JPH0566776B2 - - Google Patents

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JPH0566776B2
JPH0566776B2 JP59146596A JP14659684A JPH0566776B2 JP H0566776 B2 JPH0566776 B2 JP H0566776B2 JP 59146596 A JP59146596 A JP 59146596A JP 14659684 A JP14659684 A JP 14659684A JP H0566776 B2 JPH0566776 B2 JP H0566776B2
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JP
Japan
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signal
input
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JP59146596A
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JPS6125337A (ja
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Masayuki Nishiguchi
Kenzo Akagiri
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPS6125337A publication Critical patent/JPS6125337A/ja
Publication of JPH0566776B2 publication Critical patent/JPH0566776B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばデイジタルPCM信号等をブ
ロツク化して伝送する信号伝送装置に関し、特
に、各ブロツクの信号毎に予測処理を行つて伝送
する信号伝送装置に関する。 〔背景技術とその問題点〕 オーデイオ信号やビデオ信号等を例えばデイジ
タル信号に変換し、一定時間単位あるいは一定ワ
ード数毎にブロツク化して伝送あるいは記録・再
生することを、本件出願人は、特願昭58−97687
〜9号や特願昭58−210382号等において提案して
いる。 これらの技術において、入力デイジタル信号の
各ブロツクの信号毎にそれぞれ独立した予測処
理、例えば差分処理等を行つており、各ブロツク
に対する予測フイルタとして最適の特性のものを
選択することにより、ビツトレートの低減あるい
は同一ビツトレートでダイナミツク・レンジの拡
大を図つている。 ところで、このように入力信号をブロツク化
し、各ブロツク毎に独立の予測フイルタ処理を行
う場合に、ブロツク先頭あるいは終端での過渡応
答が問題となる。これは特に、上記予測フイルタ
が高次の(例えば4次程度あるいはそれ以上の)
フイルタ特性を有している場合、予測フイルタの
過渡部で予測ゲインが大幅に低下してマイナス
(負)となることも生じ、出力データが入力デー
タよりも大きくなつていわゆるオーバーシユート
が生じてノイズ発生の原因となる。 このようなブロツク先頭近傍等の過渡部におけ
るノイズ発生を防止するためには、過渡部のビツ
ト割り当てを増加する方法も考えられるが、この
方法ではビツト・リダクシヨン効率が低下し、好
ましくない。 「発明の目的〕 本発明は、このような従来の実情に鑑み、入力
信号をブロツク化して各ブロツク毎に予測フイル
タ処理を行う場合において、高次の予測フイルタ
によるブロツク先頭近傍での過渡応答のオーバー
シユート等の悪影響を防止でき、ビツト割り当て
を増加しなくともノイズ発生を有効に防止し得る
ような信号伝送装置の提供を目的とする。 〔発明の概要〕 すなわち、本発明に係る信号伝送装置の特徴
