JPH0568670U - 多年用日記帳 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 多年分の記事を書き込める日記頁からなる多
年用日記帳について過去の出来事の検索を容易化し、よ
り使い易くする。 ［構成］ 日記帳の１頁が特定の月日に充当され、各日
記頁１に多年分の書き込み欄４を設け、各年の当日の記
事の書き込み、縦覧ができるように設けられた、多年用
日記帳の各日記頁１の辺部に、辺長方向を多年分の区画
に区分しかつ各々に年度を示す数字７を順に記入して、
各区画に少なくとも数文字分の書き込みが可能にした特
記欄８と、各書き込み欄４毎に文字の書き込みが可能に
区画した別記欄６とを設けて日記頁１を構成し、別記欄
６の内容を具体的に書き込む別記頁を前記日記頁１を１
年分綴じ合わせた後に併綴した多年用日記帳。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は多年分の記事が一覧できる頁からなる多年用日記張に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

日記張には当用日記等が各種市販されており、その中には２年用、３年用の如 く、複数年分の書き込み頁を設けたものが公知である。しかしそれらは１頁から 最終頁まで、２年、３年分の書き込み頁が同順に綴じられた形態を有するに過ぎ ず、後日の検索に不便である。

【０００３】 そこで本考案者は、１頁を特定の月日にするとともにその頁に１０区分の書き 込み欄を設けて１０年分の記事が書き込めるようにしたものを考案した。これは 当年、当日の書き込み欄に、前年当日、翌年当日の記事が並ぶので、非常に見易 く、１０年日記として好評を博した。

【０００４】 しかし検討を続けると、過去の出来事の検索を容易化し、より使い易くするた めにさらに改良するべき余地のあることが見出された。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題とするところは、１頁 を特定の月日に当てるとともに、その頁に多年に亘る記事が書き込めるようにし た多年用日記張について、或る年の当日に何があったかを一目瞭然たらしめる一 方、当年当日の書き込み欄に記入できない事項を別記できるようにして書き込み 欄の不足等が補えるようにすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、日記帳の１頁を特定の月日に充当し、各頁 に多年分の書き込み欄４を設けて各年、当日の記事の書き込み、縦覧ができるよ うに綴じ合わされた多年用日記帳について、日記頁１の所要辺部に、辺長方向を 多年分の区画に区分しかつ各々に年度を示す数字７を順に記入して、各区画に少 なくとも数文字分の書き込みを可能にした特記欄８を設け、さらに前記書き込み 欄４の各欄毎に文字の書き込みが可能に区分した別記欄６を設け、また別記欄６ の内容を具体的に書き込むための別記頁９を日記頁１に併設するという手段を講 じたものである。

【０００７】

【実施例】

以下図面を参照して説明する。図１に日記頁１の見開き、図２に別記頁９の見 開きが示されている。図より明らかな通り、例示の日記帳は１０年間の使用が可 能な横罫式のものである。

【０００８】 日記頁１は、１頁を特定の月日の１日に充当したもので、図１の例では２月２ １日及び２２日として表わされている。そのため日記頁１の最上部には頁幅方向 に日付欄３が設けられ、その一側に「２．２１」として日付２が記載される。余 剰部１３には誰某の誕生日などの催事その他の備忘が書き込み可能であり、また 行事がある場合例えば３月３日であれば「雛祭」などと印刷される。

【０００９】 書き込み欄４は各日記頁１の主要部分を占めており、最上部の前記日付欄３か ら、最下部の特記欄８までの間を１０等分し、横罫線１４で各年分に区分し、補 助罫線１５を必要に応じて設けたものである。

【００１０】 暦表欄５は、書き込み欄４の左側に上から下へ設けられ、各々に各年度を西暦 で示す数字１７が順に記入されている。例示の場合、１９９２年１月１日から２ ００１年１２月３１までの１０年間用であるから、各年度数字は１９９２〜２０ ０１までである。

【００１１】 暦表欄５には、図３に示すように、西暦表示のほか元号１６、十二支による暦 年１８、当日の七曜暦１９と、六曜暦２０が記載され、また天候を書き込む○印 ２１も設けられている。

【００１２】 別記欄６は日記頁１の右側に設けられる。この別記欄６は、各書き込み欄４の 各欄毎に文字の書き込みが可能な小区画を縦線２２により設けたもので、その中 に頁数を記入する頁注記部１１が記載されている。

