JPH0569533A - ドクターブレードヘツド組立体及びそれを備えた印刷装置 - Google Patents

ドクターブレードヘツド組立体及びそれを備えた印刷装置

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JPH0569533A
JPH0569533A JP4056498A JP5649892A JPH0569533A JP H0569533 A JPH0569533 A JP H0569533A JP 4056498 A JP4056498 A JP 4056498A JP 5649892 A JP5649892 A JP 5649892A JP H0569533 A JPH0569533 A JP H0569533A
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JP
Japan
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doctor blade
head body
air tube
head
ink
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Application number
JP4056498A
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English (en)
Inventor
Robert R Wells
アール ウエルズ ロバート
Stephen M Raver
エム レイバ ステイーブン
Glenn D Heisey
デイー ハイシイ グレン
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Ward Holding Co Inc
Original Assignee
Ward Holding Co Inc
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F31/00Inking arrangements or devices
    • B41F31/02Ducts, containers, supply or metering devices
    • B41F31/027Ink rail devices for inking ink rollers

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特にフレキソ印刷に関して、より高い品質の
印刷を行うために改良されたドクターブレードヘッドを
提供する。 【構成】 ヘッド本体に沿って長手方向に伸びた少なく
とも1枚の装着されたドクターブレードを有するヘッド
本体と、該ヘッド本体が移動可能に装着された支持フレ
ームと、該支持フレームと前記ヘッド本体との間に配置
され、かつ前記長手方向に伸び、膨らませられると前記
ヘッド本体を前記支持フレームから離れるように付勢す
る膨張可能な空気チューブとから構成されており、前記
空気チューブは、膨らませられると前記長手方向に沿っ
て間隔を置いて配置された複数の膨出部を有しており、
該膨出部が前記ヘッド本体に作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドクターブレードヘッ
ド全般に、またインキロールのインキ付けにドクターブ
レードヘッドを使用した印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドクターブレードヘッドは、1枚、2枚
またはそれ以上のドクターブレードを有する。2枚また
はそれ以上のドクターブレードで、それらブレードの間
にインキ溜りが形成される。幾枚かのドクターブレード
は、インキ溜りの底を形成するようインキロールに対し
てシールするために使用されている。一方、他のドクタ
ーブレードは、インキロール上のインキ薄膜の厚さを修
正するために使用されており、そのようなブレードはい
わゆる逆角ドクターブレードとして特定方向に向けられ
ている。
【0003】印刷技術において、2枚のドクターブレー
ドを有し、それらの間にインキ溜りを収容し、かつその
インキ溜りの底をそれらの一方のドクターブレードで形
成し、インキ薄膜を調整する逆角ブレードを他方で形成
したヘッドを含んだ各種形状のドクターブレードヘッド
が使用されている。ドクターブレードヘッドは、フレキ
ソ印刷装置及び個々の機械部分に使用されている。
【0004】ワード ジュニア氏等の米国特許第3,1
16,688号には、ドクターブレードヘッドが開示さ
れており、そこでは膨張可能な空気チューブが、インキ
壺ロールに対してドクターブレードを撓ませるために使
用されている。空気チューブについては、ハリソン氏等
の米国特許第5,003,876号に開示されており、
アニロックスロールに対してドクターブレードヘッドを
旋回させるようにしている。
【0005】空気チューブは、ドクターブレードヘッド
の1枚のブレードまたは複数枚のブレードが、インキロ
ールに対して押圧されるときの圧力について、良好な制
御を与えるものであることが知られている。
【0006】また、ドクターブレードヘッドのインキ溜
りの端部に端部シール構造を設けることも知られてい
る。そのような端部シール構造の例については、上記に
おいて参照したワード ジュニア氏等の特許、あるいは
ハリソン氏等の特許に開示されている。
【0007】しかし、フレキソ印刷機によって印刷され
る容器、特にダンボール上の容器の余白に、より高品質
の印刷を行いたいという要望によって、既存のドクター
ブレードヘッドの機能は、より厳しくなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、膨張可能な
空気チューブがドクターブレードヘッドをその全長にわ
たって若干だけ湾曲させる傾向があり、結果的にインキ
ロールに形成されるインキ薄膜の厚さを変化させるとい
う事実に基づいている。
【0009】100インチ(254cm)程度の長さを
有したドクターブレードに対しては、そのようなヘッド
の全長と接触する膨張可能な空気チューブを使用するれ
ば、その長さの中央部において0.02インチ(0.5
mm)の撓みを発生させることが知られている。
【0010】本発明は、さらにインキ内の、特に水をベ
ースとするフレキソ印刷インキ内の粒子が、ドクターブ
レードのいたるところの面部分を摩耗させる傾向があ
り、そこではこれらの面部分は弾性シールに対してシー
ル作用を行っているという事実に基づいている。例え
ば、顔料粒子等のこれらの粒子は、ドクターブレードと
シールとの間に捕捉され、次いでブレードが撓むにした
がって摩耗が生じることが判っている。
【0011】望ましくないインキ漏れ及び若しくは流れ
が、ドクターブレードヘッドの上記撓みと、ドクターブ
レード面の上記摩耗の両者の組合せまたは別々のいずれ
