JPH0572974U - 梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ - Google Patents

梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ

Info

Publication number
JPH0572974U
JPH0572974U JP8934892U JP8934892U JPH0572974U JP H0572974 U JPH0572974 U JP H0572974U JP 8934892 U JP8934892 U JP 8934892U JP 8934892 U JP8934892 U JP 8934892U JP H0572974 U JPH0572974 U JP H0572974U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metallic wire
carding machine
cylinder
tooth
depth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8934892U
Other languages
English (en)
Inventor
卓見 小田
Original Assignee
金井 宏之
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 金井 宏之 filed Critical 金井 宏之
Priority to JP8934892U priority Critical patent/JPH0572974U/ja
Publication of JPH0572974U publication Critical patent/JPH0572974U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハカス等のつまり解消して一定周期毎の除去
作業を不要にすると共に、空気流を安定して、繊維の平
行度、移行率を向上して高品質のスライバーを得る。、
更にシリンダドラムへの巻き付けを容易にする。 【構成】 2.1〜2.8mmの針高さAを有する梳綿
機のシリンダ用メタリックワイヤにおいて、歯の深さB
を0.20〜0.50mm、厚さCを0.5〜0.7m
mとし、かつ針列間の歯空間となる歯先から縁部上面ま
での深さKを0.20A〜0.35Aに形成して成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は紡績工程において用いられる梳綿機のシリンダに巻き付けて使用する 梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ(以下、単にメタリックワイヤという)に 関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、紡績工程での省力・省人化に伴い、梳綿機の保全工数の低減が図られて きている。この梳綿機のシリンダには、図7(イ)、(ロ)に示す形状で、縁部 8の高さDが針高さAの60%以下で、歯底9の深いメタリックワイヤ7が一般 に巻き付け使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上記メタリックワイヤ7は、歯底9が深いため、繊維やハカス、ネ ップ、モート等(以下、ハカス等という)が沈み易く、歯底9に詰まり易く、一 週間あるいは3日に一度の割合で針列間に詰まった繊維やハカス等をストリッピ ングローラで除去しなければならない。この除去作業を実施しないと、詰まった 繊維やハカス等によりメタリックワイヤの針頭数が極端に減少したようになり、 繊維がメタリックワイヤに把持されなくなって、浮遊繊維及びネップが増加して 、図6に示すように、極端な紡出品質の低下が発生する。また、歯空間10の深 さKが深くて、歯空間10が大となるため、空気流が不安定となって、繊維の平 行度、移行率が低下して紡出品質の低下をもたらしていた。
【0004】 また、上記メタリックワイヤは、シリンダドラムに沿い難く、巻き付けが困難 であった。
【0005】 本考案は、従来技術の課題を解決するためになしたもので、ハカス等の詰まり を解消して一定周期毎の除去作業を不要にすると共に、空気流を安定して繊維の 平行度、移行率を向上し、更にシリンダドラムに巻き付け易くした梳綿機のシリ ンダ用メタリックワイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤは 、2.1〜2.8mmの針高さAを有する梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ において、歯の深さBを0.20〜0.5mm、厚さCを0.5〜0.7mmで 、かつ針列間の歯空間となる歯先から縁部上面までの深さKを0.20A〜0. 35A、好ましくは0.24A〜0.30Aにして成る。 また、歯部側面は、表面粗さをRa =0.1μm以下の鏡面に近い状態にすると 、ハカス等の詰まりを無くし、歯部周りの空気流がさらに安定する。 更に、縁部の少なくとも一側面は、ローレット加工を施して表面粗さをRa = 1.2〜3.0μmとし、縁部底面に、頂点を円弧状にした略V字形の切欠と水 平当接部とを交互に設けると、シリンダドラムへの巻き付けの作業性がより一層 向上する。
【0007】
【作用】
上記構成のメタリックワイヤをシリンダドラムに巻き付けた梳綿機を起動する と、隣り合うメタリックワイヤ針列間に形成される歯空間が極めて小さいため、 ハカス等の詰まる空間も極めて少なくなって、ハカス等の詰まりが防止されると 共に、歯部の周りの空気流が層流となって安定し、繊維の平行度、移行率の向上 をもたらし、開繊作用が良好となる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。 図1(イ)、(ロ)は本考案の梳綿機用シリンダメタリックワイヤの一例を示 す断面図及び正面図である。
