JPH0570608B2 - - Google Patents

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JPH0570608B2
JPH0570608B2 JP17675783A JP17675783A JPH0570608B2 JP H0570608 B2 JPH0570608 B2 JP H0570608B2 JP 17675783 A JP17675783 A JP 17675783A JP 17675783 A JP17675783 A JP 17675783A JP H0570608 B2 JPH0570608 B2 JP H0570608B2
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JP
Japan
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group
formula
antibody
mitomycins
conjugate
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JP17675783A
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JPS6067433A (ja
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Mitsuru Hashida
Hitoshi Sezaki
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はマイトマイシン類、多糖類及び抗体を
結合させて得られる複合体に関する。さらに詳し
くは本発明はマイトマイシン類と多糖類との結合
体と、抗体とが一般式
【化】
【化】 もしくは
【化】 (式中、nは3〜7の整数を、Rは低級アルキ
ル基を表わす。又各左端のOは多糖類の水酸基の
Oを、右端のNHは抗体のアミノ基のNHを示
す。)で表わされる基、一般式
【化】 (式中、n,R、左端のO、右端のNHは前記
と同義である)で表わされる基、又は上記,
の一般式中の(CH2oで表わされるメチレン鎖
のいずれかの水素が低級アルキル基で置換した基
により結合した、マイトマイシン類、多糖類及び
抗体とからなる抗腫瘍用複合体に関する。 ただし、上記でマイトマイシン類と多糖類との
結合体とはマイトマイシン類と多糖類とが′一
般式
【式】
【式】もしくは
【式】 (式中、nは前記と同様であり、左端のNはマ
イトマイシン類のイミノ基のNを右端のOは多糖
類の水酸基のOを示す)で表わされる基、′一
般式 N−CO−(CH2o−O− (式中、n、左端のN、右端のOは前記と同義
である)で表わされる基、又は′上記′,′
の一般式中の(CH2oで表わされるメチレン鎖の
いずれかの水素が低級アルキル基で置換した基に
より結合した結合体をいうものとする。 本発明の複合体においてはマイトマイシン類と
多糖類との結合体にさらに抗体が結合している点
に特徴を有する。抗体として例えば抗α−フエト
プロテイン抗体などの抗腫瘍抗体を用いる場合、
いわゆるミサイル療法を適用できるメリツトがあ
る。 従来、多糖類の水酸基に結合させたスペーサー
にマイトマイシン類を結合させた結合体について
は本出願人による出願がある。(特開昭54−
97691)。該特開昭ではスペーサー部は
【式】
【式】
【式】等であると考えら れる。また上記でスペーサー部が N−CO−(CH2o−O− である結合体については本出願と同日付の本出願
人による出願(特開昭60−67503)がある(発明
の名称:マイトマイシン類と多糖類との結合体)。 次に本発明をさらに詳しく説明する。 本発明で使用するマイトマイシン類としてはイ
ミノ基(アジリジン環イミノ基)を有するもので
あればいずれでもよく、マイトマイシンA、マイ
トマイシンC、これらのアジリジンH以外の部位
の誘導体が用いられる。 多糖類としてはデキストラン、セルロース、ア
ガロース、アルギン酸等が用いられる。 マイトマイシン類と多糖類との結合体の製造は
特開昭54−97691、前記同日付別出願に記載され
ている。 次に抗体としては生体内に相対する抗原が存在
し、かつそれ自身又は抗原との相互作用により重
篤な症状をおこすものでないならばいずれでもよ
いが、本発明の目的から特に抗腫瘍抗体が好まし
い。抗腫瘍抗体としては公知の種々のもの、例え
ば抗α−フエトプロテイン、CEA(カルチノエン
ブリオテイツクアンチジエン)、HCG(ヒユーマ
ンコリオジエニツクゴナドトロピン)などが使用
可能である。 本発明の複合体は次の方法によつて得ることが
できる。 (1) マイトマイシン類と多糖類との結合体に−
SH基の導入 (1)−1 結合体にアミノ基の導入 結合体中にはマイトマイシン類との結合に使用
されていないスペーサー部分、すなわち一般式
【式】
【式】もしくは
【式】 (式中、n、左端のOは前記と同義である)で
表わされる基、又は一般式 −O−(CH2o−CO2H (式中、n、左端のOは前記と同義である)で
