JPH0567529U - メモリ機能を有するシートトラック装置 - Google Patents
メモリ機能を有するシートトラック装置Info
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- JPH0567529U JPH0567529U JP2721091U JP2721091U JPH0567529U JP H0567529 U JPH0567529 U JP H0567529U JP 2721091 U JP2721091 U JP 2721091U JP 2721091 U JP2721091 U JP 2721091U JP H0567529 U JPH0567529 U JP H0567529U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】機械的な構造で構成できる、メモリ機構を有す
るシートトラック装置。 【構成】左右のシートトラックの少なくとも一方に設け
られ、アッパレール57Lをロアレール56Lに対して
ロックするロック部59と;その作動によりロアレール
に対して固定又は解放され、この固定位置をメモリ位置
とするメモリ部と;アッパレール57Lに設けられ、そ
の操作時に、ロック部59を作動させてアッパレール5
7Lを解放させ、同時にメモリ部のメモリを解除させる
解除操作部材と;アッパレール57L側に支持されたメ
モリ操作部材と;ロック部を解除しかつメモリ部との当
接可能状態とされ、アッパレールをメモリ位置に復帰さ
せる第一メモリ位置復帰部材と;アッパレールとともに
前方に移動された後に後方に戻されるときメモリ位置で
復帰して、解除状態のロック部を作動させてアッパレー
ルをメモリ位置でロックさせる第二メモリ位置復帰部材
とを備えたものである。
るシートトラック装置。 【構成】左右のシートトラックの少なくとも一方に設け
られ、アッパレール57Lをロアレール56Lに対して
ロックするロック部59と;その作動によりロアレール
に対して固定又は解放され、この固定位置をメモリ位置
とするメモリ部と;アッパレール57Lに設けられ、そ
の操作時に、ロック部59を作動させてアッパレール5
7Lを解放させ、同時にメモリ部のメモリを解除させる
解除操作部材と;アッパレール57L側に支持されたメ
モリ操作部材と;ロック部を解除しかつメモリ部との当
接可能状態とされ、アッパレールをメモリ位置に復帰さ
せる第一メモリ位置復帰部材と;アッパレールとともに
前方に移動された後に後方に戻されるときメモリ位置で
復帰して、解除状態のロック部を作動させてアッパレー
ルをメモリ位置でロックさせる第二メモリ位置復帰部材
とを備えたものである。
Description
【0001】
本考案は、車両の前席のシートに用いられるシートトラック装置に関し、特に シート位置のメモリ機構に関する。
【0002】
シートの前後位置を調節するシートトラック装置は、左右のシートトラックの ロアレールを床面に固定し、ロアレールに摺動自在に嵌めたアッパレールをシー トに固定している。ロアレールとアッパレールの間には、シートを調節後の位置 に固定するためのロック機構が設けられている。
【0003】 このシートトラック装置には従来、調節後のシート位置をメモリするメモリ機 構が搭載されている。このメモリ機構は、乗降時に自身の乗降を容易にするため にシートを一旦後に下げて戻す場合、および、2ドア車において、後席の乗員の 乗降を容易にするためにシートを一旦前に動かして元に戻す場合(ウォークイン 機構)に便利に使用される。ところが従来のメモリ機構は、駆動モータのパルス 管理等を行なってメモリ機構を構成したもので、構造が複雑化するとともに、高 度な制御を必要とし、安価に提供することが困難であった。
【0004】
本考案は、より簡単な機械的な構造で構成できる、メモリ機構を有するシート トラック装置を得ることを目的とする。
【0005】 また本考案は特に、自身の乗降を容易にするために、前席のシートを一旦後方 に動かした後、前に戻す場合、および、後席の乗員の乗降を容易にするためにシ ートを一旦前に動かして元に戻す場合のいずれにおいても、シートをメモリ位置 に確実に戻すことができるシートトラック装置を得ることを目的とする。
【0006】
