JPH0566890B2 - - Google Patents
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- JPH0566890B2 JPH0566890B2 JP63040856A JP4085688A JPH0566890B2 JP H0566890 B2 JPH0566890 B2 JP H0566890B2 JP 63040856 A JP63040856 A JP 63040856A JP 4085688 A JP4085688 A JP 4085688A JP H0566890 B2 JPH0566890 B2 JP H0566890B2
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Landscapes
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、採掘現場での目視による選別、製品
別による処理系統および水洗工程等を不要とし、
かつ顕晶質石灰石中に通常含まれるアルミナ、シ
リカ、鉄化合物(以下、アルミナ等と記す)並び
に燐分等の不純物含有量を低下させた高純度低燐
生石灰の製造方法に関する。 〔従来の技術〕 セメント原料用石灰石を供給すると共に、生石
灰等の高純度の石灰石を必要とする石灰製品用原
石を製造する石灰石鉱山では、通常、用途別に2
系列以上の処理系統を設置している。 このような鉱山では、一般に採掘現場で発破に
より爆破された石灰石を、採掘現場の下部に設置
している破砕系統に通ずる立坑に大型ダンプトラ
ツクまたはホイルローダにより運搬するが、この
さい高純度を必要とする原石とセメント工場向け
の原石とを目視によつて選別し、別々に処理した
のち、製品別に貯蔵していた。 目視により選別された高純度原石の処理系統で
は、原石をジヨークラツシヤ等にて一次破砕した
のち振動篩等にて篩分け、篩上から更に必要に応
じて手選により高純度の原石を選別し、これをコ
ーンクラツシヤまたはインパクトクラツシヤ等に
て、2次破砕したのち水洗し、生石灰製造用の原
石として、生石灰焼成用窯にて焼成して、各々の
用途別に出荷している。 〔発明が解決ようとする課題〕 特に鉄鋼向けの生石灰は、燐分の混入を嫌い規
格等でその上限値が決められており、鉄鋼製品の
高級化に伴ない高純度低燐生石灰の要望が大き
い。 しかしながら生石灰中の燐分は、原石中の燐分
に由来しており、原石中の燐分は、その生成状況
によつて左右されるため、如何ともし難い状況で
ある。 本発明は、採掘された顕晶質石灰石の純度を向
上させるための目視並びに水洗処理工程等よりな
る製品別の処理系統を設けることなく、セメント
製造用原料と同一の乾式処理系統で、アルミナ等
が少ない高純度の生石灰を製造し、しかも燐分含
有量を原石の燐分含有量より減少させた高純度低
燐生石灰を製造する方法を提供することを目的と
する。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は上記目的を達成するために研究の
結果、アルミナ等並びに燐分は、貫入岩およびそ
の風化物に多く分布していることを見出した。 また、顕晶質石灰石塊中にもアルミナ等と共に
燐分も多く含まれており、顕晶質石灰石塊をある
粒径以下に破砕すると、粒径毎にアルミナ等並び
に燐分の含有量が異なり、特に粗粒と細粒にアル
ミナ等並びに燐分の含有量が多いため、これらの
粒分を篩分けによる分級により除去して、原石灰
石塊よりアルミナ等並びに燐分含有量を低下させ
得ることを見出し、以下に示す高度低燐生石灰の
製造方法を開発するに至つた。 すなわち本発明は、採掘した顕晶質石灰原石を
破砕工程では加熱することなく結晶粒子付近まで
破砕した後、該破砕物を粗粒、中粒、細粒に分別
し、該中粒を原料として焼成することを特徴とす
る高純度低燐生石灰の製造方法である。また、本
発明方法は採掘した顕晶質石灰原石を破砕し、そ
の中間粒度の留分を微粉砕して微粉化し、該微粉
中の粗微粉を原料として焼成することを特徴とす
