JPH0568226B2 - - Google Patents

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JPH0568226B2
JPH0568226B2 JP60280992A JP28099285A JPH0568226B2 JP H0568226 B2 JPH0568226 B2 JP H0568226B2 JP 60280992 A JP60280992 A JP 60280992A JP 28099285 A JP28099285 A JP 28099285A JP H0568226 B2 JPH0568226 B2 JP H0568226B2
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JP
Japan
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filter
cigarette
tip
paper
cut
Prior art date
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Application number
JP60280992A
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English (en)
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JPS62143675A (ja
Inventor
Ichiro Hirose
Sadayoshi Matsura
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP60280992A priority Critical patent/JPS62143675A/ja
Publication of JPS62143675A publication Critical patent/JPS62143675A/ja
Publication of JPH0568226B2 publication Critical patent/JPH0568226B2/ja
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  • Manufacturing Of Cigar And Cigarette Tobacco (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、フイルタ付きシガレツトに係わ
り、特に、吸入煙に対する空気の希釈率を可変す
ることのできるフイルタ付きシガレツト、また、
このシガレツトの製造方法及び製造装置に関す
る。
「従来の技術的背景とその問題点」 近年、シガレツトに対する各個人の好みが多様
化し、喫味感を可変した種々の銘柄のフイルタ付
きシガレツトが開発されている。例えば、このよ
うなフイルタ付きシガレツトの代表例としては、
フイルタチツプの外周面に周方向等間隔を存して
小孔を形成したものが挙げられる。この小孔付き
シガレツトにおいては、喫煙時に、小孔を通じて
フイルタチツプ内に空気を導入することができる
ことから、この導入空気によつてフイルタチツプ
内を流れる煙流が希釈され、これにより、喫煙者
は適度に希釈された軽量感のある煙草煙を吸込む
ことができる。
ところで、喫煙に関する軽量感の好みに関して
は、上述したように個人間に大きさ差異があるの
は勿論であるが、各個人においても、時と場合に
よつては喫味感を変えて、たばこを味わいたいこ
とがある。
しかしながら、各個人が購買するたばこは、通
常、決まつた銘柄のたばこであることから、この
銘柄のたばこが有する喫味感の程度は常に同一で
あり、各個人が時と場合により、その喫味感を変
えてたばこを味わうことは事実上不可能である。
このようなことから、各銘柄のたばこであつて
も、その喫味感を可変できるようなフイルタ付き
シガレツトが望まれ、また、そのフイルタ付きシ
ガレツトを得るための提案が種々になされている
が、いずれも製造的にコスト高となつて量産化に
不向きであり、実用には供し得ないものであつ
た。
「発明の目的」 この発明は、上述した事情に基づきなされたも
ので、その目的とするところは、製造を容易にし
て、尚、且つ安価に喫味感を可変することのでき
るフイルタ付きシガレツトを提供することにあ
り、また、このフイルイタ付きシガレツトの製造
方法及びその製造装置を提供することにある。
「発明の概要」 この発明によれば、プラグペーパで巻回された
フイルタチツプの一端と紙巻たばこ本体の端部と
に亘り、非通気性のペーパを巻付けて糊付けする
ことにより、フイルタチツプと紙巻たばこ本体と
を連結するリングと、フイルタチツプの他端部に
非通気性のペーパを巻付けて糊付けすることによ
り形成されたチツプリングと、このチツプリング
と連結リングとの間に露出するフイルタチツプの
部位に設けられ、内部に空気を導入可能とする通
気部と、チツプリングと連結リングとの間のフイ
ルタチツプの外周面に非通気性のペーパを巻付け
て形成されているとともに、チツプリング及び連
結リングの一方に多数の切込みからなる切取り線
を介して切離し可能に接続された摺動リング予定
部とを具備したフイルタ付きシガレツトが提供さ
れる。
摺動リング予定部は、切取り線から切り離され
たとき、フイルタチツプの外周面を摺動し、外部
に対する通気部の露出量を可変するものとなる。
また、この発明によれば、上記フイルタ付きシ
ガレツトを得るために、連結リング及びチツプリ
ングとなる一対のペーパ片の一方に、摺動リング
予定部となる第2ペーパ片を予め形成してある切
取り線を介して切離し可能に接続しておき、これ
により、第2ペーパ片を両第1ペーパ片とともに
フイルタチツプの外周面に巻付けて連結リング、
チツプリング及び摺動リング予定部を同時に形成
するフイルタ付きシガレツトの製造方法が提供さ
れる。
更に、この発明によれば、上述の製造方法を実
施するために、巻付け位置において、2個分の二
連フイルタチツプと2本の紙巻たばこ本体との双
方に亘つてチツプペーパ片を巻付けて糊付けし、
これにより、二連フイルタチツプと2本の紙巻た
ばこ本体とを相互に連結して2本分の二連フイル
タ付きシガレツトを形成し、この後、二連フイル
タ付きシガレツトにおける二連フイルタチツプの
中央から切断して個々にフイルタチツプを有する
フイルタ付きシガレツトを得る製造装置におい
て、前記巻付け位置に、両端から等間隔を存した
プラグペーパの部位に外部から空気を導入可能と