かによって生じることが判っている。このことは、特に
より高い品質の印刷を得ようとするときに、順次印刷作
業の品質または効率に影響する。
【0012】本発明の目的は、特にフレキソ印刷に関し
て、より高い品質の印刷を行うために改良されたドクタ
ーブレードヘッドを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴によ
れば、ヘッド本体に沿って長手方向に伸びた少なくとも
1枚のドクターブレードを装着したヘッド本体を有した
ドクターブレード組立体が設けられている。ヘッド本体
は、支持フレーム上に移動可能に装着されている。膨張
可能な空気チューブは、支持フレームとヘッド本体との
間に配設されており、また上記長手方向に伸びており、
空気チューブが膨らませられる支持フレームから離れる
ように空気チューブはヘッド本体を付勢する。空気チュ
ーブは、膨らませられると、ヘッド本体に作用する複数
の膨出部を上記長手方向に沿って間隔を置いて配置して
いる。
【0014】好ましくは、空気チューブは、支持フレー
ムに支持されており、その空気チューブを基本的に膨出
部分を介してヘッド本体に作用するだけとなっている。
これら膨出部分の間隔は、すなわち、空気チューブがヘ
ッド本体に力を加える箇所は膨らんだ空気チューブのヘ
ッド本体に対する作用のもとでヘッド本体の湾曲を緩和
するように予め選定されている。たとえこれらの膨出部
分が力の中心を位置決めしても膨らんだ空気チューブ
は、ヘッド本体から間隔を置いて配置されるか、また膨
出部分の間においてヘッド本体に軽く係合することにな
る。
【0015】支持フレームは、膨出部分を形成するため
に空気チューブに作用する複数の高くなった部分を保持
することができ、これら高くなった部分は一体的に形成
されるか、または堅固に取付けられるかして支持フレー
ムにしっかりと設けられている。高くなった部分は、予
め決められた箇所において溝の底に固定された立上り板
によって都合よく形成される。立上り板は、所定の長さ
と突起度合いを有した膨出部を形成するために所定の長
さと形状を有することができる。
【0016】可撓性のリテーナは、支持フレーム上に装
着され、かつ少なくとも部分的に空気チューブを覆うよ
うに構成され、その可撓性のリテーナは空気チューブを
膨らませられると、空気チューブとヘッド本体との間に
サンドイッチされる。空気チューブは、湾曲した凹面を
有した1つまたはそれ以上の高くなった部分上に支持さ
れる。
【0017】好ましくは、ヘッド本体と支持フレームと
の間に複数の間隔を置いて配置された蝶番連結部分が設
けられており、空気チューブの膨出部の各々は、2つの
隣接した蝶番連結部の間に配設されている。
【0018】空気チューブは、例えば、チューブ支持溝
の底におけるようにヘッド本体のほぼ全長にわたって伸
びた浅く湾曲した面上に支持される。
【0019】発明の別な特徴によれば、ヘッド本体がそ
の上に2枚のドクターブレードを装着し、それらブレー
ドの間に溜り空間を形成し、ヘッド本体がフレーム構造
に旋回可能に取り付けられてヘッド本体の長手方向に平
行な軸線回りで旋回するようにしたドクターブレードヘ
ッド組立体が提供されている。端板がヘッド本体上に装
着され、その両端において溜り空間を閉じている。ヘッ
ド本体の入口は、溜り空間内に流体を導入し、また出口
通路がその溜り空間からその流体を排出できるようにす
るために各端板を貫通して伸びている。
【0020】発明のさらに別な特徴によれば、2枚のド
クターブレードを装着したヘッド本体を含んだドクター
ブレドヘッド組立体が提供され、それらドクターブレド
は、ヘッド本体の長手方向に対して横断方向に相互に向
かって覆っている。長手方向におけるドクターブレード
の自由端は、間隔を置いて配置されており、また端部を
グリースで塗布している。弾性材のブロックからなるシ
ールは、ヘッド本体の長手方向における両端に配置され
ており、それら自由端のグリースの塗られた端部は、こ
れらブロックの両側壁に対して摺動可能に係合してい
る。
【0021】本発明のなおさらに別の特徴によれば、マ
シーンフレームと、該マシーンフレームに回転可能に支
持されかつそのフレームを横切って軸方向に伸びたアニ
ロックスロールと、ヘッド本体に沿った軸方向に伸びた
少なくとも1枚のドクターブレードを装着したドクター
ブレードヘッド本体と、該ヘッド本体を移動可能に装着
しかつマシーンフレームに支持された支持フレームと、
支持フレームとヘッド本体との間で作用する膨張可能な
空気チューブとから構成されている印刷装置が提供さ
れ、この空気チューブは膨らまされるとアニロックスロ
ールに向かってヘッド本体を付勢しており、その空気チ
ューブは、軸方向において複数の所定の膨出部を間隔を
置いて配置している。端部シール構造が1枚または複数
枚のドクターブレードの端に設けられ、各ブレードの端
横断端縁はヘッド本体の端から離れシールされており、
好ましくはグリース層はそのような端縁の各々とシール
パッドとの間に配設されている。インキ出口通路は、ブ
レード端縁がシールされている場所から独立して各端部
シール構造を通って伸ばすことができる。
【0022】本発明の他の目的、特徴及び長所は、好適
な実施例の次の詳細な説明と、添付クレームと、添付図
面からより十分に明らかになろう。
【0023】
【実施例】本発明は、ワイプロールのインキ付けシステ
ム、または2重ドクターブレードのインキ付けシステム
のいずれかが、それらのインキ付けシステムのインキ付
け特性を選択して与えるために、二者のうちの一方で使
用できるようになっている2重インキ付けシステムに併
合されている図1〜図4に関連して示されている。本発
明を採用しているこの2重インキ付けシステムの好まし
い使用例が、図1に示されており、そこではフレキソ印
刷、ダイ切断、クリーサ(折り目付け機)、スロッター
機械が、図2の2重インキ付けシステムを各々有した2
つの印刷部を組込んでいる。
【0024】しかし、本発明はドクターブレードヘッド
全般に適用可能であり、本発明の特徴を表わした好適な
実施例が図5〜図18において示されている。空気チュ
ーブ装着構造の好適な実施例は、図9、図10、図11
に示されており、端部シール構造の好適な実施例は、図
13〜図18に示されている。
【0025】図1において、フレキソ印刷機械10は、
台14上に容器半製品のスタック(積み重ねシート)を
支持し、かつ機械の下流方向16にそのスタックの底か
ら1度に1枚の白紙(ブランク)を供給する供給部12
を有している。各ブランクは、次いで連続的に第1印刷
部18と、第2印刷部20と、ダイ切断部22と、ヨー
ク式クリーサ及びスロッター部24とを通過する。これ
ら各部の種々のロールは、容器半製品をこの機械を通過
させるために矢印によって示された方向に回転してお
り、対をなした送りロール26は、ある部から次の部へ
それら半製品を供給する。各印刷部18、20は、印刷
板を保持した印刷シリンダ30と協動する押印ロール2
