JPH0570109A - ガス発生剤を濃縮することによる粒状収集、及びエアーバツグ膨張機 - Google Patents

ガス発生剤を濃縮することによる粒状収集、及びエアーバツグ膨張機

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JPH0570109A
JPH0570109A JP4052474A JP5247492A JPH0570109A JP H0570109 A JPH0570109 A JP H0570109A JP 4052474 A JP4052474 A JP 4052474A JP 5247492 A JP5247492 A JP 5247492A JP H0570109 A JPH0570109 A JP H0570109A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスの急速な発生のための成分の固体燃焼性
ガス発生剤組成物を有する混合物に関する。 【構成】 下記成分:a.アルカリ金属のアジ化物;
b.それからの窒素の発生を伴って、前記アジ化物と実
質的に完全に反応するのに十分な割合での酸化化合物
(ここで、前記アジ化物及び酸化化合物は、塊状物で凝
集される場合、それらの間の空間を補充されるフリー体
積がペレット間に含まれるように幾何学的形態を個々に
有する個々のペレットの形で加工される);及びc.前
記ペレットよりも実質的に小さなシリカタイプ材料の離
散粒子(該粒子は前記ペレット間に配置され、そしてそ
れらの間のフリー体積を実質的に満たす)から実質的に
成る、窒素ガス発生のための混合物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 発明の分野 本発明は、燃焼粒子残留物及び外部からの有害且つ不快
な臭気を実質的に含まないひじょうにきれいなガスの急
速な発生のための成分の固体燃焼性ガス発生剤組成物を
有する混合物に関する。特に、本発明は、車用膨張性ク
ッションを膨張するための窒素ガスの発生のために使用
されるガス発生機又は膨張機又は衝突の間激しい衝撃及
び可能性ある損傷から占有者、乗客及び運転者を保護す
るためのエアーバッグ抑制システムに利用される。
【0002】従来技術の記載 従来技術においては、燃焼される場合、膨張機を去る燃
焼粒子残留物又は粒状物の量が問題を提供して来た。こ
の粒状物は、固体ガス発生剤組成物の燃焼の間、高温技
法により生成される液体及び気体による。提案されて来
た種々の化学的及び機械的冷却及び濾過集成装置は、衝
突の間、激しい衝撃を助けるように意図される車の乗客
への不快さの回避のために、膨張ガスに含まれる粒子残
留物を所望する低レベルに減じることができなかった。
【0003】燃焼チャンバーと膨張機出口との間のガス
流路における別々のチャンバーにそのような濾過集成装
置を供給することが行われた。とのような濾過集成装置
を開示する典型的なアメリカ特許は、1976年10月
12日に特許付与された特許第3,985,076号及
び1981年10月20日に特許付与された特許第4,
296,084号であり、これらの特許の両者は、本発
明の譲受人より譲渡されている。
【0004】ガス発生組成物は、金属アジ化物、酸化金
属化合物、及び酸化物、たとえば二酸化珪素の混合物を
含むように提案されている。酸化物は、毒性固体燃焼残
留物と反応し、そしてそれを非毒性又は生理学的に有害
でない残留物、特に酸化物が二酸化珪素である場合、ガ
ラスのようなアルカリシリケートに転換すると言われ
る。そのような組成物を開示するアメリカ特許は、19
75年5月13日に特許付与された特許第3,883,
373号及び1976年3月31日に特許付与された特
許第3,947,300号である。特許第3,883,
373号においては、ガス発生組成物の成分は、100
メッシュTylerスクリーンサイズ以下の粒度の粒状形で
使用されるように記載されている。特許第3,947,
300号における成分は、できるだけ細かに粉砕され、
そして微粉砕され、そして分散され、そして次に、組成
物を形成するために圧縮されるように記載されている。
