JPH0569060A - 簡略式金属管接合装置 - Google Patents

簡略式金属管接合装置

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JPH0569060A
JPH0569060A JP3343836A JP34383691A JPH0569060A JP H0569060 A JPH0569060 A JP H0569060A JP 3343836 A JP3343836 A JP 3343836A JP 34383691 A JP34383691 A JP 34383691A JP H0569060 A JPH0569060 A JP H0569060A
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JP
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outer peripheral
mother
dies
notches
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JP3343836A
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English (en)
Inventor
Toshiomi Hayashi
俊臣 林
Yasuo Ajisaka
泰男 鯵坂
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MIWA KK
Original Assignee
MIWA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一軸線上に配置された管または異形管継手
と管継手とを共に軸方向にすえ込んで、中央部をバルジ
変形させ、気密で堅牢に接続することができる極めてコ
ンパクトに作られた、軽くて持ち運び易く、安全な簡略
式の金属管接合装置を提供すること。 【構成】 外周面に開口を有し断面が円弧である複数個
の切欠部を、中央部に対向面に向かって拡径する内円す
い面を有する貫通穴を備えた一対の母型と、上記内円す
い面に嵌合する一対の入子型穴付き成形ダイと、前記両
切欠部へ輻方向に嵌入し得る複数個のシリンダ組と、こ
れらのシリンダ組を軸に平行に固定できる係合手段とで
構成された簡略式金属管接合装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、同一軸線上に配置さ
れた金属管および(または)異形管継手(以下、管等と
称することもある)を、金属製管継手(以下、管継手と
称することもある)を介してかしめ結合するために使用
する金属管の結合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から管または異形管継手等を接続す
る方法としては、端部外周に雄ねじを施した管等を、内
周面に雌ねじを有するソケットの両面からねじ込んで接
続するねじ込み式接合法または管等の端部をソケットの
両側からさし込んで相互に溶接、鑞付けあるいは接着す
ることによって接続するさし込み式接合法が一般に用い
られている。
【0003】しかし、ねじ込み式接合法や溶接式接合法
では、薄肉の管を接続することが困難であり、ねじ込み
式接合法や鑞付けまたは接着による接合法では、耐熱性
が不足するため高温用配管には利用できない。 また、
溶接、鑞付けあるいは接着による接合法では、発生する
ガスやヒューム等によって作業環境を汚染する等の欠点
があった。 しかも、これらの方法では、安定した接合
強度が得難いだけでなく、接合作業に特殊な技能を要す
ることが多く、相当な作業時間が必要である。
【0004】本願発明者は、これらの方法を改良しよう
として、「金属管同士の接合用管継手およびその接合方
法」に係る発明をし、平成2年6月21日付で特願平2
−164458号としてまた平成3年2月22日付で特
願平3−28517号として特許出願した。 さらに、
これらの方法を実施するものとして、「接続する金属管
を管継手の両側からさし込みこれ等を軸方向にすえ込み
加工して一体的に接続するものにおいて、前記管継手の
端部外周面を拘束する一対の穴付成形ダイを相互に近接
離間し得るように同一軸線上に対向配置するとともに、
