JPH0569505A - 有機樹脂板の表面硬化処理方法 - Google Patents
有機樹脂板の表面硬化処理方法Info
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- JPH0569505A JPH0569505A JP3259611A JP25961191A JPH0569505A JP H0569505 A JPH0569505 A JP H0569505A JP 3259611 A JP3259611 A JP 3259611A JP 25961191 A JP25961191 A JP 25961191A JP H0569505 A JPH0569505 A JP H0569505A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】紫外線吸収剤含有樹脂層13を形成するか、あ
るいは紫外線吸収剤を表面に含浸させることによって、
有機樹脂板11の表面12に、紫外線吸収剤を含む層1
3を形成する。この表面上に、紫外線非吸収性保護層1
4を形成した後、その上に、その硬度調整を可能に紫外
線硬化性の層15を形成する。 【効果】基材である有機樹脂板の紫外線焼けによる黄変
劣化を防止できる。また、最外層の紫外線硬化性の層1
5は、紫外線非吸収性保護層14により、紫外線吸収剤
を含む層13とは隔離されているので、紫外線吸収剤に
よる反応阻害要因をなくした紫外線硬化処理により形成
でき、したがって、耐擦傷性に富む所望硬度をその表出
面16に付与することができる。
るいは紫外線吸収剤を表面に含浸させることによって、
有機樹脂板11の表面12に、紫外線吸収剤を含む層1
3を形成する。この表面上に、紫外線非吸収性保護層1
4を形成した後、その上に、その硬度調整を可能に紫外
線硬化性の層15を形成する。 【効果】基材である有機樹脂板の紫外線焼けによる黄変
劣化を防止できる。また、最外層の紫外線硬化性の層1
5は、紫外線非吸収性保護層14により、紫外線吸収剤
を含む層13とは隔離されているので、紫外線吸収剤に
よる反応阻害要因をなくした紫外線硬化処理により形成
でき、したがって、耐擦傷性に富む所望硬度をその表出
面16に付与することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機樹脂板の表面硬化処
理方法に係り、さらに詳しくは、基材としての有機樹脂
板が紫外線により黄変劣化するのを防ぎ、しかも、その
表出面に耐擦傷性を付与し、しかも層間剥離をなくして
耐久性を高めることができる有機樹脂板の表面硬化処理
方法に関する。
理方法に係り、さらに詳しくは、基材としての有機樹脂
板が紫外線により黄変劣化するのを防ぎ、しかも、その
表出面に耐擦傷性を付与し、しかも層間剥離をなくして
耐久性を高めることができる有機樹脂板の表面硬化処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリカーボネート板やアクリル樹
脂板などの有機樹脂板は、板ガラスの代替品として建築
物の窓や屋根の採光材、さらには、道路の遮音壁材な
ど、多岐にわたる分野において基材として使用されるよ
うになってきている。
脂板などの有機樹脂板は、板ガラスの代替品として建築
物の窓や屋根の採光材、さらには、道路の遮音壁材な
ど、多岐にわたる分野において基材として使用されるよ
うになってきている。
【0003】しかし、このような有機樹脂板は、板ガラ
スに比較すると硬度が低いため表面に傷が付き易いとい
う難点があった。
スに比較すると硬度が低いため表面に傷が付き易いとい
う難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような難点を解消
してその表面に耐擦傷性を付与した有機樹脂板として
は、表面硬化処理法を施したメラミン樹脂系やシリコン
樹脂系の有機樹脂板が主流となってはいるが、そのいず
れもが基材に対しての表面処理層の密着性が劣るという
問題があった。
してその表面に耐擦傷性を付与した有機樹脂板として
は、表面硬化処理法を施したメラミン樹脂系やシリコン
樹脂系の有機樹脂板が主流となってはいるが、そのいず
れもが基材に対しての表面処理層の密着性が劣るという
問題があった。
【0005】このため、上記表面硬化処理法による場合
には、これを屋外に使用する場合、早いもので1〜2年
程度で、遅いものでも5年程度で表面処理層の剥離がみ
られ、耐候性や耐久性に問題を残していた。
には、これを屋外に使用する場合、早いもので1〜2年
程度で、遅いものでも5年程度で表面処理層の剥離がみ
られ、耐候性や耐久性に問題を残していた。
【0006】また、このような表面硬化処理を施した有
