JPH0572088A - 線材引張試験装置 - Google Patents

線材引張試験装置

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JPH0572088A
JPH0572088A JP25983791A JP25983791A JPH0572088A JP H0572088 A JPH0572088 A JP H0572088A JP 25983791 A JP25983791 A JP 25983791A JP 25983791 A JP25983791 A JP 25983791A JP H0572088 A JPH0572088 A JP H0572088A
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wire
tension
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JP25983791A
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Makoto Nakajima
誠 中嶋
Yoshio Ohashi
芳雄 大橋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実使用状態に近い形でボンディングワイヤの
引張試験を実行する。 【構成】 XY方向に移動操作し得るように構成され、
試料1の一端側を保持する試料台14と、その他端側を
把持するクランパ18と、試料台14に保持された試料
1を加熱するヒータ13と、クランパ18に係合される
張力検出器32と、張力検出器32を移動させるステッ
ピングモータ37と、張力検出器32の移動量を検出す
る変位検出器43と、張力検出器32および変位検出器
43の検出データに基づいて張力−歪量関係を演算する
演算器43とを備えている。 【効果】 ワイヤ2の一端部を薄板3にボンディングし
て試料1を作成し、薄板3を試料台14で保持し、ワイ
ヤ2の他端部をクランパ18で把持して、モータ37の
駆動によりワイヤ2に張力を加えて引張試験し、試験
中、試料1をヒータ13で加熱することにより、実使用
状態でワイヤの引張試験を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線材引張試験装置、特
に、半導体装置において半導体ペレットとリードとを電
気的に接続するためのボンディングワイヤの強度を測定
することを目的とした線材引張試験装置に関し、例え
ば、ボールボンディング時にボールを形成するために熱
影響を受けたワイヤの一部分(例えば、ボールから数十
μm〜数百μmの部分)の引張強度および伸び率を測定
するのに利用して有効な線材引張試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な線材引張試験装置は、線材をそ
の両端部をそれぞれ把持して引っ張り、引張強度や伸び
率を測定するように構成されている。そして、半導体装
置に使用されるボンディングワイヤ自体は極細線の一例
であるため、ボンディングワイヤ自体の引張試験につい
ては、極細線用の一般的な線材引張試験装置が使用され
ている。
【0003】しかし、半導体装置においては、ボンディ
ングワイヤ自体の引張強度よりも、半導体ペレット(以
下、ペレットという。)とリードとの間にボンディング
された後におけるボンディングワイヤの引張強度が重要
となる。そこで、ボンディングワイヤをその両端部をリ
ードフレーム等の基板にそれぞれボンディングしてアー
チ形状となし、そのアーチ形状のボンディングワイヤに
線材引張試験装置の一方の検出子を引っ掛けて引っ張る
ことにより、ボンディング後におけるボンディングワイ
ヤについての引張試験が実施されている。
【0004】なお、ワイヤボンディング工程における問
題点を述べてある例としては、株式会社工業調査会発行
「IC化実装技術」昭和55年1月15日発行 P15
1〜P155、がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アーチ
形状に形成されたボンディングワイヤを引張る試験方法
による評価は、半導体装置の製造工程において実際にペ
レットの電極パッドにボールボンディングされたボンデ
ィングワイヤについての評価としては不充分であるとい
う問題点があることが、本発明者によって明らかにされ
た。
【0006】なぜならば、従来の線材引張試験装置はボ
ール形成時の熱影響によって生ずるボールネック上部の
再結晶範囲である数十〜数百μm範囲の強度および伸び
率を直接的に測定可能な機構を有せず、また、試料を加
熱し得る構造となっていないことから、樹脂封止工程に