そのような組成物は、二酸化珪素と残留物とを反応する
ことが必要とされる場合、及び満足する燃焼能力を得る
ためには、金属アジ化物及び酸化化合物と二酸化珪素と
を均質に混合することの困難性のために、所望されるべ
き問題を提起する。
【0005】所望する気体生成物及び発生機ハウジング
に保持される焼結体又はクリンカーの形での固体生成物
の生成のみを伴って燃焼するガス発生剤組成物がまた、
従来技術に提案されている。そのような組成物は、次の
ようないくつかのアメリカ特許に記載されている:19
75年7月5日に特許付与された第3,895、098
号、1976年1月6日に特許付与された第3,93
1,040号、1976年12月7日に特許付与された
第3,996,079号及び1977年12月13日に
特許付与された第4,062,708号、これらの特許
の開示において、組成物は、金属酸化物、たとえば酸化
ニッケル又はアジ化鉄、及びアルカリ金属のアジ化物の
混合物を含むように記載されている。ミクロン〜数ミク
ロンの小さな画分の範囲での反応体酸化物のための粒度
が、膨張性抑制システムを膨張するために十分に早い燃
焼速度をもたらすために不可欠であるように指摘されて
いる。
【0006】上記のように、ガス発生組成物を利用する
効果的なガス発生機を製造する努力は、これまで好結果
をもたらしていない。そこに発生する問題は、安定した
ペレットを形成するために混合物を圧縮することの困難
性及びその混合物を点火することの困難性を包含する。
【0007】ガス発生組成物のペレット化は、エアーバ
ッグ保護抑制システムが設置される予定である自動車の
有用な寿命に包含される10年又はそれ以上の長期にわ
たって信頼を付与する組成物のために、及び組成物の点
火に伴って均等に燃焼するための均等な表面積を提供す
ることのために不可欠であることが見出された。他方、
燃焼速度は予測できない。さらに、ペレット化しなけれ
ば、ガス発生機が、通常の使用の間に発生するように、
特に車に設置される場合、長期間にわたっての振動にゆ
だねられた後、細かく分割された粒子のパッキング及び
分離の傾向が存在する。
【0008】車用エアーバッグ抑制システムの設置のた
めに必要とされる場合、窒素ガスの急速な発生のために
適切であることが見出されているペレット化された形で
のガス発生剤組成物が本発明の譲受者に譲渡されるいく
つかのアメリカ特許に開示されている。これらは、19
80年5月20日に特許付与された特許第4,203,
787号及び1983年1月18日に特許付与された特
許第4,369,079号を包含し、これらの特許の開
示は、引用により本明細書に組込まれる。これらの特許
に開示されるガス発生ペレット化材料は、燃焼速度、非
毒性及び火炎温度の必要条件を満たし、発生されたガス
における粒子燃焼残留物の量は、燃焼チャンバーと発生
器出力との間のガス流路に供給される濾過集成装置の使
用を伴ってさえ、少なくとも、いくつかの用途のために
所望されるよりも多く、そして問題を提起し続ける。
【0009】従って、車用膨張性クッション又はエアー
バッグ抑制システムを膨張するために実質的に燃焼残留
物を含まないきれいな窒素ガスの特に発生のために固体
燃料ガス発生機又は膨張機の追加の改良のための必要性
が存在し、又はより特定には、発生された窒素ガスを伴
って、発生機又は膨張機から膨張性クッション又はエア
ーバッグ中に流れる燃焼性粒子残留性の量を減じる必要
性が存在する。
【0010】発明の要約 本発明の目的は、ガス発生機又は膨張機にかける燃料と
して使用するために、アルカリ金属のアジ化物及び酸化
化合物から構成されるペレットを成分として含む改良さ
れた混合物を供給することであって、前記混合物は、点
火される場合、膨張機の燃焼チャンバー内に保持され
る、時々“粒状物”として言及される粒子燃焼残留物の
量の実質的な上昇及び膨張機からのガス流におけるその
ような粒子燃焼残留物の量の付随する低下により特徴づ
けられる。
【0011】本発明のもう1つの目的は、車の占有者抑
制システムの膨張性クッションを膨張するための特定の
利用性を有する窒素ガス発生のための改良された混合物