本考案は、床面側に固定されるロアレールと、このロアレールに対し移動自在 でシート側に固定されるアッパレールとをそれぞれ有する左右一対のシートトラ ックと;上記左右のシートトラックの少なくとも一方に設けられ、アッパレール をロアレールに対してロックするロック部と;上記左右のシートトラックの少な くとも一方に設けられ、その作動によりロアレールに対して固定又は解放され、 この固定位置をメモリ位置とするメモリ部と;上記左右のシートトラックの少な くとも一方のアッパレールに設けられ、その操作時に、上記ロック部を作動させ てアッパレールを解放させ、同時に連動リンク機構を介して上記メモリ部のメモ リを解除させる解除操作部材と;上記アッパレール側に支持されたメモリ操作部 材と;上記アッパレール側に起倒可能に支持されたシートバックと;上記メモリ 操作部材の操作に連動して回動され、上記ロック部を解除しかつ上記メモリ部と の当接可能状態とされ、この状態でアッパレールとともに後方に移動された後に 前方に戻されるときメモリ部と当接し、該アッパレールを上記メモリ位置に復帰 させる第一メモリ位置復帰部材と;上記シートバックの前倒に連動して回動され 、上記ロック部を解除しかつ上記メモリ部との連動可能状態に保持され、この状 態でアッパレールとともに前方に移動された後に後方に戻されるときメモリ位置 で復帰して、解除状態のロック部を作動させてアッパレールを該メモリ位置でロ ックさせる第二メモリ位置復帰部材とを備えたことに特徴を有する。
【0007】 この構成によれば、同一の装置で、自身の乗降を容易にするために、前席のシ ートを一旦後方に動かした後、前に戻すメモリロック機能と、後席の乗員の乗降 を容易にするためにシートを一旦前に動かして元に戻すメモリロック機能とを、 実現させることができる。しかも、これら両メモリ機能を、共通のメモリ部によ り行なわせているから、装置を簡略化させてコンパクトに構成することができる 。
【0008】
以下図示実施例について本考案を説明する。この実施例のシートトラック装置 は、乗降時のメモリロック機能と、ウォークイン時のメモリロック機能とを有し ている。乗降時のメモリロック機能とは、自身の乗降を容易にするため、メモリ 位置よりシートを一旦後方に移動させた後、再び前方のメモリ位置にシートを復 帰させる機能であり、ウォークイン時のメモリロック機能とは、後席の乗員の乗 降を容易にするため、シートを一旦前方に移動させた後、再び元の位置に戻す機 能をいう。シートSには、図4のように作動操作レバー(メモリ操作部材)80 、手動レバー53およびウォークインペダル54が回動可能に設けられている。 作動操作レバー80は、その回動操作によりリクライニング機構(図示せず)を 作動させてシートバック81の角度調節を可能とさせ、またシートバック81を 前倒させることによりシートSのウォークインを可能とさせる。ウォークインペ ダル54は、その操作によりシートバック81を前倒させ、シートSを前方へス ライドさせる。なお、シートトラックは左側についてのみ説明する。
【0009】 図1および図2に示すように、左シートトラック55Lは、床面に固定される ロアレール56Lと、このロアレール56Lに摺動自在に嵌められ、シートSに 固定されるアッパレール57Lとを備えている。このアッパレール57L上には 、シートSのサイドブラケット58、およびリクライニング機構(図示せず)が 設けられている。
【0010】 左シートトラック55Lには、ロアレール56Lとアッパレール57Lとの間 をロックおよび解除するロック・解除機構(ロック部)59が設けられている。 このロック・解除機構59は、左シートトラック55Lの内側に平行に延びる解 除ハンドル(解除操作部材)60を回動自在に有している。この解除ハンドル6 0は、ブラケット61を介してアッパレール57Lに回動自在に支持されている 。解除ハンドル60には、ロックアーム62が回動自在に嵌合され、このロック アーム62の左右に回動プレート63a、63bが溶着され、この回動プレート 63a、63bの左右にカムプレート64a、64bが回動自在に嵌合され、こ のカムプレート64a、64bの左右にフック部材65a、65b(第一メモリ 復帰部材、第二メモリ復帰部材)が回動自在に嵌合されている。上記回動プレー ト63a、63bは、解除ハンドル60を中心とする円弧状の長孔67を有し、 回動中心から最も離れた位置に嵌合孔72を有している。カムプレート64a、 64bは、略中央部分に形成した嵌合孔71と、先端部分に形成した連動カム部 68を有している。