おける高温時の機械的特性を測定することが困難である
ためである。
【0007】ここで、評価が異なる原因になると思われ
る理由を以下に述べる。樹脂封止型パッケージを備えて
いる半導体装置において、ペレット上の電極パッドとリ
ードとを接続するワイヤボンディング方法として、金ま
たは銅細線を用いたボールボンディング方法がある。こ
のワイヤボンディング方法において、ボールはワイヤ先
端部において加熱溶融することによって形成される。ワ
イヤ先端部の加熱方法としては、放電トーチまたは水素
トーチが用いられている。ボール形成時、ワイヤの先端
部は融点に達するため、ボール直上部のワイヤは再結晶
することになる。この再結晶を生ずる範囲は、ワイヤの
材質または組成により異なるが、一般的には、先端部か
ら50μm〜300μm程度である。
【0008】このようにしてボールボンディングされた
ワイヤおよびペレットは、180℃〜200℃程度の高
温で樹脂封止される際、樹脂の収縮応力により前述の再
結晶部において破断することがある。
【0009】この原因として考えられる主なものは、次
の通りである。 樹脂と半導体素子表面の間にきわめてわずかな隙間
が発生し、ボールネック直上部に形成された再結晶部に
張力が発生する。 高温時にワイヤの張力および伸び率が低下する。
【0010】したがって、高温時におけるワイヤ再結晶
部の物理的性質を明らかにすることは、不良発生防止の
観点から各種ワイヤを選定または比較評価する上できわ
めて重要である。
【0011】しかしながら、次のような理由により、ボ
ールボンディング後のボンディングワイヤの引張試験を
高い精度で実施することは困難である。 再結晶範囲はきわめて微小な範囲である。 ワイヤの両端部を基板にワイヤボンディングした
後、強度を測定する従来の試験方法では、測定がワイヤ
のアーチ形状に影響されるため、真に再結晶部の強度お
よび伸び率を測定することができない。 また、近似的にはワイヤ全体を熱処理して、ボール
ネック直上部と同様な再結晶組織として、物理的性質を
求める方法があるが、実際の再結晶状態を再現すること
はきわめて困難である。
【0012】本発明の目的は、実使用状態に近い形でボ
ンディングワイヤの引張試験を実施することができる線
材引張試験装置を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0015】すなわち、XY方向に移動操作し得るよう
に構成されており、試料の一端側を保持する試料台と、
試料台に保持された試料の他端側を把持するクランパ
と、試料台に保持された試料を加熱する加熱手段と、ク
ランパに係合される張力検出器と、張力検出器を移動さ
せるためのモータと、張力検出器の移動量を検出する変
位検出器と、張力検出器の検出データおよび変位検出器
の検出データに基づいて張力−歪量関係を演算する演算
器とを備えていることを特徴とする。
【0016】
【作用】前記手段において、まず、試料の一端側が試料
台に保持され、他端側がクランパに把持される。この
際、試料台がXY方向に移動操作されることにより、試
料にストレスを加えることなく、保持および把持が実行
される。続いて、モータにより張力検出器が移動される
と、張力検出器およびクランパを介して張力が試料に加
わる。この張力の作用に伴って試料が伸びると、変位検
出器により、その伸び量が検出される。この間、加熱手
段により、試料は所定の温度になるように加熱される。
そして、演算器により、張力検出器および変位検出器か
らの検出データに基づいて、当該加熱温度下における張
力−歪量関係曲線が演算される。
【0017】前記した手段によれば、ボールボンディン
グにおけるボール直上部の再結晶範囲において、実際の
樹脂封止と同様の拘束状態と、温度環境下で物理的特性
を簡便に比較評価が可能となる。したがって、ワイヤ径
の変更および材質の変更に際して必要としていた大量の
実装評価データの収集作業を、省略化することができ
る。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるボンディング
ワイヤの引張試験装置を示す斜視図、図2はそのワイヤ
クランプ部を示す拡大斜視図である。
【0019】本実施例において、本発明に係る線材引張
試験装置は、半導体装置に使用されるボンディングワイ
ヤがボールボンディングされた後の引張試験を実行する
ものとして構成されている。
【0020】このボンディングワイヤの引張試験装置1
0に使用される試料1は、次のようにして得られる。す
なわち、直径20μm〜50μm程度のボンディングワ
イヤ2が、表面に銀めっき被膜(図示せず)が被着され
た薄板3にボールボンディング方法によりボンディング
される。このように一端がボールボンディングされたボ
ンディングワイヤ2の他端は第2ボンディングされず
