JPH0571223B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0571223B2
JPH0571223B2 JP2322324A JP32232490A JPH0571223B2 JP H0571223 B2 JPH0571223 B2 JP H0571223B2 JP 2322324 A JP2322324 A JP 2322324A JP 32232490 A JP32232490 A JP 32232490A JP H0571223 B2 JPH0571223 B2 JP H0571223B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alcohol
ultrasonic
alcohol solution
gas
storage tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2322324A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03244375A (ja
Inventor
Masanao Hirose
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2322324A priority Critical patent/JPH03244375A/ja
Publication of JPH03244375A publication Critical patent/JPH03244375A/ja
Publication of JPH0571223B2 publication Critical patent/JPH0571223B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/08Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor
    • B01J19/10Processes employing the direct application of electric or wave energy, or particle radiation; Apparatus therefor employing sonic or ultrasonic vibrations

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は稀薄アルコール溶液の超音波処理装
置に関するものである。
[従来の技術] 従来例えば水中で振動子に超音波振動を行わせ
てキヤビテーシヨンを生じさせ水蒸気を発生させ
ることが行われている。又、酒類に超音波振動を
作用させてビールの泡抜きやウイスキーの熟成に
利用することが行われているが、キヤビテーシヨ
ンの発生しないものであつてアルコールを気化さ
せるためには全く利用されていなかつた。
又、従来のアルコール醗酵においては例えば約
12%等の一定濃度以上のアルコール濃度に達する
と酵母菌のアルコール生成力は抑制される。近年
アルコール耐性菌が発見されているが、これによ
つてもアルコール濃度が15%を超えるとアルコー
ル生成力は抑制される。醗酵母液中の添加炭水化
物の約10%から20%が未醗酵のまま残存してお
り、日本酒のように澱粉質を原料として麹黴によ
つて糖化したものを酵母菌によるアルコール醗酵
をさせた場合添加澱粉質がデキストリン、繊維
素、澱粉質のまま酒粕として添加物のおよそ50%
も残存する。省資源、環境汚染防止のうえからも
問題が多い。さらにこの醗酵母液を濾過して得ら
れる酒類を蒸留して高濃度のアルコールにするに
はアルコール10に対して燃料となる石油を約
7.5要するといわれている。しかも蒸気化した
アルコールを冷却凝縮させる冷却のエネルギーは
無視できない。高濃度アルコールを製造するには
ほぼ同一の量の石油を必要とすることは公知であ
る。
又、従来ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド
等のアルデヒドを製造する場合には有機水銀、無
機水銀等を使用している。これらの環境汚染問題
の発生があることは公知である。
[発明が解決しようとする課題] この発明はこのような点を解決してきわめてわ
ずかのエネルギーによつて稀薄アルコール溶液か
らアルコールを気化して高濃度のアルコールを得
たりアルデヒドの製造がきるようにした稀薄アル
コール溶液の超音波処理装置を提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] この発明は内部に振動部材を配置しかつ稀薄ア
ルコール溶液を収容し密閉した超音波処理器と、
前記振動部材に超音波振動を行わせるための信号
を発する超音波発信機と、前記超音波処理器の上
面を覆つて発生流体を案内する流路と、この流路
を通つて送られてきた流体を収容する貯液槽とを
包含することを特徴とする稀薄アルコール溶液の
超音波処理装置を提供するものである。
[実施例] 以下図面を参照しながらこの発明の実施例につ
いて説明する。
この発明の一実施例を示す第1図において、1
0は醗酵槽、11はこの醗酵槽内へ原料を供給す
