JPH0570839U - ワーク取付治具 - Google Patents

ワーク取付治具

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JPH0570839U
JPH0570839U JP1078292U JP1078292U JPH0570839U JP H0570839 U JPH0570839 U JP H0570839U JP 1078292 U JP1078292 U JP 1078292U JP 1078292 U JP1078292 U JP 1078292U JP H0570839 U JPH0570839 U JP H0570839U
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JP
Japan
Prior art keywords
work
pin
mounting jig
high hardness
hardness material
Prior art date
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Pending
Application number
JP1078292U
Other languages
English (en)
Inventor
貞吉 藤井
Original Assignee
植田精鋼株式会社
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Application filed by 植田精鋼株式会社 filed Critical 植田精鋼株式会社
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Publication of JPH0570839U publication Critical patent/JPH0570839U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 反りなどのあるワークも好適に取付け、更に
支承するピンの耐摩耗性を向上せしめることにより、ワ
ーク取付治具を長期間にわたって使用できるようにす
る。 【構成】 底板5の複数個所に、バネ16により上方へ
付勢されて出没自由なピン9を設ける。ワーク20を位
置決めした後ピン9を固定するため、流体室6を設け加
圧流体給排口8を設ける。ワーク20吸着固定のため、
コイル17、磁極18を設ける。ピン3の少なくとも先
端部を高硬度材料で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はワーク取付治具、さらに詳しくは例えば平鋼や平鋼板等のワークの平 面部を加工する場合に使用されるワーク取付治具であって、特に反り等の変形が 生じたワークの平面加工が良好に行えるワーク取付治具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種ワーク取付治具としては、例えば本件出願人による実開平3-367 24号公報所載の考案が存在する。
【0003】 即ち、この従来のものは励磁可能な板状の取付治具本体の表面側に多数の孔を 穿設し且つ該孔にバネを介して鋼製のピンを出没自在に嵌入着したものであり、 固定手段によりピンを所望の突出位置に固定してワークに生じた反り等の変形部 分を保持する一方で、前記取付治具本体を励磁することにより反り等のない平面 部分を取付治具本体に吸着保持せしめるものである。
【0004】 これにより、ワークの変形部分もピンで保持されるために、フライス盤等によ る平面加工が正確に行えるという利点がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ピンは鋼製であるために、その先端部がワークとの頻繁な 接触等により膨出変形してピンが取付治具本体の孔に没しなくなる事態が生じる ばかりではなく、摩耗も甚だしく、その寿命は非常に短いものであった。
【0006】 従って、加工精度を確保するにはピンの交換を頻繁に行う必要があるが、その 作業は非常に煩雑なものであり、一連の加工作業を能率良く行うには複数のワー ク取付治具を用意して対処せねばならないという問題点を有していたのである。
【0007】 それ故に、本考案は上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、 ピンの耐久性を向上せしめることにより、ワーク取付治具を長期間にわたって使 用できるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記課題を解決するために、本考案はピン9の少なくとも先端部が高硬 度材料で形成されてなるワーク取付治具である。
【0009】
【作用】
従って、上記構成を特徴とするワーク取付治具に於いては、ワーク20を保持す るピン9の先端部を高硬度材料で形成して耐久性の向上を図ってなるために、ワ ーク20等が接触してもピン9に損傷を与えることはなく、その寿命が大幅に延び ることとなる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。
【0011】 図1及び図2に於いて、1は上蓋2と2枚の介装板3,4と底板5とからなる 取付治具本体を示す。6は底板5に複数形成された流体室であり、隣合う流体室 6は夫々流通路7を介して連通されてなり、且つ一端側に位置する所望の流体室 6aは底板5の側面に形成した流体給排口8と連通させてなる。
【0012】 9は大径のピン本体9aと小径の軸部9aとからなる鋼製のピンで、ピン本体9aに は外周面に帯状の切欠10を有するスリーブ11が摺動自在に外嵌されて前記流体室 6内に配設され、軸部9bは前記介装板3,4と上蓋2に穿設された貫通孔3a,4a, 2aに夫々挿通されている。12はピン9の軸部9aの先端に取付けた超硬合金からな る保持体であり、その先端面は曲面状に形成されてなる。13はスリーブ11の両端 部に装着したシール用のOリングを示す。
【0013】 14は上蓋2にその貫通孔2aから所定間隔隔てて環状に設けられた鉛や真鍮等か らなる非磁性材である。15は底板5の流体室6を閉塞するための底蓋で、ピン本 体9aの底面と底蓋15の凹部15a間にはバネ16が介装されてなる。
【0014】 尚、上側の介装板3に夫々複数配設したコイル17及び磁極18を励磁せしめると 、該磁極18の上方に位置する上蓋2の部位2bを介してワーク20が磁着保持される ように構成してなる。
【0015】 本実施例に係るワーク取付治具は以上のような構成からなり、次にこれを使用 してフライス盤によりワークを切削加工する場合について説明する。
【0016】 先ず、図2に示す如くフライス盤のテーブル19上に取付治具本体1を載置固定 し、その上に反りの生じた変形部分20aを有するワーク20を載置すると、ワーク 20の自重によりピン9がバネ16の付勢力に抗して下向きに押圧される。
【0017】 即ち、ワーク20の平面部分20bの下方に位置する保持体12は取付治具本体1内 に没し、変形部分20aの下方に位置する保持体12は、その先端がワーク20の裏面 に当接した状態で取付治具本体1から突出する。
【0018】 その後、取付治具本体1の流体給排口8に一定圧を有する油等の流体を供給す ると、流通路7を介して各流体室6に流体が供給されて、ピン9がこの状態で保 持されることとなる。そして、取付治具本体1を励磁すると、介装板3の磁極18 を介して上蓋2の部位2bによりワーク20が吸着保持されるのである。
【0019】 その後、フライス盤にてワーク20の表面を切削加工すれば、該表面を平面状に 加工できることとなり、よってこの面を基準面として裏面側も同様に切削加工す れば、精度の高い平鋼板等を製作できるのである。
【0020】 而して、ピン9の軸部9bの先端には超硬合金からなる保持体12が取付けられて なるために、優れた耐摩耗性を備えることになり、例えば耐摩耗用ステライトか らなるピンに比して、その寿命が40〜60倍に延びる。
【0021】 従って、かかる耐摩耗性の向上により、ワーク20を取付治具本体1にセット等 する際に於いて保持体12とワーク20とが接触等しても、保持体12に膨出変形等の 損傷を生ぜしめることもなくなる結果、これを頻繁に交換することなく長期にわ たって使用できることとなった。
【0022】 そして、加工後は取付治具本体1の励磁状態を解除してワーク20を取外す一方 で、流体給排口8から流体を排出せしめてワーク20の裏面側も同様に加工するの である。
【0023】 尚、上記実施例に於いては、保持体12を超硬合金で形成したが、その他サーメ ットやセラミックス等により形成してもよく、高硬度材料であれば、その具体的 な材質は問わない。
【0024】 また、該実施例ではピン9の軸部9bの先端に別体の保持体12を取付けて構成し たが、ピン9全体を高硬度材料で形成することも勿論可能であり、この場合は少 なくともピン9の先端部が高硬度材料で形成されればよい。
【0025】 さらに、上記実施例では弾性体16としてバネを使用してなるが、この弾性体16 も決してバネに限定されず、その具体的な構成は問わない。
【0026】 また、ピン9の固定手段も該実施例に限定されるものではない。
【0027】 さらに、上記実施例ではワーク20を取付治具本体1に固定すべく、該取付治具 本体1を励磁可能に構成したが、ワーク20を真空吸着せしめて固定することも可 能であり、その具体的な固定手段も問わない。
【0028】 さらに、底蓋15にその凹部15aと連通する貫通孔を設け、ピン9の移動時にエ ア等の流体を凹部15aに給排可能に構成すれば、ピン9の移動が迅速に行えるた めに、作業性の向上に寄与しうることとなる。
【0029】 また、上記実施例ではフライス盤にてワーク20を切削加工する場合について説 明したが、本考案に係るワーク取付治具はその他研削等の加工機械に使用するこ とも勿論可能である。
【0030】 尚、本考案に係るワーク取付治具が全く変形部分を有しないワークを加工する 場合にも適用できることは言うまでもない。
【0031】 その他、取付治具本体1やピン9の形状等の具体的な構成も本考案の意図する 範囲内に於いて任意に設計変更自在である。
【0032】
【考案の効果】
叙上の様に、本考案はワークを保持するピンの先端部を高硬度材料で形成して その耐久性を大幅に向上させてなるため、ワークとの接触等によってピンの先端 部に膨出変形等の損傷を生ぜしめることもなくなり、よって頻繁なピンの交換を 余儀なくされていた従来のような煩雑なピン交換作業から開放されて、一連の作 業の能率アップに大いに寄与すると共に、長期間にわたる使用が可能になるとい う格別の効果を得るに至った。
【0033】 また、本考案に係るワーク取付治具は、上述したように全体の構成が極めて簡 易であるため、その製作も容易に且つ安価に行えるという実用的な効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すワーク取付治具の平面
図。
【図2】使用状態を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…取付治具本体 9…ピン 12…保持体 16…弾性体 20…ワーク

