JPH0569805U - 照明器具取付ベース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】照度を低下させず、ワット数の小さな電球を用
いることが可能な照明器具取付ベースを提供する。 【構成】筒状をなす周壁部４の下端を開口し、上端には
基板部５が一体形成されたものであって、周壁部４およ
び基板部５の全体が透明のガラスまたは合成樹脂により
形成されている。前記基板部５にはソケット２のコード
線２４が引き出されるコード引出孔１２が貫通して形成
され、前記周壁部４の下端部内周面にはグローブ３のね
じ部２２と螺合するねじ部９が一体形成される。ソケッ
ト２はソケット取付板１５を介して基板部５の内面に取
り付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電球取付用のソケットおよび電球保護用のグローブが取り付けら れる照明器具取付ベースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にこの種の照明器具取付ベースは、筒状をなす周壁部の下端を開口し、上 端に基板部が一体形成されたものであって、全体が非透光性の絶縁材料により形 成されている。

【０００３】 この照明器具取付ベースは、基板部を天井などの壁面に当ててねじ止めするこ とにより取り付けられ、基板部の内面に支持されたソケットに電球を嵌め、この 電球の外側にグローブを被せるようにしてグローブを照明器具取付ベースに取り 付ける。 この状態で電球を点灯すると、電球より発せらた照明光はグローブの周壁を透 過して周囲を照らす。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら電球からの照明光はかなりの量が照明器具取付ベースの周壁部で 遮られるため、照度の低下を招く。この照度低下を補うためには、ワット数の大 きな電球を用いる必要があり、甚だ不経済である。

【０００５】 この考案は、上記問題に着目してなされたもので、照度を低下させず、ワット 数の小さな電球を用いることが可能な照明器具取付ベースを提供することを目的 とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の照明器具取付ベースは、下端が開口する筒状をなす周壁部と、この 周壁部の上端に一体形成されたソケット取付用の基板部とを備え、前記周壁部の 内周面には前記グローブの一端を螺合するねじ部が一体形成されると共に、前記 基板部には前記ソケットのコード線を引き出すためのコード引出孔が貫通して開 設されている。 そして周壁部および基板部のうち、少なくとも周壁部は透明材料により形成さ れている。

【０００７】

【作用】

周壁部が透明材料により形成されているので、電球からの照明光は周壁部で遮 ぎられることがなく、照明光のすべてがグローブおよび照明器具取付ベースの周 壁部を透過して周囲を照らす。このため照度の低下を招く虞がなく、ワット数の 小さな電球を用いることが可能である。

【０００８】

【実施例】

図１および図２は、この考案の一実施例にかかる照明器具取付ベース１の使用 状態を示し、また図３〜図８はこの照明器具取付ベース１の外観を示す。 この照明器具取付ベース１は、電球取付用のソケット２および電球保護用のグ ローブ３を取り付けるためのものであって、筒状をなす周壁部４の下端を開口し 、上端には基板部５が一体形成されている。

【０００９】 この実施例では、周壁部４および基板部５の全体が透明のガラスにより一体形 成されているが、透明のガラスに代えて、アクリルなどの透明の合成樹脂により 形成してもよい。また周壁部４のみを透明のガラスまたは合成樹脂により形成し 、基板部５は不透明な任意の材料を用いて形成してもよい。

【００１０】 この照明器具取付ベース１は、前記基板部５の外面を天井などの壁面６に当て てねじ７およびナット２６により取り付けられ、基板部５の内面に合成樹脂製の ソケット２がソケット取付板１５を介して固定されている。 このソケット２には電球８が嵌められ、この電球８の外側にグローブ３を被せ るようにしてグローブ３の一端を周壁部４に取り付ける。

【００１１】 前記グローブ３は、上下面が開口する筒状体であって、全体が透明のガラスま たは合成樹脂により形成されている。このグローブ３の上端部の外周面にはねじ 部２２が形成され、このねじ部２２を照明器具取付ベース１の周壁部４の内側へ 挿入し、前記周壁部４の内周面に形成されたねじ部９に螺合して取り付けられる 。

【００１２】 この照明器具取付ベース１の前記基板部５は、外面を壁面６への取付面１０と なし、内面を前記ソケット取付板１５の支持面１１となす。前記基板部５の中央 にはソケット２のコード線２４を上方へ引き出すためのコード引出孔１２が、ま たこのコード引出孔１２の外側にはベース固定用ねじ７を挿入するためのねじ挿 入孔１４が、それぞれ基板部５を貫通して形成されている。