る高純度低燐生石灰の製造方法、さらにまた採掘
した顕晶質石灰原石を破砕し、該破砕物中から粉
分を除去した産物を選択破砕し、該選択破砕物か
ら粗粒分を除去した第2の産物を該石灰石中の顕
晶質結晶粒子の最大径の2倍以下の粒子に整粒破
砕し、該整粒破砕産物を所定粒度で篩分け、該篩
上産物を原料として焼成することを特徴とする高
純度低燐生石灰の製造方法である。 なお、本発明において、『破砕』、『結晶粒子付
近』、『微粉砕』、『選択破砕』および『整粒破砕』
なる用語は次の如く定義したものである。 『破砕』とは最大粒子径が50mm以下1mm以上ま
で圧潰、衝撃、剪断等の物理的操作を加えること
を言う。 『結晶粒子付近』とは取扱う顕晶質石灰石の最
大結晶粒子径が50〜90%通過径であるような粒度
分布を言う。 『微粉砕』とは最大粒子径が1mm未満まで圧
潰、衝撃、剪断、展圧、摩砕等の物理的操作を加
えることを言う。『選択破砕』とは被破砕物中の
破砕性の高い部分を破砕し、破砕性の低い部分を
破砕しないような破砕操作を言い、例えば、衝撃
式破砕機の衝撃度を調整することによつて被破砕
物の特性に合致した破砕操作をすることができ
る。 『整粒破砕』とは最大粒度が一定値になるよう
に破砕する操作を言い、1パスまたは最大粒度を
越える粒子を繰り返し破砕することによつて達成
することができる。 〔作用〕 石灰石は、通常産出場所周辺の岩石、並びにこ
れ等の岩石が風化した粘土類を不純物として含ん
でいる。特にその岩石がアツプライト、ダイク等
の硬質貫入岩の場合、これらの貫入岩と石灰石と
では粉砕性に差があるため、これらの混合物を破
砕すると、粗粒部分に硬質の貫入岩、細粒部分に
貫入岩の風化物を含んでいる。 貫入岩とその風化物中には、石灰石に比べアル
ミナ等並びに燐分を多く含んでいるため、破砕物
中より粗粒部分と細粒部分とを除去すれば、石灰
石の純度を高め、かつ燐分の含有量を下げること
が出来る。 さらに顕晶質石灰石の場合、理由は不明である
が石灰石塊を構成している結晶粒子付近まで破砕
して、各粒径毎のアルミナ等並びに燐分含有量を
測定すると、粗粒部分と細粒部分にアルミナ等並
びに燐分含有量が多いことが判明した。このた
め、顕晶質石灰石を結晶粒子付近まで破砕、分級
して得られる中粒は石灰石の純度が高くなり、か
つ燐分の含有量も低下する。 また、顕晶質石灰原石を破砕しその中間留分を
採取すると、中間留分は原石より石灰石の純度が
高くなり、かつ燐分の含有量も低下し、この中間
留分を、破砕機で所定粒径以下に微粉化し、粗微
粉と細微粉に分級すれば、石灰分の含有量の多い
粗微粉とアルミナ等並びに燐分含有量が多い細微
粉とに分級することができる。 さらにまた、顕晶質石灰石原石を破砕した破砕
物中から粉分を除去した産物は、粉分の除去によ
りアルミナ等ならびに燐分含有量が低下してお
り、貫入岩および石灰石からなるこの産物を選択
破砕すると、破砕性の高い石灰石は破砕され易
く、破砕性の低い貫入岩は破砕され難いので、選
択破砕物から貫入岩を粗粉分として除去した第2
の産物は原石に比し高品位となる。 第2の産物を該石灰石中の顕晶質結晶粒子の最
大径の2倍以上の粒子に整粒破砕すると、顕晶質
結晶粒子の塊が結晶粒子に解砕され、結晶粒子の
間に夾雑していた不純物を結晶粒子から分離する
ことができるので、前以つて定めた所定粒度で篩
分けると、篩上産物はさらに高品位となる。 実施例 1 25mm以下に破砕されたセメント用原料石灰石を
採取し、これを乾燥したのち、目開き0.15mmの篩
で篩分け、篩上を試料として粒径10mm以下に破砕
し、破砕物を第1表に示した5〜0.15mmの粒径に
篩分け、各粒径区分の収率およびP2O5含有量を
測定し、その測定結果を第1表に示した。
別による処理系統および水洗工程等を不要とし、
かつ顕晶質石灰石中に通常含まれるアルミナ、シ
リカ、鉄化合物(以下、アルミナ等と記す)並び
に燐分等の不純物含有量を低下させた高純度低燐
生石灰の製造方法に関する。 〔従来の技術〕 セメント原料用石灰石を供給すると共に、生石
灰等の高純度の石灰石を必要とする石灰製品用原