機樹脂板については、これを曲げ加工して曲面を形成し
ようとすると、表面処理層の側に曲面追随性がないため
に塗膜にひび割れや剥離が生ずる問題があった。
機樹脂板については、これを曲げ加工して曲面を形成し
ようとすると、表面処理層の側に曲面追随性がないため
に塗膜にひび割れや剥離が生ずる問題があった。
【0007】このため、上記有機樹脂板を長期間にわた
り使用する場合には、平板状のものをそれも屋内で使用
することが原則とされ、基材としての多様なニーズに対
応できない不都合があった。
り使用する場合には、平板状のものをそれも屋内で使用
することが原則とされ、基材としての多様なニーズに対
応できない不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術にみ
られた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構成
上の特徴は、少なくとも一側表面に紫外線吸収剤を含む
層を有する有機樹脂板の、この紫外線吸収剤を含む層の
表面に紫外線非吸収性保護層を形成し、この紫外線非吸
収性保護層の表面にその硬度調整を可能に紫外線硬化性
硬化処理層を形成して表出面に耐擦傷性を付与すること
にある。
られた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構成
上の特徴は、少なくとも一側表面に紫外線吸収剤を含む
層を有する有機樹脂板の、この紫外線吸収剤を含む層の
表面に紫外線非吸収性保護層を形成し、この紫外線非吸
収性保護層の表面にその硬度調整を可能に紫外線硬化性
硬化処理層を形成して表出面に耐擦傷性を付与すること
にある。
【0009】
【作用】このため、基材である有機樹脂板は、紫外線吸
収剤を含む層(以下、紫外線吸収層という)により紫外
線から保護される結果、紫外線焼けによる黄変劣化を確
実に防止することができる。
収剤を含む層(以下、紫外線吸収層という)により紫外
線から保護される結果、紫外線焼けによる黄変劣化を確
実に防止することができる。
【0010】しかも、最上層に位置する紫外線硬化性硬
化処理層は、その下側に介在させた紫外線非吸収性保護
層により紫外線吸収層とは隔離されているので、この紫
外線吸収層の紫外線吸収剤が最上層の紫外線硬化性硬化
処理層の側へと侵入するのを阻止することができる。
化処理層は、その下側に介在させた紫外線非吸収性保護
層により紫外線吸収層とは隔離されているので、この紫
外線吸収層の紫外線吸収剤が最上層の紫外線硬化性硬化
処理層の側へと侵入するのを阻止することができる。
【0011】このため、紫外線硬化性硬化処理層は、紫
外線吸収剤による反応阻害要因をなくした紫外線硬化処
理により形成することができ、したがって、耐擦傷性に
富む所望硬度をその表出面に付与することができる。
外線吸収剤による反応阻害要因をなくした紫外線硬化処
理により形成することができ、したがって、耐擦傷性に
富む所望硬度をその表出面に付与することができる。
【0012】また、紫外線硬化性硬化処理層は、製品の
使用態様が平板であるか曲面板であるかの別に応じその
硬度を調整して形成することができるので、曲面形成時
における追随性を付与することができる。
使用態様が平板であるか曲面板であるかの別に応じその
硬度を調整して形成することができるので、曲面形成時
における追随性を付与することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参酌して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0014】図1は、本発明に係る有機樹脂板の表面処
理方法により得られる有機樹脂板の積層構造の一例を示
す縦断面図である。
理方法により得られる有機樹脂板の積層構造の一例を示
す縦断面図である。
【0015】同図によれば、有機樹脂板11は、その一
側表面12もしくは両側表面に、紫外線吸収層13を有
し、この紫外線吸収層13の表面には、紫外線非吸収性
保護層14が形成され、この紫外線非吸収性保護層14
の表面には、紫外線硬化性硬化処理層15が形成されて
おり、その表出面16に耐擦傷性を付与することで全体
が形成されている。
側表面12もしくは両側表面に、紫外線吸収層13を有
し、この紫外線吸収層13の表面には、紫外線非吸収性
保護層14が形成され、この紫外線非吸収性保護層14
の表面には、紫外線硬化性硬化処理層15が形成されて
おり、その表出面16に耐擦傷性を付与することで全体
が形成されている。
【0016】このうち、基材である有機樹脂板11は、
ポリカーボネート板のほか、アクリル樹脂板やポリ塩化
ビニル板等の透明もしくは不透明な有機樹脂板材を用い
て形成されているものが用いられる。
