JPH056909Y2 - - Google Patents

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JPH056909Y2
JPH056909Y2 JP5785890U JP5785890U JPH056909Y2 JP H056909 Y2 JPH056909 Y2 JP H056909Y2 JP 5785890 U JP5785890 U JP 5785890U JP 5785890 U JP5785890 U JP 5785890U JP H056909 Y2 JPH056909 Y2 JP H056909Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はマツサージや化粧技術習得のために適
した人体モデル及びそれに使用される部品に関す
るものである。
(従来の技術) 前記のような技術のために開発された頭部モデ
ルは従来公知であり、例えば、比較的硬質の合成
樹脂で形成された骨格部の外側に非多孔質シリコ
ーン系ゴムで形成された肉質部を接着してなる頭
部マネキン(実開平1−138316号公報)が開示さ
れている。
(技術的課題) しかしながら、かかる頭部マネキンは人間の肉
質感に乏しいという問題点を有している。この問
題点を解決する方法として肉質部を形成する材料
をより軟質のものにし柔軟性を高め肉質感を出す
ことが考えられるが、この場合はベタツキが生じ
るためマツサージや化粧技術習得用には好ましく
なかつた。
本考案は前記の点を解決するもので、その目的
は実際の人体と同様の硬度、柔軟度等を持ち、そ
れにより技術の習得の著しく容易なマツサージ、
化粧練習用に適した人体モデル並びにそれに使用
される部品を提供することにある。
(技術的手段) 前記目的は、相対的に硬質の材料よりなる骨質
層と、該骨質層を覆つた軟質高分子材料で形成さ
れた肉質層と、その表面に相対的に引裂強度の大
きな高分子材料で形成された表皮層とを備えた人
体モデルにより達成される。
(実施例) 図面により説明すると、図示は硬さ、柔軟性の
変化に富んだ頭部モデルに関するものである。各
図中10は骨質層としての頭蓋骨で、眼窩11、
頬部12等の凹陥部や、鼻梁15、頬骨16等の
突出部を有し、略実物大の頭蓋骨の外形、形状
に、型成形されている。材料としては硬質の合成
樹脂材(例えば、硬質ウレタン、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、PVC、ABS、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレートなど)、
或いは、鉄、アルミ、銅などの金属その他木材、
陶磁器、石膏等が使用できる。例示の骨質層10
は頭蓋顔面を構成する前半部17と、後半部18
とから成り、これらが別々に成形され、事後一体
に形成される。しかし本考案のモデルは前記の凹
陥部や突出部が設けられる前半部17のみでも良
い。また前半部と後半部とに別れることなく頭部
全体を一体として形成することもでき、さらに前
半部17側にのみ後述の肉質層やクツシヨン層等
を設けることもできる。
30は肉質層であり、前記骨質層10の凹陥
部、突出部等を整形して顔面に肉付きを付与する
もので、これにより人体の感圧に近づける。肉質
層30は骨質層10よりも軟質の材料で型成形さ
れた前部材31、後部材32からなり、骨質層1
0の前半部17、後半部18を覆う。肉質層30
の材料は軟質高分子材料であり、シヨアAの硬度
が25以下、好ましくは5〜20のものが用いられ
る。例えば、ポリオール成分としてポリブタジエ
ンポリオールを用いる二液型の軟質ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン−アリクレートコ
ポリマー、酢酸ビニルポリマー、エチレン酢酸ビ
ニルポリマーなどの熱可塑性樹脂に可塑剤を配合
した軟質樹脂、天然ゴム、ポリブタジエンゴム、
ポリイソプレンゴムなどのゴムと可塑剤の配合物
の加硫物、液状ポリブタジエン液状スチレン−ブ