を供給することであり、ここで前記混合物は、次の成分
から実質的に成る: a.アルカリ金属のアジ化物; b.それらからの窒素の発生を伴って、前記アジ化物と
実質的に完全に反応するのに十分な割合での酸化化合物
(ここで、前記アジ化物及び酸化化合物は、塊状物で凝
集される場合、ペレット間の空間から成る占有されてい
ない又はフリー体積がペレット間に含まれるように幾何
学的形態を個々に有する個々のペレットの形で加工され
る);及び c.前記ペレットよりも実質的に小さなシリカタイプ材
料の離散粒子(該粒子は前記ペレット間に配置され、そ
してそれらの間のフリー体積を実質的に満たす)。
【0012】本発明のもう1つの目的は、燃料がペレッ
ト化された固体燃焼性ガス発生剤組成物である場合、ガ
ス発生機又は膨張機の燃焼チャンバーを出る粒子燃焼残
留物の量を実質的に減じるための単純且つ効果的な手段
を提供することである。
【0013】本発明のさらにもう1つの目的は、車の衝
突シグナルに応答して車の占有抑制システムの膨張性ク
ッションを膨張するための膨張機が供給され、ここで前
記膨張機は、ハウジング手段からのガス流れを方向づけ
るために少なくとも1つの排出口を定義するハウジング
手段、前記ハウジング手段内に配置され、そして下記成
分: a.アルカリ金属のアジ化物; b.それらからの窒素の発生を伴って、前記アジ化物と
実質的に完全に反応するのに十分な割合での酸化化合物
(ここで、前記アジ化物及び酸化化合物は、塊状物で凝
集される場合、ペレット間の空間から成るフリー体積が
ペレット間に含まれるように幾何学的形態を個々に有す
る個々のペレットの形で加工される);及び c.前記ペレットよりも実質的に小さなシリカタイプ材
料の離散粒子(該粒子は前記ペレット間に配置され、そ
してそれらの間のフリー体積を実質的に満たす)から成
る混合物を含むガス発生手段、及び衝突に応答して前記
ガス発生手段を熱的に開始するように作用する手段を含
んで成る。
【0014】本発明のこれらの及び他の目的を達成する
ことにおいては、ガラス又は他のシリカタイプの材料
が、ガス発生剤にペレット形で添加され、ここで前記ペ
レットが膨張機の燃焼チャンバー中に充填されるにつれ
て、前記ペレット間に利用できる占有されていない又は
フリー体積を満たす。膨張機が燃焼される、すなわち熱
的に点火又は活性化される場合、急速な燃焼工程又は熱
分解技法により生成される液体及び/又は異質ガスが燃
焼チャンバー内で固体塊状物に冷却され、そして凝縮さ
れ、そしてそこに閉じ込められる。これは、膨張機から
の発生されたガス流における燃焼粒子残留物又は粒状物
の量をひじょうに減じる。
【0015】ガス発生剤ペレットの組成物は、安定した
ペレットを形成するために容易に圧縮され、そして燃焼
速度、非毒性及び火炎温度の必要条件を満たす多くの組
成物のいづれか1つであり得る。利用され得る組成物
は、前記アメリカ特許第4,203,787号及び第
4,369,079号に開示される。
【0016】本発明を特徴づける新規性の種々の特徴
が、本明細書の一部を形成する特許請求の範囲に特別に
示される。本発明をより良好に理解するために、添付図
面が言及される。
【0017】好ましい態様の特定の記載 図面において10で示されるガス発生機又は膨張機アセ
ンブリーの構造は、1985年12月31日に特許とな
り、そして譲受人に譲渡されたアメリカ特許第4,56
1,675号に開示されるタイプのものである。特許第
4,561,675号の開示は、本明細書に引例により
組込まれる。
【0018】図1及び2に示されるように、膨張機アセ
ンブリー10は、一般的に円柱状の外形を有し、そして
2つの構造成分を含んで成るハウジング構造12を含
む。これらの成分は、軽量化のためにアルミニウムから
製造され得る上部シェル又は拡散体14及び下部シェル
又はベース16を含んで成り、そして18,20及び2
2で示される3種の同心不活性溶接により連結される。
これらの3種の不活性溶接は、単一の不活性溶接操作に
より同時に行われる。
【0019】拡散体14は、ベース16と別の溶接界面
を形成するために通常の平らな上壁30から下方向に延
びる3種の同心シリンダー24,26及び28により形