少なくとも一方の穴付成形ダイを輻方向に分割形成し、
該穴付成形ダイを構成する各セグメントの拡開機構と各
セグメント間の拡開阻止手段とを設け一対の前記穴付成
形ダイの対向する先端面の間に所定の間隙が残る位置ま
で該穴付成形ダイを押し込むだけのストロークと所定値
の押圧力を有する押圧手段を少なくとも一方の穴付成形
ダイに取付けてなることを特徴とする金属管接合装置」
に係る発明をし、平成3年7月31日付で特願平3−1
92064号として特許出願した。
【0005】この発明は、すえ込み加工によって管と管
継手または管継手と異形管継手(以下被加工材というこ
ともある。)を接続するものであるから、ガスやヒュー
ムによる作業環境の汚染がなく、極めて短時間で管を接
合することができる。 しかも、誰でも簡単に加工でき
る利点はあるが、管と管継手とを常温で一挙にすえ込み
加工して、気密性が高く安定した強さの接合部を得るた
めには、相当な押力を必要とし、かなり大きな装置とな
る。 このため、狭歪な接合場所で使用するものとして
は、適当でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、全体が極
めてコンパクトに作られていて、持ち運び易く、軽くて
しかも安全な簡易式金属管接合装置を得ようとするもの
で、狭歪な建築現場または可燃性ガスの存在する船舶内
や管の複奏している化学プラント内のような狭くて危険
な場所でも使用することができ、接続される管または異
形管継手を強固に把握して、管継手と共に軸方向にすえ
込み加工することによって、管または異形管継手と管継
手の中央部をスムースに膨出変形(一重バルジ変形)さ
せ、かしめ結合部を形成させて、管と管継手または管継
手と異形管継手とを、気密性よく且つ堅牢に接続するこ
とができる金属管接合装置を提供することである。 そ
して、本願発明装置の具体的な使用目的は、管に管継手
を介して管または異形管継手を接続すること中でも、特
に長い既設の管に管継手を介して管または異形管継手を
接続することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願発明に係る簡略式金属管接合装置は、接続す
る金属管11,12を金属製管継手2の両側21,22
からさし込みこれらを軸X−X方向にすえ込み加工して
一体的に接続するものにおいて、外周面3A,3Bに大
きい開口33,34を有し軸直角方向の断面が円弧であ
る複数個の切欠部35,35・・・および36,36・
・・を等間隔に設け中央部3C,3Dにそれぞれ対向面
37,38に向かって拡径する内円すい面3E,3Fを
有する貫通穴3H,3Jを備えた一対の対向する母型3
1,32と、これらの母型31,32における前記各内
円すい面3E,3Fに嵌合する外周面43,44と一方
の前記金属管11,12における端部外周面13,14
ならびに前記管継手2の一端部外周面23,24とを同
時に拘束する内周面45,46を備え輻方向に分割形成
された1対の入子型穴付き成形ダイ41,42と、前記
の対向する一方の母型31における切欠部35,35・
・・に嵌合する外周面53とこの母型31の外側面3U
に当接する面55とを有するシリンダ体51およびこの
シリンダ体51内の液圧シリンダ57に嵌挿されたピス
トン6のピストンロッド61先端部62に取り付けられ
他方の母型32の切欠部36,36・・・に嵌合する外
周面72とこの母型32の外側面3Yに当接する面74
とを有するレッグ7とを備えた複数の液圧シリンダ組5
と、これらの液圧シリンダ組5を前記の対向する両母型
31,32の切欠部35,35・・・,36,36・・
・ヘ輻方向に嵌入し前記軸X−Xに平行に固定できる係
合手段8とで構成されたことを特徴とする簡略式金属管
接合装置。
【0008】さらに、上記装置において、対向する両母
型31,32の切欠部35,35・・・,36,36・
・・をその軸直角方向の断面が半円形部を有する形状と
なるように形成し上記切欠部35,35,・・・,3
6,36・・・近辺3N,3M,3N,3M・・・,3
P,3Q,3P,3Q・・・に係合手段8としてラッチ
を取り付けたものであっても良い。
【0009】また、前記装置において、対向する両母型
31,32の切欠部35,35・・・,36,36・・
・をその軸直角方向の断面が半円形よりも中心角の大き
い円弧部を有する形状となるように形成するとともに、
