JPH0567435A - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
- Publication number
- JPH0567435A JPH0567435A JP22733391A JP22733391A JPH0567435A JP H0567435 A JPH0567435 A JP H0567435A JP 22733391 A JP22733391 A JP 22733391A JP 22733391 A JP22733391 A JP 22733391A JP H0567435 A JPH0567435 A JP H0567435A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnet coil
- electromagnet coils
- permanent magnet
- electromagnet
- permanent magnets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、電磁石コイルおよび永久磁石の過
熱が抑制され、少なくとも電磁石コイルとヨ−クとの間
の電気的絶縁性が増し、電磁石コイルのほぐれを防止し
たマグネトロンを提供することを目的とする。 【構成】この発明のマグネトロンは、陽極円筒1の開口
端部に固着されたポ−ルピ−ス4,5上にリング状永久
磁石10,11が配設され、この永久磁石の外周にリン
グ状電磁石コイル12,13が同軸的に配設され、これ
ら磁石に強磁性体製ヨ−ク14,15が磁気的に接続さ
れ、更に電磁石コイルが単独又は永久磁石と共に絶縁性
および断熱性のある糸21で巻かれ、この糸が少なくと
も電磁石コイルとヨ−クとの間に介在されて両者間に空
隙が形成されてなり、上記の目的を達成することが出来
る。
熱が抑制され、少なくとも電磁石コイルとヨ−クとの間
の電気的絶縁性が増し、電磁石コイルのほぐれを防止し
たマグネトロンを提供することを目的とする。 【構成】この発明のマグネトロンは、陽極円筒1の開口
端部に固着されたポ−ルピ−ス4,5上にリング状永久
磁石10,11が配設され、この永久磁石の外周にリン
グ状電磁石コイル12,13が同軸的に配設され、これ
ら磁石に強磁性体製ヨ−ク14,15が磁気的に接続さ
れ、更に電磁石コイルが単独又は永久磁石と共に絶縁性
および断熱性のある糸21で巻かれ、この糸が少なくと
も電磁石コイルとヨ−クとの間に介在されて両者間に空
隙が形成されてなり、上記の目的を達成することが出来
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマグネトロンに係り、
特にその磁石付近の改良に関する。
特にその磁石付近の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子レンジ用マグネトロンは、図
4に示すように構成され、符号1は陽極円筒、2はベイ
ン、3はフィラメントカソ−ド、4,5はポ−ルピ−
ス、6,7は出力部8と入力部9を構成する筒状金属容
器、10,11はリング状フェライト製永久磁石、1
2,13は永久磁石の外周に同軸的に配設されリング状
電磁石コイルである。これら磁石10,11,12,1
3に強磁性体製ヨ−ク14,15が磁気的に接続されて
いるが、従来は各磁石10,11,12,13がヨ−ク
14,15に密着していた。尚、電磁石コイル12,1
3は巻線同士が絶縁ワニスのような接着剤で固められて
いる。又、図中の符号16,17は陽極円筒1の側面に
設けられた水冷パイプ、18は冷媒通路、19は入力部
9を覆うシ−ルドボックス、20はアンテナリ−ドであ
る。
4に示すように構成され、符号1は陽極円筒、2はベイ
ン、3はフィラメントカソ−ド、4,5はポ−ルピ−
ス、6,7は出力部8と入力部9を構成する筒状金属容
器、10,11はリング状フェライト製永久磁石、1
2,13は永久磁石の外周に同軸的に配設されリング状
電磁石コイルである。これら磁石10,11,12,1
3に強磁性体製ヨ−ク14,15が磁気的に接続されて
いるが、従来は各磁石10,11,12,13がヨ−ク
14,15に密着していた。尚、電磁石コイル12,1
3は巻線同士が絶縁ワニスのような接着剤で固められて
いる。又、図中の符号16,17は陽極円筒1の側面に
設けられた水冷パイプ、18は冷媒通路、19は入力部
9を覆うシ−ルドボックス、20はアンテナリ−ドであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の構
造では、電磁石コイル12,13は巻線同士が絶縁ワニ
スのような接着剤で固められていると共にヨ−ク14,
15に密着され、且つ永久磁石10,11にも密着され
ている。電磁石コイル12,13が発熱源となるため、
電磁石コイル12,13および永久磁石10,11の温
度が上昇し易い。又、電磁石コイル12,13とヨ−ク