成され得る。前記壁30及びベース16と協力して、前
記内部シリンダー24は、円柱状の点火剤チャンバー3
2を形成する。内部シリンダー24、壁30及びベース
16と協力して、前記中間シリンダー26は、トロイド
状の形状を有する内部チャンバー、特に燃焼チャンバー
34を形成する。中間シリンダー26、壁30及びベー
ス16と協力して、外部シリンダー28は、またトロイ
ド状の形状を有する外部チャンバー36を形成する。シ
リンダー24,26及び28は、それぞれ多くの均等に
一定間隔を保たれた開口部又は口38,40及び42を
含み、ここでそれらを通して、発生された膨張ガスが車
の膨張性クッション又はエアーバッグ(示されている)
中に流れる。ベース16は、膨張機アセンブリー10を
車に結合するために使用される界面付属物44を含み、
ここでその占有者は、衝突の衝撃に起因する損傷から保
護される。点火剤充填アセンブリー46は、点火剤チャ
ンバー32内に配置される。前記アセンブリー46上
に、自動点火装置48を含んで成る副アセンブリーが固
定される。点火剤充填アセンブリー46は、副アセンブ
リー48の一部を含んで成る容器52と共に2つの円柱
状容器(1つは50及び他は52)を包含する。容器5
2は、ハット形状化された比較的広いヘリ54を含み、
そして容器50の上部及び開口端に逆にされ、そして密
封された態様で配置される。
【0020】容器50は点火剤材料56を含む。閉じら
れており、そしてくぼみ58が形成される容器50の底
は、点火剤チャンバー32の円柱状壁表面とプレス嵌め
状態で維持される保持環60上に存在する。セラミック
繊維から製造されるスペーサーパッド55は、容器50
における点火材料と容器52のヘリ54との間に位置す
る。
【0021】容器52は点火剤材料62を含む。容器5
0と52と間の密封は、適切なシーラント、例えばシリ
コーンゴムによりもたらされ得、適切には既知の態様で
硬化され得る。容器50の開口端の縁64は、壁30の
隣接表面と良好な熱接触してヘリ54から離れた容器5
2の表面と共に壁30に隣接する点火剤チャンバー32
の形状に適合するように丸くされ得る。
【0022】種々の熱分解技法材料が、点火剤材料56
のために使用され得るが、好ましい材料は、硼素25重
量%及び硝酸カリウム75重量%±アジ化鉛10重量%
の顆粒状混合物である。この混合物は、この後に記載さ
れるように、膨張機アセンブリー10に使用される固体
燃料ガス発生剤材料を点火するために適切であるひじょ
うに熱い火炎を伴って燃焼することが見出された。
【0023】容器52における点火剤材料62は、25
0°F(121℃)までの温度での長い期間安定し、約
350°F(177℃)の所望する温度で自動点火し、
そして容器50における点火剤材料56を点火するのに
十分な熱いガス/流出出力を供給する顆粒、粉末又は他
の材料のいづれかであり得る。満足するものとして見出
された点火剤材料62は、Wilmington,Delaware の
E.I.dupont de Nemours&Co., Inc. の製品で
あるDupont 3031である。
【0024】自動点火装置48を含んで成る副アセンブ
リーの目的は、膨張機のハウジング構造成分14及び1
6のアルミニウムが、輸送、倉庫での貯蔵の間又は自動
車への設置の後、火炎への膨張機暴露の場合、そのよう
な暴露のために、劣化し、そしてそのような劣化の結果
として、破裂し、そして破壊する傾向がある場合、熱分
解技法材料の点火を防ぐために、その点火温度よりも低
い温度で、熱分解技法材料、すなわち容器50内の点火
材料50及び膨張機10の燃焼チャンバー34内のガス
発生剤材料66を点火することである。
【0025】容器50のくぼみ58中に、円錐形に形状
化された低部分70を有し、そして円錐形に形状化され
た嵌め合い上部分74を有する穴72に設置される開始
体68が延びる。図2に示されるように穴72は、ベー
ス16の中央部分に位置する。開始体68は、穴の低端
でベース16に形成され、そして開始体68の円錐形に
形状化された低部分70と重なり、そして嵌合するクリ
ンプ76により穴72に保持される。開始体68は、外
