JPH0571555A - ダブルコーン式シンクロ装置の潤滑 - Google Patents
ダブルコーン式シンクロ装置の潤滑Info
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- JPH0571555A JPH0571555A JP3233368A JP23336891A JPH0571555A JP H0571555 A JPH0571555 A JP H0571555A JP 3233368 A JP3233368 A JP 3233368A JP 23336891 A JP23336891 A JP 23336891A JP H0571555 A JPH0571555 A JP H0571555A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0478—Synchromesh devices
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
- F16D2023/0681—Double cone synchromesh clutches
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダブルコーン式シンクロ装置のシンクロコー
ンリングの２つのコーン面の潤滑不足を解消する。 【構成】 アウトプツトシヤフト１２内に油孔４２，４
４，４６を穿設し、該油孔と、シンクロインナリング２
４の内周面と対向する空間とを連通する油路１４，５２
を設け、インナリングの内周面にコーンリング２６の小
径側に向けて大径となるようなテーパ部５８を設け、イ
ンナリングの側面の複数箇所にクラツチハブに向かつて
軸方向に突出形成されると共に内周がクラツチハブの内
周と外周との間に形成される肩部５４と当接する張出部
５２を設け、張出部の間のインナリングの内周に該張出
部を軸方向に貫通し、テーパ部で受ける潤滑油をコーン
リングの小径側へ供給する切欠溝６０を設けた。
ンリングの２つのコーン面の潤滑不足を解消する。 【構成】 アウトプツトシヤフト１２内に油孔４２，４
４，４６を穿設し、該油孔と、シンクロインナリング２
４の内周面と対向する空間とを連通する油路１４，５２
を設け、インナリングの内周面にコーンリング２６の小
径側に向けて大径となるようなテーパ部５８を設け、イ
ンナリングの側面の複数箇所にクラツチハブに向かつて
軸方向に突出形成されると共に内周がクラツチハブの内
周と外周との間に形成される肩部５４と当接する張出部
５２を設け、張出部の間のインナリングの内周に該張出
部を軸方向に貫通し、テーパ部で受ける潤滑油をコーン
リングの小径側へ供給する切欠溝６０を設けた。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車変速機に使用する
シンクロ装置に係わり、特にダブルコーン式シンクロ装
置の潤滑に係わる。
シンクロ装置に係わり、特にダブルコーン式シンクロ装
置の潤滑に係わる。
【０００２】
【従来の技術】従来のダブルコーン式シンクロ装置とし
て、例えば、実開昭６２−１７４１５２号公報に記載さ
れるような装置がある。
て、例えば、実開昭６２−１７４１５２号公報に記載さ
れるような装置がある。
【０００３】この装置は、シヤフトに固定されスリーブ
とスプライン結合されるクラツチハブと、クラツチハブ
のスプライン部の内側にクラツチハブと同心に配置され
るシンクロアウタリング及びシンクロインナリングと、
これらシンクロアウタリングとシンクロインナリングと
の間に介装され両リングに対し摩擦係合可能な２つのコ
ーン面を有するシンクロコーンリングとを備え、スリー
ブのチヤンフアとシンクロアウタリングのチヤンフアと
が接触して、シンクロコーンリングの一方のコーン面と
シンクロアウタリング、そしてシンクロコーンリングの
他方のコーン面とシンクロインナリングが摩擦係合して
同期が行われるものであつた。
とスプライン結合されるクラツチハブと、クラツチハブ
のスプライン部の内側にクラツチハブと同心に配置され
