JPH0570786A - アルコールエンジン用潤滑油組成物 - Google Patents

アルコールエンジン用潤滑油組成物

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JPH0570786A
JPH0570786A JP6103092A JP6103092A JPH0570786A JP H0570786 A JPH0570786 A JP H0570786A JP 6103092 A JP6103092 A JP 6103092A JP 6103092 A JP6103092 A JP 6103092A JP H0570786 A JPH0570786 A JP H0570786A
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JP
Japan
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oil
lubricating oil
water
amount
alcohol
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Application number
JP6103092A
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English (en)
Inventor
Masahiko Watanabe
正彦 渡辺
Sadao Wada
貞夫 和田
Shoichi Ichikawa
彰一 市川
Katsuhiro Akiyama
健優 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tonen Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルコール燃料の燃焼により生成する多量の
水や酸性物質が混入しても、潤滑油の摩耗防止性能を長
期に亘り維持することができるアルコールエンジン用潤
滑油を提供する。 【構成】 鉱油及び/又は合成油基油に対して、(i) チ
オりん酸亜鉛系摩耗防止剤、及び(ii)無灰型防錆剤の二
成分を配合してアルコールエンジン用潤滑油とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルコールエンジン用
潤滑油組成物に関する。更に詳しくは、本発明はガソリ
ンエンジンなどの内燃機関用潤滑油と比較して高度の摩
耗防止性能が要求されるアルコールエンジン用の潤滑油
組成物(以下、アルコールエンジン用潤滑油という。)
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、バイオマス技術、クリーンエネル
ギー技術と関連してアルコールを燃料としたエンジン
(以下、アルコールエンジンともいう。)が開発されて
いる。
【0003】アルコールエンジンの開発には、潤滑油の
開発も重要であり、従来のガソリンエンジン用潤滑油と
は大きく性格を異にする性能が要求されている。即ち、
アルコール燃料エンジンにおいては、アルコール、例え
ばメタノールの燃焼により水やギ酸などの酸性物質が多
く発生する。水の発生量は同一発熱量基準で比較すると
ガソリンエンジンの約1.7倍とされており、また低温
運転(メタノールの露点以下)の時には、クランクケー
ス内への水の混入が著しく、更に酸性物質も共存するた
め潤滑系統の摩耗が著しく増加することになる。これ
は、混入した水が乳化し、摩耗面で潤滑油の摩耗防止性
能を低下させるとともに、金属表面に酸性の燃焼生成物
が付着して腐食摩耗を促進させてしまうからである。
【0004】以上に説明したような背景があるため、長
期に亘り摩耗防止性能を発揮するアルコールエンジン用
潤滑油の開発が待たれているが、十分な性能を有するも
のが開発されていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、水の混
入率が極めて高いアルコールエンジン用潤滑油につい
て、その摩耗防止性能を長期に亘り持続させる方策につ
いて鋭意検討を加えた。その結果、特定の摩耗防止剤と
防錆剤を組合せることが極めて有効であることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、鉱油及び/又は合成油基油に対して、(i) チオ