部の激突センサー手段(示されていない)への連結を提
供される、通常“ブタの尾(pig tails)”として知られ
る一対の入力リード線を有する従来の電気火花であり得
る。適切な手段(示されていない)が、穴72に開始体
68を密封するために供給され得る。
【0026】本発明によれば、参照番号82により示さ
れる、粒子形でのガラス又はシリカタイプ材料が開始機
中に充填され、利用できるペレット80間の空間、すな
わちいづれかのフリー体積を満たす。
【0027】ペレット80及び前記ペレット間に位置す
る材料82の粒子の周囲は、内部スクリーンパック又は
燃焼チャンバーフィルター84である。内部スクリーン
パック84は所望により、同心シリンダー26の内部表
面に隣接する粗スクリーン(示されていない)の層を含
むことができる。アルミニウム洗浄機のように形状化さ
れた保持環又はディスク86は、不活性溶接操作の間、
回転ベース16の場所に及びそれ以外の場所にペレット
80、材料82の粒子及び内部スクリーンパック84を
保持する。
【0028】外部トロイド状チャンバー36に、環状ア
ルミニウムそらせ板環88が供給される。そらせ板環8
8は、鋼から製造され、そしてその上部端で内部に向け
られた湾曲フランジ90により形成される。そらせ板環
88は、その内部端で拡散体14の壁に隣接するシリン
ダー26の外表面とプレス嵌合して保持される。そらせ
板環88の長さは、その低部端で環状排気開口部又は口
92を供給するような長さである。
【0029】また、トロイド状チャンバー36に、外部
スクリーンパック又はフィルター94が含まれる。スク
リーンパック94は所望には、シリンダー28の内部表
面に隣接する粗層96を含むことができる。
【0030】膨張機アセンブリー10は、完全に負荷さ
れた条件下で溶接される。不活性溶接操作の間、負荷さ
れ、そして密封された点火剤充填アセンブリー46、そ
れらの間で均質に分布された材料82の粒子と共にガス
発生剤ペレット80、内部スクリーンパック84、保持
用ディスク86、そらせ板環88及び外部スクリーンパ
ック94を含む充填された拡散体14のアセンブリー
が、不活性溶接機械に固定して維持される。保持用ディ
スク86は、ペレット80及び材料32の粒子を特定場
所に維持し、そしてまた、それらを、不活性溶接操作の
間、回転ベース16から離れて保持するように作用す
る。
【0031】不活性溶接操作の間、ベース16は、典型
的には約3000r.p.m.であり得る速度に、電力
駆動クラッチ手段(示されていない)により負荷された
分散体14の下部で回転せしめられる。そのような速度
に達した後、クラッチが電源を中断するように作用せし
められ、そして自由に回転するベース16が、拡散体1
4の3種の同心シリンダー24,26及び28の1つと
それぞれ関与する低部端とベース16の同心台98,1
00及び102とを接触せしめるために上方に高められ
る。得られた摩擦がベース16の回転を1/2に減速せ
しめるが、しかし拡散体14及びベース16の金属のそ
のような領域における団結を引き起こすのに十分に接触
面の個々の温度を高める。圧力は、溶接部18,20及
び22の固化を可能にするために短時間、たとえば2秒
間維持される。
【0032】ハウジング構造12は、ガス発生剤ペレッ
ト80の燃焼により生成される高圧膨張ガスを含むため
の構造体を供給する。膨張機アセンブリー10の通常の
機能は、入力リード線78により撃突センサー(示され
ていない)から開始体68への電気シグナルを開始せし
めることである。開始体68は、開始剤材料56が含ま
れる密封された容器50中に火を放ち、そしてそれを貫
通する。開始剤材料56は燃焼し、そして得られる熱い
ガスが容器50の壁を通して破裂し、そして内部シリン
ダー24の開口部又は口38を通して燃焼チャンバー3
4中に流れる。その熱い開始剤ガスは、膨張ガスを破裂
し、そして開放するガス発生剤ペレット80を点火す
る。これらのガスは、内部スクリーンフィルターパック
84を通して流れ、そして燃焼チャンバー開口部又は口
40を通して容易に外部に流れる。スクリーンフィルタ
