JPH056717Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は電磁波シールドケースの組立構造に関
するものである。

〈従来の技術〉 従来の電磁波シールドケースを、第２図及び第
３図を用いて説明する。第２図ａ，ｂは従来の電
磁波シールドケースの外観斜視図及び断面図であ
る。

同図に示すように、シヤーシ１は導電性の板材
からなり、両長辺に沿つて断面Ｖ字形の溝２が形
成されている。両短辺には側板３が立設されてい
る。側板３には、ケース内部に収納される電子装
置（図示せず。）と外部との接続のためのコネク
タ４が設けられている。カバー５は導電性の板材
を断面コの字形に成形してなるものである。シヤ
ーシ１に電子装置を搭載したうえで、側板３をガ
イドにしてカバー５を取付けてネジ６及びナツト
７により締結固定する。このときカバー５の両下
端辺がシヤーシ１の溝２に押圧接触され電気的導
通を得て、電磁波シールドが形成される。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら上述の構造では、シヤーシ１に断
面Ｖ字形の溝２を加工するために特殊な曲げ型が
必要となり、型がない場合は加工が困難であると
いう欠点があつた。

本考案は、この欠点を解決し、一般の曲げ型で
容易に加工ができる電磁波シールドケースを提供
することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は導電性のシヤーシ及びカバーを接触組
立してなる電磁波シールドケースにおいて、前記
シヤーシの端辺を鈍角に曲折して、前記カバーの
端辺が押圧接触される傾斜部を形成したものであ
る。

〈作用〉 シヤーシの端辺を鈍角に曲折してなる傾斜部に
より、カバーの端辺との所要の押圧接触を行うの
で、電磁波シールドとしての所要の両者の電気的
導通を確保できる。

一方、シヤーシの加工に関しては、端辺を鈍角
に曲折するだけの容易な加工で済む。

〈実施例〉 本考案の実施例を、第１図ａ，ｂを用いて説明
する。第１図ａ，ｂは本考案の一実施例の電磁波
シールドケースの外観斜視図及び断面図である。

同図に示すように、シヤーシ８は導電性の板材
からなり、両長辺を上辺に鈍角に曲折して傾斜部
９が形成されている。また両短辺には、収納され
る電子装置（図示せず。）と外部との接続のため
のコネクタ４を有する側板３が立設されている。
カバー５は導電性の板材を断面コの字形に成形し
てなるものである。シヤーシ８に電子装置を搭載
したうえで、側板３をガイドにしてカバー５を取
付け、カバー５の両下端辺を両傾斜部９に接触さ
せる。そしてネジ６及びナツト７によりシヤーシ
８とカバー５とを締結固定し、カバー５の両下端
辺と両傾斜部９と押圧せしめて電気的導通を確保
し、電磁波シールドが形成される。

〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、シヤーシ
とカバーとの電気的接続の確保は、シヤーシの端
辺を鈍角に曲折してなる傾斜部とカバーの端辺と
の押圧接触により行うものである。

したがつてシヤーシの加工は、板材の端辺を鈍
角に曲折するだけの容易な加工で済み、一般の曲
げ型による加工が可能となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の一実施例の電磁波シー
ルドケースの外観斜視図及び断面図、第２図ａ，
ｂは従来の電磁波シールドケースの外観斜視図及
び断面図である。 １……従来のシヤーシ、２……溝、３……側
板、４……コネクタ、５……カバー、６……ネ
ジ、７……ナツト、８……実施例のシヤーシ、９
……傾斜部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 導電性のシヤーシ８及びカバー５を接触組立し
   てなる電磁波シールドケースにおいて、 前記シヤーシ８の端辺を鈍角に曲折して、前記
   カバー５の端辺が押圧接触される傾斜部９を形成
   したことを特徴とする電磁波シールドケース。