は、入力信号を時間軸に沿つて複数サンプル毎に
ブロツク化し、各ブロツク毎に予測処理を行う予
測フイルタによりエンコードしてデイジタル信号
を出力し、この出力信号を上記予測フイルタに対
応する逆予測フイルタによりデコードする信号伝
送装置において、上記予測フイルタ及び逆予測フ
イルタの係数として、定常状態用の係数と共に過
渡状態用の係数を備え、上記ブロツクの先端ある
いは後端の数サンプルにて上記予測フイルタの係
数を上記過渡状態用のものに切り替えることであ
る。 したがつて、高次の予測フイルタが選択された
場合でも、例えばブロツク先頭からの過渡時のデ
ータ入力タイミング毎に低次から高次まで順次特
性が切り替わるように予測フイルタの係数を上記
過渡状態のものに切り替えることにより、徐々に
予測ゲインを大きくして過渡応答のオーバーシユ
ート等の発生を防止できる。 〔実施例〕 第1図は、本発明に係る信号伝送装置の一実施
例の要部となる予測フイルタ10を示すブロツク
図であり、この予測フイルタ10は例えば第2図
に示すような信号伝送装置すなわちオーデイオ・
ビツトレート・リダクシヨン・システムに用いら
れる。 第1図の予測フイルタ10は、いわゆる4次差
分をとるフイルタ構成を有し、入力端子11には
例えばデイジタル・オーデイオPCM信号が一定
時間単位毎にブロツク化されて供給されている。
この予測フイルタ10は、入力端子11からの入
力デイジタル信号を、4次の予測器12を介して
加算器13に減算信号として供給し、この加算器
13により予測器12からの予測出力を上記入力
デイジタル信号より減算していわゆる予測誤差を
出力端子14より得るようにしている。なお、予
測器12のみを予測フイルタと称することもある
が、本明細書においては、加算器13を含めた予
測誤差を得るための構成を予測フイルタとしてい
る。 4次の予測器12は、それぞれ1サンプル周期の
遅延時間を有する4個の遅延素子21,22,2
3,24と、4個の係数乗算器25,26,2
7,28と、加算器29とから構成されている。
ここで、予測フイルタ10の入力、出力のz交換
をそれぞれX(z),Y(z)とし、各係数乗算器25〜
28の乗算計数を入力側から順にK0,K1,K2
K3とするとき、 Y(z)=X(z)(1−K0z -1−K1z -2−K2z -3−K3z -4
…… と表わせる。例えば、4次差分として、 Y(z)=X(z)・(1−z-14 =X(z)・(1−4z-1+6z-2−4z-3+z-4) …… を考えるとき、上記各乗算係数K0〜K3は、 K0=4,K1=−6,K2=4,K3=−1 となる。ところが、このような乗算係数の予測フ
イルタ10に対する単位ステツプ応答を求める
と、第3図Aの入力X(n)に対し、第3図Bのよう
な出力Y(n)が生じ、いわゆるオーバーシユートが
発生して入力より大振幅になるところがあり、予
測ゲインが負(マイナス)となる部分が存在する
ことになる。このように、予測フイルタの予測ゲ
インがブロツク端部等の過渡部において大幅に低
下あるいは負となることによるノイズ発生を防止
するために、本発明においては、ブロツク端部等
の過渡部で上記フイルタ係数K0〜K3を逐次切り
替え、徐々に予測ゲインを大きくして、上記過渡
応答のオーバーシユート発生を防止している。 すなわち、第1図の予測フイルタ10におい
て、入力信号のブロツクの先頭でフイルタ内に残
つているデータを全てクリアし、ブロツクの先頭
ワードの入力タイミングから順次1サンプル周期
毎に各乗算係数K0〜K3を切り替え、フイルタの
段数あるいは次数に等しい回数(本実施例では4
回)で過渡的な乗算係数の切り替えを終了し、次
の回より定常状態の乗算係数に切り替えるように
している。 このような乗算係数の切り替えは、例えば各係
数乗算器25〜28の係数入力端子TK0〜TK3
にそれぞれ供給する係数を切り替えることにより
行えばよく、これらの係数は、いわゆる係数バン
ク(図示せず)に記憶させたものを読み出すこと