ーパック84は、膨張機のガスを冷却し、そしてそれか
ら粒子燃焼残留物を除くために供給される。
【0033】アルミニウム又は他の適切な材料から構成
され得るそらせ板又は内部そらせ板環104は所望に
は、点火ガスが口38を通過するにつれてそのガスを偏
向し、それによって内部スクリーンフィルターパック8
4上での点火ガスのトーチランプ効果を妨げるために、
示されるようにシリンダー24,26及び28と同心の
燃焼チャンバー34に配置される。そらせ板104は、
多くの、たとえば3種の一定間隔に配置されるクリップ
106をスポット溶接することにより配置され、そして
緊張して維持され得る。そらせ板104は、ペレット8
0のチャンバー34の底への十分な分布を可能にするた
めにその燃焼チャンバー34の底から一定間隔で配置さ
れる。
【0034】ガスが燃焼チャンバー口40を出るにつれ
て、それらはそらせ板環88により下方に向けられ、こ
こでそれらは中間シリンダー不活性溶接20から溶接フ
ラッシング108に達する。そのフラッシング108
は、排出ガスから粒状物質の追加の除去を付与するガス
流を中断する。次に、膨張機ガスは、そらせ板環88を
外部フィルタースクリーンパック94との間の環状排出
開口部110を通して容易に外部に流れ、そして出口開
口部又は出口部42を通して容易に外部に流れる。スク
リーンパック94はさらに、排出ガスを冷却し、そして
それから粒状物質を除去するように作用する。
【0035】燃焼チャンバー34におけるペレット80
間の空間又は空隙を満たすために粒状ガラス又はシリカ
タイプの材料82の添加の結果として、点火剤材料56
及び62の燃焼及びペレット80の燃焼により生成され
る液体及び又は特定のガスが冷却され、そして膨張機の
内部で固体塊状物に凝集される。冷却及び凝集は、膨張
ガスを有する燃焼チャンバー34から及び従って、膨張
機10から保護抑制システム中に流れる粒状物の量をひ
じょうに減じることが見出された。
【0036】
【実施例】例1 基本ラインを確立するために、図1及び2は示されるよ
うにして加工された個々の第1、第2及び第3膨張機の
燃焼チンバー34を、直径0.25インチ及び厚さ0.
10インチの寸法を有する85gの丸型の狭いペレット
80により充填した。ペレットの組成は、約65.6%
のアジ化ナトリウム(NaN3),5.1%の硝酸ナトリ
ウム(NaNO3), 28.3%の酸化鉄(Fe2 3)及
び1%の二硫化モリブデン(MOS2)から成った。個々
の膨張機が1立方フィート体積を有する密封された清浄
タンク中で燃焼され、そして膨張機に存在する燃焼粒子
残留物の量が計量された。個々の場合、粒子残留物の重
量を測定するために、清浄ビーカーを計量し、そして1
lの脱イオン水により満たした。水を注ぎ、そしてタン
クの内部のまわりを十分に洗浄し、そして次に、ビーカ
ー中に戻した。水を煮沸した後、ビーカーを再び計量し
た。清浄ビーカーの重量及びタンク中への膨張機ガス流
における燃焼粒子残留物の重量を含んで成る、水の蒸発
後の重量の差異は、それぞれ第1、第2及び第3膨張機
のためにそれぞれ0.14g、0.12g及び0.14
gであることが見出された。
【0037】図4のグラフは、例1の3種の膨張機の個
々のための典型的な時間−圧力上昇速度を示す。図4の
対照は、膨張機の燃焼の後、進行した最大圧力は約70
ミリ秒で420キロパスカルであることを示した。
【0038】例2 図1及び2に示されるようにして加工された第4、第5
及び第6膨張機の個々の燃焼チャンバーを、直径0.2
5インチ及び厚さ±0.10インチの寸法を有する85
gの丸型の狭いペレット80により充填した。20gの
直径1mmのガラスビーズ82を、個々の膨張機の燃焼チ
ャンバーに添加し、そしてペレットのまわりのフリー体
積を満たした。個々の場合、ガラスビーズ82がペレッ
ト80のまわりのフリー体積を満たすので、余分な体積
は必要とされない。ペレットの組成は、約65.6%の
アジ化ナトリウム(NaN3), 5.1%の硝酸ナトリウ
ム(NaNO3), 28.3%の酸化鉄(Fe23)及び
1%の二硫化モリブデン(MOS2)から成った。個々の