【００１３】 前記ソケット取付板１５は、中央部の筒部１６と、この筒部１６を挟む対角位 置に突出させた長方形の固定片１９，１９とを一体形成したものであって、前記 筒部１６は前記コード引出孔１２の孔径より小径となし、また固定片１９は照明 器具取付ベース１の周壁部４に達する長さに形成されている。

【００１４】 前記筒部１６の底板には、中央部にソケット２を取り付けるためのソケット取 付孔１７が、またソケット取付孔１７の外側にはソケット固定用のねじ１３を挿 入するためのねじ挿入孔１８が、それぞれ貫通して形成されている。また各固定 片１９には、前記の各ねじ挿入孔１４と一致する位置にねじ挿入孔２３が開設さ れ、両ねじ挿入孔１４，２３に対しねじ７を内側より挿入し、外側へナット２５ を螺合することにより、ソケット取付板１５の照明器具取付ベース１への固定お よび照明器具取付ベース１の壁面６への固定が行われる。

【００１５】 前記周壁部４は、下端部の内周面にねじ部９が一体形成され、このネジ部９に 前記グローブ３のねじ部２２を螺合する。なお図中、２１は周壁部４の外周面の ９０度等角の位置に形成された補強用のリブであって、照明器具取付ベース１の 成形時にはこれらは回止めとして機能する。

【００１６】 しかしてこの照明器具取付ベース１を壁面６に取り付けるには、前記ソケット 取付板１５のソケット取付孔１７にソケット２を挿入してねじ１３により固定し た後、これを照明器具取付ベース１の周壁部４内へ挿入してソケット取付板１５ の筒部１６をコード引出孔１２内へ嵌め込み、ソケット２のコード線２４を基板 部５上へ引き出す。つぎに基板部５のねじ挿入孔１４とソケット取付板１５のね じ挿入孔２３とを位置合わせし、前記ねじ挿入孔２３，１４へねじ７を挿入して 外側をナット２５で止める。しかる後、ねじ７の突出部を壁面６に設けた取付孔 （図示せず）へ挿入して基板部５を壁面６に当て、壁面６内に突出するねじ７に ナット２６を螺合するなどして固定する。

【００１７】 ついでソケット２に電球８を嵌め、この電球８の外側にグローブ３を被せるよ うにしてグローブ３のねじ部２２を照明器具取付ベース１の周壁部４内面のねじ 部９に螺合させる。 この状態で電球８を点灯させると、電球８より発せらた照明光はグローブ３の 周壁および照明器具取付ベース１の周壁部４を透過して周囲を照らす。従って照 明光が照明器具取付ベース１の周壁部４により遮断されることはなく、照度の低 下を招く虞はない。

【００１８】

【考案の効果】

この考案は上記の如く、周壁部および基板部のうち、少なくとも周壁部は透明 材料により形成するから、電球からの照明光は周壁部で遮ぎられず、照度の低下 を招く虞がない。従ってワット数の小さな電球を用いることができ、甚だ経済的 であるなど、考案目的を達成した顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる照明器具取付ベースの使用状
況を示す正面図である。

【図２】照明器具取付ベースの縦断面図である。

【図３】照明器具取付ベースの正面図である。

【図４】照明器具取付ベースの右側面図である。

【図５】照明器具取付ベースの左側面図である。

【図６】照明器具取付ベースの背面図である。

【図７】照明器具取付ベースの底面図である。

【図８】照明器具取付ベースの平面図である。

【符号の説明】

１ 照明器具取付ベース ２ ソケット ３ グローブ ４ 周壁壁 ５ 基板部 ９ ねじ部 １２ コード引出孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電球取付用のソケットおよび電球保護用
   のグローブが取り付けられる照明器具取付ベースであっ
   て、 下端が開口する筒状をなす周壁部と、この周壁部の上端
   に一体形成されたソケット取付用の基板部とを備え、 前記周壁部の内周面には前記グローブの一端を螺合する
   ねじ部が一体形成されると共に、前記基板部には前記ソ
   ケットのコード線を引き出すためのコード引出孔が貫通
   して開設されており、 前記周壁部および基板部のうち、少なくとも周壁部は透
   明材料により形成されて成る照明器具取付ベース。