JPH0569621B2 - - Google Patents

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JPH0569621B2
JPH0569621B2 JP33455288A JP33455288A JPH0569621B2 JP H0569621 B2 JPH0569621 B2 JP H0569621B2 JP 33455288 A JP33455288 A JP 33455288A JP 33455288 A JP33455288 A JP 33455288A JP H0569621 B2 JPH0569621 B2 JP H0569621B2
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JP
Japan
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mold
green
molding
mold release
release agent
Prior art date
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JP33455288A
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English (en)
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JPH02179339A (ja
Inventor
Kunihiro Fukazawa
Kazumitsu Kondo
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Tetra Co Ltd
Original Assignee
Tetra Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tetra Co Ltd filed Critical Tetra Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、生型造型用離型剤に関する。特に、
離型性に問題を生じやすい金属製模型を使用して
生型を造型する際に好適な離型剤である。 <従来の技術> 鋳型のもつとも原始的なものである生型は、他
の熱硬化性・自硬化性・ガス硬化性鋳型に比し
て、造型生産性が良好、鋳型材料が安価で繰り返
して使用可能等の理由により、現在もなお鋳型の
主流である。 そして、生型を造型する際、生型の離型性を改
善するために模型に塗布して使用する離型剤とし
ては、一般に、脂肪酸、ワツクス、エステル、油
脂、界面活性剤等からなる所定組成物を、石油系
溶剤に溶解させて所要の粘度にしたものが使用さ
れていた。 また、上記と同様の組成からなる所定組成物に
水を添加して油中水滴型エマルジヨンとしたもの
も提案されている(特公昭63−29625号公報参
照)。 <発明が解決しようとする課題> そして、昨今の生型造型ラインの高速化・自動
化に伴ない、連続造型回数を格段に増大できる離
型剤の出現が望まれている。 しかし、これらの離型剤を模型に塗布して生型
を連続造型しようとした場合、前者で平均3〜4
回、後者で平均6〜7回であり(前記公報実施例
1参照)、上記要求に答えられる離型剤は、本発
明者らが知る限りにおいては未だ、上市されてい
ない。 本発明は、上記にかんがみて、生型の連続造型
回数を格段に増大させることのできる生型造型用
離型剤を提供することを目的とする。 <課題を解決するための手段> 本発明は、上記課題を下記構成の生型造型用離
型剤により、解決する。 生型を造型する際、生型の離型性を改善するた
めに模型等に塗布して使用する離型剤であつて、
滑性無機粉体又は溶剤不溶タイプの有機滑性粉体
からなる主剤と、親水基及び疎水基を併有する化
合物からなる結合剤とが溶剤中に分散されてな
る、ことを特徴とする。 <手段の詳細な説明> 本発明の生型造型用離型剤は、下記主剤、結合
剤、および溶剤とからなり、配合比率および使用
態様は下記のとうりである。以下の説明で配合比
率は特に断わらない限り重量単位である。 (a) 主剤: 主剤は、下記無機滑性粉体又は後述の溶剤に
不溶の下記有機滑性粉体からなり、離型膜に滑
性を付与する作用を受け持つ。 主剤を構成する粉体の平均粒径は、0.5〜
100μm、望ましくは5〜15μm、もつとも望ま
