JPH0572022B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本発明はデイスク載置部を有したデイスク移動
台を排出位置から演奏位置まで移動するデイスク
プレイヤに関する。 ロ 従来の技術 デイスクをデイスクプレイヤの内部に搬入した
り、内部から搬出したりするデイスク移動台を有
したコンパクトデイスクプレイヤ等の光学的再生
装置は高級商品としての位置付けがあり、これを
自動（モータの駆動力）で行うようにしている。
このようなデイスクプレイヤは特願昭60−25048
号公報にて公知である。ところでデイスクプレイ
ヤの基本的動作はデイスクの取り出し及び装填を
する排出位置からデイスクをターンテーブルに載
置する閉塞位置にあるデイスク移動台を移動する
ローデイング動作と、閉塞位置にあるデイスク移
動台からデイスクを解放してターンテーブルに装
着し、そしてこのターンテーブルにデイスクを回
動可能に固定するクランプ動作とが必要である。 そこで、モータの駆動力を利用して、この基本
的動作を行うために例えば前記公知技術では単一
の駆動源であるカム体にローデイング動作領域と
クランプ動作領域とを設け、まずローデイング動
作領域にてデイスク移動台を排出位置から閉塞位
置まで移動し、次にモータを更に連続して駆動
し、カム体を回転し、移動の終了しているデイス
ク移動台からデイスクを解放してターンテーブル
にクランプ部材と共にデイスクを固定している。 ところで、近年コンパクトデイスクプレイヤの
普及に伴い、手動でこの基本的動作を行うデイス
クプレイヤの開発が望まれている。斯る手動式デ
イスクプレイヤはモータを使用しないのでモータ
の制御のためのスイツチ回路が不要となり構成が
簡単で、安価になるし動作が確実となる。しか
し、この基本的動作をデイスク移動台の手動押圧
による操作ストローク移動のみで行なおうとする
と、クランプ動作まで行えない。即ち、ローデイ
ング動作の終了でデイスク移動台は閉鎖位置にあ
り、デイスクプレイヤの前面パネルの内に位置し
ており、これ以上押圧移動することができず、ク
ランプ動作の駆動力を得ることができないという
問題があつた。 ハ 発明が解決しようとする問題点 本発明は前面パネルまでの手動押圧操作ストロ
ークで、デイスク移動台をローデイングし、且つ
このローデイング中にデイスク移動台からデイス
クを解放し、デイスク移動台の演奏位置への到来
でターンテーブルとによりデイスクをクランプす
る手動操作可能なデイスクプレイヤを提供しよう
とするものである。 ニ 問題点を解決するための手段 本発明は手動押圧部とデイスク載置部とを有し
たデイスク移動台と、デイスクを装着するターン
テーブルの装着されたデイスク回転用モータと、
このデイスク回転用モータを装着した可動板と、
移動可能に設けられたクランプ部材、前記デイス
ク移動台の手動押圧部の押圧操作によるデイスク
プレイヤ内への移動に伴い、可動板とクランプ部
材とを押圧して移動し、デイスク移動台をデイス
クプレイヤ内に収納すると共にデイスクを前記タ
ーンテーブルとクランプ部材とによりクランプす
るように構成したものである。 ホ 作用 本発明のデイスクプレイヤによればデイスク移
動台の押圧操作で、デイスク回転用モータを装着
した可動板と移動可能に設けられるクランプ部材
とを押圧移動し、前面パネルまでの押圧操作スト
ロークで演奏位置にデイスク移動台が至る前に、
デイスクを離間しターンテーブルとクランプ部材
とによりクランプするよう作用する。 ヘ 実施例 第１図は本発明実施例のデイスクプレイヤ１
（以下装置という）の構成図である。２は中心孔
３′を有するデイスク３を載置収納するＵ字形の
デイスク移動台４とデイスク収納凹所５とからな
るデイスク載置部と、デイスク回転用モータ及び
ピツクアツプの臨む透孔６と、前面パネルを構成
している手動押圧部７と、裏面に設けた鎖錠片８
と、押圧面を有した背面板９とからなるデイスク
移動台で、左右両側に長溝１０の設けられた案内
板１１が一対裏面に固定されている。 １２はシヤーシで、長溝１３の設けられた一対
の折曲側板１４，１４と斜溝１５，１５の設けら
れた折曲内側板１６と、この折曲内側板１６に対
応して斜溝１５′，１５′の設けられた折曲片１７