に、ワイヤ2にストレスを与えないように10mm程度
上部で、切断されて直線形状のままとされている。ま
た、銀めっきされた薄板3は、厚さ0.2mm〜0.3
mmの薄板であり、充分に熱容量の小さな大きさとす
る。
【0021】次に、ボンディングワイヤ引張試験装置1
0の構成を説明する。このボンディングワイヤ引張試験
装置10は長方形の平板形状に形成されたベース11を
備えており、ベース11の略中央部にはXYテーブル1
2が設備されている。XYテーブル12上には試料台と
してのヒートブロック14が固定されており、このヒー
トブロック14はXYテーブル12によりXY方向に移
動されるようになっている。ヒートブロック14はヒー
タ電源13Aにより制御される電気ヒータ13により発
熱されて、後述するように試料1を加熱し得るようにな
っている。
【0022】図2に示されているように、ヒートブロッ
ク14の上面には一対の押さえ金具15、15が左右対
称に配されて、一端をビス16によりそれぞれ締め付け
られるように取り付けられており、両押さえ金具15、
15は前記試料1の薄板3の周辺部を押さえて、試料台
としてのヒートブロック14上に試料1を固定的に保持
するようになっている。
【0023】ベース11のXYテーブル12の片脇には
支柱17が立設されており、図2に示されているよう
に、支柱17の上端部にはクランパ18がその一端部を
ピン19により回転自在に軸支されて、垂直方向に回動
し得るように取り付けられている。クランパ18は矩形
のブロック形状に形成された本体20と、板ばね材が用
いられて矩形の平板形状に形成された押さえプレート2
1とを備えており、本体20と押さえプレート21とは
互いに当接された状態に組み合わせされているととも
に、その合わせ面が垂直面を構成するようにピン19に
より支持されている。本体20と押さえプレート21と
の中間部にはボルト22が挿通されてそれぞれ螺合され
ており、このボルト22により本体20と押さえプレー
ト21との隙間が加減されるようになっている。
【0024】また、本体20の自由端部の上面には下側
フック23が垂直方向上向きに突設されており、このフ
ック23は後記する張力検出器の上側フックと係合し得
るように構成されている。
【0025】図1に示されているように、ベース11上
には架台30が立設されており、架台30にはZ方向ガ
イド31が垂直方向に配設されている。このガイド31
には歪ゲージ式微小荷重ロードセルが使用されている張
力検出器32が後記する移動ブロック34と共に支持さ
れており、この張力検出器32は移動ブロック34と共
にガイド31により案内されて垂直方向に移動し得るよ
うになっている。張力検出器32の下面には上側フック
33が垂直方向下向きに突設されており、このフック3
3は前記下側フック23に係合し得るようになってい
る。
【0026】また、架台30上にはベース36を支持し
た支柱35が垂直方向上向きに立設されており、水平に
張り出されたベース36にはステッピングモータ37が
据え付けられている。ステッピングモータ37の回転軸
38は垂直方向下向きに突出されており、この回転軸3
8には駆動側ギヤ39が固定的に外装されている。この
ステッピングモータ37はコントローラ40により、
0.9度/ステップ、の分解能をもって回転を制御され
るようになっている。
【0027】ベース36と架台30の天板との間には送
りねじ軸41が垂直に配されて回転自在に支承されてお
り、この送りねじ軸41の中間部には前記駆動側ギヤ3
9に噛合された従動側ギヤ42が固定的に外装されてい
る。そして、送りねじ軸41の雄ねじ部41aは移動ブ
ロック34に螺合されており、これにより、移動ブロッ
ク41は送りねじ軸41の正逆回転に伴って垂直方向上
下に適宜移動されるようになっている。
【0028】架台30上には歪ゲージ式変位変換器が使
用されている変位検出器43が垂直方向上向きに据え付
けられており、この検出器43の検出子44は移動ブロ
ック34の下面に突き当てられるようになっている。
【0029】この変位検出器43には演算器45が接続
されており、この演算器45の他の入力端には前記張力
検出器32が接続されている。また、演算器45の出力
端にはデータ記録装置46が接続されている。演算器4
5は張力検出器32および変位検出器43からそれぞれ
送信されて来る各測定データに基づいて、張力と歪量と
の関係を示す特性曲線を算出し、データ記録装置46に
記録するようになっている。
【0030】次に作用を説明する。銀めっき処理された
薄板3にボンディングワイヤ2がボールボンディング方
法によりボール部を接着されて成る試料1は、ヒータ1
3を有するブロック14に押さえ金具15、15により
保持される。このとき、試料台としてのヒートブロック