する一対の通気部を設けた二連フイルタチツプを
供給するフイルタチツプ供給部と、 前記巻付け位置に、二連フイルタチツプの両端
側に直列に位置するように2本紙巻たばこ本体を
供給する紙巻たばこ供給部と、 多数の切込みからなる一対の切取り線を両側縁
から同一の第1幅を存して有する非通気性のチツ
プペーパウエブが積層して巻回されているチツプ
ペーパロールを備え、このチツプペーパロールか
ら繰出されたチツプペーパウエブを前記巻付け位
置までの所定の走行経路に沿つて案内するチツプ
ペーパ供給部と、 チツプペーパロールと前記巻付け位置との間の
前記走行経路中に配置され、チツプペーパウエブ
を走行方向に沿い、上記各切取り線の外側大び内
側の一方の側で、その切取り線から同一の第2幅
を存して夫々切断することにより、外側に位置し
た一対の第1帯部、これら第1帯部との間に位置
した第2帯部の合計3本の帯部に分断し、且つ、
第1帯部及び第2帯部の一方に対応する側の切取
り線を介して接続された一対の切取り予定帯部を
形成するチツプペーパ分断ローラと、 チツプペーパ分断ローラと前記巻付け位置との
間の走行経路中に配置され、一対の第1帯部と第
2帯部とを互いに離間させ、前記巻付け位置に
て、第1帯部と第2帯部との間に前記二連フイル
タチツプの一対の通気部が夫々位置するように、
一対の第1帯部を一方の紙巻たばこ本体の端部か
ら二連フイルタチツプに亘る位置と他方の紙巻た
ばこ本体の端部から二連フイルタチツプに亘る位
置に夫々位置付けるとともに、第2帯部を二連フ
イルタチツプの軸線方向中央部に位置付ける分離
ガイド部と、 この分離ガイド部と前記巻付け位置との間の走
行経路中に配置され、一対の第1帯部及び第2帯
部の一方の面に前記一対の切取り予定帯部を除い
て、糊を塗布する第1糊付け部と、 第1糊付け部と前記巻付け位置との間の走行経
路に配置され、一対の第1帯部及び第2帯部を前
記切取り予定帯部とともに前記チツプペーパ片と
同一の長さ毎に切断し、チツプペーパ片として一
対の第1切断片及び第2切断片を形成する帯部切
断部と、 この帯部切断部と分離ガイド部との間の走行経
路に配置され、上記一対の切取り予定帯部の一方
の面に、前記第1切断片及び第2切断片が得られ
るとき、これら切断片の一方の側の切断端に位置
するように糊を塗布する第2糊付け部と、 前記巻付け位置に配置され、フイルタチツプ供
給部、紙巻たばこ供給部及び帯部切断部から、二
連フイルタプラグの両側に直列にして2本の紙巻
たばこ本体を受け取るとともに、チツプペーパ片
として一対の第1切断片及び第2切断片を受取
り、これら第1及び第2切断片を前記切取り予定
帯部を切断して得た切取り切断片とともに2本の
紙巻たばこ本体及び二連フイルタチツプの外周面
に夫々巻付けて、第1切断片からなる一対の連結
リング及び第2切断片からなるチツプリングに加
え、連結リング及びリツプリングの一方に前記切
取り線を介して切離し可能に接続されている前記
切取り切断片からなり且つその切断端のみが相互
に接着されていることで、前記切取り線から分離
された際にはフイルタチツプの軸線方向に摺動し
て、外部に対する前記通気部の露出量を可変する
ための摺動リングとなる一対の摺動リング予定部
を有した二連のフイルタ付きシガレツトを形成す
るチツプペーパ巻付け部と、 チツプペーパ巻付け部から二連のフイルタ付き
シガレツトを受取り、この二連フイルタチツプの
軸方向中央から切断して個々にフイルタチツプを
有するフイルタ付きのシガレツト完成品を得るシ
ガレツト切断部とを具備したフイルタ付きシガレ
ツトの製造装置が提供される。
「発明の実施例」 以下、この発明の一実施例に係わるフイルタ付
きシガレツトを第1図乃至第3図を参照して説明
する。
第1図中1はフイルタチツプである。このフイ
ルタチツプ1は、セルロースアセテート、ポリプ
ロピレン等の繊維材料からなる棒状のフイルタ材
2にプラグペーパリング3を巻付けて形成されて
いる。
フイルタチツプ1の吸口端に対し、反対側の端
部には紙巻たばこ本体5が直列に配置されてお
り、これらフイルタチツプ1と紙巻たばこ本体5
とは連結リング6により相互に連結されている。
この連結リング6は、フイルタチツプ1の他端部
から紙巻たばこ本体5に亘り、非通気性のペーパ
片からなるチツプペーパを巻付けて糊付けするこ
とにより形成されている。また、フイルタチツプ
1の吸口端にも、連結リング6との間に所定の間
隔を存するようにして、チツプペーパからなるチ
ツプリング7が巻付けて糊付けされている。
そして、チツプリング7と連結リング6との間
で外部に露出するフイルタチツプ1の部位には第
1図及び第2図に示されるように通気部8が設け
られている。この実施例の場合、通気部8は、連
結リング6に近接したフイルタチツプ1の外周面
の部位、即ち、プラグペーパ3に多数の小孔9を
形成して構成されており、これら小孔9が形成さ
れている環状の領域は、フイルタチツプ1の軸線
方向に所定の幅を有している。
また、チツプリング7と連結リング6との間に
露出するフイルタチツプ1の部位には、チツプペ
ーパからなる摺動リング予定部10が配置されて
いる。この摺動リング予定部10は、上記小孔9
が形成されている環状領域を充分に覆うことがで
きるか若しくはその一部を覆うことができるよう
な軸線方向幅を有しており、この実施例の場合、
摺動リング予定部10は、多数の切込みからなる
切取り線10aを介してチツプリング7に接続さ
れている。摺動リング予定部10は、切取り線1
0aを介してチツプリング7から切離されたと
き、フイルタチツプ1の外周面を軸線方向に摺動
可能となつている。
上述したフイルタ付きシガレツトによれば、こ
のシガレツトが第1図に示される状態、即ち、小
孔9の環状領域が完全に露出された状態でもつて
喫煙されると、紙巻たばこ本体5からフイルタ材
2を通じ、第2図中実線で示されるように吸口端
まで煙流が流れ、そして、この吸口端から喫煙者
の口内に流入するのは勿論であるが、この場合、
第2図中破線で示されるように、各小孔9から導
入された空気がフイルタチツプ1内に流入するこ
とになるので、喫煙者の口内に入る煙流の量を抑
えることができるばかりでなく、フイルタチツプ
1内において、煙流が空気により希釈され、喫煙
者は軽量味のある喫味感を味わうことができる。
一方、第3図に示されるように、摺動リング予定
部10を切取り線10aを介してチツプリング7
から切離して摺動リング10bを形成し、この
後、摺動リング10bを連結リング6側に摺動さ
せて、この摺動リング10bにより小孔9の環状
領域の全域を完全に覆つた状態でもつて喫煙する
と、煙流は、紙巻たばこ本体5からフイルタチツ
