JPH0567397A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH0567397A
JPH0567397A JP29007691A JP29007691A JPH0567397A JP H0567397 A JPH0567397 A JP H0567397A JP 29007691 A JP29007691 A JP 29007691A JP 29007691 A JP29007691 A JP 29007691A JP H0567397 A JPH0567397 A JP H0567397A
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JP
Japan
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vcc
vss
bit line
potential
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Application number
JP29007691A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakamura
寛 中村
Yasushi Sakui
康司 作井
Yoshiyuki Tanaka
義幸 田中
Masaki Momotomi
正樹 百冨
Fujio Masuoka
富士雄 舛岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速読出しが可能で、プリチャージ用の基準電
位発生回路を必要としない半導体記憶装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】複数本ずつのビット線BLとワード線WL、こ
れらの交差部に配置されてワード線WLにより駆動され
てビット線BLとの間でデータのやり取りが行われるメ
モリセルMC、ビット線BLに接続されてワード線WL
により選択されたメモリセルMCのデータを検出するた
めの,二つの入力ノードNode 1,Node2を持つフリ
ップフロップ型ビット線センスアンプS/Aとを備え、
かつビット線センスアンプS/Aの二つの入力ノードN
ode 1,Node 2のプリチャージ電位に微小電位差を与
える手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリセルのデータ読
出し動作時に選択ビット線をプリチャージしてフローテ
ィング状態にする半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリセルのデータ読出し時に選択ビッ
ト線をフローティングにするフリップフロップ型センス
アンプを用いた読出し方式を用いる半導体記憶装置とし
て、DRAMが知られている。DRAMでは、読出し時
には対をなすビット線の電位を比較し、一方のビット線
に接続されているメモリセルのデータを判別する。この
方法は、ダミーセルのデータが選択メモリセルと同時に
読み出されるダミービット線が存在するので用いること
ができる読出し方式である。
【0003】NANDセル型EEPROMでは、DRA
Mと異なり、ダミービット線が存在しない。このため、
DRAMと同様の読出し方式を用いることはできず、例
えばインバータ型のビット線センスアンプが用いられ
る。読出し時、ビット線はある設定電位にプリチャージ
され、次にある一定時間選択メモリセルのゲートに接地
電位Vssが与えられる。選択メモルセルと縦列接続され
た他のメモリセル(例えば8個のNANDセルならば選
択メモリセル以外の7個のメモリセル)はゲートに電源
電位Vccが与えられ、導通状態とされる。選択メモリセ
ルがエンハンスメント型、つまりしきい値電圧がVssよ
り高い場合には、NANDセルには電流は流れず、ビッ
ト線電位はプリチャージ電位のまま保たれる。選択メモ
リセルがディプリッション型、つまり、しきい値電圧が
Vssより低い場合にはNANDセルに電流が流れて、ビ
ット線電位が低下する。そして一定時間内にビット線電
位がセンスアンプの回路しきい値電圧(プリチャージ電
圧より低い値)より低下すれば、選択メモリセルをディ
プリッション型と見なし、センスアンプの回路しきい値
電圧より高いままであれば選択メモリセルをエンハンス
メント型と見なして、“0”,“1”の判定が行われ
る。
【0004】しかしながらこの方式では、ビット線のプ
リチャージ電位とセンスアンプの回路しきい値電圧の差
をあまり小さくできない。なぜなら、プリチャージ電位
の各ビット線におけるばらつきとセンスアンプの回路し
きい値電圧のばらつきの両方のマージンをとらなければ
ならないためである。従って、ビット線が“L”レベル
となるデータを検出するためには、ビット線電位がセン
スアンプの回路しきい値電圧より低くなるまで多くのビ
ット線電荷をメモリセルを介して放電しなければなら
ず、これが高速読出し動作の妨げとなる。
【0005】また、センスアンプが電荷を充電若しくは
放電させることによって電位を確定させる部分がビット
線なので、センスアンプが活性化してから出力電位を確
定させるまでの時間はビット線容量に大きく依存する。
今後、集積度の向上によりビット線容量が大きくなる
と、この所要時間もますます長くなる。
【0006】さらに、DRAMやNANDセル型EEP
ROMでは、プリチャージ電位の正確性は読出しの信頼
性や速度に大きく影響を与える。このため、全選択ビッ
ト線のプリチャージ電位を正確に等しくさせる必要があ
り、プリチャージ動作に要する時間を短かくすることは
できない。このこともまた、プリチャージサイクルを含
めて読出しサイクルの所要時間短縮化の妨げとなる。プ
リチャージを正確に行うには、プリチャージ電位を発生
させる基準電位発生回路が必要となり、チップ面積が増
大するという欠点もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにインバー
タ型のセンスアンプを用いた従来のEEPROMにおい
ては、ビット線のプリチャージ電位とセンスアンプの回
路しきい値の両方のマージンをとる必要があり、高速読
出しで出来ないこと、プリチャージ電位を正確に設定す
る必要があり、そのためには基準電位発生回路が必要で
あってチップ面積の増大を招くこと、等の問題があっ
た。
【0008】本発明は、読出し動作の高速化ができ、基
準電位発生回路を必要としない読出し方式の半導体記憶
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体記憶
装置は、複数本のビット線と、このビット線と交差して
配設された複数本のワード線と、ビット線とのワード線
の交差位置に配置されてワード線により駆動されてビッ
ト線との間でデータのやり取りが行われる書替え可能な
メモリセルと、ビット線に接続されてワード線により選
択されたメモリセルのデータを検出するための,一方が
データ検出ノードとなり他方がダミー検出ノードとなる
二つの入力ノードを持つ差動形式のビット線センスアン
プとを備え、かつビット線センスアンプの二つの入力ノ
ードのプリチャージ電位に微小電位差を与える手段を有
することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、ビット線センスアンプのデ
ータ検出ノードの電位が、プリチャージされたビット線
に接続されてプリチャージ電位に設定された時、ダミー
検出ノードの電位がビット線プリチャージ電位より僅か
に低い値に設定される。これは例えば、データ検出ノー
ドとダミー検出ノードの間にレベルシフト手段として五
極管動作をしているMOSトランジスタを介在させて、
データ検出ノードにビット線プリチャージ電位を与えた
時に、ダミー検出ノードにそれよりMOSトランジスタ
のしきい値電圧分低い電位を与える方法、或いはブート
ストラップを利用する方法等により可能である。
【0011】この様にしてビット線センスアンプの二つ
の検出ノードにビット線プリチャージ電位を基準として
微小電位差を与えれば、センスアンプ動作はビット線プ
リチャージ電位のばらつきの影響を受けない。即ち本発
明では、センスアンプのデータ検出ノードとダミーノー
ドの電位は両方とも選択ビット線のプリチャージ電位を
元に設定される電位であるため、プリチャージ電位にか
かわらず各センスアンプでのデータ検出ノードとダミー
検出ノードの電位差が一致する。従って、センスアンプ
の特性(感度)のばらつきに対するマージンのみを考え
て、二つのノードのプリチャージ電位に差を与えればよ
い。換言すれば、従来のインバータ形式のセンスアンプ
に比べてビット線プリチャージ電位を必要最小限の値に
設定することにより、読出し動作時のメモリセルを介し
ての電荷放電量が小さくても確実にデータを読出すこと
が可能となる。これにより、読出し動作の高速化ができ
る。
【0012】またデータ検出ノードとダミー検出ノード
のプリチャージ時の電位差は、プリチャージ電位によら
ず一定となるので、各ビット線のプリチャージ電位は従
来のように正確に設定する必要はない。これによりプリ
チャージに要する時間が短縮される。同様に、プリチャ
ージ電位を正確に設定するための基準電位発生回路が不
必要となり、チップ面積を小さくできる。
【0013】さらに本発明では、ビット線とセンスアン
プの間にトランスファゲートを設けて、ビット線データ
をセンスアンプに転送した後にセンスアンプとビット線
を切り離して、センスアンプにより電位を確定させる部
分の容量をビット線の容量より十分小さく設定すること
もできる。これにより、センスアンプが活性化してから
出力電位を確定させるまでの所要時間をビット線容量と
無関係として短縮することができる。これも、データ読
出しの高速化につながる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例の半導体記憶装置
のコア回路部の構成であり、図示のようにメモリセルア
レイ1とビット線センスアンプ回路2により構成され
る。
【0016】メモリセルアレイ1は、図2に示すよう
に、複数本のビット線BLi (BL0,BL1 ,…,B
Ln )と複数本のワード線WLj (WL0 ,WL1 ,
…,WLm )が互いに交差して配設され、それらの交差
部にメモリセル(またはメモリセル列)MCが配置され
ている。メモリセルアレイ1は、図3に示すように、ビ
ット線BLi とワード線WLJ の各交差部の全部ではな
く、一部にメモリセルMCが配置されるものであっても
よい。メモリセルMCはたとえば、NOR型のEEPR
OMまたはNANDセル型のEEPROMセルである。
すなわちこの実施例でのメモリセルMCは、メモリセル
単体の場合の他、複数のメモリセルが縦列接続されたメ
モリセル列の場合を含む。これは、後に説明するすべて
の実施例において同じである。
【0017】ビット線センスアンプ回路2は、図4に示
すように、各ビット線BLi 毎にその一端にそれぞれセ
ンスアンプS/Ai (S/A0 ,S/A1 ,…,S/A
n )が設けられる。または図5に示すように、複数本の
ビット線で一つのセンスアンプを共有する形式であって
もよい。これらのビット線センスアンプS/Aは、差動
形式のセンスアンプ、具体的には後に説明するようなフ
リップフロップ型センスアンプである。センスアンプS
/Aのノードは、データ入出力線I/O,I/OBに接
続されている。
【0018】データ入出力線I/O,I/OBは、図示
しないデータ入力バッファおよびデータ出力バッファを
介して、外部データ入出力端子につながる。また図には
示さないが、ワード線選択,ビット線選択を行う行,列
のデコーダ、各デコーダ入力となるアドレスを取り込む
アドレスバッファ、これらの回路を駆動するクロックを
発生するクロック発生回路等がチップ上に集積形成され
る。
【0019】図6は、ビット線センスアンプS/Aの具
体的構成例である。このビット線センスアンプS/A
は、ゲート・ドレインが交差接続されたnチャネルMO
SトランジスタQ01,Q02からなるNMOSフリップフ
ロップ21と、同じくゲート・ドレインが交差接続され
たpチャネルMOSトランジスタQ04,Q05からなるP
MOSフリップフロップ22を主体とするフリップフロ
ップ型センスアンプである。NMOSフリップフロップ
21の共通ソースノードは、制御信号ACT1 により制
御される活性化用nチャネルMOSトランジスタQ03を
介して接地電位Vssに接続され、PMOSフリップフロ
ップ22の共通ソースノードは、制御信号ACT2 によ
り制御される活性化用のpチャネルMOSトランジスタ
Q06を介して電源電位Vccに接続されている。
【0020】このビット線センスアンプS/Aの二つの
入力ノードNode 1とNode 2のうち、Node 1がデー
タ検出ノードであり、Node 2がダミー検出ノードであ
る。データ検出ノードNode 1は、制御信号PRE1 に
より制御されるnチャネルMOSトランジスタからなる
トランスファゲートQ07を介してビット線BLi に接続
されている。ダミー検出ノードNode 2は、同様に制御
信号PRE2 により制御されるnチャネルMOSトラン
ジスタからなるトランスファゲートQ08を介し、更にダ
イオード接続されたnチャネルMOSトランジスタから
なるレベルシフト素子Q09を介して同じビット線BLi
に接続されている。このレベルシフト素子Q09は、デー
タ検出ノードNode 1を、トランスファゲートQ07を介
してビット線プリチャージ電位例えば(Vcc+Vss)/
2に設定する際に、ダミー検出ノードNode 2の電位を
そのビット線プリチャージ電位より低い電位に設定する
ためのものである。いまの場合、ダミー検出ノードNod
e 2の電位は、ビット線プリチャージ電位に比べてレベ
ルシフト素子Q09のしきい値電圧分Vth9 だけ低い電位
に設定されることになる。ただし、レベルシフト素子Q
09のしきい値Vth9は、ビット線BLi ,トランスファ
ゲートQ08とレベルシフト素子Q09の接続ノードNode
3のそれぞれの電位をVth9 ,0とし、基板電位を−
(Vcc+Vss)/2+Vth9 としたときのしきい値電圧
である。いまの場合、トランスファゲートQ07,Q08に
はしきい値電圧が(Vcc+Vss)/2より低いものを用
いるため、これらでのしきい値落ちはないものと仮定し
いている。
【0021】ダミーノードNode 2にはまた、読出し動
作後に電位が高くなった場合のその電位をリセットする
ためのリセット用nチャネルMOSトランジスタQ10が
設けられている。これは、ビット線のプリチャージ開始
時に、ダミー検出ノードNode 2の電位が読出し動作に
よって“H”レベル電位になったままであると、レベル
シフト素子Q09が非導通となり、ダミー検出ノードNod
e 2 をプリチャージできなくなるためである。
【0022】このビット線センスアンプS/Aの二つの
入力ノードNode 1,2は、それぞれカラム選択信号線