石を製造する石灰石鉱山では、通常、用途別に2
系列以上の処理系統を設置している。 このような鉱山では、一般に採掘現場で発破に
より爆破された石灰石を、採掘現場の下部に設置
している破砕系統に通ずる立坑に大型ダンプトラ
ツクまたはホイルローダにより運搬するが、この
さい高純度を必要とする原石とセメント工場向け
の原石とを目視によつて選別し、別々に処理した
のち、製品別に貯蔵していた。 目視により選別された高純度原石の処理系統で
は、原石をジヨークラツシヤ等にて一次破砕した
のち振動篩等にて篩分け、篩上から更に必要に応
じて手選により高純度の原石を選別し、これをコ
ーンクラツシヤまたはインパクトクラツシヤ等に
て、2次破砕したのち水洗し、生石灰製造用の原
石として、生石灰焼成用窯にて焼成して、各々の
用途別に出荷している。 〔発明が解決ようとする課題〕 特に鉄鋼向けの生石灰は、燐分の混入を嫌い規
格等でその上限値が決められており、鉄鋼製品の
高級化に伴ない高純度低燐生石灰の要望が大き
い。 しかしながら生石灰中の燐分は、原石中の燐分
に由来しており、原石中の燐分は、その生成状況
によつて左右されるため、如何ともし難い状況で
ある。 本発明は、採掘された顕晶質石灰石の純度を向
上させるための目視並びに水洗処理工程等よりな
る製品別の処理系統を設けることなく、セメント
製造用原料と同一の乾式処理系統で、アルミナ等
が少ない高純度の生石灰を製造し、しかも燐分含
有量を原石の燐分含有量より減少させた高純度低
燐生石灰を製造する方法を提供することを目的と
する。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は上記目的を達成するために研究の
結果、アルミナ等並びに燐分は、貫入岩およびそ
の風化物に多く分布していることを見出した。 また、顕晶質石灰石塊中にもアルミナ等と共に
燐分も多く含まれており、顕晶質石灰石塊をある
粒径以下に破砕すると、粒径毎にアルミナ等並び
に燐分の含有量が異なり、特に粗粒と細粒にアル
ミナ等並びに燐分の含有量が多いため、これらの
粒分を篩分けによる分級により除去して、原石灰
石塊よりアルミナ等並びに燐分含有量を低下させ
得ることを見出し、以下に示す高度低燐生石灰の
製造方法を開発するに至つた。 すなわち本発明は、採掘した顕晶質石灰原石を
破砕工程では加熱することなく結晶粒子付近まで
破砕した後、該破砕物を粗粒、中粒、細粒に分別
し、該中粒を原料として焼成することを特徴とす
る高純度低燐生石灰の製造方法である。また、本
発明方法は採掘した顕晶質石灰原石を破砕し、そ
の中間粒度の留分を微粉砕して微粉化し、該微粉
中の粗微粉を原料として焼成することを特徴とす
る高純度低燐生石灰の製造方法、さらにまた採掘
した顕晶質石灰原石を破砕し、該破砕物中から粉
分を除去した産物を選択破砕し、該選択破砕物か
ら粗粒分を除去した第2の産物を該石灰石中の顕
晶質結晶粒子の最大径の2倍以下の粒子に整粒破
砕し、該整粒破砕産物を所定粒度で篩分け、該篩
上産物を原料として焼成することを特徴とする高
純度低燐生石灰の製造方法である。 なお、本発明において、『破砕』、『結晶粒子付
近』、『微粉砕』、『選択破砕』および『整粒破砕』
なる用語は次の如く定義したものである。 『破砕』とは最大粒子径が50mm以下1mm以上ま
で圧潰、衝撃、剪断等の物理的操作を加えること
を言う。 『結晶粒子付近』とは取扱う顕晶質石灰石の最
大結晶粒子径が50〜90%通過径であるような粒度
分布を言う。 『微粉砕』とは最大粒子径が1mm未満まで圧
潰、衝撃、剪断、展圧、摩砕等の物理的操作を加
えることを言う。『選択破砕』とは被破砕物中の
破砕性の高い部分を破砕し、破砕性の低い部分を
破砕しないような破砕操作を言い、例えば、衝撃
式破砕機の衝撃度を調整することによつて被破砕
物の特性に合致した破砕操作をすることができ
る。 『整粒破砕』とは最大粒度が一定値になるよう
に破砕する操作を言い、1パスまたは最大粒度を
越える粒子を繰り返し破砕することによつて達成
することができる。 〔作用〕 石灰石は、通常産出場所周辺の岩石、並びにこ