プ1のフイルタ材2中を通じてその吸口端まで流
れ、この吸口端からは煙流のみが喫煙者の口内に
流入する。従つて、この場合においては、喫煙者
は比較的に重味のある喫味を味わうことができ
る。
更に、上述した説明から既に明らかであるよう
に、摺動リング10bの軸線方向位置を調節し
て、外部に露出する小孔9の領域の露出面積を可
変することにより、喫煙者の口内に入る煙流の量
及び空気量を任意に可変できるので、喫煙者は、
軽味のある喫味感から重味のある喫味感まで、段
階的な喫味感を味わうことができる。
尚、摺動リング10bは、連結リング6とチツ
プリング7との間に位置付けられているので、こ
れらリング6,7は摺動リング10bに対するス
トツパとして機能し、摺動リング10bがシガレ
ツトから脱落するのを防止できる利点をも有す
る。
この発明のフイルタ付きシガレツトは、上述し
た一実施例に限定されるものではなく、第4図乃
至第6図に変形例を夫々説明する。第4図乃至第
6図のフイルタ付きシガレツトは、第2図のもの
比べ、フイルタチツプ1の構造が異なるのみであ
るので、第2図の部材と同様な機能を有する部材
には同一の符号を付して、その説明は省略し、フ
イルタチツプ1の構造についてのみ説明する。
第2図のフイルタチツプ1はいわゆるプレーン
フイルタチツプであるが、第4図のフイルタチツ
プ1は、デユアルタイプのフイルタチツプとなつ
ている。つまり、このデユアルタイプのフイルタ
チツプ1は、吸口端側から第1チツプ部11、第
2チツプ部12を有してなり、第1チツプ11は
フイルタ材2を非通気性の内側プラグペーパ3a
で巻付けて形成されており、一方、第2チツプ部
12はフイルタ材2a中に充填された活性炭等の
添加材13を通気性のある内側プラグペーパ3b
により巻付けて形成されている。そして、これら
第1及び第2チツプ11,12は通気性のある外
側プラグペーパ3cにより巻付けられて相互に連
結されており、これにより、デユアルタイプのフ
イルタチツプ1が構成されている。ここで、通気
部8は、第4図に示されるように、摺動リング予
定部10がチツプリング7に切取り線10aを介
して接続されている場合、外部に露出する外側プ
ラグペーパ3cと、この外側プラグペーパ3cの
部位と対応する内側プラグペーパ3bとで構成さ
れており、外気はこれらプラグペーパ3c,3b
を介してフイルタチツプ1内に導入されることに
なる。尚、摺動リング予定部10がチツプリング
7から切離されて、摺動リング10bが形成され
たときには、この摺動リング10bを摺動させる
ことにより、第2図の場合と同様に通気部8によ
る空気導入量を可変できることは勿論である。
第5図のフイルタチツプ1は、いわゆるトリプ
ルタイプのフイルタチツプである。即ち、第5図
の場合には、第4図の第1チツプ11と同様なチ
ツプ部11a間に添加材13を介在させた状態
で、これらに第1図のプラグペーパ3を巻付けて
構成されている。
第6図のフイルタチツプ1は、第4図の場合と
同様に、吸口端側から第1チツプ部11、第2チ
ツプ部12を直列に配置するとともに、吸口端側
の第1チツプ部11の外周面に周方向等間隔を存
し、且つ、吸口端に開口する複数の溝14を加熱
成形により成形し、この後、これらチツプ11,
12にプラグペーパ3を巻付けて構成されてい
る。従つて、吸口端側に位置する第1チツプ部1
1には、溝14とプラグペーパ3とで複数の空気
通路15が規定されることになる。また、第6図
のフイルタチツプ1の場合、通気部8を構成する
小孔9は上記空気通路15と連通するように形成
されている。
上述したようにフイルタチツプ1の構造は色々
と変形可能であり、また、第4図に示したように
通気部8の構造をも変形可能である。更に、第1
図、第5図及び第6図に示されたプラグペーパ3
は非通気性を有している方が好ましいが、しかし
ながら、多少の通気性を有するものであつても実
用上において支障が生じるものではない。更に、
通気部8の他に、連結リング6若しくはチツプリ
ング7に外部からフイルタチツプ1の内部に空気
を導入可能とする小孔を周方向に間隔を存して形
成するようにしてもよい。
次に、第7図乃至第24図を参照して、この発
明の一実施例に係わるフイルタ付きシガレツトの
構造装置及びこの製造装置を使用したその製造方
法を説明する。
先ず、製造装置について説明する前に、フイル
タチツプ1を得るためフイルタプラグの製造に関
し、第7図乃至第10図を参照して説明する。
第7図には、プラグペーパ3に通気部8として
の多数の小孔9を形成する穿設装置22が示され
ている。この穿設装置22は、例えば、プラグペ
ーパウエブEが積層巻回されてなる図示しない供
給ロールと、この供給ロールから繰出されたプラ
グペーパウエブEを回収する図示しない回収ロー
ルとの間に配設されている。即ち、穿設装置22
は、プラグペーパウエブEに対して転接されるド
ラム26を備えている。このドラム26は外周壁
が導電材料で形成されているとともに、その外周
面には周方向に通気部8の幅、即ち小孔9の環状
領域の幅に相当する間隔P3を存し、P1及びP
2の周方向幅を有する電気的な絶縁物28が交互
に埋設されている。ここで、P1,P2,P3の各寸
法は、L=P1+P2+P3が2本分のフイルタチツ
プ1の長さに相当するように設定されている、ド
ラム26の外周面近傍には、ドラム26の周方向
に所定の間隔を存して、且つ、ドラム26上のプ
ラグペーパウエブEと対向するように複数の針状
電極30が配置されている。これら針状電極30
は夫々高電圧パルス発生器32に夫々接続されて
いる。一方、ドラム26の外周壁には補助電極3
4が設けられており、この補助電極34もまた高
電圧パルス発生器32に接続されている。従つ
て、このような穿設装置22によれば、プラグペ
ーパウエブEの走行に伴い、針状電極30と補助
電極34即ちドラム26の外周壁との間に通電す
ることにより、上述した間隔でもつて、第8図に
示されるように、プラグペーパウエブEに小孔9
からなる通気部8を電気的に開設することができ
る。また、この後、このような小孔9が形成され
たプラグペーパウエブEは上記回収ロールに巻き
取られることになる。
そして、回収ロールに回収されたプラグペーパ
ウエブEは、図示しないフイルタ巻き上げ装置に
供給され、このフイルタ巻き上げ装置において長
尺なフイルタ材にプラグペーパウエブEが巻付け
られることにより、第9図に示されるような長尺
なフイルタチツプ棒状体を得ることができる。こ
の後、フイルタチツプ棒状体は、第9図中に区分
されるF毎に切断され、これにより、4本分のフ
イルタチツプからなるフイルタプラグ40を得る