CSLにより制御されるnチャネルMOSトランジスタ
からなるトランスファゲートQ11,Q12を介してデータ
入出力線I/O,I/OBに接続されている。
【0023】このビット線センスアンプS/Aにおいて
用いられている素子のうち、フリップフロップを構成す
る(Q01,Q02)(Q04,Q05)の各組のそれぞれのM
OSトランジスタ素子は同じ寸法特性を持つものであ
る。また、データ検出ノードNode 1とNode 2にかか
る全容量は等しくなるように、そしてビット線容量より
十分小さくなるように設計されている。また、ノードN
ode 3の容量は、Node2と同程度若しくはそれ以下の
値に設計される。
【0024】この様に構成された半導体記憶装置のデー
タ読出し動作を、ビット線のプリチャージ電位が(Vcc
+Vss)/2の場合を例にとって説明する。図7はその
動作を説明するためのタイミング図である。
【0025】読出し動作前にビット線は(Vcc+Vss)
/2にプリチャージされる。これは例えば、偶数番のビ
ット線BL2k(k=0,1,2,…)をVccに、奇数番
のビット線BL2k+1(k=0,1,2,…)をVssにプ
リチャージした後、VccとVssの電位にあるビット線同
志をショートさせる方法により得られる。こうして全ビ
ット線を(Vcc+Vss)/2にプリチャージした後、ビ
ット線をフローティング状態にして、i番のビット線B
Li (i=0,1,2…)に接続されているメモリセル
MCのデータを読出す動作を説明する。
【0026】初期状態には、トランスファゲートQ07,
Q08はプリチャージ制御信号PRE1 ,PRE2 が
“L”レベルであって非導通状態にあり、データ検出ノ
ードNode 1はVssまたはVccの電位にある。時刻t1
で制御信号PRE1 が“H”レベルになると、トランス
ファゲートQ07が導通状態になり、データ検出ノードN
ode 1はビット線BLi と同電位の(Vcc+Vss)/2
の電位にプリチャージされる。
【0027】ダミー検出ノートNode 2は、初期状態で
リセットMOSトランジスタQ01によりVssにリセット
されており、制御信号PRE1 と同時に制御信号PRE
2 が“H”レベルになって、トランスファゲートQ08が
導通状態となり、ビット線BLi とダミー検出ノードN
ode 2は、このトランスファゲートQ08とレベルシフト
素子Q09を介して接続される状態となる。これにより、
ダミー検出ノードNode 2は、データ検出ノードNode
1よりレベルシフト素子Q09のしきい値電圧Vth9 だけ
低い値(Vcc+Vss)/2−Vth9 にプリチャージされ
る。
【0028】次に、時刻t2 でアドレスによって選択さ
れたワード線WLj (j=0,1,2…)がVssからV
ccに立ち上がる。これにより、選択ワード線WLj に接
続されたメモリセルMCのデータがビット線BLi に読
出される。ビット線BLi が電荷の放電により“L”レ
ベルとなるようなデータを持つメモリセルが選択された
場合、データ検出ノードNode 1の電位は、ビット線電
位低下に連動して低下する。ダミー検出ノードNode 2
の電位は、レベルシフト素子Q09が非導通状態になり低
下することはない。このデータ検出ノードNode 1のプ
リチャージ電位(Vcc+Vss)/2からの電位低下量
が、(Vth9+VSA)(ただし、VSAはビット線センス
アンプS/Aの感度)より大きくなった後、つまり、デ
ータ検出ノードNode 1の電位がダミー検出ノードNod
e 2の電位よりVSA以上低くなった後の時刻t4 に、制
御信号PRE1 ,PRE2 を“L”レベルとし、同時に
ワード線WLj を“L”レベルにする。なおここで、ビ
ット線センスアンプの感度VSAとは、フリップフロップ
の二つのノードの“H”,“L”を確定するに最低限必
要な二つのノードの電位差のことをいう。
【0029】この様にして、メモリセル・データをセン
スアンプS/Aのノードに転送してそのノードをビット
線から切り離してフローティングにした後、時刻t5 で
センスアンプ活性化信号ACT1 ,ACT2 がそれぞれ
“H”レベル,“L”レベルになる。これにより、NM
OSフリップフロップ21とPMOSフリップフロップ
2の増幅作用によって、データ検出ノードNode 1はV
ssに、ダミー検出ノードNode 2はVccにそれぞれ確定
してデータがラッチされる。このときデータ検出ノード
Node 1はビット線BLi から切り離されているから、
ビット線センスアンプS/Aは、ノードNode 1,Nod
e 2の容量の充放電だけで、データを検出しラッチする
ことができる。
【0030】また、メモリセルのデータがビット線を
“H”レベルに保つものである場合には、ワード線WL
の立ち上げによってデータ検出ノードNode 1の電位低
下はなく、(Vcc+Vss)/2のままである。ダミー検
出ノードNode 2の電位も変化はなく、(Vcc+Vss)
/2−Vth9 である。したがって、Vth9 >VSAであれ
ば、ビット線センスアンプS/Aを活性化することによ
り、データ検出ノードNode 1はVccに、ダミー検出ノ
ートNode 2はVssにそれぞれ確定する。
【0031】続いて、時刻t6 でカラム選択信号CSL
が立ち上がり、ノードNode 1,Node 2のデータがそ
れぞれ入出力線I/O,I/OBに伝達され、出力バッ
ファを通して出力される。データ出力が終了した後、時
刻t7 で活性化制御信号ACT1 ,ACT2 がそれぞれ
VccからVssに、VssからVccに復帰することにより、
ビット線センスアンプS/Aによるデータラッチが終了
し、同時にリセット信号RSTが立ち上がってダミー検
出ノードNode 2の電位をVssにリセットする。引き続
き次のプリチャージサイクルに入る。
【0032】以上のようにこの実施例では、ビット線セ
ンスアンプS/Aはインバータ型ではなく、差動型の一
種であるフリップフロップにより構成される。そしてセ
ンスアンプS/Aのダミー検出ノードには、ビット線プ
リチャージ電位に基づいて、これからMOSトランジス
タのしきい値電圧分低下した電位が基準電位として与え
られる。したがってインバータ型のセンスアンプを用い
た場合のようにセンスアンプの回路しきい値とプリチャ
ージ電位の両方のばらつきを考慮してプリチャージ電位
を高くするといった必要がない。またこの実施例の場
合、ビット線センスアンプでの増幅動作は、ビット線を
切り離した状態で二つのセンスアンプ・ノードの容量の
充放電を行うだけである。これらの理由で、従来より高
速のデータ読出しが可能になる。またビット線センスア
ンプS/Aの正確さにとって重要なのは、二つのノード
Node 1,Node 2の電位差であって、ビット線プリチ
ャージ電位がばらついてもこの電位差の変化は小さいた
め、センスアンプ動作には影響がない。したがってプリ
チャージ電位を正確に設定するための基準電位発生回路
は必要がない。
【0033】またこの実施例の場合、従来のDRAMで
用いられるフリップフロップ型センスアンプ方式とは異
なり、ダミー検出ノードにダミービット線を接続すると
いうことは行わない。したがって同時に全ビット線のデ
ータを読出すことが可能である。
【0034】図8は、別の実施例の半導体記憶装置にお
けるビット線センスアンプS/Aの構成例である。先の
実施例の図6の構成とは、トランスファゲートQ08とレ
ベルシフト素子Q09の配置が逆になっている。この場合
のセンスアンプ動作も先の実施例と何等変わらない。
【0035】図9は、さらに別の実施例の半導体記憶装
置のビット線センスアンプの構成である。この実施例で
は、センスアンプのダミー検出ノードNode2に直接リ
セット用MOSトランジスタを設けず、トランスファゲ
ートQ08の外側に、レベルシフト素子Q09を短絡する第
1のリセット用MOSトランジスタQ10とビット線を接
地するための第2のリセット用MOSトランジスタQ13
が設けられている。
【0036】図10は、この実施例での読出し動作のタ
イミング図である。その基本動作は、先の実施例の図7
とほとんど変わらない。この実施例においては、読出し
動作終了後に、ダミー検出ノードNode 2側のトランス
ファゲートQ08の制御信号PRE2 を“H”レベルと
し、同時にリセット信号RSTを“H”レベルとして、
ダミー検出ノードNode 2をトランスファゲートQ08、
リセット用MOSトランジスタQ10,Q13を介してVss
にリセットする。
【0037】この実施例によれば、先の実施例と同様の
効果が得られる他、ビット線センスアンプ動作時にその
二つのノードNode 1,Node 2の負荷条件が等しくな
るために、より確実なセンス動作が可能になるという効
果が得られる。
【0038】図11〜図13は、図9の実施例の破線で
囲まれた部分の変形例である。図11(a) では、第1の
リセット用MOSトランジスタQ10がダミー検出ノード
Node 2とレベルシフト素子Q09のドレインとの間に接
続されている。図11(b) では、図9におけるトランス
ファゲートQ08と、レベルシフト素子Q09とリセットト
ランジスタQ10の並列回路の配置が逆になっている。図
12(a) では、図11(a) でのトランスファゲートQ08
とレベルシフト素子Q09の配置が逆になっている。図1
2(b) では、図9の破線部のリセット用MOSトランジ
スタQ10をゲート・ドレインを接続したダイオード接続
としてリセット信号RSTを省略している。図13(a)
では、図11(b) のリセット用MOSトランジスタQ10
をゲート・ドレインを接続したダイオード接続としてリ
セット信号RSTを省略している。図13(b) では同様
に、図11(a) のリセット用MOSトランジスタQ10を
ゲート・ドレインを接続したダイオード接続として、リ
セット信号RSTを省略している。
【0039】図12(b) および図13(a) (b) の構成で
は、リセット用MOSトランジスタQ10のしきい値電圧
Vth10が正であると、ダミー検出ノードNode 2のリセ
ットレベルがVssまで低下せず、Vth10となる。しかし
これは、ダミー検出ノードNode 2のプリチャージ電
位、すなわち上の実施例でいえば(Vcc+Vss)/2−
Vth9 より低ければ何等問題はない。
【0040】図14は、別の実施例の半導体記憶装置の
センスアンプ回路部の構成である。この実施例は、これ
までの実施例と異なり、ビット線センスアンプの二つの
ノードNode 1,Node 2について、偶数番目のビット
線BL2kが選択された時には前者が、奇数番目のビット
線BL2k+1が選択された時には後者がそれぞれデータ検
出ノードとなるように構成した場合である。つまり、偶
数番目のビット線BL2kが選択された時にはNode 1が
データ検出ノード、Node 2がダミー検出ノードとな
り、奇数番目のビット線BL2k+1が選択された時にはN
ode 2がデータ検出ノード、Node 1がダミー検出ノー
ドとなる。
【0041】センスアンプ本体の構成は先の実施例と変
わらない。ノードNode 1は、プリチャージ制御信号P
RE1 により制御されるトランスファゲートQ07および
選択制御信号SEL1 により制御されるトランスファゲ
ートQ14を介して偶数番目のビット線BL2kに接続さ
れ、ノードNode 2は、プリチャージ制御信号PRE2
により制御されるトランスファゲートQ08および選択制
御信号SEL2 により制御されるトランスファゲートQ
15を介して奇数番目のビット線BL2k+1に接続されてい
る。トランスファゲートQ07とQ14の接続ノードNode
3と、トランスファゲートQ08とQ15の接続ノードNod
e 4の間に、Node 2側をビット線プリチャージ電位よ
り低く設定するための先の実施例と同様のレベルシフト
素子Q09と、これと逆にNode 1側をビット線プリチャ
ージ電位より低く設定するためのレベルシフト素子Q16
とが逆並列に接続されている。
【0042】ノードNode 3には、リセット制御信号R
STにより駆動されるリセット用nチャネルMOSトラ
ンジスタQ17が設けられている。レベルシフト素子Q0
9,Q16の並列接続回路にさらに並列に、プリチャージ
制御信号PRE3 より制御されるnチャネルMOSトラ
ンジスタからなるトランスファゲートQ18が設けられて
いる。Node 2のトランスファゲートQ08,Q15の外側
すなわち奇数番目のビット線BL2k+1には、プリチャー
ジ制御信号PRE4 により制御されてここをVccにプリ
チャージするpチャネルMOSトランジスタQ19が設け
られている。
【0043】ビット線センスアンプS/Aとデータ入出
力線I/O,I/OBの間には、切り替え回路3が設け
られている。これは、ビット線センスアンプS/Aの二
つの入力ノードNode 1,Node 2が前述のように選択
ビット線に応じていずれもデータ検出ノードになるた
め、Node 1を入出力線I/O線に接続する場合と、N
ode 2を入出力線I/Oに接続する場合とを切り替える
必要があるからである。切り替え回路3の具体的な構成
は、例えば図15のようなものである。Node1にデー
タが読み出された場合には、制御信号SEL1 によりオ
ンになるnチャネルMOSトランジスタQ25,Q26を介
してNode 1,Node 2がそれぞれ入出力線I/O,I
/OBに接続される。Node 2にデータが読み出された
場合には、制御信号SEL2 によりオンになるnチャネ
ルMOSトランジスタQ27,Q28を介してNode 1,N
ode 2がそれぞれ入出力線I/OB,I/Oに接続され
る。
【0044】なお先の実施例と同様に、この実施例のセ
ンスアンプ回路においても用いられている素子のうち、
センスアンプ本体を構成する(Q01,Q02)(Q04,Q
05)のそれぞれの組の素子は同じ寸法・特性を持つもの
とする。また、Node 1とNode 2にかかる全容量は等
しくなるように、そしてビット線容量より十分小さくな
るように設計されている。Node 3およびNode 4の容
量はそれぞれ、Node1,Node 2の容量と同程度若し
くはそれ以下の値に設計される。
【0045】この様に構成された半導体記憶装置のデー
タ読出し動作を、偶数番目のビット線BL2k,奇数番目
のビット線BL2k+1の順で読出す場合を例にとって、以
下に図16及び図17のタイミング図を参照しながら説
明する。なおビット線の読出し動作前のプリチャージ電
位は、偶数番目のビット線BL2k,奇数番目のビット線
BL2K+1ともに、(Vcc+Vss)/2とする。
【0046】図14に示したセンスアンプ回路を、図1
6及び図17のタイミングで動作させる場合、読出し時
のダミー検出ノード、つまり偶数番のビット線BL2kが
選択された時のNode 2、奇数番のビット線BL2k+1が
選択された時のNode 1の電位は、ビット線のプリチャ
ージ電位(Vcc+Vss)/2よりレベルシフト素子Q0
9,Q16のしきい値電圧分だけ低い電位にプリチャージ
される。ところが、選択ビット線のプリチャージ電位を