これらの切欠部35,35・・・,36,36・・・に
嵌入するシリンダ体外周面53,53・・・およびレッ
グ外周面72,72・・・における両端部5E,5F,
5E,5F・・・および7E,7F,7E,7F・・・
を前記切欠部35,35・・・,36,36・・・の開
口33,33・・・および34,34・・・よりも小さ
くなるように削除して係合手段8としても良い。
【00010】ここで、両母型31,32の切欠部3
5,35・・・,36,36・・・をその軸直角方向の
断面形状ならびに大きさが同一となるように形成する
と、後に説明する通り、さらに便利になる。
【00011】また、前記装置において、対向する一方
の母型31または32の切欠部35,35・・・または
36,36・・・を、その軸直角方向の断面が半円形部
を有する形状となるように形成し、これらの母型31ま
たは32の切欠部近辺3N,3M,3N,3M・・・ま
たは3P,3Q,3P,3Q・・・に係合手段8を取り
付け、他方の母型32または31の切欠部36,36・
・・または35,35・・・を、その外周面3Bまたは
3Aに大きい開口34または33を有し軸直角方向の断
面が半円形部よりも中心角の大きい円弧部を有する形状
となるように形成するとともにこれらの母型32の切欠
部36,36・・・または31の切欠部35,35・・
・に嵌入するシリンダ体の外周面両端部5E,5F,5
E,5F・・・およびレッグの外周面両端部7E,7
F,7E,7F・・・を、前記切欠部36,36・・・
または35,35・・・の開口34,34・・・または
33,33・・・よりも小さくなるように削除して係合
手段8としても良い。
【00012】さらに、前記装置において、ボール、ロ
ーラまたはプランジャ等とばねを利用したラッチからな
る係合手段8を、母型31,31・・・の切欠部近辺3
N,3M,3N,3M・・・または母型32,32・・
・の切欠部近辺3P,3Q,3P,3Q・・・へ相互に
対向するように取り付けても良い。
【00013】
【作用】ここでまず、図1〜図3によって、既設の配管
系の先端部に、他の金属管を接続する場合における本願
発明装置の使用方法と、作用を説明する。 図3に例示
したように、まず、金属管11の先端部15へ金属製管
継手2の一方21を嵌め、貫通穴3Hを利用して、一方
の母型31を、その対向面37が前記管継手2の方に向
くように、前記管11に通す。 次に、輻方向に分割形
成された入子型穴付き成形ダイ41を、その内周面45
が、前記管11の外周面13および管継手2の外周面2
3に当接するように寄せ(図3(a)の矢印および図3
(b)の左側参照)、前記母型31を、前記管継手2の
方へ寄せる(図3(a)の左端矢印参照)ことによっ
て、前記ダイ41の外周面43を,前記母型31の中心
部3Cに設けられた内円すい面3Eに嵌合させ,仮に固
定する(図3(b)の左側参照)。 また、接続される
管12にも同様にして(図3(a)の矢印参照)母型3
2と、反対側の入子型穴付き成形ダイ42を仮固定し
(図3(b)の右側参照)、図3(b)の状態にする。
この場合には、予め、母型32を回動させて(図3
(b)の右端矢印参照)、切欠部35,35・・・と切
欠部36,36・・・の芯を合わせて置くと良い。 ダ
イ42が仮固定されると、母型32を管継手2の方へ寄
せ(図3(b)の矢印参照)、接続される管12を、管
継手2の他方22へ、しっかりとさし込み、管11と管
継手2および管12の接続準備を整える。
【00014】このようにした後、前記母型31の切欠
部35,35・・・へ、複数のシリンダ組5,5・・・
におけるシリンダ体の外周面53,53・・・を、対向
する母型32の切欠部36,36・・・へ、複数のシリ
ンダ組5,5・・・におけるレッグの外周面72を入れ
るように、各シリンダ組5,5・・・を、輻方向に(図
3(d)の矢印参照)嵌入する。
【00015】管11、管継手2、母型31、入子型穴
付き成形ダイ41およびシリンダ組5,5・・・等の組
み立て順序は、必ずしも前述の通りにしなければならな
いというものではなく、例えば、予め中心部3Cへ、一
方の入子型穴付き成形ダイ41を嵌入して仮組みした母
型31を、その対向面37が接続される管21の方を向
くようにして、既設の前記管11の端部13へ通した
後、前記管11の端部13へ管継手2を嵌め、以下前述
の組み立て順序に従って組み立てても良い。
