憶合金線、8は形状記憶合金線6、7を結束 するバインド線である。 この形状変形部材5に電流を流すと、Cu系形状記憶合金の方が電気抵抗が低 いので多くの電流が形状記憶合金線7に多く流れ加熱される。そうして、形状記 憶合金線6、7のそれぞれの変形温度で変形する。この形状変形部材5は電流を 流さずに、外気温度で動作ざせてもよい。
【0015】 図4にこの形状変形部材5を用いた実施例を示す。形状記憶合金線6の変形温 度をT1度、形状記憶合金線7の変形温度をT1より高いT2度とする。図4c のコイル状に形状を記憶させておき、図4aのように常温で直線状にしておく。 電流を流して加熱し、T1度に達すると形状記憶合金線6が変形しようとし、図 4bの形状になる。更に、加熱し温度がT2度になると、形状記憶合金線7も変 形して図2cのようになる。これをインダクタンス素子として使用すると、図a →b→cと温度に対応してインダクタンスが多段階に変化する。即ち、温度変化 に対応する可変インダクタンス素子として電気回路中に利用できる。
【0016】
【考案の効果】
この考案によれば、少なくとも二つの形状変化温度の異なる形状記憶合金を組 み合わせた形状変形部材としたので、温度変化に対し多段階の形状変化をするも のが得られる効果がある。 また、電気の良導体を沿わせて、電流加熱のとき電流を流れやすくしたの効率 よく多段階の形状変化をするものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例1の構成を示す斜視図
【図2】この考案の実施例1の動作を示す図
【図3】この考案の実施例2の構成を示す斜視図
【図4】この考案の実施例2の動作を示す図
【符号の説明】
1,5 形状変形部材 2,3 形状記憶合金帯 4 銅帯 6 NiTi系形状記憶合金線 7 Cu系形状記憶合金線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変形温度の異なる少なくとも二つの形状
    記憶合金を互いに沿わせて組み合わせたことを特徴とす
    る形状変形部材。
  2. 【請求項2】 変形温度の異なる少なくとも二つの形状
    記憶合金と、電気の良導体とを互いに沿わせて組み合わ
    せたことを特徴とする形状変形部材。
JP6002692U 1992-08-26 1992-08-26 形状変形部材 Pending JPH0573547U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58163644A (ja) * 1982-03-24 1983-09-28 日立金属株式会社 複合材料
JPS59178245A (ja) * 1983-03-14 1984-10-09 ベ−・ベ−・ツエ−・アクチエンゲゼルシヤフト・ブラウン・ボヴエリ・ウント・コンパニイ 可逆的熱機械的特性を有する複合材料及びその製造方法
JPS60230844A (ja) * 1984-05-02 1985-11-16 富田 辰之助 複合記憶材料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58163644A (ja) * 1982-03-24 1983-09-28 日立金属株式会社 複合材料
JPS59178245A (ja) * 1983-03-14 1984-10-09 ベ−・ベ−・ツエ−・アクチエンゲゼルシヤフト・ブラウン・ボヴエリ・ウント・コンパニイ 可逆的熱機械的特性を有する複合材料及びその製造方法
JPS60230844A (ja) * 1984-05-02 1985-11-16 富田 辰之助 複合記憶材料

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