ダミー検出ノードに伝達する際に、伝達前のダミー検出
ノードの電位がある値以上高いと、レベルシフト素子Q
09またはQ16が非導通状態となり所望の電位に設定する
ことができない。これを避けるためにこの実施例では、
読出しの時のダミー検出ノードをあらかじめ(Vcc+V
ss)/2−(しきい値電圧)より低い電位である、接地
電位Vssにリセットするという手法を用いる。
【0047】次に、動作タイミングの詳細について説明
する。
【0048】読出し動作前には、偶数番のビット線BL
2kがVss、奇数番のビット線BL2k+1がVccにそれぞれ
プリチャージされている。この時には、プリチャージ制
御信号PRE3 及び選択制御信号SEL1 がVccである
ため、偶数番のビット線BL2kと奇数番のビット線BL
2k+1は、選択制御信号SEL2 がVssであるトランスフ
ァーゲートQ15によってのみ分離されている。ダミー検
出ノードとなるNode2は、プリチャージサイクルにお
いてプリチャージ制御信号PRE2 ,PRE3がVcc、
リセット信号RSTがVccとなって、MOSトランジス
タQ08,Q18,Q17を介して接地されて、Vssに設定さ
れている。その後読出し前に、制御信号PRE2 ,CS
L,ACT1 がVss、ACT2 がVccとなり、Node 2
はフローティング状態とされる。
【0049】選択制御信号SEL2 がVssからVccにな
ってトランスファゲートQ15がオンになると(時刻t
1)、Vss電位にある偶数番のビット線BL2kとVcc電位
にある奇数番のビット線BL2k+1の間が短絡される。各
ビット線の全容量がほぼ等しい場合には、これにより全
ビット線が(Vcc+Vss)/2にプリチャージされる。
その後、選択制御信号SEL2 及びプリチャージ制御信
号PRE3 がVccからVssになり、続いてプリチャージ
制御信号PRE1 ,PRE2 がVssからVccになる(時
刻t2)。このとき選択制御信号SEL1 がVccのままな
ので、オンとなったトランスファゲートQ07を介して、
データ検出ノードであるNode1が(Vcc+Vss)/2
程度にプリチャージされる。このプリチャージ電位は、
Node 1の容量に比べてビット線容量の方が十分大きい
ので、制御信号PRE1 がVssからVccになる前のNod
e 1の電位にはほとんど影響されない。このとき同時に
Node 2側のトランスファゲートQ08もオンするため、
五極管領域で導通状態となるレベルシフト素子Q09を介
して、Node 2は(Vcc+Vss)/2−Vth9 の電位に
プリチャージされる。
【0050】次に、アドレスによって選択された例えば
偶数番目のワード線WL2l(l=0,1,2,…)がV
ssからVccに立ち上がる(時刻t3 )。これにより、選
択ワード線WL2lに接続されたメモリセルのデータが偶
数番目のビット線BL2kに読出される。
【0051】そして先の実施例と同様に、選択されたメ
モリセルのデータがビット線を放電するものである場合
には、データ検出ノードであるNode 1はプリチャージ
電位(Vcc+Vss)/2から低下するから、その電位低
下量が(Vth9 +VSA)(ただし、VSAはビット線セン
スアンプS/Aの感度)より大きくなった後、プリチャ
ージ制御信号PRE1 ,PRE2 をVssに戻し、同時に
ワード線WL2lをVssに戻す。この様にして、メモリセ
ル・データをセンスアンプS/Aのノードに転送してそ
のノードをビット線から切り離してフローティングにし
た後、センスアンプ活性化信号ACT1 ,ACT2 がそ
れぞれVssからVccに、VccからVssにになる(時刻t
4 )。これにより、NMOSフリップフロップ21とP
MOSフリップフロップ22の増幅作用によって、デー
タ検出ノードNode 1はVssに、ダミー検出ノードNod
e 2はVccになり、データがラッチされる。
【0052】メモリセルのデータがビット線を“H”レ
ベルに保つものである場合には、ワード線WL2lの立ち
上げによってデータ検出ノードNode1の電位低下はな
く、(Vcc+Vss)/2のままである。ダミー検出ノー
ドNode 2の電位も変化はなく、(Vcc+Vss)/2−
Vth9 である。
【0053】その後、カラム選択信号CSLが“H”レ
ベルになってセンスアンプにラッチされたデータはトラ
ンスファゲートQ11,Q12を介し、切り替え回路3を介
してデータ入出力線I/O,I/OBに伝達され、出力
バッファをを通して外部に出力される。データ出力が終
了すると、活性化信号ACT1 ,ACT2 がそれぞれV
ccからVssに、VssからVccになり、ビット線センスア
ンプによるデータラッチが終了する。
【0054】以上により、偶数番のビット線BL2kに接
続されたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの読
出し動作が終了する。続いて偶数番のビット線BL2kの
選択の状態から奇数番のビット線BL2k+1の選択状態に
変わり、奇数番のビット線BL2k+1に接続されたメモリ
セルのデータの読出し動作の準備が始まる。
【0055】すなわち、プリチャージ制御信号PRE1
,リセット信号RSTがともにVssからVccになるこ
とにより、トランスファーゲートQ07及びリセット用ト
ランジスタQ17がオンとなり、Node1の電位がVssに
設定される(時刻t5 )。リセット信号RSTは直ぐV
ssに戻る。続いて、選択信号SEL2 ,プリチャージ制
御信号PRE2 がVssからVccになる(時刻t6 )。こ
れにより、選択された奇数番のビット線BL2k+1のプリ
チャージ電位(Vcc+Vss)/2が、導通状態となった
トランスファーゲートQ15,Q08を介してNode 2に伝
達される。この時には、Node 1側のトランスファゲー
トQ07がオン状態にある。また、レベルシフト素子Q16
が五極管領域でオンとなり、したがってNode 1は、
(Vcc+Vss)/2−Vth16の電位にプリチャージされ
る。Vth16は、レベルシフト素子Q16のしきい値電圧で
ある。
【0056】次に、アドレスによって選択された奇数番
のワード線WL2l+1(l=0,1,2,…)がVssから
Vccに立ち上がる(時刻t7 )。これにより奇数番のビ
ット線BL2k+1に接続されたメモリセルのデータが読出
される。このデータが、偶数番目のビット線の場合と同
様の動作によって、ビット線センスアンプS/Aにより
検出されてラッチされ、その後入出力線I/O,I/O
Bに転送される。
【0057】データ出力が終了すると、次に、選択信号
SEL1 ,プリチャージ信号PRE2 ,PRE3 ,リセ
ット信号RSTがVssからVccになり、偶数番のビット
線とNode 2がともにVssにリセットされる。同時に、
プリチャージ信号PRE4 がVccからVssになって、奇
数番のビット線BL2k+1はpチャネルのプリチャージM
OSトランジスタQ19を介してVssに充電される(時刻
t8 )。
【0058】Node 2,BL2k,BL2k+1がそれぞれ、
Vss,Vss,Vccに設定された後、プリチャージ信号P
RE1 およびリセット信号PSTがVccからVssに、プ
リチャージ信号PRE4 がVssからVccになり、Node
2,BL2k,BL2k+1がフローティング状態に保たれ
る。これにより、次の読出し動作、つまり偶数番のビッ
ト線BL2kの読出し前のダミー検出ノードとなるNode
2の(Vcc+Vss)/2−Vth9 へのプリチャージ動作
の準備ができた状態になる。
【0059】図18は、図14の実施例の構成を変形し
た実施例である。この実施例では、図14において奇数
番目のビット線BL2k+1側に設けられたnチャネルトラ
ンスファゲートQ15が、pチャネルのトランスファゲー
トQ31に置換されている。また図14においてノードN
ode 3 に設けられたリセット用MOSトランジスタQ17
がこの実施例では、トランスファゲートQ14の外側すな
わち偶数番目のビット線BL2kに設けられている。
【0060】この実施例において、切替え回路3として
図19に示すように、図15の信号SEL2 を信号SE
L2Bに置き換えたものを用いる。信号SEL2BはSEL
2 のVccとVssを入れ替えたものである。
【0061】この実施例でのデータ読出し動作を、偶数
番目のビット線BL2k、続いて奇数番目のビット線BL
2k+1の順に行う場合について、図20および図21のタ
イミング図を用いて説明する。
【0062】読出し動作前には、偶数番のビット線BL
2kがVss、奇数番のビット線BL2k+1がVccにそれぞれ
プリチャージされている。この時には、プリチャージ制
御信号PRE3 及び選択制御信号SEL1 がVccである
ため、偶数番のビット線BL2kと奇数番のビット線BL
2k+1は、選択制御信号SEL2 がVccであるトランスフ
ァーゲートQ31によってのみ分離されている。ダミー検
出ノードとなるNode2は、プリチャージサイクルにお
いてプリチャージ制御信号PRE2 ,PRE3がVcc、
リセット信号RSTがVccとなって、MOSトランジス
タQ08,Q18,Q17を介して接地されて、Vssに設定さ
れている。その後読出し前に、制御信号PRE2 ,CS
L,ACT1 がVss、ACT2 がVccとなり、Node 2
はフローティング状態とされる。
【0063】選択制御信号SEL2 がVccからVssにな
ってトランスファゲートQ31がオンになると、Vss電位
にある偶数番のビット線BL2kとVcc電位にある奇数番
のビット線BL2k+1の間が短絡され、これにより全ビッ
ト線が(Vcc+Vss)/2にプリチャージされる。その
後、選択制御信号SEL2 がVssからVccになり、プリ
チャージ制御信号PRE3 がVccからVssになり、続い
てプリチャージ制御信号PRE1 ,PRE2 がVssから
Vccになる。このとき選択制御信号SEL1 がVccのま
まなので、オンとなったトランスファゲートQ07を介し
て、データ検出ノードであるNode 1が(Vcc+Vss)
/2程度にプリチャージされる。このとき同時にNode
2側のトランスファゲートQ08もオンするため、五極管
領域で導通状態となるレベルシフト素子Q09を介して、
Node 2は(Vcc+Vss)/2−Vth9 の電位にプリチ
ャージされる。同時に制御信号PRE4 がVccからVss
になって、MOSトランジスタQ19を介して奇数番目の
ビット線BL2k+1がVccにプリチャージされる。
【0064】次に、アドレスによって選択された例えば
偶数番目のワード線WL2l(l=0,1,2,…)がV
ssからVccに立ち上がり、選択ワード線WL2lに接続さ
れたメモリセルのデータが偶数番目のビット線BL2kに
読出される。
【0065】そして先の実施例と同様に、選択されたメ
モリセルのデータがビット線を放電するものである場合
には、データ検出ノードであるNode 1はプリチャージ
電位(Vcc+Vss)/2からある値以上低下した後、プ
リチャージ制御信号PRE1,PRE2 をVssに戻し、
同時にワード線WL2lをVssに戻す。この様にして、メ
モリセル・データをセンスアンプS/Aのノードに転送
してそのノードをビット線から切り離してフローティン
グにした後、センスアンプ活性化信号ACT1,ACT2
がそれぞれVssからVccに、VccからVssになり、N
MOSフリップフロップ21とPMOSフリップフロッ
プ22によって、データ検出ノードNode 1はVssに、
ダミー検出ノードNode 2はVccになり、データがラッ
チされる。
【0066】メモリセルのデータがビット線を“H”レ
ベルに保つものである場合には、ワード線WL2lの立ち
上げによってデータ検出ノードNode1の電位低下はな
く、(Vcc+Vss)/2のままである。ダミー検出ノー
ドNode 2の電位も変化はなく、(Vcc+Vss)/2−
Vth9 である。
【0067】その後、カラム選択信号CSLが“H”レ
ベルになってセンスアンプにラッチされたデータはトラ
ンスファゲートQ11,Q12を介し、切り替え回路3を介
してデータ入出力線I/O,I/OBに伝達され、出力
バッファをを通して外部に出力される。データ出力が終
了すると、活性化信号ACT1 ,ACT2 がそれぞれV
ccからVssに、VssからVccになり、ビット線センスア
ンプによるデータラッチが終了する。
【0068】以上により、偶数番のビット線BL2kに接
続されたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの読
出し動作が終了する。続いて偶数番のビット線BL2kの
選択の状態から奇数番のビット線BL2k+1の選択状態に
変わり、奇数番のビット線BL2k+1に接続されたメモリ
セルのデータの読出し動作の準備が始まる。
【0069】プリチャージ制御信号PRE1 がVssから
Vpp(Vcc+MOSトランジスタQ07,Q08のしきい値
電圧以上の電位)となり、選択信号SEL1 がVssから
Vccになると、Node 1の電位が偶数番目のビット線B
L2kの電位と同電位すなわち、(Vcc+Vss)/2程度
の電位になる。図21に示すように、Node 1 の電位は
この時点で(Vcc+Vss)/2または(Vcc+Vss)/
2−Vth9 の二種類の電位のいずれかを取る。続いて、
選択信号SEL1 がVccからVssになった後、選択信号
SEL2 がVccからVssに、プリチャージ制御信号PR
E2 がVssからVppになる。これにより、nチャネルM
OSトランジスタQ08およびpチャネルMOSトランジ
スタQ31による電位低下はなく、Node 2がVccにプリ
チャージされる。同時にMOSトランジスタQ16,Q07
を介して、Node 1がVcc−Vth16の電位にプリチャー
ジされる。MOSトランジスタQ07は高電位Vppで駆動
されているので、ここでもしきい値落ちはない。
【0070】次に、選択された奇数番のワード線WL2l
+1(l=0,1,2,…)がVssからVccに立ち上が
り、奇数番のビット線BL2k+1に接続されたメモリセル
のデータが読出される。このデータが、偶数番目のビッ
ト線の場合と同様の動作によって、ビット線センスアン
プS/Aにより検出されてラッチされ、その後入出力線
I/O,I/OBに転送される。
【0071】以上に説明した偶数番目のビット線データ
をビット線センスアンプの一方の入力ノードで検出し、
奇数番目のビット線データをビット線センスアンプもう
一方のノードで検出する方式を用いる場合のセルレイア
ウトとビット線センスアンプの関係は、図22に示すよ
うな折り返しビット線構造或いは図23に示すようなオ
ープンビット線構造となる。
【0072】以上の実施例は、ビット線センスアンプの
二つの入力ノードを微小電位差をもってプリチャージす
る手段として、MOSトランジスタのしきい値落ちを利
用したレベルシフト素子を用いた。次にこの様なレベル
シフト素子に代って、容量カップリングを用いたブート