14,15との間の電気的絶縁が、コイルワイヤのエナ
メル被覆のみで保たれる構造であり、電気的絶縁が破壊
され易い。この発明は、以上のような不都合を解決する
ものであり、電磁石コイルおよび永久磁石の過熱を抑制
し、電磁石コイルとヨ−クとの電気的絶縁を十分保つこ
とが出来るマグネトロンを提供することを目的とする。
造では、電磁石コイル12,13は巻線同士が絶縁ワニ
スのような接着剤で固められていると共にヨ−ク14,
15に密着され、且つ永久磁石10,11にも密着され
ている。電磁石コイル12,13が発熱源となるため、
電磁石コイル12,13および永久磁石10,11の温
度が上昇し易い。又、電磁石コイル12,13とヨ−ク
14,15との間の電気的絶縁が、コイルワイヤのエナ
メル被覆のみで保たれる構造であり、電気的絶縁が破壊
され易い。この発明は、以上のような不都合を解決する
ものであり、電磁石コイルおよび永久磁石の過熱を抑制
し、電磁石コイルとヨ−クとの電気的絶縁を十分保つこ
とが出来るマグネトロンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、電磁石コイ
ルが単独又は永久磁石と共に絶縁性および断熱性のある
糸で巻かれ、この糸が少なくとも電磁石コイルとヨ−ク
との間に介在されて両者間に空隙が形成されてなるマグ
ネトロンである。
ルが単独又は永久磁石と共に絶縁性および断熱性のある
糸で巻かれ、この糸が少なくとも電磁石コイルとヨ−ク
との間に介在されて両者間に空隙が形成されてなるマグ
ネトロンである。
【0005】
【作用】この発明によれば、電磁石コイル、又は電磁石
コイルと永久磁石とを一緒に巻いた糸の部分で電磁石コ
イルとヨ−クとの間に空隙が出来るので、断熱又は放熱
作用があり、且つ電磁石コイルとヨ−ク又は電磁石コイ
ルと永久磁石との間の電気的絶縁が一層確保される。
コイルと永久磁石とを一緒に巻いた糸の部分で電磁石コ
イルとヨ−クとの間に空隙が出来るので、断熱又は放熱
作用があり、且つ電磁石コイルとヨ−ク又は電磁石コイ
ルと永久磁石との間の電気的絶縁が一層確保される。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。この発明によるマグネトロンは、図
1および図2に示すように構成され、従来例(図4)と
同一箇所は同一符号を付すことにする。
を詳細に説明する。この発明によるマグネトロンは、図
1および図2に示すように構成され、従来例(図4)と
同一箇所は同一符号を付すことにする。
【0007】即ち、陽極円筒1の内側には、複数のベイ
ン2が放射状に配設されて空胴共振器が構成されてい
る。複数のベイン2の遊端に囲まれた電子作用空間部に
は、螺旋状フィラメントカソ−ド3が陽極円筒1の軸心
に沿って配設され、陽極円筒1の両端には、それぞれ略
漏斗状のポ−ルピ−ス4,5が固着され、各ポ−ルピ−
ス4,5にはそれぞれ出力部8と入力部9とを構成する
筒状の金属容器6,7が固着されている。これら金属容
器6,7を同軸的に取巻いてリング状フェライト製永久
磁石10,11が同軸的に配設され、この永久磁石1
0,11の外周にリング状電磁石コイル12,13が同
軸的に配設され、これら磁石10,11,12,13に
強磁性体製ヨ−ク14,15が磁気的に接続されてい
る。この場合、図2からも明らかなように、電磁石コイ
ル13は電気的絶縁性および断熱性のある例えば麻紐の
ような糸21で数箇所巻かれ、この糸21が電磁石コイ
ル13とヨ−ク15との間に介在されて両者間に空隙2
2が形成されている。図示しないが、もう一方の永久磁
石10、電磁石コイル12およびヨ−ク14の関係も同
様である。又、糸21は電磁石コイル12,13と永久
磁石10,11との間にも介在されて両者間に空隙が形
成されている。尚、糸21で巻くのは、螺旋状に巻いて
も良い。
ン2が放射状に配設されて空胴共振器が構成されてい
る。複数のベイン2の遊端に囲まれた電子作用空間部に
は、螺旋状フィラメントカソ−ド3が陽極円筒1の軸心
に沿って配設され、陽極円筒1の両端には、それぞれ略
漏斗状のポ−ルピ−ス4,5が固着され、各ポ−ルピ−
ス4,5にはそれぞれ出力部8と入力部9とを構成する
筒状の金属容器6,7が固着されている。これら金属容
器6,7を同軸的に取巻いてリング状フェライト製永久
磁石10,11が同軸的に配設され、この永久磁石1
0,11の外周にリング状電磁石コイル12,13が同
軸的に配設され、これら磁石10,11,12,13に
強磁性体製ヨ−ク14,15が磁気的に接続されてい
る。この場合、図2からも明らかなように、電磁石コイ
ル13は電気的絶縁性および断熱性のある例えば麻紐の
ような糸21で数箇所巻かれ、この糸21が電磁石コイ
ル13とヨ−ク15との間に介在されて両者間に空隙2
2が形成されている。図示しないが、もう一方の永久磁
石10、電磁石コイル12およびヨ−ク14の関係も同
様である。又、糸21は電磁石コイル12,13と永久
磁石10,11との間にも介在されて両者間に空隙が形