る原料タンク、12はこの原料タンクに連結した
雑菌の混入するのを防止するミクロフイルタ、1
3は醗酵槽10内で醗酵中の母液90を攪拌する
攪拌羽根、15はこの攪拌羽根を駆動する電動機
である。醗酵槽10の周囲には図示してないヒー
タや冷却水循環手段が設けてあつて内部の温度を
例えば30℃程度の一定温度に保つようになつてい
る。
16は下部が容器状で上部を逆円錐状に形成し
た例えばステンレス製等よりなる容器17を有す
る超音波処理器で、超音波発信機18からの信号
電流を受けて超音波振動を行う振動子よりなる振
動部材20が設けてあり、かつ内部には循環ポン
プ21によりパイプ22,23を通つて醗酵槽1
0内の母液90を稀薄アルコール溶液91として
循環させるようになつている。25は気体の流入
用連結口で、例えば炭酸ガス、チツソ、ヘリユウ
ム、水素等の不活性気体の図示してないボンベを
連結して超音波処理器16内における送入口26
より吐出して不活性気体の雰囲気を形成するよう
になつており、炭酸ガスがより望ましいものであ
る。
一般に超音波処理器16は醗酵槽10に直接連
結しなくてもよく、かつ内部に収容する稀薄アル
コール溶液91としてはメチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアル
コール等を使用できる。図示した装置ではアルコ
ール醗酵母液、アルコール醗酵母液の上ずみ液あ
るいはアルコール醗酵母液を濾過した濾液等のい
ずれを供給するようにしてあつてもよい。又、超
音波振動の振動部材20としては水晶板振動子、
チタン酸バリユウム系磁器振動子、ニツケルフエ
ライト振動子、金属磁歪振動子あるいはこれらの
振動子を容器17の外部に配置して容器17の内
部に振動子と一体として結合した部材を配置して
もよく、104〜108Hzの超音波発信機18により振
動させればよい。
後述するようにして前記超音波処理器16内の
圧力を初期に一時的に減圧した状態で振動部材2
0に極めて微小な超音波振動を行わせることによ
つてキヤビテーシヨンが発生し溶液91内のアル
コールが気化してくる。一度キヤビテーシヨンが
発生するといわゆる中毒症が生じて次第に気化し
たアルコールにより内圧が上昇してもキヤビテー
シヨンは持続する。キヤビテーシヨンが発生する
とアルコールが気化することにより振動部材20
の上方で図示のように溶液91が上方へ突出する
ように流動する。気化したアルコールは容器17
の上端部に連結したパイプ27を通つて送出する
ようになつている。28は容器17の上部で溶液
91が液柱になつて高く上に延びるいわゆる突沸
するのを防止するための多孔板よりなり上下に隣
接するものの孔をずらすように配置した複数個の
突沸防止板である。このような超音波振動のキヤ
ビテーシヨンにより稀薄アルコール溶液91を気
化させるための電力は加熱して気化させる場合に
比較して非常に小さいものである。又、振動部材
20に大きい超音波振動を与えるとキヤビテーシ
ヨンによつて水分まで気化することになるが、微
小な超音波振動ではアルコールのみが気化するも
のである。
30はパイプ27を通つて送出される気化した
アルコールを吸着凝縮液化させる固体吸着凝縮カ
ラムで、内部にカーボンブラツクや活性炭等の粉
末成形物、フツ素樹脂末成形物、フツ素樹脂フイ
ルム、フツ化黒鉛粉末成形物、フツ化黒鉛繊維状
物等を用いることができる。周囲は冷却水で冷却
するようになつているが、このような冷却水を用
いないように構成する場合もある。33は固体吸
着凝縮カラム30を通つて液化した高濃度のアル
コール92を収容する貯液槽で周囲には冷却手段
を配置して冷却するようになつている。35はこ
の貯液槽33からアルコールを送出させる吐出口
である。36は真空ポンプ37により真空にされ
る真空タンクで、貯液槽33に連結させてあり、
超音波処理器16内を減圧するため用いるもの
で、通常キヤビテーシヨンが持続するようになる
とバルブ38を閉塞するようになつているが、必
要に応じ真空ポンプ37を継続運転して超音波処
理器16内を減圧することもある。40はこの真
空タンク36と貯液槽33間に設けてあつて前記
固体吸着凝縮カラム30と同様に構成したもう一
つの固体吸着凝縮カラムで、真空吸引時貯液槽3
3内の気化したアルコールが真空タンク36へ流
出するのを防止するように液化して貯液槽33内
へドレインとして返すようになつている。41は
ガスクロマトグラフイーで、固体吸着凝縮カラム
40の上方に取付けたセンサー42により検出し
てガスの量及び質を求めて気化したアルコールの
多い場合には超音波発信機18の出力を弱くする
等自動的に制御するようになつている。43は貯
液槽33内の不活性気体とアルコールの気体を超
音波処理器16内へ循環させるブロワーで、不活
性気体を超音波処理器16内へ一度供給すれば後
ではその供給を断つてもよいようにするとともに
アルコールの気体を液化させようとするものであ
る。不活性気体の雰囲気は気化したアルコールが
気相の酸素や溶液91に溶解した酸素によつて酸
化反応してアルデヒドの生成、爆発、爆燃等の事
故を防止できるようにするものである。
この発明において超音波処理器16内に不活性
気体の雰囲気がないと気相の酸素や溶液91に溶