膨張機が1立方フィート体積を有する密封された清浄タ
ンク中で燃焼され、そして膨張機に存在する燃焼粒子残
留物の量が計量された。個々の場合、粒子残留物の重量
を測定するために、清浄ビーカーを計量し、そして1l
の脱イオン水により満たした。水を注ぎ、そしてタンク
の内部のまわりを十分に洗浄し、そして次に、ビーカー
中に戻した。水を煮沸した後、ビーカーを再び計量し
た。清浄ビーカーの重量及びタンク中への膨張機ガス流
における燃焼粒子残留物の重量を含んで成る、水の蒸発
後の重量の差異は、それぞれ第1、第2及び第3膨張機
のためにそれぞれ0.06g、0.04g及び0.02
gであることが見出された。
【0039】例2の個々の第4、第5及び第6膨張機
は、燃焼粒子生産量の劇的な低下を示した。ビーズを含
まない場合、燃焼粒子生産量は平均0.13g以上であ
った。ガラスビーズの添加により、燃焼粒子の量は平均
0.04gに減じられた。
【0040】第4、第5及び第6膨張機の1つを、図3
に示されるように断面化し、そして試験した。示される
ように、ガラスビーズが液体及びガスを冷却し、そして
凝集し、そして燃焼チャンバー34の出口開口部又は口
40近くで112で示される粒状残留物の固体塊状物を
生成した。その固化された塊状物112は、燃焼チャン
バー34におけるペレット80へのガラスビーズ82の
添加を伴わないで通常存在する場合、燃焼チャンバー3
4に取り込まれ、そして膨張機外部チャンバー36中に
そして次に膨張機外部口42から吹込まれなかった。固
化された塊状物108の試験は、ビーズの表面に付着す
る粒状残留物を示した。
【0041】図5のグラフは、例2の3種の膨張機の個
々のための典型的な時間−圧力上昇速度を示す。図5に
示されるように、進行した最大圧力は、膨張機の燃焼の
後、約70ミリ秒で360キロパスカルであった。その
進行した最大圧力は、燃焼チャンバー34へのガス発生
剤ペレット82のみの使用により例1で進行した圧力よ
りも低いが、その360キロパスカルの圧力が、よりき
れいな窒素膨張ガスの発生が所望されるある用途のため
に適切であり、そしてその用途に都合良く使用され得
る。
【0042】従って、燃焼チャンバーに利用される燃料
がペレットの形での固体燃焼性ガス発生剤組成物である
場合、ガス発生機又は膨張機の燃焼チャンバーを出、そ
して従って、発生されたガスに存在する粒状残留物の量
を実質的に減じるための単純且つ効果的な手段が提供さ
れた。
【0043】本発明によれば、ガス発生機又は膨張機に
利用される改良された混合物がまた供給されており、こ
こで前記混合物は、アルカリ金属のアジ化物及び酸化化
合物を含む成分及びガラス又はシリカタイプの材料の形
で存在することができる二酸化珪素の粒子を含んで成る
追加の成分をペレットの形で包含し、ここで前記粒子は
ペレット間に均等に分布され、そしてそれらの間の空間
又は空隙を実質的に満たす。その改良された混合物は、
ガス発生機又は膨張機の燃焼チャンバー中で燃焼される
場合、その熱分解技法により生成される液体及び/又は
特定のガスが燃焼チャンバー内で固体塊状物に冷却さ
れ、そして凝集され、従って、膨張機から発生する所望
する発生ガスにおける粒状物質の量をひじょうに減じる
ことによって特徴づけられる。
【0044】本発明を詳細に記載して来たが、当業者は
本発明の範囲内で修飾を行うことができるであろう。従
って、本発明の範囲は例示目的であって、限定するもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】これは、本発明の改良された膨張機の上部平面
図である。
【図2】これは、図1の線2−2にそって取られた膨張
機の断面図であり、そして燃焼、すなわち熱開始の前、
膨張機の燃焼チャンバーにおけるガス発生剤ペレット及
びシリカタイプの材料粒子の均質混合物を示す。
【図3】これは、燃焼の後、図2の燃焼チャンバーの内
部を示す図2に類似する断面図である。
【図4】これは、図1及び2に示されるようにして加工
された膨張機の膨張速度を示すグラフであるが、これは
本発明の実施態様ではない。
【図5】これは、図1及び2に示されるようにして加工