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク20を保持すべく、取付治具本体1
    に設けた多数の孔に弾性体16を介してピン9が出没自在
    に嵌入着され且つ該ピン9を前記取付治具本体1から突
    出した状態で固定可能な固定手段を具備してなるワーク
    取付治具に於いて、前記ピン9の少なくとも先端部が高
    硬度材料で形成されてなることを特徴とするワーク取付
    治具。
  2. 【請求項2】 ワーク20を保持すべく、取付治具本体1
    に設けた多数の孔に弾性体16を介してピン9が出没自在
    に嵌入着され且つ該ピン9を前記取付治具本体1から突
    出した状態で固定可能な固定手段を具備してなるワーク
    取付治具に於いて、ピン9の先端に高硬度材料からなる
    別体の保持体12が着脱自在に設けられてなるワーク取付
    治具。
  3. 【請求項3】 前記高硬度材料が超硬合金である請求項
    1又は2記載のワーク取付治具。
  4. 【請求項4】 前記高硬度材料がサーメットである請求
    項1又は2記載のワーク取付治具。
  5. 【請求項5】 前記高硬度材料がセラミックスである請
    求項1又は2記載のワーク取付治具。
JP1078292U 1992-03-04 1992-03-04 ワーク取付治具 Pending JPH0570839U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021682A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Tsudakoma Corp マグネットチャック
JP2009255221A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Kanetec Co Ltd マグネットチャック

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021682A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Tsudakoma Corp マグネットチャック
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