【00016】また、比較的小さい装置の場合には、母
型31の中心部3Cへ、入子型穴付き成形ダイ41を嵌
入して仮組みしたものと、母型32の中心部3Dへ、入
子型穴付き成形ダイ42を嵌入して仮組みしたものとの
間に、予め管継手2を入れて対向させ、母型31の切欠
部35,35・・・と母型32の切欠部36,36・・
・との芯を合わせて、前記母型31の切欠部35,35
・・・へシリンダ体の外周面53,53・・・を、母型
32の切欠部36,36・・・へレッグの外周面72,
72・・・を入れるように、各シリンダ組5,5・・・
を嵌入して、本願発明装置と管継手2とを仮組みする。
このようにして、管継手2の組み込まれた本願発明装
置を,既設の前記管11の端部13へ、前記管継手2の
一方が嵌まり込むように通した後、管継手2の他方22
へ、接続しようとする管12を嵌め込んでも良い。
【00017】いずれの組み立て順序によっても、管1
1、管継手2、管12および本願発明装置が組み立てら
れると、図示されていない油圧操作弁を開いて、前記の
シリンダ組5,5・・・における各液圧シリンダ57,
57・・・へ、圧力pの作動媒体を送り込む。 このよ
うにすると、図1の軸X−Xより下方に例示したよう
に、ピストン6,6・・・が左方へ動き、ピストンロッ
ド61,61・・・を介して、各レッグ7,7・・・
を、左側へ引っ張る。 つまり、図1の軸X−Xより上
方に示した前述の組み立て状態から、各レッグ7,7・
・・が母型32の方へ寄り、レッグ7,7・・・の面7
4,74・・・は、やがて母型32の外側面3Yに当接
する。 さらに、ピストン6,6・・・が左方へ動く
と,母型32の内円すい面3Fは、入子型穴付き成形ダ
イ42の外周面44へ強く嵌まり込み、このダイ42を
軸X−Xに沿って左方へ押し込む。
【00018】一方、図1の左側に示されているシリン
ダ体51,51・・・は、ピストン6,6・・・の反力
によって右側へ押され、面55,55・・・を介して対
向する母型31の外側面3Uを、右方へ押す。 このた
め、対向する入子型穴付き成形ダイ41が、軸X−Xに
沿って右方へ押し込まれることになる。
【00019】このようにして、対向する入子型穴付き
成形ダイ41および42が、左右から内側へ押し込まれ
ると、管継手2の両端部が当接しているダイ41,42
には、圧力pによって作動する各液圧シリンダ57,5
7・・・から、次のような押圧力Pが掛かる。
【数1】
【00020】このようにして、管継手2は、両側2
1,22から上記押圧力Pに近い力P′で軸X−Xに沿
って押し込まれることになる。 上記管継手2は、図1
に明示し、特願平2−164458号および特願平3−
28517号明細書中に詳細に説明したように、ほぼ円
筒形に形成された金属製短管の中央部内周面に、特殊な
形状の肉厚部その他の補強部材を付設した独特の形状を
しているため、その両端から、前記のような大きい力
P′を受けても、軸X−Xに向かって撓むことはなく、
また前記両母型31,32や入子型穴付き成形ダイ4
1,42も、強い材料で作られているため、前述のよう
な大きい力で軸X−X方向に押し込まれても、殆ど変形
することはない。 従って前記ダイ41,42の内周面
45,46は、ほぼ当初寸法のままで、円筒形を保って
いる。
【00021】このため、入子型穴付成形ダイ41,4
2によって拘束されている管継手2の端部外周面23,
24も、殆どその直径は変化しない。 この場合には、
管11の端部外周面13および管12の端部外周面14
が、入子型穴付き成形ダイ41および42によって拘束
把持されているため、ダイ41および42の摩擦によっ
て、管11,12にも上記押圧力Pの一部が伝達され
る。 従って、管継手2の中央部2Cのみが、管の先端
部15および16を伴ってスムースに膨出変形(一重バ
ルジ変形)し始め、前記ピストン6,6・・・が、その
ストロークエンドに達するまでに、金属管11,12の
先端部15、16と管継手2の中央部2Cとで形成され
る膨出部10は、押圧力P′に近い大きな力ですえ込み
加工され、一体的にかしめ接合される。
【00022】さらに、図1および図2に例示した装置
では、軸X−Xから等距離にある位置に、軸直角方向の
断面が半円形部を有する形状の、各6個の切欠部35,
35・・・および36,36・・・が、円周方向に均等
に配設され、これら切欠部の中へ、液圧シリンダ組5,