された膨張機の膨張速度を示すグラフであり、そしてこ
れは本発明の実施態様である。
【符号の説明】
10…膨張機アセンブリー 12…ハウジング構造 14…上部シェル又は拡散体 16…下部シェル又はベース 18,20,22…同心不活性溶接 24,26,28…同心シリンダー 30…上壁 38,40,42…開口部又は口 44…界面付属物 46…点火剤充填アセンブリー 48…副アセンブリー 50,52…円柱状容器 54…ヘリ 56,62…点火剤材料 58…くぼみ 60…保持環 68…開始体 76…クリンプ 80…ペレット 84…フィルター 88…そらせ板環 94…スクリーンパック 108…溶接フラッシング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分: a.アルカリ金属のアジ化物; b.それらからの窒素の発生を伴って、前記アジ化物と
    実質的に完全に反応するのに十分な割合での酸化化合物
    (ここで、前記アジ化物及び酸化化合物は、塊状物で凝
    集される場合、ペレット間の空間から成るフリー体積が
    ペレット間に含まれるように幾何学的形態を個々に有す
    る個々のペレットの形で加工される);及び c.前記ペレットよりも実質的に小さなシリカタイプ材
    料の離散粒子(該粒子は前記ペレット間に配置され、そ
    してそれらの間のフリー体積を実質的に満たす)から実
    質的に成る、窒素ガス発生のための混合物。
  2. 【請求項2】 前記シリカタイプ材料の粒子がガラスの
    粒子を含んで成る請求項1記載の混合物。
  3. 【請求項3】 前記ガラスの粒子がガラスビーズを含ん
    で成る請求項2記載の混合物。
  4. 【請求項4】 前記ペレットの幾何学的形態が丸く且つ
    平たく、そして前記シリカタイプ材料の粒子がガラスの
    粒子を含んで成る請求項1記載の混合物。
  5. 【請求項5】 前記個々のペレットが約0.25インチ
    (0.635cm)の直径及び約0.10インチ(0.2
    54cm) の厚さを有し、そして前記ガラスの粒子が1mm
    のガラスビーズを含んで成る請求項4記載の混合物。
  6. 【請求項6】 車の衝突シグナルに応答して車の占有抑
    制システムの膨張性クッションを膨張するための膨張機
    であって:ハウジング手段からのガス流れを方向づける
    ために少なくとも1つの排出口を定義するハウジング手
    段、前記ハウジング手段内に配置され、そして下記成
    分: a.アルカリ金属のアジ化物; b.それらからの窒素の発生を伴って、前記アジ化物と
    実質的に完全に反応するのに十分な割合での酸化化合物
    (ここで、前記アジ化物及び酸化化合物は、塊状物で凝
    集される場合、ペレット間の空間から成るフリー体積が
    ペレット間に含まれるように幾何学的形態を個々に有す
    る個々のペレットの形で加工される);及び c.前記ペレットよりも実質的に小さなシリカタイプ材
    料の離散粒子(該粒子は前記ペレット間に配置され、そ
    してそれらの間のフリー体積を実質的に満たす)から成
    る混合物を含むガス発生手段、及び衝突に応答して前記
    ガス発生手段を熱的に開始するように作用する手段を含
    んで成る膨張機。
  7. 【請求項7】 前記シリカタイプ材料の粒子がガラスの
    粒子を含んでなる請求項6記載の膨張機。
  8. 【請求項8】 前記ガラスの粒子がガラスビーズを含ん
    で成る請求項7記載の膨張機。
  9. 【請求項9】 前記ペレットの幾何学的形態が丸く且つ
    平たく、そして前記シリカタイプ材料の粒子がガラスの
    粒子を含んで成る請求項6記載の膨張機。
  10. 【請求項10】 前記個々のペレットが約0.25イン
    チ(0.635cm)の直径及び約0.10インチ(0.
    254cm)の厚さを有し、そして前記ガラスの粒子が1
    mmのガラスビーズを含んで成る請求項9記載の膨張機。
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