しくは10μm前後である。粉体の形状は、特に
限定されないが、鱗片状のものが離型膜積層性
等の見地から望ましい。 無機滑性粉体……黒鉛、タルク、マイカ、
シリカ、ケイ砂、アルミナ、アルミニウム
等。 有機滑性粉体……テトラフルオロエチレ
ン、超高分子量ポリエチレン、ケイ素樹脂、
メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミドなどの
滑性樹脂粉体の他に、有機溶媒にも水にも不
溶で耐熱性も高いアミノ酸誘導体等の有機化
学薬品を挙げることができる。アミノ酸誘導
体の具体例としては、味の素(株)製造・販売の
“アミホープLL”がある。 (b) 結合剤: 結合剤は親水基及び疎水基を併有する化合物
からなり、上記主剤のマトリツクスとなつて離
型膜を形成する作用を受け持つとともに、生型
の材料である生砂に含まれている水の模型への
到達を阻止し、水の作用による砂の模型への付
着を防止する作用を奏する。その理由は、親水
基(極性基)が模型側に付着し、外側に疎水基
が配列されるためと推定される。 結合剤としては、疎水基及び親水基を併有す
る化合物なら特に限定されず、下記各種界面活
性剤の他に、弱いが極性基を含む下記高級脂肪
酸、高級脂肪酸エステル、および高級脂肪族ア
ミン等も使用可能である。ここで、高級脂肪
酸・高級脂肪族とは、それらのアルキル基炭素
数が8〜20(オクチル基〜イコシル基)のもの
を指す。 陰イオン界面滑性剤……高級脂肪酸アルカ
リ塩(石ケン)、アルキル硫酸塩、アルキル
硫酸エステル、アルキルアリールスルホン酸
塩、スルホコハク酸エステル塩等。 陽イオン界面活性剤……高級脂肪族アミン
ハロゲン酸塩、ハロゲン化アルキルピリジニ
ウム、第四アンモニウム塩等。 非イオン界面活性剤……ポリエチレングリ
コールアルキルエーテル、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、脂肪酸モノグリセリド等。 両性界面活性剤……アルキルベタイン、ア
ルキルジエチレントリアミン酢酸等。 (c) 溶剤: この溶剤は、離型膜形成助要素としての作用
を受け持つもので、最終的には蒸発して離型膜
の形成要素とはならず、塗布作業性の塗膜形成
性に大きな影響を与えるものである。 これらの溶剤は、下記ハロゲン化炭化水素
系・炭化水素系・アルコール系・エステル系・
ケトン系・エーテル系等の有機溶剤を、上記主
剤および結合剤の種類に対応して適宜一種また
は二種以上を選択して使用する。このとき作業
性・防災上の見地から揮発性および難燃性のハ
ロゲン化炭化水素系のものが望ましい。 ハロゲン化炭化水素系……ジクロロフルオ
ロメタン、ジクロロメタン、クロロホルム、
トリクロロエチレン、パークロロエチレン
等。 炭化水素系……ベンジン、工業用ガソリン
4号(ミネラルスピリツト)、灯油、ベンゾ
ール、トリオール、キシロール等。 アルコール系……メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、イソブチルア
ルコール等。 エステル系……酢酸エチル、酢酸ブチル、
プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル
等。 ケトン類……アセトン、メチルエチルケト
ン等。 エーテル類……ジエチレングリコール、エ
チレングリコールのモノアルキルエーテル
(セロソルブ)等。 (d)配合比率: 上記主剤および結合剤の配合割合は、前者/
後者=1/20〜50/1(望ましくは、1/10〜
25/1)とする。当該数値より小さいと、主剤
が少なすぎて離型膜の離型性が確保しがたく、
大きいと、結合剤が少なすぎて離型膜の形成が
困難となる。 また、溶剤の添加量は、塗布手段にもよる
が、通常、主剤と結合剤の合計量100部に対し
て100部から10000部とする。 離型剤の調製は、離型膜形成要素である主剤
と結合剤を、溶剤中に投入し、ミキサー等で撹
拌して調製する。こうして主剤および結合剤が
溶剤中に分散された状態の生型造型用離型剤を
得ることができる。 (e) 使用態様: 生型を造型する際、模型、スクイズ用シリ
ンダー等に塗布して使用する。適用可能な模
型は、金属模型(鋳鉄・銅合金・アルミニウ
ム合金・鋼製等)に限られることなく、凝集
エネルギーの高い、プラスチツク型(エポキ
シ樹脂等)、石膏型、木型など任意である。
また、塗布方法は、通常、スプレー塗布とす
るが、刷毛塗り、浸漬塗りなど任意である。 さらに、塗布量は、通常、離型膜形成要素