タシエンゴム、液状アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム、液状ポリ−8−カプロラクトンなどの液
状ゴムの架橋物などが挙げられ、なかでも軟質ポ
リウレタンが好ましい。該肉質層の厚みは凹部と
凸部で異なるため一概には決められないが、通常
約5〜30mmである。
40は表皮層で、肉質層30の表面を覆うもの
であり、相対的に引裂強度の大きな高分子材料で
形成されている。この表皮層は肉質層の成形時に
所定のフイルムを金型にセツトする、いわゆるイ
ンモールドコーテイング法により形成されるが、
この方法の他に肉質層30に塗布又は吹き付ける
ことによつても得ることができる。最外層として
の強度を付与するとともに化粧品の浸透や汚れの
付着を防止するために設けられる。従つて表皮層
を形成する材料は皮膜形成能に優れ、その皮膜が
弾性や伸縮性に富み、引裂強度が15Kg/cm2以上、
好ましくは20〜40Kg/cm2であるような強度を有す
るものであり、さらには化粧品に侵されにくく、
化粧品ののりに優れたような性質を有するものか
ら選定される。例えば、ポリエステル系ポリウレ
タン、ポリエーテル系ポリウレタンなどのような
一液型のポリウレタン、エチレンアクリレートコ
ポリマー、エチレン酢酸ビニルポリマーなどの高
分子材料が挙げられる。該表皮層40の厚みは通
常約0.03〜2mmである。
以上は骨質層、肉質層及び表皮層を備えて成る
3層構造の例であるが、骨質層と肉質層との間に
隔離層20を介在させて4層構造にすることもで
きる。この隔離層20は肉質層が骨質層に接着す
るのを防止し、かつ、肉質層がちぎれるのを防い
で肉質層に形状復元性を付与するものである。隔
離層20を形成する材料は相対的に引裂強度の大
きな高分子材料であり、具体例としては表皮層を
形成する材料と同様のものが挙げられる。隔離層
の形成法は表皮層の場合と同様であるが、表皮層
及び隔離層を予め金型にセツトしたインモールド
コーテイング法の場合には金型を汚染することな
く効率よく成形することが可能となり、また得ら
れた部品は表面のベタツキがなく取扱いが容易に
なる。該隔離層の厚みは通常約0.03〜2mmであ
る。
本考案では骨質層と隔離層との間にクツシヨン
層50を設けて5層構造にすることにより、人体
の感圧により近づけることができる。このクツシ
ヨン層50はマツサージによる変形に対して形状
復元性のある材料で形成され通常、反発弾性が40
%以上のものである。軟質発泡ポリウレタン、軟
質発泡ポリ塩化ビニル、軟質発泡ポリエチレンな
どのような発泡体、天然ゴム、ポリイソプレンゴ
ム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムなどの
エラストマーの架橋発泡体などが挙げられる。こ
のクツシヨン層の厚みは凹部と凸部で異なるため
一概には決められないが、通常、約3〜40mmであ
る。このクツシヨン層50は骨質層10や隔離層
20に接着していてもいなくても良い。マツサー
ジの練習などに用いる場合はクツシヨン層が骨質
層に接着していない方が相対的に動き得るので単
に柔らかいというだけではなく、つまめる量やつ
まみあげ、またもみさする感触まで再現されるの
で好ましい。
また、骨質層と隔離層との間、又は骨質層とク
ツシヨン層との間、若しくはクツシヨン層と隔離
層との間のいずれか、或いは複数の層間の空間部
や凹部61,62,63に柔軟材よりなる充填層
60を形成することにより更に人体の感触に近づ
けることができる。充填層を形成する材料は高粘
性流体やゲル状物、或いはスポンジの如き柔軟材
であり、前者としては例えば流動パラフイン、ワ
セリン、グリース、含水ゲル、液状ポリマーなど
が挙げられる。各図中、65はモデル頸部、66
は該頸部65に取付けた台、67はその台66を
介して本案モデル70を支える支持部材で、自在
継手68と、クランプ69等を有する。
本考案の人体モデルは人体頭部用に適用できる
他、胸部から上側部分、上半身部分、全身などに
も適用できる。
〔実施例〕.顔面形状につくられた上、下型を
開いた状態の金型にフツ素離型剤を塗布し、乾燥
後、ポリエスル系ポリウレタンをジメチルホルム
アミド/トルエンで希釈し、この希釈溶液を塗布