を有した固定部材１８と、テーパ辺１９′を有し
た鎖錠板１９の装着される折曲片２０と、シヤー
シ軸２１に対して回動自在に装着され、一端が突
片２２に係止されたバネ２３の他端に接続された
鎖錠板１９を鎖錠解除する回動解除レバー２４と
がそれぞれ一体にあるいは別体に構成されてい
る。 次に、２６はデイスク回転用モータ２７とピツ
クアツプ２８を駆動支持するピツクアツプ支持体
２９とを装着した可動板で、折曲片３０，３０に
は制御ピン３１，３１と３２，３２とが折曲内側
板１６の斜溝１５，１５と固定部材１８の斜溝１
５′，１５′とに挿入されて固定されている。３３
及び３４はこの制御ピン３１，３２とシヤーシ１
２の切起片３５及び固定部材１８の係止片３６と
の間に懸架された発条である。また、可動板２６
には翼片３７，３７にコロ部材３８，３８の装着
された基枠３９が装着されている。 ４０はクランプ部材４１を装着したクランプ移
動板でシヤーシ１２に装着された天板４２に設け
た切欠溝４３，４４内に装着され、天板４２の突
起４５に係止されたスプリング４６により装置１
の外方向に向かつて常時附勢されている。４７は
前記可動板２６のコロ部材３８，３８を結ぶ線分
上に設けられた作動片である。第２図はクランプ
部材４１を装着したクランプ移動板４０とデイス
ク回転用モータ２７の装着された可動板２６との
関係を示す側断面図である。 図にて、クランプ部材４１はクランプ移動板４
０に一体成形された抜け止め枠４８と、緩衝材４
９の装着された磁石５０と、モータ軸５１の回転
案内をするホルダ枠５２の装着された板材５３，
５３とよりなり、モータ軸５１に装着された磁性
体材料からなるターンテーブル５４内にばね５５
にて上方向に附勢された調芯部材５６により、デ
イスク３の中心孔３′を装着して、クランプ部材
４１とターンテーブル５４とによりデイスク３を
クランプするものである。 ５７，５７は折曲側板１４，１４と案内板１
１，１１の長溝１３，１３，１０，１０に、それ
ぞれ四つの突軸５８，５８，５８，５８にて連結
され、シヤーシ１２とデイスク移動台２との間を
移動する中間移動杆で、デイスク移動台２を装置
１の全開放位置で支持するよう設けられている。 上述の如く、構成される本発明の動作につき説
明する。今、第１図に示す装置１の開放位置で、
デイスク３をデイスク移動台２のデイスク収納凹
所５に装着し、デイスク載置台４に置いた状態か
ら、手動押圧部７を押圧して装置１の内方向へ移
動する。デイスク移動台２は第３図に示すよう
に、押圧荷重が変化することなくデイスク移動台
２の背面板９がコロ部材３８，３８と作動片４７
とに当接する位置まで移動する。この位置から更
にデイスク移動台２を装置１の内方向へと移動す
べく、手動押圧部７を押圧する。 第４図に示すように、デイスク移動台２の背面
板９の当接によりコロ部材３８，３８は装置１の
内方向へと水平移動力を受け、可動板２６を装置
１の内方向へと移動しようとする。このため、折
曲内側板１６と固定部材１８とに設けた斜溝１
５，１５と１５′，１５′とに、制御ピン３１，３
１と３２，３２とが案内されて、可動板２６は、
上方向に移動される。この可動板２６の上方向へ
の移動に伴なつてコロ部材３８，３８も上方向に
移動して、デイスク移動台２の背面板９を転りな
がら上昇する。このコロ部材３８，３８の転りに
よりデイスク移動台２の押圧荷重が軽減され、可
動板２６を滑らかに上昇することができる。 この回動板２６の上方向への移動と同時に、デ
イスク移動台２の背面板９により、作動片４７が
水平移動力を受け、スプリング４６に抗してクラ
ンプ移動板４０を切欠溝４３，４４に沿つて装置
１の内方向へと移動していく。可動板２６の装置
１への内方向への移動と上昇に伴なつて、移動す
るデイスク移動台２に載置されたデイスク３の中
心孔３′にデイスク回転用モータ２７の調芯部材
５６が突入し、デイスク３をデイスク移動台２よ
り離間する。そして、第５図に示すように、デイ
スク移動台２の手動押圧部７が装置１の前面パネ
ル２５と同一面に至ると、制御ピン３１，３１と
３２，３２とが斜溝１５，１５と１５′，１５′の
右端に到り、可動板２６の移動を阻止すると共に
デイスク移動台２の移動を阻止する。 また、この位置ではデイスク３を装着した調芯