5・・・が、上記の軸X−Xと平行に、嵌入固定されて
いる。 したがって、前記液圧シリンダ57,57・・
・に、前述のような大きい液圧pが掛かっても、上記液
圧シリンダ57,57・・・は、前記シリンダ組5,5
・・・の中へ、それぞれ1個づつ同心に配設された同一
直径Dを有するものであるため、ピストン6,6・・・
には、それぞれ均等な力が働き、母型31,32に作用
する力も、それぞれ等しく、円周方向にもバランスして
いることになる。 このため、母型31,32は、液圧
pによって傾くことがなく、軸線X−Xに沿ってスムー
スに平行移動する。
【00023】また、対向する両母型31,32の前記
切欠部35,35・・・の近辺3N,3M,3N,3M
・・・および切欠部36,36・・・の近辺3P,3
Q,3P,3Q・・・に、ラッチ8,8・・・が取り付
けられているため、前記切欠部35,35・・・,3
6,36・・・へ、液圧シリンダ組5,5・・・を輻方
向に、嵌入し、軸X−Xに平行に固定したり、被加工材
の加工が終了してから、液圧シリンダ組5,5・・・
を、取り外すことが極めて容易である。
【00024】
【実施例】以下、本願発明の実施例を図面により説明す
る。
【00025】(実施例1)図1および図2は、本願発
明に関わる簡略式金属管接合装置の1実施例をを示す説
明図であって、図1の上半部は被加工材を加工する前の
縦断面図、下半部は被加工材加工後の状態を示す縦断面
図、図2は図1のII−II線に沿う横断面図である。
この装置には、外周面3A,3Bに大きい開口33,
34を備え、軸直角方向の断面が半円形部を有する形状
となるように形成された、6個の切欠部35,35・・
・および3636・・・が等間隔に設けられ、中央部3
C,3Dには、それぞれ対向面37,38に向かって拡
径する内円すい面3E,3Fを有する貫通穴3H,3J
を備えた一対の対向する母型31,32が設けられてい
る。
【00026】そして、前記母型31における前記内円
すい面3Eには、この内円すい面に嵌合する外周面43
と、接続される一方の金属管11における端部外周面1
3ならびに管継手2の一端部外周面23とを同時に拘束
する内周面45を備え、輻方向に分割形成された入子型
穴付き成形ダイ41が、前記母型32における前記内円
すい面3Fには、この内円すい面に嵌合する外周面44
と、他方の金属管12における端部外周面14ならびに
管継手2の他端部外周面24とを同時に拘束する内周面
46を備えた入子型穴付き成形ダイ42が嵌入されてい
る。
【00027】前記の対向する母型31,32における
切欠部35,35・・・,36,36・・・には、上記
切欠部35に嵌合する外周面53と、上記母型31の外
側面3Uに当接する面55とを有するシリンダ体51お
よびこのシリンダ体51内の液圧シリンダ57に嵌挿さ
れたピストン6のピストンロッド61先端部62に取り
付けられて、他方の母型32の切欠部36,36・・・
に嵌合する外周面72と、上記母型32の外側面3Yに
当接する面74とを有するレッグ7を備えた6組の液圧
シリンダ組5,5・・・が、嵌入されている。
【00028】さらに、前記切欠部35,35,・・・
の近辺3N,3M,3N,3M・・・,および前記切欠
部36,36・・・の近辺3P,3Q,3P,3Q・・
・には、係合手段8としてボールとばねを利用したラッ
チが取り付けられていて、前記の液圧シリンダ組5,5
・・・を前記の対向する両母型31,32の切欠部3
5,35・・・,36,36・・・へ輻方向に嵌入し,
前記軸X−Xに平行に固定できるように構成されてい
る。
【00029】このように形成された母型31,32に
おける,1対の前記穴付き成形ダイ41,42の軸X−
X方向における関係位置を、上記両ダイ41,42の穴
底面の間隔が、少なくとも前記金属製管継手2の加工前
における軸方向長さmfよりも大きい所定の寸法となる
位置から上記両ダイ41,42における先端面の間隔
が、前記各管11,12の先端部15、16と管継手2
の中央部2Cとによって形成されるバルジ変形部9を収
容する自由空間10に相応する所定の寸法qとなる位置
まで変化させることができるように、前記各ピストン6
およびのストロークを設定し,上記のバルジ変形部9を
形成することができる所定の押圧力P′が得られるよう
に前記ピストン6の断面積Aおよび作動圧力pを設定し
た。
【00030】このような装置を用いて、外径が50.