ポリカーボネート板のほか、アクリル樹脂板やポリ塩化
ビニル板等の透明もしくは不透明な有機樹脂板材を用い
て形成されているものが用いられる。
【0017】また、このような有機樹脂板11の少なく
とも一側表面12に形成される紫外線吸収層13は、紫
外線吸収剤を含有させた例えばアクリル樹脂溶液等の透
明もしくは不透明な有機樹脂溶液を塗布し、乾燥させる
ことで形成される。あるいは、紫外線吸収剤を含有させ
たフロン系等の溶剤を有機樹脂板11に塗布し、次いで
この溶剤を蒸発させて除去するとともに紫外線吸収剤を
有機樹脂板表面内部に含浸させることにより形成するこ
ともできる。
とも一側表面12に形成される紫外線吸収層13は、紫
外線吸収剤を含有させた例えばアクリル樹脂溶液等の透
明もしくは不透明な有機樹脂溶液を塗布し、乾燥させる
ことで形成される。あるいは、紫外線吸収剤を含有させ
たフロン系等の溶剤を有機樹脂板11に塗布し、次いで
この溶剤を蒸発させて除去するとともに紫外線吸収剤を
有機樹脂板表面内部に含浸させることにより形成するこ
ともできる。
【0018】この場合における紫外線吸収層13は、そ
の全層にわたり均質に形成することができるほか、前者
の方法においては、有機樹脂板11の前記一側表面12
の側から次第に紫外線吸収剤の含有量を増やして塗布
し、有機樹脂板11の前記一側表面12との間の境界を
なくして形成することもできる。また、後者の方法のよ
うに紫外線吸収剤を含浸させる場合にも、有機樹脂板1
1の表面から内部へ漸次紫外線吸収剤の濃度が減少する
ような紫外線吸収層を形成できる。
の全層にわたり均質に形成することができるほか、前者
の方法においては、有機樹脂板11の前記一側表面12
の側から次第に紫外線吸収剤の含有量を増やして塗布
し、有機樹脂板11の前記一側表面12との間の境界を
なくして形成することもできる。また、後者の方法のよ
うに紫外線吸収剤を含浸させる場合にも、有機樹脂板1
1の表面から内部へ漸次紫外線吸収剤の濃度が減少する
ような紫外線吸収層を形成できる。
【0019】このようにして形成された紫外線吸収層1
3の表面上に形成される紫外線非吸収性保護層14は、
紫外線吸収剤を含有させない例えばアクリル樹脂溶液等
の透明もしくは不透明な有機樹脂溶液を塗布し、乾燥さ
せることで形成される。
3の表面上に形成される紫外線非吸収性保護層14は、
紫外線吸収剤を含有させない例えばアクリル樹脂溶液等
の透明もしくは不透明な有機樹脂溶液を塗布し、乾燥さ
せることで形成される。
【0020】一方、耐擦傷性をその表出面16に付与す
るために紫外線非吸収性保護層14の表面側に形成され
る紫外線硬化性硬化処理層15は、例えば紫外線硬化型
アクリル樹脂塗料等の透明もしくは不透明な紫外線硬化
型有機樹脂塗料を塗布することで形成される。
るために紫外線非吸収性保護層14の表面側に形成され
る紫外線硬化性硬化処理層15は、例えば紫外線硬化型
アクリル樹脂塗料等の透明もしくは不透明な紫外線硬化
型有機樹脂塗料を塗布することで形成される。
【0021】本発明は、このようにして構成されている
ので、基材である有機樹脂板11は、紫外線吸収層13
により紫外線から保護される結果、紫外線焼けによる黄
変劣化を確実に防止することができる。
ので、基材である有機樹脂板11は、紫外線吸収層13
により紫外線から保護される結果、紫外線焼けによる黄
変劣化を確実に防止することができる。
【0022】しかも、最上層に位置する紫外線硬化性硬
化処理層15は、その下側に介在させた紫外線非吸収性
保護層14により紫外線吸収層13とは隔離されている
ので、この紫外線吸収層13の紫外線吸収剤が最上層の
紫外線硬化性硬化処理層15の側へと侵入するのを阻止
することができる。
化処理層15は、その下側に介在させた紫外線非吸収性
保護層14により紫外線吸収層13とは隔離されている
ので、この紫外線吸収層13の紫外線吸収剤が最上層の
紫外線硬化性硬化処理層15の側へと侵入するのを阻止
することができる。
【0023】このため、紫外線硬化性硬化処理層15
は、紫外線吸収剤による反応阻害要因をなくした紫外線
硬化処理を経て形成することができ、したがって、耐擦
傷性に富む所望硬度をその表出面16に付与することが
できる。
は、紫外線吸収剤による反応阻害要因をなくした紫外線
硬化処理を経て形成することができ、したがって、耐擦
傷性に富む所望硬度をその表出面16に付与することが
できる。
【0024】また、紫外線硬化性硬化処理層15は、製
品の使用態様が平板であるか曲面板であるかの別に応じ
その硬度を調整して形成することができるので、曲面形
成時における追随性を付与することができる。
品の使用態様が平板であるか曲面板であるかの別に応じ
その硬度を調整して形成することができるので、曲面形