るシンクロアウタリング及びシンクロインナリングと、
これらシンクロアウタリングとシンクロインナリングと
の間に介装され両リングに対し摩擦係合可能な２つのコ
ーン面を有するシンクロコーンリングとを備え、スリー
ブのチヤンフアとシンクロアウタリングのチヤンフアと
が接触して、シンクロコーンリングの一方のコーン面と
シンクロアウタリング、そしてシンクロコーンリングの
他方のコーン面とシンクロインナリングが摩擦係合して
同期が行われるものであつた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術に於い
ては、シンクロコーンリングの２つのコーン面の潤滑は
歯車変速機内の油をギア群の攪拌によつて行つているた
め、ダブルコーン式シンクロ装置の複雑な構造上各コー
ン面間の潤滑不足が起き易い構造となつていた。
ては、シンクロコーンリングの２つのコーン面の潤滑は
歯車変速機内の油をギア群の攪拌によつて行つているた
め、ダブルコーン式シンクロ装置の複雑な構造上各コー
ン面間の潤滑不足が起き易い構造となつていた。
【０００５】特に、後進ギアにそのダブルコーン式シン
クロ装置を設ける場合には前進ギアに比べ相対回転が高
くなるため更に潤滑不足となる。
クロ装置を設ける場合には前進ギアに比べ相対回転が高
くなるため更に潤滑不足となる。
【０００６】そこで本発明は、ダブルコーン式シンクロ
装置のシンクロコーンリングの２つのコーン面の潤滑不
足を解消することを技術的課題とする。
装置のシンクロコーンリングの２つのコーン面の潤滑不
足を解消することを技術的課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、シヤフト内に穿設される油孔、油
孔と、シンクロインナリングの内周面と対向する空間と
を連通する油路、シンクロインナリングの内周面にシン
クロコーンリングの小径側に向けて大径となるようなテ
ーパ部を設け、シンクロインナリングの側面の複数箇所
にクラツチハブに向かつて軸方向に突出形成され内周が
クラツチハブの内周と外周との間に形成される肩部と当
接する張出部を設け、張出部の間のシンクロインナリン
グの内周に張出部を軸方向に貫通し、テーパ部で受ける
潤滑油をシンクロコーンリングの小径側へ供給する切欠
溝を設けたことである。
題を解決するために、シヤフト内に穿設される油孔、油
孔と、シンクロインナリングの内周面と対向する空間と
を連通する油路、シンクロインナリングの内周面にシン
クロコーンリングの小径側に向けて大径となるようなテ
ーパ部を設け、シンクロインナリングの側面の複数箇所
にクラツチハブに向かつて軸方向に突出形成され内周が
クラツチハブの内周と外周との間に形成される肩部と当
接する張出部を設け、張出部の間のシンクロインナリン
グの内周に張出部を軸方向に貫通し、テーパ部で受ける
潤滑油をシンクロコーンリングの小径側へ供給する切欠
溝を設けたことである。
【０００８】
【発明の作用】上記手段を講じた結果、シヤフトの油孔
から供給された潤滑油は、油路を介してシンクロインナ
リングの内周面と対向する空間に導かれ、更にシンクロ
インナリングのテーパ部及び切欠溝によつてシンクロコ
ーンリングの小径側に供給されるため、遠心力によつて
該コーンリングのコーン面を小径側から大径側へ好適に
潤滑することができる。
から供給された潤滑油は、油路を介してシンクロインナ
リングの内周面と対向する空間に導かれ、更にシンクロ
インナリングのテーパ部及び切欠溝によつてシンクロコ
ーンリングの小径側に供給されるため、遠心力によつて
該コーンリングのコーン面を小径側から大径側へ好適に
潤滑することができる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の１実施例を図面を用いて説明
する。
する。
【００１０】図１は、本発明の１実施例のダブルコーン
式シンクロ装置の断面図であつて、図２は、図１のシン
クロアウタリング、シンクロコーンリング、及びシンク
ロインナリングをリア側から見た正面図、そして、図３
は、図１のシンクロインナリングの拡大図である。