解した酸素があるとキヤビテーシヨンにより気化
したアルコールが酸化されてアルデヒドを生ずる
ことが判明したが、その後溶液91として酸素が
溶解したものを供給しなければ気化したアルコー
ルのみを生ずるようにすることができるものであ
る。
この発明において連結口25から例えば圧縮空
気に炭酸ガスを加えてある程度酸素濃度を薄くす
る等適当に調節して酸素を供給しながら超音波処
理器16内で振動部材20に超音波振動を行わせ
キヤビテーシヨンが発生すると気化したアルコー
ルが酸化され、この酸化はキヤビテーシヨンによ
り著しく促進されてすぐにアルデヒドを生じ、貯
液槽33にはアルデヒドが収容されることにな
る。この場合超音波処理器16内の突沸防止板2
8の付近に固型の接触触媒を配置してより完全に
アルデヒドになるようにしてもよい。稀薄アルコ
ール溶液91としてメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコー
ルをそれぞれ用いればそれぞれホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ブ
チルアルデヒドが得られるものである。
実験例 1 ランジバン式水晶振動子(1.7MHz、入力電力
20W)を用い10%エチルアルコール溶液300mlに
作用させた。炭酸ガス雰囲気状態で超音波処理器
内の圧力を初期に一時的に700mmHgに減圧して
キヤビテーシヨンを発生させおよそ3分間アルコ
ール蒸気を噴出した。これを固体吸着凝縮カラム
に導入したところ87%エチルアルコール溶液がお
よそ25ml得られた。
実験例 2 図に示す装置を用いて15%糖密に酵母菌を添加
した醗酵母液200を醗酵槽10内に収容して6
時間醗酵させた。その後超音波処理器16内に循
環ポンプ21を運転して母液を導入する。醗酵に
よつて容器17内の気相は炭酸ガス雰囲気になつ
ているが、安全性の確保及び気化アルコールの酸
化を防止するために炭酸ガスを若干導入する。最
初に真空ポンプ37を運転して真空タンク36内
を減圧状態にし、超音波処理器16の運転と同時
に容器17内を減圧状態にする。超音波振動は
20KHz、入力電力500W(最大出力約200W)のも
のを用いた。このような条件で超音波処理器16
の運転を開始してキヤビテーシヨンを発生させて
定常運転を行つた。最初の1時間で85%エチルア
ルコールが8、10時間の連続運転でエチルアル
コールが40得られた。
実験例 3 ランジバン式水晶振動子(1.7MHz、入力電力
50W)を用いエチルアルコール10%溶液500mlに
キヤビテーシヨンを発生させたところ貯液槽に5
分後78%アセトアルデヒド溶液40mlが得られた。
[発明の効果] この発明は前述したようにして稀薄アルコール
溶液91からアルコールあるいはアルデヒドを得
ることができるから、アルコールを製造する場合
従来の加熱する方法に比べて著しくエネルギーを
節減でき、かつアルデヒドを製造する場合には有
機水銀や無機水銀等を使用する必要がなくして著
しく簡単に製造できるとともに環境汚染問題を発
生しないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す説明図であ
る。 10は醗酵槽、11は原料タンク、16は超音
波処理器、18は超音波発信機、20は振動部
材、21は循環ポンプ、30は固体吸着凝縮カラ
ム、33は貯液槽、36は真空タンク、37は真
空ポンプ、40は固体吸着凝縮カラム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部に振動部材を配置しかつ稀薄アルコール
    溶液の収容し密閉した超音波処理器と、前記振動
    部材に超音波振動を行わせるための信号を発する
    超音波発信機と、前記超音波処理器の上面を覆つ
    て発生流体を案内する流路と、この流路を通つて
    送られてきた流体を収容する貯液槽とを包含する
    ことを特徴とする稀薄アルコール溶液の超音波処
    理装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の装置であつて、
    前記貯液槽で発生したガスをセンサーで検出して
    ガスの量及び質を求めて前記超音波発信機の出力
    を制御するガスクロマトグラフイーを包含するこ
    とを特徴とする稀薄アルコール溶液の超音波処理
    装置。
JP2322324A 1990-11-28 1990-11-28 稀薄アルコール溶液の超音波処理装置 Granted JPH03244375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2322324A JPH03244375A (ja) 1990-11-28 1990-11-28 稀薄アルコール溶液の超音波処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2322324A JPH03244375A (ja) 1990-11-28 1990-11-28 稀薄アルコール溶液の超音波処理装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57035079A Division JPS58152472A (ja) 1982-03-08 1982-03-08 稀薄アルコ−ル溶液の超音波処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03244375A JPH03244375A (ja) 1991-10-31