成時における追随性を付与することができる。
【0025】次に、本発明方法が奏する効果を確認する
ため、以下のようにして本発明品(実施例1という)を
形成し、その物性試験を行なった。
ため、以下のようにして本発明品(実施例1という)を
形成し、その物性試験を行なった。
【0026】すなわち、基材としての有機樹脂板11
は、無色透明で板厚が5.0mmであるポリカーボネー
ト板(旭硝子製品;商品名「レキサンシート903
4」)を用いた。
は、無色透明で板厚が5.0mmであるポリカーボネー
ト板(旭硝子製品;商品名「レキサンシート903
4」)を用いた。
【0027】また、紫外線吸収層13は、紫外線吸収剤
を含有させたアクリル樹脂溶液(濃度20%,紫外線吸
収量10phr)をフローコーターを用いて基材の表面
に均一に塗布し、摂氏100度の温度雰囲気中で30分
間乾燥させることで形成した。
を含有させたアクリル樹脂溶液(濃度20%,紫外線吸
収量10phr)をフローコーターを用いて基材の表面
に均一に塗布し、摂氏100度の温度雰囲気中で30分
間乾燥させることで形成した。
【0028】このようにして形成された紫外線吸収層1
3上には、紫外線吸収剤を含まない上記アクリル樹脂溶
液を紫外線吸収層13を形成する際と同一条件のもとで
塗布、乾燥することで紫外線非吸収性保護層14を形成
した。
3上には、紫外線吸収剤を含まない上記アクリル樹脂溶
液を紫外線吸収層13を形成する際と同一条件のもとで
塗布、乾燥することで紫外線非吸収性保護層14を形成
した。
【0029】一方、紫外線非吸収性保護層14上には、
紫外線硬化型アクリル樹脂塗料(大八化学製品;商品名
「DH−500」)をグラビアロールコーターを用いて
均一に塗装し、80W/cmの紫外線ランプを2本用
い、その離間距離を25cmに設定して硬化速度5m/
分で硬化させ、紫外線硬化性硬化処理層15を形成し
た。
紫外線硬化型アクリル樹脂塗料(大八化学製品;商品名
「DH−500」)をグラビアロールコーターを用いて
均一に塗装し、80W/cmの紫外線ランプを2本用
い、その離間距離を25cmに設定して硬化速度5m/
分で硬化させ、紫外線硬化性硬化処理層15を形成し
た。
【0030】次に示す表1は、このようにして形成され
た実施例1を比較例とともに必要な物性試験を行ない、
その結果得られたデータである。
た実施例1を比較例とともに必要な物性試験を行ない、
その結果得られたデータである。
【0031】なお、表1に示す比較例1には、実施例1
の全体構成のうち、紫外線非吸収性保護層14の形成の
みを省略し、他の構成は同一にして形成したものを用い
ている。
の全体構成のうち、紫外線非吸収性保護層14の形成の
みを省略し、他の構成は同一にして形成したものを用い
ている。
【0032】
【表1】
【0033】表1によれば、耐擦傷性能については、鉛
筆硬度で4H、テーバー摩耗500g,1000回転で
ヘイズ値(ΔH)7%という性能を有しており、その際
の耐候性は、WOM促進試験機3000時間で黄変度Δ
YI=5であり、塗膜の剥離なしという試験結果が得ら
れた。
筆硬度で4H、テーバー摩耗500g,1000回転で
ヘイズ値(ΔH)7%という性能を有しており、その際
の耐候性は、WOM促進試験機3000時間で黄変度Δ
YI=5であり、塗膜の剥離なしという試験結果が得ら
れた。
【0034】また、曲面追随性については、ポリカーボ
ネート板の限界である板厚の180倍半径(5mmの板
厚で半径900mm)に追随しながらも、鉛筆硬度で4
Hを保持し、WOM促進試験機3000時間で塗膜面の
剥離と亀裂なしという試験結果が得られた。
ネート板の限界である板厚の180倍半径(5mmの板
厚で半径900mm)に追随しながらも、鉛筆硬度で4
Hを保持し、WOM促進試験機3000時間で塗膜面の
剥離と亀裂なしという試験結果が得られた。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、基材
である有機樹脂板は、紫外線吸収層により紫外線から保
護される結果、紫外線焼けによる黄変劣化を確実に防止
することができる。
である有機樹脂板は、紫外線吸収層により紫外線から保
護される結果、紫外線焼けによる黄変劣化を確実に防止
することができる。
【0036】しかも、最上層に位置する紫外線硬化性硬
化処理層は、その下側に介在させた紫外線非吸収性保護
層により紫外線吸収層とは隔離されているので、この紫
外線吸収層の紫外線吸収剤が最上層の紫外線硬化性硬化
処理層の側へと侵入するのを阻止し、したがって、紫外
線硬化性硬化処理層は、紫外線吸収剤による反応阻害要
因をなくした紫外線硬化処理により形成することがで
き、耐擦傷性に富む所望硬度をその表出面に付与してそ
