JPH0569529U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の据付け工事の際に、室内機を支
持するためのスペーサを用いることなく、容易にかつ確
実に保持できる構造を提供することを目的とするもので
ある。 【構成】 壁面に取付けられる据付け板１と、その上部
の引掛部４に室内機２を引掛ける構造を具えた空気調和
機において、上記据付け板１の下部に保持縁５を形成す
る一方、室内機２の背面側に所定の長さの配管の押さえ
部材９を回動可能に設けてなること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は分離型空気調和機の室内機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の分離型空気調和機の室内機は、据付け工事の際に、室内の壁面に据付け 板が取付けられ、この据付け板の上部の引掛部に、空気調和機の室内機の上縁を 引掛けることにより据付けてなるものであった。

【０００３】 上記従来型の構造によると据付け工事の際に、室内機の背面側に導出される配 管と、室外機側の配管を接続する必要があり、この配管工事のために、室内機を 手前側に傾斜させて、その背面側と壁面側の間にスペーサを介在させることにり 、工事に要する作業空間を確保しなければならなかった。 しかしながら、上記の構造によると、工事中にこのスペーサが外れたり、室内 機の上縁が外れたりして、工事の効率が悪いばかりでなく、危険である等の欠点 を有していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来型の問題点に鑑み考案されたものであって、空気調和機の据 付け工事の際に、室内機を支持するためのスペーサを用いることなく、容易にか つ確実に保持できる構造を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するための本考案の空気調和機は下記の構造を具えてなるも のである。即ち、壁面に取付けられる据付け板と、その上部の引掛部に室内機を 引掛ける構造を具えた空気調和機において、上記据付け板の下部に保持縁を形成 する一方、室内機の背面側に所定の長さの配管の押さえ部材を回動可能に設けて なるものである。

【０００６】

【作用】

上記の構成において、空気調和機の据付け工事の際に、室内の壁面に据付け板 が取付けられ、その引掛部に室内機の上縁が引掛けられる。ここで、配管の押さ え部材が壁面側に倒され、その端部が据付け板の保持縁に係止される。この状態 で、室内機の下部が配管の押さえ部材によって壁面側から支えられる形となり、 同室内機はその上縁を支点として斜め手前側に傾斜した形で保持される。これに よって、従来型の様に別個のスペーサ等を用いることなく、同室内機の下部背面 側と壁面との間には充分な作業空間が形成され、背面側の配管工事を容易にかつ 安全に行うことができる。この配管工事のあと、上記配管の押さえ部材は元の位 置に戻され、室内機は正規の位置に据付けられる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を図に示す一実施例に基づいて説明すると、図１において、１は据 付け板であって、同据付け板１の上部には室内機２の上縁３を引掛けるための引 掛部４が形成され、その下部には保持縁５が形成される。また、室内機２の背面 側の中間部には係止端６が突設され、その直下の下縁７には軸受８が形成され、 この軸受８には、上記係止端６に引掛けられる所定の長さの配管の押さえ部材９ が壁面方向に回動可能に取付けられている。

【０００８】 上記の構成により、室内機２の据付け時に、図３の様に、室内の壁面に据付け 板１が取付けられ、その引掛部４に室内機２の上縁３が引掛けられる。ここで、 室内機２の係止端６から配管の押さえ部材９が外され、同配管の押さえ部材９が 軸受８を中心に壁面側に倒され、その端部１１が据付け板１の保持縁５に係止さ れる。この状態で、室内機２の下部が下縁７を介して配管の押さえ部材９によっ て壁面側から支えられる形となり、同室内機２はその上縁３を支点として斜め手 前側に傾斜した形で保持される。これによって、従来型の様に別個のスペーサ等 を用いることなく、同室内機２の下部背面側と壁面の据付け板１との間には充分 な作業空間が形成される。この形で室内機２は脱落することなく、安定して保持 されるので、背面側の配管工事を容易にかつ安全に行うことができる。この配管 工事のあと、図３の様に、上記配管の押さえ部材９は元の位置に戻されて係止端 ６に引掛けられることにより、本来の配管の保持部材としての役目をもたせると ともに、室内機２は据付け板１に沿った正規の位置に据付けられる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の空気調和機によると、据付け工事の際に、室内の壁面に据付け板が取 付けられ、その引掛部に室内機の上縁が引掛けられ、配管の押さえ部材が壁面側 に倒され、その端部が据付け板の保持縁に係止されることによって、室内機の下 部が配管の押さえ部材によって壁面側から支えられる形となり、同室内機はその 上縁を支点として斜め手前側に傾斜した形で保持される。これによって、従来型 の様に別個のスペーサ等を用いることなく、同室内機の下部背面側と壁面との間 には充分な作業空間が形成され、この状態で室内機は脱落することなく、安心し て作業を行うことができるので作業性が良くなり、背面側の配管工事等を容易に かつ安全に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す空気調和機の背面側の
要部斜視図である。

【図２】本考案の空気調和機の据付け工事の状態を示す
要部切欠側面図である。

【図３】本考案の空気調和機の据付け工事の完了状態を
示す要部切欠側面図である。

【符号の説明】

１ 据付け板 ２ 室内機 ３ 上縁 ４ 引掛部 ５ 保持縁 ６ 係止端 ８ 軸受 ９ 押さえ部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面に取付けられる据付け板と、その上
   部の引掛部に室内機を引掛ける構造を具えた空気調和機
   において、上記据付け板の下部に保持縁を形成する一
   方、室内機の背面側に所定の長さの配管の押さえ部材を
   回動可能に設けてなることを特徴とする空気調和機。