りん酸亜鉛系摩耗防止剤、(ii)無灰型防錆剤、を配合し
てなることを特徴とするアルコールエンジン用潤滑油組
成物に関するものである。
【0007】以下、本発明の構成を詳しく説明する。ア
ルコールエンジンは、燃料がアルコールであるというこ
とから、例えば従来のガソリンを燃料とする場合と比較
して多量の水、ギ酸などの燃焼生成物を発生し、これが
潤滑油中に混入する。そして、潤滑油中に蓄積される水
の量は、前記したようにガソリンエンジンに比較して極
めて高いものとなる。従って、アルコールエンジン用潤
滑油の開発において、水の挙動を十分に把握しておくこ
とが極めて重要である。
【0008】この点、次の事実を見いだすことができ
る。 (1) 潤滑油中に水が存在する場合、摩耗防止剤の金属表
面への吸着量は無水時と比較して著しく低下する。 (2) 一方、実機テスト(モータリング法動弁系摩耗試
験)による摩耗防止性能の評価においては、 (イ)潤滑油中に水が存在しない場合、摩耗防止剤と防
錆剤を配合した潤滑油は、摩耗防止剤を配合し防錆剤を
配合しない潤滑油に比べ摩耗防止性能が低下する。 (ロ)潤滑油中に水が多量に存在する場合(例えば1重
量%)、上述の摩耗防止性能は逆転し、摩耗防止剤と防
錆剤を配合した潤滑油は摩耗防止剤を配合した潤滑油よ
り摩耗防止性能が向上する。
【0009】以上の事実から以下に示す摩耗防止剤と防
錆剤の有機的関係が判明し、本発明はこの関係を利用し
ているものである。即ち、水を多量に含有する潤滑油に
おいて、防錆剤の添加は摩耗防止剤の金属表面への吸着
を阻害するものの、該防錆剤は金属表面に対する水の吸
着をも阻止するので、結果的に吸着した水粒子(この中
にはギ酸などの燃焼生成物も溶解されている。)を油と
置換させて油膜を保持することができる。別言すれば、
該防錆剤の配合により油中の水滴による油膜破断を阻止
することができる。このようにして、金属表面から水粒
子が追い出されると、油ぬれが促進され、油中に存在す
る摩耗防止剤が十分に働き始め、摩耗防止性能が改善さ
れることになる。
【0010】本発明のアルコールエンジン用潤滑油を構
成する基油成分は、通常のものが使用される。基油とし
ては鉱油のものと合成油がある。鉱油としては、溶剤精
製または水添精製による60ニュートラル油、100ニ
ュートラル油、150ニュートラル油、300ニュート
ラル油、350ニュートラル油、500ニュートラル
油、ブライトストック及びこれらの基油からワックス分
を除くことにより低温流動性を改善した低流動点基油、
あるいは高度水素化精製基油などがあり、これらを単独
または適当な割合で混合して用いることができる。また
合成油としては、ポリα−オレフィンオリゴマー、ポリ
ブテン、ジエステル、ポリオールエステル、ポリアルキ
レングリコールエステルなどがあり、これらの基油は通
常、単独又は混合で使用される。また前記した鉱油と混
合して使用することもできる。本発明において、前記し
た基油の粘度は、100℃において2〜30cst 、好ま
しくは4〜20cst である。
【0011】本発明のアルコールエンジン用潤滑油を構
成する摩耗防止剤成分としては、チオりん酸亜鉛、即ち
ジアルキルジチオりん酸亜鉛が使用される。アルキル基
は平均炭素数3〜6から成り、かつ炭素数3のアルキル
基が全アルキル基に対して60重量%以下のものが使用さ
れる。更に好ましくは、上記のアルキル基は2級型がよ
い。例えばジイソプロピル−,ジイソブチル−,ジ−se
c −ブチル−,ジイソアミル−,ジ−4−メチルベンチ
ル−,ジ−2−エチルヘキシル−などのジチオりん酸亜
鉛などを挙げることができる。このチオりん酸亜鉛系摩
耗防止剤の配合量はアルコールエンジン用潤滑油の全量
に対して(以下、同じ)0.5〜2.5重量%、好まし
くは0.8〜1.5重量%の割合である。
【0012】本発明のアルコールエンジン用潤滑油を構
成する無灰型防錆剤としては、カルボン酸,カルボン酸
塩,スルホン酸塩,アルコキシアルコール,エステル,
アミン,リン酸,りん酸塩などが使用される。具体的に
は、カルボン酸としてはモノカルボン酸、サルコシン
酸,ジカルボン酸が用いられる。モノカルボン酸は一般
式R−COOH(R:炭化水素基)で表わされ、炭化水
素基の炭素数8〜18のものが用いられる。サルコシン