【0009】 図において、本考案のシリンダ用メタリックワイヤ1は、針高さA:2.8m m、歯部3の深さB:0.4mm、厚さC:0.63mm、縁部2の高さD:2 .2mm、歯先厚さE:0.04mm、歯元厚さF:0.17mm、歯空間4の 深さK:0.6mm、歯先長さG:0、働角度X:63°、背角度Y:28°、 山数M:17山/25.4mm、針頭数P:864P/(25.4mm)2 であり、 かつ縁部2の底面には、深さH:0.50mm、開き角度Z:54°で、頂点を 円弧状にした略V字形の切欠5をピッチL:18山/25.4mmで形成して、 切欠5と水平当接部6とを交互に設ける。 なお、上記縁部2の上面は可成的にフラットな面にするのが好ましく、また上 記切欠5の深さHは、縁部2の高さDの50%以下にするのが好ましい。
【0010】 また、上記歯部3の側面は、表面粗さをRa0.1μm以下の鏡面に近い状態 に研摩仕上げをする。
【0011】 更に、縁部2の少なくとも一側面は、ローレット加工で以て表面粗さがRa1 .2〜3.0μmに仕上げると、巻き付け時にメタリックワイヤに摩擦抵抗をか けることが可能になり、一定のテンション下での巻き付けが可能となる。
【0012】 ところで、図2は、上記メタリックワイヤ1をシリンダドラムに巻き付けた時 に隣接する針列間に形成される歯空間4を示す断面図であり、歯空間4の深さK を0.20A〜0.35A、好ましくは0.24A〜0.30Aにすることによ り、歯空間4は、図8に示す従来のメタリックワイヤ5の歯空間10よりも極め て小となる。この結果、ハカス等の詰まる空間が極めて少なくなり、ハカス等の 詰まりが略解消され、一定周期毎の清掃作業も不要となり、また歯部3の側面の 鏡面に近い状態と相まって、歯の周りの空気流は層流となり、メタリックワイヤ 上の繊維は乱れず、極めて良好な開繊作用が得られる。
【0013】 次に、上記実施例の本考案品Pと従来品Qとをシリンダドラムに巻き付けた高 速高生産梳綿機を用いて、次の条件で紡出比較テストを行なった。
【0014】 紡出条件 繊 維 :綿20番手 シリンダ回転数 :450rpm ドッファ回転数 : 40rpm テーカイン回転数:1150rpm 紡 出 量 :360grain/6yds まず、シリンダドラムへの巻き付け時において、本考案品Pは、従来品Qに比 べて、図3に示すように、低荷重で大きく曲げ得るので、極めて簡単に巻き付け できた。 次に、紡出テストの結果は、図4、5に示すような結果を得た。図4、5から 、本考案品Pは従来品Qに比して繊維平行度が良好で、ネップ、モート、ハカス が低減し、良品質のスライバーが得られた。
【0015】
【考案の効果】
本考案は、上記構成になしたので、ハカス等の詰まりがなくなり、紡出品質が 非常に安定し、極めて良品質のスライバーが得られ、歯の周りの空気流が層流と なって安定し、繊維が乱れず極めて良好な開繊作用が得られる。 また、ハカス等の詰まりの解消により、図6に示すように、一定周期毎の掃除 の要もなくなり、停台に伴う生産量の低下や掃除に要する労力も不要となる。 更に、シリンダドラムに沿い易く極めて巻き付け易くなり、巻き付けの作業性 が向上する等の実用的効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の一例を示し、(イ)は断面図、
(ロ)は同正面図。
【図2】本考案のメタリックワイヤ針列間に形成される
歯空間の断面図。
【図3】本考案と従来のメタリックワイヤの曲げ試験の
性能比較図。
【図4】本考案品と従来品の紡出テスト結果を示す性能
比較図。
【図5】本考案品と従来品の紡出テスト結果を示す性能
比較図。
【図6】本考案と従来のメタリックワイヤのネップ発生
数と掃除周期との関係を示す説明図。
【図7】従来のメタリックワイヤを示し、(イ)は断面
図、(ロ)は同正面図。
【図8】従来のメタリックワイヤ針列間に形成される歯
空間の断面図。
【符号の説明】
1 メタリックワイヤ 2 縁部 3 歯部 4 歯空間 5 切欠 6 水平当接部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2.1〜2.8mmの針高さAを有する
    梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤにおいて、歯の深
    さBが0.20〜0.5mm、厚さCが0.5〜0.7
    mmで、かつ針列間の歯空間となる歯先から縁部上面ま
    での深さKが0.20A〜0.35Aであることを特徴
    とする梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ。
  2. 【請求項2】 歯部側面の表面粗さがRa =0.1μm以
    下である請求項1記載の梳綿機のシリンダ用メタリック
    ワイヤ。
  3. 【請求項3】 縁部の少なくとも一側面にローレット加
    工で以て表面粗さをRa =1.2〜3.0μmにした請
    求項1又は2記載の梳綿機のシリンダ用メタリックワイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】 縁部底面に、頂点を円弧状にした略V字
    形の切欠と水平当接部とを交互に設けた請求項1、2又
    は3記載の梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ。
JP8934892U 1992-01-09 1992-12-28 梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ Pending JPH0572974U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8934892U JPH0572974U (ja) 1992-01-09 1992-12-28 梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32192 1992-01-09
JP4-321 1992-01-09
JP8934892U JPH0572974U (ja) 1992-01-09 1992-12-28 梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0572974U true JPH0572974U (ja) 1993-10-05