ストラップによって電位差を持つプリチャージを行うよ
うにした実施例を説明する。
【0073】図24はその様な実施例の半導体記憶装置
のビット線センスアンプS/Aの構成である。このビッ
ト線センスアンプは、図14の構成を基本としている。
図14と異なる点は、図14において用いられているN
ode 3 ,Node 4間を短絡するためのMOSトランジス
タQ18、レベルシフト素子Q09,Q16が省略されている
こと、Node 1側のnチャネルのトランスファゲートQ
07がpチャネルMOSトランジスタによるトランスファ
ゲートQ32に置換されていること、およびNode 3に設
けられていたリセット用のMOSトランジスタQ17が、
トランスファゲートQ14の外側すなわち偶数番目のビッ
ト線BL2kに設けられていること、である。
【0074】この様に構成された半導体記憶装置のデー
タ読出し動作を、偶数番目のビット線BL2k,奇数番目
のビット線BL2k+1の順で読出す場合を例にとって、以
下に説明する。ビット線のプリチャージ電位は、偶数番
目のビット線BL2k,奇数番目のビット線BL2k+1とも
に、(Vcc+Vss)/2とする。また偶数番目のビット
線BL2k、奇数番目のビット線BL2k+1のいずれのデー
タを読出す場合にも、センスアンプS/Aは、Node 1
がデータ検出ノード、Node 2がダミー検出ノードとし
て用いられる。
【0075】図25および図26がその動作タイミング
図である。このタイミングで動作させる場合、センスア
ンプ活性化前にデータ検出ノード、つまりNode 1の電
位をセンスアンプ活性化前のビット線電位より少し高い
値に設定すると共に、ダミー側検出ノード、つまりNod
e 2の電位を、ビット線のプリチャージ電位(Vcc+V
ss)/2より少し低い電位に設定する。その方法として
この実施例では、MOSトランジスタQ32,Q08のゲー
ト電位がVccからVssまたはVssからVccになるタイミ
ングを調整することにより、Node 1とMOSトランジ
スタQ32のゲート電極間、及びNode 2とMOSトラン
ジスタQ08のゲート電極間の容量カップリングによるブ
ートストラップを用いる。以下のその動作タイミングの
詳細を説明する。
【0076】読出し動作前には、ビット線BL2kがリセ
ット用MOSトランジスタQ17によりVssに、ビット線
BL2K+1がプリチャージ用MOSトランジスタQ19によ
りVccにプリチャージされている状態にある。また、こ
の時にはトランスファゲートQ32,Q08,Q14,Q15は
全て非導通状態にある。選択信号SEL1 ,SEL2が
VssからVccに、プリチャージ制御信号PRE1 がVcc
からVssになると、これらのトランスファゲートQ32,
Q08,Q14,Q15が導通状態となり、Vss電位にあるビ
ット線BL2kとVcc電位にあるビット線BL2k+1がショ
ートされる。各ビット線の全容量がほぼ等しい場合に
は、全ビット線の電位が(Vcc+Vss)/2程度の値と
なる。
【0077】次に、選択信号SEL2 ,プリチャージ制
御信号PRE2がVccからVssになり、制御信号PRE2
が入力されているMOSトランジスタQ08のゲート電
極とNode 2の間の容量カップリングにより、Node 2
が、(Vcc+Vss)/2からΔV2 だけ低下した電位で
フローティング状態になる。Node 1側は、トランスフ
ァゲートQ32が導通状態にあるためビット線と同電位の
ままである。また、選択信号SEL2 がVccからVssと
なることにより、ビット線BL2K+1が(Vcc+Vss)/
2の状態のまま保たれ、結果としてNode 2,BL2k,
BL2K+1のプリチャージが終了したことになる。この時
に、ビット線BL2k+1の電位がトランスファゲートQ15
のゲート電極とのカップリングで低下しないのは、ビッ
ト線BL2k+1の容量がNode 2の容量に比べて十分大き
く、カップリングによる電位低下が無視できるほど小さ
いためである。
【0078】続いて、アドレスによって選択された偶数
番のワード線WL2lがVssからVccに立ち上がり、選択
ワード線WL2lに接続されたメモルセルのデータが読出
される。読出し動作後、Node 1の電位が“L”レベル
となるようなデータを持つメモリセルが選択された場合
に、ビット線BL2kの電位がプリチャージ電位から所定
以上低下した後に制御信号PRE1 がVssからVccにな
ってトランスファゲートQ32がオフにされる。このタイ
ミングは、フリップフロップ型センスアンプの感度をV
SA、PRE1 をVssからVccにしたときのトランスファ
ゲートQ32のゲートとノードNode 1間の容量カップリ
ングによるNode 1の電位上昇量をΔV1 としたとき
に、Node 1の電位が、(Vcc+Vss)/2−ΔV1 −
ΔV2 −VSA以下になった後とする。
【0079】つまりNode 1の電位がNode 2の電位よ
り(ΔV1 +VSA)以上低くなった後、制御信号PRE
1 がVssからVccにされる。この場合には、MOSトラ
ンジスタQ01,Q02,Q04,Q05の容量はMOSトラン
ジスタQ32,Q08の容量に比べて十分小さいので、Nod
e 1電位低下に伴う、これらMOSトランジスタQ01,
Q04のゲート電極とNode 1間、及びNode 2とMOS
トランジスタQ02,Q05のゲート電極の間の容量カップ
リングによるNode 2の電位低下は無視できる。
【0080】制御信号PRE1 がVssからVccになる
と、これが入力されているトランスファゲートQ32のゲ
ート電極とNode 1の間の容量カップリングにより、N
ode 1は、(Vcc+Vss)/2−ΔV1 −ΔV2 −VSA
から、(Vcc+Vss)/2−ΔV2 −VSAのようにΔ
V1 だけ電位上昇してフローティング状態になる。続い
て、制御信号SEL1 がVccからVssになり、トランス
ファゲートQ14がオフになる。この時には、Node 2の
電位(Vcc+Vss)/2−ΔV2とNode 1の電位の差
はVSA以上となっていて、次に活性化信号ACT1 ,A
CT2 によりセンスアンプを活性化させることにより、
Node 1の電位をVssに,Node 2の電位をVccにする
ことができる。
【0081】読出し動作後のNode 1の電位が“H”レ
ベル、つまりVccとなるようにデータを持つメモリセル
が選択された場合には、メモリセルを介してのビット線
BL2kの電位変化は起こらないので、制御信号PRE1
がVssからVccとなるまでは、ビット線BL2kの電位は
(Vcc+Vss)/2である。制御信号PRE1 がVssか
らVccになると、トランスファゲートQ32のゲート電極
とNode 1の間の容量カップリングにより、Node 1の
電位は(Vcc+Vss)/2から(Vcc+Vss)/2+Δ
V1となる。
【0082】このときNode 2の電位は、(Vcc+Vs
s)/2−ΔV2 なので、ΔV1 +ΔV2 ≧VSAの場合
には、活性化信号ACT1 ,ACT2 によりセンスアン
プを活性化することにより、Node 1の電位をVccに,
Node 2の電位をVssにすることができる。
【0083】このようにして、Node 1,Node 2に
は、一方がVcc,他方がVssとなってデータがラッチさ
れる。
【0084】続いてカラム選択信号CSLがVssからV
ccになると、Node 1,Node 2のデータがそれぞれ入
出力線I/O,I/OBに伝達され、出力バッファを通
して出力される。データ出力が終了すると、活性化信号
ACT1 ,ACT2 がそれぞれVccからVss、Vssから
Vccになり、フリップフロップによるデータラッチが終
了する。この時点で、偶数番のビット線BL2kに接続さ
れたメモリセルのデータ読出し動作が終了し、続いて、
奇数番のビット線BL2k+1に接続されたメモリセルのデ
ータの読出し動作が始まる。
【0085】制御信号PRE1 がVccからVssに,制御
信号PRE2 ,SEL2 がVssからVccになると、トラ
ンスファゲートQ32,Q08,Q15がともに導通状態とな
り、Node 1,Node 2は、これに対して十分容量の大
きいビット線BL2k+1の電位(Vcc+Vss)/2にプリ
チャージされる。次に、制御信号PRE2 がVccからV
ssになると、トランスファゲートQ08のゲート電極とN
ode 2の間の容量カップリングにより、Node 2は、
(Vcc+Vss)/2から(Vcc+Vss)/2−ΔV2 へ
と電位低下してフローティング状態となる。
【0086】続いて、アドレスによって選択された奇数
番のワード線WL2l+1がVssからVccになり、その選択
ワード線WL2l+1に接続されたメモリセルのデータが読
出される。
【0087】読出し動作後、上の偶数番目のビット線選
択の場合と同様に、Node 1の電位が“L”レベルとな
るようなデータを持つメモリセルが選択された場合に、
ビット線BL2k+1の電位が所定値以上低下する時間をお
いて、制御信号PRE1 がVssからVccになる。これに
より、制御信号PRE1 が入力されているトランスファ
ゲートQ32のゲート電極とNode 1の間の容量カップリ
ングにより、Node 1の電位はNode 2の電位よりΔV
1 だけ低下して、フローティング状態になる。
【0088】続いて、制御信号SEL2 がVccからVss
になり、トランスファゲートQ15がオフになって、ビッ
ト線BL2k+1もフローティング状態となる。この時、N
ode2の電位はNode 1電位よりVSA以上高くなってい
て、次に活性化信号ACT1,ACT2 によりセンスア
ンプを活性化することにより、Node 1の電位をVss、
Node 2の電位をVccとすることができる。
【0089】読出し動作後のNode 1の電位が“H”レ
ベルとなるようなデータを持つメモリセルが選択された
場合には、メモリセルを介してのビット線BL2k+1の電
位変化は起こらないので、制御信号PRE1 がVssから
Vccになるまでは、Node 1の電位は(Vcc+Vss)/
2である。制御信号PRE1 がVssからVccとなると、
トランスファゲートQ32のゲート電極とNode 1の間の
容量カップリングにより、Node 1の電位は(Vcc+V
ss)/2から(Vcc+Vss)/2+ΔV1 となる。つま
り、Node 1とNode 2の電位差がΔV1 +ΔV2 ≧V
SAとなる。
【0090】次に、活性化信号ACT1 、ACT2 によ
りセンスアンプを活性化すると、Node 1の電位はVc
c,Node 2の電位はVssとなる。その後、センスアン
プにラッチされたデータが入出力線を介して外部に取り
出され、活性化信号ACT1 ,ACT2 がそれぞれ元に
戻って、フリップフロップによるデータラッチが終了す
る。この時点で、奇数番のビット線BL2k+1に接続され
たメモリセルのデータの読出し動作が終了する。
【0091】続いて、制御信号PRE3 がVssからVcc
になり、制御信号PRE4 がVccからVssになって、M
OSトランジスタQ17,Q19がともにオンして、ビット
線BL2kがVssに、ビット線BL2k+1がVccにそれぞれ
プリチャージされる。最後に、制御信号PRE3 がVcc
からVssに、制御信号PRE4 がVssからVccになっ
て、読出しサイクルは終了する。
【0092】図27は、ブートストラップを利用してセ
ンスアンプの二つのノードのプリチャージ電位に差をつ
ける別の実施例の半導体記憶装置のビット線センスアン
プ構成である。図24と異なり、二つのノードNode
1,Node 2に繋がるトランスファゲートQ07,Q08と
もにnチャネルであって、二つのノードは対称的になっ
ている。そしてNode 1,Node 2にはそれぞれ、選択
的に微小電位差をつけるためのMOSキャパシタQ33,
Q34が設けられている。これらMOSキャパシタQ33,
Q34の端子は、制御信号PRE5 ,PRE6 によって制
御されるようになっている。この実施例でも、偶数番目
のビット線BL2k、奇数番目のビット線BL2k+1いずれ
のデータ読出しに際しても、Node 1がデータ検出ノー
ド、Node2がダミー検出ノードとなる。
【0093】この実施例でのデータ読出し動作を、図2
8および図29のタイミング図を参照して説明する。読
出し動作前に先ず、偶数番目のビット線BL2kをVss
に、奇数番目のビット線BL2k+1をVccにプリチャージ
した後、これらを短絡し、かつNode 1,Node 2に接
続することにより、全ビット線およびNode 1,Node
2を(Vcc+Vss)/2のプリチャージ状態とすること
は、先の実施例と同じである。
【0094】次に制御信号SEL2 ,PRE2 がVccか
らVssになり、トランスファゲートQ08,Q15がオフに
なって、Node 2がフローティング状態になる。
【0095】続いて、アドレスによって選択された偶数
番のワード線WL2lがVssからVccに立ち上がり、選択
ワード線WL2lに接続されたメモルセルのデータが読出
される。いま読出し動作後、Node 1の電位が“L”レ
ベルとなるようなデータを持つメモリセルが選択された
場合を考える。このときビット線BL2kの電位がプリチ
ャージ電位から所定以上低下した後に、制御信号PRE
1 がVccからVssになってトランスファゲートQ07がオ
フにされる。
【0096】このタイミングは、次のように定められ
る。フリップフロップ型センスアンプの感度をVSA、N
ode 1,Node 2がフローティング状態にある時に制御
信号PRE5 ,PRE6 がそれぞれVssからVcc、Vcc
からVssになったときのNode1,Node 2の電位上昇
量,電位低下量をともにΔVとすると、ビット線電位が
(Vcc+Vss)/2−2ΔV−VSA以下になった後とす
る。つまりNode 1の電位がNode 2の電位より(2Δ
V+VSA)以上低くなった後、制御信号PRE1がVcc
からVssにされる。
【0097】その後制御信号PRE5 ,PRE6 がそれ
ぞれVssからVcc、VccからVssになり、MOSキャパ
シタQ33,Q34による容量カップリングによって、Nod
e 1は、(Vcc+Vss)/2−2ΔV−VSA から(V
cc+Vss)/2−ΔV−VSAとなり、Node 2は(Vcc
+Vss)/2から(Vcc+Vss)/2−ΔVとなる。こ
れにより、Node 2の電位とNode 1の電位の差はVSA
以上となっていて、次に活性化信号ACT1 ,ACT2
によりセンスアンプを活性化させることにより、Node
1の電位をVssに,Node 2の電位をVccにすることが
できる。
【0098】読出し動作後のNode 1の電位が“H”レ
ベル、つまりVccとなるようにデータを持つメモリセル
が選択された場合には、メモリセルを介してのビット線
BL2kの電位変化は起こらないので、制御信号PRE1
がVccからVssとなるまでは、ビット線BL2kの電位は
(Vcc+Vss)/2である。制御信号PRE1 およびワ