式シンクロ装置の断面図であつて、図２は、図１のシン
クロアウタリング、シンクロコーンリング、及びシンク
ロインナリングをリア側から見た正面図、そして、図３
は、図１のシンクロインナリングの拡大図である。
【００１１】図１に示されるように、本発明のダブルコ
ーン式シンクロ装置１０は、同期側のシヤフト１２と該
シヤフト１２上にニードルベアリング１４を介して回転
自在に支持される被同期側の後進ギア１６との間に配設
される。
ーン式シンクロ装置１０は、同期側のシヤフト１２と該
シヤフト１２上にニードルベアリング１４を介して回転
自在に支持される被同期側の後進ギア１６との間に配設
される。
【００１２】このシンクロ装置１０の構造は、後進ギア
１６に隣接してクラツチハブ１８が配設され、該クラツ
チハブ１８は、内周がシヤフト１２に固定的にスプライ
ン嵌合され、外周が軸方向に移動可能なスリーブ２０と
スプライン嵌合されている。
１６に隣接してクラツチハブ１８が配設され、該クラツ
チハブ１８は、内周がシヤフト１２に固定的にスプライ
ン嵌合され、外周が軸方向に移動可能なスリーブ２０と
スプライン嵌合されている。
【００１３】クラツチハブ１８と後進ギア１６との間に
は、外側のシンクロアウタリング２２（以下、アウタリ
ング２２という）及び内側のシンクロインナリング２４
（以下、インナリング２４という）がクラツチハブ１８
と同心に配設される。これらリング２２，２４間には同
リング２２，２４に対して摩擦係合可能な２つのコーン
面２６ａ，２６ｂを有するシンクロコーンリング２６
（以下、コーンリング２６という）が介装されている。
は、外側のシンクロアウタリング２２（以下、アウタリ
ング２２という）及び内側のシンクロインナリング２４
（以下、インナリング２４という）がクラツチハブ１８
と同心に配設される。これらリング２２，２４間には同
リング２２，２４に対して摩擦係合可能な２つのコーン
面２６ａ，２６ｂを有するシンクロコーンリング２６
（以下、コーンリング２６という）が介装されている。
【００１４】アウタリング２２は、図２に示すように、
外周にスリーブ２０のチヤンフア２０ａと接触又は係合
するチヤンフア２２ａが形成されると共に、クラツチハ
ブ側の側面の３箇所にクラツチハブ１８のシフテイング
キー３０と円周方向に嵌合する切欠部２２ｂと内側に突
出形成され後述するインナリング２４の張出部５２と円
周方向に嵌合する爪部２２ｃが夫々形成されている。
外周にスリーブ２０のチヤンフア２０ａと接触又は係合
するチヤンフア２２ａが形成されると共に、クラツチハ
ブ側の側面の３箇所にクラツチハブ１８のシフテイング
キー３０と円周方向に嵌合する切欠部２２ｂと内側に突
出形成され後述するインナリング２４の張出部５２と円
周方向に嵌合する爪部２２ｃが夫々形成されている。
【００１５】コーンリング２６は、ギア側の側面の複数
箇所にギア１６に向かつて延在され、ギア１６に固定的
にスプライン嵌合されるギアピース２８に穿設される穴
２８ｂと嵌合する突起２６ｃが形成されている。
箇所にギア１６に向かつて延在され、ギア１６に固定的
にスプライン嵌合されるギアピース２８に穿設される穴
２８ｂと嵌合する突起２６ｃが形成されている。
【００１６】本発明の潤滑構造は、オイルポンプ装置４
０がシヤフト１２に回転固定され、シヤフト１２内にオ
イルポンプ装置４０によつて供給される潤滑油をニード
ルベアリング１４に連通する油孔４２，４４，４６を穿
設する。該油孔４２，４４，４６とインナリング２４と
を液密的に連通するためにギア１６の側面とクラツチハ
ブ１８の側面との間に空間４８を設け、該空間４８とニ
ードルベアリング１４が介装される空間とで油孔４２，
４４，４６とインナリング２４とを連通する油路を形成
する。
０がシヤフト１２に回転固定され、シヤフト１２内にオ
イルポンプ装置４０によつて供給される潤滑油をニード
ルベアリング１４に連通する油孔４２，４４，４６を穿
設する。該油孔４２，４４，４６とインナリング２４と
を液密的に連通するためにギア１６の側面とクラツチハ
ブ１８の側面との間に空間４８を設け、該空間４８とニ