酸としては、例えばオレイルサルコシン酸がある。ジカ
ルボン酸としては、アルケニルこはく酸及びその誘導体
が用いられる。カルボン酸塩としては、脂肪酸、ナフテ
ン酸、アルケニルこはく酸などとモノアミン、ポリアミ
ンなどから成るカルボン酸塩で、例えばオクダデシルア
ンモニウムステアレート,シクロヘキシルアンモニウム
ステアレートなどが用いられる。スルホン酸塩として
は、Caスルホネートが代表的なものであり、例えばジ
ノニルフェニルスルホン酸カルシウムが用いられる。ア
ルコキシアルコールとしては、アルキル基の炭素数が1
〜18で、(C2 5 O)n で表されるポリエトキシ基
のnが1〜4のアルキルフェノキシポリエトキシエタノ
ールなどが用いられる。エステルとしては、ソルビトー
ル,ペンタエリスリトール,グリセリンなどとオレイン
酸,ラウリン酸などから成るエステルで、例えばソルビ
タンモノオレート,グリセロールモノオレートなどが用
いられる。アミンとしては、アルコキシフェニルアミ
ン,アルカノールアミンなどが用いられる。りん酸とし
ては、モノ又はジりん酸エステル,ジアルキルジチオり
ん酸などが用いられる。りん酸塩としては、ジアルキル
りん酸エチレンオキシド付加物などが用いられる。
【0013】本願発明において、前記した無灰型防錆剤
のうち、カルボン酸,カルボン酸塩,スルホン酸塩,ア
ルコキシアルコール,エステル,リン酸塩が好ましく、
より具体的にはオレイルサルコシン酸,オクタデシルア
ンモニウムステアレート,イソオクチルフェノキシテト
ラエトキシエタノール,ソルビタンモノオレートが好ま
しい。本発明において、前記した無灰型防錆剤の配合量
は0.3〜5.0重量%であり、好ましくは0.3〜
2.0重量%である。なお、常用添加レベルは0.25
重量%以下であり、本発明はアルコールエンジン用エン
ジン油として前記した摩耗防止剤と防錆剤を必須的に組
合せる点に特徴を有するとともに、防錆剤を常用の添加
量よりも多い特定量を使用する点にも大きな特徴があ
る。
【0014】本発明において、前記摩耗防止剤と防錆剤
は必須の成分であるが、所望により他の添加剤を配合し
てもよいことはいうまでもないことである。この種の他
の添加剤としては、慣用のものが使用され、例えば次の
ようなものがある。 (a) 金属清浄剤 これは混入する燃焼酸性化合物や油の酸化劣化物を中和
化する目的で使用するもので、例えばCa−スルフォネ
ート、Mg−スルフォネート、Ba−スルフォネート、
Ca−フェネート、Ba−フェネートなどがある。 (b) 無灰分散剤 これは油劣化、燃焼生成物の混入などによって潤滑油中
に生成する不溶性のスラッジを分散させる目的で使用す
るもので、例えばこはく酸イミド、同アミド、ベンジル
アミン、エステルのものなどがある。 (c) 金属不活性化剤 これは油の酸化劣化物による金属の腐食防止を目的とし
て使用するもので、例えばベンゾトリアゾール誘導体や
イミダゾールなど、ベンゾトリアゾール系と2.5−ビ
ス(n−ドデシルジチオ)−1,3,4−チアジアゾー
ルに代表されるN−C−S系化合物などがある。 (d) 消泡剤 この種の消泡剤としては、常用されているジメチルシリ
コンなどがある。
【0015】本発明において、前記した各種添加剤の配
合量は、特に限定されるものではないが、アルコールエ
ンジン用潤滑油の全量に対して金属清浄剤は通常0.5
〜30重量%、好ましくは2.0〜5.0重量%、無灰
分散剤は通常0.5〜15重量%、好ましくは3.0〜
10重量%、金属不活性化剤は通常0.01〜2.0重
量%、好ましくは0.05〜0.5重量%、消泡剤は通
常0.001〜0.05重量%、好ましくは0.002
〜0.005重量%の範囲である。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳しく具体
的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、こ
れら実施例に示されるものに限定されるものではない。
【0017】(動弁系摩耗防止性能の評価)表1に記載
の各種のアルコールエンジン用潤滑油を調製し、動弁系
摩耗防止性能の評価した。なお、以下において各成分の
使用量は重量%で示される。 (i) アルコールエンジン用潤滑油の調製 高度に精製した鉱油系150N(ニュートラル油)
