JPH0568341U - 衣服吊持回転装置 - Google Patents

衣服吊持回転装置

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JPH0568341U
JPH0568341U JP9074092U JP9074092U JPH0568341U JP H0568341 U JPH0568341 U JP H0568341U JP 9074092 U JP9074092 U JP 9074092U JP 9074092 U JP9074092 U JP 9074092U JP H0568341 U JPH0568341 U JP H0568341U
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hanger frame
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JP9074092U
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Inventor
孝一 石川
Original Assignee
株式会社丸伸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンガー枠の製作を容易にするとともに、そ
の上下及び左右の長さ調整を可能とし、またその角部の
強度を高める。 【構成】 ハンガー枠の上下左右の辺部23b ・23c
をそれぞれ角パイプ材で構成し、これらの端部を、その
中に中実のエルボ60の両端の凸部60a を嵌合させビ
ス59で固定することにより該エルボを介して互いに接
合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばクローゼット内で、多数の衣服等を吊持して効率良く収納し 、そのなかから所望のものを素早く手元まで順送りに回転搬送するための衣服吊 持回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として例えば実開昭63−95837号公報や特開昭62 −266007号公報に開示されているように、全体として楕円状で断面箱状の 上エンドレスレール内に多数のランナー(トロリー)を装入し、このランナーに 、多数の衣服が掛けれるハンガー枠を吊りシャフトを介して揺動可能に懸架し、 隣接する吊りシャフト同士を連結アームによって連結し、上エンドレスレールか ら懸垂された全ハンガー枠を上エンドレスレールに沿って同時に循環搬送できる ようにしたものが提供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来提供されているものは、上記ハンガー枠が一本の長い金属製角パ イプを全体大きな矩形に折曲した一体成形品であるため、その特に角部の折曲加 工に高度の技術を要するとか、金属製角パイプで全一体に成形されているため高 さ及び幅が調整できないとか、角部も他の部分と同様に角パイプによる中空とな るため、応力が集中し勝ちな該角部においてハンガー枠が変形する等の問題点が あった。
【0004】 そこで、本考案の目的は、従来の上述の如き問題点に鑑み、ハンガー枠の製作 を容易にするとともに、その上下及び左右の長さ調整を可能とし、またその角部 の強度を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 このような目的を達成するため、本考案による衣服吊持回転装置においては、 ハンガー枠の上下左右の四辺部をそれぞれ角パイプ材で構成し、これらの端部を 、その中に中実のエルボの両端の凸部を嵌合させビスで固定することにより該エ ルボを介して互いに接合したものである。
【0006】
【作用】
従って、本考案による衣服吊持回転装置によれば、ハンガー枠の上下左右の四 辺部のそれぞれが角パイプ材で別々になっており、これらをエルボで接合するた め、ハンガー枠の製作が容易であるとともに、その各辺部の角パイプ材の長さに よりハンガー枠の上下及び左右の長さを調整できる。また、エルボは中実である に加え、その両端の凸部を角パイプ材に嵌合してビスで固定するため、ハンガー 枠の角部を他の部分よりも強固にできる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1は第1実施例の衣服吊持回転装置の全体斜視図である。この第1実施例の 装置はそれ自体のフレームで自立できるように、図2の如く角パイプ状の前後2 本の横材1を同じく角パイプ状の左右の連結材2で連結して井桁に組んだベース 枠3と、左右の縦材4を上下の連結材5で連結して同じく井桁に組んだ柱枠6と 、ベース枠3と同様に前後2本の横材7を左右の連結材8で連結して井桁に組ん だ上部枠9とを有し、柱枠6の左右の縦材4の下端部を図3の如くL形の接合金 具10でベース枠3の左右の連結材2の中間部に接合することによって該柱枠6 をベース枠3上に垂直に起立固着するとともに、上部枠9の左右の連結材8の中 間部を柱枠6の左右の縦材5の上端に同様に接合金具11で接合することによっ て該上部枠9を柱枠6の上端に水平に架設している。