れ等の岩石が風化した粘土類を不純物として含ん
でいる。特にその岩石がアツプライト、ダイク等
の硬質貫入岩の場合、これらの貫入岩と石灰石と
では粉砕性に差があるため、これらの混合物を破
砕すると、粗粒部分に硬質の貫入岩、細粒部分に
貫入岩の風化物を含んでいる。 貫入岩とその風化物中には、石灰石に比べアル
ミナ等並びに燐分を多く含んでいるため、破砕物
中より粗粒部分と細粒部分とを除去すれば、石灰
石の純度を高め、かつ燐分の含有量を下げること
が出来る。 さらに顕晶質石灰石の場合、理由は不明である
が石灰石塊を構成している結晶粒子付近まで破砕
して、各粒径毎のアルミナ等並びに燐分含有量を
測定すると、粗粒部分と細粒部分にアルミナ等並
びに燐分含有量が多いことが判明した。このた
め、顕晶質石灰石を結晶粒子付近まで破砕、分級
して得られる中粒は石灰石の純度が高くなり、か
つ燐分の含有量も低下する。 また、顕晶質石灰原石を破砕しその中間留分を
採取すると、中間留分は原石より石灰石の純度が
高くなり、かつ燐分の含有量も低下し、この中間
留分を、破砕機で所定粒径以下に微粉化し、粗微
粉と細微粉に分級すれば、石灰分の含有量の多い
粗微粉とアルミナ等並びに燐分含有量が多い細微
粉とに分級することができる。 さらにまた、顕晶質石灰石原石を破砕した破砕
物中から粉分を除去した産物は、粉分の除去によ
りアルミナ等ならびに燐分含有量が低下してお
り、貫入岩および石灰石からなるこの産物を選択
破砕すると、破砕性の高い石灰石は破砕され易
く、破砕性の低い貫入岩は破砕され難いので、選
択破砕物から貫入岩を粗粉分として除去した第2
の産物は原石に比し高品位となる。 第2の産物を該石灰石中の顕晶質結晶粒子の最
大径の2倍以上の粒子に整粒破砕すると、顕晶質
結晶粒子の塊が結晶粒子に解砕され、結晶粒子の
間に夾雑していた不純物を結晶粒子から分離する
ことができるので、前以つて定めた所定粒度で篩
分けると、篩上産物はさらに高品位となる。 実施例 1 25mm以下に破砕されたセメント用原料石灰石を
採取し、これを乾燥したのち、目開き0.15mmの篩
で篩分け、篩上を試料として粒径10mm以下に破砕
し、破砕物を第1表に示した5〜0.15mmの粒径に
篩分け、各粒径区分の収率およびP2O5含有量を
測定し、その測定結果を第1表に示した。
【表】
測定結果によれば、粒径が5.0mm未満0.15mm以
上の各粒径のP2O5含有量は、5.0mm以上の粗粒お
よび0.15mm未満の細粒に比べP2O5の含有量が小な
ることが判明した。従つて粒径5.0mm以上を粒径、
0.15mm以下を細粒として篩分け、5.0mm未満0.15mm
以上の中粒を原料として電気炉にて炉内温度1100
℃で約120分焼成して、高純度低燐生石灰を製造
することが出来た。 実施例 2 25mm以下に破砕されたセメント用原料石灰石を
採取し、これを乾燥した後、目開き15mmと0.15mm
の篩で篩分け、0.15mmの篩上を試料として、破砕
物の粉末度がブレーン比表面積が概略1000cm2/g
となるようにチユーブミルにて5分および7分間
微粉砕し、これを高効率エアセパレータを用いて
粗微粉と細微粉とに分級し、第2表に示すように
P2O5含有量の多い細微粉を除去し、粗微粉を電
気炉で炉内温度1100℃で約120分焼成することに
より、高純度低燐生石灰を製造することができ
た。
上の各粒径のP2O5含有量は、5.0mm以上の粗粒お
よび0.15mm未満の細粒に比べP2O5の含有量が小な
ることが判明した。従つて粒径5.0mm以上を粒径、
0.15mm以下を細粒として篩分け、5.0mm未満0.15mm
以上の中粒を原料として電気炉にて炉内温度1100
℃で約120分焼成して、高純度低燐生石灰を製造
することが出来た。 実施例 2 25mm以下に破砕されたセメント用原料石灰石を
採取し、これを乾燥した後、目開き15mmと0.15mm
の篩で篩分け、0.15mmの篩上を試料として、破砕
物の粉末度がブレーン比表面積が概略1000cm2/g
となるようにチユーブミルにて5分および7分間
微粉砕し、これを高効率エアセパレータを用いて