表わされる基、又は上記,の一般式中の
(CH2oで表わされるメチレン鎖のいずれかの水
素が低級アルキル基で置換した基が存在する。し
たがつて、まずこの基に低級アルキレンジアミン
を作用させて上記各式右端末端のカルボキシル基
を−CONH−R−NH2(式中、Rは前記と同義で
ある)にする。 マイトマイシン類と多糖類との結合体を P1
−CO2H(ただしCO2Hはスペーサー部末端のCO2
Hを示す)で表わすなら上記反応は次にごとく表
わされる。 P1 −CO2H+R(NH22→ P1 −CONH−R
−NH2 低級アルキレンジアミンにおける低級アルキレ
ンとしては炭素数2〜6の直鎖もしくは分枝状の
ものが好適に用いられる。例えばエチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等が用いられる。 上記反応は水系媒体中、適当な縮合剤の存在下
に通常室温、PH6〜8で5〜50時間行う。 水系媒体とは水又は水とメタノール、エタノー
ル等の低級アルコール、アセトン、テトラヒドロ
フラン等との混合溶媒、又緩衝溶液を意味する。
縮合剤としては例えば1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド等が用い
られる。 上記反応は又結合体製造の中間体たる多糖類と
スペーサーとの結合したものにマイトマイシン類
を結合させるに際し、低級アルキレンジアミンを
共存させることにより一段階で行つてもよい。こ
の場合の反応条件も上記と同様でよい。 反応終了後限外過で未反応物を除去する。 (1)−2 −S−S−基の導入
【化】 アミノ化結合体に3−(2−ピリジルジチオ)
プロピオン酸N−サクシミジル(以下SPDPとい
う)を反応させて結合体に−S−S−基を導入す
る。該反応は水系媒体中、通常室温、PH6〜8で
10分〜3時間行う。水系媒体としては前記のもの
が用いられる。 反応終了後透析等により生成物を精製する。 (1)−3 −S−S−→−SH
【化】 ジスルフイド化結合体を還元してメルカプト結
合体とする。−S−S−を−SHとする公知の還元
手法を適用するが、ジチオスレイトール
(dithiothreitol)による還元が特に好適である。
ジチオスレイトールを用いる場合、反応はジスル
フイド結合体とジチオスレイトールとを水系媒体
中、通常室温下、PH6〜8で5分〜3時間反応さ
せることにより行う。 (1)−2で透析後の溶液にジチオスレイトール水
溶液を添加して反応を行つてもよい。 反応終了後透析等によりメルカプト結合体を精
製する。 (2) 抗体に−S−S−基の導入
【化】 (式中、P2−NH2は抗体を示す) 抗体にSPDPを反応させて−S−S−基を導入
する。反応条件は前記(1)−2の場合と同様でよ
い。反応終了後透析等により精製する。 (3) メルカプト結合体とジスルフイド抗体との反
応(目的複合体の生成)
【化】 反応は水系媒体中、通常室温下PH6〜8で1〜
20時間行う。水系媒体としては前記と同様にもの
が使用できるが、特に緩衝溶液が好ましい。透析
終了後のメルカプト結合体溶液およびジスルフイ
ド抗体溶液を混合して反応を行つてもよい。 反応終了後、ゲル過等により精製する。 本発明のマイトマイシン類、多糖類及び抗体の
複合体の薬剤的、薬理的性質をスペーサーとして
6−アミノヘキサン酸を用いて得られるデキスト
ラン・マイトマイシンC結合体と抗体としても抗
ヒト赤血球Igg(フルオレツセンイソチオシアネー
トでラベル)とから得られる複合体(実施例1の
もの)の場合について以下に示す。 (1) 放出速度 37℃、PH7.4リン酸緩衝液中での複合体からの
マイトマイシンCの放出は一次速度式に従つて放
出され(つまり直線関係)、半減期は約24時間で
ある。これは抗体結合のない場合とほぼ同様であ
る。 (2) 抗腫瘍活性 マウス L1210 leukemiaを用いたin vitroで
の抗腫瘍活性を調べた結果は次の通りであり、マ
イトマイシンCと同等である。 薬物濃度 生長阻害 (μg/ml、マイトマイシンC当量) (%) 複合体 0.05 31.1 0.5 85.1 マイトマイシンC 0.05 43.2 0.5 75.7 (3) 抗体活性 抗原としてヒト赤血球、補体としてモルモツト
補体を用いて、溶血反応を指標に抗体価の検定を
行つた。50%溶血を起こす濃度で比較すると、複
合体はもとの抗体の85.6%の活性を保つており、
合成後も補体系関与の活性がほぼ維持されている
ことが明らかとなつた。 次に本発明のマイトマイシン類、多糖類及び抗
体の複合体の製造を実施例により説明する。 実施例 1 1−(1) スペーサーを6−アミノヘキサン酸とす
るマイトマイシンC、デキスラン結合体にメル
カプト基の導入 デキストランと6−アミノヘキサン酸との反応
中間体(特開昭54−97691に製造例がある)100
mg、マイトマイシンC10mg、エチレンジアミン
0.43mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩300mgをPH7.5の
リン酸緩衝液10mlに溶解し、室温で24時間反応
後、PH9の炭酸ナトリウム水溶液で2万カツトの