8mm,肉厚が1.5mmである2本1組の自動車用ス
テンレス鋼管11,12,を、軸方向の長さが50mm
である通常の自動車用ステンレス鋼管の内側を、肉厚が
3.0mmになるまで,図1に示したような所定の形状
に削り出して製作した管継手2の両側21,22からさ
し込んで液圧シリンダ6,6・・・に,700kg/c
の油圧を掛け、すえ込み加工したところ、気圧15
kg/cmのガスでも漏洩することのない気密性の優
れた接合部が得られた。
【00031】この試験片を、有名な自動車製造会社に
おいて、その会社の自動車用マフラーの試験方法に基づ
いて試験して貰ったところ、十分使用に耐える強度と特
性を備えていることが解った。
【00032】(実施例2)つぎに、図4(a),
(b)に示した本願発明装置の異なる実施例について、
説明する。 この例における図示されていない部分の構
成は、図1および図2に例示した装置と同一であるため
記載を省略し、説明を簡略化した。 この装置では、対
向する両母型31,32の切欠部35,35・・・,3
6,36・・・を、その直角方向の断面が半円形よりも
中心角の大きい円弧部を有する形状となるように形成す
るとともに、上記切欠部35,35・・・に嵌入するシ
リンダ体外周面53,53・・・の両端部5E,5F,
5E,5F・・・を、前記切欠部の開口33,33・・
・よりも小さくなるように、また前記切欠部36,36
・・・に嵌入するレッグ外周面72,72・・・の両端
部7E,7F,7E,7F・・・を、前記切欠部の開口
34,34・・・よりも小さくなるように削除して係合
手段8とした。
【00033】この例では、一方の母型31およびシリ
ンダ体51等を示す横断面が、図4と同一となるために
図示を省略したが,図4(a)の左上に例示したよう
に、シリンダ組5,5・・・を回動して、(シリンダ体
外周面53,53・・・の両端部5E,5Fと)レッグ
外周面72の両端部7E,7Fを、母型(31,)32
の切欠部(35,35・・・,)36,36・・・にお
ける開口(33,)34の方に向け、この開口(3
3,)34から(シリンダ体51および)レッグ7を、
輻方向に嵌入した後、シリンダ組5,5・・・を、図4
における上、下および左下に示したように90°回動さ
せれば、シリンダ組5,5・・・を軸X−Xに平行に固
定することができる。 この装置でも、図1および図2
に示した前記の装置とほぼ同様の結果が得られた。
【00034】(実施例3)また、図示は省略するが、
(実施例1)または(実施例2)として説明した装置に
おける両母型31,32の切欠部35,35・・・,3
6,36・・・を、その軸直角方向の断面形状ならびに
大きさが同一となるように形成すると、前記シリンダ体
51,51・・・を、前記切欠部35,35・・・また
は前記切欠部36,36・・・のどちら側にでも嵌入す
ることができるため、極めて狭歪な、入り組んだ配管系
が付設されている作業現場において、管11の先端部に
管継手2を介して別の管12または異形管継手15を接
続する場合等において、さらに便利となる。
【00035】(実施例4)やはり、図示を省略する
が、対向する一方の母型31の切欠部35,35・・・
を、その軸直角方向の断面が半円形部を有する形状とな
るように形成し、この母型31の切欠部近辺3N,3
M,3N,3M・・・に係合手段8を取り付け、他方の
母型32の切欠部36,36・・・を、その外周面3B
に大きい開口34を有し、軸直角方向の断面が半円形部
よりも中心角の大きい円弧部を有する形状となるように
形成するとともに上記母型32の切欠部36,36・・
・に嵌入するシリンダ体51,51・・・の外周面両端
部5E,5F,5E,5F・・・および前記シリンダ体
の外周面53,53・・・よりも小径に作られたレッグ
外周面72,72・・・の両端部7E,7F,7E,7
F・・・を、前記開口34,34・・・よりも小さくな
るように削除して係合手段8としても良い。
【00036】(実施例5)さらに、(実施例4)に例
示した装置と反対に、一方の母型31の切欠部35,3
5・・・を、軸直角方向の断面が半円形部よりも中心角
の大きい円弧部を有する形状となるように形成し、対向
する他方の母型32の切欠部36,36・・・を、軸直
角方向の断面が半円形部を有する形状となるように形成
して、シリンダ体の外周面53,53・・・を、レッグ
外周面72,72・・・よりも小径としても前記の例と
同様の効果が得られる。