8と、その印刷板にインキ付けするアニロックスロール
32と、該アニロックスロール32と共にインキ溜りを
形成するようにアニロックスロール32の両側に設けら
れたワイプロール(塗り込みロール)34とドクターブ
レードヘッド36とを有している。印刷部18、20で
は、各ワイプロール34は、その各アニロックスロール
32と係合して示されており、また各ドクターブレード
ヘッド36は、各アニロックスロール32から少し離し
て示されている。かくして、各印刷部18、20は、ワ
イプロールインキ付けシステムが作動し、ドクターブレ
ードのインキ付けシステムが非係合の状態で図1に示さ
れている。印刷部18、20のいずれか一方または両方
は、ワイプロールのインキ付けシステムを不作動にし、
ドクターブレードのインキ付けシステムに係合するよう
に変えることができる。この2重インキ付けシステム
は、各々1つのワイプロール34と、1つのドクターブ
レードヘッド組立体36と、アニロックスロール32と
から構成され、かつ各印刷シリンダ30の下方に配置さ
れており、アニロックスロール32をワイプロール34
とドクターブレードヘッド36との間に配置しているこ
とがわかる。このようにインキ溜りは、アニロックスロ
ールのいずれか一方に形成され、このことは有利なこと
にはワイプロールのインキ付けシステムを外部溜りか、
またはドクターブレードヘッドのインキ付けシステムの
内部溜りのいずれかとなる。
【0026】印刷部18、20の一方は、ワイプロール
モードのインキ付けで運転され、他方は、ドクターブレ
ードモードのインキ付けで運転される。交互に両方の印
刷部18、20は、ワイプロールモードかまたはドクタ
ーブレードモードで運転される。さらに、ただ1つの印
刷部や、また例えば3原色を与えるための3つの印刷部
のような2つ以上の印刷部も存在し得る。
【0027】図2は、いずれか一方の印刷部18または
20の下方部分を図1に示されているものに対して本印
刷機械の反対側から示している。理解を容易にするため
に、いくつかの部品は省略され、いくつかの部品は破線
で図示されており、またワイプロール34の弾性カバー
38が断面で示されている。印刷シリンダ30とアンロ
ックスロール32とワイプロール34とは、その矢印方
向に回転する。
【0028】ワイプロール34は、アニロックスロール
32から少し離れた不作動位置で図に示されている。こ
のワイプロール34は、旋回フレームに軸受されてお
り、一対の空気シリンダによってアニロックスロール3
2と挟み(ニッピング)接触するように移動する。同様
に、アニロックスロール32は、もう一つ別の旋回フレ
ームに軸受されており、かつ別な一対の空気シリンダに
よって印刷シリンダ30の印刷板と調節可能に挟み接触
するように移動する。ワイプロールのインキ付けシステ
ムが作動していると、ワイプロール34はアニロックス
ロール32と係合し、インキはパイプ出口44からワイ
プロール34とアニロックスロール34との間の上部ニ
ップ(挟み)部の樋に流入する。これでこれらロールの
間にインキ溜りを形成し、インキは上部ニップ樋部を各
端から流れ出てワイプロール34とアニロックスロール
32の両方の下に配置され、かつ図2において左に下が
って傾斜したドレイン受皿またはインキ皿46(破線で
示されている)に落下する。ワイプロールのインキ付け
システムが使用後に不作動にされると、出口44からの
インキの流出は止められ、それらロールは洗浄によって
清掃され、ワイプロール34は、アニロックスロール3
2から図2に示されている離れた位置に旋回する。
【0029】ドクターブレードヘッド組立体36は、本
体52上に装着されており、下側の前方に向けられたド
クターブレード48と、上側の反対角度のドクターブレ
ード50とを有している。図2に示されているように、
ドクターブレード48、50は、アニロックスロール3
2と係合されて、ドクターブレードヘッド組立体36が
作動位置にある。この作動位置では、インキは入口パイ
プ54を介してドクターブレード本体52の頂部に供給
され、そのインキは本体52とドクターブレード48、
50との間に形成された外側を向いて開口した溜り穴に
充満する。アニロックスロール32の表面は、このイン
キ溜り穴(図4を見よ)の開口側を閉じている。本体5
2の各端部の出口パイプ56(図3と図4を見よ)は、
このインキ溜り穴から、過剰インキをドレイン受皿46
内に排出する。ヘッド本体52は、フレーム60上の各
端部でピボットピン58によって旋回するように装着さ
れている。このフレーム60は、印刷機械10の各々の
印刷部18、20の主フレーム構造体のフレーム部分6
4に、一対のピボット62(さらに図3を見よ)によっ
て旋回できるように装着されている。このフレーム60
は、ドクターブレード本体52、ドクターブレード4
8、50等の保守のために右側に(すなわち、図2にお
ける時計方向に)旋回する。図示された位置では、フレ
ーム60は取外し可能なロックピン66によって主フレ
ーム部分64に各端部で固定されている。固定されたフ
レーム60と旋回ヘッド本体52との間で作用する空気
チューブ68は、アニロックスロール32の表面と制御
された接触をするようにドクターブレード50、48を
弾性的に付勢する。本発明に係る空気チューブ68の装
着については、後により詳細に説明する。
【0030】両方のインキ付けシステム、すなわちワイ
プロールとドクターブレードとは、同じインキ循環シス
テムを共有している。これは、例えば、インキドラムや
インキバケツ等のインキ供給部70と、このインキ供給
部70に挿入されかつインキ供給ポンプ74の入口に連
結されたインキ供給パイプ72と、インキ供給ポンプ7
4の出口と2方向選択分配弁80との間にパイプ78に
よって連結されたフィルター76とから構成されてお
り、弁80は1つの入口と2つの切換え出口とを有して
いる。この弁80の一方の出口は、ワイプロール34と
アニロックスロール32のニップ部上方のパイプ出口4
4に、パイプ82によって接続されている。この弁80
の他方の出口は、ドクターブレード本体52の入口パイ
プ54にパイプ84を介して接続されている。かくし
て、インキは弁80の切換え位置に応じてワイプロール
34またはドクターブレードヘッド組立体36のいずれ
かにポンプ74によって供給される。いずれの場合も、
過剰のインキは、ドレイン受皿46内に流入して、そこ
の2つの離された側方の溜め(インク溜め)86(図2
に一方のみのインキ溜めが示されている)に流出する。
各インキ溜め86の出口88は、インキ戻しポンプ92
を経由してインキ供給部70へ戻りパイプ90によって
接続されている。かくして、どちらかのインキ付けシス
テムが選択されて作動すると、アニロックスロール32
を備えたシステムのインキ溜りは、供給ポンプ74によ
って供給された過剰インキである一定レベルまで充満さ
れた状態となっており、この過剰インキはインキ戻しポ
ンプ92によってインキ供給部70へ戻される。戻しポ
ンプ92は、好ましくはインキ供給ポンプ74よりもよ