限外過膜を用いて限外過して未反応物を除去
する。 次に0.3mlエタノール中のSPDP4.46mgを加え23
℃で30分反応させる。 反応終了後、0.1Mトリス塩酸緩衝液0.5mlを加
え、0.1MPH7.5リン酸緩衝液で透析する。 次に40mMジチオスレイトールを添加し23℃で
20分反応させ、PH4.5のアセトン緩衝液で透析す
る。 1−(2) 抗体に−S−S−基導入 抗体としてFITCでラベルした抗ヒト赤血球
Iggを用いる。抗体150mgをリン酸緩衝液10mlに溶
解し、エタノール中のSPDP1.95mgを加え、23℃
で30分反応させる。ついで0.1Mトリス塩酸緩衝
液0.5mlを加え、0.1MPH7.5のリン酸緩衝液で透析
する。 1−(3) 複合体の生成 1−(1),1−(2)の生成物をPH7.5のリン酸緩衝
液中室温で約10時間反応させる。 1−(4) 精製(ゲル過) 反応終了液をセフアデツクスG−200で分画し、
未反応抗体を分離し、複合体分画をvoidvolume
分画として得る(第1図)。さらにセフアデツク
ス4Bで再分画し、3つのピークを得る(第2図)
第1のピーク(void volume)はマイトマイシン
Cとデキストランとの結合体と、抗体との重合体
である。第2のピークは目的とする複合体であ
る。第3のピークは未反応のマイトマイシンCと
デキストランとの結合体である。なお、上記でマ
イトマイシンDとデキストランとの結合体は
OD365で、抗体はOD280で測定する。 複合体の結合比率をゲル過チヤートの吸光度
よりマイトマイシン・デキストラン結合体を定量
し、Lowry法によりタンパク量を定量すること
により調べたところ、結合体:抗体=1:2の比
で結合していることが明らかとなつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は複合体生成反応終了液のセフアデツク
スG−200分画に際しての時間と吸光度との関係
を示す。第2図は複合体生成反応終了液のセフア
デツクス4B分画に際しての時間と吸光度との関
係を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マイトマイシン類と多糖類との結合体と、抗
    体とが一般式 【化】 【化】 もしくは 【化】 (式中、nは3〜7の整数を、Rは低級アルキ
    レン基を表わす。又各左端のOは多糖類の水酸基
    のOを、右端のNHは抗体のアミノ基のNHを示
    す。)で表わされる基、一般式 【式】 (式中、n,R,左端のO、右端のNHは前記
    と同義である)で表わされる基、又は上記,
    の一般式中の(CH2oで表わされるメチレン鎖
    のいずれかの水素が低級アルキル基で置換した基
    により結合した、マイトマイシン類、多糖類及び
    抗体とからなる抗腫瘍用複合体。 ただし、上記でマイトマイシン類と多糖類との
    結合体とはマイトマイシン類と多糖類とが′一
    般式 【式】 【式】もしくは 【式】 (式中、nは前記と同義であり、左端のNはマ
    イトマイシン類のイミノ基のNを、右端のOは多
    糖類の水酸基のOを示す)で表わされる基、′
    一般式 N−CO−(CH2o−O− (式中、n、左端のN、右端のOは前記と同義
    である)で表わされる基、又は′上記′,′
    の一般式中の(CH2oで表わされるメチレン鎖の
    いずれかの水素が低級アルキル基で置換した基に
    より結合した結合体をいうものとする。 2 多糖類がデキストリン、アガロース、セルロ
    ース又はアルギン酸である特許請求の範囲第1項
    記載の複合体。
JP17675783A 1983-09-24 1983-09-24 マイトマイシン類,多糖類及び抗体の複合体 Granted JPS6067433A (ja)

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US5171563A (en) * 1988-09-30 1992-12-15 Neorx Corporation Cleavable linkers for the reduction of non-target organ retention of immunoconjugates
WO1990003188A1 (en) * 1988-09-30 1990-04-05 Neorx Corporation Cleavable linkers for the reduction of non-target organ retention of immunoconjugates
CA2220339C (en) 1995-05-10 2009-10-13 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Toxin conjugates having a spacer comprising polyalkylene glycol and peptide

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