により得られる。すなわち具体的には、係数バン
クの読み出しアドレスを上記ブロツク先頭近傍の
ワードの入力タイミング毎に切り替えることで、
乗算係数の切り替えが行える。 次に、このような第1図に示す予測フイルタ1
0を用いて構成される信号伝送装置の一例とし
て、第2図に示すオーデイオ・ビツトレート・リ
ダクシヨン・システムについて簡単に説明する。 この第2図において、エンコーダ30の入力端
子31には、例えばオーデイオPCM信号が供給
されており、この入力信号x(n)は、予測器32お
よび加算器33にそれぞれ送られている。これら
の予測器32および加算器33が、上記第1図の
予測フイルタ10の予測器12および加算器13
に対応するものであり、予測器32からの予測信
号x〜(n)が、加算器33に減算信号として送られる
ことによつて、この加算器33において上記入力
信号x(n)から上記予測信号x〜(n)を減算して予測誤
差信号d(n)、すなわち、 d(n)=x(n)−x〜(n) …… を得ている。この予測誤差信号d(n)は、シフタ3
4を介して加算器35に送られ、この加算器35
からの出力が量子化器36で再量子化されてエン
コーダ出力d^(n)となつて出力端子41に送られて
いる。ノイズ・シエイピング回路あるいはノイ
ズ・シエイパ37は、量子化器36の出力と入力
との誤差分(エラー分)e(n)を加算器(あるいは
減算器)38でとり、この誤差分e(n)を予測器3
9に送つて信号e〜(n)を加算器35に減算信号とし
て帰還するような、いわゆるエラー・フイードバ
ツクを行う。 ここで、上記シフタ34は、デイジタル信号の
2進データを何ビツトかシフトすることによりい
わゆるレンジを切り替えるものであり、このシフ
タ34と量子化器36とにより2進データを例え
ばいわゆる浮動小数点表示してビツト圧縮を行つ
ている。具体的には、例えば上記予測誤差信号d
(n)が1ワード14ビツトの2進データで表わされる
とき、上記ビツト・シフト量に対応する指数部を
3ビツトで表示し、シフトされたデータの例えば
上記7ビツトを仮数部として取り出し(再量子化
し)ている。 このエンコーダ30において、入力端子31を
介して供給される例えばオーデイオPCM信号は、
一定時間毎に、すなわち一定ワード数N毎にブロ
ツク化され、このブロツク毎に適応的な信号処理
を行うようにしている。例えば、予測器32や3
9は切り替え選択可能な複数の特性を有し、上記
ブロツク内の信号に応じた最適の予測フイルタ特
性やノイズ・シエイピング特性が切り替え選択さ
れるとともに、シフタ34のビツト・シフト量、
例えば上記3ビツト指数部も上記ブロツク内の信
号の最大振幅等に応じてブロツク単位に決定され
るように(いわゆるブロツク・コンパンデイング
を行うように)なつている。これらの予測器特性
やビツト・シフト量の選択は、予測・レンジ適応
回路40によつて行われている。 すなわち、予測・レンジ適応回路40には、例
えば加算器33からの上記予測誤差信号d(n)が供
給されており、この予測誤差d(n)を最小とするよ
うな予測器32の特性(すなわち加算器33も含
めた予測フイルタ特性)を得るためのフイルタ係
数を選択する。このフイルタ係数は、具体的には
前述した第1図の予測フイルタ10の4次の予測
器12の各係数乗算器25〜28の乗算係数K0
〜K3に該当し、さらには、前記定常状態におけ
る乗算係数に該当する。すなわち、第2図の例に
おける予測器32は、例えば複数組の上記定常状
態の乗算係数を有しており、上記ブロツク毎の最
適の一組の(例えば4個の)乗算係数が選択さ
れ、ブロツク先頭から1サンプル周期毎に前記過
渡的な乗算係数を切り替えて最終的に上記選択さ
れた定常状態の乗算係数に切り替えるようにして
いる。この定常状態の乗算係数を選択するための
予測特性選択信号が予測・レンジ適応回路40か
ら出力され、予測器32およびノイズ・シエイパ
37の予測器39に供給されるとともに、出力端
子43を介して取り出されている。また、予測・