り大きな有効吐出率で作動する。
【0031】図3は、図2における折れ線3−3に全体
的に沿った幾分簡略化された図であり、側方フレーム板
98の間の主フレーム構造部分64に、一対の細長いピ
ボットピン62によって装着されたドクターブレードヘ
ッド組立体36を示している。インキの入口パイプ54
は、本体52の頂部にその長さの中央部において入り込
んでいる。2本のインキ出口パイプ56は、本体52へ
の入口パイプ54の挿入箇所の下方位置にその本体52
の端部をおいたままとしている。インキの出口は、図示
されているものよりもより低くすることができ、好まし
くは2つのインキ出口の面積の合計がインキ入口54の
面積よりも小さくなっている。フレーム60のピボット
ピン62は、主フレーム構造部分64から上方に伸びた
フランジ100の各端部で旋回するようになっている。
コイルスプリング102は、各ピボットピン62を取囲
んでおり、そのスプリングの一端はフランジ100の一
端に取付けられ、他方端はそのピボットピン上に回転し
ないように固定されたカラー104に取付けられてい
る。ロックピン66(図2を見よ)は、ドクターブレー
ド組立体36の各端部から取外されて、その組立体36
がアニロックスロールから離れるように(すなわち、図
における時計方向に)ピボットピン62の周りを旋回さ
れると、スプリング102は全体の組立体36の重さに
部分的に釣合うようねじり張力が加えられる。調節ねじ
106は、図3のフレーム構造部分64から上方に伸び
たもう1つのフランジ107を通るように螺合されてお
り、このねじ106の端部は、右側のピボットピン62
の内側端部の反対側穴108に回転可能に捕捉されてい
る。ねじ106の回転調節によってピン62が軸受され
ているフランジ100に対して軸方向に右側のピボット
ピン62が移動される。両方のピボットピン62は、フ
ランジ100に対して軸方向に移動可能となっている。
このようにしてドクターブレード組立体36の軸方向位
置は、アニロックスロールに対して軸方向に調節され
る。好ましくは、オペレータはドクターブレード48、
50とアニロックスロール32の表面との間により均一
な摩耗が行われるように調節ねじ106を毎日部分的に
回すようにしている。
【0032】図4は、図3における折れ線4−4に沿っ
たドクターブレード組立体36の縦断面を示している。
フレキシブルなドクターブレード48、50は、背板1
10とクランプねじ112によって本体52に調節され
た位置に固定される。ドクターブレード組立体36にお
いて、内部のインキ溜り116は、ドクターブレード4
8、50と、本体52の表面118と、アニロックスロ
ール32の面の一部分との間に形成されている。矢印1
20によって示されているアニロックスロール32の回
転方向に、下側ドクターブレード48はインキ溜り11
6の底を形成するインキ保持ブレードとしての働きを
し、また上側ドクターブレード50は、アニロックスロ
ール32のインキの付いた面をかき取り、アニロックス
ロールの面によって印刷シリンダー30(図2)上の印
刷板に運ばれたインキ薄膜の厚さを調節する逆角のドク
ターブレードの働きをする。これらドクターブレード4
8、50は、同じフレキシビリティを有することがで
き、しかし好ましくは、上側ブレード50は調節するた
めに短い固いブレードとして伸びており、また下側ブレ
ード48は、さらに、長く伸びかつより撓むことがで
き、アニロックスロール32の表面に対してともにより
改善されたシールを行うために上方に撓まされるように
なっている。下側ブレード48の改善されたシールは、
このブレードがその自由端縁における外面がアニロック
スロール表面に対して正接状態でこするように充分に撓
めるようにすることによって達成される。
【0033】インキ溜り116の側方端部は、2枚のド
クターブレード48、50と、アニロックスロール32
の円筒面と、本体52の平坦端部とに対してシールする
弾性ゴムガスケット122(図2を見よ)によってシー
ルされており、そのガスケット122は、端板124
(そのうちのただ1つだけが図2に示されている)によ
って所定位置に固定されている。しかし、好ましいシー
リング方式は、後に説明する。
【0034】空気チューブ68は、フレーム60上の溝
126内に配置されている。アイボルト128が本体5
2とフレーム60との頂部にねじ込まれている。コイル
スプリング130は、その端部がボルト128の眼穴に
連結され、またフレーム60に向ってピボットピン58
の周りで時計方向(図4において)に旋回するように本
体52を弾性的に付勢している。かくして、圧縮空気が
空気チューブ68内に導入されると、そのチューブ68
の膨張力はスプリング130の付勢力にうち勝ち、本体
52をピボットピン58の周りで反時計方向に回転させ
て、ドクターブレード48、50の自由端をアニロック
スロール32に対して付勢する。チューブ68の膨張の
度合は、ブレード48、50をアニロックスロール32
に対して押圧する圧力を一般に決定することになる。チ
ューブ68から圧縮空気を抜くことによって収縮させる
と、スプリング130は、ヘッド52を時計方向に旋回
し、アニロックスロール32の表面から離れて接触しな
いようにドクターブレード48、50の端部を離す働き
をする。かくして、ドクターブレード組立体36の機能
しない位置は、アニロックスロール32からドクターブ
レード48、50が離れた不作動位置となる。
【0035】図5は、図4の一部を示しており、好適な
リテーナ132は、溝126に空気チューブ68を支持
している。このリテーナ132は、薄いフレキシブルな
プラスチック細長片132であり、溝126の全長にわ
たって伸び、かつ複数のねじ134によって溝126の
下側壁に取付けられている。細長片132は、片持ち状
態で上方に伸びており、また、空気チューブ68の外側
突出面とドクターブレードヘッド本体52の後面との間
にサンドイッチされることによって溝126に向って撓
む。このリテーナ細長片132は、空気チューブの膨張
や収縮中に容易に撓む。ドクターブレード本体52がフ
レーム60から離れるように旋回すると、このフレキシ
ブルな細長片132は、空気チューブ68を正しい位置
に保持する。さらに、細長片のリテーナ132は、ドク
ターブレードヘッドの運転中における空気チューブと本
体52との間の摩耗や摩滅に対するいかなる傾向をもな
くする。
【0036】図6は、好ましくはプラスチックで覆われ
たナイロン織布から作られ、かつ収縮すると平坦になる
細長い空気チューブ68を示している。このチューブ6
8の各端部は、中央穴(図7も見よ)を有した円筒状金
属ボス138の周囲にリングクランプ136によって固
定されている。このチューブ68の左側端部のボス13
8は、ねじ栓140(図7)によって閉じられており、
また空気系パイプへの直角連結金具142が、右側端部
ボスに螺入されている。
【0037】図8は、図3と同様の図であり、本発明の