【00037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願発明に
は、プレス機械や鍛造機のようなフレームやアプライト
がなく、軸線に平行に配設された多数のピストンロッド
や接続される管の端部外周面を拘束する入子型穴付き成
形ダイ等が母型を軸線方向に案内するため、スライドも
殆ど省略することができる。 このため、極めてコンパ
クトな装置となり、軽くて持ち運びやすく、高所作業や
足場の悪い作業現場においても安全である。
【00038】しかも、入子型穴付き成形ダイは、いず
れも幅方向に分割されていて、各母型およびシリンダ組
が、それぞれ別体として形成されており、現場で簡単に
組み立てられる構造となっているため、長い配管系や狭
歪な接合場所で使用する場合にも作業性がよく、能率的
である。 また、薄肉のステンレス鋼管のような被加工
材であっても、すえ込み加工による接合方法であるから
誰でも容易に接続をすることができる。 さらに、溶接
式接合法や鑞付けまたは接着による接合法のように、ガ
スやヒュームを発生することもないため、作業環境を汚
染することがなく、火災等の危険もない。
【00039】なお、本願発明装置は、母型が一体に形
成されているため、その強さが十分にとれ、切欠部の周
囲に大きな力Pが働いても、母型の変形量は僅かとな
り、被加工材に十分な力を与えることができる。 ま
た、各ダイは、管の端部外周面を強固に拘束保持してお
り、管継手の端部外周面も拘束しているため、管および
管継手の中央部がスムースに一重バルジ変形して、管と
管継手の中央部とが、かしめ接合され、気密性良く堅牢
に接合される。
【00040】また、例示したように両母型の切欠部を
それぞれ同じ形状で、同じ大きさとすれば、極めて狭歪
な接合場所で使用する場合や複雑な形状の被加工材を加
工する場合等にシリンダ組の嵌入方向を、自由に選ぶこ
とができる。 さらに、両母型の形状や大きさを同一と
すれば、装置の製造をも簡略化することができる。
【00041】さらに、一方の母型における切欠部にシ
リンダ体の外周面を嵌入し、これらのシリンダに嵌挿さ
れた各ピストンのピストンロッドの先端部に取り付けた
レッグの外周面を対向する母型の切欠部に嵌入させるよ
うにしたため、レッグの外周面を嵌入している側におけ
る入子型穴付き成形ダイの外側面には障害物が無く、管
継手を介して異形管継手等を接続する場合に都合が良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の1実施例を示す説明図で、その上
半部は被加工材を加工する前の縦断面図を、下半部は被
加工材加工後の縦断面図を示す。
【図2】 「図1」のII−II線に沿う横縦断面であ
り、同図中I−Iは「図1」に示した縦断面の位置を示
す。
【図3】 本願発明装置の使用方法の一例を示す縦断面
図である。
【図4】 本願発明の異なる実施例を示す説明図で、そ
の上半部は被加工材を加工する前の縦断面図を、下半部
は被加工材加工後の縦断面図を示す。
【符号の説明】
11:一方の金属管 12:他方の金
属管 13:金属管11の端部外周面 14:金属管1
2の端部外周面 15:金属管11の先端部 16:金属管1
2の先端部 2 :金属製管継手 2C:金属製管
継手2の中央部 21:金属製管継手の一側 22:金属製管
継手の他側 23:管継手の一端部外周面 24:管継手の
他端部外周面 31:一方の母型 32:他方の母
型 3A:母型31の外周面 3B:母型32
の外周面 33:母型31の開口 34:母型32
の開口 35:母型31の切欠部 36:母型32
の切欠部 3C:母型31の中央部 3D:母型32
の中央部 37:母型31の対向面 38:母型32
の対向面 3E:母型31:の内円すい面 3F:母型32
の内円すい面 3H:母型31中央部の貫通穴 3J:母型32
中央部の貫通穴 3U:母型31の外側面 3Y:母型32
の外側面 3N:切欠部35の近辺の一方 3P:切欠部3
6の近辺の一方 3M:3Nに対向する切欠部35近辺 3Q:3Pに対
向するの切欠部36近辺 41:一方の入子型穴付き成形ダイ 42:他方の入
子型穴付き成形ダイ 43:ダイ41の外周面 44:ダイ42
の外周面 45:ダイ41の内周面 46:ダイ42
の内周面 5 :シリンダ組 51:シリンダ体 53:シリンダ体51の外周面 5E:シリンダ体51の外周面の一端 5F:シリンダ
