JPH057309U - 水平真空ろ過機におけるケーキの剥離装置 - Google Patents

水平真空ろ過機におけるケーキの剥離装置

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JPH057309U
JPH057309U JP6137091U JP6137091U JPH057309U JP H057309 U JPH057309 U JP H057309U JP 6137091 U JP6137091 U JP 6137091U JP 6137091 U JP6137091 U JP 6137091U JP H057309 U JPH057309 U JP H057309U
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box
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cake
filtration
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栄一 石垣
弘造 前田
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石垣機工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、水平真空ろ過機に、ろ材として
金属ろ材を用い、この金属ろ材をろ過箱から離反させる
ことによって、ろ材上のケーキを完全に除去できる水平
真空フィルターを提供せんとするものである。 【構成】 一端を枢着した金属ろ材を内設するろ過箱を
設け、このろ過箱を無端状の駆動帯に多数取付けて周回
するようにするとともに、このろ過箱の水平走行時の下
面側に、真空ポンプに連結されてろ過ボックスの走向方
向に住復動自在な吸引ボックスを配設して、この吸引ボ
ックスとろ過箱とを連結解離自在とし、一方、吸引ボッ
クスから離脱したろ過箱の走行周辺部にケーキの剥離装
置を設けたものである。そして、上記のケーキの剥離装
置が、ろ過箱が吸引ボックスから解離して周回する時
に、ろ過箱の吸引口の仮想移動圏内に臨ませたエアーブ
ロー装置であり、ケーキを金属ろ材から浮き上がらせる
ためのものである。また、ろ過箱が反転走行する時に、
ろ過箱から垂下した金属ろ材の表裏両面に対抗させて洗
浄ノズルを設け、ケーキ剥離後の金属ろ材に付着してい
るろ滓を荒い流すようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、水平真空ろ過機におけるケーキの剥離装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の水平真空ろ過機としては、特公昭32−8591号発明、特公昭55 −33368号発明がある。特公昭32−8591号発明は、無端帯に取付られ た多数のろ過箱に水平走行部分で原液を供給して吸引ろ過を行なった後ろ過箱を 回転させてケーキを落下させ、そして、ろ過箱に残留するケーキは洗浄により除 去するようにしたものである。
【0003】 また、特公昭55−33368号発明は、ろ過ボックスの上面を覆つて無端状 のろ布を走行させ、このろ布上に原液を供給し、ろ過ボックスを下方から真空吸 引するとともに、この真空吸引する際に吸引ボックスをろ布と同調して走行させ 、ろ布と吸引ボックスが摺接するのを防止したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、特公昭32−8591号発明では、ろ過箱が周回して連続ろ過作 業は可能であるが、ろ過箱中のケーキの除去に関しては、これを転回させるのみ でり剥離性の悪いケーキは除去できない。従って、ろ過箱を転回洗浄するように しているが、洗浄水の中にケーキが混入するために、回収率(原液中の固形分の 捕集率)が低下する難点がある。また、特公昭55−33368号は、ろ過ボッ クスがろ布と同調して走行するので、摺接部がなくシール性は良好であるが、ろ 布上に生じたケーキの剥離には、スクレーパー等を用いなければならない。この 場合、ろ布の目にまで入ったケーキは除去できない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上述のような従来の課題を解決するために、一端を枢着した金属 ろ材を内設するろ過箱を設け、このろ過箱を無端状の駆動帯に多数取付けて周回 するようにするとともに、このろ過箱の水平走行時の下面側に、真空ポンプに連 結されてろ過ボックスの走向に往復動自在な吸引ボツクスを配設して、この吸引 ボックスとろ過箱とを連結解離自在とし、一方、吸引ボケックスから離脱したろ 過箱の走行周辺部にケーキの剥離装置を設けたものである。そして、上記のケー キの剥離装置が、ろ過箱が吸引ボックスから解離して周回する時に、ろ過箱の吸 引口の仮想移動圏内に臨ませたエアーブロー装置であり、ケーキを金属ろ材から 浮上がらせるためのものである。また、ろ過箱が反転走行する時に、ろ過箱から 垂下した金属ろ材の表裏両面に対向させて洗浄ノズルを設け、ケーキ剥離後の金 属ろ材に付着しているろ滓を洗い流すようにしものである。