好適なドクターブレードヘッド組立体144を示してい
る。このヘッド組立体144は、空気チューブ68の装
着とドクターブレードヘッド本体52の各端部の端部シ
ール構造146を除いて、基本的に図3について以前に
述べられていたものと同じである。これらの相違につい
てのみ説明する必要がある。図示のように、クランプ1
36で固定された空気チューブ68の端部は、背後の支
持フレーム60の端部を通って短距離延長している。本
体52の全長に沿った溝126は、破線で示されてい
る。各端部シール構造146は、ヘッド本体52の各端
部に対して一対のねじ150によって固定される端板1
48を含んでいる。滴落ガード152は、この端板14
8の外側面に同じねじ150によって固定されている。
各端板148は、アニロックスロール32(図2)の隣
接した垂直端の丁度外側に配設されており、また滴落ガ
ード152は、各端板とヘッド本体52の端の下に伸び
た下方壁を有したスコップ(ひしゃく)を形成してお
り、ドクターブレードヘッド組立体から出るインキをド
レイン受皿46(図2)内へ導く。端面図において、各
滴落ガード152のヘッド本体52の下方部分は、図4
に示されているような出口パイプ56の下部排出脚と同
様に配置されかつ伸びており、その2つの滴落ガード1
52は、前に述べた2つの出口パイプ56の代りとなっ
ている。各滴落ガード152は、上方後部壁154と、
側壁156と、内側に曲がった前壁と、上方壁154と
ヘッド本体52の下方前方に伸びた下部底壁158とを
有していることに注目すべきである。ヘッド組立体14
4のインキ入口は、以前に説明したヘッド組立体36の
入口と同じである。
【0038】図9は、空気チューブ68が断面で図示さ
れていない図8の線9−9に沿った簡略化された断面図
である。これは、さらに図3のヘッド実施例に沿った同
様な断面図でもある。3枚の持上げ板160、162、
164は、溝126の底168に(すなわち、図4に見
られるようにフレーム60に対向した溝の背壁に)ねじ
166によって堅固に取付られている。これら持上げ板
160、164は、寸法が等しく、溝底168の端部か
ら内側に少し離れて対称に配設されている。第3の持上
げ板162は、それら板160、164よりも長くなっ
ており、また溝底168の長さの中間部に配設されてい
る。これら板160、162、164は、比較的薄く、
また傾斜した端部を有しており、各端部の傾斜面は、約
15度の鋭角で溝底168から離れるように伸びてい
る。空気チューブ68は、膨張されると、溝126の側
壁172の外側長手方向端部170の下側になる。しか
し、持上げ板160、162、164の上側を通過する
空気チューブ68部分は、結果として溝126の側壁1
72を越えて膨出される。このことは、図9で明らかに
示されるように、チューブ68の3つの膨出部174
が、溝126から突出しており、ドクターヘッド本体5
2(図5も見よ)の背面176(破線として表示されて
いる)に対して係合している。図9には示されていない
が、フレキシブルリテーナ細長片132(図5)は、変
形され、かつこれら3つの膨出部174と背面176と
の間にサンドイッチされている。空気チューブ68が収
縮すると、膨出部174は溝壁端部170の下方の溝内
に引き込められる。
【0039】図10は、図9の線10−10に沿った断
面図であり、溝側壁172の外側端部170を越えて突
出した中央の膨出部174を示している。この膨出部を
発生させる中央持上げ板162が、他の持上げ板16
0、164のように溝126の底の全幅を横切っている
のが見受けられる。
【0040】図11は、持上げ板160の斜視図を示し
ており、持上げ板164は同形状となっており、かつよ
り長い持上げ板162は、似た形となっている。傾斜し
た端部178と固定ねじ用の中央穴180とが明瞭に見
受けられる。
【0041】図12は、図11の3つの持上げ板が溝底
と一体に形成された3つの高くなった部分によって置換
えられている溝底168の変更図を示している。溝底1
68は図9の持上げ板160、162、164と同様に
機能する3つの一体となった高くなった部分182を与
える、湾曲形状の3つの小丘を形成するよう機械加工さ
れている。
【0042】図13は、図8における左側端板148の
内側を斜視図で示しており、右側端板は、それと鏡像状
態となっている。内面184は、ドクターブレード本体
52の各端部に液密状態で動かないように固定されてお
り、図8におけるねじ150は貫通穴186を通ってい
る。角度をなした肩部188は、ドクターブレードの端
部分が接触し、かつその端部を支持している。ドクター
ブレード本体52の端部は、表面184と同じ形状と寸
法となっている。外端壁190は、肩部188を越えて
突き出ており、かつ湾曲した上方及び下方端部を有した
中央の細長いくぼみ192を含んでいる。容易に理解で
きるように外端壁190は、内面184が取付けられて
いるドクターブレード本体52(図8)の垂直端面から
外側に間隔を置いて設けられている。角度をなした肩部
188の間には、2つのくぼみ状の溝196が機械加工
されており、それらの間には平坦な頂部を持ったランド
部194を残している。このランド部194は、くぼみ
192の後向きの長手方向側面と同一平面となってい
る。見受けられるように、上部の溝196は下部の溝1
96よりも狹くなっており、端板148の中心の上方
に、かつ長手方向くぼみ192の中心の上方にそのラン
ド部をずらしている。
【0043】図14は、弾性シール198が、くぼみ1
92に挿入して接着され、かつ弾性シール200が、ラ
ンド部194を完全に被って接着されている点を除い
て、図13と同じ図となっている。これらシールは、好
ましくは、独立気泡の発泡ゴムから形成されている。こ
のシール198は、外端壁190の内面より非常にわず
かに(1000分の数インチ)高く突き出ているパッド
状となっている。シール200は、ランド部194の全
体の平坦面に完全に、かつ丁度適合したブロック状とな
っている。このブロック状シール200は(図14に明
瞭に示されているように)、パッド状シール198の幅
をほんの部分的に横切るように伸びており、しかし、そ
のブロック状シールの外端面は、パッド状シール198
の内側の高くなった面に対して当接され、かつシールし
ている。
【0044】図15は、動作位置にある上側硬質ドクタ
ーブレード50と、より長くかつよりフレキシブルな下
側ドクターブレード48を示しており、両ブレードは断
面図で示されている。2枚のブレードの自由な作用端
は、ブロック状シール200の外面の上部と下部とにわ
ずかに重なり、かつ押当てられているように見える。こ
のようにして、ブロック状シール200は、これらブレ
ードの端部がアニロックスロールの端部を軸方向に通っ
て伸びている端部位置で2枚のドクターブレード間の隙
間を閉じ、かつシールしている。これらブレードの自由
な作用端は、下部ブレード48が上方に回転しているア