成されている。尚、糸21で巻くのは、螺旋状に巻いて
も良い。
【0008】更に、ベイン2の1つからアンテナリ−ド
20が導出され、出力部8内を伸びている。又、入力部
9を覆うようにシ−ルドボックス19が設けられ、ヨ−
ク15に接している。 (変形例)
20が導出され、出力部8内を伸びている。又、入力部
9を覆うようにシ−ルドボックス19が設けられ、ヨ−
ク15に接している。 (変形例)
【0009】上記実施例では、電磁石コイル12,13
のみが糸21で巻かれていたが、図3に示すように、永
久磁石11と電磁石コイル13とを交互に複数箇所にて
一緒に糸21で巻いても良い。この場合、永久磁石11
と電磁石コイル13との間に空隙23が形成されるだけ
でなく、永久磁石11とヨ−ク15との間にも空隙が形
成され、若干磁気抵抗が増えるが、過熱防止効果と電気
的絶縁効果が大きい。図示しないが、もう一方の永久磁
石10、電磁石コイル12およびヨ−ク14の関係も同
様である。
のみが糸21で巻かれていたが、図3に示すように、永
久磁石11と電磁石コイル13とを交互に複数箇所にて
一緒に糸21で巻いても良い。この場合、永久磁石11
と電磁石コイル13との間に空隙23が形成されるだけ
でなく、永久磁石11とヨ−ク15との間にも空隙が形
成され、若干磁気抵抗が増えるが、過熱防止効果と電気
的絶縁効果が大きい。図示しないが、もう一方の永久磁
石10、電磁石コイル12およびヨ−ク14の関係も同
様である。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、電磁石コイルが単独
又は永久磁石と共に絶縁性および断熱性のある糸で巻か
れているので、少なくとも電磁石コイルとヨ−クとの間
にほぼ糸の太さ分に相当する寸法の空隙が形成される。
この空隙により電磁石コイルからの放熱が促進され、電
磁石コイルおよび永久磁石の過熱が抑制される。又、電
磁石コイルとヨ−クとの間の電気的絶縁性も増す。更
に、電磁石コイルがほぐれることもない。
又は永久磁石と共に絶縁性および断熱性のある糸で巻か
れているので、少なくとも電磁石コイルとヨ−クとの間
にほぼ糸の太さ分に相当する寸法の空隙が形成される。
この空隙により電磁石コイルからの放熱が促進され、電
磁石コイルおよび永久磁石の過熱が抑制される。又、電
磁石コイルとヨ−クとの間の電気的絶縁性も増す。更
に、電磁石コイルがほぐれることもない。
【図1】この発明の一実施例に係るマグネトロンを示す
半縦断面図。
半縦断面図。
【図2】この発明のマグネトロンで使用する永久磁石お
よび電磁石コイルを示す半縦断面図。
よび電磁石コイルを示す半縦断面図。
【図3】この発明の変形例を示す斜視図。
【図4】従来のマグネトロンを示す半縦断面図。
1…陽極円筒、2…ベイン、3…フィラメントカソ−
ド、4,5…ポ−ルピ−ス、6,7…金属容器、8…出
力部、9…入力部、10,11…永久磁石、12,13
…電磁石コイル、14,15…ヨ−ク、21…糸、2
2,23…空隙。
ド、4,5…ポ−ルピ−ス、6,7…金属容器、8…出
力部、9…入力部、10,11…永久磁石、12,13
…電磁石コイル、14,15…ヨ−ク、21…糸、2
2,23…空隙。
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極円筒の開口端部に固着されたポ−ル
ピ−ス上にリング状の永久磁石が配設され、この永久磁
石の外周にリング状電磁石コイルが同軸的に配設され、
これら永久磁石および電磁石コイルに強磁性体製ヨ−ク
が磁気的に接続されてなるマグネトロンにおいて、 上記電磁石コイルが単独又は上記永久磁石と共に絶縁性
および断熱性のある糸で巻かれ、この糸が少なくとも上
記電磁石コイルと上記ヨ−クとの間に介在されて両者間
に空隙が形成されてなることを特徴とするマグネトロ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03227333A JP3139784B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03227333A JP3139784B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | マグネトロン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567435A true JPH0567435A (ja) | 1993-03-19 |