レンジ適応回路40からはビツト・シフト量情報
信号あるいはレンジ選択信号が出力され、シフタ
34に供給されるとともに、出力端子42を介し
て取り出されている。これらの出力端子42およ
び43からのレンジ選択信号および予測特性選択
信号は、出力端子41からの上記エンコーダ出力
d^(n)とともに伝送される。 次に、第2図のデコーダ50は、入力端子5
1,52および53を有し、上記エンコーダ30
の各出力端子41,42および43からの出力信
号が伝送され(あるいは記録再生され)ることに
より得られた各信号が各入力端子51,52およ
び53にそれぞれ供給されている。すなわち、入
力端子51には、上記エンコード出力d^(n)が伝送
されてd^′(n)となつた信号が供給されており、この
信号d^′(n)は、シフタ54を介し加算器55に送ら
れている。シフタ54は、エンコーダ30側のシ
フタ34に対して逆の操作を行うものであり、入
力端子52からのレンジ選択信号に応じて上記ブ
ロツク毎にビツト・シフト量が決定される。加算
器55からの出力は、予測器56を介して信号
x〜′(n)となつて加算器55に帰還されており、こ
の加算器55からのデコード出力x^′(n)が出力端子
57を介して取り出されている。予測器56は、
エンコーダ30側の予測器32に等しい回路構成
を有し、入力端子53からの予測特性選択信号に
応じて各ブロツク毎の予測係数(前述した乗算係
数)が決定される。なお、エンコーダ30側の予
測器32と加算器(あるいは減算器)33とで構
成される予測フイルタに対し、デコーダ50側の
加算器55と予測器56とは逆の特性を有する逆
予測フイルタを構成している。 以上のような第2図のエンコーダ30およびデ
コーダ50より成るオーデイオ・ビツトレート・
リダクシヨン・システムについては、本件出願人
が先に提案した特願昭58−210382号や特願昭58−
97688号等に詳細に説明されているが、本発明の
要旨ではないため動作特性を以下簡単に説明す
る。先ず、各入出力信号x(n),d(n),e(n),d^
(n),d^′(n),x^′(n)のz変換をX(z),D(z),E(z)
,D^
(z),D^′(z),X^′(z)とし、予測器32および56の
伝達関数をP(z)とし、予測器39の伝達関数をR
(z)とし、さらにシフタ34および54利得をそれ
ぞれGおよびG-1とするとき、エンコード特性お
よびデコード特性は、 D(z)=G・X(z)(1−P(z)) +E(z)・(1−R(z)) …… X^′(z)=G-1・D^′(z)/(1−P(z))…… となる。ここで、エンコーダ30とデコーダ50
との間の伝送系(あるいは記録再生系)にエラー
が無いとして、D^′(z)=D^(z)とおくと、入力X(z)に
対するエンコード・デコード出力は、 X^′(z)=X(z)+G-1 ・E(z)・(1−R(z))/(1−P(z)) …… となり、量子化誤差E(z)に対してG-1のノイズ低
減効果が得られる。また、このときのノイズのス
ペクトル分布をN(z)とすると、 N(z)=(1−R(z))/(1−P(z))・E(z)…… となる。 このようなオーデイオ・ビツトレート・リダク
シヨン・システムは、一般にオーデイオ信号の統
計的性質として、スペクトル分布と振幅分布にか
たよりを持つ点に注目し、信号の統計的性質の時
間的ゆらぎに適応的に対応すべく、複数個の予測
フイルタ(の特性)を用意して、入力信号の各ブ
ロツク内信号に応じてこれらの予測フイルタ(の
特性)のいずれかをブロツク毎に選択するととも
に、ダイナミツク・レンジの拡大のため、入力信
号のブロツク単位でのコンパンデイング(ブロツ
ク・コンパンデイング)を行つている。また、聴
覚現象からみて不要な信号と考えられる部分があ
り、いわゆるマスキング効果を実効的に大きくす
るため、ブロツク単位での上記予測フイルタ(の
特性)の切り替えと同時に、ノイズ・シエイピン
グ特性の切り替えを行つている。 ところで、第2図の各予測器32,39および