ニロックスロールと幾分より接線状に接触するように撓
わんで見受けられる点を除いて、図4に示されているよ
うにアニロックスロールに係合している。さらに、溝1
96が、2つの間隔を置いて設けられた開口202、2
04として端板148を直角に貫通しており、この上部
開口202は下部開口204より小さくなっている。こ
れら開口202、204は、インキ入口パイプ54(図
2と図3)の出口における単一のインキ入口開口の横断
面積の1/2よりも小さな合計横断面積を有しており、
インキ出口開口(ドクターブレードヘッドの各端に2
つ)としての働きをしている。
【0045】図16は、図15と同様な図であるが、ド
クターブレード48、50を調節し、かつシーリングす
る好適な方式を示している。図16に見られるように、
ドクターブレードは、ブロック状シール200の上部及
び下部の側壁に対してブレードの自由な作用端が係合す
るように調節される。さらに、シール200によってシ
ールされるドクターブレードの自由端は、歯車列や軸受
等で使用されているようなリチウムをベースとするグリ
ースのような非水溶性グリースが塗られている。このグ
リース層は、参照番号206によって表示されており、
使用中ドクターブレードがわずか撓むとブロック状シー
ル200の上面と下面の上で相対的にドクターブレード
の自由端が容易に摺動できるようにしている。これらグ
リース層206は、さらに、ドクターブレードエッジと
ブロック状シール200との間の液シールを完全にしか
つ改善している。この好適なシール構造は、例えばイン
ク顔料等の固形粒子がドクターブレードとシール200
との間に捕捉されるのを緩和し、そのような粒子がドク
ターブレードのシールエッジに傷をつけたり、損傷した
りする傾向を最小限に抑える。
【0046】同様なグリース層は、これら幾分垂直なエ
ッジがパッド状シール198(図14に示されているが
明瞭化のために図15と図16から省かれている)に係
合しているドクターブレードの端の垂直なエッジに塗ら
れている。これで、ドクターブレードが使用中に撓むと
きに、パッド状シール198上でのこれら垂直な端縁の
摺動を容易にしている。それは、またこれら垂直な端縁
と各シール198との間のシールを改善し、かつインク
粒子等によるこれら垂直端縁の摩滅を最小にしている。
【0047】図17は、図13乃至図16に示されてい
るものの反対側の端板148の外側面を示している。パ
ッド状シール198のくぼみ192が傾斜した肩部18
8のように破線で示されている。貫通開口202、20
4が、外側面上で相互に連結されており、溝208に開
いている。この溝は、シールのくぼみ192の頂部と同
レベルの頂部から側板148の底にかけて伸びており、
そこで開口している。開口202、204は、溝208
とその後側で隣接し、かつその上半分で連通している。
溝208の全体が、端板148の外面に取付られた各滴
落ガード152(図8)の側壁156によって覆われて
いる。かくして、溝208は、開口202、204を介
した入口と側板148の下部エッジにおける出口とを除
いて完全に閉じられている。
【0048】図18は、図17の線18−18における
断面図であり、溝208の開いた下方端210を示して
いる。それは、さらに下部開口204とシールくぼみ1
92も示している。
【0049】運転では、インキは、ドクターブレード4
8、50の間のインキ溜り116(図4)に入ってこの
インキ溜りを満たし、過剰のインキは、各対の開口20
2、204と下方に伸びた溝208を経由してドクター
ブレードヘッドの各端において排出する。インキは、こ
の過剰インキをインキ受け46内に導く各滴落ガード1
52(図8)に下方向に向いた各溝の開放端210を通
って排出する。インキ出口の合計面積がインキ入口(入
口パイプ54を経由した)の面積よりも小さいので、ド
クターブレードヘッドの溜り116は、インキが満杯に
保たれる。摺動グリースは、弾性シール192、200
に当接するドクターブレードのエッジ(端縁)において
シールし、これらのエッジの腐蝕を減じ、かつ長寿命で
改良されたシールを提供する。空気チューブ68に沿っ
た中間の膨出部174(図9と図10)は、ドクターブ
レードヘッドがアニロックスロールに対して係合される
ようにするもので、下側ドクターブレード48とアニロ
ックスロールとの間に良好な液体シールを保持するため
に必要な制御を行っている。一方、これら膨出部の位置
決めでドクターブレードヘッドがそのその長さに沿って
実質的に完全に真直ぐにすることができ、そのため逆角
ドクターブレード50をその長さに沿って完全に真直ぐ
に保って、このブレードによる調節作用の一様性を改善
する。
【0050】図9乃至図18の特徴は改善された調節
と、端部シーリングの寿命の改善と、望ましくないイン
ク漏れの実質的な排除とを行うドクターブレードヘッド
を与えるものであることが理解できるであろう。このよ
うにしてアニロックスロール上の調節されたインキ層の
制御と一様性を改善することによって、微細な改善され
た品質の印刷が達成される。また、インキ漏れを無くす
ることで、さらに品質を改善することができ、また印刷
後のよりよい清掃を容易にする。
【0051】空気チューブ68の空気圧力は、好ましく
は平方インチ当り15〜40ポンド(1.1〜2.8k
g/cm2 )の範囲の所定値で印刷中に制御される。
【0052】空気チューブの膨出部174の数は、ドク
ターブレードヘッドの長さと、またヘッド本体52がド
クターブレードヘッド組立体36の支持フレーム60に
蝶番結合されている箇所の数とに応じて変えられる。例
えば、4つの膨出部や5つの膨出部もあり得、また短い
ドクターブレードヘッドに関しては、ただ2つの膨出部
だけとなろう。80インチ(203cm)、113イン
チ(287cm)及び123インチ(312cm)の幅
のフレキソ印刷部に関しては、支持フレームのヘッド本
体間に4つの蝶番を取付けた図9の3つの膨出構造は、
非常に満足のいくものであることがわかっており、ヘッ
ド本体とドクターブレードとは、それらの全長に渡って
0.005インチ(0.127mm)の許容値以内で真
直ぐに保たれている。各膨出部174は、隣接した蝶番
取付部間で生じている。最適な結果が得られるための膨
出部の正確な位置決めは、試行錯誤によって最終決定さ
れる。
【0053】80インチ(203cm)の機械に関して
は、中央持上げ板162は、7インチ(17.8cm)
の長さであったが、一方端の持上げ板160、164は
各々5.5インチ(14cm)の長さでヘッド本体の中
心から28インチ(71.1cm)に中心を置いてい
た。113インチ(287cm)の機械と123インチ
(312cm)の機械の両方に関しては、中央持上げ板
162は、10インチ(25.4cm)の長さで、端の
持上げ板160、164は、各々5.5インチ(14c
m)の長さであった。しかし、113インチ(287c
m)の機械に関しては、端の持上げ板は各々29インチ
(73.7cm)中心がずれていた。また、123イン