ード線WLJ がVccからVssになった後、制御信号PR
E5 ,PRE6 がそれぞれVssからVcc、VccからVss
になる。これにより、ブートストラップによって、Nod
e 1の電位は(Vcc+Vss)/2から(Vcc+Vss)/
2+ΔVとなり、Node 2の電位は(Vcc+Vss)/2
から(Vcc+Vss)/2−ΔVとなる。
【0099】2ΔV>VSAの場合には、活性化信号AC
T1 ,ACT2 によりセンスアンプを活性化することに
より、Node 1の電位をVccに,Node 2の電位をVss
にすることができる。このようにして、Node 1,Nod
e 2には、一方がVcc,他方がVssとなってデータがラ
ッチされる。
【0100】続いてカラム選択信号CSLがVssからV
ccになると、Node 1,Node 2のデータがそれぞれ入
出力線I/O,I/OBに伝達され、出力バッファを通
して出力される。データ出力が終了すると、活性化信号
ACT1 ,ACT2 がそれぞれVccからVss、Vssから
Vccになり、フリップフロップによるデータラッチが終
了する。この時点で、偶数番のビット線BL2kに接続さ
れたメモリセルのデータ読出し動作が終了し、続いて、
奇数番のビット線BL2k+1に接続されたメモリセルのデ
ータの読出し動作が始まる。
【0101】奇数番目のビット線データ読出しの場合先
ず、制御信号SEL2,PRE1 ,PRE2 がVssから
Vccになると、図24〜図26の実施例と同様に、Nod
e 1,Node 2およびビット線BL2k+1の電位が(Vcc
+Vss)/2にプリチャージされる。次に、制御信号P
RE2 がVccからVssになると、Node 2は、電位(V
cc+Vss)/2のままフローティング状態となる。
【0102】続いて、アドレスによって選択された奇数
番のワード線WL2l+1がVssからVccになり、その選択
ワード線WL2l+1に接続されたメモリセルのデータが読
出される。
【0103】読出し動作後、上の偶数番目のビット線選
択の場合と同様に、Node 1の電位が“L”レベルとな
るようなデータを持つメモリセルが選択された場合に、
ビット線BL2k+1の電位が所定値以上低下する時間をお
いて、制御信号PRE1 がVccからVssになり、Node
1がフローティング状態になる。
【0104】その後制御信号PRE5 ,PRE6 がそれ
ぞれVssからVcc、VccからVssになり、MOSキャパ
シタQ33,Q34による容量カップリングによって、Nod
e 1は、(Vcc+Vss)/2−2ΔV−VSAから(Vcc
+Vss)/2−ΔV−VSAとなり、Node 2は(Vcc+
Vss)/2から(Vcc+Vss)/2−ΔVとなる。これ
により、Node 2の電位とNode 1の電位の差はVSA以
上となっていて、次に活性化信号ACT1 ,ACT2 に
よりセンスアンプを活性化させることにより、Node 1
の電位をVssに,Node2の電位をVccにすることがで
きる。
【0105】読出し動作後のNode 1の電位が“H”レ
ベル、つまりVccとなるようにデータを持つメモリセル
が選択された場合には、メモリセルを介してのビット線
BL2k+1の電位変化は起こらないので、制御信号PRE
1 がVccからVssとなるまでは、ビット線BL2kの電位
は(Vcc+Vss)/2である。制御信号PRE1 および
ワード線WLJ がVccからVssになった後、制御信号P
RE5 ,PRE6 がそれぞれVssからVcc、VccからV
ssになる。これにより、ブートストラップによって、N
ode 1の電位は(Vcc+Vss)/2から(Vcc+Vss)
/2+ΔVとなり、Node 2の電位は(Vcc+Vss)/
2から(Vcc+Vss)/2−ΔVとなる。
【0106】2ΔV>VSAの場合には、活性化信号AC
T1 ,ACT2 によりセンスアンプを活性化することに
より、Node 1の電位をVccに,Node 2の電位をVss
にすることができる。このようにして、Node 1,Nod
e 2には、一方がVcc,他方がVssとなってデータがラ
ッチされる。
【0107】そしてラッチデータが入出力線を介して外
部に読み出された後、先の実施例と同様に、制御信号P
RE3 がVssからVccになり、制御信号PRE4 がVcc
からVssになって、MOSトランジスタQ17,Q19がと
もにオンして、ビット線BL2kがVssに、ビット線BL
2k+1がVccにそれぞれプリチャージされる。最後に、制
御信号PRE3 がVccからVssに、制御信号PRE4 が
VssからVccになって、読出しサイクルは終了する。
【0108】図30は、図27の実施例を変形した実施
例である。図27の実施例では、Node 1,Node 2に
ブートストラップにより電位差を与えるためのキャパシ
タQ33,Q34を設けたが、この実施例ではこの様なキャ
パシタは設けられていない。但し、トランスファゲート
Q08のゲート電極とNode 2間の容量C2 がトランスフ
ァゲートQ07のゲート電極とNode 1間の容量C1 に比
べて大きくなるように、トランスファゲート寸法が設定
されている。このゲート容量の違いと、トランスファゲ
ートQ07,Q08の制御信号PRE1 ,PRE2 のタイミ
ング調整によって、ダミー検出ノードとなるNode 2側
のプリチャージ電位がデータ検出ノードとなるNode 1
のそれより僅かに低い状態となるようにする。
【0109】具体的な動作を、図31および図32のタ
イミング図を用いて説明する。読出し動作前に、偶数番
目のビット線BL2kをVssに、奇数番目のビット線BL
2k+1をVccにプリチャージした後、これらを短絡し、か
つNode 1,Node 2に接続することにより、全ビット
線およびNode 1,Node 2を(Vcc+Vss)/2のプ
リチャージ状態とすることは、先の実施例と同じであ
る。
【0110】次に制御信号SEL2 ,PRE2 がVccか
らVssになり、トランスファゲートQ08,Q15がオフに
なって、Node 2がフローティング状態になる。このと
きNode 2の電位は、トランスファゲートQ08のゲート
電極とNode 2の容量カップリングによって、(Vcc+
Vss)/2から(Vcc+Vss)/2−ΔV2 になる。ビ
ット線BL2k+1は、(Vcc+Vss)/2のままフローテ
ィングになる。
【0111】続いて、アドレスによって選択された偶数
番のワード線WL2lがVssからVccに立ち上がり、選択
ワード線WL2lに接続されたメモルセルのデータが読出
される。いま読出し動作後、Node 1の電位が“L”レ
ベルとなるようなデータを持つメモリセルが選択された
場合を考える。このときビット線BL2kの電位がプリチ
ャージ電位から所定値以上低下した後に、制御信号PR
E1 がVccからVssになってトランスファゲートQ07が
オフにされる。
【0112】このタイミングは、ビット線電位が、(V
cc+Vss)/2−VSA+ΔV1 −ΔV2 以下になった時
とする。VSAはフリップフロップ型センスアンプの感度
VSA、ΔV1 は制御信号PRE1 をVccからVssにした
ときに、トランスファゲートQ07のゲート電極とNode
1の間で容量カップリングにより生じるNode 1の電位
低下分である。つまりNode 1の電位がNode 2の電位
よりVSA+ΔV1 以上低くなった後、制御信号PRE1
がVccからVssにされる。
【0113】そして制御信号PRE1 がVccからVssに
なると、トランスファゲートQ07のゲート電極とNode
1の間に容量カップリングにより、Node 1は、(Vcc
+Vss)/2+ΔV1 −ΔV2 −VSA から(Vcc+V
ss)/2−ΔV2 −VSAのようにΔV1 だけ低下してフ
ローティングになる。続いて制御信号SEL1 が、Vcc
からVssになり、ビット線BL2kとNode 3 が非導通に
なる。これにより、Node 2の電位はNode 1の電位よ
りVSA以上高くなっていて、次に活性化信号ACT1 ,
ACT2 によりセンスアンプを活性化させることによ
り、Node 1の電位をVssに,Node2の電位をVccに
することができる。
【0114】読出し動作後のNode 1の電位が“H”レ
ベル、つまりVccとなるようにデータを持つメモリセル
が選択された場合には、メモリセルを介してのビット線
BL2kの電位変化は起こらないので、制御信号PRE1
がVccからVssとなるまでは、ビット線BL2kの電位は
(Vcc+Vss)/2である。制御信号PRE1 がVccか
らVssになると、トランスファゲートQ07のゲート電極
とNode 1の容量結合により、Node 1の電位は(Vcc
+Vss)/2から(Vcc+Vss)/2−ΔV1となり、
ΔV2 −ΔV1 >VSAの場合にはNode 2よりVSA以上
高い電位となる。
【0115】したがって次に、活性化信号ACT1 ,A
CT2 によりセンスアンプを活性化することにより、N
ode 1の電位をVccに,Node 2の電位をVssにするこ
とができる。このようにして、Node 1,Node 2に
は、一方がVcc,他方がVssとなってデータがラッチさ
れる。
【0116】続いてカラム選択信号CSLがVssからV
ccになると、Node 1,Node 2のデータがそれぞれ入
出力線I/O,I/OBに伝達され、出力バッファを通
して出力される。データ出力が終了すると、活性化信号
ACT1 ,ACT2 がそれぞれVccからVss、Vssから
Vccになり、フリップフロップによるデータラッチが終
了する。この時点で、偶数番のビット線BL2kに接続さ
れたメモリセルのデータ読出し動作が終了し、続いて、
奇数番のビット線BL2k+1に接続されたメモリセルのデ
ータの読出し動作が始まる。
【0117】奇数番目のビット線データ読出しの場合先
ず、制御信号SEL1,PRE2 がVssからVccになる
と、図24〜図26の実施例の場合と同様に、Node
1,Node 2およびビット線BL2k+1の電位が(Vcc+
Vss)/2にプリチャージされる。次に、制御信号PR
E2 がVccからVssになると、Node 2はフローティン
グ状態となる。このときNode 2の電位は、トランスフ
ァゲートQ08のゲート電極とNode 2の間の容量結合に
よって、(Vcc+Vss)/2よりΔV2 だけ低下した状
態になる。
【0118】続いて、アドレスによって選択された奇数
番のワード線WL2l+1がVssからVccになり、その選択
ワード線WL2l+1に接続されたメモリセルのデータが読
出される。
【0119】読出し動作後、上の偶数番目のビット線選
択の場合と同様に、Node 1の電位が“L”レベルとな
るようなデータを持つメモリセルが選択された場合に、
ビット線BL2k+1の電位が所定値以上低下する時間をお
いて、制御信号PRE1 がVccからVssになり、Node
1がフローティング状態になる。そのタイミングは、ビ
ット線電位が(Vcc+Vss)/2−VSA+ΔV1 −ΔV
2 以下になった時とする。ΔV1 は、制御信号PRE1
をVccからVssに下げたときの容量結合よるNode 1の
電位低下量である。
【0120】その後制御信号PRE1 がVccからVssに
なると、トランスファゲートQ07の容量カップリングに
よって、Node 1はΔV1 だけ低下してフローティング
になる。続いて制御信号SEL2 がVccからVssにな
り、ビット線BL2k+1とNode3が非導通となる。
【0121】次に活性化信号ACT1 ,ACT2 により
センスアンプを活性化させることにより、Node 1の電
位をVssに,Node 2の電位をVccにすることができ
る。
【0122】読出し動作後のNode 1の電位が“H”レ
ベル、つまりVccとなるようにデータを持つメモリセル
が選択された場合には、メモリセルを介してのビット線
BL2k+1の電位変化は起こらないので、制御信号PRE
1 がVccからVssとなるまでは、ビット線BL2kの電位
は(Vcc+Vss)/2である。制御信号PRE1 がVcc
からVssになると、トランスファゲートQ07の容量カッ
プリングによってΔV1 だけ低い値になる。
【0123】その後、センスアンプを活性化することに
より、Node 1の電位をVccに,Node 2の電位をVss
にすることができる。このようにして、Node 1,Nod
e 2には、一方がVcc,他方がVssとなってデータがラ
ッチされる。
【0124】そしてラッチデータが入出力線を介して外
部に読み出された後、先の実施例と同様に、制御信号P
RE3 がVssからVccになり、制御信号PRE4 がVcc
からVssになって、MOSトランジスタQ17,Q19がと
もにオンして、ビット線BL2kがVssに、ビット線BL
2k+1がVccにそれぞれプリチャージされる。最後に、制
御信号PRE3 がVccからVssに、制御信号PRE4 が
VssからVccになって、読出しサイクルは終了する。
【0125】以上の図24,図27および図30に示し
た実施例は、いずれもビット線センスアンプのNode 1
がデータ検出ノード、Node 2がダミーノードとして用
いられるが、レイアウト上では2本のビット線に一つの
ビット線センスアンプが設けられた状態になる。したが
ってそのセルアレイとビット線センスアンプのレイアウ
トは、先の実施例の図22或いは図23のようなものと
する事ができる。
【0126】また、図24,図27および図30に示し
たブートストラップによりビット線センスアンプの二つ
のノードに微小電位差を与える手法は、一つのビット線
センスアンプに対して一本のビット線が配設される構成
にも同様に適用することが可能である。
【0127】図33および図34は、図24の実施例の
構成原理をそのまま利用して、一つのビット線センスア
ンプに対して一本のビット線が配設される構成に適用し
た実施例である。それぞれ対応する素子には同一符号を
付してあるが、これらは同じ寸法を有するものとする。
【0128】図35および図36は、同様に図27の実
施例の構成原理をそのまま利用して、一つのビット線セ
ンスアンプに対して一本のビット線が配設される構成に
適用した実施例である。ここでも対応する同一符号部の
素子は同一寸法を有する。
【0129】図37および図38は、同様に図30の実
施例の構成原理をそのまま利用して、一つのビット線セ
ンスアンプに対して一本のビット線が配設される構成に
適用した実施例である。ここでも対応する同一符号部の
素子は同一寸法を有する。
【0130】これら図33〜図38の実施例のセルアレ
イとビット線センスアンプのレイアウトは、先の実施例
の図2〜図5と同様である。
【0131】次に、図39の実施例のセンスアンプ回路
を基本とした幾つかの変形例を説明する。このビット線
センスアンプ回路は図24の構成を基本としている。図
24と異なる点は、二つのNode 1,2に繋がるトラン
スファゲートQ07,Q08共にnチャネルであって、二つ
のNode 1,2が対称的になっていることである。