JPH0571223B2 true JPH0571223B2 (ja) 1993-10-06

Family

ID=18142368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2322324A Granted JPH03244375A (ja) 1990-11-28 1990-11-28 稀薄アルコール溶液の超音波処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03244375A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7766994B2 (en) 2004-12-29 2010-08-03 Ultrasound Brewery Ultrasonic solution separating method and ultrasonic separating apparatus used in this method
CA2663397A1 (en) * 2009-04-20 2010-10-20 Ian Mcgregor Stripping absorption module
JP5608874B2 (ja) * 2010-11-19 2014-10-15 本多電子株式会社 炭酸ガスによる変質防止超音波処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03244375A (ja) 1991-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5173318A (en) Method and apparatus for aging a distilled liquor
US5509431A (en) Precision cleaning vessel
US20100062120A1 (en) Ultrasonic aging device for alcoholic beverages
CA2637969A1 (en) Method for degassing a liquid
CN1382070A (zh) 气凝胶的快速生产方法
JP2003519934A (ja) 高圧下ウエハ処理および乾燥の方法および装置
JPH0571223B2 (ja)
JP3459458B2 (ja) 蒸留装置、それを用いる蒸留方法、酒類の製造方法およびそれから得られる酒類
US4599459A (en) Method for the ultrasonic treatment of a dilute alcoholic solution
JPH0323149B2 (ja)
JP2008221177A (ja) 脱水用膜分離装置
JPH0824561B2 (ja) 低アルコ−ルビ−ルの製造方法
US4722901A (en) Method and apparatus for the ultrasonic treatment of a dilute alcoholic solution
EP0846486A3 (de) Verfahren zur Minderung oder Vermeidung einer Schaumbildung bei chemischen und physikalischen Stoffumwandlungsprozessen und Vorrichtung zu seiner Durchführung
CN207079218U (zh) 一种酒体结构重整设备
US20220023770A1 (en) Systems and methods for rehabilitating alcohol
JPH0795873A (ja) ワイン、ビール、清酒の製造方法
US3252870A (en) Method for controlling the fermentative oxidation of alcohol to acetic acid
US11970679B2 (en) Systems, apparatus, and methods for shortening aging time and enhancing flavor of distilled or fermented beverages
US20210179985A1 (en) Systems, Apparatus, and Methods for Shortening Aging Time and Enhancing Flavor of Distilled or Fermented Beverages
CN2892867Y (zh) 酒类加速熟成器
CN104531496B (zh) 一种臭氧协同超声波催陈荔枝白酒的方法
JP2006042627A (ja) 超音波熟成装置
JPH0448531Y2 (ja)
KR102337959B1 (ko) 발효 장치