チ(312cm)の機械に関しては、端の持上げ板は各
々34インチ(86.4cm)中心がづれていた。全て
の場合、持上げ板の端部は、空気チューブ溝126の底
から15度で上方に傾斜していた。各持上げ板は、傾斜
した端部間において0.35インチ(0.89cm)の
厚さ(すなわち、図9と図10における高さ)となって
いた。溝126を横切った(図10におけるように)持
上げ板の幅は、1.48インチ(3.76cm)であっ
た。
【0054】なお、上記実施例は、本発明の範囲を制限
するものとして構成されておらず、添付クレームで定義
された発明の技術的な範囲内での改造や他の代替構成が
行われることは当然である。
【0055】例えば、このドクターブレードヘッドは、
にかわ塗り機械にも採用することができる。
【0056】空気以外の流体が、空気チューブを膨らま
せるのに使用することができ、記載の空気チューブは、
他の流体の使用も含むように意図されている。
【0057】空気チューブは、例えばチューブ支持溝の
底でヘッド本体のほぼ全長に渡って伸びた浅く湾曲した
凹面上に支持することができる。チューブの端部は、次
いで、ヘッド本体の各端部に1つづつ配置された2つの
膨出部を効果的に形成することになる。しかし、この場
合、チューブは浅く湾曲した凹面の全長に渡って一様に
支持され、また空気チューブは膨脹され、さらに加圧さ
れるに従ってその長さに渡ってヘッド本体に接触するよ
うに変形する傾向がある。図9に戻ると、このことは、
中央持上げ162を省いてかつ中央から両端に対称に伸
びた凹形状の上面を有した一枚の長い持上げ板として端
部持上げ160、164を形成して達成され、この長い
持上げ板の一番浅い部分は中央になっている(その場合
板162は図9に在る)。そのような構造は、溝126
に沿って2つのチューブの膨出部174を間隔を置いて
配置しており、これらの膨出部は溝126から突出した
チューブの端部にあり、この突出は、溝の残りの中央部
分に対して高くなった部分となっている溝の長手方向端
部によって引き起されている。かくして、たとえチュー
ブが、膨張圧力が充分に増大されるに従って結局チュー
ブの全長に渡ってヘッド本体にトライし、かつ接触する
ように変形する傾向があっても、そのような構造は2つ
のチューブ膨出部を有することになる。
【0058】図9において空気チューブ68がチューブ
突出部174の間で溝126の側壁の下側にくぼませて
図示されているが、この構成は必須なものではない。チ
ューブ膨出部174間の空気チューブが溝126から出
て伸び、ヘッド本体52の後壁176に接触したり、ま
たは軽く接触できるようにするのが都合がよいことが判
かっている。持上げ板160、162、164の高さを
かなり小さく(例えば、0.35インチ(0.89c
m))保ち、かつ空気チューブの直径を比較的大きく
(例えば、1〜2インチ(2.54〜5.08cm))
保つことによって、空気チューブは、チューブ膨出部1
74の間でヘッド本体とキス状に接触できることが判っ
ており、一方これらチューブ膨出部の領域は、主な力を
所定の間隔を置いた箇所においてヘッド本体の後壁に伝
えている。持上げ板とヘッド本体の後壁との間での空気
チューブの圧縮、または締め付けは、ヘッド本体上に空
気チューブを介して作用する力を発生しかつ位置決めす
る。チューブ膨出部の間の空気チューブのこのキス接触
は、好適な構成となっている。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドクター
ブレードヘッド及びそれを備えた印刷装置では、調節さ
れたインキ層の制御と一様性を改善することによって、
微細な改善された品質の印刷が達成でき、また、インキ
漏れを無くすることで、さらに品質を改善することがで
き、さらに印刷後のよりよい清掃を容易にする効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドクターブレードヘッドを備えた
2つの印刷部を有した容器半製品加工機械の簡略化され
た側面図である。
【図2】図1の反対側から見た印刷部であり破線でイン
キ流れの概略表示を含む側面図である。
【図3】いくつかの部品が簡略化して省略されたドクタ
ーブレードヘッド組立体の図2の線3−3に沿った図で
ある。
【図4】図3の線4−4におけるドクターブレードヘッ
ド組立体の断面図である。
【図5】図4と同様なしかしドクターブレードヘッド組
立体の1部分と空気チューブリテーナを示す断面図であ
る。
【図6】空気チューブの側面図である。
【図7】図6の左側からの空気チューブの端面図であ
る。
【図8】本発明のドクターブレードヘッド組立体の好適
な実施例で簡略化のためにいくつかの付加部分が省略さ
れた図3と同様な図である。
【図9】本発明に係る空気チューブの支持部を示した図
8の線9−9の簡略化された断面図である。
【図10】図9の線10−10の簡略化された断面図で
ある。
【図11】図9の空気チューブ支持体の1つの斜視図で
ある。
【図12】図9と同様なしかし空気チューブ溝の改良さ
れたベースのみを示している図である。
【図13】ドクターブレードヘッドの本体に当接するシ
ール板で図8の左側端部におけるシール板の斜視図であ
る。
【図14】シール板の所定位置に装着された弾性シール
パッドと弾性シールブロックを備えた図13と同じ図で
ある。
【図15】断面で2枚のドクターブレードを図示した図
14のシール板とシールの側面図である。
【図16】図15と同じ図でドクターブレードの自由端
と弾性シールブロックとの間の好適な接触を示しており
図8の線16−16の簡略化された断面図である。
【図17】図15と図16のシール板の側面図で反対側
から見ており弾性シールを省略している。
【図18】図17の線18−18の断面図である。 10 フレキソ印刷機械 12 供給部 14 台 16 下流方向 18、20 印刷部 22 ダイ切断部 24 スロッター部 26 送りロール 28 押印ロール 30 印刷シリンダ 32 アニロックスロール 34 ワイプロール 36 ドクターブレードヘッド組立体 38 弾性カバー 44 パイプ出口 46 ドレイン受皿 48、50 ドクターブレード 52 ドクターブレード本体 54 入口パイプ 56 出口パイプ 58 ピボットピン 60 フレーム 62 ピボット 64 フレーム構造部分 66 ロックピン 68 空気チューブ 70 インキ供給部 72 インキ供給パイプ 74 インキ供給ポンプ 76 フィルター 78 パイプ 80 弁 82 パイプ 84 パイプ 86 インキ溜め 88 出口 90 戻りパイプ 92 インキ戻しポンプ 98 フレーム板 100 フランジ 102 コイルスプリング 104 カラー 106 調節ねじ 107 フランジ 108 反対側孔 110 背板 112 クランプねじ 116 インキ溜り 118 表面 120 矢印 122 弾性ゴムガスケット 124 端板 126 溝 128 ボルト 130 