【0132】図40〜図42は、第1の例の動作タイミ
ング図である。センスアンプ回路において用いられてい
る素子のうち(Q01,Q02)(Q04,Q05)(Q07,Q
08)のそれぞれの組は同じ寸法・特性を持つものとす
る。また、Node 1,Node 2にかかる容量は等しくな
るように、そしてNode 1,Node 2,Node 3の容量
はビット線容量より十分小さくなるように設計されてい
るものとする。またトランスファゲートQ07,Q08のゲ
ート電極とNode 1,Node 2の間の容量は、Node
1,Node 2の全容量に対して無視できない程度の大き
さであり、一方トランスファーゲートQ09,Q10のゲー
ト電極とBL2k,BL2k+1の間の容量は、BL2k、BL
2k+1の全容量に対して無視できるほど小さいものとす
る。
【0133】図40,図41に示すタイミング図は、ビ
ット線BL2k、BL2k+1の順でデータ読出しを行う場合
である。ビット線のプリチャージ電位はBL2k、BL2k
+1ともに(Vcc+Vss)/2である。このタイミングで
動作させる場合、読出し時のダミー検出ノードNode 2
をデータ検出ノードNode 1よりもワード線がONとな
る時に低い電位にあるように設定する。すなわち、トラ
ンジスタQ07,Q08の制御信号電圧PRE1 ,PRE2
がVccからVssとなるタイミングを調整することによ
り、Node 1 とトランジスタQ07のゲート電極、Node
2とトランジスタQ08のゲート電極、及びNode 1とN
ode 2のカップリングによって、ダミー検出ノードNod
e 2の電位をVcc+Vssより少し低い電位に設定でき
る。
【0134】なお図42は、図41の破線で囲んだ部分
を拡大して示したものである。
【0135】読出し動作前には、ビット線BL2kがVss
に、ビット線BL2k+1がVccにプリチャーされている状
態にある。この時、トランジスタQ07,Q08,Q14,Q
15は全て非導通状態にある。制御信号SEL1 ,SEL
2 、PRE1 ,PRE2 がVssからVccとなると、トラ
ンジスタQ07,Q08,Q14,Q15が導通状態となり、V
ss電位にあるビット線BL2kとVcc電位にあるビット線
BL2k+1がショートされる。各ビット線の全容量がほぼ
等しい場合には、全ビット線の電位が(Vcc+Vss)/
2程度の値となる。
【0136】次に、制御信号SEL2 、PRE2 がVcc
からVssとなると、制御信号PRE2 が入力されている
トランジスタQ08のゲート電極と、Node 2の間の容量
カップリングにより、Node 2の電位が(Vcc+Vss)
/2から(Vcc+Vss)/2−ΔV2 のように僅かに低
下してフローティング状態になる。また、制御信号SE
L2 がVccからVssとなることにより、ビット線BL2k
+1が(Vcc+Vss)/2の状態のまま保たれ、結果とし
て、Node 2、BL2k、BL2k+1のプリチャージが終了
したことになる。この時に、ビット線BL2k+1の電位が
トランジスタQ15のゲート電極とのカップリングで低下
しないのは、ビット線BL2k+1の容量がノードNode 2
の容量に比べて十分大きく、カップリングによる電位低
下が無視できるほど小さいためである。
【0137】続いて、アドレスによって選択された偶数
番のワード線WL2l(l=0,1,2,…)がVssから
Vccとなり、選択ワード線WL2lに接続されたメモリセ
ル若しくはメモリセル列のデータが読出される。読出し
動作後、ノードNode 1の電位が“L”レベル、つまり
Vssとなるようなデータを持つメモリセル、若しくはメ
モリセル列が選択された場合には、ビット線BL2kの電
位のプリチャージ電位(Vcc+Vss)/2からのメモリ
セル、若しくはメモリセル列を介しての低下量ΔVBLが
(VSA−ΔV1 +ΔV2 +ΔV3 +ΔV4)より大きく
なった後、つまりノードNode 1の電位がノードNode
2の電位より、(VSA−ΔV1 +ΔV4)以上低くなっ
た後に、制御信号PRE1 をVccからVssとする(図4
2参照)。
【0138】ただし、VSAはトランジスタQ1 〜Q6 で
構成されているフリップフロップ型センスアンプの感
度、ΔV1 は制御信号PRE1 をVccからVssとした時
にトランジスタQ07のゲート電極とNode 1の間の容量
カップリングにより起こるNode 1の電位上昇量、ΔV
3 は、ビット線電位が(Vcc+Vss)/2から(Vcc+
Vss)/2−ΔVBL)となる時に、トランジスタQ01,
Q02,Q04,Q05を介してのNode 1とNode 2の間の
容量カップリングにより起こるNode 2の電位低下量、
ΔV4 は制御信号PRE1 がVccからVssとなるときに
Node 1の電位が低下することにより、Node 1とNod
e 2の間の容量カップリングにより起こるNode 2の電
位低下量であり、ΔV2 +ΔV4 −ΔV1 >VSAであ
る。
【0139】この場合には、ノードNode 2の電位も、
ノードNode 1との容量カップリングにより、(Vcc+
Vss)/2−ΔV2 から、(Vcc+Vss)/2−ΔV2
−ΔV3 のようにΔV3 だけ低下する。制御信号PRE
1 がVccからVssになると、制御信号PRE1 が入力さ
れているトランジスタQ07のゲート電極とNode 1の間
の容量カップリングにより、Node 1の電位≦(Vcc+
Vss)/2+ΔV1 −ΔV2 −ΔV3 −ΔV4 −VSAか
ら、Node 1の電位≦(Vcc+Vss)/2−ΔV2 −Δ
V3 −ΔV4−VSAのようにΔV1 だけ低下してフロー
ティング状態になる。同時に、Node 2の電位も、トラ
ンジスタQ01,Q02,Q04,Q05を介してNode 1とN
ode 2のカップリングにより、(Vcc+Vss)/2−Δ
V2 −ΔV3 から(Vcc+Vss)/2−ΔV2 −ΔV3
−ΔV4 となる。
【0140】続いて、制御信号SEL1 がVccからVss
となり、ビット線BL2kとノードNode 3が非導通状態
となる。この時には(Node 2電位−Node 1電位)≧
VSAとなっていて、次に活性化信号ACT1 をVssから
Vcc、ACT2をVccからVssとしてセンスアンプを活
性化させることにより、ノードNode 1の電位をVss、
ノードNode 2の電位をVccとすることができる。
【0141】読出し動作後のノードNode 1の電位が
“H”レベル、つまりVccとなるようなデータを持つメ
モリセル、若しくはメモリセル列を選択した場合には、
メモリセル若しくはメモリセル列を介してのビット線B
L2kの電位変化は起こらない。このときの、制御信号P
RE1 がVccからVssとなるまでは、ビット線BL2kの
電位は(Vcc+Vss)/2である。制御信号PRE1 が
VccからVssとなると、トランジスタQ07のゲート電極
とノードNode 1の間の容量カップリングにより、ノー
ドNode 1の電位は(Vcc+Vss)/2から(Vcc+V
ss)/2−ΔV1となる。この場合にはノードNode 2
の電位は(Vcc+Vss)/2−ΔV2 −ΔV4 である
(図42参照)ので、Node 1電位−Node 2電位=Δ
V2 +ΔV4−ΔV1 ≧VSAとなる。したがって次に活
性化信号ACT1 をVssからVcc、ACT2 をVccから
Vssとしてセンスアンプを活性化させることにより、N
ode 1の電位をVcc、Node 2の電位をVssとすること
ができる。
【0142】一度ノードNode 1、Node 2がVcc、V
ssの電位になると、これらのノードNode 1、Node 2
の電位はトランジスタQ01〜Q06で構成されているフリ
ップフロップによりラッチされ、活性化信号ACT1 、
ACT2 がそれぞれVss、Vccとなるまで保持される。
【0143】続いて、データ入出力信号CSLがVssか
らVccとなると、ノードNode 1、Node 2のデータそ
れぞれ入出力線I/O、I/OB に伝達され、出力バッ
ファを通して出力される。データ出力が終了すると、活
性化信号ACT1 、ACT2がそれぞれVccからVss、
VssからVccとなり、フリップフロップによるデータラ
ッチが終了する。
【0144】この時点で、偶数番のビット線BL2kに接
続されたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの読
出し動作が終了し、BL2kを選択、BL2k+1を非選択の
状態からBL2kを非選択、BL2k+1を選択の状態に変わ
り、奇数番のビット線BL2kに接続されたメモリセル若
しくはメモリセル列のデータの読出し動作が始まる。
【0145】制御信号PRE1 、PRE2 、SEL2 が
VssからVccとなると、トランジスタQ07,Q08,Q15
が導通状態となり、Node 1、Node 2に対して十分容
量の大きいビット線BL2k+1の電位(Vcc+Vss)/2
にNode 1、Node 2がともにプリチャージされる。次
に、制御信号PRE2 がVccからVssとなると、トラン
ジスタQ08のゲート電極とNode 2の間の容量カップリ
ングにより、Node2の電位が(Vcc+Vss)/2から
(Vcc+Vss)/2−ΔV2 と低下して、Node 2がフ
ローティング状態となる。
【0146】続いて、アドレスによって選択された奇数
番のワード線WL2l+1がVssからVccとなり、選択ワー
ド線WL2l+1に接続されたメモリセル、若しくはメモリ
セル列のデータが読出される。
【0147】読出し動作後、ノードNode 1の電位が
“L”レベル、つまりVssとなるようなデータを持つメ
モリセル、若しくはメモリセル列が選択された場合に
は、ビット線BL2k+1の電位のプリチャージ電位(Vcc
+Vss)/2からのメモリセル、若しくはメモリセル列
を介しての低下量ΔVBLが(VSA−ΔV1 +ΔV2 +Δ
V3 +ΔV4 )より大きくなった後、つまりノードNod
e 1の電位がNode 2の電位より(VSA−ΔV1 +ΔV
4 )以上低くなった後、制御信号PRE1 をVccからV
ssとする(図42参照)。
【0148】この場合に、ノードNode 2の電位も、N
ode 1との容量カップリングにより、(Vcc+Vss)/
2−ΔV2 から(Vcc+Vss)/2−ΔV2 −ΔV3 の
ようにΔV3 だけ低下する。制御信号PRE1 がVccか
らVssとなると、トランジスタQ07のゲート電極とノー
ドNode 1のカップリングによりNode 1の電位≦(V
cc+Vss)/2+ΔV1 −ΔV2 −ΔV3 −ΔV4 −V
SAから、Node 2の電位≦(Vcc+Vss)/2−ΔV2
−ΔV3 −ΔV4 −VSAのようにΔV1 の電位だけ低下
してフローティング状態になる。同時に、ノードNode
2の電位も、トランジスタQ01,Q02,Q04,Q05を介
して、Node 1とNode 2の間の容量カップリングによ
り(Vcc+Vss)/2−ΔV2 −ΔV3 から(Vcc+V
ss)/2−ΔV2 −ΔV3 −ΔV4 となる。
【0149】続いて、制御信号SEL2 がVccからVss
となり、ビット線BL2k+1もフローティング状態とな
る。この時には(Node 2電位−Node 1電位)≧VSA
となっていて、次に活性化信号ACT1 をVssからVc
c、ACT2 をVccからVssとしてセンスアンプを活性
化させることにより、Node1の電位をVss、Node 2
の電位をVccとすることができる。
【0150】読出し動作後のノードNode 1の電位が
“H”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル列が選択された場合には、メモリセル
若しくはメモリセル列を介してのビット線BL2k+1の電
位変化は起こらないので、制御信号PRE1 がVccから
Vssとなるまではビット線BL2k+1の電位は(Vcc+V
ss)/2である。
【0151】制御信号PRE1 がVccからVssとなる
と、トランジスタQ07のゲート電極とノードNode 1の
間の容量カップリングにより、ノードNode 1の電位は
(Vcc+Vss)/2から(Vcc+Vss)/2−ΔV1 と
なる。この場合にはノードNode 2の電位は(Vcc+V
ss)/2−ΔV2−ΔV4 である(図42参照)ので、
Node 1電位−Node 2電位=ΔV2 +ΔV4 −ΔV1
≧VSAとなる。次に活性化信号ACT1 をVssからVc
c、ACT2 をVccからVssとしてセンスアンプを活性
化させることにより、Node 1の電位をVcc、Node 2
の電位をVssとすることができる。
【0152】Node 1、Node 2がVss、Vcc若しくは
Vcc、Vssの電位になると、この状態はフリップフロッ
プによりラッチされる。続いてデータ入出力信号CSL
がVssからVccとなると、Node 1、Node 2のデータ
がそれぞれ入出力線I/O、I/OB に伝達され、出力
バッファを通して出力される。データ出力が終了する
と、活性化信号ACT1 、ACT2 がそれぞれVccから
Vss、VssからVccとなり、フリップフロップによるデ
ータラッチが終了する。
【0153】この時点で、奇数番のビット線BL2k+1に
接続されたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの
読出し動作が終了する。続いて、制御信号PRE3 がV
ssからVcc、PRE4 がVccからVssとなり、ビット線
BL2k側のnチャネルトランジスタQ17、ビット線BL
2k+1側のpチャネルQ19がともに導通状態となる。これ
により、ビット線BL2kがVss電位に、ビット線BL2k
+1がVcc電位にプリチャージされる。最後に、制御信号
PRE3 がVccからVss、PRE4 がVssからVccとな
り、終了する。
【0154】図43および図44は、同じく図39のセ
ンスアンプ回路構成を用いて、奇数番目のビット線BL
2k+1、偶数番目のビット線BL2kの順でデータ読出しを
行う第2の例の動作タイミング図である。この場合に
は、トランジスタQ07,Q08のゲート制御信号電圧PR
E1 ,PRE2 がVccからVss若しくはVssからVccと
なるタイミングを調整することにより、ノードNode 1
のプリチャージ電位を、ノードNode 2およびビット線
のプリチャージ電位より高く設定することにより、ワー
ド線がONする時のNode 1、及びビット線の電位を
(Vcc+Vss)/2より少し高い電位に設定する。その
動作タイミングの詳細を以下に説明する。
【0155】読出し動作前には、ビット線BL2kがVss
に、ビット線BL2k+1及びノードNode 1がVccにプリ
チャージされている状態にある。この時にはトランジス
タQ07,Q08,Q14,Q15は非導通状態にある。制御信
号SEL1 ,SEL2 ,PRE2 がVssからVccとなる
と、トランジスタQ08,Q14,Q15が導通状態となり、