ことができる。ここでFは、F=2(P1+P2+
2P3)である。
尚、上述した穿設装置22においては、プラグ
ペーパウエブEの幅方向全域に亙つて小孔9を形
成するようにしたが、これに限らず、第10図に
示されるように、上記幅方向に所定の間隔を存し
て小孔9の領域を形成するようにしてもよい。
上述のフイルタプラグ40は、第1図のフイル
タチツプ1に対応するものであり、これらフイル
タプラグ40は、第11図に示される製造装置の
ホツパ50に多数蓄えられている。このホツパ5
0からはフイルタプラグ40が1本ずつ取出さ
れ、フイルタプラグ供給機構52を介して後述す
るチツプペーパ巻付け部54に供給される。ここ
で、フイルタプラグ供給機構52は、ホツパ50
から1本ずつフイルタプラグ40を受取り、この
フイルタプラグ40を第12図乃至第13図に示
されるように、2分の1の長さに切断して二連フ
イルタチツプ42を得る切断ドラム56と、この
切断ドラム56から2個の二連フイルタチツプ4
2の位相を第14図に示すようにずらすための位
相ドラム58と、この位相ドラムから二連フイル
タチツプ42を夫々受取り、これら二連フイルタ
チツプ42が第15図に示されるように前後に並
ぶように整列させる整列ドラム60と、この整列
ドラム60から二連フイルタチツプ42を受取
り、これら二連フイルタチツプ42を1本ずつチ
ツプペーパ巻付け部54に送出す一対の送出しド
ラム62とからなつている。
一方、第11図中64は紙巻たばこ本体供給部
である。この紙巻たばこ本体供給部64は、図示
しないたばこ紙巻機から第16図に示される如
く、千鳥配列で送られてくる紙巻たばこ本体5を
受取る受取りドラム66と、この受取りドラム6
6で受取つた紙巻たばこ本体5を、第17図に示
すように、これら紙巻たばこ本体5間に1本の二
連フイルタチツプ42が入るように所定の距離L
だけ離間させて並べ直す離間ドラム68とからな
つている。ここで、距離Lは、L=F/2の関係
を満たす長さとなる。
そしてチツプペーパ巻付け部54は、離間ドラ
ム68から2本の紙巻たばこ本体5を受取るとと
もに、これら紙巻たばこ本体5に整列送出しドラ
ム62からの二連フイルタチツプ42を位置付け
て受取るホツプドラム70と、このホツパドラム
70から2本の紙巻たばこ本体5及び二連フイル
タチツプ42を受取るとともに、後述するチツプ
ペーパ供給部90から供給され、且つ、所定の糊
付けがなされた所定のペーパ片を受取る移送ドラ
ム72と、この移送ドラム72を介して移送され
る紙巻たばこ本体5及び二連フイルタチツプ4
2、並びに、所定のペーパ片を受取り、このペー
パ片を紙巻たばこ本体5及び二連フイルタチツプ
42の所定位置に夫々巻付けて糊付けし、二連の
フイルタ付きシガレトを得る巻付けドラム74と
からなる。
そして、巻付けドラム74には、2連のフイル
タ付きジガレツトを受取り、このシガレツトにお
ける糊付け状態を検査して不良品を検出する検査
ドラム76が転接されている。また、二連のフイ
ルタ付きシガレツトは、検査ドラム76から切断
ドラム78に受け渡され、この切断ドラム78に
おいて、その二連フイルタチツプ42の中央から
丸ナイフ80により切断されて、ほぼ完成品であ
る正規のフイルタ付きシガレツトを2本得ること
ができる。更に、これらフイルタ付きシガレツト
は、更に、反転・整列ドラム82を介して移送さ
れ、この移送過程において、フイルタ付きシガレ
ツトは全てその姿勢が同一の方向に整えられて移
送コンベア84により、次の工程に移送される。
尚、上述した機構は、全て公知であるので、第
13図において各部のドラムは概略的にしか図示
されていない。
次に、上述したチツプペーパ供給部80の構成
について説明する。
このチツプペーパ供給部90は、チツプペーパ
ウエブ92を積層して巻回してなるロール94を
備えており、一方、上述したチツプペーパ巻付け
部54の移送ドラム72に転送する回転駆動可能
な吸引ローラ92を備えている。フイードローラ
99aとピンチローラ99bとが協働することに
よりロール94からチツプペーパウエブ92が繰
出され、このチツプペーパウエブ92は、その走
行経路を規定する複数の案内ローラ98を介して
吸引ローラ96まで導かれている。吸引ローラ9
6の周速は、フイードローラ99aの周速よりも
速く、従つて、吸引ローラ96はその周面上にお
いてチツプペーパウエブ92に対し滑りながら回
転して、このチツプペーパウエブ92を引張るこ
とになる。また、この実施例において、チツプペ
ーパウエブ92には、その走行方向に沿い互いに
所定の間隔を存してミシン目等の切込みからなる
一対の切取り線92aが予め形成されているが、
これに限らず、ロール94から繰出されたチツプ
ペーパウエブ92に図示しない切取り線形成ナイ
フを使用して、一対の切取り線92aを形成する
ようにしてもよい。
チツプペーパウエブ92の走行経路の途中に
は、ロール94側に位置して分断ローラ100が
配設されている。この分断ローラ100は、第1
8図に最も良く詳図されている。分断ローラ10
0は、受け刃ローラ102と、この受け刃ローラ
102にチツプペーパウエブ92を介して転接す
る切り刃ローラ104とからなつている。
受け刃ローラ102は、支持軸106を備え、
この支持軸106には一対の軸受108を介して
スリーブ110が回転自在に取付けられている。
このスリーブ110には、3個のローラ体112
が軸線方向に配置されており、中央のローラ体1
12と隣接する外側のローラ体112との間には
所定の間〓Sを存するようにスペーサ114が
夫々介在されている。これら3個のローラ体11
2は夫々ねじ116によりスリーブ110に固定
されている。尚、118はスリーブ110を支持
軸106上の所定位置に保持するストツパであ
る。
一方、切り刃ローラ104においても、受け刃
ローラ102と同様に支持軸120を備え、この
支持軸120には、夫々軸受122を介して一対
のスリーブ124が軸線方向に所定の間〓を存し
て回転自在に取付けられている。これらスリーブ
124の互いに対向する端部には同径のフランジ
部124aが夫々一体的に形成されており、ま
た、スリーブ124における反対側の端部には、
その一端にフランジ部124aと対向するフラン
ジ部126aを有してなるリング部材126が
夫々ねじ128を介して固定されている。
そして、互いに対向するフランジ部124aと
126aとの間により規定される一対の空所に
は、夫々スペーサ130間に挟持されるようにし
て円形の切り刃132が保持されている。ここ
で、スペーサ130は、フランジ部124a,1
26bから径方向外側に突出することで、チツプ