ードルベアリング１４が介装される空間とで油孔４２，
４４，４６とインナリング２４とを連通する油路を形成
する。
【００１７】図３に示すように、インナリング２４に
は、インナリング２４の小径側（クラツチハブと反対側
の部位）内周の全周にわたつて突起５６が内径側に突出
形成されると共に、コーンリング２６の小径側に向けて
大径となるようなテーパ部５８が形成される。また、図
２に示すように、インナリング２４の側面の３箇所には
張出部５２がクラツチハブ１８に向かつて軸方向に突出
形成される。張出部５２の内周はクラツチハブ１８の内
周と外周との間に形成される肩部５４と当接支持され、
各リング２２，２４，２６のセンタリングを行つてい
る。又、隣合う張出部５２の間のシンクロインナリング
２４の内周の３箇所には、張出部５２を軸方向に貫通
し、テーパ部５８で受ける潤滑油をコーンリング２６の
小径側へ供給する切欠溝６０が形成される。
は、インナリング２４の小径側（クラツチハブと反対側
の部位）内周の全周にわたつて突起５６が内径側に突出
形成されると共に、コーンリング２６の小径側に向けて
大径となるようなテーパ部５８が形成される。また、図
２に示すように、インナリング２４の側面の３箇所には
張出部５２がクラツチハブ１８に向かつて軸方向に突出
形成される。張出部５２の内周はクラツチハブ１８の内
周と外周との間に形成される肩部５４と当接支持され、
各リング２２，２４，２６のセンタリングを行つてい
る。又、隣合う張出部５２の間のシンクロインナリング
２４の内周の３箇所には、張出部５２を軸方向に貫通
し、テーパ部５８で受ける潤滑油をコーンリング２６の
小径側へ供給する切欠溝６０が形成される。
【００１８】以下、上記構成に基づく本実施例の作動を
説明する。
説明する。
【００１９】シフトレバー（図示せず）が後進側にシフ
トされていない時、スリーブ２０は図１の位置に保持さ
れる。この為、クラツチハブ１８及びスリーブ２０はシ
ヤフト１２とともに一体的に回転するが、後進ギア１６
及びギアピース２８はシヤフト１２と同期作動していな
いためシヤフト１２に対して回転自在にある。従つて、
アウタリング２２及びインナリング２４は、切欠部２２
ｂによつてシフテイングキー３０と円周方向に嵌合さ
れ、爪部２２ｃによつてインナリング２４の張出部５２
と円周方向に嵌合されているため、シヤフト１２と一体
回転する。一方、コーンリング２６は、両リング２２，
２４に対して非摩擦係合状態にあり、更に、突起２６ｃ
がギアピース２８の穴２８ｂと嵌合しているため、アウ
トプツトシヤフト１２に対して回転自在にある。
トされていない時、スリーブ２０は図１の位置に保持さ
れる。この為、クラツチハブ１８及びスリーブ２０はシ
ヤフト１２とともに一体的に回転するが、後進ギア１６
及びギアピース２８はシヤフト１２と同期作動していな
いためシヤフト１２に対して回転自在にある。従つて、
アウタリング２２及びインナリング２４は、切欠部２２
ｂによつてシフテイングキー３０と円周方向に嵌合さ
れ、爪部２２ｃによつてインナリング２４の張出部５２
と円周方向に嵌合されているため、シヤフト１２と一体
回転する。一方、コーンリング２６は、両リング２２，
２４に対して非摩擦係合状態にあり、更に、突起２６ｃ
がギアピース２８の穴２８ｂと嵌合しているため、アウ
トプツトシヤフト１２に対して回転自在にある。
【００２０】次に、シフトレバーが後進側にシフトされ
ると、シフトレバーに連結されたシフトフオーク（図示
せず）がスリーブ２０上端の凹部２０ｂと嵌合されてい
るため、スリーブ２０はシフトレバーの作動に応じて図
の左方向（フロント方向）に押動される。同時に、スリ
ーブ２０は、キースプリング３２の弾性力によつてシフ
テイングキー３０を同じ方向に押動する。従つて、スリ
ーブ２０の移動に応じてシフテイングキー３０の側面が
切欠部２２ｂの側面を押動することによつて同期作動が
始まる。そして、スリーブ２０のチヤンフア２０ａがア
ウタリング２２のチヤンフア２２ａと接触することによ
つて、コーンリング２６のコーン面２６ａとアウタリン
グ２２との間、及びコーンリング２６の別のコーン面２