【0008】 そして、ベース枠3の前後の横材1上に、全体ほぼ楕円形の下エンドレスレー ル12を載置し、これを図4に示すようにネジ13でベース枠3の横材1に固定 する一方、下エンドレスレール12と同じ全体ほぼ楕円形の上エンドレスレール 14を上部枠9の前後の横材7の下面に図6のように同様に固定している。ベー ス枠3の左右の連結材2の下面複数箇所には、全体を水平に設置しまた高さを調 整できるように調整脚(アジャスタ)15が螺着されている。
【0009】 下エンドレスレール12は、図4に示すような断面形状、つまり断面ロ字形の 下部16a と断面U字形の上部16b とを一体成型し、上部16b の両内側面に 凸条16c を形成したアルミニウム製の型材16によって構成されている。すな わち、下エンドレスレール12の両側の湾曲部には全体U字状に湾曲成形した型 材16を使用し、また前後の直線部には真っ直ぐな型材16を使用し、これら型 材を連結して楕円形に連続させたもので、下エンドレスレール12は、型材16 の上部16b によって断面がU字状で全体として楕円形に連続した案内溝17を 形成している。そして、この案内溝17内で凸条16c の下側の底部に、緩衝材 を兼ねた長い硬質合成樹脂製の中敷き材18が全長にわたって嵌め込まれ、さら にこの中敷き材18の上面全長に設けられた細溝19内に、真鍮やステンレスや セラミック等の硬質材質の棒材20が全長にわたって嵌合されている。棒材20 は断面円形で、その上部を中敷き材18の上面より突出させてある。
【0010】 上エンドレスレール14は、図6に示すように断面逆U字状の型材21を下エ ンドレスレール12と同様に連結して構成され、断面が逆U字状で全体として楕 円形に連続した案内溝22を形成している。
【0011】 このような構造の下エンドレスレール12と上エンドレスレール14との間に 、図1に示すように縦長の長方形枠をなす複数のハンガー枠23が摺動自在に装 着されている。すなわち、各ハンガー枠23は、図3に示すようにその下辺部2 3a に取り付けた左右2個のキャスタ24によって下エンドレスレール12上に 摺動自在に載置し、また上辺部23b に取り付けた左右2個の上部案内ローラ( ランナー)25を上エンドレスレール14の案内溝22内に位置させることによ って、該上エンドレスレール14で揺動を防止されながら両レール12・14に 沿って摺動するようになっている。隣接するハンガー枠23同士は、長板である 上下のリンク26・27によって後述の如く連結されている。
【0012】 キャスタ24は、図7に示すように車枠28の左右の側板に、垂直面内で回転 する硬質合成樹脂製の支持ローラ29の車軸(横軸)30を軸受けするとともに 、車枠28の前後に延設された水平板31の下面に、水平面内で回転する硬質合 成樹脂製の前後の下部案内ローラ32を縦軸33によって回転自在に軸支し、ま た車枠28の上面中央に取付シャフト34を固着したものである。この取付シャ フト34の上端部はネジ部34a となっている。
【0013】 このキャスタ34でハンガー枠23の下辺部23a を支持した状態を図3及び 図4に示す。図4において、取付シャフト34の外周に鍔付きスリーブ35を嵌 装し、このスリーブ35と下側のリンク27の円形孔27a とを嵌合した後、ス リーブ35の上端部にリング36を嵌合し、これをEリング37で取付シャフト 34に固定することによって、隣接するハンガー枠23のキャスタ24相互は下 側のリンク27によって連結されている。