Vss電位にあるビット線BL2kとVcc電位にあるビット
線BL2k+1がショートされる。これにより全ビット線の
電位が(Vcc+Vss)/2程度の値となる。
【0156】次に、制御信号PRE2 ,SEL1 がVcc
からVssとなると、ノードNode 2がプリチャージ電位
(Vcc+Vss)/2のままフローティング状態となる。
続いて、制御信号PRE1 がVssからVccとなってトラ
ンジスタQ07が導通状態となる。このトランジスタQ07
の導通前には、ビット線BL2k+1の電位は(Vcc+Vs
s)/2、ノードNode 1の電位はVccであり、またビ
ット線BL2k+1,BL2kの容量はノードNode 1の容量
より大きいため、トランジスタQ07の導通後はビット線
BL2k+1およびノードNode 1の電位は、(Vcc+Vs
s)/2+ΔVとなる。
【0157】続いて、アドレスによって選択された奇数
番のワード線WL2l+1がVssからVccとなり、選択ワー
ド線WL2l+1に接続されたメモリセル、若しくはメモリ
セル列のデータが読出される。読出し動作後、ノードN
ode 1の電位が“L”レベルとなるようなデータを持つ
メモリセル、若しくはメモリセル列が選択された場合に
は、ビット線BL2k+1の電位のワード線WL2l+1がVcc
となる前の電位(Vcc+Vss)/2+ΔVからのメモリ
セル、若しくはメモリセル列を介しての低下量がVSA+
ΔVより大きくなった後、つまりノードNode 1の電位
がNode 2の電位よりVSA以上低くなった後、制御信号
PRE1 をVccからVssとする。
【0158】続いて、活性化信号ACT1 をVssからV
cc、ACT2 をVccからVssとしてセンアンプを活性化
させることにより、ノードNode 1の電位をVss、Nod
e 2の電位をVccとすることができる。
【0159】読出し動作後のノードNode 1の電位が
“H”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル列が選択された場合には、メモリセ
ル、若しくはメモリセル列を介してのビット線BL2k+1
の電位変化は起こらないので、制御信号PRE1 がVss
からVccとなった後にも、ビット線BL2k+1およびノー
ドNode 1の電位は(Vcc+Vss)/2+ΔVのままで
ある。
【0160】続いて、ΔV≧VSAである場合には、活性
化信号ACT1をVssからVcc、ACT2 をVccからVs
sとしてセンスアンプを活性化させることにより、ノー
ドNode 1の電位をVcc、ノードNode 2の電位をVss
とすることができる。
【0161】こうしてノードNode 1、Node 2がVs
s、Vcc若しくはVcc、Vssの電位になると、このデー
タはフリップフロップによりラッチされ、活性化信号A
CT1、ACT2 がそれぞれVss、Vccとなるまで保持
される。この時には同時に、制御信号SEL2 をVccか
らVssとした後に、制御信号PRE4 をVccからVssと
し、トランジスタQ19によりビット線BL2k+1をVcc電
位に充電する。
【0162】続いてデータ入出力信号CSLがVssから
Vccとなると、Node 1、Node 2のデータそれぞれ入
出力線I/O、I/OB に伝達され、出力バッファを通
して出力される。データ出力が終了すると、活性化信号
ACT1 、ACT2 がそれぞれVccからVss、Vssから
Vccとなり、フリップフロップによるデータラッチが終
了する。
【0163】この時点で、奇数番のビット線BL2k+1に
接続されたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの
読出し動作が終了し、次に奇数番目のビット線BL2k+1
を非選択、偶数番目のビット線BL2kを選択の状態に変
わる。
【0164】制御信号PRE1 、SEL2 がVssからV
ccとなると、この時にはビット線BL2k+1はVcc電位に
あるとともに、制御信号PRE4 がVssであるため、ト
ランジスタQ19を介してビット線BL2k+1はVcc電位に
プリチャージされる。続いて制御信号PRE1 、SEL
2 がVccからVssとなり、ノードNode 1はVcc電位の
まま、フローティング状態となる。
【0165】続いて、制御信号PRE2 、SEL1 がV
ssからVccとなり、ノードNode 2とビット線BL2kが
導通状態となり、ノードNode 2は、これより容量の大
きいビット線BL2kの電位(Vcc+Vss)/2程度にプ
リチャージされる。そして次に、制御信号PRE2 がV
ccからVssとなると、ノードNode 2が(Vcc+Vss)
/2のままフローティング状態となる。
【0166】続いて、制御信号PRE1 がVssからVcc
となり、トランジスタQ07が導通状態となると、ビット
線BL2k及びノードNode 1の電位は(Vcc+Vss)/
2+ΔVとなる。そして、アドレスによって選択された
偶数番のワード線WL2lがVssからVccとなり、選択ワ
ード線WL2lに接続されたメモリセル、若しくはメモリ
セル列のデータが読出される。
【0167】読出し動作後、ノードNode 1の電位が
“L”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル列を選択した場合には、ビット線BL
2kの電位の(Vcc+Vss)/2+ΔVからの低下量がV
SA+ΔVより大きくなった後、つまりノードNode 1の
電位がノードNode 2の電位よりVSA以上低くなった
後、制御信号PRE1 をVccからVssとする。続いて、
活性化信号ACT1 をVssからVcc、活性化信号ACT
2 をVccからVssとしてセンアンプを活性化させること
により、ノードNode 1の電位はVss、ノードNode 2
の電位はVccとなる。
【0168】読出し動作後のノードNode 1の電位が
“H”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル列が選択された場合には、ビット線B
L2kの電位変化は起こらないので、制御信号PRE1 が
VssからVccとなった後にも、ビット線BL2k及びノー
ドNode 1の電位は(Vcc+Vss)/2+ΔVのままで
ある。
【0169】続いて、活性化信号ACT1 をVssからV
cc、活性化信号ACT2 をVccからVssとしてセンスア
ンプを活性化させることにより、ノードNode 1の電位
をVcc、Node 2の電位をVssとすることができる。こ
のノードNode 1、Node 2のデータはフリップフロッ
プによりラッチされ、活性化信号ACT1 、ACT2が
それぞれVss、Vccとなるまで保持される。この時に同
時に制御信号SEL1をVccからVssとした後に、制御
信号PRE3 をVssからVccとし、ビット線BL2kをV
ccに充電する。
【0170】続いてデータ入出力信号CSLがVssから
Vccとなると、ノードNode 1、Node 2のデータがそ
れぞれ入出力線I/O、I/OB に伝達され、出力バッ
ファを通して出力される。データ出力が終了すると、活
性化信号ACT1 、ACT2がそれぞれVccからVss、
VssからVccとなり、フリップフロップによるデータラ
ッチが終了する。
【0171】この時点で、偶数番のビット線BL2kに接
続されたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの読
出し動作が終了する。続いて制御信号PRE4 がVccか
らVssとなり、トランジスタQ19が導通状態となって、
ノードNode 1がVcc電位にプリチャージされる。最後
に、制御信号PRE4 がVssからVccとなり、データ読
出しサイクルが終了する。
【0172】図45および図46は、同じく図39のセ
ンスアンプ回路構成を用いて、異なる動作原理によりダ
ミー検出ノードとデータ検出ノードに微小電位差を与え
るようにした第3の例の動作タイミング図である。この
場合の動作では、読出し時のダミー検出ノードNode 2
をデータ検出ノードNode 1より、ワード線がONとな
る時に低い電圧にあるように設定する。これは、トラン
ジスタQ07,Q08の動作条件を選ぶことにより行われ
る。すなわちトランジスタQ07,Q08のゲート制御信号
PRE1 ,PRE2 が“L”レベルから“H”レベル、
若しくは“H”レベルから“L”レベルとなるタイミン
グを調整し、制御信号PRE1 の“H”レベル電位を
(Vcc+Vss)/2+Vth7 (Vth7 はトランジスタQ
07のしきい値電圧)より高いVcc電位に、制御信号PR
E2 の“H”レベルル電位は(Vcc+Vss)/2+Vth
8 (Vth8 はトランジスタQ08のしきい値電圧)より低
い電位VH に設定することにより、トランジスタQ07、
Q08をそれぞれ三極管、五極管領域で動作させる。
【0173】これにより、ダミー検出ノード側のプリチ
ャージ電位をビット線及びデータ検出ノードのプリチャ
ージ電位(Vcc+Vss)/2よりも僅かに低い電位(V
cc+Vss)/2−ΔVに設定できる。ただし、(Vcc+
Vss)/2−ΔV=VH −VTH8 である。具体的な動作
タイミングの詳細を次に説明する。
【0174】読出し動作前には、ビット線BL2kがVss
に、ビット線BL2k+1がVccにプリチャージされてい
る。この時トランジスタQ07,Q08,Q14,Q15は非導
通状態にある。制御信号SEL1 ,SEL2 、PRE1
がVssからVcc、制御信号PRE2 がVssからVH (<
Vcc)になると、トランジスタQ07,Q08,Q14,Q15
が導通状態となり、Vss電位にあるビット線BL2kとV
cc電位にあるビット線BL2k+1がショートされる。これ
により、全ビット線の電位が(Vcc+Vss)/2程度の
値となる。
【0175】次に、制御信号SEL2 、PRE2 がVcc
からVssとなる。この時には、データ検出ノードNode
1の電位はビット線BL2k、BL2k+1の電位と同じく
(Vcc+Vss)/2にプリチャージされる。ダミー検出
ノードNode 2は、トランジスタQ08が五極管動作をし
ているため、(Vcc+Vss)/2−ΔVの電位に設定さ
れていて、フローティング状態にある。
【0176】続いて、アドレスによって選択された偶数
番のワード線WL2lがVssからVccとなり、これに接続
されたメモリセル、若しくはメモリセル列のデータが読
出される。読出し動作後、ノードNode 1の電位が
“L”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル列が選択された場合には、ビット線B
L2kの電位低下量がΔV+VSAより大きくなった後、つ
まりノードNode 1の電位がノードNode 2の電位より
VSA以上低くなった後、制御信号PRE1 をVccからV
ssとする。
【0177】続いて、制御信号SEL1 がVccからVss
となり、ビット線BL2kとノードNode 3が非導通状態
となる。この時には、(Node 2電位−Node 1電位)
≧VSAとなっていて、次に活性化信号ACT1 をVssか
らVcc、活性化信号ACT2をVccからVssとしてセン
スアンプを活性化させることにより、ノードNode 1の
電位をVss、ノードNode 2の電位をVccとすることが
できる。
【0178】読出し動作後のノードNode 1の電位が
“H”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル列が選択された場合には、ビット線B
L2kの電位変化起こらないので、制御信号PRE1 がV
ccからVssとなる時には、BL2kおよびNode 1の電位
は(Vcc+Vss)/2である。したがって(Node 2電
位−Node 1電位)=ΔV≧VSAとなっている。
【0179】次に活性化信号ACT1 をVssからVcc、
活性化信号ACT2 をVccからVssとしてセンスアンプ
を活性化させることにより、Node 1の電位をVcc、N
ode2の電位をVssとすることができる。これらのノー
ド電位はフリップフロップによりラッチされ、活性化信
号ACT1 、ACT2 がそれぞれVss、Vccとなるまで
保持される。
【0180】続いてデータ入出力信号CSLがVssから
Vccになると、ノードNode 1、Node 2のデータそれ
ぞれ入出力線I/O、I/OB に伝達され、出力バッフ
ァを通して出力される。データ出力が終了すると、活性
化信号ACT1 、ACT2 がそれぞれVccからVss、V
ssからVH となり、フリップフロップによるデータラッ
チが終了する。
【0181】この時点で、偶数番のビット線BL2kに接
続されたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの読
出し動作が終了し、次にBL2kを非選択、BL2k+1を選
択の状態に変わり、奇数番のビット線BL2k+1に接続さ
れたメモリセル若しくはメモリセル列のデータの読出し
動作が始まる。
【0182】制御信号PRE1 、SEL2 がVssからV
cc、制御信号PRE2 がVssからVH (<Vcc)となる
と、トランジスタQ07,Q08,Q15が導通状態となり、
ノードNode 1は、これより十分容量の大きいビット線
BL2k+1の電位(Vcc+Vss)/2にプリチャージされ
る。またノードNode 2はこの時、(Vcc+Vss)/2
−ΔVに設定される。次に、制御信号PRE2 がVH か
らVssとなり、ノードNode 2がフローティング状態と
なる。
【0183】続いて、アドレスによって選択された奇数
番のワード線WL2l+1がVssからVccとなり、選択ワー
ド線に接続されたメモリセル、若しくはメモリセル列の
データが読出される。
【0184】読出し動作後、ノードNode 1電位が
“L”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル列が選択された場合には、ビット線B
L2k+1の電位低下量がΔV+VSAより大きくなった後、
つまりノードNode 1の電位がノートNode 2の電位よ
りVSA以上低くなった後、制御信号PRE1 をVccから
Vssとする。
【0185】続いて、制御信号SEL2 がVccからVss
となり、ビット線BL2k+1とノードNode 3が非導通状
態となる。この時には(Node 2電位−Node 1電位)
≧VSAとなっていて、次に活性化信号ACT1 をVssか
らVcc、活性化信号ACT2をVccからVssとしてセン
スアンプを活性化させることにより、ノードNode 1の
電位をVss、ノードNode2の電位をVccとすることが
できる。
【0186】読出し動作後のノードNode 1の電位が
“H”レベルとなるようなデータを持つメモリセル、若
しくはメモリセル選択した場合には、メモリセル若しく
はメモリセル列を介してのビット線BL2k+1の電位変化