粗微粉と細微粉とに分級し、第2表に示すように
P2O5含有量の多い細微粉を除去し、粗微粉を電
気炉で炉内温度1100℃で約120分焼成することに
より、高純度低燐生石灰を製造することができ
た。
【表】
実施例 3
鉱山で採掘した石灰石を定格190kWのジヨー
クラツシヤで145mm以下に粗破砕し該破砕物を25
mmのバースクリーンで篩分け、その篩上を定格
425kWのインベラブレーカで50mm以下に破砕し
たものをランダムに採取し、これを篩目5mmの篩
で篩分けた篩上を採取し、定格11kWのハンマー
クラツシヤにて25mm以下に選択破砕し、該破砕物
(一次試料)を10mmの篩で篩分けた篩下を、さら
に定格11kWのハンマークラツシヤにて5mm以下
に整粒破砕したのち、該破砕物(二次試料)を
0.15mmの篩で篩分け篩上を試料として1200℃の電
気炉で焼成した結果、生石灰中の燐分含有量が
100ppm以下の生石灰を得ることができた。
クラツシヤで145mm以下に粗破砕し該破砕物を25
mmのバースクリーンで篩分け、その篩上を定格
425kWのインベラブレーカで50mm以下に破砕し
たものをランダムに採取し、これを篩目5mmの篩
で篩分けた篩上を採取し、定格11kWのハンマー
クラツシヤにて25mm以下に選択破砕し、該破砕物
(一次試料)を10mmの篩で篩分けた篩下を、さら
に定格11kWのハンマークラツシヤにて5mm以下
に整粒破砕したのち、該破砕物(二次試料)を
0.15mmの篩で篩分け篩上を試料として1200℃の電
気炉で焼成した結果、生石灰中の燐分含有量が
100ppm以下の生石灰を得ることができた。
【表】
【表】
実施例 4
鉱山で採掘した石灰石を定格190kWのジヨー
クラツシヤで145mm以下に粗破砕し該粗破砕物を
25mmのバースクリーンで篩分け、その篩上を定格
425kWのインベラブレーカで25mm以下に破砕し
たものをランダムに採取し、これを篩目5mmの篩
で篩分けた篩上を採取し、定格11kWのハンマー
クラツシヤにて15mm以下に整粒破砕し、該整粒破
砕物を5mmと0.15mmの篩で篩分け、0.15mmの篩上
を試料として1200℃の電気炉で焼成した結果、生
石灰中の燐分含有量が100ppm以下の生石灰を得
ることができた。
クラツシヤで145mm以下に粗破砕し該粗破砕物を
25mmのバースクリーンで篩分け、その篩上を定格
425kWのインベラブレーカで25mm以下に破砕し
たものをランダムに採取し、これを篩目5mmの篩
で篩分けた篩上を採取し、定格11kWのハンマー
クラツシヤにて15mm以下に整粒破砕し、該整粒破
砕物を5mmと0.15mmの篩で篩分け、0.15mmの篩上
を試料として1200℃の電気炉で焼成した結果、生
石灰中の燐分含有量が100ppm以下の生石灰を得
ることができた。
本発明を実施することにより、鉱山で採掘され
る石灰石より、アルミナ等並びに燐含有量を低下
せしめた高純度低燐生石灰を製造することが出来
るばかりでなく、生石灰原料用石灰石の粒度を調
整することにより、生石灰の品位を調整すること
が可能である。 また、石灰石の採掘現場で目視による選別を行
なう必要が無いので、採掘計画が立て易い上に、
製品別の破砕系列を設ける必要がなく、設備の設
備費用、運転経費並びに保守点検費用が安価であ
る共に、工程中で水洗並びに手選工程を省略出来
るので省力化が可能である。
る石灰石より、アルミナ等並びに燐含有量を低下
せしめた高純度低燐生石灰を製造することが出来
るばかりでなく、生石灰原料用石灰石の粒度を調
整することにより、生石灰の品位を調整すること
が可能である。 また、石灰石の採掘現場で目視による選別を行
なう必要が無いので、採掘計画が立て易い上に、
製品別の破砕系列を設ける必要がなく、設備の設
備費用、運転経費並びに保守点検費用が安価であ
る共に、工程中で水洗並びに手選工程を省略出来
るので省力化が可能である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 採掘した顕晶質石灰原石を破砕工程では加熱
することなく結晶粒子付近まで破砕した後、該破