【0014】 このように連結したキャスタ24を下エンドレスレール12の案内溝17内に 入れた状態で、取付シャフト34にスペーサリング38を嵌合し、この取付シャ フト34とハンガー枠23の下辺部23a に穿設された軸受孔39とを鍔付きブ ッシュ40を介して嵌合した後、下辺部23a の上側から取付シャフト34のネ ジ部34a に袋ナット41を螺合することによって、キャスタ24は下辺部23 a に旋回可能に装着され、また各ハンガー枠23は左右2個のキャスタ24によ り下エンドレスレール12上に載置され、しかも隣接するハンガー枠23同士は 下側のリンク27を介して連結される。キャスタ23は案内溝17内において支 持ローラ29が棒材20上を転動し、前後の下部案内ローラ32が案内溝17の 両内側面に沿って転動する。なお、スリーブ35、リング36、スペーサリング 38、ブッシュ40は硬質合成樹脂製である。
【0015】 一方、ハンガー枠23の上辺部23b においては、その左右2箇所に図6に示 すように軸受孔42が穿設され、これに上部連結シャフト43が垂直に貫通固定 されている。その固定は、上部連結シャフト43の下端ネジ部43a にワッシャ 44及びスナップリング45を介して袋ナット46を螺合緊締して行われている 。上辺部23b 上に突出している上部連結シャフト43の上側部には硬質合成樹 脂製の鍔付きスリーブ47が嵌合され、またこの上部連結シャフト34の上端に 、前出の上部案内ローラ25が水平面内で回転するように軸支されている。その 軸支は、上部案内ローラ25の軸のネジ部48を上部連結シャフト43の上端の ネジ穴に螺合して行われている。この上部案内ローラ25は上エンドレスレール 9の案内溝22内に位置し、その両内側面に沿って転動可能である。
【0016】 上側のリンク26によるハンガー枠23相互の連結は次のようにして行われて いる。図8に示すようにリンク26の先端部には、上記スリーブ47と嵌合する 大きさの軸受孔49と、上部連結シャフト43に嵌合する幅員で該軸受孔49と 連続しリンク26の側縁に開口する平面円錐台形の切欠部50とが設けられ、ま た図示していないが基端部には、このような切欠部50はなくスリーブ47と嵌 合する大きさの円形の軸受孔のみ設けられている。そして、この基端側の軸受孔 を、隣接する一方のハンガー枠23の上部連結シャフト43(図8に図示されて いる側とは反対側のもの)のスリーブ47に予め嵌合し、連結しようとする他方 のハンガー枠23に対し、リンク26の先端側の軸受孔49を、スリーブ47よ り上方位置で切欠部50を通じて上部連結シャフト43に遊嵌した後、リンク2 6の先端部をそのまま下げて軸受孔49をスリーブ47に嵌合させる。
【0017】 この後、予め上部連結シャフト34に遊嵌しておいた硬質合成樹脂製のリング 51をスリーブ47の上端部に嵌合させ、更にスリット52a を有する軟質合成 樹脂製の割りスリーブ52を、上部案内ローラ25の下側において上部連結シャ フト43に強制的に嵌め、軸受孔49とスリーブ47との嵌合状態を保持する。 なお、切欠部50をリンク26の基端側にも設け、その基端側も上部連結シャフ ト43に対して上記と同様に着脱自在としても良い。
【0018】 各ハンガー枠23の下辺部23a の左右のキャスタ24による支持構造、上辺 部23b の左右の上部案内ローラ25による支持構造、及び隣接するハンガー枠 23相互の連結構造は上記の如くであるが、下辺部23a に対する左右のキャス タ24の位置、及び上辺部23b に対する左右の上部案内ローラ25の位置は左 右異なっている。すなわち、図3に示すように各ハンガー枠23において、その 下辺部23a の中心から右側のキャスタ24までの距離L1 は、この中心から左 側のキャスタ24までの距離L2 よりも長くなっている。従って、右側のキャス タ24からハンガー枠23の右辺部23c までの距離は、左側のキャスタ24か らハンガー枠23の左辺部23c までの距離よりも短い。左右の上部案内ローラ 25の位置もハンガー枠23の上辺部23b の中心に対してこれと同様の関係に なっている。
【0019】 各ハンガー枠23の左右辺部23c 間には、1又は複数本の例えば丸棒状のハ ンガーバー53が高さ調整可能にかつ着脱自在に水平に横架されている。このハ ンガーバー53には、図9に示すように多数のフック掛け溝54が軸線に対し斜 めにかつ一定の間隔をおいて掘設され、これに通常の衣服ハンガーを斜めに整列 して多数懸架できるようになっている。フック掛け溝54は、左右のキャスタ2 4が上記のような位置関係になっていることから、ハンガーバー53の右側には その右端の至近位置まで設けられているが、ハンガーバー53の左側にはその左 端近くまでは無く、従ってハンガーバー53の左端部の所要範囲はフック掛け溝 54の無い単なる丸棒となっている。なお、フック掛け溝54は螺旋状に連続し たものであっても良い。