【0011】 フック部材65aは、その上端部に、アッパレール57L側に向けて傾斜させ た当接部88を有し、下端部に、ロックアーム62側に向けて折曲されカムプレ ート64aの連動カム部68と当接すべき折曲当接部69aを有している。フッ ク部材65bは、その上端部に、アッパレール57Lと反対側に向けて傾斜させ た係合突起部89を有し、下端部に、ロックアーム62側に向けて折曲されカム プレート64bの連動カム部68と当接すべき折曲当接部69bを有している。 ロックアーム62には、アッパレール57Lの長手方向に沿わせて作動ロッド6 6が固定されており、この作動ロッド66はその両端部を、回動プレート63a 、63bの長孔67を貫通させ、カムプレート64a、64bの嵌合孔71にそ れぞれ嵌合させている。
【0012】 アッパレール57Lは、フック部材65bと対応させた位置に固定された板ば ね部材73を有している。この板ばね部材73は、上下方向に貫通された係合孔 74と、下方に突出させた摺動突起部75を有している。ロアレール56Lには 、ロックアーム62と対応させた位置に、支持ブラケット76の一端部が固定さ れている。この支持ブラケット76は、板ばね部材73およびロック・解除機構 59の全体を覆う形状を呈しており、その上面に貫通ガイド77a、77bが設 けられている。作動操作レバー80にその一端部を連結させた連動ワイヤ78が 貫通ガイド77aに貫通され、その他端部がフック部材65aのワイヤ接続部7 0aに連結されており、シートバック81にその一端部を連結させた連動ワイヤ 79が貫通ガイド77bに貫通され、その他端部がフック部材65bのワイヤ接 続部70bに連結されている。支持ブラケット76の他端部には、略上下方向に 沿わせた円弧溝86を有する支持部87が設けられている。
【0013】 図3に示すように、ロックアーム62に固定された回動アーム82(図1、2 には図示せず)には、支持ブラケット76の略中央部に植設したばね支持部83 に一端部を支持された引張りばね84の他端部が引掛けられている。またロアレ ール56Lの側面に、所定間隔で多数のロック孔90が形成されている。ロック アーム62は、このロック孔90と係脱するロック歯91を有し、引張りばね8 4により、そのロック歯91をロック孔90に係合させる方向に回動付勢されて いる。
【0014】 次に、乗降時でもウォークイン時でも共通に使用することができる、シート位 置メモリ機構(メモリ部)93を説明する。
【0015】 このシート位置メモリ機構93は、ロアレール56L側に、その延長方向に沿 わせて固定したメモリプレート94を有している。このメモリプレート94は、 断面形状が略コ字状とされており、その上部面がロアレール56Lの下部面に固 定され、下部面にはその延長方向に沿わせて多数の係合孔95が所定間隔で形成 されている。またロアレール56Lには、保持ブラケット100を介してメモリ ロッド101がこのロアレール56Lおよびメモリプレート94に沿わせて取り 付けられている。
【0016】 メモリプレート94の側面には、左シートトラック55Lの上下方向に沿わせ たストッパプレート96の下部が固定されている。このストッパプレート96は 、フック部材65aの当接部88を当接させる移動規制面96aと、板ばね部材 73の摺動突起部75を摺接させる傾斜面97a、97bと、ロアレール56L と反対側に向けて突出させた、嵌合孔98を有する左右の保持部99を有してい る。左右の嵌合孔98には上記メモリロッド101が貫通され、このメモリロッ ド101には左右の嵌合孔98の間に位置させて、メモリロックアーム102と トーションばね103が回動自在に嵌合される。これにより、メモリロックアー ム102はメモリロッド101を中心に回動して、そのメモリロック爪102a をメモリプレート94の係合孔95に対し自在に係脱させることができる。
【0017】 左右の支持部87の間にはメモリ解除部材105が配置され、このメモリ解除 部材105の左右に固定された固定用ロッド106が、左右の円弧溝86から両 側方に突出されている。左右の回動プレート63a、63bには、左右の作動リ ンク104の一端部が回動自在に連結されており、該左右の作動リンク104の 他端部に左右の固定用ロッド106が固定されている。したがって、作動リンク 104の上下動により円弧溝86に沿って上下動されるメモリ解除部材105の 解除爪部105aにより、メモリロックアーム102の解除押圧部102bを上 方へ押し上げ、このメモリロックアーム102を、メモリロッド101を中心に 回動させることができる。なお、シートSは図示しない付勢手段により前方へ付 勢されており、手動レバー53またはウォークインペダル54の操作によりロッ クを解除されると、前方へスライドする。