の耐久性を高めることができる。
化処理層は、その下側に介在させた紫外線非吸収性保護
層により紫外線吸収層とは隔離されているので、この紫
外線吸収層の紫外線吸収剤が最上層の紫外線硬化性硬化
処理層の側へと侵入するのを阻止し、したがって、紫外
線硬化性硬化処理層は、紫外線吸収剤による反応阻害要
因をなくした紫外線硬化処理により形成することがで
き、耐擦傷性に富む所望硬度をその表出面に付与してそ
の耐久性を高めることができる。
【0037】また、紫外線硬化性硬化処理層は、製品の
使用態様が平板であるか曲面板であるかの別に応じその
硬度を調整して形成することができ、曲面形成時には、
予めその硬度を低下させて形成しておくことで、所要の
耐擦傷性を付与しつつも曲面への追随性を確保すること
ができ、基材である有機樹脂板からの紫外線硬化性硬化
処理層の剥離を未然に防止することができる。
使用態様が平板であるか曲面板であるかの別に応じその
硬度を調整して形成することができ、曲面形成時には、
予めその硬度を低下させて形成しておくことで、所要の
耐擦傷性を付与しつつも曲面への追随性を確保すること
ができ、基材である有機樹脂板からの紫外線硬化性硬化
処理層の剥離を未然に防止することができる。
【図1】本発明により得られる有機樹脂板の一実施例と
しての構造を示す断面図。
しての構造を示す断面図。
11 有機樹脂板 12 一側表面 13 紫外線吸収層 14 紫外線非吸収性保護層 15 紫外線硬化性硬化処理層 16 表出面
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも一側表面に紫外線吸収剤を含む
層を有する有機樹脂板の、この紫外線吸収剤を含む層の
表面に紫外線非吸収性保護層を形成し、この紫外線非吸
収性保護層の表面にその硬度調整を可能に紫外線硬化性
硬化処理層を形成して表出面に耐擦傷性を付与すること
を特徴とする有機樹脂板の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259611A JPH0569505A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 有機樹脂板の表面硬化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3259611A JPH0569505A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 有機樹脂板の表面硬化処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569505A true JPH0569505A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=17336493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3259611A Pending JPH0569505A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 有機樹脂板の表面硬化処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0569505A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006335041A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 塗膜付き基材、塗膜付き基材の製造方法、照明器具、ランプ |
JP2007528308A (ja) * | 2004-03-09 | 2007-10-11 | エクスアテック、エル.エル.シー. | 下位層中の添加剤の損失を防止するためのバリヤー層 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP3259611A patent/JPH0569505A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528308A (ja) * | 2004-03-09 | 2007-10-11 | エクスアテック、エル.エル.シー. | 下位層中の添加剤の損失を防止するためのバリヤー層 |
JP2006335041A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 塗膜付き基材、塗膜付き基材の製造方法、照明器具、ランプ |
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