乾燥した。次いで上、下型を閉じ、予め設置され
た注入口より肉質層を形成するポリブタジエンポ
リオール系の二液型の軟質ポリウレタンを注入機
により混合注入し、加熱硬化した。硬化後脱型す
ると隔離層(引裂強度35Kg/cm2、厚み0.05〜0.1
mm)と該隔離層の外側を覆つた肉質層(シヨアA
硬度10、厚み7〜25mm)と該肉質層の表面を覆つ
た表皮層(引裂強度35Kg/cm2、厚み0.05〜0.1mm)
とを備えた人体の顔面モデル用部品が得られた。
この顔面モデル用部品を、予めスラツシユ工法
で成形したポリ塩化ビニル製の骨質層にかぶせた
状態で、部分的に端面を接着した。次いで接着し
ない一部の隙間から隔離層と骨質層との間にクツ
シヨン層形成するポリウレタン(住友バイエルウ
レタン(株)製スミジユール44V10 1重量部と同(株)
製スミフエン3060G2重量部を混合したもの)を
注入して発泡させ、骨質層、クツシヨン層(反発
弾性46%(JIS−K6401準用による)、密度48Kg/
m3、厚み5〜15mm)、隔離層、肉質層及び表皮層
の5層から成る顔面モデルを得た。この顔面モデ
ルを用いてマツサージ、化粧練習を行なつたとこ
ろ、実際の人体と同様の硬度、柔軟度等を持つて
いるので、技術の修得が著しく容易であつた。ま
たマツサージを繰り返しても変形が起こらず、そ
のうえ化粧材ののりが良好で、化粧材による変質
も認められなかつた。
(作用) 本考案の人体モデル70は以上の如く構成され
ているので、人の膚に非常に近い触感と硬軟の度
合いを持つから、これを用いてマツサージを行な
うときは、恰も実際の人体に対するかのような現
実感で練習することができる。
特に本考案の場合、表皮層を備えることにより
人間の皮膚感を出すことができ、また、人体の肉
質感に近い柔軟性のある材料で肉質層を形成し得
るうえ、肉質層が化粧品や押力により変質、変形
するのを防ぐことができる。
(効果) 従つて本考案によれば実際の人体と同様の硬
度、柔軟度等を持ち、それによりマツサージ、化
粧練習等を行なえるので、技術の修得が著しく容
易になる効果が発揮され、特に最外部に表皮層が
形成されているので強固になり、また化粧材のの
りが良くなる一方、化粧材により着色されても表
皮に汚れがつかず、マツサージ練習により汚れて
も、化粧材や汚れを落すことができるので実用性
を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る人体モデルの実施例を示す
もので第1図は分解斜視図、第2図、第3図は2
例の断面図、第4図、第5図、第6図は3例の拡
大断面図、第7図は使用状態の側面図である。 10……骨質層、17……前半部、18……後
半部、20……隔離層、30……肉質層、40…
…表皮層、50……クツシヨン層、60……充填
層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 相対的に硬質の材料よりなる骨質層と、該骨
    質層を覆つた軟質高分子材料で形成された肉質
    層とその表面に相対的に引裂強度の大きな高分
    子材料で形成された表皮層とを備えて成る人体
    モデル。 (2) 骨質層と肉質層との間に相対的に引裂強度の
    大きな高分子材料で形成された隔離層を備えて
    成る請求項第1項記載の人体モデル。 (3) 骨質層と隔離層との間に形状復元性のある材
    料で形成されたクツシヨン層を備えて成る請求
    項第2項記載の人体モデル。 (4) 骨質層と隔離層との間、又は骨質層とクツシ
    ヨン層との間、若しくはクツシヨン層と隔離層
    との間のいずれか、或いは複数の層間に柔軟材
    が充填された充填層を備えて成る請求項第2項
    記載の又は第3項記載の人体モデル。 (5) 相対的に引裂強度の大きな高分子材料で形成
    された隔離層と、該隔離層の外側を覆つた軟質
    高分子材料で形成された肉質層と、該肉質層の
    表面に相対的に引裂強度の大きな高分子材料で
    形成された表皮層とを備えてなる人体モデル用
    部品。
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