の80%、350N(ニュートラル油)の20%から成
る混合油を基油としてこれに、添加剤として常用されて
いる市販のエチレン−プロピレン共重合体系粘度指数向
上剤4.0%、こはく酸イミド系無灰分散剤6.0%、
Ca−スルフォネート/フェネート系金属清浄剤3.0
%、メルカプトチアジアゾール誘導体系金属不活性剤
0.05%、エステル重合体系流動点降下剤0.1%、
消泡剤(ジメチルシリコン)0.003%を配合し、A
PI(アメリカ石油協会)が規定するSFグレード相当
のアルコールエンジン用潤滑油を調製した。次に、前記
潤滑油に、チオりん酸亜鉛系摩耗防止剤a(2級型かつ
炭素数3のアルキル基の含有量100%)、b(2級型
かつ平均炭素数3〜6のアルキル基からなり炭素数3の
アルキル基の含有量60%,分子量614)、c(2級
型かつ炭素数8のアルキル基の含有量100%)、d
(1級型かつ炭素数4〜6のアルキル基の含有量100
%)、及び防錆剤A(ソルビタンモノオレート)、B
(オクタデシルアンモニウムステアレート)、C(オレ
イルサルコシン酸)、D(イソオクチルフェノキシテト
ラエトキシエタノール)を表1に記載の配合割合で配合
して試料油を調製した。 水を含有するアルコールエンジン用潤滑油の調製 で調製した潤滑油に蒸留水を添加後、せん断力が10
4 sec -1以上になるような条件で油中に水粒子を分散さ
せた。分散した水粒子は、そのほとんどが3μm以下で
あることが確認された。なお油中水分量を蒸留型カール
フィッシャー法により確認した。 (ii)動弁系摩耗試験 排気量 2.0リットルOHC型国産自動車用ガソリンエン
ジンを用い、JASO(日本自動車技術会)法M328
に定められた試験法(モータリング駆動)に準拠して行
なった。その主要な試験条件は、エンジン回転数150
0rpm ,油温60℃,試験時間72時間である。そして
試験前後のカムノーズの高さを計測し、初期値との差か
らその減少量を求め、耐摩耗性能の良否を判定した。結
果を表1に示す。 (iii) 評価結果 表1から油中に水が存在していない場合、防錆剤が高濃
度になるほど摩耗防止性能が低下することが判る。しか
し、水が存在する場合(1%添加)では、この序列が逆
転し、防錆剤が高濃度になるほど摩耗防止性能は良化す
る。ただし添加量が0.3%未満では効果は見られない
ものの0.3%以上においては急激に良化することが判
る。即ち、常用添加量(0.25%以下)に比べ、顕著
に優れた摩耗防止性能を示した。
【0018】(摩耗防止剤の金属表面への吸着量に対す
る防錆剤、水の影響の評価)表1の結果を合理的に理解
するために、チオりん酸亜鉛(摩耗防止剤)の金属表面
への吸着量と防錆剤、水の影響について試験した。 (i) チオりん酸亜鉛(摩耗防止剤)の吸着量の測定 供試油は表1に示されるアルコールエンジン用潤滑油
で、防錆剤AまたはBの配合量をかえてチオりん酸亜鉛
系摩耗防止剤b(以下、ZnDTPという。)の吸着量
を測定した。吸着剤は市販の四三酸化鉄Fe3 4 (粒
径50〜150μm、表面積7m2 /g)を300℃、
10-3mmHgで5時間脱気したものを用いた。次に、各供
試油の平衡吸着量を以下のようにして測定した。脱気し
た7gのFe3 4 粉体を25gの供試油に加え、28
±1℃で3時間、テフロン回転子により攪拌した。吸着
前後の溶液中のリン濃度の変化からZnDTP吸着量を
求めた結果を図1に示す。 (ii)試験結果 図1に示す如く、金属表面へのZnDTPの吸着に与え
る防錆剤、水の影響は以下通りである。油中に水が存在
しない場合には防錆剤を添加すると添加量の増加ととも
にZnDTPの吸着量は急減し、0.5%以上でほぼ横
這い状態を示す。例えば防錆剤Aのケースでは0.5%
添加するとZnDTP吸着量は約1/3に減少する。油
中に水が存在する場合(1%)も、ZnDTP吸着量の
傾向はほぼ水のない場合と同様である。防錆剤Bにおい
ても吸着量に若干の差は見られるもののその傾向はAと
同様である。即ち、防錆剤の添加は水の有無にかかわら
ずZnDTPの吸着量を低減させ、その傾向は添加量
0.5%までは急減し、それ以上では横這い状態を示
す。前記した表1と図1を照合すると、以下の結論が得
られる。防錆剤の配合はZnDTPの金属表面への吸着
量を減少させることから摩耗防止性能が若干低下するこ
とは自然であり油中に水が存在しない場合には動弁系摩
