JPH0572933U - 金型保持装置 - Google Patents

金型保持装置

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JPH0572933U
JPH0572933U JP2073292U JP2073292U JPH0572933U JP H0572933 U JPH0572933 U JP H0572933U JP 2073292 U JP2073292 U JP 2073292U JP 2073292 U JP2073292 U JP 2073292U JP H0572933 U JPH0572933 U JP H0572933U
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JP
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mold
holding
gas
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JP2073292U
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English (en)
Inventor
哲雄 伊沢
高志 小林
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持部材への金型の固定を簡単に短時間で行
なう。 【構成】 上型1および下型2の成形面1aおよび2a
と反対側の保持面1bおよび2bを保持部材4,5にそ
れぞれ当接し、吸引手段9および10を作動させる。吸
引で生じる吸着力により上型1,下型2をそれぞれの保
持部材4,5に固定し、吸引を解除して、上型1,下型
2を取り外す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光学素子を押圧成形する光学素子成形装置に用いる金型の保持装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学素子成形装置では、上型および下型により光学素材を押圧することにより 光学素子としている。このような光学素子成形装置では、光学素子を高精度に成 形するため、上型および下型を保持する金型保持装置が開発されている。特開昭 63−95130号公報は、かかる金型保持装置の従来技術を開示している。こ の従来装置は、線膨張率の小さい材質よりなる金型と線膨張率の小さい外周部材 とで線膨張率の大きな部材をはさみ込むように配置しており、これにより、常温 時には金型の着脱を容易にし、かつ所定の高温時(使用時)には、自動的に高精 度に調心できるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の金型保持装置は、部材の線膨張率の差を利用しているこ とから、金型の嵌合固定のためには所定温度以上であることが必要となっている 。また、金型の着脱時には金型と金型保持部材との間にクリアランスを発生させ る必要があるため、一定温度以下とする必要がある。
【0004】 以上のことから従来装置では、金型の交換時には金型を冷却した後、その着脱 を行い、新たな金型の装着後に再度加熱する必要があり、着脱に長時間を有する 問題があった。
【0005】 本考案は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、金型の温度に関係な く、その着脱を容易に行なうことができる金型保持装置を提供することを目的と する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案の金型保持装置は、光学素材を押圧成形する一 対の金型の成形面と反対側の保持面に当接する保持部材と、前記保持面を保持部 材に吸着させる吸着手段とを備えていることを特徴とするものである。 この場合、上記構成に加えて、金型の周囲にガスを吐出するガス供給手段を備 えることができる。
【0007】
【作用】
上記構成では、吸着部材が金型の保持面を保持部材に吸着させることにより、 金型の固定が行なわれるため、高温であっても金型の取り外しができ、低温であ っても金型の固定ができ、金型の着脱が温度と無関係となる。また、ガス供給手 段は金型の周囲にガスを吐出して均等な圧力を作用させるため、金型を精度良く 位置決めできる。
【0008】
【実施例1】 図1は本考案の実施例1を示し、成形面1a、2aが相互に対向した状態で上 型1および下型2が配置されている。上型1および下型2は光学素子の成形温度 に耐えることができる超硬合金,セラミックスなどの材質により成形されており 、いずれも先端部側の成形面1a,2aと反対側の基部側が大径となった段付き 形状となっている。3はこれらの上型1および下型2の先端部分が摺動可能に挿 入された調心のための位置決め用スリーブであり、このスリーブ3の内面と上型 および下型2の外面との間には10μm程度のクリアランスが形成されている。 このスリーブ3は上型1および下型2と同様な材質となっているが、金型の使用 温度に応じて異なった内径を有したものが使用される。