【００１３】 別記欄６に対応させて、日記頁１とは別の別記頁９が設けられている（図２） 。この別記頁９は１頁を２、３区画に罫線２３で区分して十分な文字量の書き込 みを可能にしたもので、頁注記部１１に対応する頁表示１２のほか、年、月、日 の書き込みが可能な表示部２４を有する。

【００１４】 特記欄８が日記頁１の最下部に設けられている。特記欄８は、日記頁１の下辺 部を１０等分したもので、各区分に各々の年度を示す数字７が順に記載されてい る。

【００１５】 この特記欄８は各年の当日の記事の中でも特記すべき事項を記録するために使 用される。特記欄８を下辺部に設けたため１０年間の特記事項が頁をぱらぱらめ くるだけで一目瞭然に分る。

【００１６】 以上のような構成は必要により変更可能であり、例えばこの日記帳を縦書き式 に編集し直す場合にはその構成に会うように位置、配列を変えることができる。 そうした場合、特記欄８も見易いと判断される位置及び体裁に設けることができ る。

【００１７】 このような日記帳２５は１年３６５日分及び閏年の１日分を含む枚数の日記頁 １と所要頁数の別記頁９その他所要の内容を付加して綴じ合わせられ１冊になる （図４）。なお、日記頁１にも頁数２６が付けられる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、日記帳の１頁に、 当日の記事が１０年間等多数年間を一括して書き込まれかつ縦覧可能であり、特 に各日記頁１の辺部に多年分に区分された特記欄８を設けて、数文字分で簡潔に 構成された文章によりその日の特記事項が記録可能になっているから、過去の当 日に何があったかが分り、しかも辺部のためめくりながら瞬時に内容を把握する ことができる効果を奏し、また各書き込み欄４の隅に設けた別記欄６により、当 日に別記のあることが分り、その内容は別記頁９に、より詳細に記載されている ので日記頁１には記載されない事柄も十分に把握することができるため、過去の 出来事の検索が著しく容易化され、非常に使い易い多年用日記帳を提供すること ができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】日記頁の見開き図。

【図２】別記頁の見開き図。

【図３】日記頁の拡大図。

【図４】本案日記帳の外観斜視図。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 日記帳の１頁を特定の月日に充当し、各
   頁に多年分の書き込み欄４を設けて各年、当日の記事の
   書き込み、縦覧ができるように綴じ合わされた多年用日
   記帳について、日記頁１の所要辺部に、辺長方向を多年
   分の区画に区分しかつ各々に年度を示す数字７を順に記
   入して、各区画に少なくとも数文字分の書き込みを可能
   にした特記欄８を設け、さらに前記書き込み欄４の各欄
   毎に文字の書き込みが可能に区分した別記欄６を設け、
   また別記欄６の内容を具体的に書き込むための別記頁９
   を日記頁１に併設した構成を有する多年用日記帳。
2. 【請求項２】 日記頁１は、１辺に当日の日付を記入し
   た日付欄３、第２の辺に特記欄８、第３の辺に多年分の
   当日の暦上の位置等を記入した暦表欄５及び第４の辺の
   別記欄６によって４辺が囲まれ、それら各欄の内側の部
   分が書き込み欄４となっている請求項第１項記載の多年
   用日記帳。
3. 【請求項３】 別記欄６には頁数を記入する頁注記部１
   １が設けられ、それに対応した頁表示１２が別記頁９に
   設けられている請求項第１項記載の多年用日記帳。
4. 【請求項４】 日記頁１の最上部に当日の日付２と解説
   とが記載された日付欄３を頁幅方向に設け、その下部に
   当日の記事の書き込みが可能な書き込み欄４を上下多段
   に亘って設け、年数と当日の暦上の位置等を記載した暦
   表欄５を書き込み欄４の左側に順に設け、書き込み欄４
   の右側に各欄毎に文字の書き込みが可能な別記欄６を設
   け、さらに日記頁１の最下部を頁幅方向へ多年分に区分
   し各年度を示す数字７と少なくとも数文字分の書き込み
   が可能な特記欄８を設けることにより日記頁１の１頁を
   形成し、これを１年分点綴した後に、前記別記欄６に対
   する別記頁９を併綴してなる多年用日記。