Family

ID=26333279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8934892U Pending JPH0572974U (ja) 1992-01-09 1992-12-28 梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0572974U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10245726A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Truetzschler Gmbh & Co Kg フィードローラと少なくとも1つのテーカインとを有するカードにおける装置
JP2001162440A (ja) * 1999-11-10 2001-06-19 Graf & Co Ag 鋸歯ワイヤー
JP2004244734A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Kanai Hiroaki 紡機用メタリックワイヤ
JP2017519116A (ja) * 2014-05-16 2017-07-13 グロッツ−ベッケルト・カーゲー 金属製カードワイヤ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157413A (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 Mitsubishi Motors Corp 車高調整装置
JPH0261112A (ja) * 1988-08-24 1990-03-01 Graf & Co Ag 全鋼製鋸歯針布
JPH0414463U (ja) * 1990-05-29 1992-02-05

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157413A (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 Mitsubishi Motors Corp 車高調整装置
JPH0261112A (ja) * 1988-08-24 1990-03-01 Graf & Co Ag 全鋼製鋸歯針布
JPH0414463U (ja) * 1990-05-29 1992-02-05

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10245726A (ja) * 1997-02-28 1998-09-14 Truetzschler Gmbh & Co Kg フィードローラと少なくとも1つのテーカインとを有するカードにおける装置
JP2001162440A (ja) * 1999-11-10 2001-06-19 Graf & Co Ag 鋸歯ワイヤー
JP2004244734A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Kanai Hiroaki 紡機用メタリックワイヤ
JP2017519116A (ja) * 2014-05-16 2017-07-13 グロッツ−ベッケルト・カーゲー 金属製カードワイヤ
US11649570B2 (en) 2014-05-16 2023-05-16 Groz-Beckert Kg Metallic card wire

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7325278B2 (en) All-steel card clothing for rollers and/or drums of carders of carding machines
KR20020060065A (ko) 도퍼 및 워커용 카드 와이어
US4398318A (en) Card clothing for carding machine elements
US3391429A (en) Metallic wire for card clothing
JPH0572974U (ja) 梳綿機のシリンダ用メタリックワイヤ
KR20170055901A (ko) 금속 침포
US4090276A (en) Textile carding
US5701637A (en) Sawtooth wire for all-steel clothing
DE19531605A1 (de) Fixkamm für eine Kämmaschine
JPH0261112A (ja) 全鋼製鋸歯針布
JPS6262919A (ja) 梳綿機
US7418768B2 (en) Set, comprising a plurality of needles having an angular front tip
US6996878B2 (en) Device such as a carding machine for processing fibres
TWI806845B (zh) 具針板的梳棉機
JP2651547B2 (ja) 梳綿機用メタリックワイヤ
JP2004244747A (ja) 梳綿機用メタリックワイヤ
CN213538206U (zh) 针齿形金属针布
JP2537876Y2 (ja) 梳綿機用シリンダメタリックワイヤ
CN218880179U (zh) 一种针布结构
JPH0343256Y2 (ja)
CN1215207C (zh) 精梳机的顶梳
CN218932411U (zh) 一种新型皮棉清理机排杂刀
CN210262138U (zh) 一种并条机清洁装置
CN209210984U (zh) 强梳型梳棉机
JPS6135566Y2 (ja)