【0018】 上記構成の本装置は、次のように作動する。まず、解除ハンドル60を図1、 図2の矢印A方向へ回動操作する。すると、回動プレート63aおよび回動プレ ート63bが同方向に回動され、長孔67の下端縁により作動ロッド66を同方 向に押し上げ、ロックアーム62を、引張りばね84の付勢力に抗してロック解 除方向に回動させる。これにより、ロック歯91がロック孔90から外れ、シー トSはロック解除状態となる。同時に作動リンク104を介して固定用ロッド1 06が円弧溝86に沿って上昇され、これによりメモリ解除部材105が同方向 に移動されて解除爪部105aによってメモリロックアーム102の解除押圧部 102bを押し上げて、このメモリロックアーム102をメモリロッド101を 中心に図3の反時計方向に回動させる。このため、メモリプレート94の係合孔 95からメモリロック爪102aが離脱されてメモリロックが解除される。
【0019】 この状態において、着座している人は、シートSの位置を自由に前後に調整す ることができ、解除押圧部102bに解除爪部105aが係合されていることに よりシート位置メモリ機構93がロック・解除機構59と一体にされ、シートS とともに移動される。また板ばね部材73は、フック部材65bと対応させた位 置、つまりストッパプレート96の前端面よりやや前方に位置して設けられてお り、シートS(アッパレール57L)とともに前後に移動されるときは、その弾 力性によって傾斜面97a、97bおよび平坦面97cに沿うことができる。
【0020】 そしてシートを好みの位置に調節したら、解除ハンドル60から手を離す。す ると引張りばね84の付勢力により、ロックアーム62が回動プレート63a、 63bとともに図2の時計方向に回動され、ロックアーム62のロック歯91が ロアレール56Lのいずれかのロック孔90に係合し、その位置でシートSがロ ックされる。同時に回動プレート63a、63bの回動に伴って左右の作動リン ク104が下降し、メモリ解除部材105の解除爪部105aが解除押圧部10 2bから離脱してメモリロックアーム102を解放する。これにより、メモリロ ックアーム102がトーションばね103の付勢力により図3の時計方向に回動 され、シートSがロックされたと同じ位置にある、メモリプレート94の係合孔 95にメモリロック爪102aを係合させる。これによりシート位置メモリ機構 93は、この位置をメモリした状態となる。
【0021】 また、降車するためシートSを後方に移動させる場合は、まず、作動操作レバ ー80を図4の時計方向に回動させる。すると連動ワイヤ78が牽引されてフッ ク部材65aが図2の反時計方向に回動され、折曲当接部69aが連動カム部6 8を同方向に押圧してカムプレート64aを同方向に回動させる。これにより、 ロックアーム62が作動ロッド66とともに同方向に回動され、ロック歯91を ロアレール56Lのロック孔90から離脱させてロックを解除する。この状態に おいて、フック部材65aの回動により当接部88がストッパプレート96の移 動規制面96aとの当接可能な回動位置に待機されており、つまりシートSが後 方への移動後に再び戻されれば当接部88が移動規制面96aに当接して、移動 前の位置(メモリ位置)で停止される。またカムプレート64aの回動力は作動 ロッド66が回動プレート63aの長孔67内を空移動することにより吸収され るから、シート位置メモリ機構93側には伝達されない。このためメモリ解除部 材105は図3の状態にあり、メモリロックアーム102と係合されないから、 左シートトラック55L側のロック・解除機構59はロアレール56L側のシー ト位置メモリ機構93とは無関係に移動することができる。
【0022】 この状態から、シートSをロアレール56Lに対して後方に移動させ、適当な 位置で作動操作レバー80を離す。すると、ロック部材ロックアーム62が解放 され、引張りばね84の付勢力により図2の時計方向に回動してロック歯91を 、その位置にあるロック孔90と係合させ、シートSを該位置でロックする。こ の間口が広がった状態で、着座している人は容易に降車することができる。