耗試験の結果は悪化する傾向が認められる。一方、水が
存在する場合は吸着量は減少するが、防錆剤を配合する
ことで油/水の置換作用が生じ、油膜破断を防止するこ
とができる。この結果、摩耗防止性能は逆に向上する。
表1から防錆剤配合による摩耗防止性能の向上は、常用
添加濃度ではその効果は期待出来ない。本発明により常
用濃度(0.25重量%以下)の1.2倍以上であれば
防錆性能の向上以外に摩耗防止性能を顕著に改良出来る
ことが見い出された。更にZnDTPは分子量、分枝状
態により吸着量が異なる。低分子量であるほど油中への
溶解性が困難となるため、金属表面への吸着量は増加
し、摩耗防止性能には有利となる。又、2級型を用いる
と更に良好な摩耗防止性能が期待出来る。特に2級型
(分岐型)で平均炭素数3〜6から成り、かつ炭素数3
のアルキル基が全アルキル基の60%以下のZnDTP
(分子量614〜660)を含む組成物に高濃度の防錆
剤を組合せれば、充分な摩耗防止性能を有する潤滑油を
得ることができる。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明のアルコールエンジン用潤滑油
は、基油に特定の摩耗防止剤と防錆剤を必須成分とし
て、かつ防錆剤を常用添加量より多い特定量を配合する
ものである。これにより、潤滑油中にアルコール燃焼に
もとづく燃焼生成物である多量の水分や酸化物が混入し
ても、防錆剤がこれら水などの燃焼生成物の金属表面へ
の吸着や、油中水滴による油膜破断を効果的に阻止し、
摩耗防止剤の機能を十分に発揮させることができる。従
って、本発明により長期に亘り摩耗防止性能と防錆性能
に優れるアルコールエンジン用潤滑油が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 摩耗防止剤の金属表面への吸着に対する防錆
剤と水の影響を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:10 A 7419−4H 129:16) C10N 10:04 30:06 30:12 40:25 (72)発明者 市川 彰一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 秋山 健優 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油及び/又は合成油基油に対して、
    (i) チオりん酸亜鉛系摩耗防止剤、(ii)無灰型防錆剤、
    を配合してなることを特徴とするアルコールエンジン用
    潤滑油組成物。
JP6103092A 1991-02-18 1992-02-18 アルコールエンジン用潤滑油組成物 Pending JPH0570786A (ja)

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JP6103092A JPH0570786A (ja) 1991-02-18 1992-02-18 アルコールエンジン用潤滑油組成物

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-78684 1991-02-18
JP7868491 1991-02-18
JP6103092A JPH0570786A (ja) 1991-02-18 1992-02-18 アルコールエンジン用潤滑油組成物

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010242644A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Toyota Motor Corp アルコール系燃料エンジン用潤滑油の性能維持方法および装置
JP2014129523A (ja) * 2012-12-21 2014-07-10 Afton Chemical Corp 摩擦修正剤および金属ジアルキル・ジチオホスフェート塩を含む添加剤組成物
JP2015059502A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 株式会社豊田中央研究所 内燃機関及び自動車

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