14がXYテーブル12によりXY方向に対して微小移
動調節されることにより、クランパ本体20と押さえプ
レート21との間に試料1のワイヤ2が挿入された後、
クランパ18のボルト22が緩められることによってワ
イヤ2の直線形状のままの上端部がクランプされる。
【0031】クランパ18のフック23は、歪ゲージ式
微小荷重ロードセルを用いた張力検出器32取り付けた
フック33に吊り下げられる。
【0032】なお、ボンディングワイヤ2のクランパ1
8は、ヒートブロック14または試料1の薄板3にクラ
ンパ18が接触した所を原点として所望のクランプ高さ
まで、クランパ18をステッピングモータ37により移
動させることにより、ワイヤ2のクランプ位置すなわち
試験長さを精度良く設定することが可能である。本実施
例において、この試験長さは、50μm〜300μmに
設定される。また、説明図では省略したが、クランプ部
位を拡大してセットし易くするために、顕微鏡を設置す
ることが望ましい。
【0033】ステッピングモータコントローラ40によ
り指示された回転速度で、ステッピングモータ37が正
方向に回転駆動されると、モータ軸38の回転が駆動側
ギヤ39および従動側ギヤ42によって減速されて送り
ねじ軸41に伝達される。送りねじ軸41には移動ブロ
ック34が進退可能に螺合されているため、Z方向ガイ
ド31に支持された移動ブロック34および張力検出器
32は同時に、送りねじ軸41の回転量とねじピッチと
に応じてZ方向ガイド31にガイドされて垂直方向上向
きに移動する。
【0034】ここで、ステッピングモータ37の分解能
を0.9度/step、減速ギヤのギヤ比を1/6、ね
じピッチを500μmとして、5pps(1秒間に5パ
ルス)与えたとすると、500×(0.9°/360)
×(1/6)×5=1.04μm/sec、の速度で張
力が与えられることになる。
【0035】また、このとき、ヒータ電源13Aによる
制御によりヒータ13が加熱され、試料1が加熱され
る。この試料1は熱容量が極めて小さいため、ヒートブ
ロック14と略同じ温度に設定される。
【0036】そして、移動ブロック34の移動量、すな
わち、ボンディングワイヤ2の伸び量は移動ブロック3
4の下面に接触している変位検出器43により測定さ
れ、変位検出器43から演算器45に送信される。同時
に、張力検出器32により歪量が測定され、張力検出器
32から歪量が演算器45に入力される。これら変位検
出器43および張力検出器32からの各入力データに基
づいて、演算器45は張力と歪量との関係を示す特性線
図を算出し、その演算結果をデータ記録装置46に出力
する。
【0037】前記実施例によれば次の効果が得られる。 ボンディングワイヤの一端部を薄板にボールボンデ
ィングし、薄板を試料台で保持し、ボンディングワイヤ
の直線形状端部をクランパで把持して引張試験を実施す
るとともに、この試験中、加熱手段により試料を加熱す
ることにより、ボールボンディングのボール形成時に生
ずるボンディングワイヤの再結晶範囲における物理的強
度および伸び率を、常温〜高温まで所望の温度で測定す
ることができるため、実使用時に近い状態で引張試験を
実施することができる。
【0038】 前記によって、ペレットとリードと
をボールボンディング方法により接続した後、樹脂封止
する際の応力によって発生するボンディングワイヤ再結
晶部における破断強度を定量的に評価することができ
る。
【0039】 例えば、ワイヤの仕様が変更されるに
際してワイヤ径または材質等は、従来は大量の実装試験
により経験則から決められていたが、前記ボンディング
ワイヤ引張試験装置を用いることにより、半導体装置の
信頼性を確保するのに適当なボンディングワイヤを簡便
に選択可能となり、実装試験期間を大幅に短縮すること
ができる。
【0040】 ボンディングワイヤがボールボンディ
ングされた薄板を試料台で保持し、ボンディングワイヤ
の他端部をクランパで把持するように構成されているた
め、実際の拘束条件に近い状態で、ボンディングワイヤ
を固定し、わずかな張力変動および伸び率を精度良く測
定することができる。
【0041】 歪ゲージを用いた張力検出器および変
位検出器をそれぞれ使用することにより、微小な荷重、
変位を精度良く測定することができる。
【0042】 試料としてのボンディングワイヤに張
力を与える駆動源として高分解能(0・9°/ste
p)のステッピングモータを用いているため、クランプ
位置および張力付与に必要な変位を精度良く設定するこ
とができる。さらに、減速ギヤとの組合わせにより、固
定端の距離が数十μm〜100μm程度の試料を、1μ
m/sec〜100μm/sec程度の低速度の変位に
より、試験することができる。
【0043】 ボンディングワイヤの直線形状側端部