【0023】 そして再び乗車し、着座したシートSを上記メモリ位置に戻すときは、まず作 動操作レバー80を図4の時計方向に回動させ、シートSのロックを解除し、前 方にスライドさせる。すると、上記メモリ位置に到達した時点で当接部88が移 動規制面96aと当接してシートSを停止させるから、このシートSは、それ以 上の前方移動を阻止されて移動前の位置(メモリ位置)に戻される。この後、作 動操作レバー80を離せば引張りばね84の付勢力によりロック歯91がロック 方向に回動され、その位置のロック孔90に係合することによりシートSをロッ クし、同時にフック部材65aが同方向に回動され、当接部88は移動規制面9 6aとの非当接状態にされる。
【0024】 また、シートSを前方に移動させて間口を広げ、後部座席への乗降を楽にしよ うとするウォークイン時の動作を説明する。
【0025】 手動レバー53を図4の時計方向に回動操作、またはウォークインペダル54 を踏み込んでシートバック81を前倒させると、これに連動して連動ワイヤ79 がフック部材65bを牽引する。これにより、このフック部材65bが図2の反 時計方向に回動され、係合突起部89を板ばね部材73に摺接させてこれを押し 上げ、該突起部89を係合孔74に係合させる。またフック部材65bの回動に より、折曲当接部69bが、連動カム部68を押圧してカムプレート64bを同 方向に回動させ、作動ロッド66を介してロックアーム62を同方向に回動させ 、シートSのロックを解除する。このシートSのロック解除状態は、フック部材 65bが、板ばね部材73により初期位置への回動を規制されているため、その まま保持される。また、作動ロッド66がロックアーム62とともに同方向に回 動されるが、この作動ロッド66は回動プレート63a、63bの長孔67内を 空移動するから作動リンク104に力は伝達されず、したがってシート位置メモ リ機構93は作動されない。このロック解除の状態で、シートSは図示しない付 勢手段によりロアレール56Lに対して前方に移動される。そして間口が広がっ た状態で後部座席への乗降を行う。
【0026】 後部座席の乗降が終り、前方に移動されていたシートSを後方にスライドさせ ると、板ばね部材73が摺動突起部75を傾斜面97bに摺接させて上方に回動 し、フック部材65bの係合突起部89から係合孔74を離脱させる。これによ りフック部材65bが解放されるため、カムプレート64bおよび作動ロッド6 6を介してロック解除方向へ回動されていたロックアーム62が引張りばね84 によりロック方向へ回動され、その位置にあるロック孔90にロック歯91を係 合させる。したがって、シートSはメモリ位置に戻った時点で停止され、乗降前 の位置(メモリ位置)に復帰される。
【0027】
以上のように本考案によれば、簡単なメカ的な構成により、同一の装置に、自 身の乗降を容易にするため、前席のシートを一旦後方に動かした後、前に戻すメ モリロック機能と、後席の乗員の乗降を容易にするためにシートを一旦前に動か して元に戻すメモリロック機能とを、持たせることができる。しかも、これら両 メモリ機能を、共通のメモリ部により行なわせることができるから、装置を簡略 化させ、コンパクトに構成することができる。またロック部とメモリ部とは連動 リンク機構を介して連動されているから、操作力が確実に伝達される。
【図1】本考案によるシート位置メモリ機構を有するシ
ートトラック装置の実施例を示す側面図である。
ートトラック装置の実施例を示す側面図である。
【図2】同実施例のシートトラック装置のロック・解除
機構およびシート位置メモリ機構を詳示する分解斜視図
である。
機構およびシート位置メモリ機構を詳示する分解斜視図
である。
【図3】同実施例のシートトラック装置の要部をシート
後方から見た図である。
後方から見た図である。
【図4】同実施例のシートトラック装置の全体を示す概
略図である。
略図である。
53 手動レバー 54 ウォークインペダル 55L 左シートトラック 56L ロアレール 57L アッパレール 58 サイドブラケット 59 ロック・解除機構(ロック部) 60 解除ハンドル(解除操作部材) 61 ブラケット 62 ロックアーム 63a 回動プレート 63b 回動プレート 64a カムプレート 64b カムプレート 65a フック部材(第一メモリ復帰部材) 65b フック部材(第二メモリ復帰部材) 66 作動ロッド 67 長孔 68 連動カム部 69a 折曲当接部 69b 折曲当接部 70a ワイヤ接続部 70b ワイヤ接続部 71 嵌合孔 72 嵌合孔 73 板ばね部材 74 係合孔 75 摺動突起部 76 支持ブラケット 77a 貫通ガイド 77b 貫通ガイド 78 連動ワイヤ 79 連動ワイヤ 80 作動操作レバー(メモリ操作部材) 81 シートバック 84 引張りばね 86 円弧溝 87 支持部 88 当接部 89 係合突起部 90 ロック孔 91 ロック歯 93 シート位置メモリ機構(メモリ部) 94 メモリプレート 95 係合孔 96 ストッパプレート 96a 移動規制面 97a 傾斜面 97b 傾斜面 97c 平坦面 98 嵌合孔 99 保持部 100 保持ブラケット 101 メモリロッド 102 メモリロックアーム 102a メモリロック爪 102b 解除押圧部 103 トーションばね 104 作動リンク 105 メモリ解除部材 105a 解除爪部 106 固定用ロッド S シート