【0006】
【作用】
この考案に係る装置は、上述のように構成してあり、金属ろ材を内設したろ過 箱の水平走行部に供給された原液は、吸引ボックスの吸引により固液分離され、 そのろ液は、機外に取出され、金属ろ材上には、ケーキが形成される。そして、 このケーキはろ過箱の走行に伴なって移送され、ろ過箱が吸引ボックスから解離 して周回した時に、高圧空気がろ過箱の吸引口から金属ろ材の裏面に吹き込まれ 、ケーキを金属ろ材から浮き上がらせる。更に、ろ過箱が下方に回動してくると 、ろ過箱に枢着された金属ろ材が回動し、垂下してくる。この時、従来のろ布に 比較して剥離性のよい金属性のろ材を用いているので、金属ろ材がろ過箱から離 反する際にケーキは剥離される。次に、なおも金属ろ材に付着するろ滓は、ろ過 箱から垂下した金属ろ材の表裏面から洗浄され除去される。
【0007】
【実施例】
本願考案を図面に基づき詳述すると、符号1は金属ろ材であって、図4に示す ように箱型状のろ過箱2にその走行先端部が枢着されており、金属ろ材1が回動 してろ過箱2から離反できるようにしてある。ろ過箱2には、内設した金属ろ材 1の上部に原液供給するろ過室2aが、金属ろ材1の下部にろ過室2bが設けら れ、ろ過箱2の低部には長溝状のろ液の吸引口2cが設けられている。符号3は 回動自在に配設した無端状の駆動帯であって、図1に示すように、多数のろ過箱 2が・・・多数取付けられていて、これらのろ過箱2・・・が周回するようにな っている。符号4は吸引ボックスであって、水平状に走行するろ過箱2の下方に おいて、ろ過箱2の進行方向に対して往復動自在に設けられ、真空ポンプ(図示 せず)に連結すると共にジャツキ5によって上下動できるようにしてあり、吸引 ボックス4を上昇させると吸引ボックス4とろ過箱1の吸引口2cとが連通する ようになっている。吸引ボックス4をろ過箱2の走行に同調させて移動させると きには、ろ過箱2の水平走行始動部でろ過箱2のろ過室2aに原液が供給され、 水平走行部においてろ液を吸引して金属ろ材で固液分離が行なえるようにしてあ る。そして、吸引ボックス4の往復終端では、弁(図示せず)により吸引を中止 し、吸引ボツクス4を下降させ復動できるようにしてある。図2は、吸引ボック ス4を1個設けた場合であり、この場合は吸引ボツクス4が復動中は吸引が中断 する。図3は、吸引ボックス4を一対設けたものであり、この場合は、一対の吸 引ボックス4.4をタイミングをずらせて交互に作動させることによって常時ろ 過箱2を吸引することができる。
【0008】 ろ過箱2は、水平走行部を過ぎると図1に仮想線で示すように次第に横転して 吸引ボツクス4から吸引が解離される。符号6はエアーブロー装置であって、ろ 過箱2の吸引口2cの仮想移動圏内に臨ませて設けてあり、本願の実施例におい ては、ろ過箱2が回動して金属ろ材1とケーキが垂直状となった位置において、 エアーブロー装置6から噴射される高圧空気がろ過箱2の吸引口2cから流入し 、金属ろ材1の裏面に吹き付けられ、ケーキを金属ろ材1から浮き上がらすよう にしてある。符号7は走行するろ過箱2から離反する金属ろ材1を円滑に回動さ せるためのガイドロールであり、このガイドロール7・・・に案内された金属ろ 材1がろ過箱2から垂下する時に、金属ろ材は剥離性がよいので、ケーキはその 自重によって金属ろ材1から剥がれて落下する。符号8はろ過箱2が反転走行す る時に、ろ過箱2から垂下した金属ろ材1の表裏面に対向させてそれぞれ設けた 洗浄ノズルであって最も洗浄しやすい状態に金属ろ材1を垂下させて、その前後 から洗浄して、金属ろ材1のろ過性能を回復するようにしてある。なお、エアー ブロー後に、金属ろ材1がろ過箱2から回動して離反する位置にケーキ掻取用の スクレーパー9を設けてもよいものである。符号10は原液の供給管、符号11 は洗浄水の供給管である。
【0009】
【考案の効果】