砕物を粗粒、中粒、細粒に分別し、該中粒を原料
として焼成することを特徴とする高純度低燐生石
灰の製造方法。 2 採掘した顕晶質石灰原石を破砕し、その中間
粒度の留分を微粉砕して微粉化し、該微粉中の粗
微粉を原料として焼成することを特徴とする高純
度低燐生石灰の製造方法。 3 採掘した顕晶質石灰原石を破砕し、該破砕物
中から粉分を除去した産物を選択破砕し、該選択
破砕物から粗粒分を除去した第2の産物を該石灰
中の顕晶質結晶粒子の最大径の2倍以下の粒子に
整流破砕し、該整流破砕産物を所定粒度で篩分
け、該篩上産物を原料として焼成することを特徴
とする高純度低燐生石灰の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085688A JPH01215710A (ja) | 1988-02-25 | 1988-02-25 | 高純度低燐生石灰の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4085688A JPH01215710A (ja) | 1988-02-25 | 1988-02-25 | 高純度低燐生石灰の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01215710A JPH01215710A (ja) | 1989-08-29 |
JPH0566890B2 true JPH0566890B2 (ja) | 1993-09-22 |
Family
ID=12592199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4085688A Granted JPH01215710A (ja) | 1988-02-25 | 1988-02-25 | 高純度低燐生石灰の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01215710A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011051835A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Taiheiyo Cement Corp | 高純度炭酸カルシウムの製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100226907B1 (ko) * | 1995-12-30 | 1999-10-15 | 이구택 | 해수마그네시아 클린커 제조용 고순도 석회유의 제조방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01192751A (ja) * | 1988-01-27 | 1989-08-02 | Mitsubishi Mining & Cement Co Ltd | 高純度低燐生石灰の製造方法 |
-
1988
- 1988-02-25 JP JP4085688A patent/JPH01215710A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01192751A (ja) * | 1988-01-27 | 1989-08-02 | Mitsubishi Mining & Cement Co Ltd | 高純度低燐生石灰の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011051835A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Taiheiyo Cement Corp | 高純度炭酸カルシウムの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01215710A (ja) | 1989-08-29 |
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