56の予測係数として、上述したブロツク毎の入
力信号に応じた最適の予測フイルタ特性を得るた
めのものが選択されるわけであるが、この選択さ
れた予測フイルタ特性が高次の(例えば4次の)
特性である場合には、前述したブロツク先頭での
オーバーシユートを防止するために、ブロツク先
頭から何回かのサンプル周期にわたつて過渡的な
予測係数を順次切り替え、最終的に上記高次の特
性に対応する予測係数に切り替わるようにしてい
る。例えば、第2図の予測器32および加算器3
3より成る予測フイルタが第1図の構成を有して
いる場合に、上記予測係数は第1図の各係数乗算
器25〜28の乗算係数K0〜K3となる。この乗
算係数K0〜K3を、例えばブロツク先頭ワードの
入力タイミングにおける過渡的な乗算係数K00
K30から順次K01〜K31,K02〜K32,K03〜K33
切り替え、最終的に上記適応的に選択されれ予測
フイルタ特性を実現するための定常状態における
乗算係数K04〜K34に切り替える場合について、
第4図A〜Eを参照しながら説明する。 ここで第4図A〜Eは、第1図の予測フイルタ
10の上記ブロツク先頭における乗算係数の切り
替え動作を説明するためのブロツク図であり、入
力信号の任意の1ブロツクの先頭ワードからの各
ワードのデータを順次D0,D1,D2,…とすると
きの各部のデータおよび乗算係数を示している。
すなわち、入力信号のブロツク先頭ワードのデー
タD0が入力される時点をt=t0とするとき、1サ
ンプル周期T経過毎に各係数乗算器25〜28の
乗算係数を切り替えており、第4図Aのt=t0
おける各乗算係数K00〜K30から第4図Dのt=t0
+3Tにおける各乗算係数K03〜K33までが上記過
渡的な乗算係数に対応する。また、第4図Eの時
点t=t0+4Tにおける各乗算係数K04〜K34が上
記定常状態の乗算係数に対応しており、ブロツク
最終ワード入力時点t=t0+(N−1)Tまで上
記係数K04〜K34が選択されている。なおNは1
ブロツク内のワード数である。 いま、入力信号の上記ブロツクが切り替えられ
るとき、予測フイルタ内のデータがすべてクリア
される(0となる)ものとすれば、ブロツクの先
頭ワードのデータD0が入力されるt=t0の時点に
おいては、第4図Aに示すように各遅延素子21
〜24からの出力はいずれも0となつており、出
力端子14からは入力データD0がそのまま出力
されることになる。以下、1サンプル周期Tずつ
経過する毎に、上記データD0が各遅延素子21
〜24で順次遅延され、また1ブロツク内のデー
タD1,D2,…が順次入力端子11に入力される
ことにより、第4図B〜Eに示す各時点t=t0
T〜t0+4Tにおける出力は、順次 t0+T:D1−D0K01 t0+2T:D2−D1K02−D0K12 t0+3T:D3−D2K03−D1K13−D0K23 t0+4T:D4−D3K04−D2K14−D1K24−D0K34 …… のようになる。これらの係数の値として、例えば
K01=1,K02=2,K12=−1,K03=3,K13
−3,K23=1,K24=4,K34=−1とおくと、
予測フイルタ10の入力X(z)に対する出力Y(z)の
関係は、第4図A〜Eに示す各時点t=t0〜t0
4Tにおいて、 t0:Y(z)=X(z) t0+T:Y(z)=X(z)(1−z-1) t0+2T:Y(z)=X(z)(1−z-12 t0+3T:Y(z)=X(z)(1−z-13 t0+4T:Y(z)=X(z)(1−z-14 …… のように変化することになる。すなわち、t=t0
において入力信号の0次差分データ(ストレー
ト・データ)が出力され、以下1サンプル周期T
ずつ経過する毎に、1次差分、2次差分、3次差
分とフイルタの次数が高くなり、t=t0+4T以
降において、フイルタ構成によつて定まる最高の
次数の4次差分がとられることになる。 このときの単位ステツプ応答、すなわち第5図
Aの入力に対する予測フイルタ出力は、第5図B
のようになる。すなわち、第5図Bにおいて、ブ