【0009】 上型1および下型2は、いずれも基部側の保持面1b,2bが保持部材4,5 に当接された状態で保持される。この場合、上型1の保持部材4はベース6に取 り付けられており、下型2の保持部材5は上下動する下軸7に取り付けられてい る。また、各保持部材4,5は上型1および下型2の保持面1b,2bと対向す る側に減圧室4a,5aを有しており、この減圧室4a,5aがパイプ,チュー ブなどの連結管8を介して吸引手段9,10にそれぞれ連結されている。これら 吸引手段9,10および減圧室4a,5aは、上型および下型2の保持面1b, 2bを各保持部材4,5に吸着させる吸着手段を構成する。
【0010】 上記構成において、上型1の固定は、その保持部材1bを保持部材4に当接さ せた状態で吸引手段9を起動することにより、減圧室4aに真空吸着力を生じさ せて行なうことができる。また、下型2の固定は下軸7に載置した状態で吸引手 段10を起動することにより、減圧室5aに真空吸着力を生じさせて行なうこと ができる。また、これらの上型1,下型2の取り外しは、吸引手段9,10の吸 引を解除することにより簡単に行なうことができる。このため、温度と無関係に 上型1および下型2の着脱ができ、その交換を短時間に行なうことができる。
【0011】 また、本実施例では上型1および下型2の先端部分がスリーブ3内に挿入され ているため、その固定と同時に心出しを行なうことができる。この心出し時にお いては、吸引手段9,10の吸着力を弱めることにより、さらに容易となる。な お、スリーブ3は光学素子の成形時には、適宜取り外されるものである。
【0012】
【実施例2】 図2は本考案の実施例2を示し、実施例1と同一の要素は同一の符号で対応さ せてある。この実施例2においては、T字形の固定治具11がベース6から上型 1の保持部材4内に挿入されることにより、同部材4がベース6に取り付けられ ると共に、T字形の固定治具12が下軸7から下型2の保持部材5内に挿入され ることにより、保持部材5が下軸7に取り付けられている。また、各固定治具1 1,12に近接したベース6および下軸7には磁石13,14がそれぞれ設けら れている。磁石13,14は高温下における磁力低下を抑制するため、これらの 常温に近い部分に設けられる。また磁石13,14としては、高温下でも磁力低 下の少ないAlnico2,Alnico5などのアルニコ磁石を使用すること が好ましい。
【0013】 本実施例において、固定治具11,12および上型1,下型2は磁性材料によ り形成されており、図示しないスイッチにより磁石13,14から磁力を作用さ せると、固定治具11,12が磁力を帯びるため、磁気吸着力によって上型1お よび下型2をそれぞれの保持部材4,5に固定することができる。また、スイッ チを切ることにより、磁気吸着力が消失するため、上型1および下型2を取り外 すことができる。このため温度に関係なく、上型1,下型2の着脱が可能となる 。なお本実施例では、上型1および下型2の当接面1b,2bと、固定治具11 ,12とを高精度に加工することにより、精度の良い位置決めができる。
【0014】 このような実施例2は実施例1と同様に作用するが、磁力を利用するため構造 が簡単となるメリットがある。
【0015】
【実施例3】 図3および図4は、本考案の実施例3を示し、実施例1と同一の要素は同一の 符号で対応させてある。この実施例3は実施例1と同様に、真空吸着力によって 上型1および下型2を吸着するものであり、このため図3に示すように、上下の 保持部材4および5には、上型1および下型2の保持面1b,2bと対向する減 圧室4a,5aが形成されていると共に、各減圧室4a,5aが連結管8を介し て吸引手段9,10に連結されている。
【0016】 本実施例においては、上型および下型2の基端部が挿入されるリング体15, 16が、各保持部材4,5に一体的に形成されている。各リング体15,16は 上型1および下型2の基端部よりも大径となっており、これらの基端部が挿入さ れると、その周囲にガス流入室17,18が形成されるようになっている。また 、各リング体15,16には上型1および下型2の基端部の周囲にガスを吐出す る吐出口19,20が形成されている。
【0017】 図4は上型1における吐出口19部分の断面を示し、吐出口19は上型1周囲 の8等分位置に等間隔で設けられている。従って吐出口19からガスが吐出する と、上型1の周囲に対して、均等な圧力が作用する。