体51の外周面の他端 55:シリンダ体51の当接面 57:液圧シリンダ 6 :ピストン 61:ピストンロッド 62:ピストン
ロッドの先端部 7 :レッグ 72:レッグの
外周面 74:レッグの当接面 8 :係合手段 9 :バルジ変形部 10:自由空間 mf :加工前における金属製管継手2の軸方向長さ q :加工後におけるダイ41,42の先端面間隔 X−X:軸線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続する金属管を金属製管継手の両側か
    らさし込みこれらを軸方向にすえ込み加工して一体的に
    接続するものにおいて、外周面に大きい開口を有し軸直
    角方向の断面が円弧である複数個の切欠部を等間隔に設
    け中央部にそれぞれ対向面に向かって拡径する内円すい
    面を有する貫通穴を備えた一対の対向する母型と、これ
    らの母型における前記各内円すい面に嵌合する外周面と
    一方の前記金属管における端部外周面ならびに前記管継
    手の一端部外周面とを同時に拘束する内周面を備え輻方
    向に分割形成された1対の入子型穴付き成形ダイと、前
    記の対向する一方の母型における切欠部に嵌合する外周
    面とこの母型の外側面に当接する面とを有するシリンダ
    体およびこのシリンダ体内の液圧シリンダに嵌挿された
    ピストンのピストンロッド先端部に取り付けられ他方の
    母型の切欠部に嵌合する外周面とこの母型の外側面に当
    接する面とを有するレッグとを備えた複数の液圧シリン
    ダ組と、これらの液圧シリンダ組を前記の対向する両母
    型の切欠部へ幅方向に嵌入し前記軸に平行に固定できる
    係合手段とで構成されたことを特徴とする簡略式金属管
    接合装置。
  2. 【請求項2】 対向する両母型の切欠部をその軸直角方
    向の断面が半円形部を有する形状となるように形成し上
    記切欠部近辺に係合手段としてラッチを取り付けたこと
    を特徴とする「請求項1」に記載の簡略式金属管接合装
    置。
  3. 【請求項3】 対向する両母型の切欠部をその軸直角方
    向の断面が半円形よりも中心角の大きい円弧部を有する
    形状となるように形成しこれらの切欠部に嵌入するシリ
    ンダ体外周面およびレッグ外周面における両端部を前記
    切欠部の開口よりも小さくなるように削除して係合手段
    としたことを特徴とする「請求項1」に記載の簡略式金
    属管接合装置。
  4. 【請求項4】 両母型の切欠部をその軸直角方向の断面
    形状ならびに大きさが同一となるように形成したことを
    特徴とする「請求項2」または「請求項3」に記載の簡
    略式金属管接合装置。
  5. 【請求項5】 対向する一方の母型の切欠部をその軸直
    角方向の断面が半円形部を有する形状となるように形成
    しこの母型の切欠部近辺にラッチを取り付けることと他
    方の母型における切欠部を外周面に大きい開口を有し軸
    直角方向の断面が半円形よりも中心角の大きい円弧部を
    有する形状となるように形成するとともに両母型の切欠
    部に嵌入するシリンダ体外周面またはレッグ外周面の両
    端部を前記切欠部の開口よりも小さくなるように削除し
    たことを特徴とする「請求項1」に記載の簡略式金属管
    接合装置。
  6. 【請求項6】 ボール、ローラまたはプランジャ等とば
    ねを利用したラッチからなる係合手段を母型における切
    欠部の両側へ相互に対向するように取り付けたことを特
    徴とする「請求項1」に記載の簡略式金属管接合装置。
JP3343836A 1991-09-10 1991-09-10 簡略式金属管接合装置 Pending JPH0569060A (ja)

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JP3343836A JPH0569060A (ja) 1991-09-10 1991-09-10 簡略式金属管接合装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4665177B2 (ja) * 2005-01-04 2011-04-06 ナップ カンパニー リミテッド フランジ

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