【0020】 ハンガー枠23の下辺部23a 、上辺部23b 及び左右辺部23c はそれぞれ ステンレス又はアルミニウム等の金属角パイプ材をもって構成され、これらはハ ンガー枠23の四隅において図10に示す中実のエルボ55と図11に示すL字 状の接合金具56を使用して次のように直角に接合する。エルボ55は断面扇形 の例えばアルミニウムダイキャスト品で、その両端面に上記金属角パイプ材に嵌 合する凸部55a を有する。
【0021】 図12に示すようにハンガー枠23の上辺部23b と左辺部23c とを接合す る場合には、エルボ55の一方の凸部55a を上辺部23b の端部に嵌合すると ともに、他方の凸部55a を左辺部23c の端部に嵌合し、これら上辺部23b と左辺部23c とを直角にしてそれらの内側に接合金具56を当接させ、該接合 金具56に設けられたビス孔57を通じて図13に示すように上辺部23b 及び 左辺部23c のネジ孔58にビス59を螺合し、上記嵌合状態を緊締保持する。 上辺部23b と右辺部23c 、下辺部23a と左辺部23c 、下辺部23a と右 辺部23c もこれと同様に接合される。また、図14に示すように、接合金具5 6を使用することなくC字状の中実のエルボ60のみを使用し、その両端の凸部 60a をハンガー枠23の上下左右辺部に嵌合し、該凸部60a をビス59で固 定することにより接合しても良い。
【0022】 前記上部枠9には、その左右連結材8のそれぞれの前後2箇所において図6に 示すような押圧固定具61が垂直に螺着されている。この押圧固定具61はネジ 軸62の上端に押圧円板63を固着し、該押圧円板63上にスポンジ等の弾性パ ッド64を付設したもので、ネジ軸62を連結材8に貫着された雌ネジ筒65に 螺合させてある。なお、前記調整脚15もベース枠3の連結材2に対してこのよ うな構造で螺着されている。
【0023】 ハンガー枠23は、先ずその2個の上部案内ローラ25を上エンドレスレール 14の案内溝22内に下側から挿入し、下辺部23a を上記のように予め2個ず つ下側のリンク27で連結したキャスタ24に片側ずつ支持した後、上側のリン ク26の軸受孔49を、隣接するハンガー枠23の上部連結シャフト43のスリ ーブ47に上記のように嵌合するだけで順次連結できる。このように連結された 全ハンガー枠23は、そのうちの1個を移動させると、全体がエンドレスな下エ ンドレスレール12及び上エンドレスレール14に沿って循環する。この場合、 各ハンガー枠23は2個のキャスタ24によって下側から支えられ、しかもその キャスタ24の支持ローラ29が、下エンドレスレール12の案内溝17内で僅 かに突出している棒材20上を点接触しながら転動するため、全ハンガー23を 極めて軽快に摺動させることができる。また、各ハンガー枠23において、2個 の上部案内ローラ25が上エンドレスレール14の案内溝22内でその両内側面 に沿って転動するとともに、2組の下部案内ローラ32が下エンドレスレール1 2の案内溝17内でその両内側面に沿って転動するため、揺動することなく安定 した垂直状態のままスムーズに摺動する。
【0024】 図1に示した衣服吊持回転装置は上述の如き構成で、それは同図に示すように 例えばクローゼット66内に設置し、該クローゼット66の床部66a 上におい て調整脚15により高さを調整するとともに、押圧固定具61を上方へ螺進させ てその弾性パッド64をクローゼット66の天井部66b の下面に圧接させ、す なわち調整脚15と押圧固定具61とでクローゼット66の床部66a と天井部 66b を押圧することによって全体をクローゼット66に収納固定する。
【0025】 このような収納状態において、ハンガーバー53のフック掛け溝54は斜めに なっているため、該ハンガーバー53に衣服ハンガーによって衣服を懸吊すると 、図15に示すようにその衣服dは斜めに整列して懸吊されるため、全体の収納 スペースを小さくできる。
【0026】 ハンガー枠23は下エンドレスレール12及び上エンドレスレール14の左右 の湾曲部を摺動するとき、その右辺部23c が右側のキャスタ24及び右側の上 部案内ローラ25を支点に旋回し、左辺部23c が左側のキャスタ24及び左側 の上部案内ローラ25を支点に旋回しながら、方向転換することになる。この場 合、その旋回径は右側が短く左側が長いため、図15(平面図)に示すように隣 接するハンガー枠23相互の右辺部23c と左辺部23c との間隔は大きくなる 。このため、ハンガー枠23を下エンドレスレール12及び上エンドレスレール 14の左右の湾曲部においてスムーズに方向転換させることができるとともに、 隣接するハンガー枠23相互において衣服dが互いにぶつかり合うことも少なく なる。しかも、衣服dは斜めに懸吊されかつハンガーバー53の一方の端部(左 端部)には掛けないようになっているため、隣接するハンガー枠23相互におい て衣服dが互いにぶつかり合うことは一層少なくなる。