を固定するクランプに支点を設けるとともに、板ばねか
ら成る押さえプレートにより把持するように構成するこ
とにより、試験片としてのボンディングワイヤに対して
クランプ時に加わるストレスを低減することができる。
【0044】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0045】例えば、試料を加熱する手段としては、電
気ヒータを使用するに限らず、熱風吹き付け装置やレー
ザ光照射装置、高周波加熱装置を使用してもよい。
【0046】試料台をXY方向に移動させる手段として
は、XYテーブルを使用するに限らず、リニアモータテ
ーブル等を使用してもよい。
【0047】試料の一端側を把持するクランパは、クラ
ンパ本体と板ばねから成る押さえプレートとの組み合わ
せから構成するに限らず、他の構成を使用してもよい。
【0048】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるボンデ
ィングワイヤの引張試験装置に適用した場合について説
明したが、それに限定されるものではなく、他の極細線
の引張試験装置等の線材引張試験装置全般に適用するこ
とができる。
【0049】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0050】ボンディングワイヤの一端部を薄板にボー
ルボンディングして試料1を作成し、薄板を試料台で保
持し、ボンディングワイヤの他端部をクランパで把持す
ることにより、実際の拘束条件に近い形でボンディング
ワイヤを固定することができ、また、この固定状態で引
張試験を実行するとともに、この試験中、加熱手段によ
り試料を加熱することにより、ボールボンディングのボ
ール形成時に生ずるボンディングワイヤの再結晶範囲に
おける物理的強度および伸び率を、常温〜高温まで所望
の温度で測定することができる。
【0051】その結果、ペレットとリードとをボールボ
ンディング方法により接続した後、樹脂封止する際の応
力によって発生するボンディングワイヤ再結晶部におけ
る破断強度を定量的に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるボンディングワイヤの
引張試験装置を示す斜視図である。
【図2】その部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1…試料、2…ボンディングワイヤ、3…Agめっき薄
板、11…ベース、12…XYテーブル、13…ヒー
タ、14…ヒートブロック(試料台)、15…押さえ金
具、16…ビス、17…支柱、18…試料クランパ、1
9…ピン、20…クランパ本体、21…押さえプレー
ト、22…ボルト、23…フック、30…架台、31…
Z方向ガイド、32…張力検出器、33…フック、34
…移動ブロック、35…支柱、36…ベース、37…ス
テッピングモータ、38…回転軸、39…駆動側ギヤ、
40…モータコントローラ、41…送りねじ軸、42…
従動側ギヤ、43…歪ゲージ式変位検出器、44…検出
子、45…演算器、46…データ記録装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 XY方向に移動操作し得るように構成さ
    れており、試料の一端側を保持する試料台と、試料台に
    保持された試料の他端側を把持するクランパと、試料台
    に保持された試料を加熱する加熱手段と、クランパに係
    合される張力検出器と、張力検出器を移動させるための
    モータと、張力検出器の移動量を検出する変位検出器
    と、張力検出器の検出データおよび変位検出器の検出デ
    ータに基づいて張力−歪量関係を演算する演算器とを備
    えていることを特徴とする線材引張試験装置。
  2. 【請求項2】 加熱手段として、試料台に組み込まれた
    電気ヒータが、モータとしてステッピングモータが、張
    力検出器として歪ゲージ式微小荷重ロードセルが、変位
    検出器として歪ゲージ式変位変換器がそれぞれ使用され
    ていることを特徴とする請求項1記載の線材引張試験装
    置。
  3. 【請求項3】 試料として、銀めっきされた薄板に一端
    部がボールボンディングされたボンディングワイヤが使
    用され、この試料の薄板が試料台に保持され、この試料
    のボンディングワイヤの他端部がクランパに保持される
    ことを特徴とする請求項1記載の線材引張試験装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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