Claims (1)
- 【請求項1】 床面側に固定されるロアレールと、この
ロアレールに対し移動自在でシート側に固定されるアッ
パレールとをそれぞれ有する左右一対のシートトラック
と;上記左右のシートトラックの少なくとも一方に設け
られ、アッパレールをロアレールに対してロックするロ
ック部と;上記左右のシートトラックの少なくとも一方
に設けられ、その作動によりロアレールに対して固定又
は解放され、この固定位置をメモリ位置とするメモリ部
と;上記左右のシートトラックの少なくとも一方のアッ
パレールに設けられ、その操作時に、上記ロック部を作
動させてアッパレールを解放させ、同時に連動リンク機
構を介して上記メモリ部のメモリを解除させる解除操作
部材と;上記アッパレール側に支持されたメモリ操作部
材と;上記アッパレール側に起倒可能に支持されたシー
トバックと;上記メモリ操作部材の操作に連動して回動
され、上記ロック部を解除しかつ上記メモリ部との当接
可能状態とされ、この状態でアッパレールとともに後方
に移動された後に前方に戻されるときメモリ部と当接
し、該アッパレールを上記メモリ位置に復帰させる第一
メモリ位置復帰部材と;上記シートバックの前倒に連動
して回動され、上記ロック部を解除しかつ上記メモリ部
との連動可能状態に保持され、この状態でアッパレール
とともに前方に移動された後に後方に戻されるときメモ
リ位置で復帰して、解除状態のロック部を作動させてア
ッパレールを該メモリ位置でロックさせる第二メモリ位
置復帰部材と;を備えたことを特徴とするメモリ機能を
有するシートトラック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2721091U JPH0567529U (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | メモリ機能を有するシートトラック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2721091U JPH0567529U (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | メモリ機能を有するシートトラック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567529U true JPH0567529U (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12214744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2721091U Pending JPH0567529U (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | メモリ機能を有するシートトラック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0567529U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010125917A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Shiroki Corp | 車両用スライドシート装置 |
-
1991
- 1991-03-28 JP JP2721091U patent/JPH0567529U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010125917A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Shiroki Corp | 車両用スライドシート装置 |
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