コイルスプリング 132 リテーナ 134 ねじ 136 リングクランプ 138 金属ボス 140 ねじ栓 142 直角連結金具 144 ドクターブレードヘッド組立体 146 端部シール構造 148 端板 150 ねじ 152 滴落ガード 154 上方後部壁 156 側壁 158 下部底壁 160、162、164 持上げ板 166 ねじ 168 溝底 170 溝壁端部 172 側壁 174 膨出部 176 背面 178 端部 180 中央孔 182 高くなった部分 184 内面 186 貫通孔 188 肩部 190 外端壁 192 くぼみ 194 ランド部 196 溝 198 パッド状シール 200 ブロック状シール 202、204 開口 206 グリース層 208 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステイーブン エム レイバ アメリカ合衆国 メリーランド州 21234 ボルチモア ノースウインド ロード 3413 (72)発明者 グレン デイー ハイシイ アメリカ合衆国 ペンシルベニア 17543 リテイツ トロイ ドライブ 28

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド本体に沿って長手方向に伸びた少
    なくとも1枚の装着されたドクターブレードを有するヘ
    ッド本体と、該ヘッド本体が移動可能に装着された支持
    フレームと、該支持フレームと前記ヘッド本体との間に
    配置され、かつ前記長手方向に伸び、膨らませられると
    前記ヘッド本体を前記支持フレームから離れるように付
    勢する膨張可能な空気チューブとから構成されており、 前記空気チューブは、膨らませられると前記長手方向に
    沿って間隔を置いて配置された複数の膨出部を有してお
    り、該膨出部が前記ヘッド本体に作用することを特徴と
    するドクターブレードヘッド組立体。
  2. 【請求項2】 前記複数の膨出部は、前記ヘッド本体の
    各端に隣接して配置された膨出部分から構成されている
    請求項1記載のドクターブレード組立体。
  3. 【請求項3】 前記チューブは、前記支持フレームに支
    持されており、また該チューブは、前記膨出部を介して
    前記ヘッド本体に作用するだけである請求項1または2
    記載のドクターブレード組立体。
  4. 【請求項4】 前記チューブは、前記支持フレームの溝
    に沿って伸びるように配設されており、該溝は複数の高
    くなった部分が形成された底を有している請求項1、2
    または3記載のドクターブレードヘッド組立体。
  5. 【請求項5】 前記支持フレーム上に装着され、かつ少
    なくとも部分的に前記空気チューブを覆う可撓性リテー
    ナを含んでおり、該リテーナは前記空気チューブが膨ら
    ませられると該空気チューブと前記ヘッド本体との間に
    サンドイッチされている上記請求項のいずれかに記載の
    ドクターブレード組立体。
  6. 【請求項6】 前記リテーナは、前記長手方向に伸びた
    細長片からなり、該細長片はさらに前記長手方向に伸び
    た自由端を有しており、また該細長片は前記空気チュー
    ブが膨らませられると前記膨出部を収容するように撓む
    請求項5記載のドクターブレードヘッド組立体。
  7. 【請求項7】 前記高くなった部分は、前記溝底に取付
    けられた持上げ板からなる請求項4記載のドクターブレ
    ードヘッド組立体。
  8. 【請求項8】 前記持上げ板は、端部に傾斜面を有して
    いる請求項7記載のドクターブレードヘッド組立体。
  9. 【請求項9】 前記高くなった部分は、前記溝底と一体
    となっている請求項4記載のドクターブレードヘッド組
    立体。
  10. 【請求項10】 前記高くなった部分は、曲面によって
    形成されている請求項4記載のドクターブレードヘッド
    組立体。
  11. 【請求項11】 前記空気チューブは、収縮すると平坦
    になる上記請求項のいずれかに記載のドクターブレード
    ヘッド組立体。
  12. 【請求項12】 前記ヘッド本体と支持フレームとの間
    に複数の間隔を置いて配置された蝶番連結部を含んでお
    り、前記膨出部の各々は、2つの隣接した蝶番連結部の
    間に配設されている上記請求項のいずれかに記載のドク
    ターブレードヘッド組立体。
  13. 【請求項13】 前記ヘッド本体は、前記長手方向にお
    ける各端に端板を装着しており、各端板は、各ヘッド本
    体の端から外側に離れるように間隔を置いて配置された
    外端壁を含んでおり、各該外端壁は、弾性シールを支持
    しており、各ドクターブレードは各前記ヘッド本体の端
    を越えて伸びている上記請求項のいずれかに記載のドク
    ターブレードヘッド組立体。
  14. 【請求項14】 前記ヘッド本体は、各端に端部シール
    板を有しており、前記ドクターブレードは、各端部シー
    ル板に当設する横断端縁を各部に有しており、各該横断
    端縁は、その端縁が前記端部シール板上で摺動できるよ
    うにするグリースをその上に有している請求項1から1
    2のいずれか1つに記載のドクターブレードヘッド組立
    体。
  15. 【請求項15】 前記各端部シール板は、弾性シールを
    含んでおり、また各グリースを塗布された横断端縁は、
    前記弾性シールに係合している請求項14記載のドクタ
    ーブレードヘッド組立体。
  16. 【請求項16】 マシーンフレームと、該マシーンフレ
    ームに回転可能に支持されかつ横切って軸方向に伸びた
    アニロックスロールと、ヘッド本体に沿って前記軸方向
    に伸びた少なくとも一枚のドクターブレードを装着した
    ドクターブレードヘッド本体と、該ヘッド本体がその上
    に移動可能に装着されかつ前記マシンフレームに支持さ
    れた支持フレームと、該支持フレームと上記ヘッド本体
    との間で作用しかつ膨らませられると上記ヘッド本体を
    上記アニロックスロールに向かって付勢する膨張可能な
    空気チューブとから構成されており、前記空気チューブ
    は、膨らませられると前記軸方向に間隔を置いて配置さ
    れた複数の所定の膨出部を有しており、該膨出部は前記
    ヘッド本体に作用しておりかつ膨らませられた空気チュ
    ーブによって前記軸方向に沿った前記ヘッド本体の曲げ
    を緩らげるように配置されていることを特徴とする印刷
    機。
  17. 【請求項17】 前記空気チューブは、膨らませられる
    と前記膨出部の間で前記ヘッド本体とキス接触する請求
    項16記載の印刷機。
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