部材５６がクランプ部材４１に突入しており、調
芯部材５６の中心がホルダ枠５２が案内され、磁
石５０がデイスク３を介してターンテーブル５４
に吸着する。このためデイスク３はターンテーブ
ル５４にクランプされる。 また、デイスク移動台２の演奏位置での鎖錠は
第６図に示すように、デイスク移動台２に設けた
鎖錠片８が鎖錠板１９のテーパー辺１９′をバネ
２３に抗して押圧し、回動解除レバー２４を反時
計方向に回転することにより行なわれる。第７図
は鎖錠片８が鎖錠板１９に鎖錠され、回動解除レ
バー２４が弾性復帰した状態を示している。 尚、デイスク移動台２の排出は回動解除レバー
２４をバネ２３に抗して反時計方向に回動すれば
よい。この際、制御ピン３１，３２に懸架された
発条３３，３４とクランプ移動板４０のスプリン
グ４６との弾性復帰力により、デイスク移動台２
はその背面板９をコロ部材３８，３８と作動片４
７とにより押圧され、可動板２６と共に第１図に
示す排出位置へと移動される。 ト 発明の効果 上述の如く、本発明のデイスクプレイヤによれ
ばデイスク移動台の前面パネルまでの手動押圧操
作ストロークで、下側チヤツク体（実施例ではタ
ーンテーブル）の装着された可動板と上側チヤツ
ク体（実施例ではクランプ部材）とを互いに合い
対向する関係、即ち相対的位置関係を保ちながら
デイスク移動台の進行方向に移動させ、デイスク
移動台のローデイング終了と共に上下チヤツク部
材（即ちターンテーブルとクランプ部材）とによ
りデイスクをクランプするよう構成したので、デ
イスク移動台の移動ストロークのみでデイスクを
クランプすることができる。また、クランプ動作
をデイスク移動台とターンテーブルとの相対的位
置関係を保ちながら移動するので、クランプ動作
を確実に行える。したがつて安価で構成簡易にし
てクランプ動作の確実なデイスクプレイヤを提供
することができる。又、デイスク移動台を上下動
させることなくデイスクをクランプすることがで
きるので、デイスク移動台を上下動させる場合に
比べ前面パネルの開口を小さくでき、ゴミ等の異
物を入りにくくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のデイスクプレイヤの排
出状態を示す構成図で、同図ａは平面図、ｂは側
面図、ｃは右側断面図である。第２図は本発明実
施例のデイスクプレイヤのクランプ移動板とクラ
ンプ部材とデイスク回転用モータとの関係を示す
側断面図、第３図から第５図は本発明のデイスク
プレイヤのデイスク移動台の演奏位置への移動動
作を説明する側面図、第６図から第７図は本発明
のデイスクプレイヤの鎖錠板と鎖錠片との鎖錠動
作を説明する平面図である。 １……デイスクプレイヤ（装置）、２……デイ
スク移動台、３……デイスク、７……手動押圧
部、９……背面板、１２……シヤーシ、１５，１
５′……斜溝、１６……折曲内側板、１７……折
曲片、２５……前面パネル、２６……可動板、２
７……デイスク回転用モータ、２８……ピツクア
ツプ、３８……コロ部材、４０……クランプ移動
板、４１……クランプ部材、４６……スプリン
グ、４７……作動片、５４……ターンテーブル、
５６……調芯部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 手動押圧部とデイスク載置部とを有したデイ
   スク移動台と、デイスクを装着する下側チヤツク
   体を支持しデイスク移動台の移動方向に対して平
   行及び上下に移動可能な可動板と、前記デイスク
   移動台の移動方向と平行に移動可能に設けられた
   上側チヤツク体と、前記下側チヤツク体若しくは
   前記上側チヤツク体を回転させるデイスク回転用
   モータとを具備し、 前記デイスク移動台の手動押圧部の押圧操作に
   よるデイスクプレイヤ内への移動に伴い、前記可
   動板と上側チヤツク体とを共にデイスク移動台の
   進行方向に移動させ、デイスクを前記デイスク移
   動台から離隔させて前記下側チヤツク体と前記上
   側チヤツク体とによりクランプすることを特徴と
   するデイスクプレイヤ。 ２ 前記可動板は前記デイスク移動台との当接部
   分にコロ部材を設けたことを特徴とする前記特許
   請求の範囲第１項記載のデイスクプレイヤ。