【0027】 ところが、図16に示すように各ハンガー枠aにおいて、左右2個のキャスタ bの位置をハンガー枠aの下辺部の中心から等距離になるようにすると、隣接す るハンガー枠aの上記開いたときの距離を大きくとることができない。その結果 、小型化のためにエンドレスレールcの楕円を小さくしようとしても、その湾曲 部にハンガー枠aがさしかかったとき、ハンガー枠相互の拘束力が大きくてスム ーズに方向転換できないとともに、隣接するハンガー枠aに掛けられた衣服dが 互いにぶつかり、ハンガー枠aの方向転換及び搬送が阻害されるため、小型化で きないことになる。なお、同図においてeは隣接するハンガー枠a同士を連結す るリンクである。
【0028】 このような違いについて更に詳述すると、本衣服吊持装置においては、各ハン ガー枠23について、下側の左右のキャスタ24による左右の支持点又は上側の 上部案内ローラ(ランナー)25による左右の吊持点が、下辺部又は上辺部の中 心を基準として左右等距離ではなく、左右異なり、しかも全てのハンガー枠23 についてそのようになっている。これを各ハンガー枠23について、その垂直な 左右の辺部と上記左右の支持点(又は上記左右の吊持点)との関係で見ると、左 側の辺部と左側の支持点(又は左側の吊持点)との間の距離をR1、右側の辺部 と右側の支持点(又は右側の吊持点)との間の距離をR2とすれば、R1>R2 又はR1<R2の関係となる。 これに対し、図16の場合には、全ハンガー枠aにおいてそれぞれが左右等距 離(R1=R2)になっている。
【0029】 第1に、湾曲部で方向転換するとき各ハンガー枠の左側の辺部は、左側の支持 点(又は吊持点)を中心として半径R1で回動し、また右側の辺部は、右側の支 持点(又は吊持点)を中心として半径R2で回動する。従って、隣接する2つの ハンガー枠同士において、そのうちの一方のハンガー枠の左辺部と他方のハンガ ー枠の右辺部とが離れる距離Xは、R1=R2となっている場合に比べ、R1> R2又はR1<R2となっている方が、その差(R1−R2又はR1−R2)に 応じた分だけ大きくなる。
【0030】 第2に、R1とR2とが異なるということは、上記支持点又は吊持点を中心と した回動の際に生ずるモーメントが左右で異なることになり、ハンガー枠全体と してはその進行方向に向かって前後でモーメントの差が生じ、この差が方向転換 に有効に作用することになる。しかも、本衣服吊持装置ではこのような2つのこ とが全てのハンガー枠について成立する。
【0031】 図17は本考案の第2実施例の衣服吊持回転装置を示す。この装置は第1実施 例の構成に加えて更に前後の縦材67を上下の連結材68で連結して井桁に組ん だ側部枠69を備え、ベース枠3と上部枠9を例えば左方へ延長させてそれらの 前後の横材1・7の左端を接合金具70によって側部枠69の前後の縦材67に 接合したものである。このようにすると、側部枠69によって全体の前後方向の 揺動を防止し、また柱枠6によって左右方向の揺動を防止できる。この第2実施 例においては、調整脚15により全体を持ち上げて上部枠9をクローゼット66 の天井部66b の下面に圧接させることによって全体をクローゼット66に固定 する。
【0032】 図18に示す第3実施例は、上記柱枠6、上部枠9及び側部枠69を省略して 下エンドレスレール12と上エンドレスレール14とを分離し、該上エンドレス レール14をクローゼット66の天井部66b の下面に直接固定する一方、ベー ス枠3を床部66a に直接固定したもので、図19にその固定例を示す。上エン ドレスレール14は天井部66b の下面との間に緩衝材71を介在させてビス7 2で固定し、ベース枠3はその左右の連結材2を床部66a の上面との間に緩衝 材73を介在させてビス74で固定する。