は起こらないので、制御信号PRE1 がVccからVssと
なる時には、ビット線BL2k+1およびNode 1の電位は
(Vcc+Vss)/2である。したがって(Node 2電位
−Node 1電位)=ΔV≧VSAとなっている。
【0187】次に活性化信号ACT1 をVssからVcc、
活性化信号ACT2 をVccからVssとしてセンンアンプ
を活性化させることにより、ノードNode 1の電位をV
cc、ノードNode 2の電位をVssとすることができる。
これらのノード電位は、活性化信号ACT1 、ACT2
がそれぞれVss、Vccとなるまでフリップフロップによ
りラッチされる。
【0188】続いてデータ入出力信号CSLがVssから
Vccとなると、ノードNode 1、Node 2のデータがそ
れぞれ入出力線I/O、I/OB に伝達され、出力バッ
ファを通して出力される。データ出力が終了すると、活
性化信号ACT1 、ACT2がそれぞれVccからVss、
VssからVccとなり、フリップフロップによるデータラ
ッチが終了する。また、奇数番ビット数BL2k+1の読出
し動作中の活性化信号ACT1 がVcc、ACT2 がVss
となっている間に、制御信号PRE3 をVssからVcc、
制御信号PRE4 をVccからVssとすることにより、ビ
ット線BL2k、BL2k+1をそれぞれVss、Vcc電位に設
定し、次の読出し動作の準備を行う。ビット線の電位の
設定が終わった後、制御信号PRE3 をVccからVss、
制御信号PRE4 をVssからVccとし、ビット線をフロ
ーティング状態とする。
【0189】以上の実施例では、センスアンプ活性化信
号ACT1 とACT2 の信号変化のタイミングは同時に
したが、どちらか片方の信号を先に変化させる等の変更
も可能である。
【0190】また例えばビット線プリチャージ電位は、
必ずしも(Vcc+Vss)/2である必要はなく、Vccと
Vssの間の適当な値に設定することができる。また全ビ
ット線でプリチャージ電位は必ずしも同じ値にする必要
もない。これは、本発明のセンスアンプを用いると、セ
ンスアンプ活性化直前のノードNode 1、Node 2の電
位差はプリチャージ電位に依存せず、ノードNode 1、
Node 2に接続されているトランスファーゲート若しく
はキャパシタの容量とノードNode 1、Node2の全容
量若しくはNode 1、Node 2に接続されているトラン
スファーゲートのゲート電圧のみに依存するためであ
る。
【0191】また、ノードNode 1やNode 2の容量
は、以上の実施例の説明中ではビット線容量より十分小
さい場合について扱ったが、ビット線容量と同程度かビ
ット線容量よりも大きい場合についても本発明は有効で
ある。さらに、実施例中の回路において、nチャネル素
子の代わりにpチャネル素子を用いる場合、pチャネル
素子の代わりにnチャネル素子を用いる場合、またn、
pチャネル素子の部分に並列してそれぞれp、nチャネ
ル素子を接続した場合など種々変更可能である。
【0192】また実施例では、ワード線の“H”レベル
状態を短くし、結果として選択ビット線の電位が低下す
る場合の電位低下量が(Vcc+Vss)/2やVcc電位に
比べて低い値となっている。これは、消費電力量の低下
や読出し動作に要する時間の短縮のためである。しかし
ワード線電位が“H”レベルの状態の時間をもっと長く
してビット線電位をVssまで低下させるなどの変更も可
能である。
【0193】また、図24,図27,図30,図39の
実施例では、ブートストラップによる二つのNode 1,
Node 2の電位低下量が大きい場合を示したが、電位低
下量がNode 1,Node 2共に、(Vcc−Vss)/10
0程度の小さい値である場合や、Node 1のブートスト
ラップによる電位低下量がNode 2のブートストラップ
による電位低下量に比べて無視できる程に小さい場合等
にも本発明は有効である。図40〜図46の動作につい
ても、ノードNode 1、Node 2の電位低下量が(Vcc
−Vss)/100程度の小さな量の場合にも、本発明は
有効である。
【0194】また、図40〜図46では、1個のセンス
アンプに2本のビット線が接続されている図39の回路
構成の動作を示したが、図33或いは図34のように、
1個のセンスアンプに1本のビット線が接続されている
場合にも、同様の読出し動作が可能である。
【0195】実施例では、セルアレイの通過ビット線,
通過ワード線が0本および1本の場合を示したが、2本
以上の通過ビット線,通過ワード線がある構成でも本発
明は有効である。
【0196】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、フリップフロップ型のビット線センスアンプを用い
てその二つのノードを微小電位差をもってプリチャージ
し、或いは二つのノードの容量を異ならせることによっ
て、信頼性を損なうことなく高速読出しを可能とし、ま
たビット線プリチャージ電位を正確に設定する必要がな
いために基準電位発生回路を不要とした半導体記憶装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体記憶装置のコア
回路構成を示す図。
【図2】同実施例のメモリセルアレイの構成例を示す
図。
【図3】他のメモリセルアレイの構成例を示す図。
【図4】同実施例のビット線センスアンプのレイアウト
例を示す図。
【図5】他のビット線センスアンプのレイアウト例を示
す図。
【図6】同実施例のビット線センスアンプの具体的構成
を示す図。
【図7】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図8】他の実施例のビット線センスアンプの構成を示
す図。
【図9】他の実施例のビット線センスアンプの構成を示
す図。
【図10】図9の実施例の動作を説明するためのタイミ
ング図。
【図11】図9の破線部の変形例を示す図。
【図12】図9の破線部の変形例を示す図。
【図13】図9の破線部の変形例を示す図。
【図14】他の実施例のビット線センスアンプの構成を
示す図。
【図15】図14の切り替え回路の構成例を示す図。
【図16】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図17】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図18】他の実施例のビット線センスアンプの構成を
示す図。
【図19】図18の実施例における切り替え回路の構成
を示す図。
【図20】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図21】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図22】図14および図19の実施例のセルレイアウ
ト例を示す図。
【図23】図14および図19の実施例の他のセルレイ
アウト例を示す図。
【図24】他の実施例のビット線センスアンプの構成を
示す図。
【図25】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図26】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図27】他の実施例のビット線センスアンプの構成を
示す図。
【図28】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図29】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図30】他の実施例のビット線センスアンプの構成を
示す図。
【図31】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図32】同実施例の動作を説明するためのタイミング
図。
【図33】図24の実施例を変形した実施例のビット線
センスアンプを示す図。
【図34】同じく図24の実施例を変形した実施例のビ
ット線センスアンプを示す図。
【図35】図27の実施例を変形した実施例のビット線
センスアンプを示す図。
【図36】同じく図27の実施例を変形した実施例のビ
ット線センスアンプを示す図。
【図37】図30の実施例を変形した実施例のビット線
センスアンプを示す図。
【図38】同じく図30の実施例を変形した実施例のビ
ット線センスアンプを示す図。
【図39】図24の実施例を変形した実施例のビット線
センスアンプ回路を示す図。
【図40】図39のビット線センスアンプによる第1の
例の動作タイミングを示す図。
【図41】同じく第1の例の動作タイミングを示す図。
【図42】図41の破線部の拡大図。
【図43】図39のビット線センスアンプによる第2の
例の動作タイミングを示す図。
【図44】同じく第2の例の動作タイミングを示す図。
【図45】図39のビット線センスアンプによる第3の
例の動作タイミングを示す図。
【図46】同じく第3の例の動作タイミングを示す図。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、 2…ビット線センスアンプ、 BLi …ビット線、 WLj …ワード線、 MC…メモリセル(メモリセル列) 21…NMOSフリップフロップ、 22…PMOSフリップフロップ、 Node 1,Node 2…入力ノード、 Q07,Q08,Q14,Q15,Q31…トランスファゲート、 Q09,Q16…レベルシフト素子、 Q33,Q34…MOSキャパシタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百冨 正樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 舛岡 富士雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本のビット線と、 このビット線と交差して配設された複数本のワード線
    と、 前記ビット線とのワード線の交差位置に配置されてワー
    ド線により駆動されてビット線との間でデータのやり取
    りが行われる書替え可能なメモリセルと、 前記ビット線に接続されて前記ワード線により選択され
    たメモリセルのデータを検出するための,一方がデータ
    検出ノードとなり他方がダミー検出ノードとなる二つの
    入力ノードを持つビット線センスアンプと、 このビット線センスアンプの二つの入力ノードのプリチ
    ャージ電位に微小電位差を与える手段と、を備えたこと
    を特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】複数本のビット線と、 このビット線と交差して配設された複数本のワード線
    と、 前記ビット線とのワード線の交差位置に配置されてワー
    ド線により駆動されてビット線との間でデータのやり取
    りが行われる書替え可能なメモリセルと、 前記ビット線にトランスファゲートを介して接続されて
    前記ワード線により選択されたメモリセルのデータを検
    出するための,一方がデータ検出ノードとなり他方がダ
    ミー検出ノードとなる二つの入力ノードを持つフリップ
    フロップ型ビット線センスアンプと、 このビット線センスアンプのダミー検出ノードに、前記
    トランスファゲートを介して前記ビット線からデータ検
    出ノードに与えられるプリチャージ電位から一定値低い
    プリチャージ電位を与えるレベルシフト手段と、を備え
    たことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】複数本のビット線と、 このビット線と交差して配設された複数本のワード線
    と、 前記ビット線とのワード線の交差位置に配置されてワー
    ド線により駆動されてビット線との間でデータのやり取
    りが行われる書替え可能なメモリセルと、 前記ビット線にトランスファゲートを介して接続されて
    前記ワード線により選択されたメモリセルのデータを検
    出するための,二つの入力ノードを持つフリップフロッ
    プ型ビット線センスアンプと、 このビット線センスアンプの一方の入力ノードに偶数番
    目のビット線のデータを、他方の入力ノードに奇数番目
    のビット線のデータを、それぞれ選択的に転送するため
    のトランスファゲートと、 ビット線センスアンプのメモリセル・データが読み出さ
    れる側の入力ノードを所定の電位にプリチャージすると
    同時に、その電位をレベルシフト手段を介して他方の入
    力ノードに与えてデータが読み出される側の入力ノード
    の電位より一定値低い電位にプリチャージする手段と、
    を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】複数本のビット線と、 このビット線と交差して配設された複数本のワード線
    と、 前記ビット線とのワード線の交差位置に配置されてワー
    ド線により駆動されてビット線との間でデータのやり取
    りが行われる書替え可能なメモリセルと、 前記ビット線にトランスファゲートを介して接続されて
    前記ワード線により選択されたメモリセルのデータを検
    出するための,一方がデータ検出ノードとなり他方がダ
    ミー検出ノードとなる二つの入力ノードを持つフリップ
    フロップ型ビット線センスアンプと、 このビット線センスアンプのダミー検出ノードに、キャ
    パシタのブートストラップによって、前記トランスファ
    ゲートを介してビット線から前記データ検出ノードに与
    えられるプリチャージ電位から一定値低いプリチャージ
    電位を与える手段と、を備えたことを特徴とする半導体
    記憶装置。
JP29007691A 1991-07-05 1991-11-06 半導体記憶装置 Pending JPH0567397A (ja)

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JP29007691A JPH0567397A (ja) 1991-07-05 1991-11-06 半導体記憶装置

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JP3-165587 1991-07-05
JP16558791 1991-07-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7213503B2 (en) 2003-08-29 2007-05-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Compressible fluid pressure actuator

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