６ｂとインナリング２４との間に摩擦係合が発生し、シ
ヤフト１２と後進ギア１６との同期作動が行われる。更
に、スリーブ２０の移動が進むと、スリーブ２０のチヤ
ンフア２２ａとギアピース２８のチヤンフア２８ａが噛
み合い、シヤフト１２と後進ギア１６との同期作動が完
了する。
ると、シフトレバーに連結されたシフトフオーク（図示
せず）がスリーブ２０上端の凹部２０ｂと嵌合されてい
るため、スリーブ２０はシフトレバーの作動に応じて図
の左方向（フロント方向）に押動される。同時に、スリ
ーブ２０は、キースプリング３２の弾性力によつてシフ
テイングキー３０を同じ方向に押動する。従つて、スリ
ーブ２０の移動に応じてシフテイングキー３０の側面が
切欠部２２ｂの側面を押動することによつて同期作動が
始まる。そして、スリーブ２０のチヤンフア２０ａがア
ウタリング２２のチヤンフア２２ａと接触することによ
つて、コーンリング２６のコーン面２６ａとアウタリン
グ２２との間、及びコーンリング２６の別のコーン面２
６ｂとインナリング２４との間に摩擦係合が発生し、シ
ヤフト１２と後進ギア１６との同期作動が行われる。更
に、スリーブ２０の移動が進むと、スリーブ２０のチヤ
ンフア２２ａとギアピース２８のチヤンフア２８ａが噛
み合い、シヤフト１２と後進ギア１６との同期作動が完
了する。
【００２１】本発明の構成によれば、シンクロ装置の作
動又は非作動に関係なくシンクロ装置の潤滑が行われ
る。それは、シヤフト１２の回転によつてオイルポンプ
４０が駆動され、潤滑油が油孔４２，４４，４６及び油
路１４（この場合、ニードルベアリングの介装される空
間），５２を介してインナリング２６の内周面と対向す
る空間に強制的に導かれ、装置の回転に従いテーパ部５
８及び切欠溝６０に沿つてアウタリング２２の爪部２２
ｃとコーンリング２６及びインナリング２４のクラツチ
ハブ側端面によつて形成される空間部７４に供給され
る。空間部７４に供給された潤滑油は、更に、コーンリ
ング２６とアウタリング２２との間へは、爪部２２ｃの
付け根部を介して供給され、コーンリング２６とインナ
リング２４との間へは、コーンリング２６のクラツチハ
ブ側突出部位の内周面が案内部材となりスムーズに供給
される。その結果、遠心力によつてコーンリングの２つ
のコーン面２６ａ，２６ｂを小径側から大径側へ好適に
潤滑することができる。従つて、シンクロ装置のコーン
面間の潤滑が促進され、コーン面間の潤滑不良による偏
摩耗及び焼き付きが防止される。また、切欠溝６０の位
置とアウタリング２２の爪部２２ｃの位置とを一致させ
たことにより、潤滑油を切欠溝６０を介して空間部７４
へ確実に導くことができるので、コーン面間の潤滑が更
に促進される。なお、爪部２２ｃのコーン部材側壁面に
径方向へ潤滑油を導き易くする溝を設けても良い。
動又は非作動に関係なくシンクロ装置の潤滑が行われ
る。それは、シヤフト１２の回転によつてオイルポンプ
４０が駆動され、潤滑油が油孔４２，４４，４６及び油
路１４（この場合、ニードルベアリングの介装される空
間），５２を介してインナリング２６の内周面と対向す
る空間に強制的に導かれ、装置の回転に従いテーパ部５
８及び切欠溝６０に沿つてアウタリング２２の爪部２２
ｃとコーンリング２６及びインナリング２４のクラツチ
ハブ側端面によつて形成される空間部７４に供給され
る。空間部７４に供給された潤滑油は、更に、コーンリ
ング２６とアウタリング２２との間へは、爪部２２ｃの
付け根部を介して供給され、コーンリング２６とインナ
リング２４との間へは、コーンリング２６のクラツチハ
ブ側突出部位の内周面が案内部材となりスムーズに供給
される。その結果、遠心力によつてコーンリングの２つ
のコーン面２６ａ，２６ｂを小径側から大径側へ好適に
潤滑することができる。従つて、シンクロ装置のコーン
面間の潤滑が促進され、コーン面間の潤滑不良による偏
摩耗及び焼き付きが防止される。また、切欠溝６０の位
置とアウタリング２２の爪部２２ｃの位置とを一致させ
たことにより、潤滑油を切欠溝６０を介して空間部７４
へ確実に導くことができるので、コーン面間の潤滑が更