【0033】 なお、図20に示すように下エンドレスレール12を例えばL字状の接合金具 75を用いて床部66a に直接固定してもよい。同図において76は緩衝材、7 7は接合金具75を下エンドレスレール12に固定するビス、78は接合金具7 5を床部66a に固定するビスである。また、図21に示すように下エンドレス レール12を構成する型材16の下端部のネジ孔16d に床部66a の下側から ネジ13を螺合させて下エンドレスレール12を床部66a 上に直接固定すると 更に良い。上エンドレスレール14及び下エンドレスレール12はその他適宜の 固定具により天井部及び床部に直接固定することができる。図22は、第3実施 例と同様の構造の衣服吊持回転装置を一般家庭の押入79内に図19と同様に固 定設置した例を示す。
【0034】
【考案の効果】
以上述べたとおり本考案によれば、ハンガー枠の上下左右の四辺部のそれぞれ が角パイプ材で別々になっており、これらをエルボで接合するため、ハンガー枠 の製作が容易であるとともに、その各辺部の角パイプ材の長さによりハンガー枠 の上下及び左右の長さを調整できる。また、エルボは中実であるに加え、その両 端の凸部を角パイプ材に嵌合してビスで固定するため、ハンガー枠の角部を他の 部分よりも強固にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による衣服吊持回転装置の第1実施例の
全体斜視図である。
【図2】同装置におけるベース枠と下エンドレスレール
の関係を示す平面図である。
【図3】下エンドレスレールの湾曲部とその周辺部の拡
大斜視図である。
【図4】下エンドレスレール上におけるハンガー枠の支
持構造を示す拡大断面図である。
【図5】上エンドレスレールの湾曲部とその周辺部の拡
大斜視図である。
【図6】ハンガー枠と上エンドレスレールとの関係及び
該上エンドレスレールの固定状態を示す拡大断面であ
る。
【図7】キャスタの斜視図である。
【図8】上側のリンクによるハンガー枠相互の連結構造
を示す分解斜視図である。
【図9】ハンガーバーの斜視図である。
【図10】上記ハンガー枠の角部の接合に使用されるエ
ルボの斜視図である。
【図11】同じく接合金具の斜視図である。
【図12】同接合金具による接合状態の拡大正面図であ
る。
【図13】同拡大断面図である。
【図14】接合状態の他の例の断面図である。
【図15】上記衣服吊持回転装置による衣服の搬送状態
を説明する説明図である。
【図16】従来例による衣服の搬送状態を説明する説明
図である。
【図17】本考案による衣服吊持回転装置の第2実施例
の全体斜視図である。
【図18】第3実施例の全体斜視図である。
【図19】同上における上下のレールの固定状態を示す
拡大断面図である。
【図20】下エンドレスレールの固定状態の他の例の拡
大断面図である。
【図21】下エンドレスレールの更に別の例の拡大断面
図である。
【図22】第3実施例と同じ衣服吊持回転装置を押入に
収納設置した状態の斜視図である。
【符号の説明】
12 下エンドレスレール 14 上エンドレスレール 23 ハンガー枠 23a ハンガー枠の下辺部 23b ハンガー枠の上辺部 23c ハンガー枠の左右の辺部 26・27 リンク 55・60 エルボ 55a ・60b エルボの凸部 59 ビス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の矩形のハンガー枠を、リンクを介し
    て互いに連結して上下のエンドレスレール間に循環自在
    に装架し、これらハンガー枠を上下のエンドレスレール
    に沿って順送りに移動させることができる衣服吊持回転
    装置において、前記ハンガー枠の上下左右の四辺部をそ
    れぞれ角パイプ材で構成し、これらの端部を、その中に
    中実のエルボの両端の凸部を嵌合させビスで固定するこ
    とにより該エルボを介して互いに接合したことを特徴と
    する衣服吊持回転装置。
JP9074092U 1992-12-14 1992-12-14 衣服吊持回転装置 Pending JPH0568341U (ja)

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JP9074092U JPH0568341U (ja) 1992-12-14 1992-12-14 衣服吊持回転装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6172021A (ja) * 1984-09-17 1986-04-14 Nippon Kasei Kk シアノエチル化フエノキシ樹脂

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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