ロツク先頭に対応する時点t0で入力データと同じ
データが出力されるのみで他は0となり、オーバ
ーシユートの発生が防止されていることが明らか
である。 このような予測フイルタ10の伝達関数の極と
零点は、第6図に示す複素平面上の×印と○印の
位置にそれぞれ存在し、フイルタの次数に応じて
各極や零点の位数が変化する。すなわち、第6図
の複素平面上の原点(0+Oj)の位置に存在す
る極および実軸上の(1+Oj)の位置に存在す
る零点は、1次差分をとる第4図Bのときそれぞ
れ1位の極および1位の零点となり、2次差分を
とる第4図Cのときそれぞれ2位の極および2位
の零点となり、以下同様に、フイルタの次数に等
しい位数の極および零点となる。 なお、上述のように、入力信号のブロツク先頭
直前にフイルタ内のデータがすべてクリアされる
場合には、K00〜K03,K11〜K13,K22〜K23およ
びK33の各乗算係数の値をどのように設定しても
よいが、上記データのクリアがされない場合等に
は、上記K00〜K33の各乗算係数を0として、実
質的に0次差分から4次差分までのフイルタ特性
に順次切り替えてやればよい。 次に、第7図および第8図は、本発明の第2の
実施例の要部を示し、第7図は例えば前述した第
2図のエンコーダ30側に使用可能な予測フイル
タの構成を、また第8図は第2図のデコーダ50
側に使用可能な逆予測フイルタの構成をそれぞれ
示している。これらのフイルタは、それぞれ2次
のフイルタを直列に接続(継続接続)することに
より4次のフイルタ構成を実現している。 すなわち、第7図の予測フイルタ70は、入力
端子71と出力端子72との間に2次の予測フイ
ルタ73および74を直列接続して成り、予測フ
イルタ73は、入力端子71からの入力信号が供
給される2次の予測器75と、この予測器75か
らの出力を上記入力信号から減算する加算器(あ
るいは減算器)76とより成る。また、予測フイ
ルタ74も同様に、2次の予測器77と加算器
(減算器)78とより成る。ここで、各予測器7
5や77としては、2個の1サンプル遅延素子
と、2個の係数乗算器と、加算器とより成る一般
の2次のFIRフイルタ構成を用いればよい。ただ
し、予測器75の各乗算係数K0,K1および予測
器77の各乗算係数K2,K3は、ブロツク先頭よ
り1サンプル周期毎に切り替え可能としている。
すなわち、1ブロツクNワードとし、ブロツク先
頭ワードの入力時点をt=t0とし、1サンプル周
期をTとするとき、上記各乗算係数K0〜K3は例
えば第1表のように切り替わる。
【表】 この第1表に示す乗算係数の切り換えにより実
現される予測フイルタ特性の変化は、前記第4図
A〜Eとともに説明した前記式と同様に表われ
る。すなわち、第7図の予測フイルタ70の入出
力のz変換をそれぞれX(z),Y(z)とするとき、時
刻がt=t0からt=t0+4Tに変化するに応じて、
入力X(z)に対する出力Y(z)の関係が前記式に等
しくなる。 次に、第8図の逆予測フイルタ80は、入力端
子81と出力端子82との間に2次の逆予測フイ
ルタ83および84を直列接続して成る。逆予測
フイルタ83は、入力端子81からの入力信号が
供給される加算器85と、この加算器85からの
出力が入力される2次の予測器86とより成り、
この予測器86から出力を加算器85に送つて上
記入力信号と加算している。また、逆予測フイル
タ84も同様に、加算器87と2次の予測器88
とより成る。さらに、予測器86は上述した予測
器77に対応させて各乗算係数をK2′,K3′とし、
予測器88は上述した予測器75に対応させて各
乗算係数をK0′,K1′とし、ブロツク先頭ワード
入力時点t=t0から順次第2表のように各乗算係
数K0′〜K3′を切り替えればよい。
【表】 この第2表の各乗算係数K0′〜K3′は、上記第
1表の各乗算係数K0〜K3と対応しており、逆予
測フイルタ80の特性は予測フイルタ70の逆特
性となる。 このような第2の実施例によれば、t=t0