のみ、即ち固形分量(主剤と結合剤の合計
量)で、0.005〜0.1g/cm2とする。そして、
塗布後、自然乾燥させてもよいが、生産性の
見地から加熱・送風等の手段により強制乾燥
させる。 そして、当該模型を使用して、スクイズ・
ジヨルト・ブローイング・サンドスリンガ等
の各種造型法により造型を連続して行なう。 <発明の作用・効果> 本発明の生型造型用離型剤は、上記の如く、滑
性無機粉体又は溶剤不溶タイプの有機滑性粉体か
らなる主剤と、親水基及び疎水基を併有する化合
物からなる結合剤とが溶剤中に分散されてなる、
構成であるので下記のような作用・効果を奏す
る。 模型上に形成された離型膜は、主剤の滑性作用
により、離型性が向上し、かつ疎水基と親水基と
を併有する化合物からなる結合剤の作用により、
水の離型膜内へ侵入が阻止される。従つて、水を
含んだ生砂の離型膜への付着、逆に離型膜の生砂
側への付着による離脱が極力押えられる。この結
果、連続造型の回数が従来に比して格段に伸び
る。 <実施例> 以下、本発明を確認するために行なつた実施例
を、比較例とともに説明する。 第1表に示す配合処方の混合物をビーカ内で、
実施例と従来例2は撹拌棒により手で撹拌して、
従来例1は卓上型ミキサーを使用して8000rpm×
1分の条件で撹拌して、それぞれの離型剤を得
た。 そして、鋳物製の第1図に示す断面の金属模型
1およびスクイズシリンダー3の内周面に各離型
剤を第2表に示す各量スプレー塗布し、乾燥後
(10℃×1分)含水率3.5%の生砂材料Sを金属模
型1とシリンダー3内に投入し、スクイズヘツド
5を使用してスクイズ造型を行なつた。造型条件
は、生砂投入量:300g、スクイズ圧:10Kgf/
cm2、造型後高さ:約30mmとした。離型性の試験
は、下記各項目について行なつた。 (1) シミツキ度……各造型後、金属模型1を下方
に抜き、そのときの生砂の金属模型1へのシミ
ツキ度を目視により判定した。試験結果を第2
表に示す。試験結果から、本発明の実施例は、
従来例1・2に比して離型回数が増えてもその
シミツキ度はあまり増大しないことが分る。な
お、型落ちとは模型に生砂が塊状として残り、
その分砂型が欠損することをいう。 (2) 抜型抵抗……各造型後、造型シリンダ内に残
る生型7を、第2図のプツシユスケール9を使
用して、抜けた力(Kgf)を抜型抵抗値とし
た。試験結果を第2表に示すとともに、第3図
にグラフ表示する。本発明の実施例は、無塗布
の場合に比しては勿論、従来例1・2に比して
も格段にその型抜け力の増大傾向は緩やかであ
ることが分る。
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の離型剤の離型性を試験する際
のスクイズ造型法の概略図、第2図は離型性試験
における抜型抵抗の試験方法の概略図、第3図は
抜型抵抗試験の結果を示すグラフ図である。 1……金属模型、3……スクイズ用シリンダ
ー、5……スクイズヘツド、7……生型、S……
生砂。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生型を造型する際、生型の離型性を改善する
    ために模型等に塗布して使用する離型剤であつ
    て、 滑性無機粉体又は溶剤不溶タイプの有機滑性粉
    体からなる主剤と、親水基及び疎水基を併有する
    化合物からなる結合剤とが溶剤中に分散されてな
    る、 ことを特徴とする生型造型用離型剤。
JP33455288A 1988-12-28 1988-12-28 生型造型用離型剤 Granted JPH02179339A (ja)

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JP33455288A JPH02179339A (ja) 1988-12-28 1988-12-28 生型造型用離型剤

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JP33455288A JPH02179339A (ja) 1988-12-28 1988-12-28 生型造型用離型剤

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JPH02179339A JPH02179339A (ja) 1990-07-12
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