ペーパウエブ92を介して受け刃ローラ102に
転接されている。また、切り刃132について
は、スペーサ130によりも更に径方向外側に突
出して、受け刃ローラ102の間〓S内に夫々侵
入されている。
そして、一対のスリーブ124の外側に位置す
る支持軸120には押圧部材134が取付けられ
ており、これら押圧スリーブ134は夫々ばね1
36の付勢力を受けて、両スリーブ124を互い
に接近する方向に押圧している。これにより、切
り刃132の外周刃先は、受け刃ローラ102に
おける中央のロール体112の外周縁即ち受け刃
部に対し、効果的に摺り合うことになる。更に、
上述した支持軸106,120の一端は、引張り
ばね138を介して連結されており、この引張り
ばね138により、受け刃ローラ102と切り刃
ローラ104とは互いに所定の圧接力でもつて圧
接されている。
尚、受け刃ローラ102及び切り刃ローラ10
4の支持軸106,120は、図示しない支持台
により支持されている。
従つて、上述した分断ローラ110における受
け刃ローラ102と切り刃ローラ104間をチツ
プペーパウエブ92が通過すると、このチツプペ
ーパウエブ92の通過とともに受け刃ローラ10
2、切り刃ローラ104が夫々回転され、これに
より、チツプペーパウエブ92は、第19図に示
されるように、中央帯部192aと、この中央帯
部192aの外側に位置する一対の外側帯部19
2bに分断されることになる。ここで、第19図
から明らかなように、これら中央帯部192a、
外側帯部192bは、上記一対の切取り線92a
が中央帯部192aに含まれるように分断されて
おり、また、中央帯部192aにおいては、切取
り線92aと近接する側のその側縁までの幅Wは
夫々同一の寸法に設定されている。
そして、チツプペーパウエブ92の走行方向で
みて分断ローラ100よりも下流側に位置するチ
ツプペーパウエブ92の走行経路における一対の
案内ローラ98a間には、分断された中央帯部1
92a、一対の外側帯部192bを夫々独立に走
行案内する分離ガイド150が配置されている。
この分離ガイド150は、第20図に最も良く詳
図されており、分離ガイド150は、支持プレー
ト152に一端が支持された支持軸154を備え
ている。この支持軸154は案内ローラ98aよ
りも下方に位置付けられており、支持軸154に
は回転ローラ156が回転自在に取付けられてい
る。中央帯部192aは、回転ローラ156の下
側を引き回されて、この回転ローラ156によ
り、その走行が案内されている。
また、支持プレート152には、支持軸154
よりも上方に位置して別の支持軸158が支持さ
れている。この支持軸158には、軸線方向に所
定の間隔を存して離間した2組のガイド体160
が取付けられている。各ガイド体160は、支持
軸158に対しねじにより固定された一対のガイ
ドリング162からなり、これらガイドリング1
62間を両外側帯部192bが夫々通過するよう
になつている。支持軸158に対する両ガイド体
160の取付け位置は、中央帯部192aに対し
て両外側帯部192bを外側に向けて所定の間
隔、例えば5mm程度だけ離間させるように設定さ
れている。この点について、更に詳述すれば、分
離ガイド150により互いに分離された中央帯部
192a、両外側帯部192bがこの分離状態を
保持して、吸引ローラ96を介して移送ドラム7
2まで供給されたとき、この移送ドラム72上の
両紙巻たばこ本体5及び二連フイルタチツプ42
に対し、これら中央帯部192a及び両外側帯部
192bが第20図中の想像線で示される関係に
位置付けるように設定されている。つまり、両外
側帯部192bが二連フイルタチツプ42の端部
から紙巻たばこ本体5の端部に夫々跨がり、且
つ、各外側帯部192bと中央帯部192aとの
間に通気部8が位置付けられるようになつている
ものである。
そして、分離ガイド150と吸引ローラ96と
の間におけるチツプペーパウエブ92の走行経路
には、糊付け部170が配置されている。この糊
付け部170において中央帯部192a及び両外
側帯部192bの一方の面には、第21図中に斜
線を施して示される領域に糊が付着され、この斜
線領域が糊付け面として形成される。即ち、第2
1図から明らかなように、両外側帯部192bに
おいては、その両側縁側を若干残した全面が糊付
け面Xとして形成されている。一方、中央帯部1
92aにおいては、両切取り線92a間のこれら
切取り線92a側を若干残した全面Yが糊付け面
として形成されており、更に、中央帯部192a
各側縁と対応する切取り線92aとの間で規定さ
れる一対の切取り予定帯部192cにおいては、
チツプペーパウエブ92の走行方向に所定の間隔
を存し、且つ、所定の領域のみが糊付け面Zとし
て形成されている。尚、糊付け面Zが規定される
領域に関しては、後に詳しく説明する。
上述した糊付け面X,Y,Zを形成する糊付け
部170は、例えば、第22図に示される糊付け
ローラ172によつて実現される。この糊付けロ
ーラ172は、回転軸174に取付けられ、両外
側帯部192bの糊付け面xと対応する領域に対
して転接する一対の外側ローラリング(第1糊付
け部)176と、これら外側ローラリング176
間に位置して回転軸174に取付けられ、中央帯
部192の糊付け面Yに対応する領域に転接する
中央ローラリング(第1糊付け部)178を備え
ている。更に、回転軸174には、中央ローラリ
ング178の両側に所定の間〓を存して、一対の
中間ローラリング180が取付けられており、こ
れら中間ローラリング180の外周面には、周方
向に所定の間隔を存した複数の糊付け突起182
が形成されている。これら糊付け突起182の先
端面は円弧面に形成されているとともに、回転軸
174の回転及びチツプペーパウエブ92の走行
に伴い、上記切取り予定帯部192cの糊付け面
Zと対応する領域に夫々転接可能となつている。
一方、上述したローラリング176,176,1
78の外周面及び各糊付け突起182の先端面
は、糊供給ローラ184の外周面に対しても転接
されている。この糊供給ローラ184は糊壷18
4a内の糊液中にその外周部の一部が浸漬されて
おり、これにより、糊供給ローラ184の外周面
からローラリング176,176,178の外周
面及び各糊付け突起182の先端面に糊が移し変
えられるようになつている。従つて、上述の糊付
けローラ172と接した状態で、中央帯部192
a、この中央帯部192aに含まれる両切取り予
定帯部192c、更に、両外側帯部192bが
夫々糊付けローラ172を通過することにより、
これら帯部192a,192c,192bには上
記糊付け面Y,Z,Xが夫々形成されることにな
る。
そして、吸引ローラ96の近傍には、この吸引
ローラ96に対して転接する切断ローラ186が
配置されている。この切断ローラ186は、その
外周面に周方向等間隔を存して複数の切断刃18
6aが設けられている。切断ローラ186は、吸
引ローラ96上において、吸引ローラ96まで案
内されてきたチツプペーパウエブ92、即ち、中
央帯部192a、この中央帯部192aに含まれ
る両切取り予定帯部192c、並びに、両外側帯
部192bをその走行方向に所定の間隔Tで切断
することができる。これにより、吸引ローラ96
は、各帯部192a,192bを切断して得られ
る中央ペーパ片(第1ペーパ片)292a、この
中央ペーパ片に292に切取り線92aを介して
接続されている切取り予定ペーパ片(第2ペーパ
片)292c、並びに、一対の外側ペーパ片(第
1ペー片)292b夫々吸引保持した状態で移送
し、これらペーパ片292a,292b,292
cを第23図に示されるように、移送ドラム72
上の上述した二連のフイルタ付きシガレツトに対
して位置付けられ、また、同時に、上述した糊付
け面X,Yの一部を介して二連のフイルタ付きシ
ガレツトに対し付着される。ここで、上述した間
隔Tは、チツプペーパ巻付けドラム74におい
て、各ペーパ片292a,292b,292cが
紙巻たばこ本体5及び二連フイルタチツプ42の
夫々所定に部位に巻付けられたとき、その一部が
重なり合うような寸法に設定されている。
また、上述した切取り予定ペーパ片292cの
糊付け面Zは、このペーパ片292cが第24図
に示されるように巻付けられたとき、切取り予定
ペーパ片292cの両端に所定の非糊付着領域
Zaが存するように設定されている。例えば、こ
れら非糊付着領域Zaの寸法は約0.5mmに設定され、
また、糊付け面Zの寸法は約2mmに設定されてい
る。
従つて、チツプペーパ巻付けドラム74におい
て、各ペーパ片292a,292bが紙巻たばこ
本体5及び二連フイルタチツプ42の夫々所定に
部位に巻付けて糊付けされることにより、両紙巻
たばこ本体5と二連フイルタチツプ42とは、両
外側ペーパ片292bによつて連結され、また、
二連フイルタチツプ42の中央には中央ペーパ片
292aが両切取り予定ペーパ片292cを伴つ
て巻付けられ糊付けされることになる。ここで、
上述の糊付け面Zに関する説明から明らかなよう
に、両切取り予定ペーパ片292cは、二連フイ
ルタチツプ42に対し非接着の状態で、この二連
フイルタチツプ42に巻付けられている。
このようにして各ペーパ片292a,292
b,292cにより巻回されて一体となつた二連
のフイルタ付きシガレツトは、前述したように2
本のフイルタ付きシガレツトに切断され、そし
て、その姿勢が整えられた後、コンベア84を介
して次工程に移送される。
既に上述した説明から明らかであるように、こ
の発明の製造方法によれば、ロール94から繰出
され、且つ、切取り線92aを有してなるチツプ
ペーパウエブ92を分断ローラ100によつて3
個の帯部192a,192bに分断し、また、分
離ガイド150において、中央帯部192aから
両外側帯部192bを所定の間隔だけ離間させる
ことにより、これら帯部192a,192bを移
送ドラム72上における紙巻たばこ本体5及び二
連フイルタチツプ42に対し所定の位置に導くこ
とができる。そして、これら帯部192a,19
2bに対しては、糊付けローラ172により、
夫々所定の領域に糊付け面X,Y,Zが形成さ
れ、この後、これら帯部192a,192bを切
断ローラ186において所定の寸法に切断するこ
とにより、これらの帯部192a,192bから
切取り予定ペーパ片292c有する中央ペーパ片
292aと両外側ペーパ片292bとを得ること
ができる。そして、これらペーパ片292a,2
92bを紙巻たばこ本体5及び二連フイルタチツ
プ42の所定の位置に巻付けて糊付けすることに
より、2本の紙巻たばこ本体5と二連フイルタチ
ツプ42とを連結して2本分のフイルタ付きシガ
レツトを得ることができる。この後、2本分のフ
イルタ付きシガレツトは、2本のフイルタ付きシ
ガレツトに切断されて、これにより、完成品のフ
イルタ付きシガレツトを得ることができる。
この発明の実施例によれば、チツプペーパ供給
部90において、上述した分断ローラ100及び
分離ガイド150を付加するとともに、糊付けロ
ーラに関しては上述の糊付けローラ172を使用
することにより、他の機構、即ち、フイルタプラ
グ供給部52、紙巻たばこ供給部64及びチツプ
ペーパ巻付け部54の各機構に関しては、従来の
ものを使用することができる。また、摺動リング
予定部10となる切取り予定ペーパ片292c
は、中央ペーパ片292aとともに二連フイルタ
チツプ42に巻付けられることから、この切取り
予定ペーパ片292cが巻付けるための新たな巻
付け機構を付加する必要もない。この結果、従来
の製造装置を少し手直しするだけで、この発明の
フルタ付きジガレツトを容易に得ることができ、
このフイルタ付きシガレツトの製造コストの増加
を極力抑えることができる。
この発明は、上述した一実施例の製造装置、ま
た、製造方法に限られるものではなく、例えば、
第25図乃至第27図には他の実施例に係わる製
造装置の一部分、及び、この製造装置の作動を説
明するための図が示されている。
第25図を参照すれば、第21図と同様に3個
の帯部、即ち、中央帯部192a、両外側帯部1
92bに分断されたチツプペーパウエブ92が示
されているが、ここで、第21図の場合と異なる
のは、両切取り予定帯部192cが中央帯部19
2aではなく、両外側帯部192bに夫々切取り
線92aを介して接続されている点である。この
場合、分断ローラ100における切り刃132間
の間隔を調整し、また、分離ガイド150におけ
るガイド体160の間隔を調整することで、第2
5図に示された各帯部192a,192b,19
2cを得ることができる。また、これら帯部19
2a,192b,192cの夫々には、第21図
の場合と同様な糊付け面X,Y,Zが形成される
が、この場合、糊付けローラ172を第26図に
示す糊付けローラ172aに変えることで、容易
に糊付け面Y,X,Zを得ることができる。即
ち、第26図から明らかなように、糊付けローラ
172aにおいては、中間ローラリング180が
切取り予定帯部192cと対応するように、外側
ロールリング176側に夫々位置付けられてい
る。
このような他の製造装置においては、移送ドラ
ム72上での両紙巻たばこ本体5及び二連フイル
タチツプ42に対する中央ペーパ片292a、外
側ペーパ片292b及び切取り予定ペーパ片29
2cの位置関係は、第27図に示される関係とな
る。即ち、このような他の実施例において製造さ
れるフイルタ付きシガレツトでは、摺動リング予
定部10は、チツプリング7ではなく連結リング
6に切取り線10a介して接続されており、通気
部8は、摺動リング予定部10によつて覆われた
状態にある。従つて、この場合には、摺動リング
予定部10を切離さないで喫煙すれと、煙流のみ
が吸口端から口内に入るので、喫煙者は重量感の
ある喫煙を味わうことができる。一方、摺動リン
グ予定部10を連結リング6から切取り線10a
を介し、摺動リング10cを切離して形成し、こ
の摺動リング10cを摺動させることで、通気部
8から導入される空気量を可変できるので、この
他の実施例の場合においても、重みのある喫味感
から軽味のある喫味感までを1本のフイルタ付き
シガレツトで味わうことができる。
また、第2図、第4図乃至第6図の各実施例、
並びに、第25図乃至第27図により示された実
施例において、いずれも、摺動リング予定部10
を切離して形成した摺動リング10bにより通気
部8の一部若しくは全部を覆うことで、この通気
部8による空気導入量を減少させる方向に可変す
るようにしたが、摺動リング予定部10が切離さ
れる前の状態において、この摺動リング予定部1
0により通気部8の一部若しくは全部が覆われる
ように通気部8を位置付ければ、摺動リング10
により通気部8による空気導入量を増加する方向
に可変することもできる。
更に、上述した製造方法及び製造装置の実施例
においては、いずれも第1図のフイルタ付きシガ
レツトを得るため方法及び装置について言及した
が、第4図乃至第6図のフイルタ付きシガレツト
の場合であつても、第4図乃至第6図に示された
フイルタチツプの4本分からなるフイルタロツド
を第11図の製造装置に適用することで、同様に
して得ることができるのは勿論である。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、フイ
ルタチツプに通気部を設け、また、フイルタチツ
プの外周面を軸方向に摺動可能となる摺動リング
予定部をチツプリング若しくは連結リングの一方
のリングに切取り線を介して接続してあるので、
この摺動リング予定部を利用することで、通気部
により導入される空気量を任意に可変できる。従
つて、喫煙者は、各自でもつて、そのフイルタ付
きシガレツトに対する喫味感を調整することがで
き、好みに応じた喫煙を味わうことができる。
また、この発明の製造方法によれば、摺動リン
グ予定部となるべきペーパ片を連結リング若しく
はチツプリングとなるべきペーパ片の一方に切取
り線を介して接続してあるから、チツプリング及
び連結リングの形成と同時に、摺動リング予定部
も形成できるので、この摺動リング予定部の形成
のために手間がかかることはない。更に、この発
明の製造装置においては、従来装置を多少変更す
るだけで、この発明のフイルタ付きシガレツトを
簡単にして得ることができる等の優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は、この発明の一実施例に係
わるフイルタ付きシガレツトの斜視図、第2図
は、第1図のシガレツトにおけるフイルタチツプ
の断面図、第3図は、調整リングの作用を説明す
るフイルタ付きシガレツトの斜視図、第4図乃至
第6図は、フイルタチツプの変形例を夫々示す断
面図、第7図乃至第10図は、第1図のシガレツ
トに使用されるフイルタチツプの製造を説明する
ための図であり、第7図はプラグペーパウエブに
小孔を形成するための穿設装置の概略図、第8図
は小孔を有するプラグペーパウエブの平面図、第
9図はプラグペーパにより巻回されてなる長尺な
フイルタチツプの棒状体を示す斜視図、第10図
は、第8図の場合と異なる領域に小孔が形成され
たプラグペーパウエブの平面図、第11図乃至第
24図は、この発明の一実施例に係わる製造装置
及び製造装置の作用を説明するための図であり、
第11図は製造装置ほぼ全体の概略図、第12図
乃至第15図はフイルタチツプ供給部の作用を説
明するための図、第16図及び第17図は紙巻た
ばこ供給部の作用を説明するための図、第18図
は分断ローラの断面図、第19図は分断ローラに
より分断されたチツプペーパウエブの平面図、第
20図は分離ガイドの平面図、第21図は分断さ
れたチツプペーパウエブの糊付着位置を示す平面
図、第22図は糊付けローラの斜視図、第23図
は紙巻たばこ及び二連フイルタチツプに対する巻
付けペーパ片の関係を示す図、第24図は切取り
予定ペーパ片がフイルタチツプに巻付けられた状
態を示す図、第25図乃至第27図はこの発明に
係わる他の製造装置の実施例を示し、第25図は
第21図に対応する分断されたチツプペーパウエ
ブの糊付着位置を示す平面図、第26図は他の糊
付けローラを示す斜視図、第27図は第23図と
対応し、紙巻たばこ及び二連フイルタチツプに対
する巻付けペーパ片の関係を示す図である。 1……フイルタチツプ、5……紙巻たばこ本
体、6……連結リング、7……チツプリング、8
……通気部、10……摺動リング予定部、10a
……切取り線、10b……摺動リング、54……
チツプペーパ巻付け部、94……チツプペーパロ
ール、100……分断ローラ、150……分離ガ
イド、172……糊付けローラ、186……切断
ローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紙巻たばこ本体と、 紙巻たばこ本体の一端に直列に配置され、プラ
    グペーパにより覆われたフイルタチツプと、 紙巻たばこ本体とフイルタチツプとの互いに接
    触する端部の双方に巻付けられ、これら紙巻たば
    こ本体とフイルタチツプとを連結する非通気性の
    ペーパからなる連結リングと、 フイルタチツプの紙巻たばこ本体とは反対側の
    端部に巻付けられた非通気性ペーパからなるチツ
    プリングと、 チツプリングと連結リングとの間に露出するフ
    イルタチツプのプラグペーパの一部分に設けら
    れ、外部からフイルタチツプ内に空気を導入可能
    とする通気部と、 チツプリングと連結リングとの間に露出するプ
    ラグペーパの外周面に、チツプリングと連結リン
    グとの間の長さよりも短い幅を有する非通気性ペ
    ーパを巻付けて形成されるとともに、チツプリン
    ク及び連結リングの一方に多数の切込みからなる
    切取線を介して切離し可能に接続されており、こ
    の切取り線から切離された際にはフイルタチツプ