に促進される。なお、爪部２２ｃのコーン部材側壁面に
径方向へ潤滑油を導き易くする溝を設けても良い。
【００２２】また、上記実施例の場合、シンクロインナ
リング２４の小径側内周の全周にわたつて突起５６を形
成したことにより、潤滑油をインナリング２４の内周面
と対向する空間から逃がすことなく空間部７４に導くこ
とができるので、潤滑性能を大幅に向上できる。又、突
起５６と該突起５６と対向するギア１６との間に所定の
隙間６８を設定したので、潤滑油は隙間６８を介して同
期作動時に反力が発生するインナリング２４の側面６２
にも供給され、潤滑することができる。
リング２４の小径側内周の全周にわたつて突起５６を形
成したことにより、潤滑油をインナリング２４の内周面
と対向する空間から逃がすことなく空間部７４に導くこ
とができるので、潤滑性能を大幅に向上できる。又、突
起５６と該突起５６と対向するギア１６との間に所定の
隙間６８を設定したので、潤滑油は隙間６８を介して同
期作動時に反力が発生するインナリング２４の側面６２
にも供給され、潤滑することができる。
【００２３】更に、コーンリング２６のクラツチハブ側
端面６６をインナリング２４のクラツチハブ側端面６４
より軸方向に長く設定したことにより、潤滑の困難な位
置にあるコーンリング２６とインナリング２４との間を
効果的に潤滑することができる。
端面６６をインナリング２４のクラツチハブ側端面６４
より軸方向に長く設定したことにより、潤滑の困難な位
置にあるコーンリング２６とインナリング２４との間を
効果的に潤滑することができる。
【００２４】図４は、別の実施例のアウタリング、コー
ンリング、及びインナリングの断面図である。
ンリング、及びインナリングの断面図である。
【００２５】本実施例では、コーンリング２６のクラツ
チハブ側端面７６をインナリング２４のクラツチハブ側
端面７８より軸方向に短く設定して、潤滑油をアウタリ
ング２４とコーンリング２６との間に導き易くする。更
に、インナリング２４に、インナリング２４の内周面と
対向する空間とコーン面２６ｂとを直接連通する油孔７
２を穿設する。その結果、アウタリング２２とコーンリ
ング２６との間が効果的に潤滑されると共に、油孔７２
を介してインナリング２４とコーンリング２６との間も
確実に潤滑される。
チハブ側端面７６をインナリング２４のクラツチハブ側
端面７８より軸方向に短く設定して、潤滑油をアウタリ
ング２４とコーンリング２６との間に導き易くする。更
に、インナリング２４に、インナリング２４の内周面と
対向する空間とコーン面２６ｂとを直接連通する油孔７
２を穿設する。その結果、アウタリング２２とコーンリ
ング２６との間が効果的に潤滑されると共に、油孔７２
を介してインナリング２４とコーンリング２６との間も
確実に潤滑される。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シヤフト
の油孔から供給された潤滑油は、油路を介してシンクロ
インナリングの内周面と対向する空間に導かれ、更にシ
ンクロインナリングのテーパ部及び切欠溝によつてシン
クロコーンリングの小径側に供給されるため、遠心力に
よつて該コーンリングのコーン面を小径側から大径側へ
好適に潤滑することができる。従つて、シンクロ装置の
コーン面間の潤滑が促進され、コーン面間の潤滑不良に
よる偏摩耗及び焼き付きが防止される。また、後進ギア
１６とシヤフト１２との間にシンクロ装置１０を配設し
ても、シンクロコーンリング２６の２つのコーン面２６
ａ，２６ｂは充分に潤滑されるので、潤滑不良の虞れは
ない。
の油孔から供給された潤滑油は、油路を介してシンクロ
インナリングの内周面と対向する空間に導かれ、更にシ
ンクロインナリングのテーパ部及び切欠溝によつてシン
クロコーンリングの小径側に供給されるため、遠心力に
よつて該コーンリングのコーン面を小径側から大径側へ
好適に潤滑することができる。従つて、シンクロ装置の
コーン面間の潤滑が促進され、コーン面間の潤滑不良に
よる偏摩耗及び焼き付きが防止される。また、後進ギア
１６とシヤフト１２との間にシンクロ装置１０を配設し