このように、本願考案においては、金属ろ材をろ過箱の内部に回動自在に枢着 してあるので、ろ過箱を反転させることによりケーキをろ過箱から排出すること ができる。即ち、従来装置においては、ろ過箱を用いたものにあっては、ろ過箱 が回動して反転させるだけであり、難ろ過性のケーキが完全に剥離できなかった ものであるが、本願考案においては、ろ過箱が転回して走行する下部走行部にお いて、従来のろ布よりも剥離性のよい金属ろ材がケーキと共にろ過箱から回動し て垂下するので、ケーキはその自重によって落下させることができるものである 。更に、ケーキの剥離装置としてエアーブロー装置を設け、ろ過箱内にケーキを 保持した金属ろ材に、その裏面から高圧空気を吹き込んで、ケーキを金属ろ材か ら浮き上がらせておけば金属ろ材が回動してろ過箱から離反する時に容易にケー キを剥離することができるものである。また、ろ過箱の反転走行部位において、 ろ過箱から垂下した金属ろ材の表裏両面に洗浄ノズルを対設しておけば、金属ろ 材の目等に付着しているろ滓を両面から洗浄することができるものである。なお 、水平走行部の後段のろ過箱に洗浄水を供給すればケーキ洗浄も可能であり、箱 型状のろ過箱にしておけば水平走行部においてろ過箱間のシールが容易であり、 原水が流れ出すこともないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る水平真空ろ過機の概略の側面図
であ。
【図2】この考案に係る水平真空ろ過機のろ過箱部分の
横断面図である。
【図3】同じく、ろ過箱部分の他の実施例の横断面図で
ある。
【図4】同じく、ろ過箱の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 金属ろ材 2 ろ過箱 2c 吸引口 3 駆動帯 4 吸引ボックス 6 エアーブロー装置 8 洗浄ノズル
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 33/29 33/333

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を枢着した金属ろ材1を内設するろ
    過箱2を設けこのろ過箱2を無端状の駆動帯3に多数取
    付けて周回するようにするとともに、このろ過箱2の水
    平走行時の下面側に、真空ポンプに連結されてろ過箱2
    の走行方向に往復動自在な吸引ボックス4を配設して、
    この吸引ボックス4とろ過箱2とを連結解離自在とし、
    一方、吸引ボックス4から離脱したろ過箱2の走行周辺
    部にケーキの剥離装置を設けてなる水平真空ろ過機にお
    けるケーキの剥離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーキの剥離装置におい
    て、上記のケーキの剥離装置が、ろ過箱2が吸引ボック
    ス4から解離して周回する時に、ろ過箱2の吸引口2c
    の仮想移動圏内に臨ませたエアーブロー装置であること
    を特長とする水平真空ろ過機におけるケーキの剥離装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至請求項2記載のケーキの剥
    離装置において、上記のケーキの剥離装置が、ろ過箱2
    が反転走行する時に、ろ過箱2から垂下した金属ろ材1
    の表裏両面に対向させてそれぞれ設けた洗浄ノズル8.
    8であることを特長とする水平真空ろ過機におけるケー
    キの剥離装置。
JP1991061370U 1991-07-08 1991-07-08 水平真空ろ過機におけるケーキの剥離装置。 Expired - Lifetime JP2565860Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5026782U (ja) * 1973-07-03 1975-03-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5533368A (en) * 1978-08-29 1980-03-08 Mitsubishi Electric Corp Variable short-circuit unit
JPS5547618U (ja) * 1978-09-25 1980-03-28
JPS6436012U (ja) * 1987-08-25 1989-03-06
JPH01207108A (ja) * 1988-02-12 1989-08-21 Ishigaki Kiko Kk 真空濾過装置

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