JPH0570681U - 服飾品の高速度検針のための搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】従来人手に依存している縫製服飾品中に混入し
た縫い針の検出作業をオンラインで自動化するために検
針機に対する供給および前後の自動ハンドリングを実現
する服飾品の高速度検針のための搬送装置を提供する。 【構成】ハンガー６に吊るしたままで服飾品に混入した
縫製針などの金属体を検知するために、ハンガーの金属
環を懸架するための多数の切り欠きを上縁に一定間隔で
配置された縦軸駆動のエンドレスベルト９を、検針機１
の検出空間に貫通して回動するように駆動機構を配置す
る。又搬入スクリューフイーダー３に対するハンガーの
供給用スライドバー７、排出スライドバー２５、及び縫
い針の検出された服飾品を仕分けする仕分けバー２０を
配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は縫製品の中に混入している縫製針を検出する装置に関するもので、特 に服飾品の検針のための搬送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

縫製品産業界も他の業界と同様に人手不足解消のための合理化が進行中である が、生産ラインはともかく最終工程での誤って混入した縫い針などの検出などの 検出，除去などの工程のオンライン化までは実現していない。この作業は一般に 検針機を使用して完成途中の製品を個別に人手をかけて検査している実情にある 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来人手に依存している縫製服飾品中に混入した縫い針の検出作業 をオンラインで自動化するために検針機に対する供給および前後の自動ハンドリ ングを実現する服飾品の高速度検針のための搬送装置を提供することを目的とす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案による服飾品の検針のための搬送装置は、 励磁コイルと受信コイルとの組合せによる検出コイルによって金属体を検知する 検針機に主としてハンガーに吊るしたままで服飾品に混入した縫製針などの金属 体を検知するために該検出機に対象物の服飾品を搬送しその検知後の該服飾品の ハンドリングのために、 前記ハンガーの金属環を懸架するための多数の切り欠きを上縁に一定間隔で配 置された縦軸駆動のエンドレスベルトと、 前記エンドレスベルトを前記検針機の検出空間に貫通して回動するように駆動 する駆動機構と、 前記服飾品をハンガーに吊るしたまま前記検針機の検出空間にフィードするた めに該ハンガーを該エンドレスベルト上の切り欠きに懸架せしめる搬入側スライ ドバーと、 前記検出機による金属体の検知を完了した前記服飾品を前記エンドレスベルト から該エンドレスベルトの動きと該服飾品の慣性を利用して自動的に外すための 搬出側スライドバーと、 前記検針機による検知の結果金属が検出された不良服飾品のハンガーを前記搬 出側スライドバーから排除するために前記搬出用スライドバーの一部に設けられ た不良品排除機構とを備えた構成を有している。

【０００５】

【実施例】

以下本考案の実施例を添付図によって説明する。 図１は、本考案の実施例の全体図である。図１において、１は緩衝具２によっ て外部振動からフリーに支持された検針機であり、励磁コイルと受信コイルとの 組合せによる検出コイルに得られる出力によって金属体を検出するように構成さ れ、その検知によりブザーを鳴らすと共に針保有品を系外に排出するための指令 信号を出す。３は前工程のスクリューフィーダ、４は吊り環５，ハンガー６に吊 られた検針対象物となる服飾品、７は鉤型支持バー８にて保持された供給用のス ライドバーであり、その一端はスクリューフィーダ３の先端部に回転自在にかん 入されており、他端側は緩やかに彎曲させ、その先端がエンドレスベルト９の進 行方向に平行に接している。

【０００６】 図２はスライドバー７まわりの平面図で、スライドバー７，スクリューフィー ダ３とエンドレスベルト９との配置関係を明示したものである。またスライドバ ー７はスクリューフィーダ３とエンドレスベルト９の間に十分の落差を待ってお り、また図２のように大きいカーブで結ばれているため懸架された対象品４は、 スライドバー７を伝わってスクリューフィーダ３からエンドレスベルト９に滑降 し接近する際に、スライドバー７のカーブに添って進行するため、対象品４には 遠心力が作用し図２のＩの状態からIIの状態に変わり、次いでIII の位置で図示 のように対象品４の一端が検針機１の検出空間１ａと平行して設置したガイド板 １１に１１ａの位置で接触回転しIVのようにエンドレスベルト９と平行となり、 また吊り環５はエンドレスベルト９に直交するように懸架される。 １２は１１と平行に設置したガイド板、１３は軸受け１４にて回転自在に支持 されたエンドレスベルト駆動用の従動車、１５は減速電動機１６にて駆動される エンドレスベルトの駆動車であり、操業中エンドレスベルト９は常にＡ方向に運 転する。