ても、シンクロコーンリング２６の２つのコーン面２６
ａ，２６ｂは充分に潤滑されるので、潤滑不良の虞れは
ない。
【図１】本発明の１実施例のダブルコーン式シンクロ装
置の断面図である。
置の断面図である。
【図２】本発明の１実施例のシンクロアウタリング、シ
ンクロコーンリング、及びシンクロインナリングをリア
側から見た正面図である。
ンクロコーンリング、及びシンクロインナリングをリア
側から見た正面図である。
【図３】本発明の１実施例のシンクロインナリングの拡
大図である。
大図である。
【図４】本発明の別の実施例のシンクロアウタリング、
シンクロコーンリング、及びシンクロインナリングの断
面図である。
シンクロコーンリング、及びシンクロインナリングの断
面図である。
１０ シンクロ装置 １２ アウトプツトシヤフト １４ ニードルベアリング １６ 後進ギア １８ クラツチハブ ２０ スリーブ ２０ａ スリーブのチヤンフア ２２ シンクロアウタリング ２２ａ シンクロアウタリングのチヤンフア ２２ｃ 爪部 ２４ シンクロインナリング ２６ シンクロコーンリング ２６ａ，２６ｂ シンクロコーンリングの２つのコーン
面 ４２，４４，４６ 油孔 ４８ 油路（空間） ５２ 張出部 ５４ 肩部 ５６ 突起 ５８ テーパ部 ６０ 切欠溝
面 ４２，４４，４６ 油孔 ４８ 油路（空間） ５２ 張出部 ５４ 肩部 ５６ 突起 ５８ テーパ部 ６０ 切欠溝
Claims (6)
- 【請求項１】 同期側のシヤフトと該シヤフトに回転自
在に支承される被同期側のギアとの間に配設され、内周
が前記シヤフトに固定されると共に外周が軸方向に移動
可能なスリーブと嵌合されるクラツチハブ、該クラツチ
ハブと前記ギアとの間に前記クラツチハブと同心に配設
されるシンクロアウタリング及びシンクロインナリン
グ、該両リング間に介装され該両リングに対し摩擦係合
可能な２つのコーン面を有するシンクロコーンリングを
備えるダブルコーン式シンクロ装置において、 前記シヤフト内に穿設される油孔、該油孔と、前記シン
クロインナリングの内周面と対向する空間とを連通する
油路、前記シンクロインナリングの内周面に前記シンク
ロコーンリングの小径側に向けて大径となるようなるテ
ーパ部を設け、前記シンクロインナリングの側面の複数
箇所に前記クラツチハブに向かつて軸方向に突出形成さ
れ内周が前記クラツチハブの内周と外周との間に形成さ
れる肩部と当接する張出部を設け、該張出部の間の前記
シンクロインナリングの内周に該張出部を軸方向に貫通
し、前記テーパ部で受ける潤滑油を前記シンクロコーン
リングの小径側へ供給する切欠溝を設けたことを特徴と
するダブルコーン式シンクロ装置の潤滑。 - 【請求項２】 前記シンクロインナリングの小径側内周
の全周にわたつて内径側に突出形成される突起を設けた
ことを特徴とする請求項１記載のダブルコーン式シンク
ロ装置。 - 【請求項３】 前記突起と、前記突起と対向する前記ギ
アとの間に所定の隙間を設定したことを特徴とする請求
項２記載のダブルコーン式シンクロ装置。 - 【請求項４】 前記シンクロアウタリングは、前記クラ
ツチハブ側側面の複数箇所に、前記クラツチハブのシフ
テイングキーと円周方向に嵌合する切欠部と、内径側に
突出形成され前記張出部と円周方向に嵌合する爪部とを
有し、前記シンクロコーンリングは、前記ギア側側面の
複数箇所に前記ギアに向かつて延在され、且つ前記ギア
のギアピースに穿設される穴と嵌合する突起を有するこ
とを特徴とする請求項１記載のダブルコーン式シンクロ
装置。 - 【請求項５】 前記シンクロコーンリングの前記クラツ
チハブ側端面を前記シンクロインナリングの前記クラツ
チハブ側端面より軸方向に長く設定したことを特徴とす
る請求項１記載のダブルコーン式シンクロ装置。 - 【請求項６】 前記シンクロコーンリングの前記クラツ
チハブ側端面を前記シンクロインナリングの前記クラツ
チハブ側端面より軸方向に短く設定すると共に、前記シ
ンクロインナリングに、前記シンクロインナリングの内
周面と対向する空間と前記シンクロコーンリングとを連
通する油孔を穿設したことを特徴とする請求項１記載の