JP3139784B2 JP3139784B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=16859167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03227333A Expired - Fee Related JP3139784B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | マグネトロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139784B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2310539A (en) * | 1996-02-21 | 1997-08-27 | Eev Ltd | Electromagnets for magnetrons |
JP2006040576A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | マグネトロン |
JP2020202125A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 新日本無線株式会社 | マグネトロン用電磁石 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103848463B (zh) * | 2014-02-28 | 2015-10-21 | 长沙威保特环保科技有限公司 | 低温蒸发高浓度污水的处理装置 |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP03227333A patent/JP3139784B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2310539A (en) * | 1996-02-21 | 1997-08-27 | Eev Ltd | Electromagnets for magnetrons |
JP2006040576A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | マグネトロン |
JP2020202125A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 新日本無線株式会社 | マグネトロン用電磁石 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3139784B2 (ja) | 2001-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20190019613A1 (en) | Hollow toroidal magnetic power unit | |
JPH03117337A (ja) | ステータに熱スパイク部を有する電気モータ | |
US2765448A (en) | Saturable switching reactor | |
US6847023B2 (en) | Magnetron for microwave ovens | |
US5438182A (en) | Choke coil apparatus for an electromagnetic range | |
JP2011210638A (ja) | 電磁石用線材 | |
JPH0567435A (ja) | マグネトロン | |
US2483159A (en) | Magnetic core | |
DE69304680D1 (de) | Elektromagnetischer betätiger mit ferromagnetischen wicklungen | |
JPH05275038A (ja) | フェライトコア付フィラメント変圧器を備えたx線管 | |
JP2003017334A (ja) | コンバータトランス | |
JP5189637B2 (ja) | コイル部品及びそれを用いた電源回路 | |
JP2005269693A (ja) | 永久磁石モータ | |
JP2001189221A (ja) | ギャップ付コアを備えたトランス | |
US6281776B1 (en) | Thermally isolating transformer | |
US3037176A (en) | Electrical inductors | |
US20160111206A1 (en) | Transformer | |
EP2992536B1 (en) | Bobbin and transformer employing the same | |
JPS63211711A (ja) | 高周波変圧器 | |
JP7240263B2 (ja) | マグネトロン用電磁石 | |
JP3069979U (ja) | マグネトロン駆動用昇圧トランス | |
JP2006040576A (ja) | マグネトロン | |
JPS5811003Y2 (ja) | マグネトロン | |
KR200164798Y1 (ko) | 모터의 보빈 | |
CN113299466A (zh) | 空心铁芯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |