JPH0567675U - トイレの遠隔操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔操作可能なシャワートイレの操作ボック
スからの信号を確実に受信できるようにする。 【構成】 トイレの洗浄等を操作する遠隔操作装置にお
いて、便器の中心より左右両側に、それぞれ遠隔操作装
置の受信部を設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はトイレのおしり洗浄や温風乾燥等の操作スイッチを壁に設けて、便器 本体側へ信号を送って遠隔操作を可能とする技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来からおしり洗浄やビデ洗浄や温風乾燥等の操作を容易にするために、壁に 遠隔操作装置を配置して、該遠隔操作装置より配線をせずに赤外線等の光を用い て信号を受信部に送って、操作できるようにした技術は公知となっているのであ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の遠隔操作装置の受信部は便座横の副操作ボックス一端やロータ ンクの一端に配置されていたので、受信部と反対側の壁に遠隔操作装置が配置さ れると、使用者により遮られたり、黒い壁やバス付き等の向かい側の壁が遠い場 合等では反射し難くて信号を受信できなかったりしていたのである。また、遠隔 操作装置は便座に座った時に操作し易い位置に配置されるので、受光部も遠隔操 作装置から受信し易い位置に配設されることとなるので、デザイン的に重要度の 高い位置に受信部が配設されることになり、美観を低下させることにもなってい たのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような問題点を解消するために、トイレの洗浄等を操作する遠隔 操作装置において、便器の中心より左右両側それぞれに遠隔操作装置の受信部を 設けたものである。

【０００５】

【作用】

したがって、遠隔操作装置の送信部より操作信号が発信されると、受信し易い 側の受信部に信号が入力されて、ソレノイドバルブやモーター等が作動して目的 の洗浄や温風吐出が行われるのである。

【０００６】

【実施例】

本考案の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如くであり、次に添付の図 面に示した実施例について説明すると、図１は洋風便器正面図、図２は同じく平 面図、図３は同じく側面図である。

【０００７】 まず、全体構成から説明すると、便器１後部上にロータンク４が配設され、該 ロータンク４上部に手洗い吐水口５が設けられ、該ロータンク４の一側の側面下 部に便器洗浄ハンドル９が配置され、他側の側面下部に副操作ボックス７が配置 され、該副操作ボックス７下部の便器１に給水管１０が挿入されて、該給水管１ ０端と前記手洗い吐水口５の間にボールタップがロータンク４内で介装されて、 一定量水がロータンク４内に溜まるとボールタップにより給水を停止すべく構成 している。前記ロータンク４前下部に便座２と便蓋３が回動可能なように枢支部 が設けられ、該便座２には座るとＯＮする着座センサー２０が配置されて、使用 者が座ったときのみ洗浄等の操作ができるようにし、前記枢支部下方の便器１内 中央にシャワー用とチャーム用の出退可能としたノズルと、温風ファンが内装さ れている。

【０００８】 また、トイレ室内の壁面に使用者が座ったときにちょうど手が届いて操作でき る位置に遠隔操作を可能とする操作ボックス６が貼設され、該操作ボックス６上 には温風スイッチ１２、ビデ洗浄スイッチ１３、おしり洗浄スイッチ１４、停止 スイッチ１６、便器洗浄スイッチ１９、時計１１と送信部１７が配置されており 、前記副操作ボックス７にも前記操作ボックス６と同様に温風スイッチ、ビデ洗 浄スイッチ、おしり洗浄スイッチ、停止スイッチと便座温度調節ダイヤル、温水 温度設定ダイヤルが配置されリモコン部の電池が切れた時や故障した場合にも操 作できるようにしている。但し、副操作ボックス７は図において蓋にて覆われて いる。

【０００９】 そして、前記送信部１７からの光信号を受信する受信部２１が正面視で便器の 中心より左右二ヶ所に配置され、例えば、受信部２１Ｌ・２１Ｒは便器１下部の スカート部１ａの両側の目立たない位置に配置されて、デザインを決める上で影 響の小さい位置に配置しているのである。また、その他図４に示すように、副操 作ボックス７と便器洗浄ハンドル９の近傍にそれぞれ受信部２１Ｌ’・２１Ｒ’ を設けたり、図３に示すようにロータンク４の側面に受信部２１Ｌ”・２１Ｒ” を設けることも可能である。但し、受信部２１は受信部の取付部を両側に配して おき、便器設置時に操作ボックスの配置を考慮して、一側のみ受信部２１を取付 部に設置するようにしてもよく、また、両側に受信部を設置しておいて左右の切 換スイッチを副操作ボックス７に配置して、操作ボックスからの信号が受け易い 側へ切換選択できるように構成することも可能である。

【００１０】 このような構成において、使用者が便座２に着座するとセンサー２０がＯＮし てビデ洗浄やおしり洗浄のスイッチを操作すると使用可能となり、該ビデ洗浄ス イッチ１３やおしり洗浄スイッチ１４や温風スイッチ１２や停止スイッチ１６を 操作すると、操作ボックス６の送信部１７より光信号が発せられ、便器側の受信 部２１はその信号を受信して、駆動回路を介してソレノイドバルブを開けたり、 ファンを駆動したりし、停止スイッチ１６が押されるとその動作を停止したりす るのである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち 、受信部を左右に配置できるので、遠隔操作装置の送信側の操作ボックスは、ト イレ室内の出入口や壁やバス付き等の配置に関係なく受信できるようになり、操 作がし易い任意位置に操作ボックスを配置できるようになり、確実に操作できる ようになったのである。また、受信部の位置は操作ボックスの位置を殆ど考慮し なくて済むようになり、デザイン的に目立たない位置に配設することができるよ うになり、デザインの制約も小さくなったのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】洋風便器正面図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】同じく側面図である。

【図４】受信部配置の他の実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 便器 ６ 制御ボックス １７ 送信部 ２１ 受信部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トイレの洗浄等を操作する遠隔操作装置
   において、便器の中心より左右両側それぞれに遠隔操作
   装置の受信部を設けたことを特徴とするトイレの遠隔操
   作装置。