2T以降の各乗算係数K0,K1,K0′,K1′を固定
でき、係数バンク等の容量が少なくて済み、切り
替え制御操作も少なくて済むという利点がある。
これは、4次の予測フイルタの伝達関数を2次の
多項式1−2z-1+z-2(=(1−z-12)の積の形 (1−2z-1+z-22 で表現したのと等価な回路構成を用いているから
である。 ところで、現実に予測フイルタ70や逆予測フ
イルタ80を構成する場合には、デコーダ側の動
作を安定化させるために、フイルタ特性が完全な
積分特性とならないように、すなわちリーキーな
積分特性となるように、各乗算係数を設定するこ
とが好ましい。また、フイルタ特性の零点を実軸
上にとる必要もなく、上記乗算係数K0〜K3
K0′〜K3′のより好ましい(より実際的な)数値
の一例を第3表に示す。
〔発明の効果〕
本発明に係る信号伝送装置によれば、ブロツク
単位の予測フイルタ処理を行う場合に、予測フイ
ルタのブロツク毎の切り替えの過渡部で過渡的な
フイルタ係数に切り替え、最終的に定常的なフイ
ルタ係数としているため、所定ブロツクに対して
高次のフイルタ特性が選択された場合でも上記過
渡部での類性を低次に抑えることにより、オーバ
ーシユートの発生を防止でき、ノイズ発生や圧縮
効率の低下を有効に防止できる。 また、過渡部におけるフイルタ特性の零点や極
の位置は、上記定常状態におけるフイルタの零点
や極の位置に近似して配しているため、ブロツク
毎に選択された実施例定常状態のフイルタ特性に
近似した処理が行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の要部となる予
測フイルタの具体例を示すブロツク回路図、第2
図は第1図の予測フイルタが用いられる信号伝送
装置の一例となるオーデイオ・ビツトレート・リ
ダクシヨン・システムを示すブロツク回路図、第
3図は従来の予測フイルタの単位ステツプ応答を
説明するためのタイムチヤート、第4図A〜Eは
第1図の予測フイルタについてブロツク先頭から
1サンプル周期経過毎の乗算係数の変化を説明す
るためのブロツク回路図、第5図は第1図の予測
フイルタの単位ステツプ応答を説明するためのタ
イムチヤート、第6図は第1図の予測フイルタの
伝達関数の零点と極を示す図であり、第7図およ
び第8図は本発明の第2の実施例の要部となる予
測フイルタおよび逆予測フイルタをそれぞれ示す
図、第9図ないし第12図は上記第2の実施例の
要部となる予測フイルタの伝達関数の零点と極を
示す図、第13図ないし第16図は予測フイルタ
の周波数特性を示すグラフであり、第17図ない
し第19図は本発明の第3の実施例を示し、第1
7図はエンコーダを示すブロツク回路図、第18
図は予測器の一例を示すブロツク回路図、第19
図はデコーダを示すブロツク回路図である。 10……予測フイルタ、12,32,39,5
6……予測器、13,29……加算器、21〜2
4……遅延素子、25〜28……係数乗算器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 デイジタル入力信号を時間軸に沿つて複数サ
    ンプル毎にブロツク化し、各ブロツク毎に予測処
    理を行う予測フイルタによりエンコードしてデイ
    ジタル信号を出力し、この出力信号を上記予測フ
    イルタに対応する逆予測フイルタによりデコード
    する信号伝送装置において、 上記予測フイルタ及び逆予測フイルタの係数と
    して、定常状態用の係数と共に過渡状態用の係数
    を備え、上記ブロツクの先端あるいは後端の数サ
    ンプルにて上記予測フイルタの係数を上記過渡状
    態用のものに切り替えることを特徴とする信号伝
    送装置。
JP14659684A 1984-07-14 1984-07-14 信号伝送装置 Granted JPS6125337A (ja)

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