【０００７】 対象物４がエンドレスベルト９に懸かると、吊り環５は進行中のベルト９の上 縁に一定間隔で設けられた切り欠き１０に落ち込み、対象物４はエンドレスベル ト９と共にＡ方向へ移動し、検針機１の検出空間１ａに入り所定の検査作業を終 える。その後対象物が４’の位置に来ると、図３の関係位置で待機している鉤型 の支持棒１８にて保持された排出用のスライドバー１７の先端部１９により吊り 環５がすくい取られるため、図３に示す５’のように持ち上げられ、対象物４は エンドレスベルト９の外に取り出される。 取り出された対象物４はスライドバー１７を滑降し、スイング式仕分けバー２ ０の位置に来る。この仕分けバー２０はＣを中心としてＤおよびＥ方向にスイン グするための軸受け２２、鉤型軸２１、エヤー駆動のアクチュエータ２３によっ て制御される不良品排除機構である。この仕分けバー２０は検針機１の検出支持 の信号にもとづき、針を検出した場合Ｄ方向に、しない場合Ｅ方向へスイングし 、それぞれ対象物４を針保有品は系外の不良品かけバー２４に誘導し、良品は鉤 型支持棒２６で保持される排出スライドバー２５を滑降し次工程のフィーダ２７ へ送られ一連の作業を完結する。

【０００８】 本考案は回転中のエンドレスベルト９にこれを停止することなく連続的に対象 物を供給し、検査終了後、これまた連続的に対象物を系外に取り出せるように構 成されているため、検査の高速処理が可能である。実施例として、供給および排 出のフィーダは比較的低速の場合に使用されるスクリューフィーダを例示してい るが、高速処理に採用時には、これは適切でなく、他の高速のフィーダを採用す ることとなる。

【０００９】

【考案の効果】

以上詳細に説明のように、本考案は簡単な機構により、対象となる服飾品内に 混入した縫い針などを検知する搬送検知工程を自動化することが出来るので、服 飾品の生産工程はいうに及ばず、高速処理も可能で、大量の服飾品を扱う流通セ ンターの利用が可能であり、実用的効果大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案における供給用スライドバー周辺の構造
例を示す平面図である。

【図３】本考案における排出用スライドバー周辺の構造
例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 検針機 １ａ 検出空間 ２ 緩衝具 ３ スクリューフィーダ ４ 服飾品 ５ 吊り環 ６ ハンガー ７ 供給用スライドバー ８ 鉤型支持バー ９ エンドレスベルト １０ 切り欠き １１，１２ ガイド板 １１ａ 接触位置 １３ 従動車 １４ 軸受け １５ 駆動車 １６ 減速電動機 １７ 原動車 １８ 支持棒 １９ スライドバーの先端部 ２０ 仕分けバー ２１ 鉤型軸 ２２ 軸受け ２３ アクチュエーター ２４ 不良品架けバー ２５ 排出スライドバー ２６ 鉤型支持バー ２７ 次工程のフィダー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 励磁コイルと受信コイルとの組合せによ
   る検出コイルによって金属体を検知する検針機に主とし
   てハンガーに吊るしたままで服飾品に混入した縫製針な
   どの金属体を検知するために該検出機に対象物の服飾品
   を搬送しその検知後の該服飾品のハンドリングのため
   に、 前記ハンガーの金属環を懸架するための多数の切り欠き
   を上縁に一定間隔で配置された縦軸駆動のエンドレスベ
   ルトと、 前記エンドレスベルトを前記検針機の検出空間に貫通し
   て回動するように駆動する駆動機構と、 前記服飾品をハンガーに吊るしたまま前記検針機の検出
   空間にフィードするために該ハンガーを該エンドレスベ
   ルト上の切り欠きに懸架せしめる搬入側スライドバー
   と、 前記検出機による金属体の検知を完了した前記服飾品を
   前記エンドレスベルトから該エンドレスベルトの動きと
   該服飾品の慣性を利用して自動的に外すための搬出側ス
   ライドバーと、 前記検針機による検知の結果金属が検出された不良服飾
   品のハンガーを前記搬出側スライドバーから排除するた
   めに前記搬出用スライドバーの一部に設けられた不良品
   排除機構とを備えた服飾品の高速度検針のための搬送装
   置。