    の軸線方向に摺動して、外部に対する前記通気部
    の露出量を可変するための摺動リングとなる摺動
    リング予定部とを具備したことを特徴とするフイ
    ルタ付きシガレツト。 2 プラグペーパにより巻付けられ、このプラグ
    ペーパの一部分に通気部を有したフイルタチツプ
    を準備し、 フイルタチツプの一端に直列にして紙巻たばこ
    本体を配置し、 紙巻たばこ本体とフイルタチツプとが接触する
    一端部の双方とフイルタチツプの他端部とに上記
    通気部を挟むようにして非通気性の一対の第1ペ
    ーパ片を夫々巻付けて糊付けし、これら一対の第
    1ペーパ片から連結リング及びチツプリングを形
    成し、 上記連結リング及びチツプリングの形成と同時
    に、一方の第1ペーパ片に多数の切込みからなる
    切取り線を介して接続されている第2ペーパ片
    を、フイルタチツプとは非接着の状態でフイルタ
    チツプの外周面に巻付け、第2ペーパ片の両端同
    士を相互に糊付けすることにより、連結リングと
    チツプリングとの間に位置するとともにこれら連
    結リングとチツプリングとの間の長さよりも短い
    幅を有し、且つ、前記切取り線から分離された際
    にはフイルタチツプの軸線方向に摺動して、外部
    に対する前記通気部の露出量を可変するための摺
    動リングとなる摺動リング予定部を形成すること
    を特徴とするフイルタ付きシガレツトの製造方
    法。 3 巻付け位置にて、プラグペーパにより覆われ
    ている二連フイルタチツプの両端側に直列に2本
    の紙巻たばこ本体を配置し、二連フイルタチツプ
    から両方の紙巻たばこ本体の端部に亘る幅を有し
    た非通気性のチツプペーパ片を、これら二連フイ
    ルタチツプ紙巻たばこ本体の端部に巻付けると同
    時に糊付けして、2本の紙巻たばこ本体と二連フ
    イルタチツプとを接続した二連のフイルタ付きシ
    ガレツトを形成し、この後、二連フイルタ付きシ
    ガレツトを軸線方向中央から切断して個々のフイ
    ルタ付きシガレツトを得るフイルタ付きシガレツ
    トの製造装置において、 前記巻付け位置に、両端から等間隔を存したプ
    ラグペーパの部位に外部から空気を導入可能とす
    る一対の通気部を設けた二連フイルタチツプを供
    給するフイルタチツプ供給部と、 前記巻付け位置に、二連フイルタチツプの両端
    側に直列に位置するように2本紙巻たばこ本体を
    供給する紙巻たばこ供給部と、 多数の切込みからなる一対の切取り線を両側縁
    から同一の第1幅を存して有した非通気性のチツ
    プペーパウエブが積層して巻回されているチツプ
    ペーパロールを備え、このチツプペーパロールか
    ら繰出されたチツプペーパウエブを前記巻付け位
    置までの所定の走行経路に沿つて案内するチツプ
    ペーパ供給部と、 チツプペーパロールと前記巻付け位置との間の
    前記走行経路中に配置され、チツプペーパウエブ
    を走行方向に沿い、上記各切取り線の外側及び内
    側の一方の側で、その切取り線から同一の第2幅
    を存して夫々切断することにより、外側に位置し
    た一対の第1帯部、これら第1帯部との間に位置
    した第2帯部の合計3本の帯部に分断し、且つ、
    第1帯部及び第2帯部の一方に対応する側の切取
    り線を介して接続された一対の切取り予定帯部を
    形成するチツプペーパ分断ローラと、 チツプペーパ分断ローラと前記巻付け位置との
    間の走行経路中に配置され、一対の第1帯部と第
    2帯部とを互いに離間させ、前記巻付け位置に
    て、第1帯部と第2帯部との間に前記二連フイル
    タチツプの一対の通気部が夫々位置するように、
    一対の第1帯部を一方の紙巻たばこ本体の端部か
    ら二連フイルタチツプに亘る位置と他方の紙巻た
    ばこ本体の端部から二連フイルタチツプに亘る位
    置に夫々位置付けるとともに、第2帯部を二連フ
    イルタチツプの軸線方向中央部に位置付ける分離
    ガイド部と、 この分離ガイド部と前記巻付け位置との間の走
    行経路中に配置され、一対の第1帯部及び第2帯
    部の一方の面に前記一対の切取り予定帯部を除い
    て、糊を塗布する第1糊付け部と、 第1糊付け部と前記巻付け位置との間の走行経
    路に配置され、一対の第1帯部及び第2帯部を前
    記切取り予定帯部とともに前記チツプペーパ片と
    同一の長さ毎に切断し、チツプペーパ片として一
    対の第1切断片及び第2切断片を形成する帯部切
    断部と、 この帯部切断部と分離ガイド部との間の走行経
    路に配置され、上記一対の切取り予定帯部の一方
    の面に、前記第1切断片及び第2切断片が得られ
    るとき、これら切断片の一方の側の切断端に位置
    するように糊を塗布する第2糊付け部と、 前記巻付け位置に配置され、フイルタチツプ供
    給部、紙巻たばこ供給部及び帯部切断部から、二
    連フイルタプラグの両側に直列にして2本の紙巻
    たばこ本体を受け取るとともに、チツプペーパ片
    として一対の第1切断片及び第2切断片を受取
    り、これら第1及び第2切断片を前記切取り予定
    帯部を切断して得た切取り切断片ととにもに2本
    の紙巻たばこ本体及び二連フイルタチツプの外周
    面に夫々巻付けて、第1切断片からなる一対の連
    結リング及び第2切断片からなるチツプリングに
    加え、連結リング及びチツプリングの一方に前記
    切取り線を介して切離し可能に接続されている前
    記切取り切断片からなり且つその切断端のみが相
    互に接着されていることで、前記切取り線から分
    離された際にはフイルタチツプの軸線方向に摺動
    して、外部に対する前記通気部の露出量を可変す
    るための摺動リングとなる一対の摺動リング予定
    部を有した二連のフイルタ付きシガレツトを形成
    するチツプペーパ巻付け部と、 チツプペーパ巻付け部から二連のフイルタ付き
    シガレツトを受取り、この二連フイルタチツプの
    軸方向中央から切断して個々にフイルタチツプを
    有するフイルタ付きのシガレツト完成品を得るシ
    ガレツト切断部とを具備したことを特徴とするフ
    イルタ付きシガレツトの製造装置。
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