【0018】 なお、このような構成は下型2における吐出口20においても同様となってい る。これらの吐出口19,20はヒータ22およびレギュレータ24を有したガ ス管21を介してガスタンク23に連結されている。ガスタンク23は窒素ガス や二酸化炭素ガスなどの非酸化性ガスが充填されており、そのバルブを開放する ことにより、これらのガスをガス管21から吐出口19,20に供給する。ヒー タ22はこのガスタンク23からガスを高温、例えば光学素子の成形時の温度で ある500℃前後に加熱し、レギュラー24はこの高温ガスの圧力を調整する。
【0019】 25,26は各保持部材4,5のリング体15,16を横方向に貫通するよう に形成されたガス抜き穴である。このガス抜き穴25,26は各リング体15, 16の吐出口19,20よりも先端側に形成されており、吐出口19,20から 吐出してガス流入室17,18内に充填したガスを外方に逃すように作用する。 これにより、吐出口19,20から吐出したガスが安定して排出されるため、光 学素子の成形に悪影響を与えることがなくなる。
【0020】 なお本実施例において、成形用の光学素材30は搬送部材31内にセットされ ており、この搬送部材31が搬送アーム32に取り付けらることにより、上型1 および下型2の間に挿入されて成形される。
【0021】 上記構成において、上型1および下型2の固定は、それぞれの吸引手段9,1 0を起動して減圧室4a,5aを減圧することにより、その真空吸着力で行なわ れる。かかる固定時に、ヒータ22で500℃前後に加熱されたガスボンベ23 からのガスをそれぞれの吐出口19,20から吐出してガス流入室17,18内 に供給することにより、上型1および下型2の周囲に均等なガス圧を作用させる 。これにより、上型1および下型2を、その中心に正確に位置決めすることがで きる。
【0022】 従って本実施例では、上型1および下型2を温度と無関係に着脱することがで きると共に、上型1および下型2の位置決めも正確に行なうことができる。特に 本実施例では、ガス圧により上型1および下型2の位置決めを行なうため、上型 、下型の外径が異なっていても、簡単で確実に位置決めできるメリットがある。
【0023】 なお本実施例において、ガスの吐出口19,20は上型1,下型2の周囲に均 等配置されていれば、その数は限定されるものではなく、ガスボンベ23および ヒータ22を単一として、上型、下型に分配供給しても良い。
【0024】
【実施例4】 図5は本考案の実施例4を示し、実施例3と同一の要素は同一の符号により対 応させてある。この実施例4では、上型1および下型2と、これらを保持する保 持部材4,5との間にリング状の蓋体27,28が掛け渡し状に設けられている 。すなわち蓋体27,28は上型1および下型2の大径部の先端面と、各保持部 材4,5のリング体15,16の先端面との間に掛け渡されており、これにより ガス流入室17,18の開放端が封鎖されるため、それぞれの吐出口19,20 から吐出してガス流入室17,18内に充満したガスはガス抜き穴25,26か らのみ排出される。しかも、これらのガス抜き穴25,26はリング体15,1 6を横方向に貫通しているため、排出されたガスが光学素子30や搬送部材31 に接触することがなく、ガスの抵触に起因した温度低下に基づく光学素子のヒケ 等の発生を防止できる。このため上型1,下型2の位置決めを行なうことができ る効果に加えて、光学素子の不良率が低下する効果を有している。
【0025】
【考案の効果】
本考案は吸着力により金型を保持部材に固定するため、温度と無関係の固定が でき、金型の着脱を短時間で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1を示す断面図である。
【図2】本考案の実施例2を示す断面図である。
【図3】本考案の実施例3を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本考案の実施例4を示す断面図である。
【符号の説明】
1 上型 1a 成形面 2 下型 2a 成形面 4 保持部材 5 保持部材 9 吸引手段 10 吸引手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素材を押圧成形する一対の金型の成
    形面と反対側の保持面に当接する保持部材と、前記保持
    面を保持部材に吸着させる吸着手段とを備えていること
    を特徴とする金型保持装置。
  2. 【請求項2】 光学素材を押圧成形する一対の金型の成
    形面と反対側の保持面に当接する保持部材と、前記保持
    面を保持部材に吸着させる吸着手段と、前記金型の周囲
    にガスを吐出するガス供給手段とを備えていることを特
    徴とする金型保持装置。
JP2073292U 1992-03-06 1992-03-06 金型保持装置 Withdrawn JPH0572933U (ja)

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