ダブルコーン式シンクロ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3233368A JPH0571555A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | ダブルコーン式シンクロ装置の潤滑 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3233368A JPH0571555A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | ダブルコーン式シンクロ装置の潤滑 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0571555A true JPH0571555A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=16954039
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3233368A Pending JPH0571555A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | ダブルコーン式シンクロ装置の潤滑 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0571555A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2891331A1 (fr) * | 2005-09-29 | 2007-03-30 | Renault Sas | Dispositif de couplage par double cone de friction pour boite de vitesses |
| JP2007177986A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 変速機 |
| JP2011089586A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Honda Motor Co Ltd | 変速機の同期装置 |
| CN103133554A (zh) * | 2011-11-30 | 2013-06-05 | 本田技研工业株式会社 | 变速器的同步装置 |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP3233368A patent/JPH0571555A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2891331A1 (fr) * | 2005-09-29 | 2007-03-30 | Renault Sas | Dispositif de couplage par double cone de friction pour boite de vitesses |
| WO2007036650A1 (fr) * | 2005-09-29 | 2007-04-05 | Renault S.A.S. | Dispositif de couplage par double cone de friction pour boite de vitesses |
| JP2007177986A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 変速機 |
| JP2011089586A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Honda Motor Co Ltd | 変速機の同期装置 |
| CN103133554A (zh) * | 2011-11-30 | 2013-06-05 | 本田技研工业株式会社 | 变速器的同步装置 |
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